説明

紫外光検出器

【課題】光センサ自体に大気を利用して不活性ガスを生成する機構を設け、生成された不活性ガスによって紫外光検出器と紫外線光源との間の空間を不活性ガス雰囲気にして、正確に紫外光を測定できる光センサを提供する。
【解決手段】ケーシング20内に配置された紫外光検出器23によって紫外光を検出し、ケーシングは内部空間Kを有し先端部には内部空間を外部に開放する開口21が形成されており、内部空間の開口と対向する位置に紫外光検出器が配置されており、ケーシングは、外気を吸気する外気吸気口24と、内部空間に向けてガスを噴出する噴出口25を有し、外気吸気口と噴出口との間にガス流通路26が設けられ、ガス流通路に外気吸気口からガスを吸気し噴出口からガスを噴出するためのポンプ27、および、ガス流通路内を流れるガスから酸素を取り除き不活性ガスを発生させる不活性ガス発生手段29が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エキシマランプ等の紫外線光源から放射される紫外光を検知する光センサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、例えば液晶表示パネルのガラス基板の紫外線照射による洗浄工程などにおいては、波長200nm以下の真空紫外光を放射するエキシマランプを具えてなる紫外線照射装置が用いられている。
【0003】
図1を用いて、このような紫外線照射装置を説明する。
紫外線照射装置10は、光取出窓11と本体ケース12と金属ブロック13を有し、本体ケース12の内部にエキシマランプ1が配置されている。
光取出窓11は光透過部材でありエキシマランプ1から放射される紫外光を透過するもので、例えば合成石英ガラスから構成される。本体ケース12は、ステンレスからなるもので一方の側壁にはガス導入口12aが、他方の側壁にはガス排出口12bが形成される。
このガス導入口12aからは窒素ガス等の不活性ガスが導入され、ガス排出口12bから本体ケース内の残存していたガスとともに一部の不活性ガスが排出され、光取出窓11と金属ブロック13で囲まれた本体ケース12内が不活性ガス雰囲気となっている。
14は、金属ブロック13を冷却する水冷パイプである。
【0004】
金属ブロック13は、溝部が形成され、各溝部はエキシマランプ1の半分の部分が嵌まるようになっている。また、金属ブロック13には、各々のエキシマランプ1を臨むように凹部15が形成されており、この凹部15に光センサ16が組み込まれおり、この光センサ16によってエキシマランプ1からの放射光を検知するものである。(特許文献1参照)
【0005】
例えば、このような紫外線照射装置を用いた液晶表示パネルのガラス基板のドライ洗浄工程は、通常、被処理物である液晶用ガラス基板をベルトコンベアーなどの適宜の搬送手段によって搬送して紫外線照射装置による光照射領域に導入し、紫外光を連続照射することにより行われている。
【0006】
このような紫外線照射装置においては、信頼性の高い紫外光照射処理を行うためには、エキシマランプの点灯状態が適正な状態、例えば十分な強度で紫外光が照射されている状態であるか否かを確認することが必要となるが、主として放射される光が紫外光であることから、当該エキシマランプの点灯状態は目視にて確認することができない。
このため、エキシマランプの点灯状態を確認するために、エキシマランプから放射される紫外光を直接検出する光センサを用いて、エキシマランプの点灯状態を測定するものである。
【0007】
紫外光は、酸素によって吸収されるものであり、この酸素による吸収を防ぐために、図1に示す紫外線照射装置では、光センサ16も光取出窓11と金属ブロック13で囲まれた本体ケース12内の不活性ガス雰囲気内に配置された構造になっている。
【0008】
さらに、近年においては、図1に示す紫外線照射装置において、光取出窓11が取り除かれ、不活性ガスを本体ケース12の内部空間内に導入しながらエキシマランプ1を点灯させて所要の処理を行う紫外線照射装置が開発されている。このような構成の紫外線照射装置によれば、光出射窓11による光の減衰がなくなり、高い処理効率が得られるという利点がある。
【特許文献1】特開2005−302551号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図1に示す紫外線照射装置では、光センサ16によってエキシマランプ1から放射される紫外光を直接検出するために、光取出窓11と金属ブロック13で囲まれた本体ケース12内を不活性ガス雰囲気にして、光センサ16とエキシマランプ1との間の空間が不活性ガス雰囲気となるようにしていた。
この結果、本来、紫外光を検出するためには、光センサ16とエキシマランプ1との間の空間のみ不活性ガス雰囲気にすればよいものであるが、本体ケース12内全体を不活性ガス雰囲気にする必要があり、本体ケース12と光出射窓11との密閉構造や、本体ケース12と金属ブロック13との密閉構造が複雑になる問題があった。また、本体ケース12内全体を不活性ガス雰囲気にしなければならず、使用される不活性ガスの量が多くなるものであった。
【0010】
さらに、光取出窓がない紫外線照射装置の場合、光センサ16とエキシマランプ1との間の空間を不活性ガス雰囲気とするためには、本体ケース12の内部空間内に不活性ガスを導入し続けなければならず、不活性ガスを供給し続けるための不活性ガスが充填されたガスボンベが必要になり、装置全体の構造が複雑になる問題や、不活性ガスの使用量が増大するという問題があった。
【0011】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、光センサ自体に大気を利用して不活性ガスを生成する機構を設け、生成された不活性ガスによって紫外光検出器と紫外線光源との間の空間を不活性ガス雰囲気にして、正確に紫外光を測定できる光センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の光センサは、ケーシング内に配置された紫外光検出器によって紫外光を検出する光センサにおいて、前記ケーシングは内部空間を有し、前記ケーシングの先端部には前記内部空間を外部に開放する開口が形成されており、前記ケーシングの内部空間に前記開口と対向する位置に前記紫外光検出器が配置されており、前記ケーシングは、当該ケーシング外の外気を吸気する外気吸気口と、前記内部空間に向けてガスを噴出する噴出口を有し、前記外気吸気口と前記噴出口との間にガス流通路が設けられ、当該ガス流通路に前記外気吸気口からガスを吸気し前記噴出口からガスを噴出するためのポンプが設けられており、前記噴出口と前記ポンプとの間の前記ガス流通路に、当該ガス流通路内を流れるガスから酸素を取り除き不活性ガスを発生させる不活性ガス発生手段が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の光センサは、請求項1に記載の光センサであって、特に、前記ケーシングの内部空間を区画している内壁が、前記ケーシングの開口側において、当該ケーシングの中心側に突出していることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の光センサは、請求項1に記載の光センサであって、特に、前記ケーシングの先端部には、前記開口の外周に前記内部空間を外部に開放する第2の開口が形成されており、前記第2の開口の開口径が、前記開口の開口径より小さいことを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の光センサは、請求項1から請求項3に記載の光センサであって、特に、前記ケーシングには、前記内部空間に存在するガスを吸気する吸気口が形成され、前記吸気口に繋がるガス流通路が、前記外気吸気口と前記ポンプとの間のガス流通路に接続されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の光センサは、ケーシングにケーシング外の外気を吸気する外気吸気口と、内部空間に向けてガスを噴出する噴出口が形成されており、ポンプによって、外気吸気口からガスを吸気し噴出口からガスを噴出し、噴出口とポンプとの間に酸素を取り除き不活性ガスである窒素を発生させる不活性ガス発生手段が設けられているので、外気吸気口から外気を吸引し、不活性ガス発生手段によって、酸素を取り除き窒素ガスを生成し、この窒素ガスを噴出口からケーシングの内部空間に噴出する構造であるので、光センサと紫外線光源との間の空間を窒素で置換するこができ、紫外光検出器によって、正確に紫外光を測定できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本願発明の光センサを説明する。
図2は、本願発明の光センサの断面図である。
本願発明の光センサ2はケーシング20を有し、このケーシング20は内部空間Kを有し、ケーシング20の先端部には内部空間Kを外部に開放する開口21が形成されている。そして、内部空間Kに開口21と対向する位置であって、ケーシング20の内部空間Kを構成している底部22に紫外光検出器23が配置されている。
底部22は、ケーシング20の一部からなるものであるが、ケーシング20とは別体の金属板であって、ケーシング20にOリングを介して押し圧して密着するように設けられていてもよい。
この紫外光検出器23は、紫外線を感知するフォトダイオードである。
【0018】
ケーシング20は、ケーシング20外の外気を吸気する外気吸気口24と、内部空間Kに向けてガスを噴出する噴出口25が形成されており、ケーシング20の内部には、外気吸気口24に繋がるガス流通路241と、噴出口25に繋がるガス流通路251が形成されており、ガス流通路241とガス流通路251は連結管であるガス流通路26で連結されている。
つまり、外気吸気口24と噴出口25との間にガス流通路241,251,26が設けられている。
また、図示はしていないが、外気吸気口24の開口には不純ガスを取り除くフィルターを設けてもよい。
フィルターを設ける理由は、半導体製造ラインや液晶製造ラインでは、その製造工程中に様々な不純ガスが発生するものであり、この不純ガスを外気吸気口24から取り込み噴出口25から噴出すると、光センサの前方に配置された紫外線光源であるエキシマランプ等が白濁する恐れがあり、この白濁を防止するために、外気吸気口24の開口には不純ガスを取り除くフィルターを配置するものである。
【0019】
そして、ガス流通路26に外気吸気口24からガスを吸気し噴出口25からガスを噴出するためのポンプ27が設けられている。
噴出口25とポンプ27との間のガス流通路251に、ガス流通路251内を流れるガスから酸素を取り除き不活性ガスを発生させる不活性ガス発生手段29が設けられている。
【0020】
この光センサ2は、ポンプ27が作動することにより、外気吸気口24からケーシング20外の外気を取り込み、不活性ガス発生手段29に送り込む。
不活性ガス発生手段29とは、外気吸気口24から吸引された外気に含まれている酸素が取り除かれ窒素ガスが生成され、この窒素ガスを噴出口25からケーシング20の内部空間Kに噴出して、内部空間K内を窒素ガス雰囲気にするものである。
【0021】
不活性ガス発生手段29には、窒素以外のガス、具体的には主として酸素をケーシング20の外部に放出するための排気管291が接続されており、排気管291の先端開口は底部22の裏面側に設けられており、排気管291から排気された酸素が内部空間K内に流入しない構造になっており、図1に示す紫外線照射装置では図示していないが、金属ブロック13に設けられた孔から外部に排気されている。
【0022】
そして、ポンプ27が作動後、ある一定時間が過ぎると、内部空間K内は窒素で確実に置換された状態になる。また、内部空間Kへ窒素が噴出され続ける構造であるので、窒素が開口21よりケーシング20外に流れ出し、光センサ2とエキシマランプなどの紫外線光源との間の空間も窒素で置換されることになる。
このような状態になると、紫外線光源から光センサまでの間の空間に酸素が存在しなくなり、酸素によって紫外光が吸収されなくなり、紫外光検出器23によって、正確に紫外光を測定できることになる。
【0023】
不活性ガス発生手段について説明する。
図3は、不活性ガス発生手段の構造を示す斜視図であり、構造原理を簡素化して説明するものであり、不活性ガス発生手段は、ガス分離膜を用いた構造である。
この不活性ガス発生手段は、外気吸気口24から吸引されたガスが、シリコンゴムからなら中空系膜29の一端の開口29aに流れ込む。そして、そのガスのうち、酸素は中空系膜29を透過し膜外に放出されて排気管291から排気され、窒素が中空系膜29の他端の開口29bが排出され、ガス流通路251を通り、噴出口25から内部空間Kに噴出される。
【0024】
図4は、不活性ガス発生手段の構造を示す原理図であり、構造原理を簡素化して説明するものであり、不活性ガス発生手段は、PSA式窒素ガス発生装置である。
このPSA式窒素ガス発生装置29は、窒素分子と酸素分子の分子径の違いにより、吸着材29cの表面孔に酸素分子を押し込み、残された窒素分子を取り出すものである。
そして、取り出された窒素ガスは、ガス流通路251を通り、噴出口25から内部空間Kに噴出される。
このPSA式窒素ガス発生装置は、図2には記載されていないが、不活性ガス発生手段29と噴出口25との間のガス流通路251に弁が設けられ、ポンプ27と不活性ガス発生手段29との間のガス流通路251に弁が設けられ、排気管291に弁が設けられ、この3つの弁の開閉を制御することにより、吸着槽29dの圧力を制御して、酸素分子の吸着材29cへの吸着と放出を制御するものである。
【0025】
さらに、本願発明の光センサは、図2で示すように、ケーシング20の内部空間Kを区画している内壁200が、ケーシング20の開口21側においてケーシング20の中心側に突出し、具体的には、内壁200は、開口21側に向かってテーパー状になっており、内部空間Kは開口21側が絞られて狭小空間となっている。
【0026】
そして、図2に示すように、光センサ2は、窒素ガスを噴出する噴出口25が内部空間Kを区画する内壁200の底部22側に設けられており、さらに、内壁200がケーシング20の開口21側においてケーシング20の中心側に突出し、内部空間Kが開口21側で絞られて狭小空間となっているので、内部空間Kが窒素ガスで満たされた状態になると、開口21を通して、外気が内部空間Kに侵入しにくくなり、さらに、開口21の前方に窒素ガスが噴出され開口21の前方空間を窒素ガスで満たすことができる構造であるので、光センサと紫外線光源との間の空間を窒素ガスで確実に置換するこができ、紫外光検出器によって、正確に紫外光を測定できるものである。
【0027】
図5は、本願発明の光センサの他の実施例であり、ケーシングの先端部の形状が異なる実施例を示すものである。
なお、図5では、光センサの先端部分のみ拡大した断面図である。
内部空間Kを区画しているケーシング20の内壁200は、開口21側において中心側に突出する内壁200aを有している。
この内壁200aは、断面形状が山形となっており、その頂部Tがケーシング20の中心側に位置し、それぞれの頂部Tの間の内部空間Kが絞られた状態になっており、狭小空間となっている。
このように、ケーシング20の開口21側の内部空間Kが絞られた狭小空間を有する構造であれば、内部空間K内を窒素で置換する際に、窒素の使用量を低減させることができる。
なお、噴出口25などの他の構造物は、図2と同じであり、説明と図示は省略する。
【0028】
図6は、本願発明の光センサの他の実施例であり、ケーシングの先端部の形状が異なる実施例を示すものである。
なお、図6では、光センサの先端部分のみ拡大した断面図である。
ケーシング20の先端部には、内部空間Kを外部に開放する開口21と、内部空間Kを外部に開放する第2の開口211が形成されており、第2の開口211は、開口21を中心として、その開口21の外周に複数形成されている。そして、第2の開口の開口径L2は、開口21の開口径L1より小さくなっている。
なお、噴出口25などの他の構造物は、図2と同じであり、説明と図示は省略する。
【0029】
このような構造では、第2の開口211から噴出される窒素ガスの流速が、開口21から噴出される窒素ガスの流速より早くなり、紫外光が進入する開口21の前方空間に噴出された窒素ガスのガス圧を高めることができ、開口21の前方空間に外気が流入してくることを防止することができ、光センサと紫外線光源との間の空間を窒素ガスで確実に置換するこができ、紫外光検出器によって、正確に紫外光を測定できるものである。
【0030】
図7は、本願発明の光センサの他の実施例であり、ケーシングの先端部の形状が異なる実施例を示すものである。
なお、図7では、光センサの先端部分のみ拡大した断面図である。
ケーシング20の先端部には、内部空間Kを外部に開放する開口21が形成されており、この開口21には、筒状部30と、この筒状部30の一端側に径方向に広がる鍔部31を有するノズル部材3が配置されており、筒状部30が開口21を貫通してケーシング20の外部に突出しており、鍔部31が開口21の周辺のケーシング20に当接している。
そして、筒状部30の先端開口30aが内部空間Kを外部に開放する開口となっている。また、鍔部31には、内部空間Kを外部に開放する開口が形成されており、この開口が第2の開口211となっている。
【0031】
つまり、第2の開口211は、筒状部30の先端開口30aを中心として、その先端開口30aの外周に複数形成されている。そして、第2の開口の開口径L2は、筒状部30の先端開口30aの開口径L1より小さくなっている。
なお、噴出口25などの他の構造物は、図2と同じであり、説明と図示は省略する。
【0032】
このような構造では、第2の開口211から噴出される窒素ガスの流速が、先端開口30aから噴出される窒素ガスの流速より早くなり、紫外光が進入する先端開口30aの前方空間に噴出された窒素ガスのガス圧を高めることができ、先端開口30aの前方空間に外気が流入してくることを防止することができ、光センサと紫外線光源との間の空間を窒素ガスで確実に置換するこができ、紫外光検出器によって、正確に紫外光を測定できるものである。
【0033】
図8は、本願発明の光センサの他の実施例である。
図8に示す光センサは、ケーシング20には、内部空間Kに存在するガスを吸気する吸気口40が形成され、吸気口40に繋がるガス流通路401が、外気吸気口24とポンプ27との間のガス流通路26に接続されている。
【0034】
このような構造の光センサでは、吸気口40から内部空間K内のガスを吸気して、不活性ガス発生手段29に送り込み噴出口25から窒素ガスを内部空間K内に噴出する構造であるので、内部空間Kのガスを強制的に循環させ、しかも、循環するガスは窒素ガスとすることができ、内部空間K内を確実に窒素雰囲気にすることできる。
【0035】
さらに、図8に示す光センサでは、吸気口40は紫外光検出器23よりケージング20の開口21側に設けられており、噴出口25は紫外光検出器23よりケージング20の反開口側に設けられている。
つまり、噴出口25が紫外光検出器23よりケーシング20の底部22側に設けられており、吸気口40が紫外光検出器23よりケージング20の開口21側に設けられているので、内部空間K内では、ケーシング20の底部22側から開口21側に向けて窒素ガスの対流が発生し、紫外光検出器23の前方は常に窒素ガスが存在し、窒素以外のガス、具体的には酸素が流入してくることがないので、正確に紫外光を測定できる構造となる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】紫外線照射装置の説明図である。
【図2】本願発明の光センサの説明図である。
【図3】本願発明の光センサに用いられる不活性ガス発生手段の原理図である。
【図4】本願発明の光センサに用いられる不活性ガス発生手段の原理図である。
【図5】本願発明の光センサの他の実施例の説明図である。
【図6】本願発明の光センサの他の実施例の説明図である。
【図7】本願発明の光センサの他の実施例の説明図である。
【図8】本願発明の光センサの他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
【0037】
2 光センサ
20 ケーシング
21 開口
22 底部
23 紫外光検出器
24 外気吸気口
241 ガス流通路
25 噴出口
251 ガス流通路
26 ガス流通路
27 ポンプ
29 不活性ガス発生手段
3 ノズル部材
40 吸気口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング内に配置された紫外光検出器によって紫外光を検出する光センサにおいて、
前記ケーシングは内部空間を有し、前記ケーシングの先端部には前記内部空間を外部に開放する開口が形成されており、
前記ケーシングの内部空間に前記開口と対向する位置に前記紫外光検出器が配置されており、
前記ケーシングは、当該ケーシング外の外気を吸気する外気吸気口と、前記内部空間に向けてガスを噴出する噴出口を有し、
前記外気吸気口と前記噴出口との間にガス流通路が設けられ、当該ガス流通路に前記外気吸気口からガスを吸気し前記噴出口からガスを噴出するためのポンプが設けられており、
前記噴出口と前記ポンプとの間の前記ガス流通路に、当該ガス流通路内を流れるガスから酸素を取り除き不活性ガスを発生させる不活性ガス発生手段が設けられていることを特徴とする光センサ。
【請求項2】
前記ケーシングの内部空間を区画している内壁が、前記ケーシングの開口側において、当該ケーシングの中心側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
【請求項3】
前記ケーシングの先端部には、前記開口の外周に前記内部空間を外部に開放する第2の開口が形成されており、
前記第2の開口の開口径が、前記開口の開口径より小さいことを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
【請求項4】
前記ケーシングには、前記内部空間に存在するガスを吸気する吸気口が形成され、
前記吸気口に繋がるガス流通路が、前記外気吸気口と前記ポンプとの間のガス流通路に接続されていることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の光センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−48690(P2010−48690A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−213667(P2008−213667)
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【出願人】(000102212)ウシオ電機株式会社 (1,414)
【Fターム(参考)】