説明

細菌バイオフィルムの処置および他の使用をはじめとする、生体医学的使用のための消毒薬としてのビスマス−チオール

ビスマス−チオール(BT)化合物と特定の抗生物質の間の予測されなかった相乗または増強効果をはじめとする、細菌バイオフィルムを含有する天然表面を処置して、消毒配合剤をはじめとする配合剤を提供する、新規な均質性微粒子懸濁液を含む組成物および方法が記載される。特定のグラム陽性菌感染を処置する特定のそのような組成物の適切な効力、および特定のグラム陰性菌感染を処置する特定のそのような組成物の異なる適切な効力をはじめとする、開示されたBT化合物およびBT化合物+抗生物質コンビネーションの、これまで予測されなかった抗菌性および抗バイオフィルム性も記載される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビスマス−チオール(BT)化合物を含む複数の微粒子を含むビスマス−チオール組成物であって、前記微粒子の実質的に全てが、約0.4μm〜約5μmの体積平均径を有し、BT化合物が、ビスマスまたはビスマス塩およびチオール含有化合物を含む、ビスマス−チオール組成物。
【請求項2】
ビスマス−チオール(BT)化合物を含む複数の微粒子を含むビスマス−チオール組成物であって、前記微粒子の実質的に全てが、約0.4μm〜約5μmの体積平均径を有し、
(a)固体沈殿物を実質的に含まない溶液を得るのに十分となる条件および時間で、(i)少なくとも50mMの濃度のビスマスを含むビスマス塩を含み、親水性、極性または有機性可溶化剤を含まない酸性水溶液を、(ii)約25容量%のエタノールを含む混和物を得るのに十分な量のエタノールと混和すること;ならびに
(b)BT化合物を含む微粒子を含む沈殿物の形成に十分となる条件および時間で、ビスマスに対して約1:3〜約3:1のモル比で反応溶液中に存在するチオール含有化合物を含むエタノール性溶液を(a)の混和物に添加して、反応溶液を得ること、
を含む方法により形成される、ビスマス−チオール組成物。
【請求項3】
ビスマス塩が、Bi(NOである、請求項2に記載のビスマス−チオール組成物。
【請求項4】
酸性水溶液が、少なくとも5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、22重量%または22.5重量%のビスマスを含む、請求項2に記載のビスマス−チオール組成物。
【請求項5】
酸性水溶液が、少なくとも0.5重量%、1重量%、1.5重量%、2重量%、2.5重量%、3重量%。3.5重量%、4重量%、4.5重量%または5重量%の硝酸を含む、請求項2に記載のビスマス−チオール組成物。
【請求項6】
チオール含有化合物が、1,2−エタンジチオール、2,3−ジメルカプトプロパノール、ピリチオン、ジチオエリトリトール、3,4−ジメルカプトトルエン、2,3−ブタンジチオール、1,3−プロパンジチオール、2−ヒドロキシプロパンチオール、1−メルカプト−2−プロパノール、α−リポ酸、ジチオトレイトール、メタンチオール(CHSH[m−メルカプタン])、エタンチオール(CSH[e−メルカプタン])、1−プロパンチオール(CSH[n−Pメルカプタン])、2−プロパンチオール(CHCH(SH)CH[2Cメルカプタン])、ブタンチオール(CSH[n−ブチルメルカプタン])、tert−ブチルメルカプタン(C(CHSH[t−ブチルメルカプタン])、ペンタンチオール(C11SH[ペンチルメルカプタン])、コエンザイムA、リポアミド、グルタチオン、システイン、シスチン、2−メルカプトエタノール、2−メルカプトインドール、トランスグルタミナーゼ、(11−メルカプトウンデシル)ヘキサ(エチレングリコール)、(11−メルカプトウンデシル)テトラ(エチレングリコール)、(11−メルカプトウンデシル)テトラ(エチレングリコール)官能基化金ナノ粒子、1,1’,4’,1’’−テルフェニル−4−チオール、1,11−ウンデカンジチオール、1,16−ヘキサデカンジチオール、技術的な等級の1,2−エタンジチオール、1,3−プロパンジチオール、1,4−ベンゼンジメタンチオール、1,4−ブタンジチオール、1,4−ブタンジチオール二酢酸塩、1,5−ペンタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,8−オクタンジチオール、1,9−ノナンジチオール、アダマンタンチオール、1−ブタンチオール、1−デカンチオール、1−ドデカンチオール、1−ヘプタンチオール、1−ヘプタンチオールプルム(purum)、1−ヘキサデカンチオール、1−ヘキサンチオール、1−メルカプト(トリエチレングリコール)、1−メルカプト(トリエチレングリコール)メチルエーテル官能基化金ナノ粒子、1−メルカプト−2−プロパノール、1−ノナンチオール、1−オクタデカンチオール、1−オクタンチオール、1−ペンタデカンチオール、1−ペンタンチオール、1−プロパンチオール、1−テトラデカンチオール、1−テトラデカンチオールプルム、1−ウンデカンチオール、11−(1H−ピロル−1−イル)ウンデカン−1−チオール、11−アミノ−1−ウンデカンチオール塩酸塩、11−ブロモ−1−ウンデカンチオール、11−メルカプト−1−ウンデカノール、11−メルカプトウンデカン酸、11−メルカプトウンデシルトリフルオロ酢酸塩、11−メルカプトウンデシルリン酸、12−メルカプトドデカン酸、15−メルカプトペンタデカン酸、16−メルカプトヘキサデカン酸、1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデカンチオール、2,2’−(エチレンジオキシ)ジエタンチオール、2,3−ブタンジチオール、2−ブタンチオール、2−エチルヘキサンチオール、2−メチル−1−プロパンチオール、2−メチル−2−プロパンチオール、2−フェニルエタンチオール、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−1−ヘキサンチオールプルム、3−(ジメトキシメチルシリル)−1−プロパンチオール、3−クロロ−1−プロパンチオール、3−メルカプト−1−プロパノール、3−メルカプト−2−ブタノール、3−メルカプト−N−ノニルプロピオンアミド、3−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピル官能基化シリカゲル、3−メチル−1−ブタンチオール、4,4’−ビス(メルカプトメチル)ビフェニル、4,4’−ジメルカプトスチルベン、4−(6−メルカプトヘキシルオキシ)ベンジルアルコール、4−シアノ−1−ブタンチオール、4−メルカプト−1−ブタノール、6−(フェロセニル)ヘキサンチオール、6−メルカプト−1−ヘキサノール、6−メルカプトヘキサン酸、8−メルカプト−1−オクタノール、8−メルカプトオクタン酸、9−メルカプト−1−ノナノール、ビフェニル−4,4’−ジチオール、3−メルカプトプロピオン酸ブチル、1−ブタンチオール酸銅(I)、シクロヘキサンチオール、シクロペンタンチオール、デカンチオール官能基化銀ナノ粒子、ドデカンチオール官能基化金ナノ粒子、ドデカンチオール官能基化銀ナノ粒子、ヘキサ(エチレングリコール)モノ−11−(アセチルチオ)ウンデシルエーテル、メルカプトコハク酸、3−メルカプトプロピオン酸メチル、NanoTether BPA−HH、NanoThinks(商標)18、NanoThinks(商標)8、NanoThinks(商標)ACID11、NanoThinks(商標)ACID16、NanoThinks(商標)ALCO11、NanoThinks(商標)THIO8、オクタンチオール官能基化金ナノ粒子、PEGジチオール平均M8,000、PEGジチオール平均分子量1,500、PEGジチオール平均分子量3,400、S−(11−ブロモウンデシル)チオアセタート、S−(4−シアノブチル)チオアセタート、チオフェノール、トリエチレングリコールモノ−11−メルカプトウンデシルエーテル、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオナート)、[11−(メチルカルボニルチオ)ウンデシル]テトラ(エチレングリコール)、m−カルボラン−9−チオール、p−テルフェニル−4,4’’−ジチオール、tert−ドデシルメルカプタン、およびtert−ノニルメルカプタンからなる群より選択される薬剤を1種以上含む、請求項2に記載のビスマス−チオール組成物。
【請求項7】
ビスマス−チオール(BT)化合物を含む複数の微粒子を含むビスマス−チオール組成物を調製する方法であって、前記微粒子の実質的に全てが、約0.4μm〜約5μmの体積平均径を有し、
(a)固体沈殿物を実質的に含まない溶液を得るのに十分となる条件および時間で、(i)少なくとも50mMの濃度のビスマスを含むビスマス塩を含み、親水性、極性または有機性可溶化剤を含まない酸性水溶液を、(ii)約25容量%のエタノールを含む混和物を得るのに十分な量のエタノールと混和するステップ;ならびに
(b)BT化合物を含む微粒子を含む沈殿物の形成に十分となる条件および時間で、ビスマスに対して約1:3〜約3:1のモル比で反応溶液中に存在するチオール含有化合物を含むエタノール性溶液を(a)の混和物に添加して、反応溶液を得るステップ、を含む、方法。
【請求項8】
沈殿物を回収して不純物を除去することを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ビスマス塩が、Bi(NOである、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
酸性水溶液が、少なくとも5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、22重量%または22.5重量%のビスマスを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
酸性水溶液が、少なくとも0.5重量%、1重量%、1.5重量%、2重量%、2.5重量%、3重量%。3.5重量%、4重量%、4.5重量%または5重量%の硝酸を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
チオール含有化合物が、1,2−エタンジチオール、2,3−ジメルカプトプロパノール、ピリチオン、ジチオエリトリトール、3,4−ジメルカプトトルエン、2,3−ブタンジチオール、1,3−プロパンジチオール、2−ヒドロキシプロパンチオール、1−メルカプト−2−プロパノール、ジチオトレイトール、α−リポ酸、メタンチオール(CHSH[m−メルカプタン])、エタンチオール(CSH[e−メルカプタン])、1−プロパンチオール(CSH[n−Pメルカプタン])、2−プロパンチオール(CHCH(SH)CH[2Cメルカプタン])、ブタンチオール(CSH[n−ブチルメルカプタン])、tert−ブチルメルカプタン(C(CHSH[t−ブチルメルカプタン])、ペンタンチオール(C11SH[ペンチルメルカプタン])、コエンザイムA、リポアミド、グルタチオン、システイン、シスチン、2−メルカプトエタノール、2−メルカプトインドール、トランスグルタミナーゼ、(11−メルカプトウンデシル)ヘキサ(エチレングリコール)、(11−メルカプトウンデシル)テトラ(エチレングリコール)、(11−メルカプトウンデシル)テトラ(エチレングリコール)官能基化金ナノ粒子、1,1’,4’,1’’−テルフェニル−4−チオール、1,11−ウンデカンジチオール、1,16−ヘキサデカンジチオール、技術的な等級の1,2−エタンジチオール、1,3−プロパンジチオール、1,4−ベンゼンジメタンチオール、1,4−ブタンジチオール、1,4−ブタンジチオール二酢酸塩、1,5−ペンタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,8−オクタンジチオール、1,9−ノナンジチオール、アダマンタンチオール、1−ブタンチオール、1−デカンチオール、1−ドデカンチオール、1−ヘプタンチオール、1−ヘプタンチオールプルム、1−ヘキサデカンチオール、1−ヘキサンチオール、1−メルカプト(トリエチレングリコール)、1−メルカプト(トリエチレングリコール)メチルエーテル官能基化金ナノ粒子、1−メルカプト−2−プロパノール、1−ノナンチオール、1−オクタデカンチオール、1−オクタンチオール、1−ペンタデカンチオール、1−ペンタンチオール、1−プロパンチオール、1−テトラデカンチオール、1−テトラデカンチオールプルム、1−ウンデカンチオール、11−(1H−ピロル−1−イル)ウンデカン−1−チオール、11−アミノ−1−ウンデカンチオール塩酸塩、11−ブロモ−1−ウンデカンチオール、11−メルカプト−1−ウンデカノール、11−メルカプトウンデカン酸、11−メルカプトウンデシルトリフルオロ酢酸塩、11−メルカプトウンデシルリン酸、12−メルカプトドデカン酸、15−メルカプトペンタデカン酸、16−メルカプトヘキサデカン酸、1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデカンチオール、2,2’−(エチレンジオキシ)ジエタンチオール、2,3−ブタンジチオール、2−ブタンチオール、2−エチルヘキサンチオール、2−メチル−1−プロパンチオール、2−メチル−2−プロパンチオール、2−フェニルエタンチオール、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−1−ヘキサンチオールプルム、3−(ジメトキシメチルシリル)−1−プロパンチオール、3−クロロ−1−プロパンチオール、3−メルカプト−1−プロパノール、3−メルカプト−2−ブタノール、3−メルカプト−N−ノニルプロピオンアミド、3−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピル官能基化シリカゲル、3−メチル−1−ブタンチオール、4,4’−ビス(メルカプトメチル)ビフェニル、4,4’−ジメルカプトスチルベン、4−(6−メルカプトヘキシルオキシ)ベンジルアルコール、4−シアノ−1−ブタンチオール、4−メルカプト−1−ブタノール、6−(フェロセニル)ヘキサンチオール、6−メルカプト−1−ヘキサノール、6−メルカプトヘキサン酸、8−メルカプト−1−オクタノール、8−メルカプトオクタン酸、9−メルカプト−1−ノナノール、ビフェニル−4,4’−ジチオール、3−メルカプトプロピオン酸ブチル、1−ブタンチオール酸銅(I)、シクロヘキサンチオール、シクロペンタンチオール、デカンチオール官能基化銀ナノ粒子、ドデカンチオール官能基化金ナノ粒子、ドデカンチオール官能基化銀ナノ粒子、ヘキサ(エチレングリコール)モノ−11−(アセチルチオ)ウンデシルエーテル、メルカプトコハク酸、3−メルカプトプロピオン酸メチル、NanoTether BPA−HH、NanoThinks(商標)18、NanoThinks(商標)8、NanoThinks(商標)ACID11、NanoThinks(商標)ACID16、NanoThinks(商標)ALCO11、NanoThinks(商標)THIO8、オクタンチオール官能基化金ナノ粒子、PEGジチオール平均M8,000、PEGジチオール平均分子量1,500、PEGジチオール平均分子量3,400、S−(11−ブロモウンデシル)チオアセタート、S−(4−シアノブチル)チオアセタート、チオフェノール、トリエチレングリコールモノ−11−メルカプトウンデシルエーテル、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオナート)、[11−(メチルカルボニルチオ)ウンデシル]テトラ(エチレングリコール)、m−カルボラン−9−チオール、p−テルフェニル−4,4’’−ジチオール、tert−ドデシルメルカプタン、およびtert−ノニルメルカプタンからなる群より選択される薬剤を1種以上含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
(i)細菌、真菌またはウイルス病原による天然表面の感染の予防、
(ii)細菌、真菌またはウイルス病原の実質的に全てのプランクトン性細胞の細胞生存性または細胞発育の阻害、
(iii)細菌、真菌またはウイルス病原によるバイオフィルム形成の阻害、および
(iv)細菌、真菌またはウイルス病原の実質的に全てのバイオフィルム型細胞のバイオフィルム生存性またはバイオフィルム発育の阻害、
のうちの1つ以上に十分となる条件および時間で、天然表面を効果的量のBT組成物と接触させることを含み、
BT組成物が、ビスマス−チオール(BT)化合物を含む複数の微粒子を含み、前記微粒子の実質的に全てが、約0.4μm〜約5μmの体積平均径を有する、
細菌病原、真菌病原およびウイルス病原のうちの1種以上に対して天然表面を防御する方法。
【請求項14】
細菌病原が、
(i)1種以上のグラム陰性菌;
(ii)1種以上のグラム陽性菌;
(iii)1種以上の抗生物質感受性菌;
(iv)1種以上の抗生物質耐性菌;
(v)スタフィロコッカス・アウレウス(S.アウレウス)、MRSA(メチシリン耐性S.アウレウス)、スタフィロコッカス・エピデルミディス、MRSE(メチシリン耐性S.エピデルミディス)、マイコバクテリウム・ツベルクローシス、マイコバクテリウム・アビウム、シュードモナス・エルギノーサ、薬物耐性P.エルギノーサ、エシェリヒア・コリ、腸管毒素原性E.コリ、腸管出血性E.コリ、クレブシエラ・ニューモニエ、クロストリジウム・ディフィシル、ヘリコバクター・ピロリ、レジオネラ・ニューモフィラ、エンテロコッカス・フェカーリス、メチシリン感受性エンテロコッカス・フェカーリス、エンテロバクター・クロアカエ、サルモネラ・ティフィムリウム、プロテウス・ブルガリス、エルシニア・エンテロコリチカ、ビブリオ・コレレ、シゲラ・フレクスネリ、バンコマイシン耐性エンテロコッカス(VRE)、バークホルデリア・セパシア菌群、フランシセラ・ツラレンシス、バチルス・アントラシス、エルシニア・ペスチス、シュードモナス・エルギノーサ、ストレプトコッカス・ニューモニエ、ペニシリン耐性ストレプトコッカス・ニューモニエ、エシェリヒア・コリ、バークホルデリア・セパシア、バークホルデリア・マルチボランス、マイコバクテリウム・スメグマチスおよびアシネトバクター・バウマニーからなる群より選択される細菌病原、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
細菌病原が、抗生物質耐性を示す、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
細菌病原が、メチシリン、バンコマイシン、ナフシリン、ゲンタマイシン、アンピシリン、クロラムフェニコール、ドキシサイクリンおよびトブラマイシンからなる群より選択される抗生物質に対して耐性を示す、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
表面が、表皮、真皮、呼吸器管、胃腸管および腺の内層からなる群より選択される上皮組織表面を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
接触のステップが、1回または複数回実施される、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
少なくとも1回の接触ステップが、表面をスプレー、イリゲーション、浸漬および塗布することのうちの1つを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1回の接触ステップが、吸入、摂取および経口イリゲーションのうちの1つを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1回の接触ステップが、局所、腹腔内、経口、非経口、静脈内、動脈内、経皮、舌下、皮下、筋肉内、経頬、鼻腔内、吸入、眼内、耳内、心室内、脂肪内、関節内および髄腔内から選択される経路により対象へ投与することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
BT組成物が、BisBAL、BisEDT、Bis−ジメルカプロール、Bis−DTT、Bis−2−メルカプトエタノール、Bis−DTE、Bis−Pyr、Bis−Ery、Bis−Tol、Bis−BDT、Bis−PDT、Bis−Pyr/Bal、Bis−Pyr/BDT、Bis−Pyr/EDT、Bis−Pyr/PDT、Bis−Pyr/Tol、Bis−Pyr/Ery、ビスマス−1−メルカプト−2−プロパノール、およびBis−EDT/2−ヒドロキシ−1−プロパンチオールからなる群より選択されるBT化合物を1種以上含む、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
細菌病原が、抗生物質耐性を示す、請求項13に記載の方法。
【請求項24】
前記表面をBT組成物と接触させるステップに関して同時に、または連続して任意の順序で、前記表面を(i)相乗性抗生物質(synergizing antibiotic)および(ii)協調的抗微生物効力を増強する抗生物質、のうちの少なくとも一方と接触させることを更に含む、請求項13〜23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
相乗性抗生物質または協調的抗微生物効力を増強する抗生物質が、アミノグリコシド系抗生物質、カルバペネム系抗生物質、セファロスポリン系抗生物質、フルオロキノロン系抗生物質、グリコペプチド系抗生物質、リンコサミド系抗生物質、ペニシリナーゼ耐性ペニシリン系抗生物質、およびアミノペニシリン系抗生物質からなる群より選択される抗生物質を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
相乗性抗生物質または協調的抗微生物効力を増強する抗生物質が、アミカシン、アルベカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、パロモマイシン、ロドストレプトマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシンおよびアプラマイシンからなる群より選択されるアミノグリコシド系抗生物質である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
(i)上皮組織表面の、細菌病原による感染の予防、
(ii)細菌病原の実質的に全てのプランクトン性細胞の細胞生存性または細胞発育の阻害、
(iii)細菌病原によるバイオフィルム形成の阻害、および
(iv)細菌病原の実質的に全てのバイオフィルム型細胞のバイオフィルム生存性またはバイオフィルム発育の阻害、
のうちの1つ以上に十分となる条件および時間で、上皮組織表面を、効果的量の(1)少なくとも1種のビスマス−チオール(BT)組成物および(2)少なくとも1種のBT組成物により増強されるか、またはそれと相乗的に作用することが可能である少なくとも1種の抗生物質と同時に、または連続して任意の順序で接触させることを含み、BT組成物が、ビスマス−チオール(BT)化合物を含む複数の微粒子を含み、前記微粒子の実質的に全てが、約0.4μm〜約5μmの体積平均径を有し、それにより上皮組織表面での抗生物質耐性を克服する、抗生物質耐性菌病原が存在する天然表面で抗生物質耐性を克服する方法。
【請求項28】
細菌病原が、スタフィロコッカス・アウレウス(S.アウレウス)、MRSA(メチシリン耐性S.アウレウス)、スタフィロコッカス・エピデルミディス、MRSE(メチシリン耐性S.エピデルミディス)、マイコバクテリウム・ツベルクローシス、マイコバクテリウム・アビウム、シュードモナス・エルギノーサ、薬物耐性P.エルギノーサ、エシェリヒア・コリ、腸管毒素原性E.コリ、腸管出血性E.コリ、クレブシエラ・ニューモニエ、クロストリジウム・ディフィシル、ヘリコバクター・ピロリ、レジオネラ・ニューモフィラ、エンテロコッカス・フェカーリス、メチシリン感受性エンテロコッカス・フェカーリス、エンテロバクター・クロアカエ、サルモネラ・ティフィムリウム、プロテウス・ブルガリス、エルシニア・エンテロコリチカ、ビブリオ・コレレ、シゲラ・フレクスネリ、バンコマイシン耐性エンテロコッカス(VRE)、バークホルデリア・セパシア菌群、フランシセラ・ツラレンシス、バチルス・アントラシス、エルシニア・ペスチス、シュードモナス・エルギノーサ、ストレプトコッカス・ニューモニエ、ペニシリン耐性ストレプトコッカス・ニューモニエ、エシェリヒア・コリ、バークホルデリア・セパシア、バークホルデリア・マルチボランス、マイコバクテリウム・スメグマチスおよびアシネトバクター・バウマニーからなる群より選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
細菌病原が、メチシリン、バンコマイシン、ナフシリン、ゲンタマイシン、アンピシリン、クロラムフェニコール、ドキシサイクリン、トブラマイシン、クリンダマイシンおよびガチフロキサシンからなる群より選択される抗生物質に対して耐性を示す、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
表面が、表皮、真皮、呼吸器管、胃腸管および腺の内層からなる群より選択される組織の上皮表面を含む、請求項27記載の方法。
【請求項31】
接触のステップが、1回または複数回実施される、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
少なくとも1回の接触ステップが、表面をスプレー、イリゲーション、浸漬コーティング、および塗布することのうちの1つを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
少なくとも1回の接触ステップが、吸入、摂取および経口イリゲーションのうちの1つを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
少なくとも1回の接触ステップが、局所、腹腔内、経口、非経口、静脈内、動脈内、経皮、舌下、皮下、筋肉内、経頬、鼻腔内、吸入、眼内、耳内、心室内、脂肪内、関節内および髄腔内から選択される経路により対象へ投与することを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
BT組成物が、BisBAL、BisEDT、Bis−ジメルカプロール、Bis−DTT、Bis−2−メルカプトエタノール、Bis−DTE、Bis−Pyr、Bis−Ery、Bis−Tol、Bis−BDT、Bis−PDT、Bis−Pyr/Bal、Bis−Pyr/BDT、Bis−Pyr/EDT、Bis−Pyr/PDT、Bis−Pyr/Tol、Bis−Pyr/Ery、ビスマス−1−メルカプト−2−プロパノール、およびBis−EDT/2−ヒドロキシ−1−プロパンチオールからなる群より選択されるBT化合物を1種以上含む、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
相乗性または増強性抗生物質が、クリンダマイシン、ガチフロキサシン、アミノグリコシド系抗生物質、カルバペネム系抗生物質、セファロスポリン系抗生物質、フルオロキノロン系抗生物質、ペニシリナーゼ耐性ペニシリン系抗生物質、およびアミノペニシリン系抗生物質からなる群より選択される抗生物質を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
相乗性または増強性抗生物質が、アミカシン、アルベカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、パロモマイシン、ロドストレプトマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシンおよびアプラマイシンからなる群より選択されるアミノグリコシド系抗生物質である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
(a)ビスマス−チオール(BT)化合物を含む複数の微粒子を含み、前記微粒子の実質的に全てが約0.4μm〜約5μmの体積平均径を有する少なくとも1種のBT組成物と;
(b)BT化合物と相乗的に作用すること、またはそれを増強することが可能である少なくとも1種の抗生物質化合物と、
を含む細菌バイオフィルムを含有する天然表面を処置するための消毒性組成物。
【請求項39】
BT化合物が、BisBAL、BisEDT、Bis−ジメルカプロール、Bis−DTT、Bis−2−メルカプトエタノール、Bis−DTE、Bis−Pyr、Bis−Ery、Bis−Tol、Bis−BDT、Bis−PDT、Bis−Pyr/Bal、Bis−Pyr/BDT、Bis−Pyr/EDT、Bis−Pyr/PDT、Bis−Pyr/Tol、Bis−Pyr/Ery、ビスマス−1−メルカプト−2−プロパノール、およびBis−EDT/2−ヒドロキシ−1−プロパンチオールからなる群より選択される、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
BT化合物が、BisEDTおよびBisBALからなる群より選択される、請求項38に記載の組成物。
【請求項41】
抗生物質化合物が、メチシリン、バンコマイシン、ナフシリン、ゲンタマイシン、アンピシリン、クロラムフェニコール、ドキシサイクリン、トブラマイシン、クリンダマイシン、ガチフロキサシン、セファゾリンおよびアミノグリコシド系抗生物質から選択される抗生物質を含む、請求項38に記載の組成物。
【請求項42】
アミノグリコシド系抗生物質が、アミカシン、アルベカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、パロモマイシン、ロドストレプトマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシンおよびアプラマイシンからなる群より選択される、請求項41に記載の組成物。
【請求項43】
アミノグリコシド系抗生物質が、アミカシンである、請求項41に記載の組成物。
【請求項44】
(a)天然表面上または表面内の細菌感染物を、(i)グラム陽性菌、(ii)グラム陰性菌、ならびに(iii)(i)および(ii)の両方、のうちの1つを含むことについて同定すること;および
(b)1種以上のビスマスチオール(BT)組成物を含む配合剤を前記表面へ投与し、それにより表面を前記処置すること、
を含む、細菌バイオフィルムを含有する天然表面を処置する方法であって、ここで
(i)細菌感染物がグラム陽性菌を含む場合、配合剤は効果的な量の少なくとも1種のBT化合物と、リファマイシンである少なくとも1種の抗生物質とを含み、
(ii)細菌感染物がグラム陰性菌を含む場合、配合剤は効果的な量の少なくとも1種のBT化合物とアミカシンとを含み、
(iii)細菌感染物がグラム陽性菌およびグラム陰性菌の両方を含む場合、配合剤はBT化合物、リファマイシンおよびアミカシンのうちの1種または複数の効果的な量を含む、方法。
【請求項45】
細菌感染物が、1種または複数の抗生物質耐性菌を含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
処置することが、(i)細菌バイオフィルムを根絶すること、(ii)細菌バイオフィルムを低減すること、および(iii)細菌バイオフィルムの発育を抑制すること、のうちの少なくとも1つを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
BT組成物が、ビスマス−チオール(BT)化合物を含む複数の微粒子を含み、前記微粒子の実質的に全てが、約0.4μm〜約5μmの体積平均径を有する、請求項44〜46のいずれか1項記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−518895(P2013−518895A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552075(P2012−552075)
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際出願番号】PCT/US2011/023549
【国際公開番号】WO2011/097347
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(511186826)マイクロビオン コーポレーション (2)
【Fターム(参考)】