説明

籾殻燃焼方法

【課題】冬期における農業ハウス栽培の活用は極めて低いものがあり、日本における農業生産自給率は低く農業ハウス栽培の活用を推進しなければならない。そんな意味からもハウス栽培暖房に伴う籾殻燃料活用は低コスト面からも重要視される。
【解決手段】あらかじめ過熱され、且つ、回転運動している回転ドラム9内部に籾殻を投入することで、籾殻は回転ドラム5(円周板は網形状)内部のL型突起部の作用により上部に移動することで落下作用が生じる。籾殻はその落下作用により、雨又は雪が降っている状態を示すと同時にバーナー5で過熱された高温に触れることで着火を起こし燃焼する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本、籾殻燃焼方法は、農業ハウス栽培に伴う暖房の燃料を目的に開発された方法である。
【背景技術】
【0002】
精米過程から発生する籾殼の利用は少なくなり、現在では一部を田圃の水はけ向上に籾殻暗渠として使われています。したがって、全体的には農家に籾殼が余っているのが見られます。
この籾殻燃料利用は、その昔日本の農家ではご飯を炊いたりお風呂を沸かしたりして利用していたようです。そんな情報を農家から得ることがヒントとなり籾殻による農業ハウス暖房開発を開始した。
特許文献に付きましては、調べましたが本発明に関連した同種の文献はありませんでした。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在の農家では300平方メートルくらいの農業用ハウスを持っています。ハウスの使用状況を調べてみますと、殆んどのハウスが使われていないのが現状です。何故、使わないのかを聞いてみますと、化石燃料代金が高いので野菜等の生産は出来ないとの事でした。したがって、農家に余っている籾殻を利用することで、農業生産コストの低いハウス暖房が可能になるのである。
次に、籾殻の燃焼はその形状の影響で酸素不足が生じ、正常な燃焼が行われない、などの課題を持っている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
籾殻の燃焼は、燻す(酸素不足燃焼)などの特徴を持っている。本発明はこれらの課題の解消をするために開発された燃焼方法であり、あらかじめ過熱され、且つ、回転運動している回転ドラム9内部に籾殻を投入することで、籾殻は回転ドラム5(円周板は網形状)内部のL型突起部20の作用により上部に移動することで落下作用が生じる。籾殻はその落下作用により、雨又は雪が降っている状態を示すと同時にバーナー5で過熱された高温に触れることで着火を起こし燃焼する。
【発明の効果】
【0005】
籾殻は各農家において余った状態にあります。したがって、籾殻暖房が行われることで、低コスト農業生産が可能になると同時に資源の有効利用からも重要視される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明方法は、籾殻を連続的に燃焼させることで、発生する熱量を利用して農業ハウスの暖房を得る方法である。
装置としての機構は、図面に示す燃焼装置と籾殻燃料を連続的に送り込むスクリュウコンベヤーを有した燃料保存容器が必要となります。
【実施例】
【0007】
あらかじめ化石燃料バナー5を用いて過熱され、且つ、モーター15の作用で回転している回転ドラム9の内部に、燃料である籾殻を投入ホッパー3を介して連続投入することで、籾殻が過熱された高温気体又は過熱された金属に触れることで着火すると同時に連続燃焼する。さらに、燃焼ガスは煙突1から放出され、灰は灰収納室14に蓄積される。などを連続的に行う籾殻燃焼方法。
【産業上の利用可能性】
【0008】
余っている籾殻を燃料使用することで農業ハウス暖房の経費節約になると同時に資源の有効活用になる。さらに、籾殻の燃焼に伴うCO2の発生はカーボンニュートラル効果によりその規制数値に加算なれないなどの効果を得ることが出来る。など利点が多く積極的な実施が見込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】 発明装置の断面図
【図2】 発明装置の正面図
【図3】 バーナーの位置変更側面図
【図4】 バーナーの位置変更正面図
【図5】 回転ドラム断面図
【符号の説明】
1、 煙突 2、 燃焼室ケーシング
3、 投入ホッパー 4、 ベヤリングケース
5、 化石燃料バーナー 6、 空気調整装置
7、 計器板 8、 空気取り入れ管
9、 回転ドラム 10、 支持金具
11、 固定ナット 12、 シャフト
13、 灰取り出し口 14、 灰収納室
15、 モーター 16、 スプロケットとチェーン
17、 ベヤリングケース 18、 スイッチ
19、 アングル(支柱) 20、 L型突起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は、米生産において精米過程から排出される籾殼を燃焼させる方法である。
一般的に籾殻に火をつけると、炎を出して燃焼することはありません。籾殻の形状は、物理的に燃焼箇所に酸素の供給を受けにくい状態を示すことで、炎を出して燃焼することは出来ない、したがって、燻す状態の燃焼作用である。本発明はこれらの課題を解消するのを目的に開発された方法であり、燃焼物である籾殻を雨や雪が降るような燃焼環境状態を与えることで、酸素の供給状態が良好になり、燻すのではなく良好な燃焼を行うものである。これらの作用を発生する方法は、図1に示す装置であり、あらかじめモーター15の動力を用いて回転運動する回転ドラム9(円周板は網形状)を、化石燃料バーナー5を用いて過熱する。燃焼室上部に設けられた投入ホッパー3内部に燃料である籾殻を投入することで、過熱された回転ドラム9内部に入る。同時に籾殻は高温過熱状態に触れることで燃焼を始める、さらに、籾殻が連続的に投入され燃焼することで連続的な高温状態が生成される。なお、本発明装置燃焼室内に回転ドラム9が2台設置されているがこの設置数値は用途に応じた数を選択すれば良いのである。などの籾殻燃焼方法。
【請求項2】
図3図4は請求項1に対して化石燃料バーナー5の位置が上部に移動したものである。
この化石燃料バーナー5の設置位置では、バーナーの火力が回転ドラム9内部に直接入ることで、投入ホッパー3から入った籾殻が直接化石燃料バーナー5の火力に触れ、着火、燃焼する方法である。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−200734(P2010−200734A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−75097(P2009−75097)
【出願日】平成21年3月2日(2009.3.2)
【出願人】(598059826)
【Fターム(参考)】