説明

紙葉類取出し装置

【課題】紙葉類を滑らかに送り、安定して取出すことのできる紙葉類取出し装置を提供する。
【解決手段】紙葉類の取出し装置は、複数枚の紙葉類を重ねて載置する投入部51と、先端にある紙葉類を投入部の取出し位置へ供給する供給機構2と、取出し位置に供給された紙葉類を1枚ずつ取出す取出し機構56と、取出し機構により取出された紙葉類を搬送路に沿って搬送する搬送機構58と、取出し機構により取出された紙葉類の厚さを検出する厚さ検出器120と、取出し位置近傍の領域における紙葉類の疎密状態を検出する紙葉類センサ122と、厚さ検出器より得られた、取出し紙葉類の単位時間当たりの厚さ情報に応じて、供給機構による紙葉類の供給速度あるいは送り量を決定するとともに、紙葉類センサにより得られた紙葉類の疎密情報に基づき、供給機構を動作させるか停止させるかを決定する制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、郵便物等の集積された紙葉類を1枚ずつ取出して送り出す紙葉類の取出し装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ハガキ、封書などの郵便物を扱う郵便物処理機などの紙葉類処理装置は、例えば、取出し装置、判別装置(OCR)、集積装置、リジェクト(RJ)集積装置、スイッチバック装置、各装置間を結ぶ搬送路、搬送されてきた紙葉類(郵便物)を各装置に振り分けるゲート等を備えている。取出し装置の供給部にセットした複数枚の紙葉類は、取出し装置にて1枚1枚に分離して取出され、判別装置に送られる。判別装置は、紙葉類の判別し、紙葉類の行き先、例えば、RJ集積装置あるいは集積装置を決定するとともに、搬送ルート、例えば、スイッチバック装置を通過させて紙葉類の表裏反転を行うかどうか、などを決定する。その後、紙葉類は、搬送路、ゲート機構を通じて、決定された装置へ搬送され、この装置内で各種処理が行われる。
【0003】
紙葉類処理装置の取出し装置としては、負圧により紙葉類を吸着して取出す吸着取出し方式の取出し装置が提供されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。この取出し装置は、穴開きベルトとエアーチャンバを用いて紙葉類を吸着するエアー吸着構造、および2枚目の紙葉類を吸着して分離し、紙葉類の2枚取りを防止する分離ローラを備えている。また、取出し装置は、紙葉類を供給する供給部に紙葉類の有無あるいは疎密を検出するための光学式センサを備え、センサが透過して紙葉類がないと判断すると、供給部を動作させて、次の紙葉類をある一定の速度で取出し位置へ送り込む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−280139号公報
【特許文献2】特開2001−335165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような紙葉類の取出し装置では、供給部に載置された紙葉類束において、例えば、比較的厚さの薄い紙葉類が連続している部分では、紙葉類が密に積層されていることが多い。そのため、供給部は、紙葉類を理想よりも速い速度で押し込んでしまい、取出し位置の近傍で紙葉類が詰まり気味になる。この場合、最先の紙葉類を安定して取出すことができない場合や、紙葉類のスキューあるいは重送が生じるおそれがある。逆に、比較的厚さの厚い紙葉類が連続している部分では、供給部による紙葉類の送りが遅れ、紙葉類の取出しが間欠的になることがある。これらの場合、紙葉類処理装置の処理速度が低下する。
【0006】
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、紙葉類を滑らかに送り、安定して取出すことのできる紙葉類取出し装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の態様に係る紙葉類の取出し装置は、複数枚の紙葉類を重ねて載置する投入部と、載置された複数枚の紙葉類をその重ね方向に移動させて移動方向先端にある紙葉類を上記投入部の取出し位置へ供給する供給機構と、取出し位置に供給された紙葉類を吸着して移動することでこの紙葉類を前記投入部から1枚ずつ取出す取出し機構と、取出し機構により取出された紙葉類を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、取出し機構により取出された紙葉類の厚さを検出する厚さ検出器と、取出し位置の上流側における前記紙葉類の疎密状態を検出する紙葉類センサと、厚さ検出器より得られた、取出し紙葉類の単位時間当たりの厚さ情報に応じて、前記供給機構による紙葉類の供給速度あるいは送り量を決定するとともに、前記紙葉類センサにより得られた紙葉類の疎密情報に基づき、前記供給機構を動作させるか停止させるかを決定する制御部と、を備えている。
【0008】
この発明の他の態様に係る紙葉類の取出し装置は、複数枚の紙葉類を重ねて載置する投入部と、前記載置された複数枚の紙葉類をその重ね方向に移動させて移動方向先端にある紙葉類を上記投入部の取出し位置へ供給する供給機構と、上記取出し位置に供給された紙葉類を吸着して移動することでこの紙葉類を前記投入部から1枚ずつ取出す取出し機構と、前記取出し機構により取出された紙葉類を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、前記取出し機構により取出された紙葉類の厚さを検出する厚さ検出器と、前記取出し機構により取出された紙葉類の枚数をカウントするカウンタと、前記厚さ検出器より得られた紙葉類の単位時間当たりの厚さ情報、および前記カウンタにより得られた単位時間当たりの取出し枚数情報に応じて、前記投入部における前記紙葉類の姿勢を予測し、前記紙葉類が傾斜あるいは倒れていると予測した際に、前記供給機構により前記紙葉類の姿勢を補正する制御部と、を備えている。
【発明の効果】
【0009】
上記の構成によれば、紙葉類を滑らかに送り、安定して取出すことのできる紙葉類の取出し装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、この発明の第1の実施形態に係る郵便物処理装置を概略的に示すブロック図。
【図2】図2は、前記郵便物処理装置の取出し装置を示す平面図。
【図3】図3は、前記取出し装置の取出しベルトおよびガイドを示す斜視図。
【図4】図4は、前記ガイドを示す斜視図。
【図5】図5は、前記取出し装置の吸引機構を示す斜視図。
【図6】図6は、前記取出し装置の制御部および各種センサを示すブロック図。
【図7】図7は、前記取出し装置において、同一厚さの郵便物がセットされた状態を概略的に示す図。
【図8】図8は、前記取出し装置における単位時間当たりの郵便物の厚さ変化を示す図。
【図9】図9は、郵便物の厚さと送り速度との関係を示す図。
【図10】図10は、この発明の第2の実施形態に係る取出し装置を示す平面図。
【図11】図11は、前記取出し装置に斜めに傾いてセットされた郵便物郡を示す図。
【図12】図12は、前記取出し装置における、郵便物郡の姿勢補正動作を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る紙葉類の取出し装置1を含む郵便物処理装置100を概略的に示すブロック図である。この郵便物処理装置100は、取出し装置1の他に、判別部102、リジェクト部104、スイッチバック部106、および集積部108を備えている。なお、本実施の形態の処理装置100で処理する紙葉類は郵便物であるが、被処理媒体(すなわち紙葉類)は郵便物に限るものではない。
【0012】
ハガキ、封書などの郵便物は、複数枚積層された状態で取出し装置1にセットされ、取出し装置を後述するように動作することで、搬送路101上に1枚ずつ取出される。搬送路101には、複数組の図示しない無端状の搬送ベルトが搬送路101を挟むように延設されている。取出された郵便物は、搬送ベルトに挟持されて搬送される。
【0013】
搬送路101上に取出された郵便物は、判別部102に送られ、ここで郵便物から各種情報が読み取られる。判別部102は、読み取った各種情報に基づいて、郵便物の搬送姿勢や区分先などを判別する。特に、判別部102は、郵便物に書かれてある郵便番号や住所などの宛先情報を読み取って区分先を判別する。
【0014】
判別部102を通過した後、郵便物は、ゲートG1を介してその搬送方向が振り分けられる。つまり、判別部102でリジェクトすべき郵便物であることが判別された郵便物は、ゲートG1を介してリジェクト部104へ搬送され、リジェクト部に集積される。それ以外の郵便物は、ゲートG1を介して集積部108へ搬送され、この集積部108内に集積される。
【0015】
このとき、郵便物の搬送方向を逆転させる必要があることを判別部102で判別した場合、郵便物はゲートG1およびゲートG2を介してスイッチバック部106へ送り込まれ、ここで搬送方向が逆転される。搬送方向を逆転する必要のない郵便物は、ゲートG2を介してスイッチバック部106を迂回され、集積部108へ搬送される。
【0016】
搬送路101を介して集積部108へ送り込まれた郵便物は、判別部102における判別結果に従って図示しない区分集積ポケットに区分集積される。各区分集積ポケットに区分集積される郵便物は、天地が揃った状態で集積される。
【0017】
次に、紙葉類の取出し装置1について詳細に説明する。
図2は、取出し装置1を示す平面図である。取出し装置1は、複数通の郵便物Pを積層状態で、かつ、各郵便物が水平面に対してほぼ垂直に立った立位状態でセットされる投入部51、投入された複数通の郵便物Pをその重ね方向に移動させて移動方向先端にある郵便物Pを後述する取出し位置87へ供給する供給機構2、取出し位置87に供給された郵便物Pをその面方向、ここでは、移動方向とほぼ直交する方向、に送って後述する搬送路10上に取出す取出し機構56、投入部51を介して投入された郵便物Pのうち最先の郵便物Pを取出し位置87に向けて吸引する吸引機構53、取出し位置87から取出される郵便物Pに連れ出される2通目以降の郵便物Pを1通目の郵便物Pから分離する分離機構54、取出し位置87に供給された郵便物Pに対して取出し機構56よりも上流側で負圧を作用させて正逆両方向に回転することで当該郵便物Pの取出し動作を補助する補助機構55、および分離機構54を通過した郵便物Pを取出し速度よりも少し速い速度で引き抜いて下流側へ搬送する搬送機構58を備えている。
【0018】
取出し装置1は、投入部51の一端にある取出し位置87から搬送路10上に取出された郵便物Pの通過を検知する2つのセンサ57a、57b、および複数の搬送ガイド84を有する。2つのセンサ57a、57bは、それぞれ、郵便物Pが通過する搬送路10を挟むように発光部および受光部を有し、その光軸を郵便物Pが遮ることをもって当該郵便物Pの通過を順に検知する。また、複数の搬送ガイド84は、郵便物Pの端辺や面を接触させてその移動や搬送をガイドする。
【0019】
投入部51には、複数枚の郵便物Pが重ねられた状態で且つ立位状態でまとめて載置される。投入部51の底には、各郵便物Pの下端辺を当接せしめてその重ね方向(図中矢印F方向)に移動させる2本のフロアベルト8a、8bが配設されている。複数枚の郵便物Pのうち移動方向後端にある郵便物Pに面接する位置にはバックアッププレート9が配置されている。バックアッププレート9は、例えば、一方のフロアベルト8bに簡易的に接続され、フロアベルト8bと協同して矢印F方向に移動することで郵便物Pを取出し位置方向に押し、移動方向先端の郵便物Pを取出し位置87へ供給する。すなわち、これら2本のフロアベルト8a、8bおよびバックアッププレート9は、供給機構2として機能する。
【0020】
なお、1つの搬送ガイド84は、矢印F方向に沿って投入部51の一側を規定する位置に延設され、各郵便物Pの端辺を案内する。また、他の複数の搬送ガイド84は、投入部51の一端側の取出し位置87に沿って並べて配置され、矢印F方向に供給された移動方向先端の郵便物Pを取出し位置87に停止および位置決めするよう機能するとともに、取出し位置87から取出される郵便物Pの片面に接触して案内するよう機能する。
【0021】
取出し機構56は、チャンバ52、ガイド60、および真空ポンプ61(または相当品)を有する。真空ポンプ61は配管62を介してチャンバ52内に接続されている。また、取出し機構56は、少なくとも一定領域の部位が取出し位置87に沿って図中矢印D1方向(郵便物Pの取出し方向)に走行する無端状の取出しベルト79、およびこの取出しベルト79を駆動するモータ81を有する。取出しベルト79は、少なくともその一部が、取出し位置87および取出し位置87から連続する搬送路10に沿って図中矢印D1方向に走行するように、複数のローラ80に巻回されて張設されている。
【0022】
ガイド60は、取出しベルト79の内側でベルトを挟んで取出し位置87に対向する位置に配置されている。チャンバ52は、ガイド60の裏面側、すなわち取出しベルト79およびガイド60を挟んで取出し位置87に対向する位置に配置されている。取出しベルト79は、図3に部分的に拡大して示すように、多数の吸着孔79aを有する。また、ガイド60は、図4に示すように、取出しベルト79の走行方向D1に沿って延びる細長い複数本のスリット60aを有する。
【0023】
図2に示すように、真空ポンプ61を動作させてチャンバ52内を真空引きすると、ガイド60に対向したチャンバ52の開口(図示せず)、ガイド60の複数本のスリット60a、および矢印D1方向に走行する取出しベルト79の多数の吸着孔79aを介して、取出し位置87に供給された郵便物Pに対して負圧(図中矢印S1)が作用し、当該郵便物Pが取出しベルト79の表面に吸着され、取出しベルト79の走行に伴って取出し位置87から搬送路10上へ取出される。
【0024】
この際、真空ポンプ61による矢印S1方向の吸着力は、取出しベルト79に吸着された1枚目の郵便物Pを取出し方向D1に繰り出す搬送力が、少なくとも、1枚目の郵便物Pと2枚目の郵便物Pとの間に働く摩擦力より大きくなるように設定される。この取出し機構56は、取出し位置87の郵便物Pを1枚ずつ搬送路10上へ繰り出すが、複数枚が重なった状態で搬送路10上に繰り出されたものに関しては後述する分離機構54によって1枚ずつに分離する。
【0025】
吸引機構53は、取出し位置87に対して搬送ガイド84の裏面側に配置されたチャンバ64、およびチャンバ64内の空気を吸引するためのブロワー65(または相当品)を有する。ブロワー65は配管66を介してチャンバ63内に接続されている。チャンバ63は、取出し機構56と後述する補助機構55との間で、その図示しない開口部を搬送ガイド84の裏面に対向させる姿勢で取出し位置87に隣接して配置される。また、搬送ガイド84は、図5に部分的に拡大して示すように、チャンバ63の開口の幅に合わせて複数の84aを有する。複数の孔84aは、チャンバ63の開口内に配置されている。
【0026】
ブロワー65を動作させてチャンバ63内の空気を吸引すると、搬送ガイド84の複数の孔84aを介して図中矢印B1方向に空気流が生じ、投入部51に投入された複数通の郵便物Pのうち取出し位置87に最も近い郵便物Pが取出し位置87に向けて吸引される。取出し位置87に吸引された郵便物Pが取出された後は、次の郵便物Pが取出し位置87に向けて吸引される。つまり、この吸引機構53を設けることで、次に取出す郵便物Pを素早く取出し位置87へ供給することができる。そのため、供給機構2による矢印F方向の供給力を弱くしても1通目の郵便物Pだけは常に安定して取出し位置87へ素早く供給することができる。これにより、上述した取出し機構56による郵便物Pの取出し動作を速めることができる。
【0027】
分離機構54は、取出し位置87の下流側(図2中上方)に延びた搬送路10に対し、上述した取出し機構56と反対側に設けられている。この分離機構54は、搬送路10を介して搬送される郵便物Pに対して、負圧を作用させつつ郵便物Pの取出し方向と逆方向の分離トルクを付与する。つまり、この分離機構54を動作させることで、取出し位置87から取出される郵便物Pに2通目以降(3通以上重なって取出される場合もある)の郵便物Pが連れ出された場合であっても、上述した負圧および分離トルクによってこの2通目以降の郵便物Pが停止され、或いは逆方向に戻されて、1通目の郵便物Pと分離されることになる。
【0028】
より詳細には、分離機構54は、郵便物Pの取出し方向D1に沿って正逆両方向に回転可能に設けられた分離ローラ68を有する。分離ローラ68は、略円筒形の金属材料などの剛体により形成されており、その外周面が搬送路10に露出する位置に位置決め配置されている。分離ローラ68は、搬送路10に対して固定的に取り付けられた回転軸、すなわち後述するチャンバ64を有する円筒体67に対して、回転可能に取り付けられている。分離ローラ68は、その内周面と外周面を連絡するように貫通した多数の吸着孔を有する。円筒体67は、負圧を発生させるためのチャンバ64を有し、このチャンバ64の開口が搬送路10を向く姿勢で位置決めされて固設されている。
【0029】
分離機構54は、分離ローラ68を正逆両方向に所望するトルクで回転させるACサーボモータ69、およびこのモータ69による駆動力を分離ローラ68に伝達するための無端状のタイミングベルト70を有する。タイミングベルト70は、モータ69の回転軸に固設されたプーリおよび分離ローラ68の回転軸に固設された図示しないプーリに巻回されて張設されている。さらに、分離機構54は、真空ポンプ71を備え、この真空ポンプは、配管72を介して、円筒体67のチャンバ64に接続されている。
【0030】
真空ポンプ71を動作させてチャンバ64内を真空引きすると、チャンバ64の開口、および分離ローラ68の多数の吸着孔のうちチャンバの開口に対向した特定の吸着孔を介して、搬送路10を通過する郵便物Pの表面に負圧が作用され、分離ローラ68の外周面に当該郵便物Pが吸着される。この際、分離ローラ68が回転している場合には、分離ローラ68の外周面に吸着された郵便物Pにも分離ローラ68の回転方向に沿った搬送力が与えられる。
【0031】
一方、ACサーボモータ69は、分離ローラ68に対して常に、取出し方向D1と逆方向D2の一定の分離トルクを付与するように分離ローラ68を駆動する。この分離トルクは、搬送路10を介して搬送される郵便物Pが1枚である場合、この1枚の郵便物Pを吸着せしめた分離ローラ68が取出し方向D1に沿って当該郵便物Pと一緒に回ることのできる程度に設定され、且つ複数枚の郵便物Pが重なった状態で搬送路10上に取出される場合には、分離ローラ68側の2通目以降の郵便物Pを停止または逆方向に戻して1通目の郵便物Pから分離できる程度に設定されている。
【0032】
取出し位置87から1通の郵便物Pが正常に取出されて搬送路10を介して搬送されている状態では、取出し機構56によって当該郵便物Pに付与される順方向(矢印D1方向)の搬送力の方が、逆方向D2の分離トルクを与えられた分離ローラ68によって当該郵便物Pに付与される逆方向の搬送力よりも大きくなり、当該郵便物Pが順方向D1に搬送されるとともに、分離ローラ68は当該郵便物Pと共に順方向D1に回り、或いは停止し、或いは取出し方向とは逆方向に空回りする。
【0033】
分離ローラ68が逆方向D2に空回りする場合、一定の分離トルクを与え続けると回転速度が徐々に速くなって郵便物Pの取出しに悪影響を及ぼす可能性があるため、本実施の形態では、分離ローラ68の逆転速度に上限を設けてある。具体的には、郵便物Pの取出し速度より絶対値が小さい上限速度に設定してある。
【0034】
図2に示すように、吸引機構53の図中下方、すなわち郵便物Pの取出し方向D1に沿って取出し機構56の上流側に配置された補助機構55は、上述した分離機構54と略同じ構造を有する。すなわち、補助機構55は、郵便物Pの取出し方向D1に沿って正逆両方向D2に回転可能に設けられた補助ローラ75を有する。
【0035】
補助ローラ75は、取出し位置87に対向して固定的に設けられた回転軸、すなわち円筒体74に対して回転可能に取り付けられ、その内周面と外周面を連絡するように貫通した多数の吸着孔を有する。補助ローラ75は、略円筒形の金属材料などの剛体により形成されており、その外周面が取出し位置87に露出する位置に位置決め配置されている。円筒体74は、負圧を発生させるためのチャンバ73を有し、このチャンバ73の開口が取出し位置87に向かう姿勢で位置決めされて固設されている。
【0036】
補助機構55は、補助ローラ75を正逆両方向に所望するトルクで回転させるためのACサーボモータ88、およびこのモータ88による駆動力を補助ローラ75に伝達するための無端状のタイミングベルト76を有する。補助機構55は、補助ローラ75を回転可能に取り付けた円筒体74のチャンバに配管78を介して接続された真空ポンプ77を有する。
【0037】
補助機構55は、補助ローラ75を正逆両方向に所望する速度で回転および停止させるとともに、真空ポンプ77による負圧をオン/オフさせることで、郵便物Pの取出し動作および分離動作をサポートする。
【0038】
図2に示すように、取出し機構56により取出された郵便物Pを下流側へ搬送する搬送機構58は、複数の搬送ローラ22、83、テンションローラ26、搬送ベルト20、82、85、テンション機構21を有している。搬送ローラ83は、分離ローラ68の下流側に配置され、搬送路10に隣接している。この搬送ローラ83と図示しない他の搬送ローラとに搬送ベルト82が捲回されている。テンションローラ26と搬送ローラ22とに搬送ベルト20が捲回され、この搬送ベルト20は、搬送ローラ83と共に搬送路10を規定しているとともに搬送ベルト82に接触している。
【0039】
テンション機構21は、その中心部が枢軸25によって回動自在に支持されたテンションアーム24を備えている。テンションローラ26はテンションアーム24の一端に回転自在に支持されている。テンションアーム24の他端には引っ張りばね27が架設され、により付勢されている。これにより、テンションアーム24は、枢軸25の周りで、反時計方向に付勢され、ストッパ29に弾性的に接触している。これにより、テンションローラ26および搬送ベルト20は搬送路10方向に付勢され、搬送ベルト20は張力を保った状態で搬送ベルト82に接触している。更に、他方の搬送ローラ22と図示しない他の搬送ローラとに搬送ベルト85が捲回され、この搬送ベルト85は、搬送ベルト82に接触している。2つの搬送ローラ22間には、これらのローラを同期して回転させる駆動ベルト23が捲回されている。郵便物Pは、搬送ベルト82と搬送ベルト20および85との間に挟持され、これらの搬送ベルトによって搬送される。
【0040】
図2および図3に示すように、取出し装置1は、取出された郵便物Pの厚さを検出する厚さ検出器120、取出された郵便物Pの枚数をカウントするカウントセンサ(カウンタ)121を備えている。厚さ検出器120およびカウントセンサ121は、センサ57a、57bの下流側で搬送路10に設けられている。また、取出し装置1は、取出し位置87の上流側において、投入部51に載置されている郵便物Pの有無や疎密を検出する書状センサ(紙葉類センサ)122と、供給機構2による郵便物Pの押込み力、特に、最先の郵便物Pに作用する押込み力を検出する押込み力検出センサ123と、を備えている。なお、厚さ検出器120は、カウントセンサ121を兼ねる構成としてもよい。
【0041】
センサ57a、57b、厚さ検出器120、カウントセンサ121、書状センサ122は、取出し装置1の制御部200に接続され、検出信号を制御部200に入力する。この制御部200には、真空ポンプ61,71、77を駆動するドライバ202、ブロワー65を駆動するドライバ204、およびACサーボモータ69、79、81を駆動するドライバ206がそれぞれ接続され、制御部200は、各センサからの検出信号に応じて、各ドライバを駆動する。
【0042】
書状センサ122は、取出し位置87の上流側近傍の位置に設けられるもので、透過や反射の光学センサや他の様々のセンサを用いることができる。書状センサ122は、役割の一例として、郵便物Pがセンサ122の光軸上に無い有りを検出し、あるいは、郵便物Pの疎、密を検出する。制御部200は、書状センサ122からの検出信号により、取出し位置87近傍に集積されている郵便物Pの存在が疎(書状エッジを検出しているが、隙間が多く、光軸が通ってしまう状態)であると判断した場合に、供給機構2を動かして、郵便物Pを取出し位置87に送りこむといった動作を促す。書状センサ122の検出向きは、図の限りではなく、郵便物Pの前面から、あるいは郵便物Pの下方から郵便物を検出する向きなど種々選択することができる。
【0043】
押込み力検出センサ123は、例えば、圧力センサや、レバーとバネを利用してレバーの押込み量を検出するセンサ等を用いることがき、郵便物Pが取出し位置87にどの程度が押込まれてくるかを判断する。例えば、制御部200は、押込み力検出センサ123からの検出信号により、郵便物Pの押込みが無ければ、すなわち、検出した押込み力が基準値よりも小さい場合、供給機構2を動かして、郵便物Pを前方に送りこむといった動作を促す。また、郵便物Pが押込まれ過ぎた場合には、すなわち、検出した押込み力が基準値よりも小さい場合、制御部200は、供給機構2を逆向きに作動させて郵便物Pの詰まりすぎ状態を緩和させることできる。押込み力検出センサ123は、押込み力そのものを測る場合もあれば、郵便物Pの有無を検出するだけの場合もある。
【0044】
郵便物処理装置において、投入部51にセットされる郵便物Pの置かれ方は、図7に示すように、例えば、同じ厚さ(同じ種類)の郵便物がある程度連続した状態(バルク状態)で存在することが多い。
【0045】
本実施形態では、一例として、取出し機構56により一枚ずつ取出された郵便物Pの厚さを厚さ検出器120で計測することにより、制御部200は、投入部51の取出し位置87の近傍の領域Rにある郵便物Pの厚さを予想する。制御部200は、取出し位置近傍の領域Rにおける郵便物Pが所定の基準値よりも薄いと判断した場合、供給速度Vのままだと、郵便物Pがつまり気味になって、取出し位置87で郵便物の噛みこみ現象が起きるおそれがあるものと判断し、供給速度Vを低減する。逆に、領域Rにおける郵便物Pが所定の基準値よりも厚いと判断した場合、制御部200は、供給速度Vのままだと、郵便物Pが空かすかになり、郵便物Pの取出しが間欠的になるおそれがあると判断し、供給速度Vを上げる。
【0046】
厚さ検出器120については、レーザー変位計(光学式)による距離測定などによる方法や、他にも接触式による厚さ検出方法など各種用いることができる。図8に示すように、制御部200は、厚さ検出器120で各々の郵便物Pの厚さを測定し、単位時間T0当たりに通過した郵便物の厚さの単位時間平均値THを算出する。ここで、図7に示したように、郵便物Pのバルク状態が続いた場合には、厚さ情報がほぼ一定であると予想され、ここで算出される平均値THと、投入部51の取出し位置近傍の領域Rに存在する郵便物Pの各々の厚さとが同じであると考えることができる。
【0047】
上記で予測された領域Rにおける郵便物Pの厚さ情報に応じて、言い換えれば、郵便物の種類に応じて、図9(a)に示すように、適切な送り速度を設定することで、滑らかな供給動作を行う。本実施形態は、図9(b)に示すように、制御部200は、算出された単位時間当たり厚さ情報を複数段に区切り、供給送り速度Vのパラメータを定義している。
【0048】
取出す郵便物Pの種類(厚さ)が変わると、厚さ検出器120から測定値に基づく算出情報THと領域Rにある郵便物Pの厚さとが不一致となるが、この場合、単位時間T0を短くすることで、影響を抑えることができる。
【0049】
また、制御部200は、カウントセンサ121からの検出信号に基づいて、取出された郵便物Pの単位時間当たりの通過枚数をカウントし、単位時間通過枚数に対する供給送り速度Vを設定してもよい。例えば、単位時間あたりの通過枚数が所定の基準値よりも多い場合には、制御部200は、投入部51部の取出し位置近傍の領域Rに存在する郵便物Pの減りが速いと予測し、供給送り速度Vを所定の速度よりも速く送るようにする。
【0050】
本実施形態においては、供給機構2の送り速度を変更しているが、供給送り量を可変的に決定して、郵便物の供給動作を制御してもよい。例えば、制御部200は、厚さ検出器120より単位時間の合計書状厚さ情報が算出し、投入部51の取出し位置近傍の領域Rから取出されてなくなった郵便物Pの合計量(送り量、送り幅)を予測する。そして、制御部200は、予測した合計量を送り量として供給機構2の供給動作を行う。
厚さ検出器120およびカウントセンサ121からの検出情報を併用して、供給機構2の供給送り速度Vあるいは送り量を決定しても良い。
【0051】
以上のように構成された取出し装置1を備えた郵便物処理装置によれば、取出された郵便物Pの厚さを厚さ検出器120を用いて検出し、その検出情報に応じて、投入部51の取出し位置近傍の領域における郵便物Pの厚さを予測し、この予測結果に応じて、投入部における郵便物Pの最適な供給送り速度を調整することにより、あるいは送り量を可変させることで、滑らかな供給動作を行うことができる。更に、取出された郵便物Pの単位時間当たりの通過枚数をカウントし、単位時間通過枚数に対する供給送り速度Vを設定してもよい。従って、郵便物Pの厚さの違いに影響されることなく、郵便物Pを1枚ずつ安定して、かつ、高速で取出すことができる。更に、単位時間当たりの郵便物の取出し枚数をカウントセンサ121により検出し、取出し位置近傍の領域の郵便物が取出されていく量を予測し、これに応じて、供給機構2による適切な送り速度あるいは送り量を可変させることで、より滑らかな供給動作を行うことができる。これにより、適切な供給を行いより安定した取出しを行うことが可能となり、処理速度の向上した紙葉類処理装置を得ることができる。
【0052】
次に、この発明の第2の実施形態に係る取出し装置を備えた郵便物処理装置について説明する。図10は、第2の実施形態に係る郵便物の取出し装置1を示す平面図である。本実施形態によれば、厚さ検出器120、カウントセンサ121を併用して、各々得られた情報を併せ見ることで、制御部200は、投入部51における郵便物Pの姿勢の予測を行う。供給機構2は、郵便物Pを送り方向Fに送るためのメインベルト126と、一対のサブベルト125と、を有し、各々独立して駆動可能となっている。サブベルト125は、送り方向Fにおいて、メインベルト126よりも下流側、すなわち、より取出し位置87に近い位置に設けられている。供給機構2は、郵便物P群の後面を押すバックアッププレート128を有し、このバックアッププレート128は、メインベルト126に接続され、メインベルトと同期して駆動される。取出し装置1は、前面側から郵便物Pを検出する1つあるいは複数の光学センサ127を有している。
郵便物処理装置の他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0053】
第2の実施形態において、例えば、厚さ検出器120から得られる情報から“郵便物Pの厚さが薄い”と判断し、同時に、カウントセンサ121から得られる情報から“所定の処理速度より遅い”と判断した場合、投入部51の取出し位置87近傍にセットされている郵便物Pは、図11に示すように、斜め後に大きく倒れた姿勢を取っていることが推測される。郵便物Pが倒れている可能性もあるが、これについては、光学センサ127の情報や、押込み力検出センサ123の情報を多面的に判断することで、郵便物Pが図11に示すように傾いた姿勢となっているか、あるいは、倒れているかを判断できる。このケースの場合、郵便物Pは薄くて、重量も軽いと推測できるが、投入部51における郵便物Pの姿勢が悪いために、郵便物の処理速度、つまり、取出し速度が上がらない状態を意味する。
【0054】
そこで、制御部200は、厚さ検出器120、カウントセンサ121、光学センサ127で得られた検出情報に基づいて、“薄い郵便物が投入部の取出し位置近傍に存在し、その姿勢が斜めに倒れている”と判断した場合、郵便物Pを起こすように供給機構2を駆動し、処理速度を回復させる。すなわち、制御部200は、郵便物Pの姿勢を立てるようにメインベルト126およびサブベルト125を駆動速度および駆動方向を制御する。郵便物Pを起こす動作方法の一例として、図12に示すように、制御部200は、サブベルト125を逆転(取出し位置87とは逆方向に送る)させながら、メインベルト126を正転させてバックアッププレート9で郵便物P郡の後面を取出し方向Fに押すことにより、郵便物Pを起こすことができる。これにより、郵便物の滑らかな供給動作を行うことができ、取出し装置1よって郵便物を安定して、かつ、高速で取出すことができる。従って、処理速度を落とさずに、取出しを継続することできる。その他、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0055】
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1…取出し装置、2…供給機構、10…搬送路、51…投入部、53…吸引機構、
54…分離機構、55…補助機構、56…取出し機構、57a、57b…センサ、
58…搬送機構、120…厚さ検出器、121…カウントセンサ、
122…書状センサ、123…押込み力検出センサ、200…制御部、P…郵便物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の紙葉類を重ねて載置する投入部と、
前記載置された複数枚の紙葉類をその重ね方向に移動させて移動方向先端にある紙葉類を上記投入部の取出し位置へ供給する供給機構と、
上記取出し位置に供給された紙葉類を吸着して移動することでこの紙葉類を前記投入部から1枚ずつ取出す取出し機構と、
前記取出し機構により取出された紙葉類を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、
前記取出し機構により取出された紙葉類の厚さを検出する厚さ検出器と、
前記取出し位置の上流側における前記紙葉類の疎密状態を検出する紙葉類センサと、
前記厚さ検出器より得られた、取出し紙葉類の単位時間当たりの厚さ情報に応じて、前記供給機構による紙葉類の供給速度あるいは送り量を決定するとともに、前記紙葉類センサにより得られた紙葉類の疎密情報に基づき、前記供給機構を動作させるか停止させるかを決定する制御部と、
を備える紙葉類の取出し装置。
【請求項2】
前記取出し機構により取出された紙葉類の枚数をカウントするカウンタを備え、前記制御部は、前記カウンタにより得られた単位時間当たりの紙葉類の取出し枚数情報に応じて、前記供給機構の供給速度あるいは送り量を決定する請求項1に記載の紙葉類の取出し装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記厚さ検出器により得られた単位時間当たりの厚さの平均値を算出し、この平均値が所定の基準値よりも薄い場合、前記供給速度を低減し、前記平均値が所定の基準値よりも厚い場合、前記供給速度を増加する請求項1に記載の紙葉類の取出し装置。
【請求項4】
前記供給機構による紙葉類の押込み力を検出する押込み力検出センサを備え、
前記制御部は、前記押込み力検出センサにより検出した押込み力が基準値よりも小さい場合、前記供給機構により前記紙葉類を取出し位置方向に送り込み、前記押込み力検出センサにより検出した押込み力が基準値よりも大きい場合、前記供給機構を逆向きに作動させて前記紙葉類の詰まりを緩和する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の紙葉類の取出し装置。
【請求項5】
前記取出し機構による紙葉類の取出し方向下流側で、前記搬送路を挟んで前記取出し機構と反対側に配設され、前記搬送路に取出される紙葉類に対して負圧を作用させ、前記取出し位置から取出される紙葉類に連れ出される2枚目以降の紙葉類を分離する分離機構を備えている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の紙葉類の取出し装置。
【請求項6】
複数枚の紙葉類を重ねて載置する投入部と、
前記載置された複数枚の紙葉類をその重ね方向に移動させて移動方向先端にある紙葉類を上記投入部の取出し位置へ供給する供給機構と、
上記取出し位置に供給された紙葉類を吸着して移動することでこの紙葉類を前記投入部から1枚ずつ取出す取出し機構と、
前記取出し機構により取出された紙葉類を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、
前記取出し機構により取出された紙葉類の厚さを検出する厚さ検出器と、
前記取出し機構により取出された紙葉類の枚数をカウントするカウンタと、
前記厚さ検出器より得られた紙葉類の単位時間当たりの厚さ情報、および前記カウンタにより得られた単位時間当たりの取出し枚数情報に応じて、前記投入部における前記紙葉類の姿勢を予測し、前記紙葉類が傾斜あるいは倒れていると予測した際に、前記供給機構により前記紙葉類の姿勢を補正する制御部と、
を備える紙葉類の取出し装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記厚さ検出器により得られた紙葉類の単位時間当たりの厚さ情報が基準値よりも小さく、かつ、前記カウンタにより得られた単位時間当たりの通過枚数が基準値よりも少ない場合に、前記投入部における前記紙葉類の姿勢が斜めに倒れていると判断し、前記供給機構による補正動作を行う請求項6に記載の紙葉類の取出し装置。
【請求項8】
前記供給機構は、それぞれ前記紙葉類を送る独立して駆動可能に設けられメインベルト、およびサブベルトを備え、前記制御部は、前記投入部における前記紙葉類の姿勢が斜めに倒れていると判断した際、前記紙葉類の姿勢を立てるように前記メインベルトおよびサブベルトを駆動速度および駆動方向を制御する請求項7に記載の紙葉類の取出し装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−102178(P2011−102178A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−258182(P2009−258182)
【出願日】平成21年11月11日(2009.11.11)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】