粉粒物用容器
【課題】片手で容器本体を安定して固定でき、計量操作の利便性に優れる粉粒物用容器を提供する。
【解決手段】粉粒状の内容物を収容する容器本体2を備え、前記容器本体2の前面20の上部を、後方から前方に向けて漸次下る傾斜面22とし、前記傾斜面22には、内容物を取り出す開口部30を形成し、前記容器本体2には、前記開口部30を塞ぐ蓋体3を開閉自在に設けると共に、後方から手指を挿入して前記容器本体2を把持する挿入口10を形成することよりなる。
【解決手段】粉粒状の内容物を収容する容器本体2を備え、前記容器本体2の前面20の上部を、後方から前方に向けて漸次下る傾斜面22とし、前記傾斜面22には、内容物を取り出す開口部30を形成し、前記容器本体2には、前記開口部30を塞ぐ蓋体3を開閉自在に設けると共に、後方から手指を挿入して前記容器本体2を把持する挿入口10を形成することよりなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒物用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
衣料用洗濯洗剤や自動食器洗浄機用洗剤等の粉粒物を収容する粉粒物用容器としては、計量スプーンを付属させた箱状の容器が知られている。
箱状の容器の使用方法は、まず蓋を開け、付属の計量スプーンで粉粒物を掬い取って計量し、計量した粉粒物を洗濯機や自動食器洗浄機等に投入するものである。多くの場合、箱型の容器から粉粒物を掬い取る際には、一方の手で容器を固定し、他の一方の手で計量スプーンを操作する。このような箱型の容器の多くは、ワンウェイの紙製であるため、濡れた手で計量操作等を繰り返すうちに変形したり、容器を把持する手指が滑ったりして、手で固定しにくいという問題がある。特に、内容物の残量が少なくなったり、内容物が吸湿した状態では、容器をより強く固定して計量操作を行いたいという要望がある。
【0003】
従来、こうした問題に対し、例えば、紙容器を側方から把持した際に指が触れる側方把持予定部、及び、紙容器を上方から把持した際に指が触れる上方把持予定部に滑り止めを設けた粒状洗剤用紙容器が開示されている(例えば、特許文献1)。
また、容器体、蓋体及び吊り下げ用の把手を備え、合成樹脂材で成形されたスプーン付き粉末容器が開示されている(例えば、特許文献2)。
また、例えば、側面に取手を備えた容器本体と、容器本体に支軸により取り付けられた蓋体とを備える容器が開示されている(例えば、特許文献3、4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−160299号公報
【特許文献2】実用新案登録第2583063号公報
【特許文献3】実開平6−3842号公報
【特許文献4】特開平10−328051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、濡れた手で容器を把持した際にも手指が滑りにくくなるものの、把持した際の容器自体の変形を防止できず、容器の固定が不安定となりやすい。特許文献2の技術では、容器自体が合成樹脂製であるため変形しにくいが、容器を把持した際に手指が滑ることは解決できていない。加えて、この容器の把手は、容器の運搬を目的としているため、把手を持って容器を固定するということを想定していない。例えば、把手を持って計量操作を試みると、把手が、蓋の開閉や容器本体内での計量スプーンの操作の妨げとなる。また、特許文献3〜4の技術では、取手が容器本体の側面に設けられ、蓋体が支軸により容器本体と取り付けられているため、取手が蓋体の開閉の障害とならないものの、取手を掴んでの容器本体の固定は手指への負担が大きい。
そこで、本発明は、片手で容器本体を安定して固定でき、計量操作の利便性に優れる粉粒物用容器を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の粉粒物用容器は、粉粒状の内容物を収容する容器本体を備え、前記容器本体は、その前面の上部が、後方から前方に向けて漸次下る傾斜面とされ、前記傾斜面には、内容物を取り出す開口部が形成され、前記容器本体には、前記開口部を塞ぐ蓋体が開閉自在に設けられると共に、後方から手指を挿入して前記容器本体を把持する挿入口が形成されていることを特徴とする。
前記容器本体の背面は、後方に膨出した形状であることが好ましく、前記開口部は、その上部の周縁の少なくとも一部が略直線状とされていることが好ましい。さらに計量スプーンを備え、前記蓋体と前記容器本体とのいずれか一方又は双方には、前記蓋体を閉じた際に前記蓋体の周縁と前記開口部の周縁とで前記計量スプーンを係止する係止部が形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の粉粒物用容器によれば、粉粒状の内容物を収容する容器本体を備え、前記容器本体は、その前面の上部が、後方から前方に向けて漸次下る傾斜面とされ、前記傾斜面には、内容物を取り出す開口部が形成され、前記容器本体には、前記開口部を塞ぐ蓋体が開閉自在に設けられると共に、後方から手指を挿入して前記容器本体を把持する挿入口が形成されているため、片手で容器本体を安定して固定でき、計量操作が容易で利便性に優れる。
本発明の粉粒物用容器によれば、前記容器本体の背面は、後方に膨出した形状であるため、片手で容器本体をより容易かつ安定して把持できる。
本発明の粉粒物用容器によれば、前記開口部は、その上部の周縁の少なくとも一部が略直線状とされているため、この上部の周縁を摺り切りとして利用でき、利便性に優れる。
本発明の粉粒物用容器によれば、さらに計量スプーンを備え、前記蓋体と前記容器本体とのいずれか一方又は双方には、前記蓋体を閉じた際に前記蓋体の周縁と前記開口部の周縁とで前記計量スプーンを係止する係止部が形成されているため、計量スプーンの持ち手部分を内容物で汚染することなく容器本体に収容できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の斜視図である。
【図3】(a)図1の粉粒物用容器の平面図である。(b)図1の粉粒物用容器の左側面図である。(c)図1の粉粒物用容器の正面図である。(d)図1の粉粒物用容器の右側面図である。(e)図1の粉粒物用容器の背面図である。(f)図1の粉粒物用容器の底面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の縦断面図である。
【図5】図1の粉粒物用容器の使用方法を説明する斜視図である。
【図6】図1の粉粒物用容器の使用方法を説明する斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の部分拡大図である。
【図8】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の蓋体の平面図である。
【図9】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の部分拡大図である。
【図10】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の部分拡大図である。
【図11】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の粉粒物用容器の一実施形態について、以下に図面を参照して説明する。
図1は、本発明の粉粒物用容器1の蓋体を閉じた状態を示す斜視図であり、図2は、本発明の粉粒物用容器1の蓋体を開いた状態を示す斜視図である。図3は、本発明の粉粒物用容器1の六面図であり、図4は、内容物を収容した状態を示す粉粒物用容器1の左側面方向から見た縦断面図である。図1〜4に示すように、粉粒物用容器1は、容器本体2と、蓋体3とを備えるものである。
【0010】
容器本体2は、略矩形の底面28と、底面28の周縁から上方に延びる前面20、背面24、右側面26及び左側面27とで形成されたものである。背面24は、後方に膨出した形状とされ、右側面26及び左側面27は、底面28から上方に立直した略平面とされている。
【0011】
前面20は、その下部が前方に膨出した形状とされ、上部が、後方から前方に向けて漸次下る傾斜面22とされている。傾斜面22の上方には、上方に突出した突出部12が形成され、突出部12には後方から前方に貫通する略楕円形の挿入口10が形成されている。
【0012】
傾斜面22には、容器本体2内の内容物を取り出す略矩形の開口部30が形成され、開口部30には、その下部の周縁(下部周縁)34近傍にヒンジ部36(図4)が設けられている。また、開口部30には、ヒンジ部36により開閉自在に支持された蓋体3が設けられ、蓋体3には、その上部に摘み部31が形成されている。開口部30は、その上部の周縁(上部周縁)33が略直線状とされ、上部周縁33の上方には、略矩形の凹状の係止部32が形成されている。略直線状とは、上部周縁33により、内容物の摺り切りができる程度に直線であることを意味する。
【0013】
容器本体2は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチック製容器、コートボール紙等の紙製容器、陶器等が挙げられ、中でも軽量かつ耐久性の高いプラスチック製が好ましい。
蓋体3の材質は、容器本体2と同様である。
【0014】
粉粒物用容器1の高さH(図3(e))は、特に限定されないが、例えば、120〜200mm程度とされる。高さHが上記範囲内であれば、片手で容器本体2をより安定して把持できる。
また、粉粒物用容器1の幅W(図3(e))は、特に限定されないが、例えば、80〜120mm程度とされる。幅Wが上記範囲内であれば、片手で容器本体2をより安定して把持できる。
【0015】
傾斜面22の傾斜の程度は、傾斜面22に沿った直線αと、底面28に沿った直線βのなす角度θが鋭角であれば特に限定されないが、例えば、30〜75°が好ましく、45〜60°がより好ましい。傾斜面22の角度が上記範囲内であれば、後述する使用方法にて、より円滑に計量スプーンを操作できる。
【0016】
開口部30の大きさは、後述する計量スプーンの大きさ等を勘案して決定でき、例えば縦方向の長さh(図2)が50〜80mm程度とされ、幅方向の長さw(図2)が50〜80mm程度とされる。開口部30の長さh及びwが上記範囲内であれば、後述する使用方法にて、より円滑に計量スプーンを操作できる。
【0017】
挿入口10は、容器本体2を把持する際に、背面24から1〜2本の手指を挿入するための貫通口であり、例えば、挿入口10の長手方向の長さL1(図3(e))が30〜50mm程度とされ、短手方向の長さL2(図3(e))が20〜40mm程度とされる。挿入口10の長さL1及びL2が上記範囲内でれば、片手で容器本体2をより安定して把持できる。
【0018】
背面24の膨出の程度は、特に限定されないが、例えば、背面24における右側面26から左側面27に掛けての曲面、即ち底面28に平行な断面における背面24の形状が、R=20〜100mm程度とされる。また、例えば、背面24における突出部12から底面28に掛けての曲面、即ち側断面における背面24の形状が、R=50〜400mm程度とされる。背面24が膨出した形状とされていることで、後述する使用方法にて、片手で容器本体2をより安定して把持できる。
【0019】
(使用方法)
粉粒物用容器1の使用方法について、図4〜6を用いて説明する。図5は、容器本体2を背面24から把持した様子を示す斜視図であり、図6は、容器本体2を片手で把持したまま計量操作を行う様子を示す斜視図である。図6において、符号60は、粉粒物用容器1に付属する計量スプーンを示し、計量スプーン60は、手指で把持する把持部62と、把持部62の先端に設けられ、内容物を量り取る有底筒状の計量部61とを備えている。
【0020】
図4に示すように、容器本体2に粉粒状の内容物50を収容する。この際、内容物50は、その上面52が下部周縁34よりも底面28側に位置するように収容される。内容物50としては粉粒状であれば特に限定されず、平均粒径50〜2000μm程度の衣料用洗濯洗剤、自動食器洗浄用洗剤等の粉粒状洗剤、粉粒状の調味料等が挙げられる。粉粒物用容器1は、容器本体2内に内容物50を収容し、蓋体3を閉めて開口部30を塞いだ状態で、流通又は保管がなされる。
【0021】
内容物50を計量する際には、図5に示すように、背面24に手の平を当接するようにしつつ挿入口10に後方から手指を挿入し、残りの手指を右側面26及び左側面27に当接して容器本体2を片手で把持する。この実施形態では、挿入口10に人差指と中指とを挿入し、親指を左側面27に当て、薬指と小指とを右側面26に当てて、容器本体2を把持している。このように、容器本体2を把持することで、内容物50の質量が大きくても、片手で容器本体2を安定して固定できる。
【0022】
次いで、図6に示すように、計量操作を行う使用者は、容器本体2を把持したまま前面20が手前に向くように手首を返すと共に、他方の手で摘み部31を容器本体2から離れる方向に操作する。この操作により蓋体3がヒンジ部36を軸に回動して、開口部30が露出する。摘み部31を操作した手で計量スプーン60の把持部62を持ち、開口部30から容器本体2内に計量部61を挿入し内容物50を掬う。そして、内容物50を掬い取った計量部61を開口部30から引き出す際に、計量部61の開口端面を上部周縁33にこすり付けるようにして、内容物50を摺り切る。こうして、計量部61に所定量の内容物50を量り取り、量り取った内容物50を目的とする洗濯機等に投入する(以上、計量操作)。
計量操作の後、計量部61を容器本体2内に位置させると共に、把持部62を係止部32に当てはめ、蓋体3を閉じることで、把持部62を容器本体2外に露出させた状態で係止する。
【0023】
従来の粉粒物用容器の多くは、蓋体を上方に跳ね上げ、容器本体の上面が開口するものとされているため、内容物を掬い取る際には計量スプーンを容器本体の真上から操作することが多かった。本発明によれば、前面20の上部を傾斜面22とし、この傾斜面22に開口部30を形成することで、使用者は計量スプーン60を前方斜め下方に操作することとなり、計量部61の容器本体2内外への出し入れを円滑に行える。
また、蓋体3を開閉自在に支持することで、蓋体を取り外したり、再度取り付けたりする手間を省ける。
加えて、挿入口10を形成することで、挿入口10に後方から手指を挿入した状態で、安定して容器本体2を片手で把持したまま計量操作が行える。
このように、本発明の粉粒物用容器は、片手で容器本体を安定して固定されると共に、計量操作の利便性に優れる。
【0024】
本実施形態によれば、背面24を後方に膨出した形状とすることで、計量操作時における容器本体2の安定性のさらなる向上が図れる。
加えて、開口部30の上部周縁33を略直線状とすることで、容易かつ正確に内容物を量り取れる。
さらに、開口部30の周縁部に係止部32を形成することで、計量スプーン60の把持部62を容器本体2外に露出した状態で収容できる。このため、濡れた手で計量スプーン60を操作した後であっても、把持部62が内容物50と触れず、把持部62が汚染されることがない。加えて、計量部61が容器本体2内に位置されるため、計量部61に付着した内容物50により粉粒物用容器1の周辺を汚染することがない。
【0025】
上述の実施形態では、開口部30の上方中央部に係止部32が形成されているが、本発明はこれに限定されず、係止部32が形成されていなくてもよいし、蓋体3に切り欠き状の係止部が形成されていてもよい。
【0026】
例えば、図7に示すように、本発明の粉粒物用容器には、略矩形の開口部130の1の頂部に切り欠き状の第一の係止部132が形成されると共に、図8に示すように略矩形の蓋体134の1の頂部であって第一の係止部132に対応する位置に切り欠き状の第二の係止部136が形成されていてもよい。図9(a)に示すように、この実施形態においては、蓋体134を閉じた際に、第一の係止部132と第二の係止部136とで隙間が形成される。そして、図9(b)に示すように、計量スプーン60は、把持部62が第一の係止部132と第二の係止部136とで挟み込まれ、容器本体外に把持部62が露出した状態で係止される。
【0027】
また、例えば、図10に示すように、本発明の粉粒物用容器には、略矩形の開口部230の1の頂部にU字状に切り欠かれた係止部232が形成されていてもよい。図11(a)に示すように、この実施形態では、係止部が形成されていない蓋体3との組み合わせにおいて、蓋体3の1の頂部と係止部232とで隙間が形成される。そして、図11(b)に示すように、計量スプーン60は、把持部62が蓋体3と係止部232とで挟み込まれ、容器本体外に把持部62が露出した状態で係止される。
【0028】
粉粒物用容器1では、係止部32が上部周縁33の略中央に形成されているため、後方から挿入口10に手指を挿入する際に計量スプーン60が妨げとなる。図7〜9又は図10〜11のように、開口部の1の頂部の位置に係止部を形成することで、容器本体2を把持する際に、計量スプーン60が妨げとならない。
【0029】
上述の実施形態では、開口部30が略矩形とされているが、本発明はこれに限定されず、例えば、開口部30が、三角形、五角形等の矩形以外の多角形とされていてもよいし、円形、半円形、楕円形等とされていてもよい。ただし、上部周縁33を摺り切りとして利用するために、開口部30の形状は、矩形、三角形等の多角形や半円形であることが好ましい。
また、上述の実施形態では、開口部30の四隅にRが形成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、四隅にRが形成されていなくてもよいし、四隅に隅切が形成されていてもよい。
【0030】
上述の実施形態では、挿入口10が略楕円形とされているが、本発明はこれに限定されず、例えば、三角形や矩形等の多角形とされていてもよいし、円形、半円形等とされていてもよい。
【0031】
上述の実施形態では、突出部12が形成され、この突出部12を貫通する挿入口10が形成されているが、本発明はこれに限定されず、挿入口は手指を挿入できるものであればよく、貫通していないものであってもよい。
【0032】
上述の実施形態では、背面24が後方に膨出した形状とされているが、本発明はこれに限定されず、例えば、底面28から立直した平面であってもよい。ただし、より安定して容器本体2を固定する観点から、背面24は後方に膨出した形状とされていることが好ましい。
【0033】
上述の実施形態では、蓋体3がその下部を軸として開閉するようにされているが、本発明はこれに限定されず、例えば、蓋体3がその側方を軸として開閉するようにされていてもよい。
【0034】
上述の実施形態では、片手で容器本体2を把持した状態における計量操作を説明したが、粉粒物用容器1の使用方法はこれに限定されることはない。例えば、室内の壁や、洗濯機の壁面等に設けられたフック等に挿入口10を掛けて粉粒物用容器1を係止し、係止された状態で蓋体3の開閉を行うと共に、計量スプーン60を操作して、内容物50を計量してもよい。
このような使用方法においても、吊下げられた容器本体2を片手で安定して固定できると共に、開口部30が傾斜面22に形成されているため、計量スプーン60を用いた計量操作を円滑に行うことができる。
【符号の説明】
【0035】
1 粉粒物用容器
2 容器本体
3、134 蓋体
10 挿入口
20 前面
22 傾斜面
24 背面
30、130、230 開口部
32、132、136、232 係止部
33 上部周縁
60 計量スプーン
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒物用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
衣料用洗濯洗剤や自動食器洗浄機用洗剤等の粉粒物を収容する粉粒物用容器としては、計量スプーンを付属させた箱状の容器が知られている。
箱状の容器の使用方法は、まず蓋を開け、付属の計量スプーンで粉粒物を掬い取って計量し、計量した粉粒物を洗濯機や自動食器洗浄機等に投入するものである。多くの場合、箱型の容器から粉粒物を掬い取る際には、一方の手で容器を固定し、他の一方の手で計量スプーンを操作する。このような箱型の容器の多くは、ワンウェイの紙製であるため、濡れた手で計量操作等を繰り返すうちに変形したり、容器を把持する手指が滑ったりして、手で固定しにくいという問題がある。特に、内容物の残量が少なくなったり、内容物が吸湿した状態では、容器をより強く固定して計量操作を行いたいという要望がある。
【0003】
従来、こうした問題に対し、例えば、紙容器を側方から把持した際に指が触れる側方把持予定部、及び、紙容器を上方から把持した際に指が触れる上方把持予定部に滑り止めを設けた粒状洗剤用紙容器が開示されている(例えば、特許文献1)。
また、容器体、蓋体及び吊り下げ用の把手を備え、合成樹脂材で成形されたスプーン付き粉末容器が開示されている(例えば、特許文献2)。
また、例えば、側面に取手を備えた容器本体と、容器本体に支軸により取り付けられた蓋体とを備える容器が開示されている(例えば、特許文献3、4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−160299号公報
【特許文献2】実用新案登録第2583063号公報
【特許文献3】実開平6−3842号公報
【特許文献4】特開平10−328051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、濡れた手で容器を把持した際にも手指が滑りにくくなるものの、把持した際の容器自体の変形を防止できず、容器の固定が不安定となりやすい。特許文献2の技術では、容器自体が合成樹脂製であるため変形しにくいが、容器を把持した際に手指が滑ることは解決できていない。加えて、この容器の把手は、容器の運搬を目的としているため、把手を持って容器を固定するということを想定していない。例えば、把手を持って計量操作を試みると、把手が、蓋の開閉や容器本体内での計量スプーンの操作の妨げとなる。また、特許文献3〜4の技術では、取手が容器本体の側面に設けられ、蓋体が支軸により容器本体と取り付けられているため、取手が蓋体の開閉の障害とならないものの、取手を掴んでの容器本体の固定は手指への負担が大きい。
そこで、本発明は、片手で容器本体を安定して固定でき、計量操作の利便性に優れる粉粒物用容器を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の粉粒物用容器は、粉粒状の内容物を収容する容器本体を備え、前記容器本体は、その前面の上部が、後方から前方に向けて漸次下る傾斜面とされ、前記傾斜面には、内容物を取り出す開口部が形成され、前記容器本体には、前記開口部を塞ぐ蓋体が開閉自在に設けられると共に、後方から手指を挿入して前記容器本体を把持する挿入口が形成されていることを特徴とする。
前記容器本体の背面は、後方に膨出した形状であることが好ましく、前記開口部は、その上部の周縁の少なくとも一部が略直線状とされていることが好ましい。さらに計量スプーンを備え、前記蓋体と前記容器本体とのいずれか一方又は双方には、前記蓋体を閉じた際に前記蓋体の周縁と前記開口部の周縁とで前記計量スプーンを係止する係止部が形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の粉粒物用容器によれば、粉粒状の内容物を収容する容器本体を備え、前記容器本体は、その前面の上部が、後方から前方に向けて漸次下る傾斜面とされ、前記傾斜面には、内容物を取り出す開口部が形成され、前記容器本体には、前記開口部を塞ぐ蓋体が開閉自在に設けられると共に、後方から手指を挿入して前記容器本体を把持する挿入口が形成されているため、片手で容器本体を安定して固定でき、計量操作が容易で利便性に優れる。
本発明の粉粒物用容器によれば、前記容器本体の背面は、後方に膨出した形状であるため、片手で容器本体をより容易かつ安定して把持できる。
本発明の粉粒物用容器によれば、前記開口部は、その上部の周縁の少なくとも一部が略直線状とされているため、この上部の周縁を摺り切りとして利用でき、利便性に優れる。
本発明の粉粒物用容器によれば、さらに計量スプーンを備え、前記蓋体と前記容器本体とのいずれか一方又は双方には、前記蓋体を閉じた際に前記蓋体の周縁と前記開口部の周縁とで前記計量スプーンを係止する係止部が形成されているため、計量スプーンの持ち手部分を内容物で汚染することなく容器本体に収容できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の斜視図である。
【図3】(a)図1の粉粒物用容器の平面図である。(b)図1の粉粒物用容器の左側面図である。(c)図1の粉粒物用容器の正面図である。(d)図1の粉粒物用容器の右側面図である。(e)図1の粉粒物用容器の背面図である。(f)図1の粉粒物用容器の底面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の縦断面図である。
【図5】図1の粉粒物用容器の使用方法を説明する斜視図である。
【図6】図1の粉粒物用容器の使用方法を説明する斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の部分拡大図である。
【図8】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の蓋体の平面図である。
【図9】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の部分拡大図である。
【図10】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の部分拡大図である。
【図11】本発明の一実施形態を示す粉粒物用容器の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の粉粒物用容器の一実施形態について、以下に図面を参照して説明する。
図1は、本発明の粉粒物用容器1の蓋体を閉じた状態を示す斜視図であり、図2は、本発明の粉粒物用容器1の蓋体を開いた状態を示す斜視図である。図3は、本発明の粉粒物用容器1の六面図であり、図4は、内容物を収容した状態を示す粉粒物用容器1の左側面方向から見た縦断面図である。図1〜4に示すように、粉粒物用容器1は、容器本体2と、蓋体3とを備えるものである。
【0010】
容器本体2は、略矩形の底面28と、底面28の周縁から上方に延びる前面20、背面24、右側面26及び左側面27とで形成されたものである。背面24は、後方に膨出した形状とされ、右側面26及び左側面27は、底面28から上方に立直した略平面とされている。
【0011】
前面20は、その下部が前方に膨出した形状とされ、上部が、後方から前方に向けて漸次下る傾斜面22とされている。傾斜面22の上方には、上方に突出した突出部12が形成され、突出部12には後方から前方に貫通する略楕円形の挿入口10が形成されている。
【0012】
傾斜面22には、容器本体2内の内容物を取り出す略矩形の開口部30が形成され、開口部30には、その下部の周縁(下部周縁)34近傍にヒンジ部36(図4)が設けられている。また、開口部30には、ヒンジ部36により開閉自在に支持された蓋体3が設けられ、蓋体3には、その上部に摘み部31が形成されている。開口部30は、その上部の周縁(上部周縁)33が略直線状とされ、上部周縁33の上方には、略矩形の凹状の係止部32が形成されている。略直線状とは、上部周縁33により、内容物の摺り切りができる程度に直線であることを意味する。
【0013】
容器本体2は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチック製容器、コートボール紙等の紙製容器、陶器等が挙げられ、中でも軽量かつ耐久性の高いプラスチック製が好ましい。
蓋体3の材質は、容器本体2と同様である。
【0014】
粉粒物用容器1の高さH(図3(e))は、特に限定されないが、例えば、120〜200mm程度とされる。高さHが上記範囲内であれば、片手で容器本体2をより安定して把持できる。
また、粉粒物用容器1の幅W(図3(e))は、特に限定されないが、例えば、80〜120mm程度とされる。幅Wが上記範囲内であれば、片手で容器本体2をより安定して把持できる。
【0015】
傾斜面22の傾斜の程度は、傾斜面22に沿った直線αと、底面28に沿った直線βのなす角度θが鋭角であれば特に限定されないが、例えば、30〜75°が好ましく、45〜60°がより好ましい。傾斜面22の角度が上記範囲内であれば、後述する使用方法にて、より円滑に計量スプーンを操作できる。
【0016】
開口部30の大きさは、後述する計量スプーンの大きさ等を勘案して決定でき、例えば縦方向の長さh(図2)が50〜80mm程度とされ、幅方向の長さw(図2)が50〜80mm程度とされる。開口部30の長さh及びwが上記範囲内であれば、後述する使用方法にて、より円滑に計量スプーンを操作できる。
【0017】
挿入口10は、容器本体2を把持する際に、背面24から1〜2本の手指を挿入するための貫通口であり、例えば、挿入口10の長手方向の長さL1(図3(e))が30〜50mm程度とされ、短手方向の長さL2(図3(e))が20〜40mm程度とされる。挿入口10の長さL1及びL2が上記範囲内でれば、片手で容器本体2をより安定して把持できる。
【0018】
背面24の膨出の程度は、特に限定されないが、例えば、背面24における右側面26から左側面27に掛けての曲面、即ち底面28に平行な断面における背面24の形状が、R=20〜100mm程度とされる。また、例えば、背面24における突出部12から底面28に掛けての曲面、即ち側断面における背面24の形状が、R=50〜400mm程度とされる。背面24が膨出した形状とされていることで、後述する使用方法にて、片手で容器本体2をより安定して把持できる。
【0019】
(使用方法)
粉粒物用容器1の使用方法について、図4〜6を用いて説明する。図5は、容器本体2を背面24から把持した様子を示す斜視図であり、図6は、容器本体2を片手で把持したまま計量操作を行う様子を示す斜視図である。図6において、符号60は、粉粒物用容器1に付属する計量スプーンを示し、計量スプーン60は、手指で把持する把持部62と、把持部62の先端に設けられ、内容物を量り取る有底筒状の計量部61とを備えている。
【0020】
図4に示すように、容器本体2に粉粒状の内容物50を収容する。この際、内容物50は、その上面52が下部周縁34よりも底面28側に位置するように収容される。内容物50としては粉粒状であれば特に限定されず、平均粒径50〜2000μm程度の衣料用洗濯洗剤、自動食器洗浄用洗剤等の粉粒状洗剤、粉粒状の調味料等が挙げられる。粉粒物用容器1は、容器本体2内に内容物50を収容し、蓋体3を閉めて開口部30を塞いだ状態で、流通又は保管がなされる。
【0021】
内容物50を計量する際には、図5に示すように、背面24に手の平を当接するようにしつつ挿入口10に後方から手指を挿入し、残りの手指を右側面26及び左側面27に当接して容器本体2を片手で把持する。この実施形態では、挿入口10に人差指と中指とを挿入し、親指を左側面27に当て、薬指と小指とを右側面26に当てて、容器本体2を把持している。このように、容器本体2を把持することで、内容物50の質量が大きくても、片手で容器本体2を安定して固定できる。
【0022】
次いで、図6に示すように、計量操作を行う使用者は、容器本体2を把持したまま前面20が手前に向くように手首を返すと共に、他方の手で摘み部31を容器本体2から離れる方向に操作する。この操作により蓋体3がヒンジ部36を軸に回動して、開口部30が露出する。摘み部31を操作した手で計量スプーン60の把持部62を持ち、開口部30から容器本体2内に計量部61を挿入し内容物50を掬う。そして、内容物50を掬い取った計量部61を開口部30から引き出す際に、計量部61の開口端面を上部周縁33にこすり付けるようにして、内容物50を摺り切る。こうして、計量部61に所定量の内容物50を量り取り、量り取った内容物50を目的とする洗濯機等に投入する(以上、計量操作)。
計量操作の後、計量部61を容器本体2内に位置させると共に、把持部62を係止部32に当てはめ、蓋体3を閉じることで、把持部62を容器本体2外に露出させた状態で係止する。
【0023】
従来の粉粒物用容器の多くは、蓋体を上方に跳ね上げ、容器本体の上面が開口するものとされているため、内容物を掬い取る際には計量スプーンを容器本体の真上から操作することが多かった。本発明によれば、前面20の上部を傾斜面22とし、この傾斜面22に開口部30を形成することで、使用者は計量スプーン60を前方斜め下方に操作することとなり、計量部61の容器本体2内外への出し入れを円滑に行える。
また、蓋体3を開閉自在に支持することで、蓋体を取り外したり、再度取り付けたりする手間を省ける。
加えて、挿入口10を形成することで、挿入口10に後方から手指を挿入した状態で、安定して容器本体2を片手で把持したまま計量操作が行える。
このように、本発明の粉粒物用容器は、片手で容器本体を安定して固定されると共に、計量操作の利便性に優れる。
【0024】
本実施形態によれば、背面24を後方に膨出した形状とすることで、計量操作時における容器本体2の安定性のさらなる向上が図れる。
加えて、開口部30の上部周縁33を略直線状とすることで、容易かつ正確に内容物を量り取れる。
さらに、開口部30の周縁部に係止部32を形成することで、計量スプーン60の把持部62を容器本体2外に露出した状態で収容できる。このため、濡れた手で計量スプーン60を操作した後であっても、把持部62が内容物50と触れず、把持部62が汚染されることがない。加えて、計量部61が容器本体2内に位置されるため、計量部61に付着した内容物50により粉粒物用容器1の周辺を汚染することがない。
【0025】
上述の実施形態では、開口部30の上方中央部に係止部32が形成されているが、本発明はこれに限定されず、係止部32が形成されていなくてもよいし、蓋体3に切り欠き状の係止部が形成されていてもよい。
【0026】
例えば、図7に示すように、本発明の粉粒物用容器には、略矩形の開口部130の1の頂部に切り欠き状の第一の係止部132が形成されると共に、図8に示すように略矩形の蓋体134の1の頂部であって第一の係止部132に対応する位置に切り欠き状の第二の係止部136が形成されていてもよい。図9(a)に示すように、この実施形態においては、蓋体134を閉じた際に、第一の係止部132と第二の係止部136とで隙間が形成される。そして、図9(b)に示すように、計量スプーン60は、把持部62が第一の係止部132と第二の係止部136とで挟み込まれ、容器本体外に把持部62が露出した状態で係止される。
【0027】
また、例えば、図10に示すように、本発明の粉粒物用容器には、略矩形の開口部230の1の頂部にU字状に切り欠かれた係止部232が形成されていてもよい。図11(a)に示すように、この実施形態では、係止部が形成されていない蓋体3との組み合わせにおいて、蓋体3の1の頂部と係止部232とで隙間が形成される。そして、図11(b)に示すように、計量スプーン60は、把持部62が蓋体3と係止部232とで挟み込まれ、容器本体外に把持部62が露出した状態で係止される。
【0028】
粉粒物用容器1では、係止部32が上部周縁33の略中央に形成されているため、後方から挿入口10に手指を挿入する際に計量スプーン60が妨げとなる。図7〜9又は図10〜11のように、開口部の1の頂部の位置に係止部を形成することで、容器本体2を把持する際に、計量スプーン60が妨げとならない。
【0029】
上述の実施形態では、開口部30が略矩形とされているが、本発明はこれに限定されず、例えば、開口部30が、三角形、五角形等の矩形以外の多角形とされていてもよいし、円形、半円形、楕円形等とされていてもよい。ただし、上部周縁33を摺り切りとして利用するために、開口部30の形状は、矩形、三角形等の多角形や半円形であることが好ましい。
また、上述の実施形態では、開口部30の四隅にRが形成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、四隅にRが形成されていなくてもよいし、四隅に隅切が形成されていてもよい。
【0030】
上述の実施形態では、挿入口10が略楕円形とされているが、本発明はこれに限定されず、例えば、三角形や矩形等の多角形とされていてもよいし、円形、半円形等とされていてもよい。
【0031】
上述の実施形態では、突出部12が形成され、この突出部12を貫通する挿入口10が形成されているが、本発明はこれに限定されず、挿入口は手指を挿入できるものであればよく、貫通していないものであってもよい。
【0032】
上述の実施形態では、背面24が後方に膨出した形状とされているが、本発明はこれに限定されず、例えば、底面28から立直した平面であってもよい。ただし、より安定して容器本体2を固定する観点から、背面24は後方に膨出した形状とされていることが好ましい。
【0033】
上述の実施形態では、蓋体3がその下部を軸として開閉するようにされているが、本発明はこれに限定されず、例えば、蓋体3がその側方を軸として開閉するようにされていてもよい。
【0034】
上述の実施形態では、片手で容器本体2を把持した状態における計量操作を説明したが、粉粒物用容器1の使用方法はこれに限定されることはない。例えば、室内の壁や、洗濯機の壁面等に設けられたフック等に挿入口10を掛けて粉粒物用容器1を係止し、係止された状態で蓋体3の開閉を行うと共に、計量スプーン60を操作して、内容物50を計量してもよい。
このような使用方法においても、吊下げられた容器本体2を片手で安定して固定できると共に、開口部30が傾斜面22に形成されているため、計量スプーン60を用いた計量操作を円滑に行うことができる。
【符号の説明】
【0035】
1 粉粒物用容器
2 容器本体
3、134 蓋体
10 挿入口
20 前面
22 傾斜面
24 背面
30、130、230 開口部
32、132、136、232 係止部
33 上部周縁
60 計量スプーン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉粒状の内容物を収容する容器本体を備え、
前記容器本体は、その前面の上部が、後方から前方に向けて漸次下る傾斜面とされ、
前記傾斜面には、内容物を取り出す開口部が形成され、
前記容器本体には、前記開口部を塞ぐ蓋体が開閉自在に設けられると共に、後方から手指を挿入して前記容器本体を把持する挿入口が形成されていることを特徴とする粉粒物用容器。
【請求項2】
前記容器本体の背面は、後方に膨出した形状であることを特徴とする、請求項1に記載の粉粒物用容器。
【請求項3】
前記開口部は、その上部の周縁の少なくとも一部が略直線状とされていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の粉粒物用容器。
【請求項4】
さらに計量スプーンを備え、前記蓋体と前記容器本体とのいずれか一方又は双方には、前記蓋体を閉じた際に前記蓋体の周縁と前記開口部の周縁とで前記計量スプーンを係止する係止部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉粒物用容器。
【請求項1】
粉粒状の内容物を収容する容器本体を備え、
前記容器本体は、その前面の上部が、後方から前方に向けて漸次下る傾斜面とされ、
前記傾斜面には、内容物を取り出す開口部が形成され、
前記容器本体には、前記開口部を塞ぐ蓋体が開閉自在に設けられると共に、後方から手指を挿入して前記容器本体を把持する挿入口が形成されていることを特徴とする粉粒物用容器。
【請求項2】
前記容器本体の背面は、後方に膨出した形状であることを特徴とする、請求項1に記載の粉粒物用容器。
【請求項3】
前記開口部は、その上部の周縁の少なくとも一部が略直線状とされていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の粉粒物用容器。
【請求項4】
さらに計量スプーンを備え、前記蓋体と前記容器本体とのいずれか一方又は双方には、前記蓋体を閉じた際に前記蓋体の周縁と前記開口部の周縁とで前記計量スプーンを係止する係止部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉粒物用容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−121599(P2011−121599A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278495(P2009−278495)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】
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