説明

組合せ家具

【課題】簡易な構成でテーブルと物品載置棚とが組合せられ、物品載置棚に対してテーブルを容易に位置調整させることが可能であるとともに、テーブルに対して物品載置棚を端に配置した使用形態ではテーブルの端の部分が支障とならないようにすることが可能な組合せ家具を提供する。
【解決手段】組合せ家具1は、複数の脚体7、及び複数の脚体によって支持された天板6を有するテーブル2と、棚板、及び棚板の前後両側に脚体がそれぞれ配置されるように天板が貫通して延設される開口23を有する物品載置棚3と、を備え、棚板のうち、天板よりも下方に位置するものは、天板が挿通される挿通方向Dの少なくとも一方に設けられ、脚体を内部に収容する収容部15を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブルと物品載置棚と組み合わせた組合せ家具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テーブルを使用する際に用いる書籍、教科書、資料等の物品を効率的に載置・収納するために、テーブルの近くに書籍等を収納する物品載置棚を設置した組合せ家具が検討されている。そのような組合せ家具の一つとして、例えば、特許文献1に示すようなユニット机がある。
このユニット机は、背の高い棚ユニット(物品載置棚)と、この棚ユニットに挿入され棚ユニット内の受け手段により受支される机天板(テーブル)と、机天板の挿入方向の一方の端部に設けられた支承手段と、机天板の他方の端部に設けられた支持板とを備えている。
【0003】
棚ユニットは、対向するように配置された一対の側板と、一対の側板の間に水平面に沿って配置された複数の棚板とを有する。そして、棚板によって一対の側板の間で、机天板が配設される奥行き方向全体にわたって物品が配置可能となっている。
棚ユニットには、挿入方向に貫通する収納部空間が形成されていて、この収納部空間内に前述の受け手段が設けられている。
受け手段は、棚ユニットの一対の側板間に懸架された棚板を有していて、机天板はこの棚板上に載置され受支される。机天板の棚ユニットに挿入される部分には、挿入方向に所要の間隔をおいて棚ユニットに向かって左右2列の孔が設けられ、他方、収納部空間内の棚板上の前方には左右2つの突起が設けられている。
この棚板上の2つの突起を机天板のいずれか2つの孔に嵌合させることにより、机天板が棚板に対して位置決めされる。そして、2つの突起に嵌合させる2つの穴を適宜選択することにより、棚ユニットから挿入方向の両側にそれぞれ延びる机天板の長さを調節する。
【0004】
支承手段は、机天板の一方の端部から下方に延びる支承板と、支承板の側面に固着され床面上に載置される袖机とを備えている。支承板にはネジ挿入孔が上下方向に適当な間隔をおいて複数列設され、袖机の側面にはネジ孔が形成されている。
支持板は上下方向に延び、下方側の端部が床面上に載置され、上方側の端部が机天板の他方の端部に固定されている。
そして、ネジを支承板の所望のネジ挿入孔に挿通した後でネジ孔に固定することにより、机天板の高さを調節することができるとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭59−120929号公報、図5
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に示すユニット机では、机天板を棚ユニットに支持されるようにするため、受け手段を備える必要があった。また、棚ユニットとしても机天板及び机天板上に載置される物品として想定される重量を支持するだけの強固な構造とする必要があった。また、棚ユニットに対して机天板を挿入方向に移動させて机天板の挿入方向のいずれかの端部を棚ユニット側に当接させると、支承手段又は支持板が棚ユニットから外側にはみ出してしまう。このため、物品載置棚の机天板の端部を当接させた側で、他の設備を配置したり、当該側を壁面に寄せて配置したりする際に支障となってしまうという問題があった。
また、受け手段の棚板に設けられた突起に机天板に設けられた孔を嵌合させるには、一般的に大型の家具である机天板を一度持ち上げる必要があるので、多大な労力を要する。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構成でテーブルと物品載置棚とが組合せられ、物品載置棚に対してテーブルを容易に位置調整させることが可能であるとともに、テーブルに対して物品載置棚を端に配置した使用形態ではテーブルの端の部分が支障とならないようにすることが可能な組合せ家具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の組合せ家具は、複数の脚体、及び該複数の脚体によって支持された天板を有するテーブルと、棚板、及び該棚板の前後両側に前記脚体がそれぞれ配置されるように前記天板が挿通される開口を有する物品載置棚と、を備え、前記棚板のうち、前記天板よりも下方に位置するものは、前記天板が挿通される挿通方向の少なくとも一方に設けられ、前記脚体を内部に収容する収容部を有することを特徴としている。
【0009】
この発明によれば、棚板の前後両側にテーブルの脚体がそれぞれ配置されているので、テーブルは自身の複数の脚体の間に棚板を挟みながら自立した状態である。このため、物品載置棚に対してテーブルを容易に移動させることができる。
また、棚板のうち天板よりも下方に位置するものは収容部を有するので、テーブルを移動して物品載置棚をテーブルの端に配置した状態では、テーブルの挿通方向一方の側の脚体を収容部内に収容させた状態とすることができる。このため、テーブルに対して物品載置棚を端に配置した使用形態で、脚体が物品載置棚からはみ出すことで他の設備を使用したり、壁面に寄せて使用したりする際に支障とならないようにすることができる。
【0010】
また、上記の組合せ家具において、前記物品載置棚は、前記挿通方向と交差する方向の両側で前記棚板を支持する一対の側板を有し、前記棚板の縁部が前記一対の側板の縁部よりも前記挿通方向の内側に位置することで、前記収容部が形成されていることがより好ましい。
この発明によれば、棚板の縁部に脚体を当接させるように配置することで、棚板の収容部内に脚体を容易に収容し、物品載置棚内部内に配置された状態とすることができる。
【0011】
また、上記の組合せ家具において、前記天板は一対の側板間に少なくとも一方で左右方向に隙間を有して配設されていることがより好ましい。
この発明によれば、天板の位置を一対の側板間で調整することができる。
【0012】
また、上記の組合せ家具において、前記テーブルは、前記天板が平面視で長方形に形成されているとともに、前記脚体が、前記天板の前記下面の四隅にそれぞれ取り付けられて構成されていることがより好ましい。
この発明によれば、テーブルの隣り合う2つの脚体を収容部内に収容することで、物品載置棚から脚体だけでなく天板も、挿通方向の一方にはみ出してしまわないようにすることができる。
【0013】
また、上記の組合せ家具において、前記収容部の前記挿通方向に交差する方向の幅は、前記テーブルの前記挿通方向に交差する方向に隣り合う2つの脚体の外側同士の幅寸法と等しく設定されていることがより好ましい。
この発明によれば、収容部内において2つの脚体が嵌合された状態になることで、この2つの脚体を挿通方向に交差する方向に位置決めすることができる。
【0014】
また、上記の組合せ家具において、前記物品載置棚が、前記開口が設けられた位置において上下に分割可能とされていることがより好ましい。
この発明によれば、物品載置棚を開口が設けられた位置において上下に分割して上側の部分を取り外した状態で、テーブルを物品載置棚の下側の部分上に棚板の両側に脚体がそれぞれ位置するように配置する。そして、物品載置棚の下側の部分上に上側の部分を連結することで、物品載置棚の開口内にテーブルの天板が挿通された状態に、物品載置棚とテーブルを容易に組み合わせることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の組合せ家具によれば、簡易な構成でテーブルと物品載置棚とが組合せられ、物品載置棚に対してテーブルを容易に位置調整させることが可能であるとともに、テーブルに対して物品載置棚を端に配置した使用形態ではテーブルの端の部分が支障とならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態の組合せ家具の第一の使用形態における斜視図である。
【図2】同デスク装置の第一の使用形態における一部を破断した平面図である。
【図3】同デスク装置の第一の使用形態における側面の断面図である。
【図4】同デスク装置の物品載置棚の下側板と上側板を分離したときの状態を示す説明図である。
【図5】同デスク装置の第二の使用形態における斜視図である。
【図6】本発明の実施形態の変形例の組合せ家具の第一の使用形態における一部を破断した平面図である。
【図7】本発明の実施形態の変形例の組合せ家具の物品載置棚の側面の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る組合せ家具の実施形態を、図1から図7を参照しながら説明する。
図1に示すように、この組合せ家具1は、使用者が上部で作業を行うテーブル2と、内部に書籍等を収納する物品載置棚3とを備え、必要に応じて物品載置棚3に対してテーブル2を所定の方向に移動させ、使用形態を変えて使用するものである。
以下では、まず、組合せ家具1の第一の使用形態について説明する。なお、説明の便宜のため、物品載置棚3に対してテーブル2が配置されている方向を前方とする。
【0018】
図1及び図2に示されるように、テーブル2は、平面視で長方形形状に形成された天板6と、天板6の下面の四隅にそれぞれ取り付けられた4つの四角柱状の脚体7とを有する。
テーブル2は、天板6の一方の短辺6aが前方に、他方の短辺6aが前方の反対側となる後方にくるように配置されている。なお、前方と後方とを合わせて、前後方向Dと呼ぶことにする。
テーブル2は、前後方向Dより、この前後方向Dに直交する左右方向の方が短くなるよう配置されている。
【0019】
脚体7の軸線に直交する水平面での断面は、一辺が長さAの正方形となっている。そして、4つの脚体7は、それぞれの軸線が天板6に対して直交するように配置され、一端が天板6の下面に取り付けられるとともに他端が不図示の床面上に配置される。
【0020】
図1及び図3に示すように、物品載置棚3は、床面上に配置される下棚10と、下棚10の上端部に連結/分離可能とされる上棚11とを有する。
下棚10は、所定の間隔W1をおいて左右方向に対向するように配置された一対の下側板12と、一対の下側板12間に水平面に沿って配置され、両端部が一対の下側板12に支持される棚板13、14とを備えている。
【0021】
一対の下側板12の互いに向き合う内面間の距離は、天板6の短辺6aの長さにほぼ等しいか、わずかに大きい程度に設定されている。
棚板13、14は、棚板13の上方に棚板14が配置された状態で、それぞれがテーブル2の天板6の下方に位置している。棚板13の前方側の縁部13a、及び棚板14の前方側の縁部14aは、下側板12の前方側の縁部12aに一致するところまでそれぞれ延びている。
棚板13の後方側の縁部13b、及び棚板14の後方側の縁部14bは、一対の下側板12の後方側の縁部12bよりも前後方向Dに沿って内側となる範囲に、縁部12bから脚体7の一辺が長さAだけ間隔を有して配置されている。
【0022】
そして、図2及び図3に示すように、一対の下側板12の間であって、棚板13の縁部13b及び棚板14の縁部14bより後方の範囲が、内部にデスク本体2の後方の2つの脚体7を収容可能な収容部15として構成される。
また、図3及び図4に示すように、一対の下側板12の上端部には、上方に向かって突出する突出部16a、16bが前後方向Dに並んでそれぞれ設けられている。
【0023】
図1及び図3に示すように、上棚11は、下棚10と同様に間隔W1をおいて左右方向に対向するように配置された一対の上側板19と、一対の上側板19間に水平面に沿って配置され、両端部が一対の上側板19に支持される棚板20、21とを備えている。
なお、上側板19と下側板12で、側板を構成する。
上側板19の奥行き(前後方向Dの長さ)は、下側板12の奥行きと等しく設定されている。
【0024】
棚板21は、棚板20の上方に配置されている。下棚10に上棚11を連結したときに、それぞれの棚板20、21がテーブル2の天板6の上方に位置するように、上側板19の下端部から棚板20の上面までの距離と下側板12の高さの和が、天板6の上面の高さより大きくなるように設定されている。
棚板21は一対の上側板19の上端部にそれぞれ取り付けられていて、棚板20は一対の上側板19の上下方向に中間部にそれぞれ取り付けられている。
棚板20の前方側の縁部20aは上側板19の前方側の縁部に一致するところまで延びていて、棚板20の後方側の縁部20bは上側板19の後方側の縁部に一致するところまで延びている。
棚板21の前後方向Dの両縁部は、棚板20と同様に構成されている。
【0025】
図3及び図4に示されるように、一対の上側板19の下端部には、下棚10の突出部16a、16bが嵌合可能な穴部22a、22bがそれぞれ上方に向かって形成されている。
この上棚11の穴部22a、22bが、下棚10の突出部16a、16bとそれぞれ嵌合することで、下棚10に上棚11が連結される。
このように、下棚10と上棚11は、左右方向の幅及び奥行きが互いに等しく設定されていて、下棚10と上棚11を連結させたときに、幅及び奥行きが一定である一体感のある物品載置棚3が構成される。
【0026】
下棚10に上棚11を連結することで、図3に示すように、下棚10の一対の下側板12と棚板14、及び上棚11の一対の上側板19と棚板20により、開口23が形成される。言い換えれば、物品載置棚3は、開口23が設けられる位置において上下に分割可能とされている。
【0027】
以上のように構成されたテーブル2と物品載置棚3は、テーブル2の一方の短辺6aを前方に、他方の短辺6aを後方に配置し、物品載置棚3の開口23に天板6を挿通させた状態で、テーブル2の後方の2つの脚体7を収容部15内に収容して組み付けられる。
このように、物品載置棚3の開口23に天板6を挿通せる挿通方向は、前後方向Dとなる。
物品載置棚3にテーブル2を組み付けるときは、まず、下棚10から上棚11を分離し、下棚10を跨ぐようにしてテーブル2の後方の2つの脚体7を収容部15内に収容するとともに、テーブル2の前方の2つの脚体7を下棚10の前方に配置する。
次に、下棚10に上棚11を連結する。すると、棚板20、21は、天板6に干渉することなく天板6の上方に配置される。
【0028】
なお、図3に示すように、下棚10の一方の下側板12とテーブル2の天板6は、固定部25によりそれぞれ固定されている。
固定部25は、前方から見てL字型の固定部材26と、固定部材26の一端と一方の下側板12とを固定するネジ部材27と、固定部材25の他端と天板6の下面とを固定するネジ部材28とで構成される。
【0029】
本実施形態の組合せ家具1の第一の使用形態では、図1に示すように、物品載置棚3に対して前方のみにテーブル2が延びるように配置される。テーブル2と物品載置棚3をこのような形態で用いたときには、使用者の便宜のために、例えば物品載置棚3の前方に椅子C1を配置して組合せ家具1を用いても良い。
【0030】
また、本実施形態の組合せ家具1の第二の使用形態として、図5に示すように、使用者の使用の便宜に応じて、物品載置棚3に対してテーブル2を後方に移動させ、物品載置棚3の前方及び後方における天板6の前後方向Dの長さを適宜変更して使用することができる。
このとき、テーブル2を移動する前に、固定部25において天板6の下面を固定しているネジ部材28を一度取り外し、テーブル2の前後方向Dの位置を調節してから再び天板6の下面にネジ部材28を取り付ける。
そして、組合せ家具1をこのような使用形態で用いたときには、使用者の便宜のために、例えば、テーブル2における物品載置棚3の前方及び後方の各部分に、椅子C2及び椅子C3をそれぞれ配置しても良い。このとき、一人目の使用者が椅子C2に座ってテーブル2における物品載置棚3の前方の部分を使用しつつ、前方から物品載置棚3を使用することができる。そして、二人目の使用者が椅子C3に座ってテーブル2における物品載置棚3の後方の部分を使用しつつ、後方から物品載置棚3を使用することができる。
【0031】
以上説明したように、本実施形態の組合せ家具1によれば、棚板13、14の両側にテーブル2の脚体7がそれぞれ配置されているので、テーブル2は4つの脚体7の間に棚板13、14を挟みながら、この4つの脚体7により自立した状態である。このため、物品載置棚3に対してテーブル2を容易に移動させることができる。
また、天板6よりも下方に位置する棚板13、14の後方には収容部15が設けられているので、組合せ家具1を第一の使用形態にした状態では、テーブル2の後方に設けられた脚体7を収容部15内に収容させた状態とすることができる。このため、第一の使用形態で、脚体7が物品載置棚3からはみ出すことで他の設備を使用したり、壁面に寄せて使用したりする際に支障とならないようにすることができる。
【0032】
また、棚板13の縁部13b及び棚板14の縁部14bが一対の下側板12の縁部12aよりも前方に位置することで、収容部15が構成されているので、これらの縁部13b、14bにテーブル2の後方に設けられた脚体7を当接させるように配置することで、収容部15内に脚体7を容易に収容し、物品載置棚内部3内に配置された状態とすることができる。
また、脚体7が、平面視で長方形に形成された天板6の下面の四隅にそれぞれ取り付けられている。したがって、後方に設けられた2つの脚体7を収容部15内に収容することで、物品載置棚3から脚体7だけでなく天板6も、後方にはみ出してしまわないようにすることができる。
【0033】
また、物品載置棚3が、開口23が設けられた位置において上下に分割可能になっている。そこで、物品載置棚3を開口23が設けられた位置で下棚10と上棚11に分離し、両棚10、11の間にテーブル2の天板6を配置して、再び下棚10に上棚11を連結する。
これにより、物品載置棚3の開口23内にテーブル3の天板6が挿通された状態に、物品載置棚3とテーブル2を容易に組み合わせることができる。
【0034】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更等も含まれる。
例えば、上記実施形態では、一対の下側板12の互いに向き合う内面間の距離は、天板6の短辺6aの長さにほぼ等しいか、わずかに大きい程度に設定されているとした。しかし、一対の側板12の内面間の距離が天板6の短辺6aの長さより大きいときには、図6に示すように、収容部31の左右方向の幅を、テーブル2の左右方向に隣り合う2つの脚体7の外側同士の幅寸法W2と等しく設定しても良い。
収容部31をこのように構成することで、収容部31内においてテーブル2の後方に設けられた2つの脚体7が収容部31と嵌合された状態になる。このため、この2つの脚体7を左右方向に位置決めすることができる。
【0035】
また、上記実施形態では、物品載置棚3の棚板13、14の後方に収容部15を設けた。しかし、図7に示すように、棚板13の前方側の縁部13a、及び棚板14の前方側の縁部14aを、一対の下側板12の前方側の縁部12aよりも後方に脚体7の一辺が長さAだけ間隔を有して配置しても良い。このとき、一対の下側板12の間であって、棚板13の縁部13a及び棚板14の縁部14aより前方の範囲が、内部にデスク本体2の前方に設けられた2つの脚体7を収容可能な収容部34として構成される。
物品載置棚3をこのように構成することで、前方に設けられた2つの脚体7を収容部34内に収容することで、物品載置棚3からテーブル2が前方にはみ出すのを抑えることができる。
【0036】
また、上記実施形態では、棚板13、14、20、21(以下、「棚板13等」と称する)をこれら棚板13等の左右方向に設けられた一対の下側板12、19でそれぞれ支持した。
しかし、棚板13等を支持する位置は棚板13等の左右方向に対するに限ることなく、棚板13等の前方や後方であっても良い。
【符号の説明】
【0037】
1 組合せ家具
2 テーブル
3 物品載置棚
6 天板
7 脚体
13、14、20、21 棚板
13b、14b 縁部
15、31、34 収容部
23 開口
D 左右方向(挿通方向)
W2 幅寸法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の脚体、及び該複数の脚体によって支持された天板を有するテーブルと、
棚板、及び該棚板の前後両側に前記脚体がそれぞれ配置されるように前記天板が挿通される開口を有する物品載置棚と、
を備え、
前記棚板のうち、前記天板よりも下方に位置するものは、前記天板が挿通される挿通方向の少なくとも一方に設けられ、前記脚体を内部に収容する収容部を有することを特徴とする組合せ家具。
【請求項2】
前記物品載置棚は、前記挿通方向と交差する方向の両側で前記棚板を支持する一対の側板を有し、
前記棚板の縁部が前記一対の側板の縁部よりも前記挿通方向の内側に位置することで、前記収容部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の組合せ家具。
【請求項3】
前記天板は一対の側板間に少なくとも一方で左右方向に隙間を有して配設されていることを特徴とする請求項2に記載の組合せ家具。
【請求項4】
前記テーブルは、前記天板が平面視で長方形に形成されているとともに、
前記脚体が、前記天板の前記下面の四隅にそれぞれ取り付けられて構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の組合せ家具。
【請求項5】
前記収容部の前記挿通方向に交差する方向の幅は、前記テーブルの前記挿通方向に交差する方向に隣り合う2つの脚体の外側同士の幅寸法と等しく設定されていることを特徴とする請求項4に記載の組合せ家具。
【請求項6】
前記物品載置棚が、前記開口が設けられた位置において上下に分割可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の組合せ家具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−24631(P2011−24631A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−170580(P2009−170580)
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】