説明

粒子を処理するための方法、システム、および装置

粒子を処理するための装置は、軸を中心としてある速度で回転可能なロータであって、外周および互いに向き合った前側および後側を有している、ロータと、ロータに取り付けられた少なくとも1つのチャンバ(50)であって、各々が入口および出口を有している、少なくとも1つのチャンバ(50)と、該軸を中心として回転可能なアンビリカルアセンブリと、アンビリカルアセンブリをロータの約1/2の速度で回転させるように構成された駆動機構と、を備えている。アンビリカルアセンブリは、ロータの後側のドラムに接続された曲線状のガイド管と(125)、ガイド管内に配置された柔軟導管(130)と、導管内に延在しているチャンバごとの第1および第2の細長通路(135)であって、第1の通路は、それぞれのチャンバの入口に流体連通しており、第2の通路は、それぞれのチャンバの出口に流体連通している、第1および第2の細長通路(135)と、を備えている。これらの通路は、互いに離間した関係で保持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒子を移送および処理するのに用いられる方法、システム、および装置、ならびに連続流遠心分離機のような粒子を移送および処理するためのシステムおよび装置に有用な構成要素に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の連続流遠心分離機は、漏れおよび/または汚染に関していくつかの問題を提起している。例えば、従来の連続流遠心分離機では、ある長さの配管が、遠心分離されることになる流体材料を含む装置の回転軸に固定して取り付けられた場合、配管の全長は、配管の捩れを回避するために、回転シールまたは他の手段を用いることによって、回転されねばならない。しかし、これらのシールは、漏れおよび/または汚染の源になることが多すぎる。
【0003】
連続流遠心分離機と共に用いられるアンビリカル機構(へその緒に似た機構)は、例えば、特許文献1,2,3,4に開示されている。しかし、これらの解決策は、遠心分離機を高速で回転させることによって生じるG力によって、および/または粒子を実質的に固定化するのに必要な連続的な流体流れによって管に加えられる高応力および高歪に十分に対処していない。さらに、遠心分離機の高速回転によって、アンビリカルシステムおよびそこに収容されている管の「部分的な」捩れ作用が増大し、これまでに開示されている機構は、アンビリカルシステムおよびそこに収容されている管を故障に至る前の許容できる時間にわたって高速回転させることができない。換言すれば、前述の解決策は、システムをかなりの程度まで簡単に「拡大(scale up)」させることができず、配管システムの急激な破局的破損をもたらすことなく、システムを高速回転させることができないと、考えられている。
【0004】
小規模の操作の場合、回転シールなどをなくすことによって、従来の連続流遠心分離機に関するいくつかの汚染の問題に対処することができる。しかし、別の汚染の問題が依然として残っている。例えば、流体流路は、時間と共に(例えば、2回以上の使用後に)、洗浄および/または滅菌に最大限の注意が払われない限り、汚染する可能性がある。1つの流体流路(または多数の流体流路)を使い捨て可能なものとすることによって、高価で時間の掛かる洗浄の必要性をなくすことができ、汚染のない操作をより確実なものとすることができる。使い捨て可能な流体流路は、好ましくは、容易に取換え可能になっているとよく、システムを全体として前述したように「スケールアップ」することができるように、システムに適応可能になっているとよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第4,216,770号明細書
【特許文献2】米国特許第4,419,089号明細書
【特許文献3】米国特許第4,389,206号明細書
【特許文献4】米国特許第5,665,048号明細書
【発明の概要】
【0006】
本発明のいくつかの実施形態によれば、粒子を処理するための装置は、軸を中心としてある速度で回転可能なロータであって、外周および互いに向き合った前側および後側を有している、ロータと、ロータに取り付けられた少なくとも1つのチャンバであって、各々が入口および出口を有している、少なくとも1つのチャンバと、該軸を中心として回転可能なアンビリカルアセンブリと、アンビリカルアセンブリをロータの約1/2の速度で回転させるように構成された駆動機構と、を備えている。アンビリカルアセンブリは、ロータの後側のドラムに接続された曲線状のガイド管と、ガイド管内に配置された柔軟導管と、導管内に延在しているチャンバごとの第1および第2の細長通路であって、第1の通路は、それぞれのチャンバの入口に流体連通しており、第2の通路は、それぞれのチャンバの出口に流体連通している、第1および第2の細長通路と、を備えている。通路は、互いに離間した関係で保持されている。
【0007】
いくつかの実施形態では、チャンバごとの第1および第2の通路は、導管の長さの少なくとも大部分内に延在している対応する第1および第2の柔軟管から構成されている。導管内の埋込材料は、柔軟管を互いに離間した関係で保持し、かつ柔軟管を導管に対して離間した関係で保持するように、構成されている。埋込材料は、導管に対する柔軟管の運動を拘束し、および/または柔軟管の互いに対する運動を拘束するように、さらに構成されていてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、アンビルカルアセンブリは、導管の長さの少なくとも大部分内に延在している柔軟部材をさらに備えており、柔軟部材は、導管の中心線に実質的に沿って延在しており、柔軟管は、柔軟部材を包囲している。埋込材料は、柔軟部材に対する柔軟管の運動を拘束するように、さらに構成されていてもよい。
【0009】
各チャンバは、柔軟な半透明または透明の流体チャンバであってもよく、装置は、ロータの前側に旋回可能に取り付けられた少なくとも1つのチャンバホルダーをさらに備えていてもよい。各チャンバホルダーは、それぞれのチャンバを取外し可能に閉じ込めるように構成されている。各チャンバホルダーは、閉じ込められたチャンバへの視覚的アクセスをもたらす窓を備えていてもよい。
【0010】
各チャンバは、実質的に円錐状の本体部分および円錐状の本体部分の周囲の少なくとも一部に延在しているフランジを備えていてもよい。フランジは、入口流路および出口流路を備えており、第1の柔軟管は、それぞれのチャンバのフランジ入口流路に接続されており、第2の柔軟管は、それぞれのチャンバのフランジ出口流路に接続されている。フランジ入口流路およびフランジ出口流路は、第1および第2の柔軟管がフランジ入口および出口流路に接続されている点から延在しているセグメントに沿って実質的に平行になっていてもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、導管および通路は、柔軟な押出材として一体化されており、該柔軟な押出材は、外壁と、互いに離間した通路を画定する細長の内部流路とを有している。
【0012】
各チャンバは、実質的に円錐状の本体部分および円錐状の本体部分の周囲の少なくとも一部に延在しているフランジを備えていてもよい。フランジは、入口流路および出口流路を備えており、第1の通路は、それぞれのチャンバのフランジ入口流路に流体連通しており、第2の通路は、それぞれのチャンバのフランジ出口流路に流体連通している。第1の管が第1の通路およびフランジ入口流路に接続され、第2の管が第2の通路およびフランジ出口流路に接続されていてもよい。フランジ入口流路およびフランジ出口流路は、第1および第2の管がフランジ入口流路およびフランジ出口流路に接続されている点から延在しているセグメントに沿って実質的に平行になっていてもよい。コネクタが、第1および第2の通路の各々に設けられていてもよく、この場合、一方のコネクタは、第1の管を第1の通路に接続するように構成されており、他方のコネクタは、第2の管を第2の通路に接続するように構成されている。
【0013】
駆動機構は、ギアを備えていてもよい。ギアは、少なくとも部分的にドラム内に閉じ込められていてもよい。導管は、互いに向き合った近位端および遠位端を備えていてもよく、導管遠位端は、ロータに接続されていてもよい。いくつかの実施形態では、導管遠位端は、実質的に六角形状の連結具を有している。
【0014】
いくつかの実施形態では、アンビリカルアセンブリは、導管内に、通路を互いに離間した関係で保持する複数の互いに離間した柔軟ホルダーをさらに備えている。
【0015】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャンバは、ロータ上に互いに離間した関係で取り付けられた複数のチャンバから成っている。
【0016】
本発明の他の実施形態によれば、外周と、互いに向き合った前側および後側を有するロータを備える連続流遠心分離機と共に用いられる使い捨て可能な流路は、ロータ上に取り付けられた少なくとも1つのチャンバであって、各々が入口および出口を有している、少なくとも1つのチャンバと、ロータの外周の周りに湾曲してロータに接続された柔軟導管と、導管内に延在しているチャンバごとの第1および第2の柔軟管であって、第1の柔軟管は、それぞれのチャンバの入口に流体連通しており、第2の柔軟管は、それぞれのチャンバの出口に流体連通している、第1および第2の柔軟管と、導管内の埋込材料であって、柔軟管を互いに離間した関係で保持するように構成されている、埋込材料と、を備えている。埋込材料は、導管に対する柔軟管の運動を拘束し、および/または柔軟管の互いに対する運動を拘束するように、さらに構成されていてもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、使い捨て可能な流路は、導管内に延在している柔軟部材をさらに備えており、柔軟部材は、導管の中心線に実質的に沿って延在しており、柔軟管は、柔軟部材を包囲している。埋込材料は、柔軟部材に対する柔軟管の運動を拘束するように、さらに構成されていてもよい。
【0018】
本発明の他の実施形態によれば、ロータと、ロータに取り付けられた入口および出口を有する少なくとも1つのチャンバと、を有する連続流遠心分離機と共に用いられるアンビリカルアセンブリは、ロータの後側のドラムに接続された曲線状のガイド管と、ガイド管内に配置された柔軟導管と、導管の長さの少なくとも大部分内に延在しているチャンバごとの第1および第2の柔軟管であって、第1の柔軟管は、それぞれのチャンバの入口に流体連通しており、第2の柔軟管は、それぞれのチャンバの出口に流体連通している、第1および第2の柔軟管と、導管内の埋込材料であって、柔軟管を互いに離間した関係で保持するように構成されている、埋込材料と、を備えている。埋込材料は、導管に対する柔軟管の運動を拘束し、および/または柔軟管の互いに対する運動を拘束するように、さらに構成されていてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、アンビリカルアセンブリは、導管内に延在している柔軟部材をさらに備えており、柔軟部材は、導管の中心線に実質的に沿って延在しており、柔軟管は、柔軟部材を包囲している。埋込材料は、柔軟部材に対する柔軟管の運動を拘束するように、さらに構成されていてもよい。
【0020】
本発明の他の実施形態によれば、ロータとロータに取り付けられた少なくとも1つのチャンバとを有する連続流遠心分離機と共に用いられるアンビリカルアセンブリは、チャンバごとに互いに離間した第1および第2の通路を内部に備える柔軟押出材を備えており、第1の通路は、それぞれのチャンバの入口に流体連通しており、第2の通路は、それぞれのチャンバの出口に流体連通している。
【0021】
本発明の他の実施形態によれば、ロータを有する連続流遠心分離機と共に用いられる使い捨て可能な流路は、第1の使い捨て可能な区域および第2の使い捨て可能な区域を備えている。第1の使い捨て可能な区域は、ロータに保持されるように構成された少なくとも1つのチャンバであって、各々が入口および出口を有している、少なくとも1つのチャンバと、チャンバごとの第1および第2の管であって、第1の管は、それぞれのチャンバの入口に流体連通するように構成されており、第2の管は、それぞれのチャンバの出口に流体連通するように構成されている、第1および第2の管と、を備えている。第2の使い捨て可能な区域は、少なくとも1つの容器に流体連通している配管であって、少なくとも1つの弁内に嵌合するように構成されている、配管を備えている。
【0022】
いくつかの実施形態では、第1の使い捨て可能な区域は、少なくとも1つの容器に流体連通している戻り配管を備えている。いくつかの実施形態では、第2の使い捨て可能な区域は、少なくとも1つの容器に流体連通している戻り配管を備えている。第1および第2の使い捨て可能な区域は、無菌管溶接プロセスを用いて互いに接続されるように構成されていてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、各チャンバは、柔軟な半透明または透明の流体チャンバであり、該チャンバは、実質的に円錐状の本体部分を備えている。また、チャンバは、実質的に円錐状の本体部分の周囲の少なくとも一部に延在しているフランジも備えており、フランジは、一体入口流路および一体出口流路を備えている。第1の管は、それぞれのチャンバのフランジ入口流路に接続されており、第2の管は、それぞれのチャンバのフランジ出口流路に接続されている。フランジ入口流路およびフランジ出口流路は、第1および第2の管がフランジ入口流路およびフランジ出口流路に接続されている点から延在しているセグメントに沿って実質的に平行になっていてもよい。
【0024】
本発明の他の実施形態によれば、遠心分離流体処理システムは、アクセス開口を備える内部空洞を有しているハウジングであって、アクセス開口は、ハウジングの外面から内部空洞に延在している、ハウジングと、内部空洞内のロータ上に互いに離間した関係で保持された複数の流体チャンバと、複数の柔軟管を互いに離間した関係で内部に保持している柔軟導管であって、柔軟導管は、ハウジングの外部の位置からアクセス開口を通って内部空洞に延在しており、複数の柔軟管は、チャンバごとに第1および第2の柔軟管を含んでおり、第1の柔軟管は、それぞれのチャンバの入口に流体連通しており、第2の柔軟管は、それぞれのチャンバの出口に流体連通しており、柔軟導管は、導管の内部空間を実質的に充填して柔軟管を包囲する固体柔軟材料を備えており、固体柔軟材料は、柔軟管を互いに離間した関係で保持するように構成されている、柔軟導管と、柔軟導管の一部を内部空洞内に保持する実質的に剛性の曲線状ガイド管と、ガイド管を第1の速度で回転させ、ロータおよび流体チャンバを第2の速度で回転させるように構成された駆動機構であって、第2の速度は、第1の速度の約2倍である駆動機構と、を備えている。
【0025】
本発明の他の実施形態によれば、遠心分離流体処理システムは、アクセス開口を備える内部空洞を有しているハウジングであって、アクセス開口は、ハウジングの外面から内部空洞に延在している、ハウジングと、内部空洞内のロータ上に互いに離間した関係で保持された複数の流体チャンバと、複数の互いに離間した細長の通路を内部に備えている柔軟導管であって、柔軟導管は、ハウジングの外部の位置から前記アクセス開口を通って内部空洞に延在しており、複数の通路は、チャンバごとに第1および第2の通路を含んでおり、第1の通路は、それぞれのチャンバの入口に流体連通しており、第2の通路は、それぞれのチャンバの出口に流体連通している、柔軟導管と、開いた中心通路を有する実質的に漏斗状の支持体であって、支持体は、内部空洞内に進むにつれて外方に徐々に広がる形状を有しており、支持体は、柔軟導管を包囲しており、漏斗状支持体の中心線は、アクセス開口の中心線と真っ直ぐに並んでいる、漏斗状支持体と、柔軟導管の一部を内部空洞内に保持する実質的に剛性の曲線状ガイド管と、ガイド管を第1の速度で回転させ、ロータおよび流体チャンバを第2の速度で回転させるように構成された駆動機構であって、第2の速度は、第1の速度の約2倍である駆動機構と、を備えている。
【0026】
本発明の他の実施形態によれば、遠心分離流体処理システムは、アクセス開口を備える内部空洞を有しているハウジングであって、アクセス開口は、ハウジングの外面から内部空洞に延在している、ハウジングと、内部空洞内のロータ上に互いに離間した関係で保持された入口および出口を有する複数の柔軟な半透明または透明の流体チャンバであって、各チャンバは、実質的に円錐状の本体部分を備えており、各チャンバは、円錐状の本体部分の周囲の少なくとも一部に延在しているフランジを備えており、フランジは、入口流路および出口流路を備えており、フランジ入口流路は、チャンバの入口に流体連通しており、フランジ出口流路は、チャンバの出口に流体連通している、流体チャンバと、複数の互いに離間した細長の通路を内部に備えている柔軟導管であって、柔軟導管は、ハウジングの外部の位置からアクセス開口を通って内部空洞内に延在しており、複数の通路は、チャンバごとに第1および第2の通路を含んでおり、第1の通路は、それぞれのチャンバのフランジ入口流路に流体連通しており、第2の通路は、それぞれのチャンバのフランジ出口流路に流体連通している、柔軟導管と、柔軟導管の一部を内部空洞内に保持している実質的に剛性の曲線状ガイド管と、ガイド管を第1の速度で回転させ、ロータおよび流体チャンバを第2の速度で回転させるように構成された駆動機構であって、第2の速度は、第1の速度の約2倍である、駆動機構と、内部空洞内の複数の実質的に剛性のチャンバホルダーであって、各々が、ロータに取り付けられたそれぞれの柔軟チャンバを取外し可能に保持するように寸法決めされ、かつ形作られている、チャンバホルダーと、を備えている。
【0027】
本発明の他の実施形態によれば、粒子を処理する方法は、外周を有するロータ上の少なくとも1つのチャンバであって、各々が入口および出口を有している、少なくとも1つのチャンバと、チャンバごとに互いに離間した第1および第2の通路を内部に有している柔軟導管であって、第1の通路は、それぞれのチャンバの入口に流体連通しており、第2の通路は、それぞれのチャンバの出口に流体連通している、柔軟導管と、導管の一部を内部に保持してロータの外周の周りに湾曲している実質的に剛性の曲線状ガイド管と、を準備することを含んでいる。この方法は、ロータおよび少なくとも1つのチャンバを第1の速度で回転させ、これによって遠心力場を生じさせることと、ガイド管およびその内部の導管を第1の速度の約1/2の第2の速度で回転させ、これによって、チャンバごとの第1および第2の通路が完全に捩れることを阻止することと、第1の通路を用いて、媒体および粒子をそれぞれのチャンバ内に流入させることであって、媒体および粒子の連続的な流れが、遠心力場と実質的に相反する流体力をもたらし、これによって、粒子の少なくとも一部をそれぞれのチャンバ内の流動床に固定化する、ことと、媒体をそれぞれのチャンバから第2の通路を通って流出させることと、をさらに含んでいる。
【0028】
一実施形態に関して記載される本発明の態様は、特に述べられていなくても、種々の実施形態に取り込まれてもよいことに留意されたい。すなわち、全ての実施形態および/または任意の実施形態の特徴は、どのような方法および/またはどのような連携によって組み合わされてもよい。本出願人は、出願当初の任意の請求項を変更し、またはそれに応じて任意の新規の請求項を出願する権利、例えば、当初の請求項に記載されていなくても、任意の他の請求項の任意の特徴に従属するように、および/または該特徴を包含するように、出願当初の任意の請求項を補正することができる権利を有している。以下に述べる明細書において、本発明のこれらおよび他の目的および/または態様について、詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明のいくつかの実施形態による側方斜視図である。
【図2】図1のシステムの反対側の側方斜視図である。
【図3】内部構成要素を示す、図1のシステムの内部の側方斜視図である。
【図4】内部構成要素を示す、図1のシステムの内部の側方斜視図である。
【図5A】本発明のいくつかの実施形態によるシステムおよびアセンブリに用いられるチャンバを示す図である。
【図5B】本発明のいくつかの実施形態によるシステムおよびアセンブリに用いられるチャンバホルダーを示す図である。
【図6】本発明のいくつかの実施形態による図1のシステムの定位置にあるチャンバおよびチャンバホルダーを示す図である。
【図7】本発明のいくつかの実施形態による使い捨て可能なチャンバの上斜視図である。
【図8】本発明のいくつかの実施形態によるアンビリカルアセンブリの斜視図である。
【図9A】本発明のいくつかの実施形態によるアンビリカルアセンブリの一部の断面図である。
【図9B】本発明のいくつかの実施形態によるアンビリカルアセンブリの一部を示す図である。
【図10】本発明のいくつかの実施形態によるアンビリカルアセンブリの斜視図である。
【図11】ドラムに接続されている図10のアンビリカルアセンブリを示す斜視図である。
【図12】図10のアンビリカルアセンブリに付随して設けられた駆動機構を示す斜視図である。
【図13】本発明のいくつかの実施形態によるアンビリカルアセンブリの上面図である。
【図14A】本発明のいくつかの実施形態によるアンビリカルアセンブリと共に用いられる漏斗状入口/出口ポートの斜視図である。
【図14B】本発明のいくつかの実施形態によるアンビリカルアセンブリと共に用いられるクランプを示す図である。
【図14C】本発明のいくつかの実施形態によるアンビリカルアセンブリと共に用いられる漏斗状入口/出口ポートの斜視図である。
【図14D】本発明のいくつかの実施形態によるアンビリカルアセンブリと共に用いられる漏斗状入口/出口ポートを示す図である。
【図15】本発明のいくつかの実施形態による使い捨て可能な流路を備えるシステムの斜視図である。
【図16】図15のシステムの他の斜視図である。
【図17】本発明のいくつかの実施形態による操作を示すフロー図である。
【図18−20】本発明のいくつかの実施形態によるシステムに付随して設けられたディスプレイの模擬画面例を示す図である。
【図21】本発明のいくつかの実施形態によるアンビリカルアセンブリの一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明のいくつかの実施形態が示されている添付の図面を参照して、本発明をさらに十分に説明する。しかし、本発明は、多くの異なる形態で実施されてもよく、ここに記載されている実施形態に制限されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が十分かつ完全であって、本発明の範囲を当業者に十分に知らしめるように提示されている。
【0031】
全体を通して、同様の番号は、同様の要素を指すものとする。図面において、一部の線、層、構成要素、要素、または特徴部の厚みが、明瞭にするために、誇張されている場合がある。
【0032】
本明細書に用いられる専門用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本発明を制限することを意図していない。本明細書に用いられる単数形の「a」、「an」、「the」は、文脈が明らかに他の意味を指定しない限り、複数形も含むことを意図している。「備える(comprises)」および/または「備えている(comprising)」という用語は、本明細書では、記述された特徴、段階、操作、要素および/または構成要素の存在を規定することになるが、1つまたは複数の特徴、段階、操作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないことをさらに理解されたい。本明細書に用いられる「および/または(and/or)」という表現は、1つまたは複数の互いに関連して記載されている事項のいずれかおよび全ての組合せを含んでいる。
【0033】
特に他の規定がない限り、本明細書に用いられる(技術用語および科学用語を含む)全ての要素は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有している。一般的に用いられている辞書に定義されているような用語は、本明細書および関連技術の文脈におけるそれらの意味と矛盾しない意味を有していると解釈されるべきであり、本明細書に明示的に規定されない限り、理想化された意味または過度に形式的な意味に解釈されるべきではないことをさらに理解されたい。周知の機能または構造は、簡潔にするためおよび/または明瞭にするために、細部にわたって記述しないことがある。
【0034】
ある要素が、他の要素に対して、「上に位置している」、「取り付けられている」、「接続されている」、「連結されている」、「接触している」、などと記述されているとき、他の要素に対して、直接上に位置していてもよく、直接取り付けられていてもよく、直接接続されていてもよく、直接連結されていてもよく、または直接接触していてもよいし、または介在する要素が存在していてもよいことを理解されたい。対照的に、ある要素が、他の要素に対して、例えば、「直接上に位置している」、「直接取り付けられている」、「直接接続されている」、「直接連結されている」、または「直接接触している」と記述されているとき、介在する要素は、存在していないことになる。また、他の特徴部に「隣接して」配置されている構造および特徴部は、その隣接する特徴部の上に重なっているかまたは下に横たわっている部分を有していてもよいことも、当業者によって理解されるだろう。
【0035】
「〜の下に(under)」、「〜の下方に(below)」、「〜の下側に(lower)、「〜の上方に(over)」、「〜の上側の(upper)」などの空間に関連する用語は、図面に示されている1つの要素または特徴部と1つまたは複数の他の要素または特徴部との関係を説明するための記述を容易にするために、本明細書において用いられることがある。空間に関連するこれらの用語は、図面に描かれている方位に加えて、使用時または操作時における装置の異なる方位を含むことを意図していることを理解されたい。例えば、もし図面における装置が倒置された場合、他の要素または特徴部の「下(under)」または「真下(beneath)」にあると記述されている要素は、他の要素または特徴部の「上(over)」に配向されることになる。従って、「〜の下に(under)」という例示的な用語は、「上」の方位と「下」の方位の両方を含んでいることになる。装置は、これ以外に配向されることもあるが、(すなわち、90°または他の方位に回転されることもあるが)、この場合、本明細書に用いられる空間に関連する記述用語も、それに応じて、解釈されるとよい。同様に、本明細書では、「上向きに(upwardly)」、「下向きに(downwardly)」。「垂直の(vertical)」、「水平の(horizontal)」などの用語は、特に他の規定がない限り、説明の目的でのみ用いられている。
【0036】
粒子を処理するための装置、システム、および方法が、本明細書に開示されている。また、粒子を処理するための装置およびシステムに有用な構成要素も、本明細書に開示されている。
【0037】
図1および図2は、本発明のいくつかの実施形態によるシステム10を示している。システム10は、筐体またはハウジング15およびドア20を備えている。ドア20は、システム10の内部構成要素へのアクセスをもたらすものである。内部構成要素へのアクセスについては、以下にさらに詳細に説明する。ドア20は、内側構成要素への視覚的なアクセスをもたらす窓25を備えていてもよい。ドア20は、筐体15にヒンジを介して開閉可能となるように取付けられ、例えば、ハンドル30によって開けられるようになっているとよい。
【0038】
システム10は、フランジ35を備えている。フランジ35は、ドア20と一体に設けられていてもよいし、別の構成要素であってもよい(すなわち、ドア20が開いたとき、フランジ35は、その場にとどまるようになっていてもよい)。フランジ35は、アクセス開口40を備えており、以下にさらに詳細に説明するように、例えば、流路、通路、または配管を有する導管が、アクセス開口40を貫通することができるようになっている。ドア20および/またはフランジ35は、クランプ42を備えていてもよい。クランプ42は、導管を適所に保持し、および/または導管を取り外すように構成されている。
【0039】
図3は、ドア20が開いている状態にあるシステム10を示している。図示されているように、フランジ35は、その場にとどまっている。図4は、ドア20およびフランジ35が旋回可能に開いている状態にあるシステム10を示している。筐体またはハウジングは、内部空洞44を有している。内部空洞44は、ドア20および/またはフランジ35が開いている状態にある図3および図4において見ることができる。システム10の内部構成要素のいくつかは、図3および図4に示されているように、内部空洞44内に収容されている。注目すべきは、ロータ45が軸を中心として回転可能となるように構成されていることである。少なくとも1つの流体チャンバ50が、互いに離間した一定の関係で保持されてロータ45の回転に応じて回転するように、ロータ45上に固着されているか、または取り付けられている。いくつかの実施形態では、複数のチャンバ50が、ロータ45に固着されているか、または取り付けられている。図示されている実施形態では、4つのチャンバ50が設けられている。
【0040】
例示的なチャンバ50が、図5Aにさらに詳細に示されている。チャンバ50は、実質的に円錐状に形作られていてもよいし、または図示されているように、実質的に円錐状に形作られた部分を備えていてもよい。しかし、他の形状、例えば、円筒状、矩形状、円錐台状、ピラミッド状、などの形状も想定されている。チャンバ50は、入口55および出口60を備えている。チャンバ50は、典型的には、入口55がロータ45の外周の方に位置し、出口60が典型的にはロータ45の中心の方に位置するように、ロータ45上に固着されているか、または取り付けられている(図6参照)。チャンバ50は、ロータ45およびチャンバ50が軸を中心として回転している間に、流体がチャンバ50を貫流することを可能とするように構成されている。入口55から出口60に流れる流体の力は、ロータ45およびチャンバ50の回転によって生じる遠心力と実質的に相反するものとすることができる。これに関連して、粒子は、該粒子に作用する力の総和によって、チャンバ50内に、例えば、チャンバ50内の流動床内に実質的に固定化されることになる。この作用は、米国特許第5,622,819号、同5,821,116号、同6、133,019号、同6,214,617号、同6,334,842号、同6,514,189号、同6,660,509号、同6,703,217号、同6,916,652号、同6,942,804号、同7,029,430号、および同7,347,943号、ならびに米国特許出願公開第2005/0266548号および同2008/0264865号のそれぞれの明細書にさらに詳細に記載されている。これらの特許の各々の開示内容は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。
【0041】
本発明のいくつかの実施形態では、図面に示されているように、ロータ45は、重力軸と実質的に同軸の面内において回転するようになっている(すなわち、ロータ45は、実質的に水平の軸を中心として回転するようになっている)。粒子は、各粒子に作用するベクトル力の総和によって、チャンバ50内の流動床に実質的に固定されることになる。このような装置の実施形態は、米国特許第5,622,819号、同5,821,116号、同6,133,019号、同6,214,617号、同6,660,509号、同6,703,217号、同6,916,652号、同6,942,804号、および同7,347,943号、ならびに米国特許出願公開第2005/0266548号および同2008/0264865号のそれぞれの明細書に開示されている。これらの各々の開示内容は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。細胞および粒子は、軽量であるが、それらの質量は、ゼロではない。その結果、重力は、懸濁している粒子または細胞に著しい影響を及ぼし、この影響は、時間の経過と共に、大きくなる。懸濁している粒子または細胞の重量によって、これらの粒子は、容器の最下領域に沈降し、これによって、該粒子をチャンバ内に当初懸濁させていた力の平衡が乱されることになる。先行技術による装置に見られるように、粒子は、凝集し、これらの粒子がより大きな粒子に凝集することによって、遠心効果が大きくなり、これによって、凝集物は、より長い半径側に移動し、その結果、流動床が不安定になる傾向がある。
【0042】
本発明のいくつかの他の実施形態では、ロータ45は、重力軸を実質的に横切る面内において回転するようになっていてもよい。これに関連して、ロータ45は、実質的に垂直の軸を中心として回転することになる。このような装置の実施形態は、米国特許第4,939,087号、同5,674、173号、同5,722,926号、同6,051,146号、同6,071,422号、同6,334,842号、同6,354,986号、同6,514,189号、同7,029,430号、同7,201,848号、および同7,422,693号のそれぞれの明細書に開示されている。これらの特許の各々の開示内容は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。粒子は、各粒子に作用するベクトル力の総和によって、チャンバ50内の流動床内に実質的に固定化されることになる。さらに詳細には、液体培地の流れは、1つまたは複数の回転チャンバによって生じた遠心力場と相反する力を生じるように作用することになる。
【0043】
さらに他の実施形態では、ロータは、水平軸と垂直軸との間の任意の軸、例えば、実質的に水平の軸を中心として回転するようになっていてもよい。
【0044】
図5Aを再び参照すると、チャンバ50は、実質的に円錐状の本体部分71およびフランジ72を備えているとよい。フランジ72は、円錐状の本体部分71の少なくとも一部を包囲し、および/または円錐状の本体部分71の周囲の少なくとも一部の周りに延在している(例えば、フランジ72は、チャンバ50および/または円錐状の本体部分71の少なくとも一部を「取り囲む(wrap around)」面を画定している)。図示されているように、チャンバ50は、入口流路65および出口流路70を備えている。これらの流路65,70は、チャンバ50のフランジ72に一体化されているとよい。以下にさらに詳細に説明するように、フランジ入口流路65およびフランジ出口流路70に、管が接続されているとよい。これらの実施形態では、フランジ入口流路65およびフランジ出口流路70は、管がフランジ入口流路65およびフランジ出口流路70に接続される点から延在している実質的に互いに平行のセグメント73,74を備えているとよい。
【0045】
チャンバ50は、ホルダー、例えば、図5Bに示されているチャンバホルダー75内に嵌合されるようになっているとよい。チャンバホルダー75は、チャンバ50に加えられる遠心力の全てまたは大部分を支持することができる。いくつかの実施形態では、(入口流路65および出口流路70を備えていてもよい)チャンバ50は、以下にさらに詳細に説明するように、使い捨て可能になっているとよい。いくつかの実施形態では、図7に示されているように、チャンバ50は、使い捨て可能であり、柔軟なポリマー材料から作製される(例えば、「バッグチャンバ(bag chamber)」)である。従って、チャンバホルダー75は、チャンバ50が使い捨て可能になっている場合に、特に有用である。何故なら、この使い捨て可能なチャンバ50は、(それ自体)、ロータ45およびチャンバ50が特に高速でおよび/または長時間にわたって回転しているときに加えられる負荷を受けることができないからである。チャンバホルダー75は、チャンバ50よりも大きい剛性または強度を有することができる。
【0046】
チャンバホルダー75は、空洞80を備えている。空洞80は、チャンバホルダー75がチャンバ50を保持するとき、チャンバ50および(もし用いられているなら)関連する入口流路65および出口流路70を嵌合可能に受け入れるように、寸法決めされている。図6および図7を参照すると、チャンバホルダー75および/またはロータ45は、チャンバホルダー75がチャンバ50の上方または下方を開閉すべく回転可能となるように、ロータ45またはその近くに配置されたヒンジアセンブリ85を備えているとよい。これに関連して、1つまたは複数のチャンバホルダー75は、1つまたは複数のチャンバ50を取出し可能に収容するように構成されているとよい。少なくとも1つの位置決めピン90が、ロータ45上またはその近くに配置されていてもよい。1つまたは複数のピン90は、チャンバホルダー75の対応する1つまたは複数の開口95と嵌合するように、構成されている。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のピン90がチャンバホルダー75上に配置され、対応する開口95がロータ45上またはその近くに配置されていてもよい。また、チャンバホルダー75は、少なくとも1つのロック100を備えていてもよい。少なくとも1つのロック100は、ロータ45上またはその近くに配置された対応する1つまたは複数の開口105と嵌合するように、構成されている。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のロック100がロータ45上またはその近くに配置され、対応する1つまたは複数の開口105がチャンバホルダー75上に配置されていてもよい。図5Bを再び参照すると、チャンバホルダー75は、トップシェル75およびボトムシェル75を備えていてもよい。いくつかの実施形態では、ボトムシェル75が、ロータ45に取り付けられるかまたは一体化され、トップシェル75が、開閉するように構成されているとよい。他の実施形態では、トップシェル75が、ロータ45に取り付けられるかまたは一体化され、ボトムシェル75が、開閉するように構成されていてもよい。これらの実施形態では、1つまたは複数のピン90、1つまたは複数の開口95、および/または1つまたは複数のロック100は、トップシェル75またはボトムシェル75のいずれに配置されていてもよい。
【0047】
図3および図4を再び参照すると、少なくとも1つのチャンバ50は、ロータ45上に固着されているかまたは取り付けられていてもよいし、またはロータ45によって保持されていてもよい。図示されている実施形態では、4つのチャンバ50がロータ45上に固着されているか、または取り付けられている。他の実施形態では、どのような数のチャンバ50が、ロータ45上に固着されているか、または取り付けられていてもよい。また、図示されている実施形態では、チャンバホルダー75は、チャンバ50の各々を覆うように閉じた状態で回転されている。チャンバホルダー75は、窓110を備えていてもよい。窓110は、オペレータがチャンバ50の内部を観察することを可能にするか、またはチャンバ50の内部への視覚的なアクセスを可能にするものである。図5Bには2つのシェル75,75が示されているが、チャンバホルダー75は、各チャンバ50を保持するために、単一部品から構成されていてもよいし、または3つ以上の部品から構成されていてもよい。
【0048】
図8を参照すると、アンビリカルアセンブリ120の少なくとも一部が、フランジ35の開口40を貫通している。アンビリカルアセンブリ120は、曲線状のアンビリカルガイドまたはガイド管125を備えることができる。ガイド125は、ロータ45の外周の周りに湾曲または延在しており、以下にさらに詳細に説明するように、ロータ45の後側のドラム内に進入し、および/または該ドラムに接続されている。ガイド125は、典型的には、アンビリカルアセンブリ120に強度をもたらすために、比較的強靭な材料、例えば、アルミニウムまたは鋼から構成されており、これによって、アンビリカルアセンブリ120は、以下にさらに詳細に説明するように、ロータ45と同じ軸を中心として「回転(spin)」することが可能である。種々の実施形態では、ガイド125は、フランジ35の開口40を完全に貫通していてもよいし、開口40まで延在していてもよいし、または図8に示されているように、開口40に達する手前で終端していてもよい。
【0049】
本明細書に記載されているアンビリカルアセンブリは、ガイド管120内に配置された柔軟導管を備えているとよい。チャンバ50ごとの第1および第2の細長の流路または通路が、導管内に延在している。第1の流路または通路は、それぞれのチャンバ50の入口55に流体連通しており、第2の流路または通路は、それぞれのチャンバ50の出口60に流体連通している。複数の流路または通路(すなわち、導管内の全ての流路または通路)は、以下にさらに詳細に説明するように、好ましくは、互いに離間した関係で保持されている。本明細書に用いられる「流路(channel)」という用語および「通路(passageway)」という用語は、この文脈では同じ意味で用いられている。
【0050】
図8に示されているように、例えば、アンビリカルアセンブリ120は、柔軟導管130を備えている。柔軟導管130は、アンビリカルガイド125内に取り付けられ、該ガイド125の長さに沿って延在している。換言すれば、導管130は、アンビリカルガイドまたはガイド管125内に位置してことになる。導管130は、コルゲート管から構成されているとよい。コルゲート管は、曲げに対して適切な柔軟性をもたらすと共に、高捩れ剛性または高強度を有するものである。導管130は、好ましくは、遠心操作に付随する連続的な曲げに耐えることができる十分に長い疲労寿命を有しているとよい。例示的な導管130は、英国、バーミンガムのFlexicon Limitedから市販されている変性ポリアミド12から構成されている型式FPIである。導管130は、以下に述べるアンビリカルアセンブリ120の他の構成要素 を収容するのに適切などのような内径およびどのような外径を有していてもよい。いくつか実施形態では、導管130は、約35.5mmの内径および約42.5mmの外径を有していてもよい。いくつかの実施形態では、アンビリカルガイド125と導管130との間の摩擦を低減させるために、グリースまたは他の潤滑材料がそれらの間に供給されてもよい。
【0051】
アンビリカルアセンブリ120の前述した流路または通路は、チャンバ50ごとの第1および第2の柔軟管135であってもよいし、またはそれらを備えていてもよい。管135は、どのような柔軟材料、例えば、柔軟ポリマーから構成されていてもよく、柔軟ポリマーとして、制限されるものではないが、PVCが挙げられる。管135は、導管130内に取り付けられ、その長さに沿って延在している。チャンバ50ごとの管135の一方は、チャンバ50の入口55(またはもし用いられているなら、チャンバ50の入口流路65)に接続され、他方は、チャンバ50の出口60(またはもし用いられているなら、チャンバ50の出口流路70)に接続されているとよい(図5A参照)。例示されている実施形態では、アンビリカルアセンブリ120は、8本の柔軟管135を備えており、これらの管135の2本が、4つのチャンバ50の各々に接続されている。導管130および管135は、アンビリカルガイド125が遠くに延在しているかどうかにかかわらず、フランジ35の開口40を貫通している。換言すれば、柔軟導管130およびその内部の管135は、筐体またはハウジング15の外部の位置から、アクセス開口40を通って、内部空洞44内に延在している。管135は、(以下にさらに詳細に説明するように、埋込材料を含むこともある)導管130内に適切な数の管135を装着させるのに適するどのような内径およびどのような外径を有していてもよい。いくつかの実施形態では、管135は、(例えば、導管130が前述の直径を有しており、8本の管135が用いられている場合)約1/4インチ(約0.6センチ)の内径および約3/8インチの外径を有しているとよい。
【0052】
図9A,9Bを参照すると、いくつかの実施形態では、アンビリカルアセンブリ120は、柔軟な中心部材140を備えている。中心部材140は、導管130内に取り付けられ、その長さに沿って延在している。柔軟部材140は、導管130の中心線に実質的に沿って延在しており、柔軟管135は、アレイ(配列)を成して、柔軟部材140を包囲している。柔軟部材140は、「ダミー管」から構成されているとよい。ダミー管は、管135と同様であるが、チャンバ50のいずれとも流体連通していない。他の実施形態では、柔軟部材140は、管135の直径と同じか、小さいか、または大きい直径を有する開空洞を有する管であってもよいし、または例えば、ポリマー材料からなる中実管であってもよい。例えば、柔軟部材140は、約3/8インチの内径および約9/16(約1.4センチ)の外径を有する管から構成され、管135は、約1/4インチの内径および約3/8インチの外径を有するようになっているとよい。柔軟部材140が管から構成されている場合、この管の内側は、以下にさらに詳細に説明するように、埋込材料を含んでいてもよい。いくつかの他の実施形態では、柔軟部材140は、流体が貫流するようになっている管から構成されている。流体は、例えば、アンビリカルアセンブリ120を付加的に冷却するためのものであるとよい。
【0053】
また、アンビリカルアセンブリ120は、導管130内に埋込材料145も含んでいるとよい。埋込材料145は、管135を導管130から隔離することができ、管135を互いに隔離することができ、および/または管を(もし用いられているなら)柔軟部材140から隔離することができる。さらに具体的には、埋込材料145は、管135を互いに対して離間した関係で保持し、および/または管135を導管130に対して離間した関係で保持し、および/または管135を(もし用いられているなら)柔軟部材140に対して離間した関係で保持するように、構成されているとよい。埋込材料145は、以下にさらに詳細に説明するように、稼働中に管135の互いに対する運動(例えば、捩れ)を拘束するのに有用である。換言すれば、埋込材料145は、管135が互いに対しておよび/または導管130に対して運動しないように、管135および/または導管130を一緒に「係止(lock)」することができる。本明細書に用いられる「埋込材料(potting material)」は、導管の内部空間を実質的に充填して管および/または柔軟中心部材を包囲するどのような固体柔軟材料も含んでいる。埋込材料145は、どのような適切な材料、例えば、ポリウレタンのようなポリマーであってもよい。例示的な埋込材料は、カリフォルニア州、タスチンのBJB Enterprises, Inc.から市販されているF−25柔軟ポリウレタンである。
【0054】
以下にさらに詳細に説明するように、導管130は、互いに向き合った近位端130および遠位端130を有している。いくつかの実施形態では、導管130の近位端130およびそこに収容されている管135は、アクセス開口40を貫通している。図9Bに示されているように、導管130の近位端130は、管135が貫通するフランジ132を備えていてもよい。埋込材料が用いられる場合、フランジ132は、埋込材料を導管130内に収容するのに役立つ。また、フランジ132は、導管135が収容されている導管130を適切に位置決めするのにも役立つ。例えば、フランジ132は、開口40の外側(例えば、筐体15の外側)に配置されるとよく、このフランジ132によって、オペレータは、内部空洞44内における導管130の適切な長さを位置付けることが可能となる。
【0055】
図10〜図12を参照すると、アンビリカルアセンブリ120は、ロータ45の外周の周りに湾曲または延在し、ロータ45の後側のドラム150内に進入している。いくつかの実施形態では、アンビリカルアセンブリ120の一部は、ドラム150に接続されている。図示されている実施形態では、駆動機構155が、モータ160およびベルト165によって駆動されるようになっている。駆動機構155は、種々のギア170を備えているとよく、その少なくともいくつかが、ドラム150内に配置されているとよい。特定の実施形態では、駆動機構155によって、アンビリカルアセンブリ120は、軸を中心として速度Xで回転し、ロータ45は、同一軸を中心して速度2Xまたは約2Xで回転するようになっている。換言すれば、アンビリカルアセンブリ120は、ロータ45の半分または約半分の速度で回転することになる。いくつかの実施形態では、ドラム150は、モータ160によって速度Xで駆動され、(従って、アンビリカルアセンブリ120は、速度Xで回転され)、駆動機構155は、ロータ45を速度2Xまたは約2Xで回転させるギアを備えている。
【0056】
図13は、アンビリカルアセンブリ120の例示的な配置および形状を示している。導管130は、互いに向き合った近位端130および遠位端130を有している。いくつかの実施形態では、導管130の近位端130およびその内部の管135は、アクセス開口40を貫通している(例えば、図15および図16参照)。導管130の遠位端130は、ドラム150を貫通し、ロータ45に接続され、これによって、管135がチャンバ50に流体接続するようになっている。いくつかの実施形態では、図示されているように、導管遠位端130は、連結具133を備えている。連結具133は、導管130をロータ45に連結し、これによって、管135がチャンバ50と流体接続することを可能にするものである。いくつかの実施形態では、連結具133は、六角形状を有しているが、他の形状、例えば、他の多角形状も想定されている。
【0057】
この構成では、アンビリカルアセンブリ120の同軸半速回転によって、ロータ45の回転中に、アンビリカルアセンブリ120の管135が完全に捩じられることが阻止されるようになっている。この現象の完全な科学的説明が、例えば、Adamsに付与された米国特許第3,586,413号明細書に見出されている。この特許の開示内容は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。手短に述べると、もしロータ45が最初の360°の回転を終了し、アンビリカルアセンブリ120が同一方向における180°の半回転を終了したなら、アンビリカルアセンブリ120の管135は、一方向に180°の捩れを受けることになる。ロータ45をさらに360°回転させ、アンビリカルアセンブリ120をさらに180°回転させると、アンビリカルアセンブリ120の管135は、他の方向に180°捩じられ、これによって、元の捩じられていない状態に戻ることになる。従って、稼働中に、アンビリカルアセンブリ120の管135は、部分的な捩れ、撓み、または曲げを連続的に受けるが、それらの軸を中心として完全に回転されることがなく、または捩じられることがない。
【0058】
この解決策は、典型的な連続流遠心分離機を上回る利点をもたらすことができる。従来の機構では、ある長さの配管が、遠心分離されるべき流体を含む装置の回転軸に固定して取り付けられるとき、配管の捩れを回避するために、配管の全長を回転シールまたは他の手段によって回転させねばならない。しかし、これらのシールは、多くの場合、漏れおよび/または汚染の源になる。
【0059】
対照的に、本発明のアンビリカルアセンブリ120は、ロータ45を含む「回転系」から筐体15の外側の領域のような「静止系」への移行をもたらすものである。回転ユニオンおよびシールを必要とすることなく、無菌の完全に閉鎖されたシステムをもたらすことができる。他の利点は、以下にさらに詳細に説明するように、容易に取換えることができる使い捨て可能な部品を用いることによって、無菌経路をもたらすことができることにある。
【0060】
連続流遠心分離機と共に用いられるアンビリカル機構(へその緒に似た機構)が、例えば、米国特許第4,216,770号、同4,419,089号、同4,389,206号、および同5,665,048号のそれぞれの明細書に開示されている。しかし、これらの解決策は、遠心分離機を高速で回転することによって生じたG力および/または粒子を実質的に固定化するのに必要な連続的流体流れによって管に加えられる高応力および高歪に十分に対処していない。さらに、遠心分離機を高速で回転することによって、アンビリカルシステムおよびそこに収容されている管のトルクが大きくなり、これまでに開示されている機構は、アンビリカルシステムおよびそこに収容されている管を故障に至る前の許容できる時間内において高速で回転させることができない。換言すれば、前述の解決策は、システムをかなりの程度まで簡単に「スケールアップ」させることができず、また配管系の急激な破局的破損をもたらすことなく、システムを簡単に高速回転させることができないと考えられる。これは、少なくとも部分的に、速度およびスケールが大きくなるにつれて摩擦が大きくなり、アンビリカルシステムのトルクが大きくなることによる。
【0061】
本発明は、より高い回転速度(従って、より高いG力)に耐えることができるより頑丈なアンビリカルアセンブリをもたらし、これによって、アンビリカルアセンブリに即座のまたは急速な破局的故障をもたらすことなく、連続流遠心分離機のようなシステムをより大きなサイズに「スケールアップ」することによって、これらの欠点に対処している。これは、本発明のアンビリカルアセンブリ、例えば、図8〜図14に示されているアンビリカルアセンブリ120の構造によるものである
【0062】
この構造では、稼働中に(すなわち、ロータが軸を中心として速度2Xで回転し、アンビリカルアセンブリが該軸を中心として速度Xで回転している間に)、管135の捩れが阻止されている。さらに具体的には、管135の互いに対するおよび導管130に対する過剰な捩れが阻止されている。換言すれば、管135および導管130は(例えば、埋込材料145を用いることによって)、効果的に一緒に「係止」されており、これによって、これらの構成要素の相対的な運動が阻止されている。加えて、管135の互いに対するおよび導管130に対する過剰な擦れが、完全に阻止されないまでも、低減されている。その結果、軸を中心として高速で回転される大型のシステムにおいて比較的長い寿命を有する配管システムが、もたらされることになる。
【0063】
これは、1つには、導管130内における管135の運動を拘束することによって、達成されている。埋込材料145は、管135を適所に保持し、これによって、管135の導管130に対する過剰な捩じれを阻止することができる。換言すれば、埋込材料145は、管135および/または導管130を一緒に「係止」し、これによって、管135の互いに対するおよび/または導管130に対する運動を阻止することができる。また、埋込材料145は、個々の管135間に緩衝をもたらし、これによって、管135の互いに対する擦れを阻止することができる。さらに、埋込材料145は、管135と導管130との間に緩衝をもたらし、これによって、稼働中の管135の導管130に対する擦れを阻止することができる。これらの構成要素の擦れは、連続的な応力を生じるのみならず、熱をもたらし、これらの構成要素をさらに弱めることになる。
【0064】
さらに、もし用いられているなら、柔軟部材140は、管135を柔軟部材140の周りに秩序だったアレイとして保持し、管135の捩れをさらに低減させるように機能することができる。埋込材料145が用いられる場合、この埋込材料145は、導管130、管135、および/または柔軟部材140を一緒に「係止」し、これによって、これらの構成要素の互いに対する運動を阻止するように機能することができる。さらに、埋込材料145は、管135と柔軟部材140との間に緩衝をもたらし、これによって、稼働中に管135の柔軟部材に対する擦れを阻止することができる。これらの構成要素の擦れは、連続的な応力をもたらすのみならず、熱を生じさせ、これらの構成要素をさらに弱めることになる。
【0065】
導管130に対して適切な材料を選択することによって、稼働中の導管130のアンビリカルガイド125に対する擦れによる破損を防ぐことができる。さらに、稼働中の導管130および/または管135の摩擦および潜在的損傷(例えば、導管130の疲労破壊)をさらに低減させるために、グリースまたは他の潤滑材料が導管130とガイド125との間に塗布されてもよい。さらに、導管130とガイド135との間の摩擦をさらに低減させるために、ガイド125の内側が、研磨(例えば、機械的研磨)されてもよい。追加的または代替的に、ガイド125の内側および/または導管130の外側が、これらの2つの構成要素間の摩擦を低減させるために、潤滑材料、例えば、Teflon(商標)によって被覆されていてもよい。
【0066】
これらの構成を用いることによって、システム、例えば、回転シールなどを用いない連続流遠心分離機は、以下のように首尾よく「スケールアップ」されている。ロータおよび1つまたは複数のチャンバは、少なくとも3000RPMの速度で回転可能である。これは、チャンバにおける(例えば、チャンバの「円錐」の1/3の高さまたはチャンバの「先端」から1/3のチャンバ高さにおける)約1000gのG力に対応している。各チャンバを通る流体の流量は、少なくとも1リットル/分とすることができる。従って、例えば、4つのチャンバが用いられる場合、全流量は、少なくとも4リットル/分とすることができる。各チャンバの容積は、少なくとも1リットルとすることができる。従って、例えば、4つのチャンバが用いられる場合、全チャンバ容積は、少なくとも4リットルとすることができる。勿論、種々の操作に対して、より低い回転速度、より低い流量、および/またはより低いチャンバ容積が用いられてもよい(例えば、ロータの回転数は、0−3000RPMの範囲内とすることができ、および/または各チャンバを通る流体の流量は、0−1リットル/分の範囲内とすることができ、および/または各チャンバ容積は、1リットル未満とすることができる)。さらに、前述の実施形態および以下に開示される代替的実施形態は、さらに高い程度(例えば、3000RPMを超える回転速度、チャンバ当たり1リットル/分を超える流量、1リットルを超えるチャンバ容積、など)にまで「スケールアップ」された頑丈なシステムを考慮に入れている。さらに具体的には、前述の実施形態および以下に開示される代替的実施形態は、約10,25,50,100,250,500,750,1000,1250,1500,1750,2000,2500,3000,5000,または10,000RPM以上またはそれらに含まれる任意の部分範囲内の回転速度を用いる頑丈なシステムを考慮に入れている。また、前述の実施形態および以下に開示される代替的実施形態は、約10,25,50,100,250,500,750,1000,1250,1500,1750,2000,2500,3000,5000,または10,000g以上またはそこに含まれる任意の部分範囲内のG力を生じ、かつ耐えることができる頑丈なシステムを考慮に入れている。同様に、前述の実施形態および以下に開示される代替的実施形態は、約0.0001,0.001,0.01,0.1,0.25,0.5,0.75,1,1.25,1.5,1.75,2,2.5,3,5,10,20,25,または50リットル/分以上またはそこに含まれる任意の部分範囲内のチャンバ当たりの流体の流量を考慮に入れている。また、前述の実施形態および以下に開示される代替的実施形態は、約0.0001,0.001,0.1,0.25,0.5,0.75,1,1.25,1.5,1.75,2,2.5,3.5,10,20,25,または50リットル以上またはそこに含まれる任意の部分範囲内の個々のチャンバ容積を考慮に入れている。
【0067】
アンビリカルアセンブリ120の他の実施形態について検討する。例えば、導管の中心線に沿っている柔軟部材が省略されてもよい。管の1つが、導管の中心線に実質的に沿って延在し、残りの管が、アレイ(配列)を成して、中心管を包囲するようになっていてもよい。これに関連して、中心管は、「ダミー管」に代わって、チャンバの1つの入口流路または出口流路のいずれかに接続されるようになっている。すでに詳細に述べたように、捩れおよび擦れを阻止するために、埋込材料が設けられてもよい。
【0068】
さらに他の実施形態では、埋込材料が不要とされている。例えば、アンビリカルアセンブリは、複数の流路または通路が貫通している1つの固相押出材から構成されていてもよい。各流路または通路は、チャンバの1つの入口または出口のいずれかに接続されるようになっている。固相押出材は、柔軟であるとよく、強度をもたらすガイド、例えば、前述したガイド120内に収容されるようになっているとよい。
【0069】
例示的な固相押出アセンブリ330が、図21に示されている。固相押出アセンブリ330は、本明細書に記載されているアンビリカルアセンブリ120の一部を成しているとよい。さらに具体的には、前述したおよび以下に述べる全ての実施形態において、固相押出アセンブリ330は、導管130および管135(およびもし用いられているなら、埋込材料145および/または柔軟部材140)に代わって用いられてもよい。従って、固相押出アセンブリ330は、ガイド管125内に嵌合されると共に、互いに離間した細長の通路を含む導管を画定するようになっていることを理解されたい。
【0070】
図21をさらに参照すると、固相押出アセンブリ330は、固相押出材330eを備えている。固相押出材は、柔軟であり、外壁と、互いに離間した通路を画定している細長の内部流路または通路335とを有している。本明細書において詳細に述べた管135と同じように、通路335は、1つまたは複数のチャンバ50に流体連通している。具体的には、1つの通路335は、それぞれのチャンバ50の入口55に流体連通しており、他の異なる通路335は、それぞれのチャンバ50の出口60に流体連通している。例示されている実施形態では、固相押出材330eは、8つの通路335を備えており、4つのチャンバ50と共に用いられるように構成されている。押出材330eは、必要に応じて、8つの通路335よりも多いかまたは少ない通路335を備えていてもよい。
【0071】
前述したように、押出アセンブリ330は、アンビリカルアセンブリ120において少なくとも導管130の代わりをすることができる。以下、押出アセンブリ330と導管130との間の違いについて説明する。
【0072】
前述したように、通路335は、概して、柔軟管135に取って代わるものである。しかし、管135と違って、通路335は、1つまたは複数のチャンバ50までずっと延在しておらず、および/または筐体15の外側の接続点までずっと延在していない(図15および図16参照)。従って、いくつかの実施形態では、(バーブコネクタのような)コネクタが、各通路335の一端または両端に設けられるか、または用いられるようになっているとよい。通路335の遠位端におけるコネクタは、通路335を1つまたは複数のチャンバ50の入口55および出口60(または、もし用いられているなら、フランジ入口および出口流路65,70)に接続するための(本明細書において述べた柔軟配管135と同様の)配管を成すものであるとよい。同様に、通路335の近位端におけるコネクタは、通路335を筐体15の外側の構成要素、例えば、以下にさらに詳細に説明するポンプまたは他の配管に接続するための(本明細書において述べた柔軟配管135と同様の)配管を成すものであるとよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、図示されているように、固相押出アセンブリ330は、シース330sを備えている。シース330sの材料および形状は、前述した導管130と同様の特性を有しているとよく、かつ同様の利点をもたらすようになっているとよい。具体的には、シース330sは、ガイド管125との摩擦に耐えるのを促進し、および/または稼働中にトルクを伝達するのを促進するようになっているとよい。いくつかの実施形態では、シース330sは、ガイド管125との接触面積を最小限に抑えるために、および/または稼働中の摩擦を最小限に抑えるために、稜線を備えているとよい。シース330sは、固相押出材330eの外壁の周りに接着されていてもよいし、または密嵌合されていてもよい。いくつかの実施形態では、シース330sおよび固相押出材330eは、これらの2つの構成要素間に締り嵌め(あるいは、実質的な締り嵌め)が生じるように寸法決めされ、かつ形作られている。これに関連して、シース330sおよび固相押出材330eは、稼働中に単一ユニット(すなわち、押出アセンブリ330)として作用するようになっているとよい。いくつかの実施形態では、シース330sおよび固相押出材330eは、一体化されていてもよいし、いくつかの実施形態では、シース330sは、省略されていてもよい。
【0074】
固相押出アセンブリ330は、すでに詳細に述べた導管130、管135、および埋込材料145と同じまたは実質的に同じ利点をもたらすことができる。手短に述べると、通路335は、該通路335が互いに離間するように、および/または押出材330eの外壁から離間するように、および/またはもし用いられているなら、シース330sから離間するように、固相押出材330e内に配置されているとよい。この離間した関係は、稼働中に保持されているとよく、これによって、通路335の互いに対する運動/捩れを最小限に抑えるのに役立ち、および/またはもし用いられているなら、シース330sに対する通路335の運動/捩れを最小限に抑えるのに役立つことになる。その結果、すでに詳細に述べたように、「スケールアップ」した操作に用いられるより頑丈なアンビリカルアセンブリが得られることになる。
【0075】
固相押出材330eは、ポリマー材料、例えば、PVC、プラチナ硬化シリコン、C−フレックス、および他の同様の材料から構成されているとよい。もし用いられているなら、シース330sは、導管130に関して前述したのと同様の材料から構成されているとよい。
【0076】
また、繰返しを避けるために、すでに述べたおよび以下に述べる実施形態は、導管130および管135(および任意選択的に、埋込材料145および/または柔軟材料140)を備えるアンビリカルアセンブリ120についてのみ説明している。しかし、アンビリカルアセンブリ120は、押出アセンブリ330を備えていてもよいし、または導管130、管135、および/または埋込材料145に代わって押出材330eを単に用いてもよいことを理解されたい。
【0077】
いくつかの実施形態では、図14A〜図14Dに示されているように、漏斗180がフランジ35および/またはドア20の後側に設けられている。漏斗180は、開口40の反対側に孔185を備えている。漏斗180は、アンビリカルアセンブリ120の少なくとも一部を受け入れるように構成されている。例示されている実施形態では、漏斗180は、管135が収容されている導管130を受け入れている。導管130は、少なくとも管135が開口30を貫通するように、孔185および開口40に通される。次いで、管135は、以下にさらに詳細に説明するように、付加的な構成要素に接続されるようになっている。
【0078】
漏斗180は、導管130が開口30を貫通する前に最後に湾曲する箇所において、導管130および管135に加えられる歪/応力を低減させることができる。これに関連して、漏斗180は、導管130およびそこに収容されている管135の湾曲を制御することができる。これによって、もし漏斗が設けられていない場合には高応力が集中する箇所において、導管130および/または管135が破損する可能性を低下させることができる。孔185の中心線は、好ましくは、アンビリカルアセンブリ120の回転軸と真っ直ぐに並んでいるかまたは実質的に真っ直ぐに並んでいる。もし真っ直ぐに並んでいないと、不必要な付加的負荷が導管130および/または管135に加えられることになるだろう。また、漏斗180は、好ましくは、導管130の最小動的曲げ半径よりも大きい曲げ半径を有している。
【0079】
さらに、漏斗180の形状によって、稼働中にアンビリカルアセンブリ120が回転している間、導管130およびそこに収容されている管135の一貫した曲げがもたらされることになる。漏斗180は、導管130が漏斗180内で回転している間の摩擦または擦れを低減させるために、機械加工および/または研磨されていてもよい。加えて、摩擦または擦過をさらに低減させるために、グリースまたは他の潤滑材料が、漏斗180に塗布されていてもよい。付加的または代替的に、漏斗および/または導管130の外面は、摩擦または擦過を低減させるために、Teflon(商標)のような潤滑材料によって被覆されていてもよい。
【0080】
図15および図16を参照すると、開口40から突出している導管130および管135が示されている。少なくとも1つのポンプ200が、筐体15上またはそのパネル上に設けられていてもよいし、または筐体15から離れて設けられていてもよい。少なくとも1つの弁が、筐体15上またはそのパネル上に設けられていてもよいし、筐体15の右側に示されている配管と一体になっていてもよいし、または筐体15から離れて設けられていてもよい。例えば、1つまたは複数のピンチ弁が、筐体15上に設けられているとよい。ピンチ弁は、ピンチ弁に挿通された配管を絞るか(または締め付ける)ことによって、配管を閉じるかまたは部分的に閉じるように、構成されている。
【0081】
図17は、システムの例示的な流れ図を示している。システムは、2セット、すなわちチャンバ/アンビリカルセットおよび弁/流体経路セットを備えているとよい。チャンバ/アンビリカルセットは、少なくとも1つまたは複数のチャンバ50、導管130、および導管130内の管135を備えているとよい。図示されている実施形態では、チャンバ50の入口流路65に流体連通している管135は、ポンプ200に接続されているとよい(図15および図16も参照)。また、図示されている実施形態では、チャンバ50の出口流路70に流体連通している管135は、少なくとも1つの戻り管205に接続されているとよい(図15および図16参照)。ポンプ200の反対側において、管210が、ハーネスまたはマニホールド215に接続されているとよい。このハーネスまたはマニホールド215は、チャンバ/アンビリカルセットを弁/流体経路セットに接続させるものである。いくつかの実施形態では、これらの2つの使い捨て可能なセットは、無菌管溶接プロセスによって互いに接続可能である。これらの使い捨て可能なセットは、密封および/または殺菌された状態で供給されることが可能である。無菌管溶接プロセスを用いることによって、該使い捨て可能なセットは、どのような種類のコネクタ(例えば、ハーネス、マニホールドなど)を用いることなく、互いに接続可能であり、これらの使い捨て可能なセットは、「開ける(open)」必要がなく、その結果、無菌性を損なうことがない。
【0082】
弁/流体経路セットは、典型的には、配管および/または(配管に一体化されているとよい)弁を備えている。いくつかの実施形態では、弁/流体経路セットは、1つまたは複数の弁、例えば、筐体に設けられたピンチ弁内を経由するように構成されている。図15および図16に示されている実施形態において、弁/流体経路セットは、筐体15の右側に見られる配管を備えている。いくつかの実施形態では、弁/流体経路セットは、1つまたは複数の戻り管205を備えている。管は、図15および図16において「断線(broken)」して示されているが、フランジ35の開口40から突出している管135は、典型的には、ポンプ200および/または1つまたは複数の戻り管205に接続されていることに留意されたい。ポンプ200から戻る1つまたは複数の戻り管205および/または管135は、ドア20のハンドル30を経由するようになっていてもよいし、および/または1つまたは複数のホルダー220、例えば、フックによって適所に保持されるようになっていてもよい。
【0083】
図17の流れ図に示されているように、弁/流体経路セットは、種々の容器、例えば、バイオリアクタ230、廃棄培地容器235、清浄培地容器240、および/または細胞収穫容器245に接続されていてもよい。種々の容器は、典型的には、筐体15から離れて配置されているが、容器の少なくともいくつかは、いくつかの実施形態では、筐体15内に収容されていてもよい。図15および図16に示されている実施形態では、筐体15の右側の管の下側(開放されている)部分は、種々の容器、例えば、前述した容器に接続されていてもよい。弁/流体経路セットは、以下にさらに詳細にまとめて述べるように、種々の操作を行うように構成可能になっている。少なくとも1つの二次ポンプ250が、筐体15に設けられていてもよいし、または筐体15から離れて設けられていてもよい。二次ポンプ250は、これらの種々の操作の少なくともいくつかに有用である。
【0084】
本明細書に記載されている構成要素の少なくともいくつかは、使い捨て可能である。例えば、チャンバ50、導管130、および/またはそこに収容されている管135は、使い捨て可能になっているとよい。前述したように、使い捨て可能なチャンバ50は、柔軟または弾性ポリマー、例えば、透明または半透明ポリマーから構成され、これによって、「バッグチャンバ」を形成するようになっているとよい。いくつかの実施形態では、使い捨て可能なチャンバ50は、熱成形されたものであるとよい。いくつかの実施形態では、使い捨て可能なチャンバ50は、比較的薄肉(例えば、1mm未満の肉厚)の医学等級PVCであるとよい。他の実施形態では、使い捨て可能なチャンバ50の材料は、適正製造基準(cGMP)に準拠する他の材料(例えば、FEP、Cフレックス、ブロー成形EVA、低密度ポリエチレン、など)であってもよい。使い捨て可能なチャンバ50は、図5Aに示されているように、またすでに詳細に述べたように、(一体化されているとよい)入口流路65および出口流路70を備えていてもよい。チャンバホルダー75(図5B参照)は、ロータ45およびチャンバ50の回転によって加えられる負荷の大部分または全てを受けることによって、使い捨て可能なチャンバ50の破損を阻止することができる。
【0085】
2つの個別の使い捨て可能な流路を備えるシステムも想定されている。このシステムでは、前述した2つのセット(すなわち、チャンバ/アンビリカルセットおよび弁/流体経路セット)が、別々に使い捨て可能になっていてもよい。例えば、図15〜図17を参照すると、チャンバ50、導管130、およびそこに収容されている(ポンプ200までまたはポンプ200を超えたところまで延在している)管135が、第1の使い捨て可能な流路(セット#1)を構成しているとよい。また、ハーネスまたはマニホールド215の右側の配管および/または弁が、第2の使い捨て可能な流路(セット#2)を構成しているとよい。1つまたは複数の戻り管205は、典型的には、使い捨て可能なセット#2に含まれているとよいが、いずれかの使い捨て可能な流路に含まれていてもよい。
【0086】
1つまたは複数の使い捨て可能な流路は、従来の連続流遠心分離機および同様の装置を上回る利点をもたらすことができる。使い捨て可能な流路を用いていないシステムは、一般的に、定置洗浄(CIP)および定置滅菌(SIP)の手順および規格を順守しなければならない。これは、汚染に敏感な操作、例えば、細胞培養/収穫および血液処理を行うシステムに、特に当てはまる。本明細書に記載されている使い捨て可能な流路は、CIP手順およびSIP手順を行う必要性をなくすことができる。さらに、完全に使い捨て可能な流路の使用によって、適正製造基準(cGMP)に準拠することができる。これらの流路は、挿入および使用の準備が整った無菌の構成要素として、供給されることが可能である。
【0087】
前述したように、本明細書に開示されているシステム、方法、および操作は、多くの処理、収穫などを行うのに用いることができる。例示的な方法および操作は、2009年7月16日にいずれも出願されている共同所有された同時係属中の国際特許出願第PCT/US2009/004113号(国際特許出願公開第2010/008563号)および国際特許出願第PCT/US2009/004137(国際特許出願公開第2010/008579号)のそれぞれのパンフレットに詳細に開示されている。これらの特許の各々の開示内容は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。これらの方法および操作のいくつかについて、図17を参照して、簡単に説明する。
【0088】
連続流遠心分離操作では、細胞のような粒子を含む培地が、細胞の流動床を形成するために、回転チャンバ50に送給されることになる。チャンバ50が細胞によって充填された後、流れが逆転され、チャンバ50が空にされる。システム(すなわち、ロータおよびチャンバ)は、この操作の全体にわたって回転を停止する必要がない。このサイクルを繰り返し、大量の培地から細胞を濃縮することができる。
【0089】
同様に、潅流操作において、細胞のような粒子は、培養および/または収穫のために、回転チャンバ50内の流動床に固定化される。例えば、細胞および培地は、バイオリアクタ230から取り出され、チャンバ50に移送されるとよい。培地および細胞の連続流れは、回転チャンバ50によって生じる遠心力と実質的に相反しており、これによって、細胞を流動床に固定化することができる。潅流サイクルを用いて、新鮮な培地が連続的に細胞に供給され、使用済みの培地が、例えば、廃棄容器235に取り除かれることになる。次いで、通常、流体流れを逆転させ、細胞をバイオリアクタ230または細胞収穫容器245に戻すことによって、細胞がチャンバ50から取り除かれることになる。
【0090】
本明細書に開示されているシステムは、細胞培養または細胞収穫中に培地交換を行うこともできる。この用途では、培養された細胞が、まず、回転チャンバ50に送給され、細胞の流動床を形成し、次いで、新しい培地または緩衝液がチャンバ50の入口流路65を通して送給され、これによって、流動床が潅流されることになる。例えば、新しい培地または緩衝液は、清浄培地容器240から導かれるとよい。細胞がその培地または緩衝液によって洗浄された後、流れを逆転させることによって(すなわち、培地をチャンバ50の出口流路70に導くことによって)チャンバ50が空にされる。培地/緩衝液交換の操作は、付加的なプロセス、例えば、トランスフェクション、細胞分注、バイオリアクタの播種の前に用いられてもよいことに留意されたい。
【0091】
また、システムは、密度および/または大きさに基づいて、細胞の集団を分離することもできる。この用途では、種々の細胞集団を含む流体が、回転チャンバ50に送給されることになる。細胞は、流体の流量および/または遠心力(すなわち、ロータの回転速度)を調節することによって、分離される。いったん流体の流速および遠心力が適切に調節されたなら、より軽い/より小さな細胞が培地と共にチャンバ50から排出される。細胞床が形成された後、新鮮な培地または緩衝液を用いて、再び流速および/または遠心力を調整することによって、他の集団を分離することができる。このプロセスが何度か繰り返され、密度および/または大きさの異なる多数の集団を分離することができる。最終的に、より重い/より大きい細胞が、新鮮な培地の流れを逆転させることによって、収穫されることになる。
【0092】
これらは、開示されたシステムによって行うことができるプロセスの単なる例示にすぎない。他のプロセスとして、細胞分注、トランスフェクション、エレクトロポレーション、(例えば、親和性マトリックスを用いることによる)選択/純化/富化、タンパク質/生体材料の関連する粒子から分別、および/または足場材からの粒子の除去、および粒子の被覆が挙げられる。これらのプロセスは、前述した出願に詳細に記載されている。
【0093】
図15および図16を再び参照すると、ディスプレイ260が、筐体15上に設けられていてもよいし、筐体15に取り付けられたパネルまたは筐体15に隣接しているパネル上に設けられていてもよいし、または筐体15から離れて設けられていてもよい。ディスプレイ260は、少なくとも1つの制御装置(図示せず)に(例えば、直接または無線によって)接続されているとよい。システムの種々の構成要素、例えば、モータ、1つまたは複数のポンプ、弁、などに関連する制御装置が設けられていてもよい。全ての構成要素に関連する1つの制御装置が設けられていてもよいし、いくつかの構成要素が専用の制御装置を有していてもよい。
【0094】
ディスプレイ260の模擬画面例が、図18〜図20に示されている。ディスプレイ260は、オペレータによって、パラメータを入力し、データまたは経過を読み出すことを可能にするものである。ディスプレイは、図18に示されているように、種々の構成要素の操作を示すタッチスクリーンボタンを備えていてもよい。いくつかの実施形態では、別のユーザ入力装置、例えば、キーボードが設けられている。換言すれば、ディスプレイは、タッチスクリーンを用いていなくてもよい。
【0095】
いくつかの実施形態では、光源および/またはカメラが筐体上または筐体の内部空洞内に設けられていてもよい。光源および/またはカメラは、1つまたは複数のチャンバを照らすために、および/または1つまたは複数のチャンバ(例えば、稼働中の1つまたは複数のチャンバの内部)を撮像するのに、有用である。撮像された画像は、オペレータおよび/またはシステムに1つまたは複数のチャンバ内に生じた特定のプロセスの経過に関するフィードバックをもたらすのに有用である。カメラは、ディスプレイに(直接的または制御装置を介して)連通しているとよく、これによって、画像が、例えば、ディスプレイに伝達されることになる。1つまたは複数の制御装置および/または1つまたは複数の制御装置と関連するソフトウエアが、特定チャンバの撮像した画像を自動的に関連付けるようになっていてもよい。
【0096】
以上の説明は、本発明の例示であり、本発明を制限すると解釈されるべきではない。本発明のいくつかの例示的実施形態について説明してきたが、当業者であれば、本発明の示唆および利点から実質的に逸脱することなく、例示的実施形態において多くの修正形態が可能であることを容易に理解するだろう。従って、このような実施形態は、いずれも請求項に記載されている本発明の範囲内に含まれることが意図されている。本発明は、以下の請求項によって定められ、請求項の等価物は、該請求項に含まれるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粒子を処理するための装置において、
軸を中心としてある速度で回転可能なロータであって、外周および互いに向き合った前側および後側を有している、ロータと、
前記ロータに取り付けられた少なくとも1つのチャンバであって、各々が入口および出口を有している、少なくとも1つのチャンバと、
前記軸を中心として回転可能なアンビリカルアセンブリであって、
前記ロータの前記後側のドラムに接続された曲線状のガイド管と、
前記ガイド管内に配置された柔軟導管と、
前記導管内に延在しているチャンバごとの第1および第2の細長通路であって、前記第1の通路は、それぞれのチャンバの前記入口に流体連通しており、前記第2の通路は、前記それぞれのチャンバの前記出口に流体連通している、第1および第2の細長通路と、
を備えている、アンビリカルアセンブリと、
前記アンビリカルアセンブリを前記ロータの約1/2の速度で回転させるように構成された駆動機構と、
を備えており、
前記通路は、互いに離間した関係で保持されていることを特徴とする装置。
【請求項2】
各チャンバの前記第1および第2の通路は、前記導管の長さの少なくとも大部分内に延在している対応する第1および第2の柔軟管から構成されており、前記装置は、前記導管内に埋込材料をさらに備えており、前記埋込材料は、前記柔軟管を互いに離間した関係で保持し、かつ前記柔軟管を前記導管に対して離間した関係で保持するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記埋込材料は、前記導管に対する前記柔軟管の運動を拘束し、および/または前記柔軟管の互いに対する運動を拘束するように、さらに構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記アンビルカルアセンブリは、前記導管の長さの少なくとも大部分内に延在している柔軟部材をさらに備えており、前記柔軟部材は、前記導管の中心線に実質的に沿って延在しており、前記柔軟管は、前記柔軟部材を包囲していることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記埋込材料は、前記柔軟部材に対する前記柔軟管の運動を拘束するように、さらに構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記導管は、コルゲート柔軟導管であることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記導管および前記通路は、柔軟押出材として一体化されており、前記柔軟押出材は、外壁と、互いに離間した通路を画定する細長の内部流路とを有していることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
各チャンバは、柔軟な半透明または透明の流体チャンバであり、前記装置は、前記ロータの前記前側に旋回可能に取り付けられた少なくとも1つのチャンバホルダーをさらに備えており、各チャンバホルダーは、それぞれのチャンバを取外し可能に閉じ込めるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
各チャンバホルダーは、前記閉じ込められたチャンバへの視覚的アクセスをもたらす窓を備えていることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
各チャンバは、実質的に円錐状の本体部分を備えており、前記円錐状の本体部分は、該円錐状の本体部分の周囲の少なくとも一部に延在しているフランジを有しており、前記フランジは、入口流路および出口流路を備えており、前記第1の柔軟管は、それぞれのチャンバの前記フランジ入口流路に接続されており、前記第2の柔軟管は、前記それぞれのチャンバの前記フランジ出口流路に接続されていることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項11】
前記フランジ入口流路および前記フランジ出口流路は、前記第1および第2の柔軟管が前記フランジ入口流路および前記フランジ出口流路に接続されている点から延在しているセグメントに沿って実質的に平行になっていることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
各チャンバは、実質的に円錐状の本体部分および前記円錐状の本体部分の周囲の少なくとも一部に延在しているフランジを備えており、前記フランジは、入口流路および出口流路を備えており、前記導管の前記第1の細長通路は、前記フランジ入口流路に流体連通しており、前記導管の前記第2の細長通路は、前記フランジ出口流路に流体連通していることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の通路および前記フランジ入口流路に接続された第1の管と、前記第2の通路および前記フランジ出口流路に接続された第2の管とをさらに備えており、前記フランジ入口流路および前記フランジ出口流路は、前記第1および第2の管が前記フランジ入口流路および前記フランジ出口流路に接続されている点から延在しているセグメントに沿って実質的に平行になっていることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1および第2の通路の各々においてコネクタをさらに備えており、一方のコネクタは、前記第1の管を前記第1の通路に接続するように構成されており、他方のコネクタは、前記第2の管を前記第2の通路に接続するように構成されていることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記駆動機構は、ギアを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記ギアは、前記ドラムによって少なくとも部分的に閉じ込められていることを特徴とする、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記ロータは、実質的に水平の回転軸を画定しており、前記少なくとも1つのチャンバおよび前記アンビリカルアセンブリは、前記実質的に水平の軸を中心に回転するようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記曲線状のガイド管は、前記ロータの外周の周りに延在するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記導管は、互いに向き合った近位端および遠位端を備えており、 前記導管遠位端は、前記ロータに接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
前記導管遠位端は、実質的に六角形状の連結具を有していることを特徴とする、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記導管内に、前記通路を互いに離間した関係で保持するように構成された複数の互いに離間した柔軟ホルダーをさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのチャンバは、前記ロータ上に互いに離間した関係で取り付けられた複数のチャンバから成っていることを特徴とする、請求項1〜21のいずれか1つに記載の装置。
【請求項23】
外周および互いに向き合った前側および後側を有するロータを備える連続流遠心分離機と共に用いられる使い捨て可能な流路において、
前記ロータ上に取り付けられた少なくとも1つのチャンバであって、各々が入口および出口を有している、少なくとも1つのチャンバと、
前記ロータの前記外周の周りに湾曲して前記ロータに接続された柔軟導管と、
前記導管内に延在しているチャンバごとの第1および第2の柔軟管であって、前記第1の柔軟管は、それぞれのチャンバの前記入口に流体連通しており、前記第2の柔軟管は、前記それぞれのチャンバの前記出口に流体連通している、第1および第2の柔軟管と、
前記導管内の埋込材料であって、前記柔軟管を互いに離間した関係で保持するように構成されている、埋込材料と、
を備えていることを特徴とする使い捨て可能な流路。
【請求項24】
前記埋込材料は、前記導管に対する前記柔軟管の運動を拘束し、および/または前記柔軟管の互いに対する運動を拘束するように、さらに構成されていることを特徴とする、請求項23に記載の使い捨て可能な流路。
【請求項25】
前記導管内に延在している柔軟部材をさらに備えており、前記柔軟部材は、前記導管の中心線に実質的に沿って延在しており、前記柔軟管は、前記柔軟部材を包囲していることを特徴とする、請求項23に記載の使い捨て可能な流路。
【請求項26】
前記埋込材料は、前記柔軟部材に対する前記柔軟管の運動を拘束するように、さらに構成されていることを特徴とする、請求項25に記載の使い捨て可能な流路。
【請求項27】
前記導管は、互いに向き合った近位端および遠位端を備えており、前記導管は、前記遠位端に連結具を備えており、前記連結具は、前記ロータに接続されていることを特徴とする、請求項23に記載の使い捨て可能な流路。
【請求項28】
前記連結具は、実質的に六角形状を有していることを特徴とする、請求項27に記載の使い捨て可能な流路。
【請求項29】
ロータと、前記ロータに取り付けられた入口および出口を有する少なくとも1つのチャンバと、を有する連続流遠心分離機と共に用いられるアンビリカルアセンブリにおいて、
前記ロータの後側のドラムに接続された曲線状のガイド管と、
前記ガイド管内に配置された柔軟導管と、
前記導管の長さの少なくとも大部分内に延在しているチャンバごとの第1および第2の柔軟管であって、前記第1の柔軟管は、それぞれのチャンバの前記入口に流体連通しており、前記第2の柔軟管は、前記それぞれのチャンバの前記出口に流体連通している、第1および第2の柔軟管と、
前記導管内の埋込材料であって、前記柔軟管を互いに離間した関係で保持するように構成されている、埋込材料と、
を備えていることを特徴とするアンビリカルアセンブリ。
【請求項30】
前記埋込材料は、前記導管に対する前記柔軟管の運動を拘束し、および/または前記柔軟管の互いに対する運動を拘束するように、さらに構成されていることを特徴とする、請求項29に記載のアンビリカルアセンブリ。
【請求項31】
前記導管内に延在している柔軟部材をさらに備えており、前記柔軟部材は、前記導管の中心線に実質的に沿って延在しており、前記柔軟管は、前記柔軟部材を包囲していることを特徴とする、請求項29に記載のアンビリカルアセンブリ。
【請求項32】
前記埋込材料は、前記柔軟部材に対する前記柔軟管の運動を拘束するように、さらに構成されていることを特徴とする、請求項31に記載のアンビリカルアセンブリ。
【請求項33】
ロータと前記ロータに取り付けられた少なくとも1つのチャンバとを有する連続流遠心分離機と共に用いられるアンビリカルアセンブリにおいて、前記アセンブリは、チャンバごとに互いに離間した第1および第2の通路を内部に備える柔軟押出材を備えており、前記第1の通路は、それぞれのチャンバの入口に流体連通しており、前記第2の通路は、前記それぞれのチャンバの出口に流体連通していることを特徴とする、アンビリカルアセンブリ。
【請求項34】
ロータを有する連続流遠心分離機と共に用いられる使い捨て可能な流路において、
第1の使い捨て可能な区域であって、
前記ロータに保持されるように構成された少なくとも1つのチャンバであって、各々が入口および出口を有している、少なくとも1つのチャンバと、
チャンバごとの第1および第2の管であって、前記第1の管は、それぞれのチャンバの前記入口に流体連通するように構成されており、前記第2の管は、前記それぞれのチャンバの前記出口に流体連通するように構成されている、第1および第2の管と、
を備えている、第1の使い捨て可能な区域と、
第2の使い捨て可能な区域であって、
少なくとも1つの容器に流体連通している配管であって、少なくとも1つの弁を貫通するように構成されている、配管を
を備えている、第2の使い捨て可能な区域と、
を備えていることを特徴とする使い捨て可能な流路。
【請求項35】
前記第1の使い捨て可能な区域は、前記少なくとも1つの容器に流体連通している戻り配管を備えていることを特徴とする、請求項34に記載の使い捨て可能な流路。
【請求項36】
前記第2の使い捨て可能な区域は、前記少なくとも1つの容器に流体連通している戻り配管を備えていることを特徴とする、請求項34に記載の使い捨て可能な流路。
【請求項37】
前記第1および第2の使い捨て可能な区域は、無菌管溶接プロセスを用いて互いに接続されるように構成されていることを特徴とする、請求項34に記載の使い捨て可能な流路。
【請求項38】
各チャンバは、柔軟な半透明または透明の流体チャンバから成っており、前記チャンバは、実質的に円錐状の本体部分を備えており、前記チャンバは、前記円錐状の本体部分の周囲の少なくとも一部に延在しているフランジを備えており、前記フランジは、入口流路および出口流路を備えており、前記第1の管は、それぞれのチャンバの前記フランジ入口流路に接続されており、前記第2の管は、前記それぞれのチャンバの前記フランジ出口流路に接続されていることを特徴とする、請求項34に記載の使い捨て可能な流路。
【請求項39】
前記フランジ入口流路および前記フランジ出口流路は、前記第1および第2の管が前記フランジ入口流路および前記フランジ出口流路に接続されている点から延在しているセグメントに沿って実質的に平行になっていることを特徴とする、請求項38に記載の使い捨て可能な流路。
【請求項40】
遠心分離流体処理システムにおいて、
アクセス開口を備える内部空洞を有しているハウジングであって、前記アクセス開口は、前記ハウジングの外面から前記内部空洞に延在している、ハウジングと、
前記内部空洞内のロータ上に互いに離間した関係で保持された複数の流体チャンバと、
複数の柔軟管を互いに離間した関係で内部に保持している柔軟導管であって、前記柔軟導管は、前記ハウジングの外部の位置から前記アクセス開口を通って前記内部空洞に延在しており、前記複数の柔軟管は、チャンバごとに第1および第2の柔軟管を含んでおり、前記第1の柔軟管は、それぞれのチャンバの入口に流体連通しており、前記第2の柔軟管は、前記それぞれのチャンバの出口に流体連通しており、前記柔軟導管は、前記導管の内部空間を実質的に充填して前記柔軟管を包囲する固体柔軟材料を備えており、前記固体柔軟材料は、前記柔軟管を互いに離間した関係で保持するように構成されている、柔軟導管と、
前記柔軟導管の一部を前記内部空洞内に保持する実質的に剛性の曲線状ガイド管と、
前記ガイド管を第1の速度で回転させ、前記ロータおよび前記流体チャンバを第2の速度で回転させるように構成された駆動機構であって、前記第2の速度は、前記第1の速度の約2倍である、駆動機構と、
を備えていることを特徴とする遠心分離流体処理システム。
【請求項41】
遠心分離流体処理システムにおいて、
アクセス開口を備える内部空洞を有しているハウジングであって、前記アクセス開口は、前記ハウジングの外面から前記内部空洞に延在している、ハウジングと、
前記内部空洞内のロータ上に互いに離間した関係で保持された複数の流体チャンバと、
複数の互いに離間した細長の通路を内部に備えている柔軟導管であって、前記柔軟導管は、前記ハウジングの外部の位置から前記アクセス開口を通って前記内部空洞に延在しており、前記複数の通路は、チャンバごとに第1および第2の通路を含んでおり、前記第1の通路は、それぞれのチャンバの入口に流体連通しており、前記第2の通路は、前記それぞれのチャンバの出口に流体連通している、柔軟導管と、
開いた中心通路を有する実質的に漏斗状の支持体であって、前記支持体は、前記内部空洞内に進むにつれて外方に徐々に広がる形状を有しており、前記支持体は、前記柔軟導管を包囲しており、前記漏斗状支持体の中心線は、前記アクセス開口の中心線と真っ直ぐに並んでいる、漏斗状支持体と、
前記柔軟導管の一部を前記内部空洞内に保持する実質的に剛性の曲線状ガイド管と、
前記ガイド管を第1の速度で回転させ、前記ロータおよび前記流体チャンバを第2の速度で回転させるように構成された駆動機構であって、前記第2の速度は、前記第1の速度の約2倍である、駆動機構と、
を備えていることを特徴とする遠心分離流体処理システム。
【請求項42】
遠心分離流体処理システムにおいて、
アクセス開口を備える内部空洞を有しているハウジングであって、前記アクセス開口は、前記ハウジングの外面から前記内部空洞に延在している、ハウジングと、
前記内部空洞内のロータ上に互いに離間した関係で保持された入口および出口を有する複数の柔軟な半透明または透明の流体チャンバであって、各チャンバは、実質的に円錐状の本体部分を備えており、各チャンバは、前記円錐状の本体部分の周囲の少なくとも一部に延在しているフランジを備えており、前記フランジは、入口流路および出口流路を備えており、前記フランジ入口流路は、前記チャンバの前記入口に流体連通しており、前記フランジ出口流路は、前記チャンバの前記出口に流体連通している、流体チャンバと、
複数の互いに離間した細長の通路を内部に備えている柔軟導管であって、前記柔軟導管は、前記ハウジングの外部の位置から前記アクセス開口を通って前記内部空洞内に延在しており、前記複数の通路は、チャンバごとに第1および第2の通路を含んでおり、前記第1の通路は、それぞれのチャンバの前記フランジ入口流路に流体連通しており、前記第2の通路は、前記それぞれのチャンバの前記フランジ出口流路に流体連通している、柔軟導管と、
前記柔軟導管の一部を前記内部空洞内に保持している実質的に剛性の曲線状ガイド管と、
前記ガイド管を第1の速度で回転させ、前記ロータおよび前記流体チャンバを第2の速度で回転させるように構成された駆動機構であって、前記第2の速度は、前記第1の速度の約2倍である、駆動機構と、
前記内部空洞内の複数の実質的に剛性のチャンバホルダーであって、各々が、前記ロータに取り付けられたそれぞれの柔軟チャンバを取外し可能に保持するように寸法決めされ、かつ形作られている、チャンバホルダーと、
を備えていることを特徴とする遠心分離流体処理システム。
【請求項43】
粒子を処理する方法において、
外周を有するロータ上の少なくとも1つのチャンバであって、各々が入口および出口を有している、少なくとも1つのチャンバと、
チャンバごとに互いに離間した第1および第2の通路を内部に有している柔軟導管であって、前記第1の通路は、それぞれのチャンバの前記入口に流体連通しており、前記第2の通路は、前記それぞれのチャンバの前記出口に流体連通している、柔軟導管と、
前記導管の一部を内部に保持して前記ロータの前記外周の周りに湾曲している実質的に剛性の曲線状ガイド管と、
を準備することと、
前記ロータおよび前記少なくとも1つのチャンバを第1の速度で回転させ、これによって遠心力場を生じさせることと、
前記ガイド管およびその内部の前記導管を前記第1の速度の約1/2の第2の速度で回転させ、これによって、チャンバごとの前記第1および第2の通路が完全に捩れることを阻止することと、
前記第1の通路を用いて、媒体および粒子をそれぞれのチャンバ内に流入させることであって、媒体および粒子の連続的な流れが、前記遠心力場と実質的に相反する流体力をもたらし、これによって、前記粒子の少なくとも一部を前記それぞれのチャンバ内の流動床に固定化することと、
媒体を前記それぞれのチャンバから前記第2の通路を通って流出させることと、
を含んでいることを特徴とする方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図14C】
image rotate

【図14D】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公表番号】特表2013−506556(P2013−506556A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533278(P2012−533278)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【国際出願番号】PCT/US2010/051631
【国際公開番号】WO2011/044237
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(511014932)ケイビーアイ・バイオファーマ,インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】