説明

組成中に脂肪族共役ジエンを含まないブチル様重合体をベースとする過酸化物硬化性コンパウンド

本発明は、組成中に脂肪族共役ジエンを含まず、かつ60分間の還流下で沸騰シクロヘキサンに不溶解の固形分含有量が15重量%未満であるブチル様重合体を含む少なくとも1つの過酸化物硬化性コンパウンドを含有する造形品、該ブチル様重合体を含む少なくとも1つの過酸化物硬化性コンパウンドを含有する、シーリング材料及び医療装置、並びに該ブチル様重合体の製造方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組成中に脂肪族共役ジエンを含まないブチル様重合体を含む少なくとも1つの過酸化物硬化性コンパウンドを含有する造形品に関し、この重合体は、平均分子量Mnが20,000g/モルを超え、かつ60分間の還流下で沸騰シクロヘキサンに不溶解の固形分含有量が15重量%未満のものである。他の一局面では、本発明は、60分間の還流下で沸騰シクロヘキサンに不溶解の固形分含有量が15重量%未満であるブチル様重合体を含む少なくとも1つの過酸化物硬化性コンパウンドを含有するシーリング材及び医療装置に関する。更に他の一局面では、本発明は、組成中に脂肪族共役ジエンを含まないブチル様重合体の製造方法に関し、この重合体は、60分間の還流下で沸騰シクロヘキサンに不溶解の固形分含有量が15重量%未満のものである。更に他の一局面では、本発明は、この弾性重合体を、混合手段で少なくとも1つの充填剤及び少なくとも1つの過酸化物硬化系と混合する前記本発明コンパウンドの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
ブチルゴムは、優れた絶縁性及び気体遮断性で知られている。一般に、市販のブチル重合体は、例えば三塩化アルミニウムのようなルイス酸型触媒を用いて低温カチオン重合法で製造される。最も広く使用されている方法は、反応混合物用の希釈剤として塩化メチルを用い、−90℃未満のオーダーの温度で重合を行い、希釈剤のスラリー中で重合体を製造する方法である。或いは、希釈剤中で重合体を製造することも可能である。この場合、希釈剤は、重合体の溶剤(例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素)として働くものである。生成重合体は、ゴム製造業界に慣用の方法を用いて回収できる。
【0003】
ブチルゴムを利用する場合、硬化コンパウンドの形態で使用することが多い。ブチルゴムに通常使用される加硫系は、硫黄、キノイド、硫黄供与体及び低硫黄の高性能加硫促進剤を含有する。しかし、コンパウンド中の硫黄残査は、望ましくないことが多く、例えばコンパウンドと接触する部品の腐蝕を促進する。
【0004】
コンデンサーキャップ又は医療装置のようなブチルゴムの高性能用途には、ハロゲンや硫黄を含まないコンパウンドを必要とする。この場合、好ましい加硫系は、有害な残査のない物品を作るため、過酸化物をベースとしている。更に、過酸化物硬化コンパウンドは、硫黄硬化材料に比べて、高い耐熱性、その他の利点を有する。
従来のブチルゴムの架橋及び硬化に過酸化物を用いると、ゴムの主鎖が分解し、十分硬化した生成物は得られない。
【0005】
過酸化物硬化性ブチルゴムを得る一方法は、JP−A−107738/1994に記載されるように、通常のブチルゴムをジビニルベンゼン(DVB)のような芳香族ビニル化合物及び有機過酸化物と併用することである。部分架橋ブチルゴムを得る他の同様な方法は、JP−A−172547/1994に記載されるように、通常のブチルゴムを電子吸引基含有多官能性モノマー(エチレンジメタクリレート、トリメチルプロパントリアクリレート、N,N’−m−フェニレンジマレイミド等)及び有機過酸化物と併用することである。これら方法の欠点は、架橋を起こさせるために添加した低分子量の試剤が固体状態では、ゴムと十分反応せず、得られたコンパウンドを汚染することである。また通常のブチルゴムに対する過酸化物の作用により、分解したゴムから数種の低分子量化合物が形成される可能性もある。このようなコンパウンドをベースとする最終物品は、前記低分子種の浸出や経時変化(aging)の促進という望ましくない特性を示す可能性がある。
【0006】
現在好ましい方法は、過酸化物で架橋可能な市販のBayer(登録商標)XL−10000(又は正式にはXL−20及びXL−50)のような市販の予備架橋ブチルゴムを用いることである。例えばWalker等,“Journal of the Institute of the Rubber Industry”,8(2),1974,64−68参照。XL−10000は、重合段階でジビニルベンゼンにより既に部分的に予備架橋されている。このようなカチオン機構による重合法では、過酸化物は存在しない。この重合法では、JP−A−107738/1994に開示された部分架橋ブチルよりもかなり“きれいな”生成物が得られる。後者の場合、DVB分子の両官能基が反応して、重合体鎖中に取り込まれるように十分長い時間、硬化を続けなければならない。
【0007】
前記市販の予備架橋重合体は、多くの用途に優れた特性を示すが、ゲル含有量が50重量%以上で、時には加硫中、通常使用される充填剤及び硬化剤の均一分散が困難になる。これにより、ゴム状物品内に硬化不足部分及び硬化過剰部分が生じる可能性が高まり、物性の低下及び予測不能をもたらす。またゴムのムーニー粘度が通常、60〜70単位(1’+8’@125℃)と高いため、特に混合及びシート化段階で、加工が極めて困難になる可能性がある。
【0008】
英国特許1,354,340には、金属酸化物/アルミニウムアルコレート及び三弗化ホウ素からなる混合触媒系を用いてイソオレフィンの均質重合体又は共重合体(イソブチレンとDVBとの共重合体を含む)を製造する溶液法が記載されている。この方法は、塩化メチル中又は炭化水素溶剤中、通常、−65℃又は−75℃で実施できる。モノマー原料中のDVB含有量は、0.5〜30重量%に変化できる。生成物は、高分子量を有する。しかし、この方法は、原料中に多量のDVBが含まれ、また反応が制御できないことから、ゲル含有量の多い重合体が得られるものと考えられる。
【0009】
RU 2,130,948は、TiCl及びトリイソブチルアルミニウムを含む系で開始される、芳香族又は脂肪族炭化水素溶剤中でイソブチレンとDVBとを共重合する方法を開示している。モノマー原料中のDVB含有量は、イソブチレンに対し0.1〜5.0重量%である。この方法は、−40℃〜+40℃の温度範囲で行うものである。生成物は、低分子量(M<15,000g/モル)で、潤滑剤の増粘用添加物として有用である。本発明方法は、低重合温度で操作し、生成物の粘度平均分子量は、約125,000〜210,000と高い。
【0010】
US 5,395,885は、例えば特定条件下で“アームファースト(arm first)”法により、リビングポリイソブチレン装入物に過剰のDVB架橋剤を添加して得られるマルチアーム放射状星形ポリイソブチレンを開示している。この重合は、電子対供与体としてトリエチルアミンの存在下、TiCl/2−クロロ−2,4,4−トリメチルペンタン開始系で起こる。この反応は、塩化メチレン/ヘキサン混合物(50:50容量)中で行われる。この星形重合体は、特にオイル用の粘度調節剤(biscofier)として有用である可能性があり、後重合水素化工程を必要とすることなく得られる。この重合体の合成法及び構造は、本発明で説明する重合体とは非常に異なる(それぞれ、2段階法対1段階法及び星形対ランダム短分岐/僅かに架橋したエラストマー)。またマルチアーム重合体の合成法は、リビングイソブチレン重合によるもので、本発明の合成法ではない。実際に、これら特殊な星形重合体では、“慣用の”イソブチレン−ジビニルベンゼン重合体の存在は、望ましくなく、不純物として処理される。代表的な星形PTB重合体中の芳香族芯の含有量は、約22重量%である。この芯は、架橋種を含むジビニルベンゼン均質重合体からなる。星形重合体は、星形成後、事実上、残存不飽和を含まないことは、架橋の程度が高い可能性が非常にあることを示している。重合体中のDVBに付属した二重結合がないと、過酸化物硬化を含む用途には適さない。
更に以上の例には、イソブチレン−ジビニルベンゼン共重合体の過酸化物硬化コンパウンドが含まれていない。
【0011】
カナダ特許817,939は、過酸化物硬化性ブチル型重合体を得るには、重合混合物中にイソプレンのような脂肪族ジエンの存在は、必要ないことを教示している。しかし、脂肪族ジエンの存在は、重合の進行を和らげる影響を与え、これにより重合体の分子量を制御できる手段となり得る。イソプレンの特に好適な量は、イソブチレン、イソプレン及びジビニルベンゼンを含むモノマー混合物に対し、1〜5重量%である。好ましい溶剤は、塩化メチル又は塩化エチルであり、塩化アルミニウムのようなフリーデルクラフト触媒であり、温度は、好ましくは−40℃〜−110℃の範囲である。モノマー原料中の芳香族ジビニル化合物の特に有用な含有量は、0.5〜3重量%(適切な形態で)である。得られる重合体は、モノオレフィン及び脂肪族共役ジエンから作った“通常の”ブチルゴムよりも非常に低い常温流れ性を有する。これは、未加硫重合体中の芳香族ジビニル化合物の存在により導入された架橋結合の結果である。このような架橋結合が存在するため、重合体は、明細書中で“架橋ブチル”と言われているが、この重合体は、60分間の還流下で沸騰シクロヘキサンに溶解しない固形分含有量15重量%未満という要件を満足しない。上記出願は、重合中、モノマー原料に連鎖移動剤の存在を含んでいない。
【0012】
これら問題の幾つかを解消するため、予備架橋ブチルゴムに加工性改良用重合体を添加することが多い。この種の重合体は、ゴム組成物の混合又は混練を改良するのに特に有用である。これら重合体としては、天然ゴム、合成ゴム(例えばIR、BR、SBR、CR、NBR、IIR、EPM、EPDM、アクリルゴム、EVA、ウレタンゴム、シリコーンゴム、及び弗素ゴム)や熱可塑性エラストマー(例えばスチレン、オレフィン、塩化ビニル、エステル、アミド、及びウレタン系列)が挙げられる。これら加工性改良用重合体の使用量は、部分架橋ブチルゴム100重量部当り、100重量部以下、好ましくは50重量部以下、最も好ましくは30重量部以下であってよい。しかし、他のゴムの存在は、ブチルゴムの前記所望特性を弱める。
【特許文献1】JP−A−107738/1994
【特許文献2】JP−A−172547/1994
【特許文献3】英国特許1,354,340
【特許文献4】RU 2,130,948
【特許文献5】US 5,395,885
【特許文献6】カナダ特許817,939
【非特許文献1】Walker等,“Journal of the Institute of the Rubber Industry”,8(2),1974,64−68
【非特許文献2】J.Macromol.Sci.−Chem.,A1(6)pp.995−1004(1967)
【非特許文献3】Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry(第5編、完全改訂版、A23巻、Elvers等編、290−292)
【非特許文献4】Joseph P.Kennedyによる“Cationic Polymerization of Olefins:A Critical Inventory”(John Wiley & Sons,Inc.(c)1975,10−12)
【非特許文献5】Encyclopedia of Polymer Science and Engeering,Vol.4,p66以下(配合)及びVol.17,p666以下(加硫)
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明の概要
本発明は、
a.平均分子量Mnが20,000g/モルを超え、少なくとも1つのC〜Cイソモノオレフィンモノマー、少なくとも1つのマルチオレフィン架橋剤及び少なくとも1つの連鎖移動剤から誘導された繰り返し単位を含み、かつ60分間の還流下で沸騰シクロヘキサンに不溶解の固形分含有量が15重量%未満である、組成中に脂肪族共役ジエンを含まない少なくとも1つの弾性重合体、
b.少なくとも1つの充填剤、及び
c.過酸化物硬化系、
を含むコンパウンドを提供する。
本発明の他の一局面は、高純度の用途に有用な前記コンパウンドを含む造形品である。
本発明の更に他の一局面は、前記実質的にゲルのない過酸化物硬化性コンパウンドを含む前記コンパウンドの加硫により得られる加硫物品である。
本発明の更に他の一局面は、組成中に脂肪族共役ジエンを含まない前記実質的にゲルのない過酸化物硬化性コンパウンドの製造方法である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
発明の詳細な説明
本発明は、ブチル様重合体に関する。用語“ブチルゴム”、“ブチル重合体”及び“ブチルゴム重合体”は、本明細書中で交換可能に使用される。従来技術は、ブチルゴムを使用する際、C〜CイソモノオレフィンモノマーとC〜C14マルチオレフィンモノマー又はβ−ピネンとを含むモノマー混合物を反応させることにより製造した重合体に言及しているが、本発明は、少なくとも1つのC〜Cイソモノオレフィンモノマー、少なくとも1つのマルチオレフィン架橋剤及び少なくとも1つの連鎖移動剤から誘導された繰り返し単位を含むもので、モノマー混合物中にマルチオレフィンモノマー/脂肪族共役ジエン又はβ−ピネンがないため、重合体鎖中に二重結合を含まない弾性重合体に関する。
【0015】
本発明に関連して、用語“実質的にゲルのない”とは、シクロヘキサン(60分間の還流下)に溶解しない固形分の含有量が15重量%未満、好ましくは10重量%未満、特に5重量%未満の重合体を指すことが判る。
本発明は、いかなる特定のC〜Cイソモノオレフィンモノマーにも制約されない。好ましいC〜Cイソモノオレフィンモノマーは、イソブチレン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、及びそれらの混合物である。最も好ましいC〜Cイソモノオレフィンモノマーは、イソブチレンである。
このモノマー混合物は、イソプレン、ブタジエン、2−メチルブタジエン、2,4−ジメチルブタジエン、ピペリジン、3−メチル−1,3−ペンタジエン、2,4−ヘキサジエン、2−ネオペンチルブタジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、2,5−ジメチル−1,5−ヘキサジエン、2−メチル−1,4−ペンタジエン、2−メチル−1,6−ヘプタジエン、シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、1−ビニル−シクロヘキサジエンのようなマルチオレフィンモノマーを含まない。
【0016】
更に本発明は、いかなる特定のマルチオレフィン架橋剤にも制約されない。好ましくは、このマルチオレフィン架橋剤は、マルチオレフィン系炭化水素化合物である。これらの例は、ノルボルナジエン、2−イソプロペニルノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、1,3,5−ヘキサトリエン、2−フェニル−1,3−ブタジエン、ジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレン、又は以上の化合物のC〜C20アルキル置換誘導体である。更に好ましくは、マルチオレフィン架橋剤は、ジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレン又は前記化合物のC〜C20アルキル置換誘導体である。最も好ましくは、マルチオレフィン架橋剤は、ジビニルベンゼン又はジイソプロペニルベンゼンである。
【0017】
更に本発明は、いかなる特定の連鎖移動剤にも制約されない。しかし、連鎖移動剤は、好ましくは強力な連鎖移動剤でなければならない。即ち、成長する重合体鎖と反応でき、更にその成長を停止した後、引き続き、新しい重合体鎖を開始するものでなければならない。連鎖移動剤の種類及び量は、架橋剤の量による。低濃度の架橋剤では、少量の連鎖移動剤及び/又は弱い連鎖移動剤が使用できる。しかし、架橋剤の濃度を上げるのに従って、連鎖移動剤の濃度を上げなければならない、及び/又は更に強力な連鎖移動剤を選択しなければならない。弱い連鎖移動剤は、余り大量に使用すると、溶剤混合物の極性を低下させる可能性がある上、本方法が不経済になるので、弱い連鎖移動剤の使用は、避けるべきである。連鎖移動剤の強さは、都合よく測定できる。例えばJ.Macromol.Sci.−Chem.,A1(6)pp.995−1004(1967)参照。移動定数と呼ばれる数は、この強さを表わす。この論文に記載の値によれば、1−ブテンの移動定数は0である。連鎖移動剤の移動係数は、好ましくは10以上、更に好ましくは50以上である。有用な連鎖移動剤の非限定的な例は、ピペリレン、1−メチルシクロヘプテン、1−メチル−1−シクロペンテン、2−エチル−1−ヘキセン、2,4,4−トリメチル−1−ペンテン、インデン及びそれらの混合物である。最も好ましい連鎖移動剤は、2,4,4−トリメチル−1−ペンテンである。
【0018】
重合すべきモノマー混合物は、少なくとも1つのC〜Cイソモノオレフィンモノマーを75〜99.98重量%の範囲、多官能性架橋剤を0.01〜15重量%の範囲、及び連鎖移動剤を0.01〜10重量%の範囲で含有することが好ましい。更に好ましくは、モノマー混合物は、C〜Cイソモノオレフィンモノマーを82〜99.9重量%の範囲、多官能性架橋剤を0.05〜10重量%の範囲、及び連鎖移動剤を0.05〜8重量%の範囲で含有する。最も好ましくは、モノマー混合物は、C〜Cイソモノオレフィンモノマーを95〜99.85重量%の範囲、多官能性架橋剤を0.1〜5重量%の範囲、及び連鎖移動剤を0.05〜5重量%の範囲で含有する。当業者ならば、全てのモノマーの合計量が100重量%になることは明らかであろう。
【0019】
モノマー混合物は、1つ以上の別の重合性コモノマーを少量含有してよい。例えばモノマー混合物は、p−メチルスチレン、スチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、p−メトキシスチレン、インデン(インデン誘導体を含む)及びそれらの混合物のようなスチレン系モノマーを少量含有してよい。スチレン系モノマーが存在すれば、その量は、モノマー混合物に対し、5.0重量%以下が好ましい。これに従って、C〜Cイソモノオレフィンモノマー値は、100重量%の合計になるように、再度、調節しなければならない。
勿論、モノマー混合物中の他のモノマーと共重合可能であれば、モノマー混合物中に更に他のモノマーを使用することが可能である。
【0020】
本発明は、モノマー混合物の特定の製造及び/又は重合方法に制約されない。この種の重合は、当業者に周知であり、通常、前述の反応混合物を触媒系と接触させる工程を含む。重合は、ブチル重合体の製造に慣用の温度、例えば−100℃〜+50℃の範囲で行うことが好ましい。重合体は、溶液重合又はスラリー重合法で製造してよい。重合は、好ましくは懸濁液(スラリー法)中で行うことが好ましい。例えばUllmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry(第5編、完全改訂版、A23巻、Elvers等編、290−292)参照。
本発明重合体のムーニー粘度(ASTM D1646)ML(1+8@125℃)は、好ましくは5〜40単位の範囲、更に好ましくは7〜35単位の範囲である。
【0021】
一例として、一実施態様では、重合は、不活性脂肪族炭化水素希釈剤(例えばn−ヘキサン)、並びに大量(80〜99モル%の範囲)のハロゲン化ジアルキルアルミニウム(例えば塩化ジエチルアルミニウム)、少量(1〜20モル%の範囲)のジハロゲン化モノアルキルアルミニウム(例えば二塩化イソブチルアルミニウム)及び水、アルミノキサン(例えばメチルアルミノキサン)及びそれらの混合物よりなる群から選ばれた、少量(0.01〜10ppm)の少なくとも1つの部材を含む触媒混合物の存在下で行う。勿論、ブチル重合体の製造に従来使用されている他の触媒系もここで有用なブチル重合体を製造するために使用できる。例えばJoseph P.Kennedyによる“Cationic Polymerization of Olefins:A Critical Inventory”(John Wiley & Sons,Inc.(c)1975,10−12)参照。
【0022】
重合は、連続的、断続的のいずれでも行うことができる。連続操作の場合、この方法は、下記3つの原料流で行うことが好ましい。
I)溶剤/希釈剤+イソモノオレフィン(好ましくはイソブテン)
II)多官能性架橋剤及び連鎖移動剤
III)触媒
断続操作の場合、この方法は、例えば次のようにして行うことができる。反応温度に予備冷却した反応器に溶剤又は希釈剤とモノマーとを装入する。次に開始剤を、重合熱が問題なく消散できるように、希釈溶液の状態でポンプ送りする。反応経過は、熱の発生により監視できる。
【0023】
コンパウンドは、更に少なくとも1つの活性又は不活性の充填剤を含有する。充填剤は、特に次のものである。
・例えばシリケート溶液の沈殿、又はハロゲン化珪素の火炎加水分解により製造した高分散シリカで、比表面積は、5〜1000m/gの範囲で、主な粒度は、10〜400nmの範囲である。このシリカは、任意に、Al、Mg、Ca、Ba、Zn、Zr及びTiのような他の金属の酸化物との混合酸化物として存在してもよい。
・珪酸アルミニウム、及び珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム等のアルカリ土類金属シリケートのような合成シリケートで、BET比表面積は、20〜400m/gの範囲で、主な粒度は、10〜400nmの範囲である。
・カオリン及びその他の天然産シリカ。
・ガラスファイバー及びガラスファイバー製品(マット、押出品)又は微小ガラス球。
・酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウム及び酸化アルミニウムのような金属酸化物。
・炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム及び炭酸亜鉛のような金属炭酸塩。
・金属水酸化物、例えば水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウム。
・カーボンブラック。ここで使用されるカーボンブラックは、ランプブラック法、ファーネスブラック法又はガスブラック法で製造され、好ましくは、BET(DIN 66131)比表面積は、20〜200m/gの範囲で、例えばISAF、HAF、FEF又はGPFカーボンブラックである。
・ゴムゲル、特にポリブタジエン、ブタジエン/スチレン共重合体、ブタジエン/アクリロニトリル共重合体及びポリクロロプレンをベースとするゴムゲル。
或いは以上の混合物でもよい。
【0024】
好ましい無機充填剤の例としては、シリカ、シリケート、ベントナイトのような粘土、石膏、アルミナ、二酸化チタン、タルク、及びそれらの混合物等が挙げられる。これらの無機粒子は、表面に水酸基を有し、親水性兼疎油性にする。これは、充填剤粒子と四元共重合体との良好な相互作用を達成する困難性を一層悪化させる。多くの目的には、好ましい無機物は、シリカ、特に珪酸ナトリウムの二酸化炭素沈殿で作ったシリカである。本発明で使用するのに好適な乾燥非晶質シリカ粒子の平均凝集物粒度は、1〜100μの範囲、好ましくは10〜50μの範囲、最も好ましくは10〜25μの範囲である。凝集物粒子の10容量%未満は、5μ未満か、或いは50μを超える粒度が好ましい。好適な非晶質乾燥シリカは、更に通常、DIN(ドイツ工業規格)66131に従って測定したのBET表面積が50〜450m/gの範囲であり、DIN 53601に従って測定したDBP吸収量が、150〜400g/100gシリカの範囲であり、またDIN ISO 787/11に従って測定した乾燥減量が、0〜10重量%の範囲である。好適なシリカ充填剤は、PPG Industries Inc.から商品名HiSi(登録商標)210、HiSi(登録商標)233及びHiSi(登録商標)243で得られる。またBayer AGから得られるVulkasil(登録商標)S及びVulkasil(登録商標)Nも好適である。
【0025】
本発明のコンパウンドには、カーボンブラックと無機充填剤とを組合わせ使用するのが有利である。このような組合わせで、無機充填剤とカーボンブラックとの比は、通常、0.05〜20、好ましくは0.1〜10の範囲である。本発明のゴム組成物には、通常、カーボンブラックを20〜200重量部、好ましくは30〜150重量部、更に好ましくは40〜100重量部の範囲の量含有させるのが有利である。
【0026】
コンパウンドは、更に少なくとも1つの過酸化物硬化系を含有する。本発明は、特定の過酸化物硬化系に制約されない。例えば無機又は有機の過酸化物が好適である。好ましい有機過酸化物は、ジアルキルパーオキシド、ケタールパーオキシド、アラルキルパーオキシド、パーオキシドエーテル、パーオキシドエステル、例えばジ−tart−ブチルパーオキシド、ビス−(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン、ジクミルパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)−ヘキセン−(3)、1,1−ビス−(tert−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチル−シクロヘキサン、ベンゾイルパーオキシド、tert−ブチルクミルパーオキシド及びtert−ブチルパーベンゾエートである。コンパウンド中の過酸化物の量は、通常、1〜10phr(100ゴム当り)、好ましくは4〜8phrの範囲である。次の硬化は、通常、100〜200℃、好ましくは130〜180℃の範囲の温度で行われる。過酸化物は、重合体に結合した状態で適用するのが有利である。好適な系は、例えばRhein Chemie Rheinau GmbHからPolydispersion T(VC)D−40P、D(=重合体結合したジ−tert−ブチルパーオキシ−イソプロピルベンゼン)のような市販品として入手できる。
【0027】
たとえ好ましくなくても、コンパウンドは、更に他の天然又は合成ゴムを含有してよい。このようなゴムは、例えばBR(ポリブタジエン)、ABR(ブタジエン/アクリル酸C〜Cアルキルエステル共重合体)CR(ポリクロロプレン)、IR(ポリイソプレン)、SBR(スチレン含有量が1〜60重量%の範囲のスチレン/ブタジエン共重合体)、NBR(アクリロニトリル含有量が5〜60重量%の範囲のブタジエン/アクリロニトリル共重合体)、HNBR(一部又は全部水素化したNBRゴム)、EPDM(エチレン/プロピレン/ジエン共重合体)、FKM(フルオロポリマー又はフルオロゴム)及びそれら重合体の混合物である。
【0028】
本発明のゴム組成物は、更にゴム用の助剤製品を含有できる。このような助剤製品は、当該技術分野で周知であり、反応促進剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、酸化防止剤、泡立て剤、経時変化防止剤、熱安定剤、光安定剤、オゾン安定剤、加工助剤、可塑剤、粘着付与剤、発泡剤、染料、顔料、ワックス、増量剤、有機酸、禁止剤、金属酸化物、及びトリエタノールアミン、ポリエチレングリコール、ヘキサントリオール等のような活性剤である。これらのゴム助剤は、特に意図する用途に応じた従来量で使用される。従来量は、例えばゴムに対し0.1〜50重量%である。組成物は、更に有機脂肪酸を0.1〜20phrの範囲含有することが好ましい。好ましい有機脂肪酸は、分子中に1つ以上の炭素二重結合を有する不飽和脂肪酸で、更に好ましくは分子中に少なくとも1つの共役炭素−炭素二重結合を有する共役ジエン酸を10重量%以上含む不飽和脂肪酸である。これら脂肪酸は、好ましくは炭素数8〜22、更に好ましくは12〜18の範囲のものである。このような脂肪酸としては、例えばステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、及びそれらのカルシウム、亜鉛、マグネシウム、カリウム及びアンモニウムの塩である。
【0029】
最終コンパウンドの成分は、好適には25〜200℃の範囲であってよい高温で一緒に混合する。混合時間は、普通、1時間を越えず、2〜30分の範囲で通常、十分である。混合は、好適な混合手段、例えばBanburyミキサーのような密閉式ミキサー、或いはHaake又はBrabenderミニチュア密閉式ミキサーで行うのが好適である。2−ロールミルミキサーもエラストマー中に添加物を良好に分散できる。押出機も良好に混合でき、混合時間も短くて済む。混合を2段階以上で行うことが可能であり、また異なる装置、例えば1つの段階を密閉式ミキサーで行い、また1つの段階を押出機で行うことも可能である。しかし、混合段階中、不要の予備架橋(=スコーチ)が起こらないように注意すべきである。配合及び加硫については、Encyclopedia of Polymer Science and Engeering,Vol.4,p66以下(配合)及びVol.17,p666以下(加硫)も参照。
【0030】
更に本発明は、過酸化物及び/又は放射線の分解温度で加熱することにより、加硫する前記本発明の実質的にゲルのない過酸化物硬化性コンパウンドを含む造形品を提供する。過酸化物は、加硫中、消費しなければならないので、得られる加硫造形品は、もはや実質量の過酸化物を含まないことは明らかである。しかし、この加硫造形品は、オゾン攻撃を受けることが知られているイソプレンのようなマルチオレフィンから得られる重合体鎖のように不飽和が残存しないので、耐オゾン性に優れている。したがって、前記加硫品又は未加硫品は、薬剤用容器、特にガラス又はプラスチック製小瓶、管の栓やシール、医療用注入器や袋の部品、燃料電池用コンデンサーの蓋やシール、電子機器の部品、特に絶縁用部品、電解質含有容器のシールや部品、リング、保湿器、通常のシール、及びシーラントのような多くの用途に好適である。
本発明を以下の実施例により更に説明する。
【0031】
実施例
重合用希釈剤として働く塩化メチル(Dow Chemical)及びイソブチレンモノマー(Matheson、99%)を、蒸気相の凝縮により、反応器に移した。塩化アルミニウム(99.99%)、イソプレン(99%)及び2,4,4−トリメチル−1−ペンテン(99%)は、Aldrich製である。イソプレンから、Aldrich製の開始剤処分カラムを用いて、開始剤を除去した。市販のジビニルベンゼン(約64%)は、Dow Chemical製である。
コンパウンドと、カーボンブラック(ITB#7)及び過酸化物(DI−CUP40C、Struktol Canada Ltd.)との混合は、C.W.Brabender製ミニチュア密閉式ミキサー(Brabender MIM)を用いて行った。このミキサーは、ドライブユニット(Plasticorder(登録商標)Type PL−V151)とデータインターフェースモジュールとで構成される。
ASTM規格D−5289に従って、Monsanto NDR 2000(E)でムービング・ダイ・レオメーター(MDR)試験を行った。上部ダイは、1度の小アークを介して振動させた。
サンプルをシクロヘキサン中で60分間、還流した後、重合体の溶解性を測定した。
Allan−Bradleyプログラマブル・コントローラーを備えた電気プレス(Electric Press)を用いて硬化を行った。
Instron Testmaster Automation System,Model 4464を用いて応力−歪試験を行った。
【0032】
例1(比較例)
50mLエルレンマイヤーフラスコにAlClを0.45g入れ、次いで−30℃で塩化メチルを100mL加えた。得られた溶液を−30℃で30分間撹拌した後、−95℃に冷却し、こうして触媒溶液を形成した。
頭頂撹拌器を備えた2000mLガラス製反応器に−95℃で塩化メチルを900mL入れた後、−95℃でイソブチレンを100.0mL、更に室温でイソプレンを3.0mL、次いで室温で市販のDVBを5.0mL加えた。反応器には、2,4,4−トリメチル−1−ペンテンも3.0mL入れた。反応混合物を−95℃に冷却し、触媒溶液10.0mLを加えて、反応を開始させた。
MBRAUN(登録商標)乾燥箱中、乾燥窒素の雰囲気下に重合を行った。反応器内の温度は、熱電対を用いて監視した。反応は、5分後、反応混合物に、少量の水酸化ナトリウムを含むエタノールを10mL加えることにより、終了させた。重合中、観察された最大温度上昇は、12.1℃であった。
得られた重合体(重合体1)を水蒸気凝固させ、6”×12”ミル上、約105℃で乾燥した後、真空オーブン中で一定重量になるまで、50℃で乾燥した。
反応の収率は、54.8%で、またゴムは、シクロヘキサンに全て溶解した。
【実施例1】
【0033】
例2
反応原料中にイソプレンを存在させなかった他は、例1を繰り返した。この重合中、反応器中で達した最大温度は、21.9℃であった。
反応の収率は、83.1%で、またゴムの溶解性は、94.7%であった。
【実施例2】
【0034】
例3
下記処方を用いて重合体1及び2をそれぞれ配合した。
重合体:100phr
カーボンブラック(IRB#7):50phr
過酸化物(DI−CUP40C):1.0phr
Brabender密閉式ミキサー(容量約75cc)を用いて混合を行った。開始温度は60℃、また混合速度は50rpmである。下記工程を行った。
0分:重合体を添加
1.5分:カーボンブラックを分けて(in increments)添加
7.0分:過酸化物を添加
8.0分:混合物を取り出す
【0035】
得られたコンパウンド(コンパウンド1及び2)をミル(6”×12”)に狭いロール間隙(nip gap)で6回通した。
ムービング・ダイ・レオメーター(MDR)を用いて、コンパウンドを試験した。また、160℃で硬化後、応力−歪特性を試験した。
結果を表1に示す。
【0036】
【表1】

【0037】
これらの結果から、コンパウンド2(重合体2由来)は、コンパウンド1(重合体1由来)よりも少し高い硬化状態に達することが判る。これは、Δトルク値の差(MDR硬化)からも、また硬化コンパウンドに対して行った応力−歪試験からも判る。
以上のように、本発明は、シクロヘキサンに溶解しない(60分間の還流下)固形分の含有量が15重量%未満で、それぞれの二重結合含有重合体よりも良好に硬化する残存二重結合のない過酸化物硬化性ブチル様重合体を合成できる。本発明重合体の耐オゾン性は、イソプレン又はその他の脂肪族共役ジエンに由来する不飽和がないため、もともと優れている。これらの特性は、組成中にイソプレンを含み、不溶解部分が70重量%を超える市販の過酸化物硬化性ブチルゴム(XL−10000)とは、非常に異なっている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.平均分子量Mnが20,000g/モルを超え、少なくとも1つのC〜Cイソモノオレフィンモノマー、少なくとも1つのマルチオレフィン架橋剤及び少なくとも1つの連鎖移動剤から誘導された繰り返し単位を含み、かつ60分間の還流下で沸騰シクロヘキサンに不溶解の固形分含有量が15重量%未満である、組成中に脂肪族共役ジエンを含まない少なくとも1つの弾性重合体、
b.少なくとも1つの充填剤、及び
c.過酸化物硬化系、
を含むコンパウンド。
【請求項2】
前記マルチオレフィン架橋剤が、ノルボルナジエン、2−イソプロペニルノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、1,3,5−ヘキサトリエン、2−フェニル−1,3−ブタジエン、ジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレン、又は以上の化合物のC〜C20アルキル置換誘導体よりなる群から選ばれる請求項1に記載のコンパウンド。
【請求項3】
前記連鎖移動剤が、ピペリレン、1−メチルシクロヘプテン、1−メチル−1−シクロペンテン、2−エチル−1−ヘキセン、2,4,4−トリメチル−1−ペンテン、インデン及びそれらの混合物よりなる群から選ばれる請求項1に記載のコンパウンド。
【請求項4】
前記過酸化物系が、有機過酸化物である請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンパウンド。
【請求項5】
前記弾性重合体を、混合手段で少なくとも1つの充填剤及び少なくとも1つの過酸化物硬化系と混合する請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンパウンドの製造方法。
【請求項6】
少なくとも1つのC〜Cイソモノオレフィンモノマー、少なくとも1つの多官能性架橋剤及び少なくとも1つの連鎖移動剤を触媒の存在下に重合させることを特徴とする、少なくとも1つのC〜Cイソモノオレフィンモノマー、少なくとも1つのマルチオレフィン架橋剤及び少なくとも1つの連鎖移動剤から誘導された繰り返し単位を含み、かつ60分間の還流下で沸騰シクロヘキサンに不溶解の固形分含有量が15重量%未満であり、かつ重合体鎖中に二重結合を含まない弾性重合体の製造方法。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンパウンドを含む造形品。
【請求項8】
請求項7に記載の造形品を加硫することにより得られる加硫造形品。

【公表番号】特表2006−501333(P2006−501333A)
【公表日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−540426(P2004−540426)
【出願日】平成15年10月2日(2003.10.2)
【国際出願番号】PCT/CA2003/001517
【国際公開番号】WO2004/031283
【国際公開日】平成16年4月15日(2004.4.15)
【出願人】(504472891)バイエル・インク. (5)
【Fターム(参考)】