説明

精算システム、携帯情報機器および精算方法

【課題】電子マネーのユーザビリティを向上すること。
【解決手段】精算システム1は、商品の識別情報を取得する取得部11と、商品情報に応じた使用可能額を記憶する使用可能額記憶部52と、取得部11によって取得された識別情報に対応した、商品情報に応じた使用可能額を選択する選択部33と、取得部11に取得された識別情報に対応する商品の購入金額と、選択部33に選択された使用可能額とを比較する比較部33と、比較部33の比較において使用可能額が購入金額より大きい場合には、購入金額を電子マネー機能による決済処理を行う支払処理部33とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の購入金額を電子マネーにより決済する精算システム、携帯情報機器および精算方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、市場に流通している携帯電話機には、様々な機能が搭載されている。
携帯電話機には、たとえば、電子マネーの機能が搭載される。
【0003】
特許文献1は、電子マネーの使用限度額として、たとえば1日毎の使用限度額を設定する技術を開示する。
これにより、電子マネーによる支払金額を制限し、電子マネー機能によるユーザの使い過ぎを未然に防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−037861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように電子マネーの使用限度額を設定した場合、1日に使用できる電子マネーの金額が固定的に制限されてしまう。
そのため、電子マネーのユーザビリティが良くなかった。
【0006】
本発明は、電子マネーのユーザビリティを向上できる精算システム、携帯情報機器および精算方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点の精算システムは、商品の識別情報を取得する取得部と、商品情報に応じた使用可能額を記憶する使用可能額記憶部と、前記取得部によって取得された前記識別情報に対応した、商品情報に応じた使用可能額を選択する選択部と、前記取得部に取得された前記識別情報に対応する商品の購入金額と、前記選択部に選択された前記使用可能額とを比較する比較部と、前記比較部の比較において前記使用可能額が前記購入金額より大きい場合には、購入金額を電子マネー機能による決済処理を行う支払処理部とを有する。
【0008】
好適には、前記比較部の比較において、前記使用可能額が前記購入金額より大きい場合には、比較に係る前記使用可能額から前記購入金額を減額した額を、新たな使用可能額として更新および保存を行う利用時更新部を有してもよい。
【0009】
好適には、前記比較部の比較において、前記使用可能額が前記購入金額より小さい場合には、前記支払処理部は、電子マネー機能による決算処理は行わず、前記利用時更新部は、前記使用可能額を更新しなくてもよい。
【0010】
好適には、前記精算システムは、電子マネーにより商品代金を決済可能な精算装置と、電子マネーの金額を記憶し、前記精算装置と通信可能な携帯情報機器とを有し、前記取得部は、前記精算装置に設けられ、前記使用可能額記憶部は、前記携帯情報機器に設けられ、前記選択部は、前記携帯情報機器または前記精算装置に設けられ、前記比較部は、前記携帯情報機器または前記精算装置に設けられ、前記利用時更新部は、前記携帯情報機器に設けられ、前記支払処理部は、前記携帯情報機器に設けられてもよい。
【0011】
好適には、前記支払処理部は、前記選択部、前記比較部、および前記利用時更新部の処理を終えた後に、購入可能な商品について、前記電子マネーでの支払処理を実行してもよい。
【0012】
好適には、前記使用可能額記憶部は、前記複数の商品情報毎の使用可能額に対応づけられる前記複数の商品情報として、商品毎に異なる商品の識別情報、商品の分類情報または商品に関する付加情報を有し、前記選択部は、前記取得部により取得された購入予定の商品の識別情報と一致する商品情報に対応する使用可能額、当該識別情報に基づいて取得した当該購入予定の商品の分類情報と一致する商品情報に対応する使用可能額、または当該識別情報に基づいて取得した当該購入予定の商品の付加情報に含まれる商品情報に対応する使用可能額を選択してもよい。
【0013】
好適には、前記使用可能額記憶部は、前記複数の商品情報毎の使用可能額および前記複数の商品情報を、前記使用可能額毎の複数のレコードに記憶し、前記選択部は、複数の選択条件について前記複数のレコードの先頭から順番に商品情報との合致を判断し、いずれか1の選択条件が最初に合致する商品情報に対応する使用可能額を選択してもよい。
【0014】
好適には、前記使用可能額記憶部は、前記複数のレコードの最後のレコードに、前記商品情報が対応付けられていない使用可能額を含み、前記選択部は、前記使用可能額記憶部に前記識別情報もしくは前記分類情報と一致する商品情報が無い場合、または付加情報に含まれる商品情報が無い場合、前記最後のレコードに含まれる前記商品情報が対応付けられていない使用可能額を選択してもよい。
【0015】
好適には、前記使用可能額記憶部に記憶される前記複数の使用可能額に対応する複数の利用金額を記憶する利用金額記憶部と、所定の期間毎に、前記利用金額記憶部に記憶される前記複数の利用金額により、前記使用可能額記憶部に記憶される前記複数の使用可能額を更新する定期更新部とを有してもよい。
【0016】
好適には、前記利用金額記憶部は、前記複数の利用金額に、利用金額が無いことを示す値の利用金額を含んでもよい。
【0017】
本発明の第2の観点の携帯情報機器は、電子マネーにより商品代金を決済可能な精算装置と通信し、決済前に購入予定の商品の商品情報および購入金額を受信する通信部と、商品情報に応じた使用可能額を記憶する使用可能額記憶部と、前記受信部が受信した前記商品情報に応じた使用可能額を選択する選択部と、前記受信部が受信した前記商品の購入金額と、前記選択部に選択された前記使用可能額とを比較する比較部と、前記比較部の比較において前記使用可能額が前記購入金額より大きい場合には、購入金額を電子マネー機能による決済処理を行う支払処理部とを有する。
【0018】
本発明の第3の観点の精算方法は、電子マネーにより購入する予定の商品の識別情報を取得する取得ステップと、商品情報に応じた使用可能額を記憶する使用可能額記憶部から、前記取得ステップで取得した前記識別情報に対応した、商品情報に応じた使用可能額を選択する選択ステップと、前記取得ステップで取得した前記識別情報に対応する商品の購入金額と、前記選択ステップで選択した前記使用可能額とを比較する比較ステップと、前記比較ステップの比較において前記使用可能額が前記購入金額より大きい場合には、購入金額を電子マネー機能による決済処理を行う支払ステップとを有する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、電子マネーのユーザビリティを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る電子マネーの精算システムのシステム構成図である。
【図2】図2は、図1のPOS装置のハードウェア構成図である。
【図3】図3は、図1の携帯電話機のハードウェア構成図である。
【図4】図4は、図1の精算システムの機能ブロック図である。
【図5】図5は、図4の残額テーブルのデータ構造の説明図である。
【図6】図6は、図4のマスターテーブルのデータ構造の説明図である。
【図7】図7は、POS装置の商品販売処理のフローチャートである。
【図8】図8は、携帯電話機での電子マネー決済処理前の処理のフローチャートである。
【図9】図9は、図1の精算システムのシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態に係る電子マネーの精算システム1のシステム構成図である。
精算システム1は、携帯電話機(M_Phone)2、POS装置(POS:Point Of Sale)3、販売価格データベース装置(Price)4、商品情報データベース装置(CODE)5を有する。
【0023】
携帯電話機2は、電子マネーとして利用可能なバリュ(金額)を記憶する。また、携帯電話機2は、POS装置3と無線通信可能である。
POS装置3および販売価格データベース装置4は、スーパーなどの店舗内のLAN(Local Area Network)6に接続される。
LAN6は、ルータ(RTR)7によりインターネットなどの通信網8に接続される。
商品情報データベース装置5は、通信網8に接続される。
【0024】
販売価格データベース装置4は、店舗で販売する商品の販売価格を記憶する。
販売価格データベース装置4は、複数の商品の販売価格に、互いに異なるバーコードの値を対応付けて記憶する。
【0025】
商品情報データベース装置5は、商品の分類情報と、商品の属性情報とを記憶する。
商品の分類情報には、たとえばJICFS(JAN Item Code File Service)商品分類コードによる分類情報がある。
商品の属性情報には、たとえば商品名、商品の生産元、商品の説明などが含まれる。
商品情報データベース装置5は、複数の商品の分類情報および複数の商品の属性情報に、それぞれの商品のバーコードの値を対応付けて記憶する。
【0026】
図2は、図1のPOS装置3のハードウェア構成図である。
POS装置3は、スキャナ(SCNR)11、リーダライタ(R/W)12、操作部(KEY)13、表示部(DISP)14、インタフェース部(I/F)15、プリンタ部(PTR)16、メモリ(MEM)17、CPU(Central Processing Unit)18、およびこれらをデータ通信可能に接続するシステムバス19を有する。
【0027】
スキャナ11は、商品に付されたバーコードを読み取る。
バーコードには、JAN(Japanese Article Number)コード、EAN、UPC(Universal Product Code)などがある。
また、POS装置3で使用されるバーコードには、統一商品コードと、インストアコードとがある。
統一商品コードは、国番号で始まるコードである。
インストアコードは、国番号に代わる所定の番号で始まるコードであり、スーパーなどの店舗が独自に付与することができる。
そして、スキャナ11は、読み取ったバーコードを含む信号をCPU18へ出力する。
【0028】
リーダライタ12は、図示しないアンテナを有する。
リーダライタ12は、携帯電話機2と近距離無線通信し、携帯電話機2と通信データを送受する。
そして、リーダライタ12は、通信データを含む信号がCPU18から入力されると、携帯電話機2へ通信データを送信する。
また、リーダライタ12は、携帯電話機2から通信データを受信すると、受信した通信データを含む信号をCPU18へ出力する。
【0029】
操作部13は、たとえば商品の販売価格、購入数を入力するための数字キー、合計キーなどの操作キーを有する。
そして、操作部13は、操作された操作キーに対応する信号をCPU18へ出力する。
【0030】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display Device)、CRT(Cathode Ray Tube)などを有する。
そして、表示部14は、CPU18から入力された信号に含まれる表示データを表示する。
【0031】
プリンタ部16は、サーマルプリンタ、ドットインパクトプリンタ、インクジェットプリンタなどを有する。
そして、プリンタ部16は、CPU18から入力された信号に含まれる印刷データを印刷する。
【0032】
インタフェース部15は、LAN6に接続される。
そして、インタフェース部15は、データ送信リクエストなどの通信データを含む信号がCPU18から入力されると、LAN6へ通信データを送出する。LAN6へ送出された通信データは、販売価格データベース装置4、商品情報データベース装置5などのサーバ装置へ送信される。
また、インタフェース部15は、データ送信リクエストの応答として、販売価格データベース装置4または商品情報データベース装置5から通信データを受信する。インタフェース部15は、受信した通信データを含む信号をCPU18へ出力する。
【0033】
メモリ17は、CPU18が読み込んで実行可能なプログラム、CPU18により読み書きされるデータなどを有する。
メモリ17に記憶されたプログラムは、たとえばCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたものをインストールしたものであっても、インターネットなどの伝送媒体を介してダウンロードしたものをインストールしたものであってもよい。
【0034】
そして、メモリ17に記憶されるデータには、たとえば後述する図5に示すように合計金額データ(SUM_VALUE)41がある。
合計金額データ41は、購入可能な商品の合計金額を示す値を有する。
【0035】
CPU18は、メモリ17に記憶されるプログラムを読み込んで実行するコンピュータであり、POS装置3の処理部として機能する。
図4に、CPU18がプログラムを実行した場合にPOS装置3に実現される機能ブロックを示す。
POS装置3には、電子マネー集金部(V_CTR)46と、購入制御部(SUM)47とが実現される。
図4は、図1の精算システム1の機能ブロック図である。
【0036】
購入制御部47は、スキャナ11で読み取られた購入予定の商品について、当該商品が購入可能である場合に合計金額データ41を更新する。
購入制御部47は、合計金額データ41に記憶される金額に、購入可能な商品の金額を加算し、加算した金額で合計金額データ41を更新する。
【0037】
電子マネー集金部46は、合計金額データ41に記憶される購入可能な商品の合計金額を、電子マネーとしてのバリュにより集金する。
電子マネー集金部46は、リーダライタ12と携帯電話機2との近距離無線通信を、たとえばISO(International Organization for Standardization)/IEC(International Electrotechnical Commission)18092に規定された通信方式で制御する。
そして、電子マネー集金部46は、携帯電話機2に記憶されるバリュと呼ばれる電子マネーを携帯電話機2から受信し、合計金額データ41に記憶される購入可能な商品の合計金額を決済する。
【0038】
図3は、図1の携帯電話機2のハードウェア構成図である。
携帯電話機2は、無線通信部(RF)21、操作部(KEY)22、表示部(DISP)23、音声モデム部(MODEM)24、CPU25、メモリ(MEM)26、シリアルインタフェース部(S I/F)27、タイマ(TMR)28、およびこれらを接続するシステムバス29を有する。
また、シリアルインタフェース部27には、ICチップ(IC_CHIP)31が接続される。
ICチップ31は、ICメモリ(IC_MEM)32、コントローラ(CTRL)33、およびアンテナ(AN)34を有する。
【0039】
ICメモリ32は、コントローラ33のみからアクセス可能な記憶領域を形成する。
ICメモリ32は、コントローラ33が読み込んで実行可能なプログラム、コントローラ33により読み書きされるデータなどを記憶する。
具体的には図4に示すように、ICメモリ32には、電子マネーの金額を示すバリュデータ(VALUE_DATA)51、残額テーブル(RM_TBL)52を記憶する。
【0040】
アンテナ34は、リーダライタ12と近距離無線通信するためのアンテナ34である。
【0041】
コントローラ33は、アンテナ34を用いて、リーダライタ12と近距離無線通信する。
コントローラ33は、ICメモリ32に記憶されるバリュデータ(VALUE_DATA)51、残額テーブル(RM_TBL)52を管理する。
たとえば、コントローラ33は、リーダライタ12またはCPU25から要求されたデータをICメモリ32から読み出し、リーダライタ12またはCPU25へ出力する。
また、コントローラ33は、リーダライタ12またはCPU25から入力されたデータをICメモリ32に格納する。
このようにコントローラ33を介してのみICメモリ32に対するアクセスを可能とすることで、バリュデータ51および残額テーブル52の秘匿性および安全性を確保できる。
【0042】
図5は、図4の残額テーブル52のデータ構造の説明図である。
残額テーブル52は、複数のレコードを記憶する。
図5において各行が1つのレコードに対応する。
各レコードは、使用可能額としての残額、指定方法および指定値を有する。
指定値は、商品のバーコードの値、商品分類の値または文字列を示す値を有する。
指定方法は、指定値に指定された値が、商品のバーコードの値、商品分類の値、または商品に関する文字列の値であるかを示すデータを有する。
このように各レコードは、それぞれの指定方法において指定された値を有する商品についての購入可能な残額を有する。
図5では、1番目がバーコード指定のレコードであり、2番目が商品分類指定のレコードであり、3番目が文字列指定のレコードである。
それぞれの商品は、レコードの残額の範囲内で購入可能である。
【0043】
また、図5において、複数のレコードは、検索順に並んでいる。
残額テーブル52の複数のレコードは、先頭のレコードから順番に検索される。
そして、残額テーブル52の最後のレコードには、指定方法および指定値を指定しない残額が格納される。
【0044】
図3および図4において、無線通信部21は、携帯電話機2用の図示外の基地局と通信チャネルを確立し、基地局と通信データを送受する。
そして、無線通信部21は、CPU25からの入力信号に含まれる通信データを基地局へ無線送信する。
また、無線通信部21は、基地局から受信した通信データを含む信号をCPU25へ出力する。
【0045】
操作部22は、図示外の複数の操作キーを有する。操作キーには、たとえばファンクションキー、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、発信キーなどがある。操作キーは、携帯電話機2の表面に配置される。
そして、操作部22は、ユーザにより操作された操作キーに対応する信号をCPU25へ出力する。
【0046】
表示部23は、図示外のLCD(Liquid Crystal Display Device)や有機EL(Electro-Luminescence)デバイスなどを有する。LCDまたは有機ELデバイスは、RGBの色成分毎に複数の画素(Pixel)がマトリックス配置された構造を有する。表示部23は、携帯電話機2の表面に配置される。
そして、表示部23は、CPU25から入力された信号に含まれる表示データを表示する。
【0047】
音声モデム部24は、スピーカおよびマイクロフォンに接続される。
そして、音声モデム部24は、マイクロフォンに入力された音声をサンプリングし、音声データを含む信号をCPU25へ出力する。
また、音声モデム部24は、CPU25からの入力信号に含まれる音声データによりスピーカを駆動する。これにより、スピーカから音声データに対応する音声が出力される。
【0048】
タイマ28は、時間を計測する。
そして、タイマ28は、計測した時間のデータを含む信号をCPU25へ出力する。
【0049】
メモリ26は、CPU25が読み込んで実行可能なプログラム、CPU25により読み書きされるデータなどを有する。
メモリ26に記憶されたプログラムは、たとえばCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたものをインストールしたものであっても、インターネットなどの伝送媒体を介してダウンロードしたものをインストールしたものであってもよい。
【0050】
メモリ26に記憶されるデータには、たとえば図5に示すようにマスターテーブル(MTR_TBL)61がある。
図6に示すように、マスターテーブル61は、複数の一日限度額を記憶する。
マスターテーブル61において、複数の一日限度額は、図5の残額テーブル52の複数のレコードの配列順と一致する順番に記憶される。
また、図6のマスターテーブル61では、3番目のレコードに残額0が格納されている。
【0051】
CPU25は、メモリ26に記憶されるプログラムを読み込んで実行するコンピュータであり、携帯電話機2の処理部として機能する。
図4に示すように、CPU25がメモリ26に記憶されるプログラムを読み込んで実行することにより、携帯電話機2には、UI部(UI:User Interface)62と、定期更新部(UPDATER)63とが実現される。
【0052】
UI部62は、操作部22および表示部23を管理する。
そして、UI部62は、マスターテーブル61の内容を表示部23に表示する。
また、UI部62は、操作部22から入力される操作データに基づいて、マスターテーブル61を更新する。
これにより、マスターテーブル61には、ユーザにより設定された1日の利用限度額が登録される。
なお、マスターテーブル61および残額テーブル52の各レコードおよび金額は、手入力に基づいて生成しても、携帯電話機2が保持する購入履歴などに基づいて生成してもよい。
【0053】
定期更新部63は、タイマ28などで計測される1日毎に、マスターテーブル61の複数の一日限度額により、残額テーブル52の複数の残額を更新する。
これにより、残額テーブル52の複数の残額は、定期的に、1日の利用限度額に更新される。
【0054】
図7は、POS装置3の商品販売処理のフローチャートである。
図7のフローチャートは、携帯電話機2の電子マネーで決済する場合のものである。
【0055】
POS装置3のスキャナ11は、購入予定の商品のバーコードの値を読み取る(ステップS1)。
【0056】
スキャナ11からバーコードの値を取得すると、購入制御部47は、このバーコードの値を用いて商品の関連情報を取得する(ステップS2)。
具体的には、購入制御部47は、バーコードの値を含むリクエストをインタフェース部15へ出力する。インタフェース部15は、そのリクエストを商品情報データベース装置5へ送信する。
リクエストを受信すると、商品情報データベース装置5は、リクエストに含まれるバーコードの値を用いてデータベースを検索する。商品情報データベース装置5は、リクエストに含まれるバーコードと同じ値に対応付けられた商品の分類情報および属性情報を抽出する。また、商品情報データベース装置5は、抽出した商品の分類情報および属性情報を、POS装置3のインタフェース部15へ送信する。インタフェース部15は、受信した商品の分類情報および属性情報を購入制御部47へ出力する。
これにより、購入制御部47は、スキャナ11により読み取ったバーコードに対応する商品の分類情報および属性情報を取得する。
【0057】
商品の分類情報および属性情報を取得すると、購入制御部47は、スキャナ11から取得したバーコードの値を用いて、さらに商品の販売価格を取得する(ステップS3)。
具体的には、購入制御部47は、バーコードの値を含むリクエストをインタフェース部15へ出力する。インタフェース部15は、そのリクエストを販売価格データベース装置4へ送信する。
販売価格データベース装置4は、リクエストを受信すると、リクエストに含まれるバーコードの値を用いて、データベースを検索する。販売価格データベース装置4は、リクエストに含まれるバーコードと同じ値に対応付けられた商品の販売価格を抽出する。また、販売価格データベース装置4は、抽出した商品の販売価格を、POS装置3のインタフェース部15へ送信する。インタフェース部15は、受信した商品の販売価格を購入制御部47へ出力する。
これにより、購入制御部47は、スキャナ11により読み取ったバーコードに対応する商品の販売価格を取得する。
【0058】
スキャンした商品の分類情報、属性情報および販売価格を取得すると、購入制御部47は、スキャンした商品の検索条件および購入金額の情報を、携帯電話機2へ送信する(ステップS4)。
商品の検索条件には、バーコードの値、商品の分類情報、および商品の属性情報が含まれる。
購入金額は、購入予定の商品の購入金額である。なお、商品を複数個購入する場合、購入金額は、1個の商品の販売価格に購入数をかけた値となる。
具体的には、購入制御部47は、商品の検索条件および購入金額の情報をリーダライタ12へ出力する。
リーダライタ12は、短距離無線通信回線を確立した携帯電話機2へ、商品の検索条件および販売価格の情報を送信する。
【0059】
携帯電話機2へ商品の検索条件および購入金額を送信した後、購入制御部47は、携帯電話機2からの応答待ち状態になる(ステップS5)。
その後、リーダライタ12は、携帯電話機2から購入可能の通知または購入不可の通知を受信する(ステップS6)。
【0060】
商品の購入が可能である旨の通知を携帯電話機2から受信した場合、購入制御部47は、合計金額データ41に記憶されている合計金額データ41の値に、携帯電話機2へ送信した購入金額を加算する。
また、購入制御部47は、加算演算の結果の金額により、合計金額データ41を更新する(ステップS7)。
【0061】
商品の購入が不可である旨の通知を携帯電話機2から受信した場合、購入制御部47は、その商品の販売処理を中止する(ステップS8)。
購入制御部47は、合計金額データ41を更新しない。また、購入制御部47は、表示部15に購入不可である旨を表示する。
【0062】
携帯電話機2から受信した購入可否の通知に応じた処理を終えると、購入制御部47は、さらに購入する商品が残っているか否か判断する。(ステップS9)。
購入制御部47は、たとえば操作部13の合計キーが操作されない場合、さらに購入する商品が残っていると判断する。
そして、スキャナ11が次の商品を読み取ると、購入制御部47は、ステップS1からS9までの処理を繰り返す。
【0063】
また、たとえば操作部13の合計キーが操作されて、さらに購入する商品が残っていないと判断すると、購入制御部47は、合計金額データ41の値を表示部14に表示する(ステップS10)。
また、購入制御部47は、購入可能な商品の一覧を表示部14に表示する。
なお、購入制御部47は、これらの表示とともに、購入不可になった商品の一覧を表示部14に表示してもよい。
【0064】
その後、購入制御部47は、電子マネー集金部46に決済処理を指示する(ステップS11)。
電子マネー集金部46は、購入商品の合計金額を電子マネーで決済する処理を実行する。
電子マネーの決済処理において、電子マネー集金部46は、合計金額データ41の値を読み込み、リーダライタ12へ出力する。リーダライタ12は、合計金額データ41の値を携帯電話機2へ送信する。
また、電子マネー集金部46は、リーダライタ12が合計金額データ41の値に相当するバリュを受信すると、図7の決済処理を終了する。
【0065】
図8は、携帯電話機2における、電子マネー決済処理前の処理のフローチャートである。
【0066】
携帯電話機2のコントローラ33は、短距離無線通信回線を確立したPOS装置3から、商品の検索条件および購入金額の情報を受信する(ステップS21)。
【0067】
コントローラ33は、POS装置3から受信した商品の検索条件を用いて、残額テーブル52に含まれる複数のレコードについて検索条件との合致を判断する(ステップS22)。
具体的には、コントローラ33は、残額テーブル52から、まず最初のレコードを読み込み、レコードに含まれる指定方法および指定値が受信した検索条件と合致するか否かを判断する。
コントローラ33は、レコードに含まれる指定方法および指定値が、受信した商品のバーコードと一致するか、受信した商品の分類情報と一致するか、または受信した商品の付加情報に含まれる文字列であるかを判断する。
なお、複数の検索条件を受信している場合、コントローラ33は、そのすべての検索条件について合致するか否かを判断する。
最初のレコードについて検索条件が合致しない場合、コントローラ33は、残額テーブル52から、次のレコードを読み込み、検索条件と合致するか否かを判断する。
このように、コントローラ33は、残額テーブル52の最初のレコードから順番にレコードを読み込み、レコード毎に検索条件との合致を判断する。
また、残額テーブル52の最後のレコードには、指定方法および指定値が指定されていない。そして、コントローラ33は、この最後のレコードを読み込んだ場合は、常に検索条件と合致すると判断する。
これにより、コントローラ33は、残額テーブル52から、必ず1つのレコードを一致すると判断する。
たとえばPOS装置3から受信した商品の検索条件が商品分類「19 98 01」である場合、コントローラ33は、図5の残額テーブル52の最初のレコードについては指定方法が異なるため合致しないと判断する。
また、コントローラ33は、2番目のレコードについては、指定方法および指定値が合致すると判断する。
【0068】
残額テーブル52から合致するレコードを検索すると、コントローラ33は、残額テーブル52の合致判断したレコードから、残額を読み込む。
また、コントローラ33は、読み込んだ残額と購入金額とを比較する(ステップS23)。
具体的には、コントローラ33は、残額テーブル52の残額から購入金額を減算する。
【0069】
そして、演算結果が0またはプラス値である場合、コントローラ33は、残額が受信した購入金額以上であると判断する。
演算結果が0またはプラス値である場合、当該商品は購入可能である。
そのため、コントローラ33は、残額から購入金額を減算し、その減算した値で、選択したレコードの残額を更新する(ステップS24)。
このように、残額テーブル52の残金は、商品が購入可能であるたびに減算される。
また、コントローラ33は、購入可能通知をアンテナ34からリーダライタ12へ送信する(ステップS25)。
【0070】
たとえば2番目のレコードから残額2000を読み込み、購入金額が1000である場合、コントローラ33は、残額がプラス値になるので、残額が受信した購入金額以上であると判断する。
また、コントローラ33は、2000から1000を引き、2番目のレコードの残額を1000に更新する。
【0071】
また、演算結果がマイナス値である場合、コントローラ33は、残額が受信した購入金額より小さいと判断する。
残額が受信した購入金額より小さい場合には、購入不可である。
そのため、コントローラ33は、選択したレコードの残額を更新しない。
これらの場合、コントローラ33は、購入不可通知をアンテナ34からリーダライタ12へ送信する(ステップS26)。
【0072】
たとえば、1番目のレコードから残額1000を読み込み、購入金額が1500である場合、コントローラ33は、残額がマイナス値になるので、残額が受信した購入金額より小さいと判断する。
コントローラ33は、1番目のレコードの残額を1000に維持する。
このように、残額テーブル52に検索条件が合致するレコードが存在する場合、残額テーブル52の最後のレコードに残金5000か格納されているにもかかわらず、商品の購入ができなくなる。
また、たとえば3番目のレコードのように比較時にすでに残額が0である場合には、コントローラ33は、常に購入不可と判断する。
【0073】
図9は、図1の精算システム1での携帯電話機2とPOS装置3との通信の流れを示すシーケンスチャートである。
【0074】
POS装置3は、たとえば所定の周期毎に繰り返しポーリング信号を送信する(ステップS31)。
携帯電話機2は、POS装置3と近距離通信可能な距離に位置する場合、POS装置3のポーリング信号を受信する。
【0075】
ポーリング信号の受信によりPOS装置3の存在を認識すると、携帯電話機2は、POS装置3との間でCPID照会処理を実行する(ステップS32)。
CPIDは、たとえば精算システム1の提供元により予め定められたIDである。
【0076】
CPIDが一致する場合、携帯電話機2とPOS装置3とは、さらにPINコードの照会処理を実行する(ステップS33)。
PINコードとは、短距離無線通信機器毎に固有に割り当てられたIDコードである。
【0077】
そして、CPIDおよびPINコードの照会が正常に終了すると、POS装置3と携帯電話機2との間に短距離無線通信回線が確立する。
POS装置3は、携帯電話機2へアプリケーションプログラムの起動コマンドを送信する(ステップS34)。
これにより、携帯電話機2のコントローラ33は、図8の処理を実行する。
また、POS装置3の購入制御部47は、図7の処理を実行する。
【0078】
POS装置3において図7の処理が実行され、かつ携帯電話機2において図8の処理が実行された状態で、POS装置3のスキャナ11は、商品のバーコードを読み取る(ステップS35)。
POS装置3の購入制御部47は、読み取られたバーコードに対応する商品の属性情報および販売価格を取得する(ステップS36)。
そして、POS装置3のリーダライタ12は、商品購入情報(商品の検索条件および購入金額)を携帯電話機2へ送信する(ステップS37)。
【0079】
携帯電話機2のコントローラ33は、受信した商品の検索条件と合致するレコードから残額を読み取り、残額と購入金額との比較に基づいて購入可否を判断する(ステップS38)。
また、携帯電話機2のコントローラ33は、購入可否の判断結果をPOS装置3へ送信する(ステップS39)。
【0080】
携帯電話機2から購入可能の通知を受信すると、POS装置3の購入制御部47は、購入金額を合計金額データ41の金額に加算する(ステップS40)。
【0081】
POS装置3と携帯電話機2とは、購入する商品がなくなるまで以上の処理を繰り返す。
これにより、POS装置3の合計金額データ41には、携帯電話機2に残額が残っていて購入可能な商品の購入金額の合計金額が格納される。
【0082】
POS装置3においてたとえば合計キーが操作されると、POS装置3の購入制御部47は、購入する商品がなくなったと判断する。
そして、購入制御部47は、電子マネー集金部46に決済処理を指示し、処理を終える。
【0083】
購入制御部47の処理が終えた後、POS装置3の電子マネー集金部46は、合計金額データ41に記憶されている購入可能な商品の合計金額を示す値を、携帯電話機2のコントローラ33へ通信する(ステップS41)。
なお、電子マネー集金部46は、決済処理を開始する前に、独自にCPID照会処理およびPINコードの照会処理を実行してもよい。
【0084】
携帯電話機2のコントローラ33は、ICメモリ32に記憶されているバリュデータ51から受信した合計金額を減算する(ステップS42)。
また、携帯電話機2のコントローラ33は、支払データをPOS装置3へ送信する(ステップS43)。
【0085】
携帯電話機2から支払データを受信すると、POS装置3の電子マネー集金部46は、受信した支払データをメモリ18に格納し、決済処理を終了する(ステップS44)。
【0086】
以上のように、この実施の形態は、残額テーブル52において商品毎に購入可能金額を設定する。よって、この実施の形態では、携帯電話機2の電子マネーを用いた商品購入において、使いすぎを予防できる。また、子供などによる有害物の購入を防止できる。
また、残額テーブル52に、商品を指定しない残額を含めることにより、指定されない商品の購入も可能である。たとえば二か月に一度の水道利用料金の支払い、不定期に購入する生活必需品の購入が可能である。
その結果、この実施の形態は、電子マネーの利便性を向上する。
【0087】
以上の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変形または変更が可能である。
【0088】
たとえば上記実施の形態の精算システム1は、携帯電話機2とPOS装置3とを有し、携帯電話機2とPOS装置3とにより、決済前の購入可否の判断処理を実行している。
この他にもたとえば、精算システム1は、携帯電話機2以外のたとえば携帯ゲーム機器、PDA(Personal Data Assistant)などの携帯情報機器などを有し、これらの携帯情報機器とPOS装置3との間で決済前の購入可否の判断処理を実行してもよい。
また、精算システム1は、POS装置3の換わりに精算サーバ装置などを有し、携帯情報機器と精算サーバ装置との間で決済前の購入可否の判断処理を実行してもよい。
【0089】
上記実施の形態では、残額テーブル52から1つの残額を選択する機能と、選択した残額と購入予定の商品の購入金額とを比較する機能とは、携帯電話機2のコントローラ33に実現されている。
この他にもたとえば、これらの機能は、POS装置などの精算装置において実現されてもよい。
【符号の説明】
【0090】
1…精算システム、2…携帯電話機(携帯情報機器)、3…POS装置(精算装置)、11…スキャナ(取得部)、26…メモリ(使用可能額記憶部)、32…ICメモリ(残額記憶部)、33…コントローラ(選択部、比較部、利用時更新部、支払処理部)、34…アンテナ(通信部)、52…残額テーブル(使用可能額テーブル)、61…マスターテーブル、63…定期更新部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の識別情報を取得する取得部と、
商品情報に応じた使用可能額を記憶する使用可能額記憶部と、
前記取得部によって取得された前記識別情報に対応した、商品情報に応じた使用可能額を選択する選択部と、
前記取得部に取得された前記識別情報に対応する商品の購入金額と、前記選択部に選択された前記使用可能額とを比較する比較部と、
前記比較部の比較において前記使用可能額が前記購入金額より大きい場合には、購入金額を電子マネー機能による決済処理を行う支払処理部と
を有する精算システム。
【請求項2】
前記比較部の比較において、前記使用可能額が前記購入金額より大きい場合には、比較に係る前記使用可能額から前記購入金額を減額した額を、新たな使用可能額として更新および保存を行う利用時更新部を
有する請求項1記載の精算システム。
【請求項3】
前記比較部の比較において、前記使用可能額が前記購入金額より小さい場合には、
前記支払処理部は、電子マネー機能による決算処理は行わず、
前記利用時更新部は、前記使用可能額を更新しない
請求項2記載の精算システム。
【請求項4】
前記精算システムは、
電子マネーにより商品代金を決済可能な精算装置と、
電子マネーの金額を記憶し、前記精算装置と通信可能な携帯情報機器と
を有し、
前記取得部は、前記精算装置に設けられ、
前記使用可能額記憶部は、前記携帯情報機器に設けられ、
前記選択部は、前記携帯情報機器または前記精算装置に設けられ、
前記比較部は、前記携帯情報機器または前記精算装置に設けられ、
前記利用時更新部は、前記携帯情報機器に設けられ、
前記支払処理部は、前記携帯情報機器に設けられている
請求項1記載の精算システム。
【請求項5】
前記支払処理部は、
前記選択部、前記比較部、および前記利用時更新部の処理を終えた後に、購入可能な商品について、前記電子マネーでの支払処理を実行する
請求項1または2記載の精算システム。
【請求項6】
前記使用可能額記憶部は、
前記複数の商品情報毎の使用可能額に対応づけられる前記複数の商品情報として、商品毎に異なる商品の識別情報、商品の分類情報または商品に関する付加情報を有し、
前記選択部は、
前記取得部により取得された購入予定の商品の識別情報と一致する商品情報に対応する使用可能額、当該識別情報に基づいて取得した当該購入予定の商品の分類情報と一致する商品情報に対応する使用可能額、または当該識別情報に基づいて取得した当該購入予定の商品の付加情報に含まれる商品情報に対応する使用可能額を選択する
請求項1から3のいずれか一項記載の精算システム。
【請求項7】
前記使用可能額記憶部は、
前記複数の商品情報毎の使用可能額および前記複数の商品情報を、前記使用可能額毎の複数のレコードに記憶し、
前記選択部は、
複数の選択条件について前記複数のレコードの先頭から順番に商品情報との合致を判断し、いずれか1の選択条件が最初に合致する商品情報に対応する使用可能額を選択する
請求項1から4のいずれか一項記載の精算システム。
【請求項8】
前記使用可能額記憶部は、
前記複数のレコードの最後のレコードに、前記商品情報が対応付けられていない使用可能額を含み、
前記選択部は、
前記使用可能額記憶部に前記識別情報もしくは前記分類情報と一致する商品情報が無い場合、または付加情報に含まれる商品情報が無い場合、前記最後のレコードに含まれる前記商品情報が対応付けられていない使用可能額を選択する
請求項5記載の精算システム。
【請求項9】
前記使用可能額記憶部に記憶される前記複数の使用可能額に対応する複数の利用金額を記憶する利用金額記憶部と、
所定の期間毎に、前記利用金額記憶部に記憶される前記複数の利用金額により、前記使用可能額記憶部に記憶される前記複数の使用可能額を更新する定期更新部と
を有する請求項1から6のいずれか一項記載の精算システム。
【請求項10】
前記利用金額記憶部は、
前記複数の利用金額に、利用金額が無いことを示す値の利用金額を含む
請求項7記載の精算システム。
【請求項11】
電子マネーにより商品代金を決済可能な精算装置と通信し、決済前に購入予定の商品の商品情報および購入金額を受信する通信部と、
商品情報に応じた使用可能額を記憶する使用可能額記憶部と、
前記受信部が受信した前記商品情報に応じた使用可能額を選択する選択部と、
前記受信部が受信した前記商品の購入金額と、前記選択部に選択された前記使用可能額とを比較する比較部と、
前記比較部の比較において前記使用可能額が前記購入金額より大きい場合には、購入金額を電子マネー機能による決済処理を行う支払処理部と
を有する携帯情報機器。
【請求項12】
電子マネーにより購入する予定の商品の識別情報を取得する取得ステップと、
商品情報に応じた使用可能額を記憶する使用可能額記憶部から、前記取得ステップで取得した前記識別情報に対応した、商品情報に応じた使用可能額を選択する選択ステップと、
前記取得ステップで取得した前記識別情報に対応する商品の購入金額と、前記選択ステップで選択した前記使用可能額とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップの比較において前記使用可能額が前記購入金額より大きい場合には、購入金額を電子マネー機能による決済処理を行う支払ステップと
を有する精算方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−231461(P2010−231461A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−77806(P2009−77806)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】