紙容器を製造するための方法
折畳み可能なシートから容器を作るためのプロセスは、紙材(伸張紙)で作られ、かつ基壁(6)および側壁(7)を備えた閉鎖要素(5)を容器の収容室(4)の内部に少なくとも部分的に挿入する段階を含む。閉鎖要素(5)の側壁(7)は容器(1)の壁(3)の一部分(3a)に挿入配置される。また、閉鎖要素(5)と容器(1)との間の回転によって結合および分離表面を画定するように構成された部分に対応する溝(9、10)を作るために、閉鎖要素(5)の側壁(7)および容器(1)の壁の上記部分(3a)を同時期に変形する段階をも含む。伸張紙の使用は回転による結合溝の容易な形成を有利に可能にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体部および特殊閉鎖要素を備えた、紙材(例えば伸張紙)製の容器、および関連生産工程に関する。
【0002】
特に、本発明は、ねじ式での取り付けと取り外しの可能な閉蓋を備えた、同じく伸張紙のような紙製の紙容器に関する。
【0003】
本発明のさらなる目的は、容器および蓋の両方に開閉のためのねじ部形成を行うための装置である。
【背景技術】
【0004】
公知の通り、特に可食性製品を入れるための紙製の容器の使用は、市場に非常に広く普及している。
【0005】
さらに、幾つかのタイプの容器は、隔離された製品および容器を、実際には容器収容部の内部を密閉(空気および液体から遮断)しないとしても、より効率的に保持することのできる蓋またはカバー要素の使用を必要とすることが知られている。
【0006】
例えばオレンジエードのような清涼飲料、または甘味飲料、コーヒーを入れるための広口コップについて考慮する。
【0007】
液体の漏出または液体の汚染を回避する目的で、成形プラスチック材から作られた蓋が作られており、その蓋は紙の広口コップの補強縁部にスナップ嵌めすることによって掴持することができる。
【0008】
このタイプの製品は市場で広く入手可能であるが、特に同一製品の内部の異なる材料(紙およびプラスチック)の廃棄に関係する幾つかの欠点を免れないことは明らかである。
【0009】
さらに、実現された結合のタイプのため、容器の密封性は高くない。例えば広口コップが潰された場合、プラスチックの蓋は外れてしまう。
【0010】
少なくともできるだけ欠点を取り除く目的で、英国特許第688545号明細書は、容器および蓋が容器の口の雄ねじ部で螺合可能である、紙材から作られた容器および蓋の具現化について記載している。
【0011】
しかし、何らかの方法で容器の頚部を押し潰しかつ変形することによって作業する必要があり、それは制御することが困難であり、かつ構造的にあまり耐久性がないので、雄ねじの形成は複雑である。
【0012】
また、英国特許第643674号明細書は瓶用の閉蓋の改善に関し、特にねじ部形成された紙材の蓋が極めて複雑であり、かつ糊付けされ特別に変形された、複数の重ね合わされた平坦な紙層によって画定された構造を例証している。
【0013】
このタイプの製品でさえ、実現は複雑かつ高価であるだけでなく、信頼性が極めてないことは明らかである。
【0014】
紙材容器およびそれらのねじ部付き閉鎖要素に関するさらなる改善は、英国特許第428909号明細書に記載されており、これは、明細書に添付された図に明瞭に示される通り、対応する蓋のねじ部が使用時に広口コップの容器収容室の内部に配置されて成る上向きの蓋を受容するように、上部がねじ部形成された広口コップ構造を示す。
【0015】
同じく上記特許に関連して、ねじ部形成された紙材蓋が有すべきであるが、保証するのに成功していない密封の要件に特に関係する、幾つかの欠点が存在する。
【0016】
特に英国特許第468161号明細書はこの問題を扱っており、容器内の流体の最適な封入を保証するように、事実上略適合する容器の頚部および蓋のねじ部形成を行うことの難しさを示している。
【0017】
上記の欠点を取り除く目的で、英国特許第468161号明細書は、容器に蓋を取り付ける段階中に、容器の密封を改善するさらなる干渉力が発生するように、わずかに異なる容器および蓋のねじ部形成を記載している。
【0018】
しかし、このタイプの解決法は2つの異なる装置を作る必要性につながることが明瞭であり、その第1の装置は紙容器のねじ部形成を行うタスクを有し、また第2の装置は、制御された異なる方法で、蓋に異なるねじ部形成を行うタスクを有する。
【0019】
各タイプの容器は、上に表明された目的に特化した機械の形成を含む。
【0020】
紙材製の蓋を持つ容器の製造方法論の観点から、ここでは、ねじ部形成された蓋を製造するための方法を示す、英国特許第2382873号明細書のみについて言及する。
【0021】
特に、使用される装置は、作られる蓋の構造の内部に配置され、かつ半径方向に運動して蓋の側壁の内面に螺旋溝を型押しする、複数の拡張可能なセクタの存在を利用する。
【0022】
しかし、上記英国特許の方法論は、途切れたねじ山を作るという欠点を有することに留意すべきである。
【0023】
実際には、蓋の内部の雄ねじ付き角度セクタの拡張は、開けるときに必要な応力のため、蓋に非変形ゾーンを必然的に残す。
【0024】
これはねじ山の形に途切れをもたらし、その結果、螺合の段階中に蓋の脱整列(de−alignment)を発生させ、および/または容器に対する蓋の掴持を喪失させるような変形応力を蓋自体に引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
したがって、この状況の中、本発明の根底にある技術的目標は、上に表明された欠点を全て実質的に解消することである。
【0026】
本発明の第1の目的は、形成が容易であり、かつ内部に入れられた製品の最適な封入を保証し、こうして単純かつ繰り返される容器の開閉を可能にする、(同じく紙製の)螺合可能な蓋を備えた紙材容器の生産的なタイプを利用可能にすることである。
【0027】
本発明の目的はまた、生産段階および包装段階の両方で利用することができ、かつ両方の状況でかなりの利点を保証する上記システムの方法および具現化を提供することでもある。
【0028】
本発明の補助的目的は、いったん容器を開いた後でも、容器を着脱可能に閉じる可能性を依然として維持しながら、中身を封入することを可能にする生産方法および閉鎖システムを利用可能にすることである。
【0029】
本発明のさらなる補助的目的は、伸張紙の利用可能性のおかげで、容器/蓋の形状をカスタマイズする可能性を提供することである。
【0030】
以下の説明の過程でより明瞭に浮かび上がってくるこれらおよび他の目的は、添付する特許請求の範囲に記載する、蓋を備えた紙材の容器および関連閉鎖システムを具現化するための方法によって実質的に達成される。
【0031】
さらなる特徴および利点は、本発明の紙材の容器および関連閉蓋を作るための方法の、この後に続く好適であるが排他的ではない実施形態の詳細な説明から、いっそうよく浮かび上がってくる。
【0032】
本明細書では以下、非限定的な例として提供する添付の図面の図を参照しながら説明を行なう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の方法を使用して得られた紙容器の可能な実施形態の分解組立斜視図を示す。
【図2】本発明の方法を使用して得られた紙容器の可能な実施形態の分解組立斜視図を示す。
【図2a】図1および図2の容器の可能な変形例の断面図を示す。
【図3】動作構成にある、本発明の蓋および容器のねじ部形成を行うためのツールの概略図を示す。
【図4】動作構成にある、本発明の蓋および容器のねじ部形成を行うためのツールの概略図を示す。
【図5】動作構成にある、本発明の蓋および容器のねじ部形成を行うためのツールの概略図を示す。
【図6】動作構成にある図3の装置の断面図を示す。
【図6a】本発明の有利な変形例の図3の装置の断面図を示す。
【図7】動作構成にある図3の装置の断面図を示す。
【図7a】本発明の有利な変形例の図3の装置の断面図を示す。
【図8】伸張紙で作られた本発明の容器を示す。
【図9a】どちらか1つが閉鎖要素である2つの容器を示す概略断面図を示す。
【図9b】どちらか1つが閉鎖要素である2つの容器を示す概略断面図を示す。
【図9c】図9aおよび図9bの結合された容器の変形例を示す。
【図10】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【図10a】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【図10b】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【図11】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【図12a】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【図12b】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図を参照すると、図1は、関連する螺合可能な閉蓋5を備えた紙材製の容器の全体を表わす。
【0035】
図1、図2、および図9〜図11の例示的実施形態では、容器は、収容される製品のための収容室4を連携して完成するように、底2から立ち上がる側壁3が固定された底壁2によって構成される。
【0036】
特定の事例(非限定)では、収容すべき製品は可食性飲料等とすることができ、容器1は、例えば単一ポリオレフィン(ポリエチレンまたはポリプロピレンまたはその他)またはアルミニウム、EVOH、もしくは他の障壁層と結合されたような食品用のフィルムで内部が被覆された紙材製の広口コップによって画定される。
【0037】
換言すると、ポリオレフィンフィルムに(機械的に)結合された紙(普通紙または伸張紙)の使用は一般的に、本明細書で以下により明瞭に記載する通り、製品のさらに有利な側面を保証する。
【0038】
底壁2は、垂直面に従って断面で、側壁3(図1、図2、および図2a)に封着されるように構成された外周縁2aを画定するように、従来型の上向きのU字形を呈する。
【0039】
側壁3は、円形平面を有する底壁2から立ち上がる円錐台形(truncoconical shape)を呈し、広口コップのリップを画定しかつ略円形でもある自由上縁3aで終端する。
【0040】
底壁2および側壁3は連携して、収容される単数または複数の製品を受容するように構成された収容室4を画定する。
【0041】
しかし、容器が単一のシートの紙材または互いに適切に拘束された複数のシートから出発して作られるという事実と同様に、本発明の目的にとって、容器の形状は、完全に例であって、重要でないことは全く明白である。
【0042】
例として、図8の容器は略円筒形状を呈するが、伸張紙を使用するおかげで、側壁3および閉鎖要素5の両方の変形が得られる。図12aおよび図12bの容器は、個々に着脱可能に閉鎖することのできる2つの出入口が設けられた円筒状管要素によって構成される室4を画定する容器構造1を示す。
【0043】
前に示した通り、飲料のような食品物質と接触するように用途が定められている場合、容器を画定する紙材は、少なくとも容器キャビティ4に対向する表面に、例えばポリオレフィンのような食品用のプラスチック材の特殊フィルムで被覆される。シートの長手方向縁部を被覆するように帯状片が当着される。
【0044】
容器はまた、略円形を有する基壁6を有し、この基壁6から例えば連続する円錐台形を有する側壁7が立ち上がり、かつ半径方向に側壁7の外側に向けられた上部折返し8で終端することが好ましい、閉鎖要素5を少なくとも呈する。
【0045】
図1、図2、図2a、図8、図9a、図9b、図9c、図10、図10a、図10b、および図11の実施形態では、閉鎖要素5は、使用時に、容器収容部4の内部に(少なくとも部分的に)収容されるように用途が定められている。
【0046】
換言すると、基部6は、容器の側壁3の上部3aの内側に挿入されることを可能にするような平面サイズを有する。次に、閉鎖要素5の側壁7は、容器のマウス帯3aに対し略相補的形状に作られ、容器の内部表面と係合する。
【0047】
さらに、閉鎖要素の折返し縁8は、使用中に容器の自由上縁20に当接するように構成されている。
【0048】
それとは異なり、図12aおよび図12bは、側壁3の外側に結合される閉鎖要素5を示す(すなわち、側壁7は容器収容室4の外部にある)。
【0049】
容器の側壁3の上部3aに対する閉鎖要素5の側壁7の結合形状は、本明細書に例として示したものとは異なることができることに注目されたい。
【0050】
換言すると、上部方向に開いた円錐台形とは別に、本発明の発明の概念を放棄することなく、該部分は例えば完全な円筒形とすることができる(図8および図12)。
【0051】
また、容器および閉鎖要素は二者択一的に、または両方とも、伸張紙すなわち5%超の変形(最高20%でも)に破損することなく耐えることのできる紙から出発することができることに留意されたい。
【0052】
これに照らして、臨機応変に膨らみ、湾曲した壁等を呈する複雑な形状の容器を画定することができる。これは一般的に、円筒形または円錐台形とは異なる形状を有する容器を得ることを可能にする。
【0053】
さらに、閉鎖要素5は、特別に変形され漏斗状に形成された単一シートの平板状紙材から出発して作ることができ(図1、図2、図2a、図8、図10、図12)、あるいは代替的に、互いに接合された数片から形成することができる(図9a、図9b、および図9c)。
【0054】
伸張紙による閉鎖要素5の形成は、可能ならば、普通紙から出発して得られる紙材から作られた平板状要素を変形することによって通常発生する襞または余分な材料を生じることなく、容器との接触表面を略平坦に合わせることを可能にする。
【0055】
略平坦面の存在、すなわち過度の材料による襞の不在は、容器1に結合された閉鎖要素5のシール、例えば酸素または液体の密閉を向上するのに貢献することができる。
【0056】
さらに、シールの向上は、ひとたび固化すると(かつおそらく熱処理すると)液体および外部薬剤に対するシールをかなり向上させる適切な物質を所望の表面に(例えば閉鎖要素に)噴射することにより、追加シールを得ることによって実現することができる。
【0057】
例えば物質は、閉鎖要素5と容器の自由縁20との間に介在するように配置し、こうして円周全体のシールを保証することができる。
【0058】
容器の側壁3の上部3aが、2回の完全な螺旋状回転にわずかに満たない軌道を画定するために、螺旋溝9を有することに注目されたい(本発明の発明の範囲を放棄することなく、明らかにより長いかまたはより短い回転も同様に提供することができる)。
【0059】
相応して、閉鎖要素5は、側壁3の上部3aの上記の溝9に完全に係合するように構成された、同じく螺旋状の溝10を有する。
【0060】
溝10は、容器と閉鎖要素5の回転によって結合を可能にするように、閉鎖要素5の側壁7に画定される。
【0061】
このようにして、溝が充分に作成されると、容器に閉鎖要素5を回すことによって、螺合が達成される。
【0062】
特に、一部の実施形態では、螺合後に、閉鎖要素5の折返し縁8が側壁3の自由上部表面20に衝接するように、螺旋リブが配設される。
【0063】
係止力は上記表面を適正に引っ張るような力であるので、閉鎖段階中に容器の密閉が保証される。
【0064】
容器のプラスチック被膜および蓋の被覆はゾーン20で接触する状態になり、容器の流体封入の向上に貢献することが注目される。
【0065】
螺旋溝9、10は、最適な係止力を画定するために、垂直に対して非常に抑制された傾きを呈する(純粋に例として、垂直に対する螺旋の傾きの角度は1度から15度の間で構成される)。
【0066】
図1および図2に示した第1実施形態では、閉鎖要素5の折返し縁8は、容器の補強縁曲19を被覆するように下向きに延びる部分11を有し、こうして容器の審美的側面を改善する。
【0067】
図8は、伸張紙の使用によってもたらされる潜在力を実証する、本発明の方法により得ることのできる容器のさらなる可能な実施形態を示す。
【0068】
図示する容器は概して水平面に円形断面を有し、紙製であるにもかかわらず、例えば容器の容積部(内部空間)の中間ゾーンに、普通紙では達成することが不可能な膨張部および陥凹部を有することができる。
【0069】
例は、使用者の指を受容するための人間工学的形状31を示しているが、他の異なる形状も明らかに可能である。
【0070】
開口部で、ねじ部付き閉鎖要素5は、側壁3の上部円筒部分3aに完璧に結合する。
【0071】
閉鎖要素5は、例えば閉鎖要素5の螺合/取外しを容易化するための掴持要素を画定する拡張変形ゾーン21を基壁6に有する。
【0072】
さらなる実施形態を図9aおよび図9bに示す。ここでは容器1は例えば広口コップの形で示され、この容器1に事実上さらなる容器によって画定される閉鎖要素5が結合される。
【0073】
特に、閉鎖要素5は、熱溶着によって結合された側壁7および底6を有する2つの部分で作られる。
【0074】
さらに、閉鎖要素5には、本明細書で上述した通り審美的機能を有する以外に、閉鎖要素5に中身が入っていればその中身を断熱するという重要な役割も果たし、ホット飲料等の消費用に閉鎖要素5を利用することを可能にする、折返し縁11が設けられる。
【0075】
特に、図9bは、相互連結状態にある図9aの容器を示す。
【0076】
この状況で、収容室4は、閉鎖要素5によって閉鎖された容器1の内部に画定されるが、閉鎖要素5によって画定されるさらなる収容容積部22も存在することが分かる(より小さいエンティティであるが、例えば図1および図10における他の実施形態にも存在する)。
【0077】
また、図9cの実施形態では、閉鎖要素5の側壁7と基部6との間に画定される容積部22は、さらなる製品(例えば図示するように液体)を入れるために使用され、その製品は容器1の収容室4に入れたものと異なってもよい。
【0078】
また、閉鎖要素5に画定された収容容積部22のためにも外部薬剤に対するシールを実現するように、要素5の上に施与される(かつその後要素5から分離される)閉鎖フィルムによって画定されるシール要素29の存在にも留意されたい。
【0079】
このようにして、2つの異なる製品を、1つを主収容室4に、もう1つを閉鎖要素5の容積部22に、収容するように構成された容器を作ることが可能である。
【0080】
単なる例として、収容室4は塗料を収容することができる一方、閉鎖要素5の収容室は使用の時点で添加される第2の成分を収容することができる(食品用もしくは非食品用、または薬剤用のうちのどちらか一方用の2成分混合物)。
【0081】
図2aの実施形態は、カバー要素の折返し縁8が、(水平に対して傾斜しているか否かにかかわらず)平坦な円形表面を画定するように構成された端部12を有するという点で他とは異なる。
【0082】
容器1はまた側壁3の上縁に、外側方向に折り返されかつ閉鎖要素5の上記平坦な縁部12で閉鎖状態に構成される縁部14をも有する。
【0083】
このようにして、縁部12、14の2つの対向表面は実質的に接触し、かつ(1箇所以上で)相互に溶着することができ、完全に接合されたときに、全体の密閉閉鎖状態が画定される。
【0084】
外周部12および14の両方が結合されたときに、さらなる密閉の可能性として、プラスチックリングを取り付けることができ(包装の時点で射出成形によって取り付けることができる)、このプラスチックリングは次いで包装の開封行為により取り外される。
【0085】
紙または伸張紙に結合される防水層(ポリエチレン等)の存在は明らかに、液体等を収容する可能性と、容器および蓋の1つ以上の部分を互いに溶着する可能性との両方を保証する。
【0086】
次いで、容器の容易化された開封を利用可能にするために、弱化線13を表面の一方または両方のいずれかに(または図示したように両方に)、特に容器の上縁に近接したゾーンの所定の平坦部分の表面に、有利に作ることができる。
【0087】
図10は、収容室4(または少なくとも下部)を断熱および密閉するために、側壁3の内部に取り付けられた特殊シール要素28が容器1に設けられた、本発明のさらなる実施形態を示す。
【0088】
このようにして、収容室4に収容された製品は、収容室4から出ることができず、製品の最適な保存を保証するために、外気が侵入することもできない。
【0089】
図2aの場合のように、さらなる製品(例えば無料のおまけ)を収容室4の内部で、しかしシール要素28の上の部分に配置しようとする場合に、平坦部12および14の間にさらなるシールが存在することができる。
【0090】
図10aの実施形態は、熱収縮可能なプラスチックフィルムを使用して、収容室の優れた閉鎖を、おそらく流体封入さえも画定する、閉鎖要素5の容積部22のシール要素29の代替的使用を示す。
【0091】
さらに言及に値するのは、熱収縮可能な要素による着脱可能な結合を実現することが可能であるばかりでなく、(外気およびしたがって酸素に対する最適なシールを保証するが)、(例えば図9cのように)部分全体29を引き裂くことによってではなく、剥離によって簡単に分離することのできる結合を画定することも可能であることである。
【0092】
こうして、容器システム1および閉鎖要素5の完璧なシールが外部薬剤に対して保証されるが、いったん円形閉鎖ストリップまたはフィルムが取り外された後でも、容器の側壁の対応するねじ山と係合するねじ要素によって、開閉は依然として可能である。
【0093】
このようにして、容器の中に収容された製品の滅菌性/保存を保証しながら、容器を販売することができ、かつ容器が開封された後も使用者がそれを開閉し続けることを可能にする。
【0094】
必須ではないが、伸張紙の使用は略平坦にすることができるが変形、絞り加工、圧縮空気、真空、またはそれらの組合せによって形成することのできる表面のより容易でより良好な密閉を可能にすることが明らかである。
【0095】
図10bの実施形態は、閉鎖要素5が、出入口26を閉鎖するために特別に結合されたそれぞれの封止体27、例えばプラスチックまたはアルミニウムフィルムによって適切に閉鎖かつ密封される出入口26を基壁6に有するようにした、容器構造のさらなる変形を有する。
【0096】
封止体27が取り外されると、外部環境と収容室4との間に通路が画定され、使用者が飲料にアクセスするために、または他の目的のために、通路を介して例えばストロー23を挿入することができる。
【0097】
図示しないさらなる実施形態では、出入口26は複数の小さい孔によって画定することができ、かつ当初は封止体27によって閉鎖することができる。
【0098】
封止体27が取り外されると、収容室4に収容された粒状製品(塩、オレガノ、香辛料、または別の製品)を吐出することができる。
【0099】
図11の実施形態は、側壁3の内部にシール要素28を結合するのに有利な実施形態である。
【0100】
図示された容器1は、伸張紙で作られた場合、封止フィルム28の容易な結合を可能にすることのできる特殊環状当接面30を有するように変形することができる。
【0101】
特に、シール要素28は例えばパンチを用いて取り付けることができ、環状当接面30の部分の密閉を保証する。
【0102】
また、ねじ山のエンドランを超える螺回操作を回避するために、当接面30は閉鎖要素5のエンドランを構成することができることも注目される。
【0103】
明らかに、容積部22もまた前述の方法の1つ以上により閉鎖することができる。
【0104】
最後に図12aおよび図12bは、本明細書ですでに記載した実施形態に対しわずかに異なる2つの実施形態を示す。
【0105】
図12aの容器は、側壁3が上部および下部に二重の出入口を有する、略円管構造1によって構成される。
【0106】
一方、他方、または両方の出入口は、正しくねじ部形成された閉鎖要素5によって閉鎖することができる。
【0107】
特に、図12aの実施形態は、容器の底2を画定する閉鎖要素5を示す。
【0108】
さらに、閉鎖要素5の側壁7は、容器の使用状態中に、側壁3の外側に配置される。
【0109】
図12bは、収容室4への両方の出入口を閉鎖するための2つの閉鎖要素5を設けた容器1を示す。
【0110】
この場合もまた、両方の閉鎖要素5の側壁7は側壁3の外側に配置される。
【0111】
こうして、収容室4の内側に配置された側壁7および側壁3を有する閉鎖要素のいずれか一方又はその両方を持つ図12bの容器を作ることが(図1の場合と同様に)可能である。
【0112】
下縁にねじ部形成された図示しないさらなる実施形態では、円錐台形構造は、円錐台形構造の円錐度(conicity)に反して下部ゾーンを広げることができ(明らかにこれは伸張紙を使用してのみ実現することができる)、また例えば、ずっと安定した基部を有するコップのために、上向きの円錐台を有する広口コップを構成することができる。
【0113】
依然として構造上の観点から、容器の上部に作られたねじ山9および閉鎖要素に作られたねじ山は、容器の内側の方向、すなわち閉鎖要素の側壁7の内側の方向を向いた(容器の軸線Aの方向を向いた)陥凹によって画定される。
【0114】
換言すると、側壁3または側壁7の非変形状態に対して、ねじ山9、10は収容室4の内側に向かって、すなわち閉鎖要素5の円形基部の内側に向かって現われる。
【0115】
閉鎖要素5および側壁3の両方におけるねじ山を各々画定するリブ/変形は連続している。すなわち、リブ/変形は自らの3次元展開に途切れを呈さない。一部の実施形態(図示せず)では、バヨネット式の回転継手を容器と閉鎖要素との間に構成することができる。
【0116】
上記に関連して、図3〜図7は、容器1および閉鎖要素5の制御された変形のための装置であり、これらの構成部品に対するねじ部形成作業を実現することを目的とする装置を示す。
【0117】
例えば図7は、内部に容器1用の収容台座101を画定する収容構造102(随意)の存在を示す。
【0118】
特に、収容構造は、容器の側壁3および基部2と略相補的形状に作られ、加工段階中に容器を静止状態に受容する。
【0119】
例として、容器は容器の底に加えられる押込みによって保持することができる。
【0120】
再び図7を見ると、収容構造102は、本明細書の以下でさらに詳しく説明するように、略円形の形状を有し、かつ装置のさらなる部品のためのガイドを画定するように構成された外側面103aを有するプラットフォーム103に堅固に拘束される。
【0121】
固定プラットフォーム103は複数の垂直材104によって支持され、垂直材は次に支持板105によって支えられる。
【0122】
固定プラットフォーム103に載置されかつそれによって支持され、またさらに折曲げフランジ121によって固定プラットフォーム103に結合した可動体106も存在し、折曲げフランジ121は可動体106が固定プラットフォーム103に対して中心垂直展開軸線108の周りを回転できるように、外側面103aによって案内される。
【0123】
垂直軸線108を中心に可動体106を回転運動させ、より正確には振動運動させる目的で、作動手段107も含まれる。作動手段107は様々な性質を持つことができ、図示する実施形態では、アーム110を前後に移動させることのできる油圧または空気圧作動109によって構成され、引込み要素111が垂直ピボットによってアーム110に蝶着される。
【0124】
引込み要素111は可動体106に拘束される端部を有し、別の端部はアーム110に蝶着される。
【0125】
このようにして、油圧/空気圧作動109によって画定される前後運動は、可動体106の回転振動運動に変換される。
【0126】
図3は、可動体106が円形に展開する中央台座および複数の適切な形の溝状ガイド115をいかに有するかを示す。
【0127】
複数の可動変形機関112が中央台座の内側に配列され、それらの間に複数の固定扇形部113が介在配置される。
【0128】
可動機関112と扇形部113との間の連結は、可動機関が中心垂直軸線108に向かう半径方向の摺動自由度を維持するように行なわれる。
【0129】
可動変形機関112の外側端部は、可動体106のいずれかの方向の部分回転が、それに対応して各可動体112の中心軸心108に接近/離反する方向の平行移動を導くように、溝状ガイドに結合される。
【0130】
重要なことは、可動機関112の異なる移動時間および移動速度画定するように、溝状ガイド115が異なる形状を有することである。
【0131】
図示する(非限定的な)実施形態は、6つの扇形部113によって隔てられた6つの可動機関112を示す。
【0132】
3つの溝状ガイド115(他の3つのガイド115と交互に位置する)は、可動体106の回転がそれぞれの可動機関112の平行移動を伴うように、陥凹部115aを有する形状を呈し、該平行移動は、陥凹部115aのない溝状ガイドに挿入かつ結合された可動機関112の平行移動の前に行なわれる。
【0133】
このようにして、可動機関112の容器への係合動作中に、可動機関112のうちの隣接し合わない3つは、残りの3つより前に容器に接触する状態になり、こうして干渉のない最適な閉鎖が確実になる。
【0134】
図7の断面図は、可動機関112の各々が、ガイド115によって案内される以外に、さらなるガイド116に結合された結合ピボット117によってもさらに運動することを示す。
【0135】
上記は、可動機関112の膠着のない精密な半径方向前後運動を保証する。
【0136】
示された装置の断面図は、装置の機能についての理解を簡単にするために、斜視図では省かれていた2つの追加的構成要素を示す。
【0137】
特に、依然として図7に関連して、前述の構造を一体化するように構成され、運動中の部品の脱整列を防止する(すなわち、水平面内のそれら部品の可動性を確実にする)上板118の存在が注目される。
【0138】
また、装置の上方に配置され、上板に結合された陰型119も存在する。
【0139】
陰型119は、複数のガリー(gully:くぼみ)120aが外面に設けられたその造形部分120が(装置の機能条件下で)少なくとも部分的に閉鎖要素5内に挿入されるように、容器101の収容台座に配置される。
【0140】
可動機関112の各々はその内側端部に、ガリー120aと略相補的形状に形成されかつそれと協働するように予め配置されたリブ112aが設けられる。
【0141】
容器1および閉鎖要素5の螺合を実現するための装置のさらなる実施形態を図6a(密閉型)および7a(開放型)の断面図に示す。
【0142】
図7に示した装置に関して、リブ119aと協働するように構成されたガリー120aを有する、拡張可能な可動部122によって画定される、より複雑な陰型119の存在に注目されたい。
【0143】
いったんねじ部形成が実現された後に(図7a)、装置からの容器1および関連閉鎖要素5の抜取りを最適化することを希望する場合、拡張可能セクタ122の存在は必要である。
【0144】
静止状態で、ガリー120aを有する陰型119のセクタ122は、装置の中心軸線108の方向に後退し、したがって容器1および閉鎖要素5に形成されたばかりのリブ9、10と干渉しない。
【0145】
静止状態から装置の作業位置への経過中に、容器の所定の部分を変形させる容器付近の可動機関112のみならず、陰型119の拡張可能な内部セクタ122も、前述の通り対応するリブ119aと協働することができるように、閉鎖要素5の内面と接触する。
【0146】
変形作業が完了すると、可動機関112が側壁3、7から離反するだけでなく、拡張可能な内側部分122も収容構造102の展開軸線108に向かって後退し、ちょうど形成したばかりのねじ山9、10を解放し、単純な抜取りを可能にする。
【0147】
図7の構成では、陰型119の抜取りは、軸線108周りの陰型119の回転によって行なわれる。
【0148】
さらに詳しくは、図6aおよび図7aの実施形態は、(図7の場合のように)容器全体を包囲する収容構造102がないことが特徴的である。
【0149】
本明細書で上述したものと略同一であるが、機械の支持フレームに対して反対側に配置される、さらなる作動手段123が含まれる。
【0150】
手段123は、図6aと図7aとの間のシーケンスに示すように、拡張可能セクタ122の運動を可動機関112の運動と同期させるように、戻し機関124を運動させる。
【0151】
可動機関に関しては、作動手段123は振動回転中に固定円形体126上にディスク125をセットする。適切なカム結合は振動回転運動をセクタ122の半径方向の伸張/収縮運動に変換する。
【0152】
このようにして、閉鎖要素5および容器1(図6a)の側壁と協働して変形させる可動機関112および内側拡張可能セクタ122の両方の作業位置が生成され、第2の作業段階では、運動手段107およびさらなる運動手段123の同期化された運動により、可動機関112は側壁から離れ、また拡張可能セクタ122も側壁から離れて軸線108(図7aに示す位置)の方向に向かう。
【0153】
図7aから分かるように、作られた閉鎖容器は、平行移動による単純な抜取りで取り出すことができ、もはや、容器とそれを作る装置との間でいかなるタイプの相対的回転も実行する必要はない。
【0154】
本明細書に提示しない製造装置の他の実施形態が本発明の概念内に含まれるとみなされることは明らかである。
【0155】
例えば、装置は、同じ運動原理を維持しながら、圧縮空気機構および/または適正な変形を得るために押込みを利用するように設計された機構のような、異なる運動機構を含むことができる。
【0156】
上記の構造上の説明により、本発明のプロセスは以下の通りである。
【0157】
紙材から作られた容器1は、予備配置されるとすぐに、収容台座101に配置される。
【0158】
この段階中に、紙容器1は、略平滑であり溝/リブまたはねじ山のない側壁3を有する。
【0159】
閉鎖要素5は、側壁7が容器1の側壁3の対応する部分と係合するように、少なくとも部分的に収容室4に挿置される。
【0160】
閉鎖要素5もまた側壁7にリブ/溝を有さない。
【0161】
次いで、陰型119の造形部分120が閉鎖要素内に挿置される。
【0162】
この構成では、装置は、内側端部にリブ112aを有する可動機関112の各々が容器1の外側面から数ミリメートル離れるようになっている(図3、ここでは簡素化のために広口コップは省かれている)。
【0163】
また、陰型119の造形部分120は挿置され、閉鎖要素5の側壁7と略相補的形状である。
【0164】
しかし、この構成では造形部分が、閉鎖要素5の平滑な側壁7の表面に閉鎖キャビティを画定するそれぞれのガリー120aを有することは言及に値する。
【0165】
この時点で、作動手段は可動体106を回転運動させるために使用される。
【0166】
このようにして可動機関112の各々を、それぞれの溝状ガイド115によって設定された時間の軌道に従って作動させることによって、最初に容器1の側壁3と接触し、したがってそれと干渉するようになる。作動手段107によって画定された回転が完了すると、装置は図6の構成になる。
【0167】
分かるであろうが、側壁7の閉鎖要素5の一部分ならびに容器1の側壁3の一部分は、リブ112aの各々とそれぞれのガリー120aとの間に介在配置され変形される。
【0168】
図5は、作業位置で可動機関112が、それぞれのリブ112aを介して、螺旋状行程を持つ連続リブを画定するという事実を強調するために、容器および陰型が省かれた図6の状態を示す。
【0169】
ガリー120aはまた、構造の内側の紙材の部分に加えられる圧力により、螺旋状のリブが容器および閉鎖要素の両方に生成されるように、陰形の同一行程をも画定し、こうして少なくとも120度、特に360度超(さらに好ましくは2つの部分に螺旋の1巻きと2分の1超が画定されるように540度超)にわたって延びるねじ山を画定する。
【0170】
画定された表面は、係合状態で略同一の2つのそれぞれのねじ山を有し、容器および蓋は適切な回転によって互いに拘束することができる。
【0171】
図6aおよび図7aの実施形態の場合、可動機関112の離反とは別に、ねじ部形成された容器を解放するために、拡張可能セクタ122も離反する。
【0172】
このようにして、ねじ式の取外し可能な結合が容器に画定される。
【0173】
任意選択的に、閉鎖要素5の少なくとも一部分を密閉するさらなる段階、および容器1の少なくとも対応する部分を含むことができる。
【0174】
密閉の段階は、ねじ山を作る段階と同時に、または後続もしくは先行段階でも実行することができる。
【0175】
図2aの容器を見ると、容器1の自由縁20から離れる方向に延びる平坦部分14、およびそれに対応して閉鎖要素5の側壁7から離れる方向に延びる平坦部分12は、互いに対面させることができ、こうして密閉のための、本事例では環状の、相互拘束ゾーンを画定する。
【0176】
圧力および加熱により適切に操作することによって、紙材を被覆するポリオレフィン・プラスチック・フィルムの部分的溶融を得ることができ、こうして2つの要素の良好なかつ無菌の保持が確実になる。
【0177】
上記の平坦部分12、14の少なくとも一方(および好ましくは両方)が、容器から相互密閉部分を分離することを可能にするためのそれぞれの弱化線13を有することに注目されたい。
【0178】
上記は、外部環状閉鎖部分を除去し、中身にアクセスすることを可能にする。
【0179】
しかし、永久閉鎖の除去は、閉鎖要素5の回転によってその後に容器を開けかつ再閉鎖する可能性に影響しない。
【0180】
別の代替例では、閉鎖要素5と容器1との間のさらなる拘束ゾーンを、構造1の少なくとも一部分および閉鎖要素5の少なくとも一部分にだけ(または2箇所以上の分離した部分に)作ることが可能である。
【0181】
上記を行なうことにより、気密的に閉鎖されず、侵入防止の機能だけを持つ(螺合とは異なる)さらなる拘束ゾーン25が形成されることが明らかである。
【0182】
換言すると、いったん製品が包装されると、使用者はシールの完全性を調べることによって、容器がすでに使用または開封されたことがあるか否かを知ることができる。
【0183】
さらなる拘束ゾーン25を、閉鎖要素5の容器の自由縁20の間の上部接触周辺に、平坦面12、14に、または閉鎖要素5と側壁3との間の他の接触ゾーンに、例えば閉鎖要素5の下方に延びるそれぞれの部分11を伴う上部ゾーン3aに、画定することができることは明らかである。
【0184】
また、紙材と結合されたプラスチックフィルムの存在は、(完全または部分)密封を実現する段階中に役立てることができることも明らかである。
【0185】
最後に、特定の実施形態で示した技術的特徴の各々は、本明細書に示した他の実施形態に移すことができる。
【0186】
換言すると、示したシール要素29(図9c)の存在は、シール要素28、または図10dのみに示された出入口26および対応する封止体27が可能であるように、他の図に示した実施形態のいずれにも使用することができる。
【0187】
これらの技術的特徴は、例を提供することを唯一の目的として、かつ上記の技術的特徴を組み合わせた複数のさらなる実施形態により本明細書の負担を増大しないように、様々な実施形態で示されている。
【0188】
記載した方法論、容器、および装置は(例として)、製品の自動分配用の機械(自動販売機)に具体的に、しかし有利に適用することができることを強調することは無意味ではない。
【0189】
例えば飲料販売機(コーヒー等)は、消費者の選択によって、容器を閉鎖するために記載されたようなねじ蓋を含めて提供することができるならば、より完全になる。
【0190】
これは、製品の輸送をより容易にし、かつ製品の操作をより確実にすることを可能にする。
【0191】
記載した種類の装置(またはディスペンサの筐体によりうまく適合させるために、本発明の本質を維持しながら、変更を加えた装置)は、蓋を自動的に配置し、螺合を行い、かつすぐに使用できる状態の密閉容器内に製品を供給することができる。
【0192】
明らかに、本願は飲料以外の製品、洗剤、甘味製品、ビーズ、小さい物体等に拡大される。
【0193】
本発明は、重要な利点をもたらす。
【0194】
第1に、提案した方法は、密閉容器のシール特性を改善するために、完全に係合されかつ互いに相補的形状に形成される蓋および容器に、ねじおよび逆ねじを得ることを可能にする。
【0195】
さらに、方法は、変形されていない容器および蓋を操作して、製品がすでに容器内にいったん挿入された後でだけ、製品の包装を完了し、こうして着脱可能な閉鎖要素を作ることのできる可能性をもたらす。
【0196】
換言すると、本方法は、公知のタイプの容器および同じく市販の閉鎖要素を利用することができ、必要に応じて製造段階中および包装段階中の両方でねじ部形成を行うことを可能にする。
【0197】
変形を達成するための装置の構造上の単純さは、製品の販売時点に実際にねじ山を手動で作るための自動ではない機械を設計し作ることをさらに可能にする。
【0198】
容器および/または閉鎖要素を画定するために伸張紙を使用することにより、結合部の流体封入の最適化および普通紙では2つの要素の各々で達成することが不可能な変形を達成することも可能である。
【0199】
最後に、さらなる封止閉鎖システムを形成する可能性は、製品が外部に漏出するあらゆる種類の可能性を防止しながら、中身の保存を保証する一方、使用者の側で容器を着脱可能に開閉する操作の可能性を維持する。
【0200】
容器および閉鎖要素は両方とも紙材で作成され、したがって単純な操作で使用後の塵芥処理を行なうことが可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体部および特殊閉鎖要素を備えた、紙材(例えば伸張紙)製の容器、および関連生産工程に関する。
【0002】
特に、本発明は、ねじ式での取り付けと取り外しの可能な閉蓋を備えた、同じく伸張紙のような紙製の紙容器に関する。
【0003】
本発明のさらなる目的は、容器および蓋の両方に開閉のためのねじ部形成を行うための装置である。
【背景技術】
【0004】
公知の通り、特に可食性製品を入れるための紙製の容器の使用は、市場に非常に広く普及している。
【0005】
さらに、幾つかのタイプの容器は、隔離された製品および容器を、実際には容器収容部の内部を密閉(空気および液体から遮断)しないとしても、より効率的に保持することのできる蓋またはカバー要素の使用を必要とすることが知られている。
【0006】
例えばオレンジエードのような清涼飲料、または甘味飲料、コーヒーを入れるための広口コップについて考慮する。
【0007】
液体の漏出または液体の汚染を回避する目的で、成形プラスチック材から作られた蓋が作られており、その蓋は紙の広口コップの補強縁部にスナップ嵌めすることによって掴持することができる。
【0008】
このタイプの製品は市場で広く入手可能であるが、特に同一製品の内部の異なる材料(紙およびプラスチック)の廃棄に関係する幾つかの欠点を免れないことは明らかである。
【0009】
さらに、実現された結合のタイプのため、容器の密封性は高くない。例えば広口コップが潰された場合、プラスチックの蓋は外れてしまう。
【0010】
少なくともできるだけ欠点を取り除く目的で、英国特許第688545号明細書は、容器および蓋が容器の口の雄ねじ部で螺合可能である、紙材から作られた容器および蓋の具現化について記載している。
【0011】
しかし、何らかの方法で容器の頚部を押し潰しかつ変形することによって作業する必要があり、それは制御することが困難であり、かつ構造的にあまり耐久性がないので、雄ねじの形成は複雑である。
【0012】
また、英国特許第643674号明細書は瓶用の閉蓋の改善に関し、特にねじ部形成された紙材の蓋が極めて複雑であり、かつ糊付けされ特別に変形された、複数の重ね合わされた平坦な紙層によって画定された構造を例証している。
【0013】
このタイプの製品でさえ、実現は複雑かつ高価であるだけでなく、信頼性が極めてないことは明らかである。
【0014】
紙材容器およびそれらのねじ部付き閉鎖要素に関するさらなる改善は、英国特許第428909号明細書に記載されており、これは、明細書に添付された図に明瞭に示される通り、対応する蓋のねじ部が使用時に広口コップの容器収容室の内部に配置されて成る上向きの蓋を受容するように、上部がねじ部形成された広口コップ構造を示す。
【0015】
同じく上記特許に関連して、ねじ部形成された紙材蓋が有すべきであるが、保証するのに成功していない密封の要件に特に関係する、幾つかの欠点が存在する。
【0016】
特に英国特許第468161号明細書はこの問題を扱っており、容器内の流体の最適な封入を保証するように、事実上略適合する容器の頚部および蓋のねじ部形成を行うことの難しさを示している。
【0017】
上記の欠点を取り除く目的で、英国特許第468161号明細書は、容器に蓋を取り付ける段階中に、容器の密封を改善するさらなる干渉力が発生するように、わずかに異なる容器および蓋のねじ部形成を記載している。
【0018】
しかし、このタイプの解決法は2つの異なる装置を作る必要性につながることが明瞭であり、その第1の装置は紙容器のねじ部形成を行うタスクを有し、また第2の装置は、制御された異なる方法で、蓋に異なるねじ部形成を行うタスクを有する。
【0019】
各タイプの容器は、上に表明された目的に特化した機械の形成を含む。
【0020】
紙材製の蓋を持つ容器の製造方法論の観点から、ここでは、ねじ部形成された蓋を製造するための方法を示す、英国特許第2382873号明細書のみについて言及する。
【0021】
特に、使用される装置は、作られる蓋の構造の内部に配置され、かつ半径方向に運動して蓋の側壁の内面に螺旋溝を型押しする、複数の拡張可能なセクタの存在を利用する。
【0022】
しかし、上記英国特許の方法論は、途切れたねじ山を作るという欠点を有することに留意すべきである。
【0023】
実際には、蓋の内部の雄ねじ付き角度セクタの拡張は、開けるときに必要な応力のため、蓋に非変形ゾーンを必然的に残す。
【0024】
これはねじ山の形に途切れをもたらし、その結果、螺合の段階中に蓋の脱整列(de−alignment)を発生させ、および/または容器に対する蓋の掴持を喪失させるような変形応力を蓋自体に引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
したがって、この状況の中、本発明の根底にある技術的目標は、上に表明された欠点を全て実質的に解消することである。
【0026】
本発明の第1の目的は、形成が容易であり、かつ内部に入れられた製品の最適な封入を保証し、こうして単純かつ繰り返される容器の開閉を可能にする、(同じく紙製の)螺合可能な蓋を備えた紙材容器の生産的なタイプを利用可能にすることである。
【0027】
本発明の目的はまた、生産段階および包装段階の両方で利用することができ、かつ両方の状況でかなりの利点を保証する上記システムの方法および具現化を提供することでもある。
【0028】
本発明の補助的目的は、いったん容器を開いた後でも、容器を着脱可能に閉じる可能性を依然として維持しながら、中身を封入することを可能にする生産方法および閉鎖システムを利用可能にすることである。
【0029】
本発明のさらなる補助的目的は、伸張紙の利用可能性のおかげで、容器/蓋の形状をカスタマイズする可能性を提供することである。
【0030】
以下の説明の過程でより明瞭に浮かび上がってくるこれらおよび他の目的は、添付する特許請求の範囲に記載する、蓋を備えた紙材の容器および関連閉鎖システムを具現化するための方法によって実質的に達成される。
【0031】
さらなる特徴および利点は、本発明の紙材の容器および関連閉蓋を作るための方法の、この後に続く好適であるが排他的ではない実施形態の詳細な説明から、いっそうよく浮かび上がってくる。
【0032】
本明細書では以下、非限定的な例として提供する添付の図面の図を参照しながら説明を行なう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の方法を使用して得られた紙容器の可能な実施形態の分解組立斜視図を示す。
【図2】本発明の方法を使用して得られた紙容器の可能な実施形態の分解組立斜視図を示す。
【図2a】図1および図2の容器の可能な変形例の断面図を示す。
【図3】動作構成にある、本発明の蓋および容器のねじ部形成を行うためのツールの概略図を示す。
【図4】動作構成にある、本発明の蓋および容器のねじ部形成を行うためのツールの概略図を示す。
【図5】動作構成にある、本発明の蓋および容器のねじ部形成を行うためのツールの概略図を示す。
【図6】動作構成にある図3の装置の断面図を示す。
【図6a】本発明の有利な変形例の図3の装置の断面図を示す。
【図7】動作構成にある図3の装置の断面図を示す。
【図7a】本発明の有利な変形例の図3の装置の断面図を示す。
【図8】伸張紙で作られた本発明の容器を示す。
【図9a】どちらか1つが閉鎖要素である2つの容器を示す概略断面図を示す。
【図9b】どちらか1つが閉鎖要素である2つの容器を示す概略断面図を示す。
【図9c】図9aおよび図9bの結合された容器の変形例を示す。
【図10】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【図10a】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【図10b】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【図11】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【図12a】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【図12b】本発明により得られた容器のさらなる変形例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図を参照すると、図1は、関連する螺合可能な閉蓋5を備えた紙材製の容器の全体を表わす。
【0035】
図1、図2、および図9〜図11の例示的実施形態では、容器は、収容される製品のための収容室4を連携して完成するように、底2から立ち上がる側壁3が固定された底壁2によって構成される。
【0036】
特定の事例(非限定)では、収容すべき製品は可食性飲料等とすることができ、容器1は、例えば単一ポリオレフィン(ポリエチレンまたはポリプロピレンまたはその他)またはアルミニウム、EVOH、もしくは他の障壁層と結合されたような食品用のフィルムで内部が被覆された紙材製の広口コップによって画定される。
【0037】
換言すると、ポリオレフィンフィルムに(機械的に)結合された紙(普通紙または伸張紙)の使用は一般的に、本明細書で以下により明瞭に記載する通り、製品のさらに有利な側面を保証する。
【0038】
底壁2は、垂直面に従って断面で、側壁3(図1、図2、および図2a)に封着されるように構成された外周縁2aを画定するように、従来型の上向きのU字形を呈する。
【0039】
側壁3は、円形平面を有する底壁2から立ち上がる円錐台形(truncoconical shape)を呈し、広口コップのリップを画定しかつ略円形でもある自由上縁3aで終端する。
【0040】
底壁2および側壁3は連携して、収容される単数または複数の製品を受容するように構成された収容室4を画定する。
【0041】
しかし、容器が単一のシートの紙材または互いに適切に拘束された複数のシートから出発して作られるという事実と同様に、本発明の目的にとって、容器の形状は、完全に例であって、重要でないことは全く明白である。
【0042】
例として、図8の容器は略円筒形状を呈するが、伸張紙を使用するおかげで、側壁3および閉鎖要素5の両方の変形が得られる。図12aおよび図12bの容器は、個々に着脱可能に閉鎖することのできる2つの出入口が設けられた円筒状管要素によって構成される室4を画定する容器構造1を示す。
【0043】
前に示した通り、飲料のような食品物質と接触するように用途が定められている場合、容器を画定する紙材は、少なくとも容器キャビティ4に対向する表面に、例えばポリオレフィンのような食品用のプラスチック材の特殊フィルムで被覆される。シートの長手方向縁部を被覆するように帯状片が当着される。
【0044】
容器はまた、略円形を有する基壁6を有し、この基壁6から例えば連続する円錐台形を有する側壁7が立ち上がり、かつ半径方向に側壁7の外側に向けられた上部折返し8で終端することが好ましい、閉鎖要素5を少なくとも呈する。
【0045】
図1、図2、図2a、図8、図9a、図9b、図9c、図10、図10a、図10b、および図11の実施形態では、閉鎖要素5は、使用時に、容器収容部4の内部に(少なくとも部分的に)収容されるように用途が定められている。
【0046】
換言すると、基部6は、容器の側壁3の上部3aの内側に挿入されることを可能にするような平面サイズを有する。次に、閉鎖要素5の側壁7は、容器のマウス帯3aに対し略相補的形状に作られ、容器の内部表面と係合する。
【0047】
さらに、閉鎖要素の折返し縁8は、使用中に容器の自由上縁20に当接するように構成されている。
【0048】
それとは異なり、図12aおよび図12bは、側壁3の外側に結合される閉鎖要素5を示す(すなわち、側壁7は容器収容室4の外部にある)。
【0049】
容器の側壁3の上部3aに対する閉鎖要素5の側壁7の結合形状は、本明細書に例として示したものとは異なることができることに注目されたい。
【0050】
換言すると、上部方向に開いた円錐台形とは別に、本発明の発明の概念を放棄することなく、該部分は例えば完全な円筒形とすることができる(図8および図12)。
【0051】
また、容器および閉鎖要素は二者択一的に、または両方とも、伸張紙すなわち5%超の変形(最高20%でも)に破損することなく耐えることのできる紙から出発することができることに留意されたい。
【0052】
これに照らして、臨機応変に膨らみ、湾曲した壁等を呈する複雑な形状の容器を画定することができる。これは一般的に、円筒形または円錐台形とは異なる形状を有する容器を得ることを可能にする。
【0053】
さらに、閉鎖要素5は、特別に変形され漏斗状に形成された単一シートの平板状紙材から出発して作ることができ(図1、図2、図2a、図8、図10、図12)、あるいは代替的に、互いに接合された数片から形成することができる(図9a、図9b、および図9c)。
【0054】
伸張紙による閉鎖要素5の形成は、可能ならば、普通紙から出発して得られる紙材から作られた平板状要素を変形することによって通常発生する襞または余分な材料を生じることなく、容器との接触表面を略平坦に合わせることを可能にする。
【0055】
略平坦面の存在、すなわち過度の材料による襞の不在は、容器1に結合された閉鎖要素5のシール、例えば酸素または液体の密閉を向上するのに貢献することができる。
【0056】
さらに、シールの向上は、ひとたび固化すると(かつおそらく熱処理すると)液体および外部薬剤に対するシールをかなり向上させる適切な物質を所望の表面に(例えば閉鎖要素に)噴射することにより、追加シールを得ることによって実現することができる。
【0057】
例えば物質は、閉鎖要素5と容器の自由縁20との間に介在するように配置し、こうして円周全体のシールを保証することができる。
【0058】
容器の側壁3の上部3aが、2回の完全な螺旋状回転にわずかに満たない軌道を画定するために、螺旋溝9を有することに注目されたい(本発明の発明の範囲を放棄することなく、明らかにより長いかまたはより短い回転も同様に提供することができる)。
【0059】
相応して、閉鎖要素5は、側壁3の上部3aの上記の溝9に完全に係合するように構成された、同じく螺旋状の溝10を有する。
【0060】
溝10は、容器と閉鎖要素5の回転によって結合を可能にするように、閉鎖要素5の側壁7に画定される。
【0061】
このようにして、溝が充分に作成されると、容器に閉鎖要素5を回すことによって、螺合が達成される。
【0062】
特に、一部の実施形態では、螺合後に、閉鎖要素5の折返し縁8が側壁3の自由上部表面20に衝接するように、螺旋リブが配設される。
【0063】
係止力は上記表面を適正に引っ張るような力であるので、閉鎖段階中に容器の密閉が保証される。
【0064】
容器のプラスチック被膜および蓋の被覆はゾーン20で接触する状態になり、容器の流体封入の向上に貢献することが注目される。
【0065】
螺旋溝9、10は、最適な係止力を画定するために、垂直に対して非常に抑制された傾きを呈する(純粋に例として、垂直に対する螺旋の傾きの角度は1度から15度の間で構成される)。
【0066】
図1および図2に示した第1実施形態では、閉鎖要素5の折返し縁8は、容器の補強縁曲19を被覆するように下向きに延びる部分11を有し、こうして容器の審美的側面を改善する。
【0067】
図8は、伸張紙の使用によってもたらされる潜在力を実証する、本発明の方法により得ることのできる容器のさらなる可能な実施形態を示す。
【0068】
図示する容器は概して水平面に円形断面を有し、紙製であるにもかかわらず、例えば容器の容積部(内部空間)の中間ゾーンに、普通紙では達成することが不可能な膨張部および陥凹部を有することができる。
【0069】
例は、使用者の指を受容するための人間工学的形状31を示しているが、他の異なる形状も明らかに可能である。
【0070】
開口部で、ねじ部付き閉鎖要素5は、側壁3の上部円筒部分3aに完璧に結合する。
【0071】
閉鎖要素5は、例えば閉鎖要素5の螺合/取外しを容易化するための掴持要素を画定する拡張変形ゾーン21を基壁6に有する。
【0072】
さらなる実施形態を図9aおよび図9bに示す。ここでは容器1は例えば広口コップの形で示され、この容器1に事実上さらなる容器によって画定される閉鎖要素5が結合される。
【0073】
特に、閉鎖要素5は、熱溶着によって結合された側壁7および底6を有する2つの部分で作られる。
【0074】
さらに、閉鎖要素5には、本明細書で上述した通り審美的機能を有する以外に、閉鎖要素5に中身が入っていればその中身を断熱するという重要な役割も果たし、ホット飲料等の消費用に閉鎖要素5を利用することを可能にする、折返し縁11が設けられる。
【0075】
特に、図9bは、相互連結状態にある図9aの容器を示す。
【0076】
この状況で、収容室4は、閉鎖要素5によって閉鎖された容器1の内部に画定されるが、閉鎖要素5によって画定されるさらなる収容容積部22も存在することが分かる(より小さいエンティティであるが、例えば図1および図10における他の実施形態にも存在する)。
【0077】
また、図9cの実施形態では、閉鎖要素5の側壁7と基部6との間に画定される容積部22は、さらなる製品(例えば図示するように液体)を入れるために使用され、その製品は容器1の収容室4に入れたものと異なってもよい。
【0078】
また、閉鎖要素5に画定された収容容積部22のためにも外部薬剤に対するシールを実現するように、要素5の上に施与される(かつその後要素5から分離される)閉鎖フィルムによって画定されるシール要素29の存在にも留意されたい。
【0079】
このようにして、2つの異なる製品を、1つを主収容室4に、もう1つを閉鎖要素5の容積部22に、収容するように構成された容器を作ることが可能である。
【0080】
単なる例として、収容室4は塗料を収容することができる一方、閉鎖要素5の収容室は使用の時点で添加される第2の成分を収容することができる(食品用もしくは非食品用、または薬剤用のうちのどちらか一方用の2成分混合物)。
【0081】
図2aの実施形態は、カバー要素の折返し縁8が、(水平に対して傾斜しているか否かにかかわらず)平坦な円形表面を画定するように構成された端部12を有するという点で他とは異なる。
【0082】
容器1はまた側壁3の上縁に、外側方向に折り返されかつ閉鎖要素5の上記平坦な縁部12で閉鎖状態に構成される縁部14をも有する。
【0083】
このようにして、縁部12、14の2つの対向表面は実質的に接触し、かつ(1箇所以上で)相互に溶着することができ、完全に接合されたときに、全体の密閉閉鎖状態が画定される。
【0084】
外周部12および14の両方が結合されたときに、さらなる密閉の可能性として、プラスチックリングを取り付けることができ(包装の時点で射出成形によって取り付けることができる)、このプラスチックリングは次いで包装の開封行為により取り外される。
【0085】
紙または伸張紙に結合される防水層(ポリエチレン等)の存在は明らかに、液体等を収容する可能性と、容器および蓋の1つ以上の部分を互いに溶着する可能性との両方を保証する。
【0086】
次いで、容器の容易化された開封を利用可能にするために、弱化線13を表面の一方または両方のいずれかに(または図示したように両方に)、特に容器の上縁に近接したゾーンの所定の平坦部分の表面に、有利に作ることができる。
【0087】
図10は、収容室4(または少なくとも下部)を断熱および密閉するために、側壁3の内部に取り付けられた特殊シール要素28が容器1に設けられた、本発明のさらなる実施形態を示す。
【0088】
このようにして、収容室4に収容された製品は、収容室4から出ることができず、製品の最適な保存を保証するために、外気が侵入することもできない。
【0089】
図2aの場合のように、さらなる製品(例えば無料のおまけ)を収容室4の内部で、しかしシール要素28の上の部分に配置しようとする場合に、平坦部12および14の間にさらなるシールが存在することができる。
【0090】
図10aの実施形態は、熱収縮可能なプラスチックフィルムを使用して、収容室の優れた閉鎖を、おそらく流体封入さえも画定する、閉鎖要素5の容積部22のシール要素29の代替的使用を示す。
【0091】
さらに言及に値するのは、熱収縮可能な要素による着脱可能な結合を実現することが可能であるばかりでなく、(外気およびしたがって酸素に対する最適なシールを保証するが)、(例えば図9cのように)部分全体29を引き裂くことによってではなく、剥離によって簡単に分離することのできる結合を画定することも可能であることである。
【0092】
こうして、容器システム1および閉鎖要素5の完璧なシールが外部薬剤に対して保証されるが、いったん円形閉鎖ストリップまたはフィルムが取り外された後でも、容器の側壁の対応するねじ山と係合するねじ要素によって、開閉は依然として可能である。
【0093】
このようにして、容器の中に収容された製品の滅菌性/保存を保証しながら、容器を販売することができ、かつ容器が開封された後も使用者がそれを開閉し続けることを可能にする。
【0094】
必須ではないが、伸張紙の使用は略平坦にすることができるが変形、絞り加工、圧縮空気、真空、またはそれらの組合せによって形成することのできる表面のより容易でより良好な密閉を可能にすることが明らかである。
【0095】
図10bの実施形態は、閉鎖要素5が、出入口26を閉鎖するために特別に結合されたそれぞれの封止体27、例えばプラスチックまたはアルミニウムフィルムによって適切に閉鎖かつ密封される出入口26を基壁6に有するようにした、容器構造のさらなる変形を有する。
【0096】
封止体27が取り外されると、外部環境と収容室4との間に通路が画定され、使用者が飲料にアクセスするために、または他の目的のために、通路を介して例えばストロー23を挿入することができる。
【0097】
図示しないさらなる実施形態では、出入口26は複数の小さい孔によって画定することができ、かつ当初は封止体27によって閉鎖することができる。
【0098】
封止体27が取り外されると、収容室4に収容された粒状製品(塩、オレガノ、香辛料、または別の製品)を吐出することができる。
【0099】
図11の実施形態は、側壁3の内部にシール要素28を結合するのに有利な実施形態である。
【0100】
図示された容器1は、伸張紙で作られた場合、封止フィルム28の容易な結合を可能にすることのできる特殊環状当接面30を有するように変形することができる。
【0101】
特に、シール要素28は例えばパンチを用いて取り付けることができ、環状当接面30の部分の密閉を保証する。
【0102】
また、ねじ山のエンドランを超える螺回操作を回避するために、当接面30は閉鎖要素5のエンドランを構成することができることも注目される。
【0103】
明らかに、容積部22もまた前述の方法の1つ以上により閉鎖することができる。
【0104】
最後に図12aおよび図12bは、本明細書ですでに記載した実施形態に対しわずかに異なる2つの実施形態を示す。
【0105】
図12aの容器は、側壁3が上部および下部に二重の出入口を有する、略円管構造1によって構成される。
【0106】
一方、他方、または両方の出入口は、正しくねじ部形成された閉鎖要素5によって閉鎖することができる。
【0107】
特に、図12aの実施形態は、容器の底2を画定する閉鎖要素5を示す。
【0108】
さらに、閉鎖要素5の側壁7は、容器の使用状態中に、側壁3の外側に配置される。
【0109】
図12bは、収容室4への両方の出入口を閉鎖するための2つの閉鎖要素5を設けた容器1を示す。
【0110】
この場合もまた、両方の閉鎖要素5の側壁7は側壁3の外側に配置される。
【0111】
こうして、収容室4の内側に配置された側壁7および側壁3を有する閉鎖要素のいずれか一方又はその両方を持つ図12bの容器を作ることが(図1の場合と同様に)可能である。
【0112】
下縁にねじ部形成された図示しないさらなる実施形態では、円錐台形構造は、円錐台形構造の円錐度(conicity)に反して下部ゾーンを広げることができ(明らかにこれは伸張紙を使用してのみ実現することができる)、また例えば、ずっと安定した基部を有するコップのために、上向きの円錐台を有する広口コップを構成することができる。
【0113】
依然として構造上の観点から、容器の上部に作られたねじ山9および閉鎖要素に作られたねじ山は、容器の内側の方向、すなわち閉鎖要素の側壁7の内側の方向を向いた(容器の軸線Aの方向を向いた)陥凹によって画定される。
【0114】
換言すると、側壁3または側壁7の非変形状態に対して、ねじ山9、10は収容室4の内側に向かって、すなわち閉鎖要素5の円形基部の内側に向かって現われる。
【0115】
閉鎖要素5および側壁3の両方におけるねじ山を各々画定するリブ/変形は連続している。すなわち、リブ/変形は自らの3次元展開に途切れを呈さない。一部の実施形態(図示せず)では、バヨネット式の回転継手を容器と閉鎖要素との間に構成することができる。
【0116】
上記に関連して、図3〜図7は、容器1および閉鎖要素5の制御された変形のための装置であり、これらの構成部品に対するねじ部形成作業を実現することを目的とする装置を示す。
【0117】
例えば図7は、内部に容器1用の収容台座101を画定する収容構造102(随意)の存在を示す。
【0118】
特に、収容構造は、容器の側壁3および基部2と略相補的形状に作られ、加工段階中に容器を静止状態に受容する。
【0119】
例として、容器は容器の底に加えられる押込みによって保持することができる。
【0120】
再び図7を見ると、収容構造102は、本明細書の以下でさらに詳しく説明するように、略円形の形状を有し、かつ装置のさらなる部品のためのガイドを画定するように構成された外側面103aを有するプラットフォーム103に堅固に拘束される。
【0121】
固定プラットフォーム103は複数の垂直材104によって支持され、垂直材は次に支持板105によって支えられる。
【0122】
固定プラットフォーム103に載置されかつそれによって支持され、またさらに折曲げフランジ121によって固定プラットフォーム103に結合した可動体106も存在し、折曲げフランジ121は可動体106が固定プラットフォーム103に対して中心垂直展開軸線108の周りを回転できるように、外側面103aによって案内される。
【0123】
垂直軸線108を中心に可動体106を回転運動させ、より正確には振動運動させる目的で、作動手段107も含まれる。作動手段107は様々な性質を持つことができ、図示する実施形態では、アーム110を前後に移動させることのできる油圧または空気圧作動109によって構成され、引込み要素111が垂直ピボットによってアーム110に蝶着される。
【0124】
引込み要素111は可動体106に拘束される端部を有し、別の端部はアーム110に蝶着される。
【0125】
このようにして、油圧/空気圧作動109によって画定される前後運動は、可動体106の回転振動運動に変換される。
【0126】
図3は、可動体106が円形に展開する中央台座および複数の適切な形の溝状ガイド115をいかに有するかを示す。
【0127】
複数の可動変形機関112が中央台座の内側に配列され、それらの間に複数の固定扇形部113が介在配置される。
【0128】
可動機関112と扇形部113との間の連結は、可動機関が中心垂直軸線108に向かう半径方向の摺動自由度を維持するように行なわれる。
【0129】
可動変形機関112の外側端部は、可動体106のいずれかの方向の部分回転が、それに対応して各可動体112の中心軸心108に接近/離反する方向の平行移動を導くように、溝状ガイドに結合される。
【0130】
重要なことは、可動機関112の異なる移動時間および移動速度画定するように、溝状ガイド115が異なる形状を有することである。
【0131】
図示する(非限定的な)実施形態は、6つの扇形部113によって隔てられた6つの可動機関112を示す。
【0132】
3つの溝状ガイド115(他の3つのガイド115と交互に位置する)は、可動体106の回転がそれぞれの可動機関112の平行移動を伴うように、陥凹部115aを有する形状を呈し、該平行移動は、陥凹部115aのない溝状ガイドに挿入かつ結合された可動機関112の平行移動の前に行なわれる。
【0133】
このようにして、可動機関112の容器への係合動作中に、可動機関112のうちの隣接し合わない3つは、残りの3つより前に容器に接触する状態になり、こうして干渉のない最適な閉鎖が確実になる。
【0134】
図7の断面図は、可動機関112の各々が、ガイド115によって案内される以外に、さらなるガイド116に結合された結合ピボット117によってもさらに運動することを示す。
【0135】
上記は、可動機関112の膠着のない精密な半径方向前後運動を保証する。
【0136】
示された装置の断面図は、装置の機能についての理解を簡単にするために、斜視図では省かれていた2つの追加的構成要素を示す。
【0137】
特に、依然として図7に関連して、前述の構造を一体化するように構成され、運動中の部品の脱整列を防止する(すなわち、水平面内のそれら部品の可動性を確実にする)上板118の存在が注目される。
【0138】
また、装置の上方に配置され、上板に結合された陰型119も存在する。
【0139】
陰型119は、複数のガリー(gully:くぼみ)120aが外面に設けられたその造形部分120が(装置の機能条件下で)少なくとも部分的に閉鎖要素5内に挿入されるように、容器101の収容台座に配置される。
【0140】
可動機関112の各々はその内側端部に、ガリー120aと略相補的形状に形成されかつそれと協働するように予め配置されたリブ112aが設けられる。
【0141】
容器1および閉鎖要素5の螺合を実現するための装置のさらなる実施形態を図6a(密閉型)および7a(開放型)の断面図に示す。
【0142】
図7に示した装置に関して、リブ119aと協働するように構成されたガリー120aを有する、拡張可能な可動部122によって画定される、より複雑な陰型119の存在に注目されたい。
【0143】
いったんねじ部形成が実現された後に(図7a)、装置からの容器1および関連閉鎖要素5の抜取りを最適化することを希望する場合、拡張可能セクタ122の存在は必要である。
【0144】
静止状態で、ガリー120aを有する陰型119のセクタ122は、装置の中心軸線108の方向に後退し、したがって容器1および閉鎖要素5に形成されたばかりのリブ9、10と干渉しない。
【0145】
静止状態から装置の作業位置への経過中に、容器の所定の部分を変形させる容器付近の可動機関112のみならず、陰型119の拡張可能な内部セクタ122も、前述の通り対応するリブ119aと協働することができるように、閉鎖要素5の内面と接触する。
【0146】
変形作業が完了すると、可動機関112が側壁3、7から離反するだけでなく、拡張可能な内側部分122も収容構造102の展開軸線108に向かって後退し、ちょうど形成したばかりのねじ山9、10を解放し、単純な抜取りを可能にする。
【0147】
図7の構成では、陰型119の抜取りは、軸線108周りの陰型119の回転によって行なわれる。
【0148】
さらに詳しくは、図6aおよび図7aの実施形態は、(図7の場合のように)容器全体を包囲する収容構造102がないことが特徴的である。
【0149】
本明細書で上述したものと略同一であるが、機械の支持フレームに対して反対側に配置される、さらなる作動手段123が含まれる。
【0150】
手段123は、図6aと図7aとの間のシーケンスに示すように、拡張可能セクタ122の運動を可動機関112の運動と同期させるように、戻し機関124を運動させる。
【0151】
可動機関に関しては、作動手段123は振動回転中に固定円形体126上にディスク125をセットする。適切なカム結合は振動回転運動をセクタ122の半径方向の伸張/収縮運動に変換する。
【0152】
このようにして、閉鎖要素5および容器1(図6a)の側壁と協働して変形させる可動機関112および内側拡張可能セクタ122の両方の作業位置が生成され、第2の作業段階では、運動手段107およびさらなる運動手段123の同期化された運動により、可動機関112は側壁から離れ、また拡張可能セクタ122も側壁から離れて軸線108(図7aに示す位置)の方向に向かう。
【0153】
図7aから分かるように、作られた閉鎖容器は、平行移動による単純な抜取りで取り出すことができ、もはや、容器とそれを作る装置との間でいかなるタイプの相対的回転も実行する必要はない。
【0154】
本明細書に提示しない製造装置の他の実施形態が本発明の概念内に含まれるとみなされることは明らかである。
【0155】
例えば、装置は、同じ運動原理を維持しながら、圧縮空気機構および/または適正な変形を得るために押込みを利用するように設計された機構のような、異なる運動機構を含むことができる。
【0156】
上記の構造上の説明により、本発明のプロセスは以下の通りである。
【0157】
紙材から作られた容器1は、予備配置されるとすぐに、収容台座101に配置される。
【0158】
この段階中に、紙容器1は、略平滑であり溝/リブまたはねじ山のない側壁3を有する。
【0159】
閉鎖要素5は、側壁7が容器1の側壁3の対応する部分と係合するように、少なくとも部分的に収容室4に挿置される。
【0160】
閉鎖要素5もまた側壁7にリブ/溝を有さない。
【0161】
次いで、陰型119の造形部分120が閉鎖要素内に挿置される。
【0162】
この構成では、装置は、内側端部にリブ112aを有する可動機関112の各々が容器1の外側面から数ミリメートル離れるようになっている(図3、ここでは簡素化のために広口コップは省かれている)。
【0163】
また、陰型119の造形部分120は挿置され、閉鎖要素5の側壁7と略相補的形状である。
【0164】
しかし、この構成では造形部分が、閉鎖要素5の平滑な側壁7の表面に閉鎖キャビティを画定するそれぞれのガリー120aを有することは言及に値する。
【0165】
この時点で、作動手段は可動体106を回転運動させるために使用される。
【0166】
このようにして可動機関112の各々を、それぞれの溝状ガイド115によって設定された時間の軌道に従って作動させることによって、最初に容器1の側壁3と接触し、したがってそれと干渉するようになる。作動手段107によって画定された回転が完了すると、装置は図6の構成になる。
【0167】
分かるであろうが、側壁7の閉鎖要素5の一部分ならびに容器1の側壁3の一部分は、リブ112aの各々とそれぞれのガリー120aとの間に介在配置され変形される。
【0168】
図5は、作業位置で可動機関112が、それぞれのリブ112aを介して、螺旋状行程を持つ連続リブを画定するという事実を強調するために、容器および陰型が省かれた図6の状態を示す。
【0169】
ガリー120aはまた、構造の内側の紙材の部分に加えられる圧力により、螺旋状のリブが容器および閉鎖要素の両方に生成されるように、陰形の同一行程をも画定し、こうして少なくとも120度、特に360度超(さらに好ましくは2つの部分に螺旋の1巻きと2分の1超が画定されるように540度超)にわたって延びるねじ山を画定する。
【0170】
画定された表面は、係合状態で略同一の2つのそれぞれのねじ山を有し、容器および蓋は適切な回転によって互いに拘束することができる。
【0171】
図6aおよび図7aの実施形態の場合、可動機関112の離反とは別に、ねじ部形成された容器を解放するために、拡張可能セクタ122も離反する。
【0172】
このようにして、ねじ式の取外し可能な結合が容器に画定される。
【0173】
任意選択的に、閉鎖要素5の少なくとも一部分を密閉するさらなる段階、および容器1の少なくとも対応する部分を含むことができる。
【0174】
密閉の段階は、ねじ山を作る段階と同時に、または後続もしくは先行段階でも実行することができる。
【0175】
図2aの容器を見ると、容器1の自由縁20から離れる方向に延びる平坦部分14、およびそれに対応して閉鎖要素5の側壁7から離れる方向に延びる平坦部分12は、互いに対面させることができ、こうして密閉のための、本事例では環状の、相互拘束ゾーンを画定する。
【0176】
圧力および加熱により適切に操作することによって、紙材を被覆するポリオレフィン・プラスチック・フィルムの部分的溶融を得ることができ、こうして2つの要素の良好なかつ無菌の保持が確実になる。
【0177】
上記の平坦部分12、14の少なくとも一方(および好ましくは両方)が、容器から相互密閉部分を分離することを可能にするためのそれぞれの弱化線13を有することに注目されたい。
【0178】
上記は、外部環状閉鎖部分を除去し、中身にアクセスすることを可能にする。
【0179】
しかし、永久閉鎖の除去は、閉鎖要素5の回転によってその後に容器を開けかつ再閉鎖する可能性に影響しない。
【0180】
別の代替例では、閉鎖要素5と容器1との間のさらなる拘束ゾーンを、構造1の少なくとも一部分および閉鎖要素5の少なくとも一部分にだけ(または2箇所以上の分離した部分に)作ることが可能である。
【0181】
上記を行なうことにより、気密的に閉鎖されず、侵入防止の機能だけを持つ(螺合とは異なる)さらなる拘束ゾーン25が形成されることが明らかである。
【0182】
換言すると、いったん製品が包装されると、使用者はシールの完全性を調べることによって、容器がすでに使用または開封されたことがあるか否かを知ることができる。
【0183】
さらなる拘束ゾーン25を、閉鎖要素5の容器の自由縁20の間の上部接触周辺に、平坦面12、14に、または閉鎖要素5と側壁3との間の他の接触ゾーンに、例えば閉鎖要素5の下方に延びるそれぞれの部分11を伴う上部ゾーン3aに、画定することができることは明らかである。
【0184】
また、紙材と結合されたプラスチックフィルムの存在は、(完全または部分)密封を実現する段階中に役立てることができることも明らかである。
【0185】
最後に、特定の実施形態で示した技術的特徴の各々は、本明細書に示した他の実施形態に移すことができる。
【0186】
換言すると、示したシール要素29(図9c)の存在は、シール要素28、または図10dのみに示された出入口26および対応する封止体27が可能であるように、他の図に示した実施形態のいずれにも使用することができる。
【0187】
これらの技術的特徴は、例を提供することを唯一の目的として、かつ上記の技術的特徴を組み合わせた複数のさらなる実施形態により本明細書の負担を増大しないように、様々な実施形態で示されている。
【0188】
記載した方法論、容器、および装置は(例として)、製品の自動分配用の機械(自動販売機)に具体的に、しかし有利に適用することができることを強調することは無意味ではない。
【0189】
例えば飲料販売機(コーヒー等)は、消費者の選択によって、容器を閉鎖するために記載されたようなねじ蓋を含めて提供することができるならば、より完全になる。
【0190】
これは、製品の輸送をより容易にし、かつ製品の操作をより確実にすることを可能にする。
【0191】
記載した種類の装置(またはディスペンサの筐体によりうまく適合させるために、本発明の本質を維持しながら、変更を加えた装置)は、蓋を自動的に配置し、螺合を行い、かつすぐに使用できる状態の密閉容器内に製品を供給することができる。
【0192】
明らかに、本願は飲料以外の製品、洗剤、甘味製品、ビーズ、小さい物体等に拡大される。
【0193】
本発明は、重要な利点をもたらす。
【0194】
第1に、提案した方法は、密閉容器のシール特性を改善するために、完全に係合されかつ互いに相補的形状に形成される蓋および容器に、ねじおよび逆ねじを得ることを可能にする。
【0195】
さらに、方法は、変形されていない容器および蓋を操作して、製品がすでに容器内にいったん挿入された後でだけ、製品の包装を完了し、こうして着脱可能な閉鎖要素を作ることのできる可能性をもたらす。
【0196】
換言すると、本方法は、公知のタイプの容器および同じく市販の閉鎖要素を利用することができ、必要に応じて製造段階中および包装段階中の両方でねじ部形成を行うことを可能にする。
【0197】
変形を達成するための装置の構造上の単純さは、製品の販売時点に実際にねじ山を手動で作るための自動ではない機械を設計し作ることをさらに可能にする。
【0198】
容器および/または閉鎖要素を画定するために伸張紙を使用することにより、結合部の流体封入の最適化および普通紙では2つの要素の各々で達成することが不可能な変形を達成することも可能である。
【0199】
最後に、さらなる封止閉鎖システムを形成する可能性は、製品が外部に漏出するあらゆる種類の可能性を防止しながら、中身の保存を保証する一方、使用者の側で容器を着脱可能に開閉する操作の可能性を維持する。
【0200】
容器および閉鎖要素は両方とも紙材で作成され、したがって単純な操作で使用後の塵芥処理を行なうことが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容室(4)を内部に画定する、シート材から作られた構造体(1)を予備配置する段階であり、前記収容室が、前記構造体の壁(3)の一部分(3a)および前記壁(3)の自由縁(20)によって囲まれる少なくとも1つの出入口を有する、段階と、
シート材で作られ、基壁(6)と前記基壁(6)から立ち上がる側壁(7)とを含む閉鎖要素(5)を予備配置する段階と、
前記閉鎖要素(5)の側壁(7)を前記構造体の前記壁(3)の前記部分(3a)に配置し、前記出入口が少なくとも部分的に閉鎖されるように、前記閉鎖要素(5)を前記構造体(1)に結合する段階と
を含む、折畳み可能なシートから容器を作るための方法において、
結合の前記段階後に、前記閉鎖要素(5)と前記容器(1)との間の回転によって結合分離表面を画定するように構成された対応する溝(9、10)を、前記閉鎖要素(5)の前記側壁(7)の少なくとも一部および前記容器(1)の壁の前記部分(3a)の少なくとも一部に作るために、前記部分(3a)を同時期に変形する段階を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、折畳み可能な紙材の容器を作るためのものにおいて、
前記構造体を予備配置する前記段階が、
少なくとも1つの収容室(4)を内部に画定する、前記紙材から作られた容器(1)を予備配置する段階であり、前記収容室が、前記容器の壁(3)の一部分(3a)および前記壁(3)の自由縁(20)によって囲まれる少なくとも1つの出入口を有する、段階と、
前記出入口を介して、前記閉鎖要素(5)の基壁(6)を前記収容室(4)に少なくとも部分的に挿入し、前記閉鎖要素(5)の前記側壁(7)が、前記容器(1)の壁(3)の前記部分(3a)で前記収容室(4)の内部に挿入されるように、前記容器(1)を紙材で作られた閉鎖要素(5)に結合する段階と
を含む、方法。
【請求項3】
前記変形(7)の段階が、前記容器(1)および前記閉鎖要素(5)に前記容器(1)および前記閉鎖要素(5)に相互に連結した状態となる溝(9、10)を形成することを可能にし、前記溝(9、10)は、好ましくは各々の表面に120度超、例えば360度の広がりにわたって、さらにより好ましくは少なくとも540度の広がりにわたって表面に延びるそれぞれのねじ山を画定することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記変形の段階が、
外側を向いたガリー(120a)を有する造形部分(120)を前記構造体(1)のキャビティに挿入するサブ段階と、
前記造形部分(120)の前記ガリー(120a)と略相補的形状のそれぞれのリブ(112a)を有する可動変形機関(112)を前記構造体(1)の外側に予備配置し、かつ前記リブ(112a)が前記ガリー(120a)の内側に挿入されるように、前記可動機関(112)を前記構造体(1)に接近する方向に移動させ、接近に続いて、前記閉鎖要素(5)と前記容器(1)との間の回転による結合/分離のための溝(9、10)を画定するために、ガリーとリブとの間に挟まれた前記閉鎖要素(5)の前記側壁(7)の対応部分および前記容器(1)の前記側壁(3)の前記部分(3a)を変形させるさらなるサブ段階と
を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記機関(112)を移動させる前記サブ段階が、前記機関(112)を、前記容器の展開軸線(A)に対する垂直面内に含まれる方向、例えば半径方向で、前記造形部分(120)に接近することを含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記可動機関(112)の各々が、前記容器に係止した状態でそれぞれリブ(112a)を有し、全ての前記可動機関の前記リブ(112a)が螺旋状の連続リブを画定することを特徴とする、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記閉鎖要素(5)の少なくとも一部分を前記容器(1)の少なくとも対応する部分で密閉する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
シート材で作られた容器を制御しつつ変形するための装置であって、
容器(1)の少なくとも一部分を収容するための台座(101)を少なくとも有する構造体であり、前記容器(1)には該容器(1)の収容室(4)に配置される閉鎖要素(5)が設けられる、構造体と、
使用中に前記収容室(4)の内部に少なくとも部分的に挿入されるために、中央の前記台座(101)に配置される造形部分(120)であり、外側を向いた複数のガリー(120a)を有する造形部分(120)と、
使用中に前記台座(101)の周りに配置され、使用中に前記造形部分のガリー(120a)と協働するように構成されたリブ(112a)を有する複数の可動機関(112)と、
前記造形部分(120)から離れた静止状態と前記リブ(112a)が少なくとも部分的に前記ガリー(120a)内に挿入された作業位置との間で、前記可動機関(112)を変位させるための作動手段(107)と
を含む、装置。
【請求項9】
複数の溝状ガイド(115)を有する可動体(106)をさらに含み、
前記作動手段(107)が、好ましくは軸線(108)を中心とする振動によって、前記可動体(106)を移動させるために作動され、
前記可動機関(112)がそれぞれ対応の溝状ガイド(115)と係合し、前記可動体(106)の運動が前記造形部分(120)への各可動機関(112)の対応する接近/離反運動をもたらし、前記接近/離反運動が前記溝状ガイド(115)の形状によって作動されることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記造形部分(120)が、各々が前記リブ(112a)と協働するように構成されたガリー(120a)を有する複数の拡張可能セクタ(122)を有し、前記拡張可能セクタ(112)が、該セクタが溝(9、10)を有する容器の抜取りを可能にする後退位置と、該セクタが実質的に容器と接触しかつ前記可動機関(112)の前記リブ(112a)と協働する作業位置との間で移動することを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
紙材で作られた容器であって、
紙材で作られ、壁(3)の一部分(3a)及び自由縁(20)によって囲まれる少なくとも1つの出入口を有する収容室(4)を画定する構造体(1)と、
紙材で作られ、基壁(6)と前記基壁(6)から立ち上がる側壁(7)とを有する閉鎖要素(5)と
を含み、
少なくとも部分的に前記出入口を閉鎖するように前記閉鎖要素(5)が前記構造体(1)と結合され、
前記閉鎖要素(5)の前記側壁(7)が前記構造体の壁(3)の前記部分(3a)に配置され、
前記収容構造体の前記壁(3)の前記部分(3a)および前記閉鎖要素(5)の前記側壁(7)が、結合されかつ前記閉鎖要素(5)と前記収容構造体(1)との間の回転による結合/分離表面を画定するように構成された対応の溝(9、10)を有する、容器において、
前記構造体がさらに、前記収容室(4)または前記閉鎖要素(5)の容積部(22)の気密的な閉鎖を可能にするため、または前記構造体(1)と前記閉鎖要素(5)との間の追加的拘束を画定するための閉鎖手段(24)を含み、そこで前記構造体(1)の少なくとも一部分および前記閉鎖要素(5)の少なくとも一部分が互いに取外し不能に結合されることを特徴とする、容器。
【請求項12】
前記閉鎖要素の前記基壁(6)および前記側壁(7)が前記出入口を介して前記収容室(4)内に挿入され、前記収容構造体が前記自由縁(20)から離れる方向に延びる平坦部分(14)を有し、前記閉鎖要素(5)が前記側壁(7)から離れる方向に延びる対応する平坦部分(12)を有し、前記平坦部分(12、14)が少なくとも部分的に互いに接触し、かつ取外し不能な結合を有する少なくともさらなる相互拘束ゾーン(25)を画定することを特徴とする、請求項11に記載の容器。
【請求項13】
前記構造体(1)の前記部分および前記閉鎖要素(5)の前記部分が、前記収容室(4)を流体封止により密封するように構成された追加的拘束を画定することを特徴とする、請求項11または12に記載の容器。
【請求項14】
前記収容構造体および/または前記閉鎖要素(5)は5%超の伸び係数を呈する伸張紙で作られ、好ましくは平坦部分(12、14)の少なくとも1つが、前記容器からのそれらの分離を可能にするための弱化線(13)を有することを特徴とする、請求項12に記載の容器。
【請求項15】
前記基壁(6)が、前記構造体(1)を前記閉鎖要素(5)に結合した状態で前記収容室(4)と外部環境との間の通路を画定するように構成された出入口(26)を有し、前記容器が好ましくはさらに前記出入口(26)を気密的に閉鎖するように構成された封止体(27)を含み、前記通路を開放するためにさらに好ましくは前記封止体(27)が剥離可能であることを特徴とする、請求項11〜14のいずれか一項に記載の容器。
【請求項16】
前記閉鎖手段(24)がさらに、前記収容室(4)の気密的な閉鎖を可能にするためにシール要素(28)、例えばフィルムを含むことを特徴とする、請求項11〜15のいずれか一項に記載の容器。
【請求項17】
前記構造体(1)はさらに、前記側壁(3)の支配的方向に対して横方向に広がる内部当接面(30)を含み、前記内部当接面(30)が前記シール要素(28)との取外し不能な結合ゾーンを画定することを特徴とする、請求項16に記載の容器。
【請求項18】
前記閉鎖手段(24)がさらに、前記閉鎖要素(5)の内部に画定される前記容積部(22)の閉鎖、好ましくは気密的な閉鎖を可能にするために、さらなるシール要素(29)、例えばフィルムシール要素(29)を含むことを特徴とする、請求項11〜17のいずれか一項に記載の容器。
【請求項19】
前記閉鎖要素(5)が、使用中に前記構造体(1)の前記自由縁(20)に当接するように構成された折返し縁(8)を含み、前記折返し縁(8)と前記構造体(1)の自由縁(20)との間の流体封入結合をそれらの周囲全体に沿って可能にするために、前記閉鎖要素(5)は好ましくは、実質的に襞がなくまたは少なくとも部分的に平坦化された前記折返し縁(8)の形成を可能にするための単一の伸張紙シート材で作られることを特徴とする、請求項11〜18のいずれか一項に記載の容器。
【請求項20】
前記構造体(1)が2つの出入口を有し、これらの出入口が、前記壁(3)の対応の部分および前記壁(3)の対応の自由縁によって囲まれ、
前記容器が、前記構造体(1)の対応する溝(9)との回転により結合/分離表面を画定するように構成された溝(10)を有する少なくとも1つ、好ましくは2つの閉鎖要素(5)を含むことを特徴とする、請求項11〜19のいずれか一項に記載の容器。
【請求項1】
収容室(4)を内部に画定する、シート材から作られた構造体(1)を予備配置する段階であり、前記収容室が、前記構造体の壁(3)の一部分(3a)および前記壁(3)の自由縁(20)によって囲まれる少なくとも1つの出入口を有する、段階と、
シート材で作られ、基壁(6)と前記基壁(6)から立ち上がる側壁(7)とを含む閉鎖要素(5)を予備配置する段階と、
前記閉鎖要素(5)の側壁(7)を前記構造体の前記壁(3)の前記部分(3a)に配置し、前記出入口が少なくとも部分的に閉鎖されるように、前記閉鎖要素(5)を前記構造体(1)に結合する段階と
を含む、折畳み可能なシートから容器を作るための方法において、
結合の前記段階後に、前記閉鎖要素(5)と前記容器(1)との間の回転によって結合分離表面を画定するように構成された対応する溝(9、10)を、前記閉鎖要素(5)の前記側壁(7)の少なくとも一部および前記容器(1)の壁の前記部分(3a)の少なくとも一部に作るために、前記部分(3a)を同時期に変形する段階を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、折畳み可能な紙材の容器を作るためのものにおいて、
前記構造体を予備配置する前記段階が、
少なくとも1つの収容室(4)を内部に画定する、前記紙材から作られた容器(1)を予備配置する段階であり、前記収容室が、前記容器の壁(3)の一部分(3a)および前記壁(3)の自由縁(20)によって囲まれる少なくとも1つの出入口を有する、段階と、
前記出入口を介して、前記閉鎖要素(5)の基壁(6)を前記収容室(4)に少なくとも部分的に挿入し、前記閉鎖要素(5)の前記側壁(7)が、前記容器(1)の壁(3)の前記部分(3a)で前記収容室(4)の内部に挿入されるように、前記容器(1)を紙材で作られた閉鎖要素(5)に結合する段階と
を含む、方法。
【請求項3】
前記変形(7)の段階が、前記容器(1)および前記閉鎖要素(5)に前記容器(1)および前記閉鎖要素(5)に相互に連結した状態となる溝(9、10)を形成することを可能にし、前記溝(9、10)は、好ましくは各々の表面に120度超、例えば360度の広がりにわたって、さらにより好ましくは少なくとも540度の広がりにわたって表面に延びるそれぞれのねじ山を画定することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記変形の段階が、
外側を向いたガリー(120a)を有する造形部分(120)を前記構造体(1)のキャビティに挿入するサブ段階と、
前記造形部分(120)の前記ガリー(120a)と略相補的形状のそれぞれのリブ(112a)を有する可動変形機関(112)を前記構造体(1)の外側に予備配置し、かつ前記リブ(112a)が前記ガリー(120a)の内側に挿入されるように、前記可動機関(112)を前記構造体(1)に接近する方向に移動させ、接近に続いて、前記閉鎖要素(5)と前記容器(1)との間の回転による結合/分離のための溝(9、10)を画定するために、ガリーとリブとの間に挟まれた前記閉鎖要素(5)の前記側壁(7)の対応部分および前記容器(1)の前記側壁(3)の前記部分(3a)を変形させるさらなるサブ段階と
を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記機関(112)を移動させる前記サブ段階が、前記機関(112)を、前記容器の展開軸線(A)に対する垂直面内に含まれる方向、例えば半径方向で、前記造形部分(120)に接近することを含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記可動機関(112)の各々が、前記容器に係止した状態でそれぞれリブ(112a)を有し、全ての前記可動機関の前記リブ(112a)が螺旋状の連続リブを画定することを特徴とする、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記閉鎖要素(5)の少なくとも一部分を前記容器(1)の少なくとも対応する部分で密閉する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
シート材で作られた容器を制御しつつ変形するための装置であって、
容器(1)の少なくとも一部分を収容するための台座(101)を少なくとも有する構造体であり、前記容器(1)には該容器(1)の収容室(4)に配置される閉鎖要素(5)が設けられる、構造体と、
使用中に前記収容室(4)の内部に少なくとも部分的に挿入されるために、中央の前記台座(101)に配置される造形部分(120)であり、外側を向いた複数のガリー(120a)を有する造形部分(120)と、
使用中に前記台座(101)の周りに配置され、使用中に前記造形部分のガリー(120a)と協働するように構成されたリブ(112a)を有する複数の可動機関(112)と、
前記造形部分(120)から離れた静止状態と前記リブ(112a)が少なくとも部分的に前記ガリー(120a)内に挿入された作業位置との間で、前記可動機関(112)を変位させるための作動手段(107)と
を含む、装置。
【請求項9】
複数の溝状ガイド(115)を有する可動体(106)をさらに含み、
前記作動手段(107)が、好ましくは軸線(108)を中心とする振動によって、前記可動体(106)を移動させるために作動され、
前記可動機関(112)がそれぞれ対応の溝状ガイド(115)と係合し、前記可動体(106)の運動が前記造形部分(120)への各可動機関(112)の対応する接近/離反運動をもたらし、前記接近/離反運動が前記溝状ガイド(115)の形状によって作動されることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記造形部分(120)が、各々が前記リブ(112a)と協働するように構成されたガリー(120a)を有する複数の拡張可能セクタ(122)を有し、前記拡張可能セクタ(112)が、該セクタが溝(9、10)を有する容器の抜取りを可能にする後退位置と、該セクタが実質的に容器と接触しかつ前記可動機関(112)の前記リブ(112a)と協働する作業位置との間で移動することを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
紙材で作られた容器であって、
紙材で作られ、壁(3)の一部分(3a)及び自由縁(20)によって囲まれる少なくとも1つの出入口を有する収容室(4)を画定する構造体(1)と、
紙材で作られ、基壁(6)と前記基壁(6)から立ち上がる側壁(7)とを有する閉鎖要素(5)と
を含み、
少なくとも部分的に前記出入口を閉鎖するように前記閉鎖要素(5)が前記構造体(1)と結合され、
前記閉鎖要素(5)の前記側壁(7)が前記構造体の壁(3)の前記部分(3a)に配置され、
前記収容構造体の前記壁(3)の前記部分(3a)および前記閉鎖要素(5)の前記側壁(7)が、結合されかつ前記閉鎖要素(5)と前記収容構造体(1)との間の回転による結合/分離表面を画定するように構成された対応の溝(9、10)を有する、容器において、
前記構造体がさらに、前記収容室(4)または前記閉鎖要素(5)の容積部(22)の気密的な閉鎖を可能にするため、または前記構造体(1)と前記閉鎖要素(5)との間の追加的拘束を画定するための閉鎖手段(24)を含み、そこで前記構造体(1)の少なくとも一部分および前記閉鎖要素(5)の少なくとも一部分が互いに取外し不能に結合されることを特徴とする、容器。
【請求項12】
前記閉鎖要素の前記基壁(6)および前記側壁(7)が前記出入口を介して前記収容室(4)内に挿入され、前記収容構造体が前記自由縁(20)から離れる方向に延びる平坦部分(14)を有し、前記閉鎖要素(5)が前記側壁(7)から離れる方向に延びる対応する平坦部分(12)を有し、前記平坦部分(12、14)が少なくとも部分的に互いに接触し、かつ取外し不能な結合を有する少なくともさらなる相互拘束ゾーン(25)を画定することを特徴とする、請求項11に記載の容器。
【請求項13】
前記構造体(1)の前記部分および前記閉鎖要素(5)の前記部分が、前記収容室(4)を流体封止により密封するように構成された追加的拘束を画定することを特徴とする、請求項11または12に記載の容器。
【請求項14】
前記収容構造体および/または前記閉鎖要素(5)は5%超の伸び係数を呈する伸張紙で作られ、好ましくは平坦部分(12、14)の少なくとも1つが、前記容器からのそれらの分離を可能にするための弱化線(13)を有することを特徴とする、請求項12に記載の容器。
【請求項15】
前記基壁(6)が、前記構造体(1)を前記閉鎖要素(5)に結合した状態で前記収容室(4)と外部環境との間の通路を画定するように構成された出入口(26)を有し、前記容器が好ましくはさらに前記出入口(26)を気密的に閉鎖するように構成された封止体(27)を含み、前記通路を開放するためにさらに好ましくは前記封止体(27)が剥離可能であることを特徴とする、請求項11〜14のいずれか一項に記載の容器。
【請求項16】
前記閉鎖手段(24)がさらに、前記収容室(4)の気密的な閉鎖を可能にするためにシール要素(28)、例えばフィルムを含むことを特徴とする、請求項11〜15のいずれか一項に記載の容器。
【請求項17】
前記構造体(1)はさらに、前記側壁(3)の支配的方向に対して横方向に広がる内部当接面(30)を含み、前記内部当接面(30)が前記シール要素(28)との取外し不能な結合ゾーンを画定することを特徴とする、請求項16に記載の容器。
【請求項18】
前記閉鎖手段(24)がさらに、前記閉鎖要素(5)の内部に画定される前記容積部(22)の閉鎖、好ましくは気密的な閉鎖を可能にするために、さらなるシール要素(29)、例えばフィルムシール要素(29)を含むことを特徴とする、請求項11〜17のいずれか一項に記載の容器。
【請求項19】
前記閉鎖要素(5)が、使用中に前記構造体(1)の前記自由縁(20)に当接するように構成された折返し縁(8)を含み、前記折返し縁(8)と前記構造体(1)の自由縁(20)との間の流体封入結合をそれらの周囲全体に沿って可能にするために、前記閉鎖要素(5)は好ましくは、実質的に襞がなくまたは少なくとも部分的に平坦化された前記折返し縁(8)の形成を可能にするための単一の伸張紙シート材で作られることを特徴とする、請求項11〜18のいずれか一項に記載の容器。
【請求項20】
前記構造体(1)が2つの出入口を有し、これらの出入口が、前記壁(3)の対応の部分および前記壁(3)の対応の自由縁によって囲まれ、
前記容器が、前記構造体(1)の対応する溝(9)との回転により結合/分離表面を画定するように構成された溝(10)を有する少なくとも1つ、好ましくは2つの閉鎖要素(5)を含むことを特徴とする、請求項11〜19のいずれか一項に記載の容器。
【図1】
【図2】
【図2a】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図6a】
【図7】
【図7a】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図10】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図12a】
【図12b】
【図2】
【図2a】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図6a】
【図7】
【図7a】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図10】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図12a】
【図12b】
【公表番号】特表2012−523326(P2012−523326A)
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−504090(P2012−504090)
【出願日】平成22年3月22日(2010.3.22)
【国際出願番号】PCT/IB2010/000634
【国際公開番号】WO2010/116223
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(507026280)
【氏名又は名称原語表記】NOVACART S.P.A.
【住所又は居所原語表記】VIA EUROPA,1 23846 GARBAGNATE MONASTERO(LECCO) ITALY
【出願人】(502046962)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月22日(2010.3.22)
【国際出願番号】PCT/IB2010/000634
【国際公開番号】WO2010/116223
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(507026280)
【氏名又は名称原語表記】NOVACART S.P.A.
【住所又は居所原語表記】VIA EUROPA,1 23846 GARBAGNATE MONASTERO(LECCO) ITALY
【出願人】(502046962)
【Fターム(参考)】
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