説明

粒体製造装置

【課題】 製造される粒体の粒度分布の精度が高い粒体製造装置の提供。
【解決手段】混合分散装置2により供給された材料を仮焼及び細粒化する仮焼・焼成装置3において、互いに平行かつ水平方向に並んだ複数の第一ローラ51A〜51Dから構成され隣り合う第一ローラの間に第一の隙間が形成された第一ローラ群51と、第一ローラ群51の垂直下方に位置して互いに平行かつ水平方向に並んだ複数の第二ローラ52A〜52Cから構成され隣り合う第二ローラの間に第二の隙間が形成された第二ローラ群52と、第一ローラ及び第二ローラをそれぞれ回転させるモータ5D、5Eと、第一ローラ51A〜51D及び第二ローラ52A〜52Cの表面温度を調節する温度調節装置56と、を有し、混合分散装置2は、材料を第一ローラ群51の上方で仮焼・焼成装置3に向けて吐出する粒体製造装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は粒体製造装置に関し、特にセラミック材料の粒体を製造する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
セラミック材料を細粒化するために、例えば、特許文献1に示されるように、セラミック材料が混濁された材料スラリーを棒状電極に付着させた後、棒状電極を乾燥させセラミック材料を分離することにより粒状化する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−17770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示される装置を用いて造粒する場合には、加熱温度、加熱時間等のプロセス条件の最適化により粒度分布を所定の値に調整している。しかしこのように粒度分布を調整することは、一定の作業を一定時間行えば確率的に所定の粒度分布になるという実験結果に基づいて行われる物であるので、実際に造粒される際の要件如何で粒度分布が変化するおそれがあり、細粒化されたセラミック材料のばらつきが大きくなっていた。よって本発明は、製造される粒体の粒度分布の精度が高い粒体製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明は、材料を供給する材料供給機構と、材料供給機構により供給された材料を仮焼及び細粒化する仮焼・細粒機構と、を備え、仮焼・細粒機構は、互いに平行かつ水平方向に並んだ複数の第一ローラから構成され隣り合う第一ローラの間に第一の隙間が形成された第一ローラ群と、第一ローラ群の垂直下方に位置して互いに平行かつ水平方向に並んだ複数の第二ローラから構成され隣り合う第二ローラの間に第二の隙間が形成された第二ローラ群と、第一ローラ及び第二ローラをそれぞれの軸周りに回転させる駆動装置と、第一ローラ及び第二ローラの表面温度を調節する温度調節装置と、を有し、材料供給機構は、材料を第一ローラ群に向けて吐出する吐出口を第一ローラ群の垂直上方に有している粒体製造装置を提供する。
【0006】
このような構成によると、第一の隙間及び第二の隙間に材料を通しつつ加熱することにより、材料を仮焼しつつ第一の隙間及び第二の隙間に応じた粒径の粒体に加工することができる。即ち粒体の粒径を第一の隙間及び第二の隙間の間隔により規定することができるため、造粒される粒体の粒径を精度よく均一の径にすることができる。よって第一の隙間及び第二の隙間を適宜設定することにより、仮焼される材料粒体の粒度分布を高精度に所望の値に調節することができる。
【0007】
上記構成の粒体製造装置において、温度調節装置は、第一ローラと第二ローラとを別々に温度調節することが好ましい。
【0008】
このような構成によると、材料に加えられる温度を第一ローラと第二ローラとで個別に設定可能になるので、容易に所望の温度履歴で仮焼することができる。
【0009】
また第一ローラ群と第二ローラ群とは、第一ローラと第二ローラとが平行に成ると共に、第一の隙間の垂直下方に第二ローラが位置するように配置されていることが好ましい。
【0010】
このような構成によると、第一ローラ群の第一の隙間から滴下される粒体を、第二ローラに接した後に第二の隙間に導くことができる。よって第一の隙間から第二の隙間に直接粒体が滴下されることが抑制され、より好適に粒体を細粒化することができる。
【0011】
また第一ローラと、第一ローラにより提供される第一の隙間下方に位置する第二ローラとの間には、第三の隙間が形成されていることが好ましい。
【0012】
このような構成によると、第一の隙間及び第二の隙間に加えて第三の隙間も形成されるため、これらの隙間により好適に粒体を細粒化することができる。
【0013】
また駆動装置は、隣り合う第一ローラを互いに反転可能であると共に、隣り合う第二ローラを互いに反転可能であり、更に第一ローラと第二ローラとの回転方向を定期的に変更可能であることが好ましい。
【0014】
このような構成によると、特定の第一の隙間、特定の第二の隙間に粒体が滞留することが抑制される。
【0015】
また材料供給機構は材料を懸濁液として第一ローラ群に吐出し、第一ローラ群は、第一ローラの表面を掻くブレードを有していてもよい。
【0016】
このような構成によると、造粒と仮焼とを一のローラで行えるため、一貫処理することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の粒体製造装置によれば、製造される粒体の粒度分布の精度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態に係る粒体製造装置の概略図。
【図2】本発明の実施の形態に係る粒体製造装置のローラの配置を示す図。
【図3】本発明の実施の形態に係る粒体製造装置の第一ローラ群周辺を示す斜視図。
【図4】本発明の実施の形態に係る粒体製造装置の変更例に係る第一ローラ群周辺を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の粒体製造装置について図1及び図2に基づき説明する。図1に示される粒体製造装置1は、主にセラミック材料の粒体を製造する装置であり、材料供給機構である混合分散装置2と、仮焼・細粒機構である仮焼・細粒装置3とから構成されている。
【0020】
混合分散装置2は、セラミック材料と水等の液体とを混合してスラリーを作成する装置であり、作成したスラリーを貯留するバッファタンク21を備えている。
【0021】
仮焼・細粒装置3は、スプレードライヤ4と、ローラ部5とから主に構成されている。スプレードライヤ4は、スプレー41と乾燥室42とから主に構成されており、バッファタンク21から供給されるスラリーをスプレー41によって乾燥室42内に噴射している。乾燥室42内は、高温雰囲気下に保たれている。故にスプレー41から噴射されたスラリーは、乾燥室42内で乾燥されてセラミック材料の粒体になる。この粒体は、乾燥室42の下端に位置する排出口42Aからローラ部5へと吐出される。
【0022】
ローラ部5は、第一ローラ群51と、第二ローラ群52と、第三ローラ群53と、第四ローラ群54と、第五ローラ群55と、を主に備えて構成されている。これら第一ローラ群51〜第五ローラ群55は、それぞれ隔壁5A、5B(図3)により支承される複数のローラから構成されており、この複数のローラはセラミック材料の粒体を粉砕して細粒化可能に構成されている。
【0023】
第一ローラ群51は、それぞれ円筒状の同形状を成す四本の第一ローラ51A〜51Dから主に構成されており、排出口42Aから垂下する方向に配置されている。四本の第一ローラ51A〜51Dは一旦及び他端がそれぞれ隔壁5A、5Bに回転可能に支承されて隔壁5A、5Bの間に架け渡されており、互いに平行かつ水平に成るように配置されている。第一ローラ51A〜51Dにおいて隣り合うローラ間の隙間(第一の隙間)の距離は、図2に示されるようにそれぞれ距離S1に成るように構成されている。第一ローラ51Aは、図3に示されるように、中央部分に位置するヒータにより加熱される加熱領域51A1と、加熱領域51A1の両端に位置し、粒体が加熱領域51A1から第一ローラ51Aの両端に移動することを抑制するシール領域51A2、51A3を有している。他の第一ローラ51B〜51Dも同様に構成されている。
【0024】
図2に示されるように第二ローラ群52は、それぞれ円筒状の同形状を成す三本の第二ローラ52A〜52Cから主に構成されており、第一ローラ群51の垂直下方に位置するように配置されている。三本の第二ローラ52A〜52Cは一端及び他端がそれぞれ隔壁5A、5Bに回転可能に支承されて隔壁5A、5B(図3)の間に架け渡されており、互いに第一ローラ51A〜51Dと平行かつ水平であって、等間隔に成るように配置されている。より詳しくは、第一ローラ51Aと第一ローラ51Bとの間の隙間の垂直下方に第二ローラ52Aが位置し、第一ローラ51Bと第一ローラ51Cとの間の隙間の垂直下方に第二ローラ52Bが位置し、第一ローラ51Cと第一ローラ51Dとの間の隙間の垂直下方に第二ローラ52Cが位置するように第二ローラ52A〜52Cが配置されている。第二ローラ52A〜52Cの隣り合うローラ間の隙間(第二の隙間)の距離は、それぞれS2(S2<S1)に成るように構成されている。また第一ローラ群51と第二ローラ群52との間の隙間(第三の隙間)の距離は、例えば第二ローラ52Cと第一ローラ51Dとの間の距離S3で与えられる。この距離S3がS1>S2>S3になるように、第一ローラ群51に対して第二ローラ群52を配置する。第二ローラ52A〜52Cにおいても第一ローラ51A〜51Dと同様に、加熱領域とシール領域を有している。
【0025】
第三ローラ群53は、第二ローラ群52の垂直下方に位置し、第一ローラ51A等と平行であって距離S5の隙間で等間隔に水平に並び隔壁5A、5B(図3)の間に架け渡された円筒状かつ同形状の四本の第三ローラ53A〜53Dから構成されており、第三ローラ53Bが第二ローラ52Aと第二ローラ52Bとの間の隙間の垂直下方に位置し、第三ローラ53Cが第二ローラ52Bと第二ローラ52Cとの間の隙間の垂直下方に位置している。また第三ローラ群53と第二ローラ群52との間の距離は、例えば第二ローラ52Cと第三ローラ53Dとの間の距離S4で与えられる。第三ローラ53A〜53Dにおいても第一ローラ51A〜51Dと同様に、加熱領域とシール領域を有している。
【0026】
第四ローラ群54は、第三ローラ群53の垂直下方に位置し、第一ローラ51A等と平行であって距離S7の隙間で等間隔に水平に並び隔壁5A、5B(図3)の間に架け渡された円筒状かつ同形状の三本の第四ローラ54A〜54Cから構成されており、第四ローラ54Aが第三ローラ53Aと第三ローラ53Bとの間の隙間の垂直下方に位置し、第四ローラ54Bが第三ローラ53Bと第三ローラ53Cとの間の隙間の垂直下方に位置し、第四ローラ54Cが第三ローラ53Cと第三ローラ53Dとの間の隙間の垂直下方に位置している。また第四ローラ群54と第三ローラ群53との間の距離は、例えば第三ローラ53Dと第四ローラ54Cとの間の距離S6で与えられる。
【0027】
第五ローラ群55は、第四ローラ群54の垂直下方に位置し、第一ローラ51A等と平行であって距離S9の隙間で等間隔に水平に並び隔壁5A、5B(図3)の間に架け渡された円筒状かつ同形状の四本の第五ローラ55A〜55Dから構成されており、第五ローラ55Bが第四ローラ54Aと第四ローラ54Bとの間の隙間の垂直下方に位置し、第五ローラ55Cが第四ローラ54Bと第四ローラ54Cとの間の隙間の垂直下方に位置している。また第五ローラ群55と第四ローラ群54との間の距離は、例えば第四ローラ54Cと第五ローラ55Dとの間の距離S8で与えられる。
【0028】
これら第三ローラ群53〜第五ローラ群55は、それぞれの隙間がS3>S4>S5>S6>S7>S8>S9となるように構成されている。
【0029】
図1に示されるように、上記第一ローラ群51〜第五ローラ群55において、第一ローラ群51〜第三ローラ群53を構成する第一ローラ51A〜51D、第二ローラ52A〜52C、第三ローラ53A〜53Dには、それぞれヒータが内蔵されている。これらヒータは、それぞれ温度調節装置56に接続され、温度調節装置56によって通電されることにより各々のローラ表面温度を上昇させている。また温度調節装置56は、第一ローラ群51〜第三ローラ群53を個別に温度制御可能に構成されている。
【0030】
第四ローラ群54及び第五ローラ群55は冷却パイプであり、例えばその内部を通過する冷風等の冷媒により冷却されている。
【0031】
また上記第一ローラ群51〜第五ローラ群55を各々構成するローラは、それぞれモータ5D〜5Hにより回転駆動されるように構成されており、このモータ5D〜5Hは駆動装置57によりその回転が制御されている。
【0032】
ローラ部5の第五ローラ群55の下側には排出口5Cが設けられており、排出口5Cからローラ部5で細粒化・仮焼された粒体を排出可能にしている。
【0033】
上記構成の粒体製造装置1において、セラミック材料を造粒するには、混合分散装置2で作られたスラリーを、スプレードライヤ4で粒体化した後に第一ローラ群51に向けて吐出する。第一ローラ51A〜51Dはそれぞれ加熱されているため、第一ローラ群51に吐出された粒体は、第一ローラ51A〜51D表面で仮焼される。また第一ローラ51A〜51Dはそれぞれ距離S1の隙間を有して離間しているため、この隙間から粒体が第二ローラ群52に向けて滴下されるが、スプレードライヤ4から吐出された粒体は、すべて細粒化されているとは限らないため、隙間を通れない粒体が存在する。これに対しては、第一ローラ51A〜51Dを各々回転させることにより、隙間に落ち込むが通過することができない粒体を粉砕・細粒化し、第二ローラ群52へと滴下させることができる。尚、第一ローラ51A〜51Dを各々回転させる際には、駆動装置57によって第一ローラ51A〜51Dにおいて隣り合うローラを各々反転するようにモータ5D〜5Hを駆動し、かつ第一ローラ51A〜51Dの回転方向を定期的に変更する。このように回転させることにより、第一ローラ51A〜51Dの隙間に滞留する粒体を低減し、好適に粉砕・細粒化することができる。
【0034】
第一ローラ群51の隙間(第一の隙間)を通過した粒体は、第一ローラ群51と第二ローラ群52との間の隙間(第三の隙間)を通過して第二ローラ群52に到達する。第三の隙間においても、粒体は第一ローラ群51のローラと第二ローラ群52のローラにより更に粉砕・細粒化され、その後に第二ローラ群52において隣り合う第二ローラ52A〜52Cにより粉砕・細粒化される。第二ローラ群52から第五ローラ群55においても同様に粒体が粉砕・細粒化される。即ち、各ローラ群において粉砕・細粒化されるだけでなく、一のローラ群と、一のローラ群の上側若しくは下側に位置する他のローラ群との間においても粒体を粉砕・細粒化することができるため、粉砕・細粒化の効率をよくすることができる。
【0035】
第一ローラ群51〜第五ローラ群55の各ローラは、上述のように、上側に位置するローラ群の隙間の下側に、下側に位置するローラ群のローラが位置するように、即ち千鳥状に配置されている。このように配置されることにより、上側のローラ群の隙間から滴下される粒体を、下側のローラ群のローラに接した後に下側のローラ群の隙間に導くことができる。よって上側のローラ群の隙間から下側のローラ群の隙間に直接粒体が滴下されることが抑制され、より好適に粒体を細粒化することができる。
【0036】
また第一ローラ群51〜第三ローラ群53においては、各々のローラを加熱することにより、粒体を細粒化すると共に仮焼している。この第一ローラ群51〜第三ローラ群53は、それぞれのローラ群別に温度調整が可能であるため、例えば第一ローラ群51から第三ローラ群53に向かうに従いローラの表面温度が低くなるように所望の温度勾配を設けることにより、焼成される粒体が急激に冷却されることが抑制され、急冷却による粒体の変質等を抑制することができる。
【0037】
第一ローラ群51〜第三ローラ群53において仮焼・細粒化され、第四ローラ群54、第五ローラ群55により冷却・細粒化された粒体は、排出口5Cより所望の粒度分布に整えられた状態で排出され、その後、別の工程に回される。
【0038】
このような粒体製造装置1によると、各々のローラ群の隙間に材料を通しつつ加熱することにより、材料を仮焼しつつ各々のローラ群の隙間に応じた粒径の粒体に確実に加工することができる。即ち粒体の粒径を各々のローラ群の隙間の間隔により規定することができるため、造粒される粒体の粒径を精度よく均一の径にすることができる。よって各々のローラ群の隙間を適宜設定することにより、仮焼される粒体の粒度分布を高精度に所望の値に調節することができる。
【0039】
本発明の粒体製造装置は上述の実施の形態に限らず、特許請求の範囲で種々の改良や変形が可能である。例えば実施の形態においてはスプレードライヤ4によりスラリーを一旦造粒した後にローラ部5で細粒化していたが、これに限らず、スラリーを直接第一ローラ群51上に吐出する構成であってもよい。第一ローラ51A〜51Dはそれぞれヒータにより高温になるため、この高温のローラにスラリーを付着させることにより、スラリー中の水分を蒸発させ、セラミック材料のみをローラ上に残留させることができる。このローラ上に残留したセラミック材料を図4に示されるように掻き取りブレード105Aによって掻き取った後に、第一ローラ群51〜第五ローラ群55により、細粒化することによって所望の粒度分布にすることができる。このような構成によると、造粒と仮焼とを一のローラで行えるため、一貫処理することができ、また粒体製造装置1を構成する構成部品数を低減することができる。
【符号の説明】
【0040】
1・・粒体製造装置 2・・混合分散装置 3・・仮焼・細粒装置
4・・スプレードライヤ 5・・ローラ部 5A、5B・・隔壁 5C・・排出口
21・・バッファタンク 41・・スプレー 42・・乾燥室 42A・・排出口
51・・第一ローラ群 51A〜51D・・第一ローラ 52・・第二ローラ群
52A〜51C・・第二ローラ 53・・第三ローラ群 53A〜53D・・第三ローラ
54・・第四ローラ群 54A〜54C・・第四ローラ 55・・第五ローラ群
55A〜55D・・第五ローラ 56・・温度調節装置 57・・駆動装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料を供給する材料供給機構と、
該材料供給機構により供給された材料を仮焼及び細粒化する仮焼・細粒機構と、を備え、
該仮焼・細粒機構は、互いに平行かつ水平方向に並んだ複数の第一ローラから構成され隣り合う該第一ローラの間に第一の隙間が形成された第一ローラ群と、該第一ローラ群の垂直下方に位置して互いに平行かつ水平方向に並んだ複数の第二ローラから構成され隣り合う該第二ローラの間に第二の隙間が形成された第二ローラ群と、該第一ローラ及び該第二ローラをそれぞれの軸周りに回転させる駆動装置と、該第一ローラ及び該第二ローラの表面温度を調節する温度調節装置と、を有し、
該材料供給機構は、該材料を該第一ローラ群に向けて吐出する吐出口を該第一ローラ群の垂直上方に有していることを特徴とする粒体製造装置。
【請求項2】
該温度調節装置は、該第一ローラと該第二ローラとを別々に温度調節することを特徴とする請求項1に記載の粒体製造装置。
【請求項3】
該第一ローラ群と該第二ローラ群とは、該第一ローラと該第二ローラとが平行に成ると共に、該第一の隙間の垂直下方に該第二ローラが位置するように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の粒体製造装置。
【請求項4】
該第一ローラと、該第一ローラにより提供される該第一の隙間下方に位置する該第二ローラとの間には、第三の隙間が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の粒体製造装置。
【請求項5】
該駆動装置は、隣り合う該第一ローラを互いに反転可能であると共に、隣り合う該第二ローラを互いに反転可能であり、更に該第一ローラと該第二ローラとの回転方向を定期的に変更可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一に記載の粒体製造装置。
【請求項6】
該材料供給機構は該材料を懸濁液として該第一ローラ群に吐出し、
該第一ローラ群は、該第一ローラの表面を掻くブレードを有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一に記載の粒体製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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