説明

組成物、レジスト膜、パターン形成方法、及びインクジェット記録方法

【課題】活性光線若しくは放射線又は熱に対する感度に優れた組成物、この組成物を用いて形成されたレジスト膜、並びに、この組成物を用いたパターン形成方法及びインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る組成物は、式A−LGにより表される化合物であって、前記Aは、下記一般式(A−1)により表される残基であり、前記LGは、酸の作用により脱離して式A−Hにより表される酸を発生させる基である化合物と、活性光線若しくは放射線の照射により酸を発生する化合物、及び/又は、加熱により酸を発生する化合物とを含んでいる。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式A−LGにより表される化合物であって、前記Aは、下記一般式(A−1)により表される残基であり、前記LGは、酸の作用により脱離して式A−Hにより表される酸を発生させる基である化合物と、
活性光線若しくは放射線の照射により酸を発生する化合物、及び/又は、加熱により酸を発生する化合物と
を含んだ組成物。
【化1】

式中、
20及びR21は、各々独立に、有機基を表す。R20とR21とは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
Gは、炭素原子、硫黄原子、又はS=Oを表す。
【請求項2】
前記Aは、下記一般式(A−2)により表される請求項1に記載の組成物。
【化2】

式中、
20及びR21は、各々独立に、有機基を表す。R20とR21とは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
【請求項3】
前記Aは、下記一般式(A−3)により表される請求項2に記載の組成物。
【化3】

式中、
Xfは、各々独立に、フッ素原子、又は、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。
m及びnは、各々独立に、1〜20の整数を表す。
【請求項4】
前記Aは、下記一般式(A−4)により表される請求項2に記載の組成物。
【化4】

式中、
Xfは、各々独立に、フッ素原子、又は、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。
Rは、各々独立に、水素原子、フッ素原子、アルキル基、又は、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。
Lは、z≧2の場合には各々独立に、単結合又は2価の連結基を表す。
Eは、環状構造を有する基を表す。
n及びxは、各々独立に、1〜20の整数を表す。
yは、0〜10の整数を表す。
zは、0〜10の整数を表す。
【請求項5】
前記式A−LGは、下記一般式(1)乃至(5)の何れかである請求項1乃至4の何れか1項に記載の組成物。
【化5】

式中、
乃至R、R乃至R13、及びR15乃至R19は、各々独立に、水素原子又は1価の置換基を表す。
、R及びR14は、各々独立に、1価の置換基を表す。
Aは、前記一般式(A−1)乃至(A−4)の何れかにより表される残基である。
【請求項6】
前記式A−LGは前記一般式(1)である請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物を含み、
酸の作用により分解してアルカリ現像液への溶解度が増大する樹脂を更に含んだ
請求項1乃至6の何れか1項に記載の組成物。
【請求項8】
電子線、X線又はEUV光により露光される請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の組成物を用いて形成されたレジスト膜。
【請求項10】
請求項7又は8に記載の組成物を用いて膜を形成することと、
前記膜を露光することと、
前記露光された膜を現像することと
を含んだパターン形成方法。
【請求項11】
酸架橋剤及び/又はカチオン重合性化合物を更に含んだ請求項1乃至6の何れか1項に記載の組成物。
【請求項12】
前記活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物を含んだ請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
被記録媒体上に請求項12に記載の組成物を吐出することと、
吐出された前記組成物に活性光線又は放射線を照射して前記組成物を硬化させることとを含んだインクジェット記録方法。
【請求項14】
下記一般式(A1−1)により表される化合物。
【化6】

式中、
20及びR21は、各々独立に、有機基を表す。R20とR21とは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
Gは、炭素原子、硫黄原子、又はS=Oを表す。
乃至Rは、各々独立に、水素原子又は1価の置換基を表す。
及びRは、各々独立に、1価の置換基を表す。
【請求項15】
下記一般式(1N−II)により表されるアミンと、下記一般式(1A−II)により表される酸ハロゲン化物又は下記一般式(1B−II)により表される酸無水物とを、塩基の存在下で反応させることを含んだ請求項14に記載の化合物の合成方法。
【化7】

式(1N−II)中、
20は、有機基を表す。
乃至Rは、各々独立に、水素原子又は1価の置換基を表す。
及びRは、各々独立に、1価の置換基を表す。
【化8】

式(1A−II)中、
21は、有機基を表す。
Gは、炭素原子、硫黄原子、又はS=Oを表す。
Xは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。
【化9】

式(1B−II)中、
21は、有機基を表す。
Gは、炭素原子、硫黄原子、又はS=Oを表す。
【請求項16】
下記一般式(1N−I)により表されるアミンと、下記一般式(1A−I)により表される酸ハロゲン化物又は下記一般式(1B−I)により表される酸無水物とを、塩基の存在下で反応させることにより、前記一般式(1N−II)により表されるアミンを合成することを更に含んだ請求項15に記載の方法。
【化10】

式(1N−I)中、
乃至Rは、各々独立に、水素原子又は1価の置換基を表す。
及びRは、各々独立に、1価の置換基を表す。
【化11】

式(1A−I)中、
20は、有機基を表す。
Xは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。
【化12】

式(1B−I)中、
20は、有機基を表す。

【公開番号】特開2011−93856(P2011−93856A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−250886(P2009−250886)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】