説明

粘着剤およびそれを用いた粘着ラベル

【課題】粘着ラベルの粘着剤層に用いれば粘着ラベルを親油性表面にも親水性表面にも貼着することができる粘着剤を提供する。
【解決手段】粘着ラベルの粘着剤層に用いられる粘着剤は、エラストマーを25重量部〜90重量部、親油性軟化剤を5重量部〜70重量部、および親水性軟化剤を5重量部〜70重量部含有する。エラストマーとしては、たとえば、部分ケン化PVAなどが用いられる。親油性軟化剤としては、たとえば、コラーゲン、ゼラチン、ペプチドなどのタンパク質などが用いられる。親水性軟化剤としては、たとえば、ポリエチレングリコールなどが用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は粘着剤およびそれを用いた粘着ラベルに関し、特に粘着ラベルの粘着剤層に用いられるたとえば可食性の粘着剤などに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、青果物などの食品それぞれにラベルを直接貼り付け、それぞれのラベルに生産者などの出所を明示することが行われるようになってきた。
【0003】
現在、ラベル用に主として用いられている粘着剤は、アクリル系の粘着剤や、ゴム系の粘着剤である。アクリル系の粘着剤は、その主要成分たるエラストマーとしてアクリル酸エステル共重合体を用いるものであり、ゴム系の粘着剤は、該エラストマーとして天然ゴムなどを用いるものである。このようなエラストマーは、口に入れて食べるには不向きな材料である。
【0004】
このような粘着剤をラベルに用いてラベルを青果物に貼着すると、ラベルを剥がしたとき、粘着剤の一部が青果物に残る可能性があり、その場合、青果物をそのまま例えば皮ごと食べると粘着剤を食べてしまうことになる。
したがって、青果物に直接貼り付けるラベル用の粘着剤には、口に入れても問題のない粘着剤いわゆる可食性の粘着剤を使用することが強く望まれている。
従来、可食性の接着剤としては、米粉、小麦粉澱粉、ポテトスターチ、コーンスターチなどの接着剤が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−237741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これらの接着剤を用いたラベルでは、それを貼着した後に剥離すると、再貼着することができない。
【0007】
また、青果物の表面は、乾燥した状態では親油性であり、水に濡れると親水性となるので、親油性表面にも親水性表面にもラベルを貼着できることが好ましい。
【0008】
それゆえに、この発明の主たる目的は、粘着ラベルの粘着剤層に用いれば粘着ラベルを親油性表面にも親水性表面にも貼着することができる、粘着剤を提供することである。
【0009】
この発明のさらなる目的は、粘着ラベルの粘着剤層に用いれば粘着ラベルを親油性表面にも親水性表面にも貼着することができ、かつ、可食性である粘着剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明にかかる粘着剤は、エラストマーと、親油性を有し、エラストマーを軟らかくするための親油性軟化剤と、親水性を有し、エラストマーを軟らかくするための親水性軟化剤とを含有した、粘着剤である。
【0011】
この発明にかかる粘着剤は、エラストマーを25重量部〜90重量部、親油性軟化剤を5重量部〜70重量部、および親水性軟化剤を5重量部〜70重量部含有することが好ましい。
【0012】
この発明にかかる粘着剤では、エラストマーが可食性を有することが好ましく、さらには、親油性軟化剤、および親水性軟化剤も、それぞれ、可食性を有することが好ましい。この場合、たとえば、エラストマーは、部分ケン化ポリビニルアルコール(PVA)、でんぷん、処理でんぷん、および天然多糖類のいずれかを含み、親油性軟化剤は、コラーゲン、ゼラチン、およびペプチドのいずれかを含み、親水性軟化剤は、ポリエチレングリコール、アルギン酸ナトリウム、キチンキト酸、およびメチルセルロースのいずれかを含む。
【0013】
この発明にかかる粘着ラベルは、ラベル基材と、ラベル基材の片面に形成され、この発明にかかる粘着剤からなる粘着剤層とを含む、粘着ラベルである。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、粘着ラベルの粘着剤層に用いれば粘着ラベルを親油性表面にも親水性表面にも貼着することができる粘着剤が得られる。
【0015】
また、この発明によれば、粘着ラベルの粘着剤層に用いれば粘着ラベルを親油性表面にも親水性表面にも貼着することができ、かつ、可食性である粘着剤が得られる。
【0016】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明にかかる粘着ラベルを製造するために用いられる剥離台紙を示す断面図解図である。
【図2】図1に示す剥離台紙の剥離面に粘着剤層を形成した状態を示す断面図解図である。
【図3】図2に示す粘着剤層の表面にキャストコート紙からなるラベル表面紙基材を積層して作った積層物を示す断面図解図である。
【図4】図3に示す積層物をキャストコート紙側から剥離台紙の粘着剤層側の剥離面に至るように所定のラベル形状の切れ目を入れた状態を示す断面図解図である。
【図5】図4に示す積層物においてダイカットされたラベル形状の周囲部である不要部を剥離台紙から剥離して取り除くことによって形成された複数の粘着ラベルを示す断面図解図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
この発明にかかる粘着剤は、エラストマーと、親油性軟化剤と、親水性軟化剤とからなる。
【0019】
エラストマーとしては、たとえば、
(1)部分ケン化PVA(酢酸ビニル樹脂の酢酸基の一部を水酸基に置換したもの)、
(2)馬鈴薯、トウモロコシ、コメ、キビなどの各種でんぷん、
(3)酸化でんぷん、デキストリンなどの各種処理でんぷん、
(4)カウリガム、アラビアガム、アエロモナスガム、アーモンドガム、アマシードガム、カシアガム、カロブビーンガム、グァーガムなどの天然多糖類
などが用いられる。
【0020】
エラストマーとして用いられる部分ケン化PVAは、エラストマーの水溶性度を上げるために、ケン化度が60%〜99%の部分ケン化とされていることが好ましく、より好ましくはケン化度が60%〜90%である。なお、PVAのケン化度が大きくなりすぎると水溶性が不足し100%となると水溶性がなくなるからであり、PVAのケン化度が60%未満ものものは現状では存在しないからである。
【0021】
また、エラストマーとして用いられる部分ケン化PVAは、分子量が1万以上のものが好ましい。分子量が1万未満では、エラストマーの凝集力が不足してもろくて硬くなるからである。なお、分子量の上限は、特に限定しないが、PVAの現状の分子量の最大値は30万程度である。また、分子量が大きい程、エラストマーが軟らかくなる傾向にある。
【0022】
上述のエラストマーは、25重量部〜90重量部含有される。25重量部未満では粘着剤の凝集力が不足するからであり、90重量部を超えると粘着剤のタックが不足するからである。なお、本願でいうタックとは、非常に軽い力で被貼着材の表面と接触した直後に結合を形成することができる接着剤(粘着剤)の性質をいう。
【0023】
また、上述のエラストマーは、粘着剤の凝集力およびタックを十分に得るために、40重量部〜80重量部含有されることが好ましい。
【0024】
また、エラストマーとして用いられる上述の部分ケン化PVA、各種でんぷん、各種処理でんぷん、および天然多糖類は、それぞれ、食べても問題ないので可食性の粘着剤の材料となり、また、生分解性でもある。
【0025】
親油性軟化剤としては、たとえば、
(1)コラーゲン、ゼラチン(たとえばコラーゲンを加熱して抽出されるゼラチン)、ペプチド(たとえばゼラチンを加水分解して得られるペプチド)などのタンパク質、
(2)ロジンエステル、テルペンフェノール、水素化石油樹脂、水素化ロジンエステルなどのエマルション系タッキファイヤー、
(3)ポリブテン、ポリイソプレン、DOP(dioctyl phthalate )、DBP(dibutyl phthalate )
などが用いられる。
【0026】
親油性軟化剤は、粘着剤に親油性を付与するとともに、部分ケン化PVAなどのエラストマーのガラス転移温度Tgを低下させて、部分ケン化PVAなどのエラストマーを軟らかくするためのものである。なお、粘着剤のガラス転移温度Tgは、粘着剤として十分な性能を有するようにするために、−20℃以下にすることが好ましく、−30℃以下にすることがさらに好ましい。
【0027】
上述の親油性軟化剤は、5重量部〜70重量含有される。5重量部未満では粘着剤のタックおよび親油性が不足するからであり、70重量を超えると粘着剤の凝集力が不足するからである。
【0028】
また、上述の親油性軟化剤は、粘着剤のタック、親油性および凝集力を十分に得るために、10重量部〜30重量部含有されることが好ましい。
【0029】
また、親油性軟化剤として用いられる上述のコラーゲン、ゼラチン、ペプチドなどのタンパク質は、食べても問題ないので可食性の粘着剤の材料となり、また、生分解性でもある。
【0030】
親水性軟化剤としては、たとえば、
(1)ポリエチレングリコール、
(2)アルギン酸ナトリウム、キチンキト酸、メチルセルロース
などが用いられる。
【0031】
親水性軟化剤として用いられるポリエチレングリコールは、接着力を強くするために、分子量が100〜5000であることが好ましく、分子量が500〜2000であることがさらに好ましい。
【0032】
親水性軟化剤は、水の代替となって粘着剤に親水性を付与するとともに、部分ケン化PVAなどのエラストマーのガラス転移温度Tgを低下させて、部分ケン化PVAなどのエラストマーを軟らかくするためのものである。
【0033】
上述の親水性軟化剤は、5重量部〜70重量含有される。5重量部未満では粘着剤のタックおよび親水性が不足するからであり、70重量を超えると粘着剤の凝集力が不足するからである。
【0034】
また、上述の親水性軟化剤は、粘着剤のタック、親水性および凝集力を十分に得るために、10重量部〜30重量部含有されることが好ましい。
【0035】
また、親水性軟化剤として用いられる上述のポリエチレングリコール、アルギン酸ナトリウム、キチンキト酸、メチルセルロースは、食べても問題ないので可食性の粘着剤の材料となり、また、生分解性である。
【0036】
この発明にかかる上述の粘着剤は、エラストマー、親油性軟化剤、および親水性軟化剤を含有するので、その粘着剤を粘着ラベルの粘着剤層に用いれば、粘着ラベルを親油性表面にも親水性表面にも貼着することができる。この場合、粘着剤層が粘着性を有するので、粘着ラベルを剥離して再貼着することもできる。
【0037】
また、この発明にかかる粘着剤は、エラストマー、親油性軟化剤、および親水性軟化剤がそれぞれ可食性を有するものであれば、可食性の粘着剤になる。
【0038】
(実施例1)
まず、次のPVA、ペプチド、およびポリエチレングリコールを水中で撹拌して混合して、混合物を作った。
【0039】
PVA(ケン化度が88%で、分子量が65000のもの)・・・100重量部
ペプチド(動物性タンパク質から抽出したゼラチンを加水分解して得た分子量が約3000のもの)・・・15重量部
ポリエチレングリコール(分子量が1000のもの)・・・20重量部
また、図1に示すように、少なくともその一方の面が剥離機能を有する剥離面1aである帯状の剥離台紙1を用意した。 そして、図2に示すように、剥離台紙1の剥離面1aに、上述の混合物を乾燥厚さが20μmとなるように塗布し、乾燥して、粘着剤層2を形成した。
【0040】
それから、図3に示すように、剥離台紙1の剥離面1aに形成した粘着剤層2の表面に帯状のキャストコート紙からなるラベル表面紙基材3を45℃で積層して、積層物4を作った。
【0041】
そして、図4に示すように、積層物4をラベル表面紙基材3側から剥離台紙1の粘着剤層2側の剥離面1aに至るように、所定のラベル形状の切れ目5をダイカットにより形成した。
【0042】
それから、図5に示すように、積層物4においてダイカットされたラベル形状の周囲部である不要部を剥離台紙1から剥離して取り除くことによって、複数の粘着ラベル10が剥離台紙1の長手方向に間隔を隔てて剥離台紙1の剥離面1aに仮着された状態で形成される。粘着ラベル10は、キャストコート紙からなるラベル表面紙基材3をダイカットしてなるラベル基材としてのラベル表面紙12を含み、ラベル表面紙12の片面には、粘着剤層2をダイカットしてなる粘着剤層14が形成されている。
【0043】
作製した粘着ラベル10について、キャベツへの粘着試験を45℃で行った。
【0044】
粘着ラベル10は、乾燥したキャベツの表面すなわち親油性表面に貼着することができた。この場合、粘着ラベル10の粘着剤層14が粘着性を有するので、粘着ラベル10をキャベツから剥離してキャベツに再貼着することができた。
【0045】
さらに、粘着ラベル10は、水中に24時間浸して水に十分濡らしたキャベツの表面すなわち親水性表面にも貼着することができた。この場合も、粘着ラベル10の粘着剤層14が粘着性を有するので、粘着ラベル10をキャベツから剥離してキャベツに再貼着することができた。
【0046】
JIS Z 0237「粘着テープ・粘着シート試験方法」に基づいて、上述の積層物4から所定の大きさに調製されたキャストコート紙(ラベル表面紙基材3)および粘着剤層2からなる試験片を用いて、粘着剤層2について次の粘着力、保持力、およびボールタックの試験を行った。なお、粘着力および保持力の試験は、JIS Z 0237で規定される試験板に試験片を45℃の恒温槽中で圧着させ、その後常温に30分間放置したものを試料として用いて、常温で行った。また、ボールタックの試験は、45℃の恒温槽中で行った。
【0047】
粘着力について
試験板(ステンレス)に対する180度引きはがし粘着力を調べた。
【0048】
粘着剤層2の粘着力を調べたところ、3.9N/10mmであった。一方、ラベル用粘着剤として要求される粘着力は、1.9N/10mm以上である。したがって、試験片の粘着剤層2に用いられた粘着剤の粘着力は、ラベル用粘着剤として優れている。
【0049】
保持力について
試験板に圧着させた試験片に、JIS Z 0237の参考表1に引用されているJIS Z 1528「両面粘着テープ」等の試験で採用される荷重(9.807N)をかけ、24時間経過するまで試験を行い、落下の有無および落下した場合には落下までの時間を調べた。
【0050】
試験片では、24時間経過しても落下しなかった。一方、ラベル用粘着剤として要求される保持力は、10時間経過しても落下しないことである。したがって、試験片の粘着剤層2に用いられた粘着剤の保持力は、ラベル用粘着剤として優れている。
【0051】
傾斜式ボールタックについて
測定部で停止した最大のボールのNo.を調べた。
【0052】
試験片では、No.8までの大きさのボールを停止することができた。一方、ラベル用粘着剤として要求されている傾斜式ボールタックは、No.5以上までの大きさのボールを停止できることである(ボールのNo.が大きい方がボールの大きさは大きい)。したがって、試験片の粘着剤層2に用いられた粘着剤の傾斜式ボールタックは、ラベル用粘着剤として優れている。
【0053】
以上のように、試験片の粘着剤層2に用いられた粘着剤は、ラベル用粘着剤として優れた特性を示す。
【0054】
また、この粘着ラベル10の粘着剤層14となる粘着剤は、可食性を有するPVA、ペプチド、およびポリエチレングリコールからなるので、可食性の粘着剤となる。
【0055】
また、この粘着ラベル10は、粘着剤を構成するPVA、ペプチド、およびポリエチレングリコールが生分解性材料から構成されているので、粘着ラベル10が例えば自然環境に放置されると粘着剤が生分解して自然に剥れるという特徴がある。このため、ラベル基材も生分解性の材料で構成されれば、その粘着ラベルは、放置された環境で自然に分解してしまい、地球環境への負荷を低減させることができるという効果を有する。
【0056】
(実施例2)
実施例2では、
(1)粘着剤の材料として、
アラビアガム・・・100重量部、
ペプチド・・・10重量部、および
ポリエチレングリコール・・・20重量部
の混合物を用いたこと、および
(2)剥離台紙1の剥離面1aに形成した粘着剤層2の表面にキャストコート紙3を常温で積層して積層物4を形成したこと
以外は、実施例1と同様にして、粘着ラベル10を作製した。
【0057】
そして、作製した粘着ラベル10について、キャベツへの粘着試験を常温で行った。
実施例2の粘着ラベル10については、実施例1の粘着ラベル10と同様な結果が得られた。
【0058】
また、この発明にかかる粘着剤は、常温で、または、被貼着体が変形を起こしにくい比較的低い温度、例えば50℃以下の温度で貼着することができる。
【0059】
なお、上述の各実施例の粘着ラベル10では、ラベル基材としてのラベル表面紙12がキャストコート紙で形成されているが、この発明では、粘着ラベルのラベル基材は他の紙や合成紙、樹脂フィルムなどの材料で形成されてもよい。
【0060】
また、この発明にかかる粘着剤には、エラストマー、軟化剤以外に、粘着剤の性質を調節するために、その他の材料例えば酸化防止剤や充填剤を含ますことができる。その他の材料として、可食性のものや、可食性でかつ生分解性のものを選択することもできる。
【0061】
また、この発明にかかる粘着ラベルは、ラベル基材の片面に粘着剤層が形成され、ラベル基材の粘着剤層が形成された片面とは反対側の面に剥離層が形成されたものであってもよい。この場合、剥離台紙は必要としない。
【産業上の利用可能性】
【0062】
この発明にかかる粘着剤は、親油性表面にも親水性表面にも貼着することができる粘着ラベルの粘着剤層に用いられる。
【符号の説明】
【0063】
1 剥離台紙
2 粘着剤層
3 ラベル表面紙基材
4 積層物
5 ラベル形状の切れ目
10 粘着ラベル
12 ラベル表面紙
14 粘着剤層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エラストマー、
親油性を有し、前記エラストマーを軟らかくするための親油性軟化剤、および
親水性を有し、前記エラストマーを軟らかくするための親水性軟化剤を含有した、粘着剤。
【請求項2】
前記エラストマーを25重量部〜90重量部、
前記親油性軟化剤を5重量部〜70重量部、および
前記親水性軟化剤を5重量部〜70重量部含有した、請求項1に記載の粘着剤。
【請求項3】
前記エラストマーは、可食性を有する、請求項1または請求項2に記載の粘着剤。
【請求項4】
前記親油性軟化剤、および前記親水性軟化剤は、それぞれ、可食性を有する、請求項3に記載の粘着剤。
【請求項5】
前記エラストマーは、部分ケン化ポリビニルアルコール、でんぷん、処理でんぷん、および天然多糖類のいずれかを含み、
前記親油性軟化剤は、コラーゲン、ゼラチン、およびペプチドのいずれかを含み、
前記親水性軟化剤は、ポリエチレングリコール、アルギン酸ナトリウム、キチンキト酸、およびメチルセルロースのいずれかを含む、請求項4に記載の粘着剤。
【請求項6】
ラベル基材、および
前記ラベル基材の片面に形成され、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の粘着剤からなる粘着剤層を含む、粘着ラベル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−246720(P2011−246720A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−158402(P2011−158402)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【分割の表示】特願2004−138523(P2004−138523)の分割
【原出願日】平成16年5月7日(2004.5.7)
【出願人】(000205306)大阪シーリング印刷株式会社 (90)
【出願人】(504178834)
【Fターム(参考)】