説明

紙箱

【課題】 吊下げ必要時に吊下げ可能にされる紙箱において、蓋フラップのロック必要時に該蓋フラップを容易にロック可能にし、かつ容易にロック解除可能にすること。
【解決手段】 紙箱1であって、蓋フラップ31の押込舌片52が押込まれることにより第1の端フラップ33の係合部53の裏側に係合して蓋フラップ31をロック可能にし、第1の端フラップ33における蓋フラップ31の切欠窓51に臨む部分が押込まれることにより上記押込舌片52の係合を外して蓋フラップ31のロックを解除可能にするもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は紙箱に関する。
【背景技術】
【0002】
容易に蓋が開かず、振動などによっても蓋の保持が外れにくい吊り下げ式包装用箱として、特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載の箱は、厚紙等の一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からなり、この箱体形成片には、互いに平行に連接された複数の側面と、この側面の端部に形成された蓋片と、上記側面のうち上記蓋片が形成された側面と対面する他の側面から延長して形成された吊り下げ片とを備え、この吊り下げ片と上記側面の中央上部に係止片が形成され、上記蓋片端部に連接して形成されている差込片には上記係止片が差し込まれる係止孔を有し、上記係止片が上記係止孔に差し込まれ係止されるようにしたものがある。
【0003】
また、フラップをロックすることによって、包装箱を切り開いたりなどしない限り内容物を取り出すことができないようにする包装箱として、特許文献2に記載のものがある。特許文献2に記載の箱は、箱の正面側の上端に内フラップが延設され、箱の背面側の上端に吊り下げ片が延設され、更にこの吊り下げ片に外フラップが延設され、外フラップの端部に差込片が延設され、内フラップの基部に前記差込片の差込口が設けられ、且つこの差込口に外側から差込片を差し込んだときにその抜け出しを阻止するロック構造を備えているようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-130545
【特許文献2】特開2007-168877
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の箱は、箱を組立てて吊下げ片を吊下げ可能にするときに、吊下げ片に形成した係止片が蓋片に設けた差込片の係止孔に差し込まれ、蓋片が箱の振動や自重によって開かないようにロックされる。即ち、箱の組立時に必ず蓋片がロックされ、中身が重い箱ではそのロックを頑丈にする必要があるから、逆に蓋片を開封するときにロックを解除する大きな力が必要になる。
【0006】
特許文献2に記載の箱は、箱を組立てて吊下げ片を吊下げ可能にするときに、吊下げ片に延設した外フラップの差込片が内フラップの基部の差込口に差し込まれ、外フラップ及び内フラップが箱の振動や自重によって開かないようにロックされる。即ち、箱の組立時に必ず外フラップ及び内フラップがロックされ、中身が重い箱ではそのロックを頑丈にする必要があるから、逆に外フラップ及び内フラップを開封するときにロックを解除する大きな力が必要になる。
【0007】
本発明の課題は、吊下げ必要時に吊下げ可能にされる紙箱において、蓋フラップのロック必要時に該蓋フラップを容易にロック可能にし、かつ容易にロック解除可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、相対する第1と第2の側板と、それらの側板に交差して相対する第1と第2の端板とにより箱胴部を構成し、第1と第2の端板の各上辺に連設される第1と第2の端フラップが箱胴部の開口側に折り込み可能にされ、第1の側板の上辺に連設される蓋フラップが箱胴部の開口側に折り込み済の第1と第2の端フラップの上側に折り込み可能にされ、この蓋フラップの先端の差込片を第2の側板の裏側に差し込み可能にされ、蓋フラップに吊下げ片が連設されてなる紙箱であって、蓋フラップに切欠窓が設けられるとともに、この切欠窓に沿う一部に押込舌片が切込形成され、第1の端フラップにおける蓋フラップの切欠窓に臨む部分から蓋フラップの押込舌片の先端部と重なる位置まで延在される係合部を設け、蓋フラップの押込舌片が押込まれることにより第1の端フラップの係合部の裏側に係合して蓋フラップをロック可能にし、第1の端フラップにおける蓋フラップの切欠窓に臨む部分が押込まれることにより上記押込舌片の係合を外して蓋フラップのロックを解除可能にするようにしたものである。
【発明の効果】
【0009】
(a)蓋フラップのロックは、蓋フラップの押込舌片を第1の端フラップの係合部の裏側に係合させることによりなされるものであり、吊下げ片を吊下げ可能にするか否かに関係なくなされる。従って、複数の紙箱を段積み状態で陳列する等、吊下げないときには、蓋フラップを必ずしもロックする必要がない。また、紙箱を吊下げるにしても、箱の自重が軽いときには、蓋フラップを必ずしもロックする必要がない。このようなとき、蓋フラップを必要以上にロックすることがなくなり、紙箱の使い勝手が簡便になる。
【0010】
(b)蓋フラップのロック必要時には、蓋フラップの押込舌片を押し込むだけで容易にロックできる。逆に、蓋フラップを開封するときには、第1の端フラップにおける蓋フラップの切欠窓に臨む部分を押し込むだけで、上述の蓋フラップのロックを容易に解除できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は紙箱の開封状態を示す斜視図である。
【図2】図2は紙箱の蓋フラップの閉鎖状態であって、蓋フラップの吊下げ片を起こしていない状態を示す斜視図である。
【図3】図3は紙箱の蓋フラップの閉鎖状態であって、蓋フラップの吊下げ片を起こした状態を示す斜視図である。
【図4】図4は紙箱の蓋フラップの閉鎖状態であって、蓋フラップの押込舌片を押し込んだロック状態を示す斜視図である。
【図5】図5は紙箱の展開状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1〜図4に示した紙箱1は、箱胴部10と、箱胴部10の底面を閉鎖する底部20(不図示)を有し、箱胴部10と底部20が形成する収納空間に内容物を収容可能にし、箱胴部10の開口を開閉する蓋部30を有する。紙箱1は、吊下げて陳列に供し、又は段積みして陳列に供することができる。
【0013】
紙箱1は、板紙等の厚紙を打ち抜いた図5に示す如くの展開素材を折り曲げて組立てられる。尚、厚紙の展開状態でいう各部の上辺、下辺とは、それぞれ、この厚紙が組立てられた紙箱1の組立状態で、各部の上辺、下辺を構成することとなるものを上辺、下辺という。
【0014】
紙箱1は、組立状態で、相対する第1と第2の側板11、12と、それらの側板11、12に交差して相対する第1と第2の端板13、14とにより箱胴部10を構成する。紙箱1の展開素材では、第2の側板12の一端に折目aを介して糊付フラップ15を設け、第2の側板12の他端に折目bを介して第2の端板14を連設する。すなわち、端板14は、第2の側板12に相対する第1の側板11から見ると一端に折目cを介して第2の端板14を連設されている。また、第1の側板11の他端は、折目dを介して第1の端板13を連設する。紙箱1の組立状態で、これらの側板11、12と端板13、14は折目a、b、c、dで折曲げられて角筒状となり、第1の端板13の内面に糊付フラップ15を貼着して箱胴部10を形成する。
【0015】
紙箱1は、第1の側板11の下辺に折目eを介して連設される第1の底板21と、第2の側板12の下辺に折目fを介して連設される第2の底板22と、第1の端板13の下辺に折目gを介して連設される第1の底フラップ23と、第2の端板14の下辺に折目hを介して連設される第2の底フラップ24を有する。紙箱1の組立状態で、第1の底フラップ23と第2の底フラップ24が折目g、hで折曲げられて箱胴部10の底面側に折込まれ、次いで第1の底板21と第2の底板22が折目e、fで折曲げられる。第1の底板21の突部21Aの裏側に第2の底板22の糊付部22Bを差し込み、第2の底板22の突部22Aの裏側に第1の底板21の糊付部21Bが差し込まれた状態で、底板21の糊付部21Bの表面に底板22の突部22Aを貼着し、底板22の糊付部22Bの表面に底板21の突部21Aを貼着し、底部20を形成する。
【0016】
紙箱1は、第1の側板11の上辺に折目iを介して連設される蓋フラップ31と、蓋フラップ31の先端に折目jを介して連設される差込片32を有する。第1の端板13の上辺に折目kを介して連設される第1の端フラップ33と、第2の端板14の上辺に折目lを介して連設される第2の端フラップ34を有する。紙箱1の組立状態で、第1の端フラップ33と第2の端フラップ34が折目k、lで折曲げられて箱胴部10の開口側に折り込まれ、次いで蓋フラップ31が折目iで折曲げられて上述の折込み済の第1と第2の端フラップ33、34の上側に折り込まれ、蓋フラップ31の先端の差込片32を第2の側板12の裏側に差込んで、蓋フラップ31が閉鎖された蓋部30を形成する。蓋フラップ31と各端フラップ33、34は、短い第2の端フラップ34、長い第1の端フラップ33、最後に蓋フラップ31の順に折り込まれる。
【0017】
尚、紙箱1にあっては、第1の端板13の上辺(折り目k)からの第1の蓋フラップ33の長さL1(図1)が、第1の側板11の上辺に沿う蓋フラップ31の長さL3(図1)の半分より長く設定されている。第2の端フラップ34の長さL2(図1)は、蓋フラップの31の長さL3の半分より短く、後述する第1の端フラップ33の係合部53より短く、即ち、端フラップ34の先端部が係合部53まで達しないよう設定されている。さらに、第1の端フラップ33の先端は、第2の端フラップ34上に重なるように設定されている。
【0018】
紙箱1は、第1の端フラップ33の第1の端板13の上辺に近接し、第2の側板12に隣接する辺に凸状の第1の係止部33Aが設けられ、第2の端フラップ34の第2の端板14の上辺に近接し、第2の側板12に隣接する辺に凸状の第2の係止部34Aが設けられる。紙箱1は、蓋フラップ31の差込片32が設けられる辺の両端部に、蓋部30が上述の如くに蓋フラップ31を閉鎖された状態で、第1の端フラップ33の第1の係止部33Aと第2の端フラップ34の第2の係止部34Aのそれぞれが係止し得る係止用切込部31A、31Aが設けられる。蓋フラップ31の閉鎖状態で、蓋フラップ31はこれらの係止部33A、34Aと係止用切込部31A、31Aが係止してロックされる。
【0019】
しかるに、紙箱1は、蓋フラップ31の中央部に吊下げ片40が連設され、吊下げ必要時にこの吊下げ片40を用いて吊下げ可能にされるとともに、蓋フラップ31のロック必要時に上述の係止部33A、34Aと係止用切込部31A、31Aからなる通常のロック手段とは異なるロック部50により該蓋フラップ31を容易にロック可能にし、かつ容易にロック解除可能にするため、以下の構成を具備する。
【0020】
吊下げ片40は、蓋フラップ31の中央部に、第1の側板11の上辺に平行をなす折目mを介して連設される。吊下げ片40は蓋フラップ31から折目mで折曲げられて起立され、吊下げに供される。吊下げ片40は吊下げ用孔41を備える。
【0021】
ロック部50は、蓋フラップ31に切欠窓51が設けられるとともに、この切欠窓51の窓辺に沿う該窓辺の中央の一部に押込舌片52が切込形成される。押込舌片52は、切欠窓51の窓辺に交差する2条の切込52A、52Aにより挟まれ、両切込52Aが窓辺から切込み開始されたそれら切込52Aの終端を結ぶ連結部52Bを介して、第1の端フラップ33の後述する係合部53を押下するように弾性的に可撓たわみ変形可能にされる。
【0022】
ロック部50は、第1の端フラップ33における蓋フラップ31の切欠窓51に臨む部分から、蓋フラップ31の押込舌片52の先端部(押込舌片52が切欠窓51の窓辺に沿うこととなる部分)とだけ重なる位置まで延在される係合部53を設ける。第1の端フラップ33は、係合部53が押込舌片52の先端部とだけ重なるように、係合部53の前縁部を画成する切欠部54を該係合部53の前縁側に設け、係合部53の前縁部が押込舌片52の先端部と重なるようにする。係合部53は、特に紙箱1の紙質が厚いとき、切欠部54に沿う前縁部に交差する2条の切込53A、53Aにより挟まれる舌片状とすることができ、蓋フラップ31の押込舌片52により押下されたときに容易に、弾性的に可撓たわみ変形可能にされる。
【0023】
以上により、紙箱1のロック部50にあっては、蓋フラップ31の図3に示した閉鎖状態で、蓋フラップ31の押込舌片52が第1の端板33の係合部53に対して手指で押し込まれることにより、押込舌片52と係合部53の可撓たわみ変形を経て、蓋フラップ31の押込舌片52の先端部が図4に示す如く、第1の端フラップ33の係合部53の前縁部の裏側に係合して蓋フラップ31の閉鎖状態をロック可能にする。
【0024】
他方、蓋フラップ31の閉鎖状態を図4に示したようにロックした状態で、第1の端フラップ33における蓋フラップ31の切欠窓51に臨む部分(係合部53そのもの、又は係合部53の周辺部分でも可)が手指で押し込まれることにより、押込舌片52と係合部53の可撓たわみ変形を経て、第1の端フラップ33の係合部53の前縁部が図3に示す如く、蓋フラップ31の押込舌片52の先端部の裏側に復元して上述の押込舌片52による係合が外れ、蓋フラップ31の閉鎖状態のロックを解除する。
【0025】
また、紙箱1にあっては、蓋フラップ31に連設される吊下げ片40が、蓋フラップ31の切欠窓51から切り起こされたものとしている。
【0026】
紙箱1によれば以下の作用効果を奏する。
(a)蓋フラップ31のロックは、蓋フラップ31の押込舌片52を第1の端フラップ33の係合部53の裏側に係合させることによりなされるものであり、吊下げ片40を吊下げ可能にするか否かに関係なくなされる。従って、複数の紙箱1を段積み状態で陳列する等、吊下げないときには、蓋フラップ31を必ずしもロックする必要がない。また、紙箱1を吊下げるにしても、箱の自重が軽いときには、蓋フラップ31を必ずしもロックする必要がない。このようなとき、蓋フラップ31を必要以上にロックすることがなくなり、紙箱1の使い勝手が簡便になる。
【0027】
(b)蓋フラップ31のロック必要時には、蓋フラップ31の押込舌片52を押し込むだけで容易にロックできる。逆に、蓋フラップ31を開封するときには、第1の端フラップ33における蓋フラップ31の切欠窓51に臨む部分を押し込むだけで、上述の蓋フラップ31のロックを容易に解除できる。
【0028】
(c)第1の端板13の上辺からの第1の端フラップ33の長さL1が、第1の側板11の上辺に沿う蓋フラップ31の長さL2の半分より長く、第1の端フラップ33の先端が第2の端フラップ34の上に重なる。蓋フラップ31のロック必要時に、蓋フラップ31の押込舌片52の先端が第1の端フラップ33の係合部53の上面に載って押込まれるものになるが、第1の端フラップ33の先端が第2の端フラップ34の上に重ねられて支持される結果、第1の端フラップ33が蓋フラップ31からの押し込み力により下方に逃げることがない。押し込まれる蓋フラップ31の押込舌片52が第1の端フラップ33の係合部53の裏側に確実に係合するものになる。
【0029】
(d)蓋フラップ31に連設される吊下げ片40が蓋フラップ31の切欠窓51から切り起こされたものである。吊下げ片40の切り起こしにより蓋フラップ31の切欠窓51を直ちに形成できるし、その切欠窓51に沿う一部に直ちに押込舌片52を切込形成できる。また、蓋フラップ31のロック必要時に、蓋フラップ31の押込舌片52を第1の端フラップ33の係合部53の裏側に係合させたとき、押込舌片52により裏側から持ち上げられる第1の端フラップ33の係合部53がその上の吊下げ片40を切欠窓51から起こし易くする。
【0030】
(e)第1の端フラップ33の係合部53が舌片状をなすとき、紙箱1の紙質が硬くても、蓋フラップ31のロック必要時に蓋フラップ31の押込舌片52により係合部53を押し込み易くし、蓋フラップ31のロックを容易にする。
【0031】
(f)第1の端フラップ33の第1の係止部33Aと第2の端フラップ34の第2の係止部34Aのそれぞれが係止し得る係止用切込部31A、31Aを、蓋フラップ31の差込片32が設けられる辺の両端部に設ける。蓋フラップ31の閉鎖時に、蓋フラップ31の押込舌片52と第1の端フラップ33の係合部53を係合させる本発明のロック部50の適用による蓋フラップ31のロックの有無に関係なく、上述の第1と第2の係止部33A、34Aと係止用切込部31A、31Aを係止させる通常のロック手段により蓋フラップ31を常にロックできる。箱の自重が重いときには、本発明のロック部50を適用して蓋フラップ31を頑丈にロックできるから、通常のロック手段による蓋フラップ31のロックは頑丈にする必要がなく、蓋フラップ31の開封時にこれを解除容易にすることができ、紙箱1の使い勝手を簡便にしながら、蓋フラップ31の閉鎖時に蓋フラップ31を常にロックすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、吊下げ必要時に吊下げ可能にされる紙箱において、蓋フラップのロック必要時に該蓋フラップを容易にロック可能にし、かつ容易にロック解除可能にすることができる。
【符号の説明】
【0033】
1 紙箱
10 箱胴部
11 第1の側板
12 第2の側板
13 第1の端板
14 第2の端板
30 蓋部
31 蓋フラップ
31A 係止用切込部
32 差込片
33 第1の端フラップ
33A 第1の係止部
34 第2の端フラップ
34A 第2の係止部
40 吊下げ片
50 ロック部
51 切欠窓
52 押込舌片
52A 切込
53 係合部
53A 切込

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相対する第1と第2の側板と、それらの側板に交差して相対する第1と第2の端板とにより箱胴部を構成し、
第1と第2の端板の各上辺に連設される第1と第2の端フラップが箱胴部の開口側に折り込み可能にされ、
第1の側板の上辺に連設される蓋フラップが箱胴部の開口側に折り込み済の第1と第2の端フラップの上側に折り込み可能にされ、この蓋フラップの先端の差込片を第2の側板の裏側に差し込み可能にされ、
蓋フラップに吊下げ片が連設されてなる紙箱であって、
蓋フラップに切欠窓が設けられるとともに、この切欠窓に沿う一部に押込舌片が切込形成され、
第1の端フラップにおける蓋フラップの切欠窓に臨む部分から蓋フラップの押込舌片の先端部と重なる位置まで延在される係合部を設け、
蓋フラップの押込舌片が押込まれることにより第1の端フラップの係合部の裏側に係合して蓋フラップをロック可能にし、第1の端フラップにおける蓋フラップの切欠窓に臨む部分が押込まれることにより上記押込舌片の係合を外して蓋フラップのロックを解除可能にする紙箱。
【請求項2】
第1の端板の上辺からの第1の端フラップの長さが、第1の側板の上辺に沿う蓋フラップの長さの半分より長く、第1の端フラップの先端が第2の端フラップの上に重なる請求項1に記載の紙箱。
【請求項3】
蓋フラップに連設される吊下げ片が蓋フラップの切欠窓から切り起こされたものである請求項1又は2に記載の紙箱。
【請求項4】
第1の端フラップの係合部が舌片状をなす請求項1〜3のいずれかに記載の紙箱。
【請求項5】
第1の端フラップの第1の端板の上辺に近接し、第2の側板に隣接する辺に第1の係止部が設けられ、第2の端フラップの第2の端板の上辺に近接し、第2の側板に隣接する辺に第2の係止部が設けられ、
蓋フラップの差込片が設けられる辺の両端部に、第1の端フラップの第1の係止部と第2の端フラップの第2の係止部のそれぞれが係止し得る係止用切込部が設けられてなる請求項1〜4のいずれかに記載の紙箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−208674(P2010−208674A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−58344(P2009−58344)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】