組織因子経路阻害因子に対する抗体
本発明は、組織因子経路阻害因子(TFPI)と特異的に結合し、かつ血液の凝固時間を低減する抗体に関する。このような抗体は、凝血異常の対象の治療において有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
TFPIのK2ドメインと特異的に結合できるモノクローナル抗体であって、配列番号2の残基R17を含むエピトープと特異的に結合できる抗体。
【請求項2】
TFPIのK2ドメインと特異的に結合できるモノクローナル抗体であって、配列番号2のE10、E11、D12、P13、R17、Y19、T21、Y23、F24、N26、Q28、Q31、C32、E33、R34、F35、K36およびL50からなる群より選択される1または複数の残基を含むエピトープと結合できる抗体。
【請求項3】
TFPIのK2ドメインと結合できるモノクローナル抗体であって、前記抗体の軽鎖が、配列番号15の
・31位に相当する位置にE、
・32位に相当する位置にS、
・33位に相当する位置にD、
・37位に相当する位置にY、
・96位に相当する位置にA、
・97位に相当する位置にT、および
・99位に相当する位置にF
のアミノ酸残基を含み、
前記抗体の重鎖が、配列番号18の
・31位に相当する位置にN、
・53位に相当する位置にR、
・54位に相当する位置にS、
・57位に相当する位置にY、
・59位に相当する位置にY、
・60位に相当する位置にF、
・61位に相当する位置にP、
・62位に相当する位置にD、
・65位に相当する位置にQ、
・102位に相当する位置にY、
・103位に相当する位置にD、および
・106位に相当する位置にD
のアミノ酸残基を含む抗体。
【請求項4】
前記重鎖が、配列番号18の52位に相当する位置にSをさらに含み、かつ/または前記軽鎖が、配列番号15の98位に相当する位置にHをさらに含み、かつ前記重鎖が、配列番号18の56位に相当する位置にSをさらに含む、請求項3に記載のモノクローナル抗体。
【請求項5】
組織因子経路阻害因子(TFPI)のKunitz 2(K2)ドメインと結合できるモノクローナル抗体であって、前記抗体の重鎖が:
・配列番号18のアミノ酸31〜35(NYAMS)のCDR1配列であって、これらのアミノ酸の1つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列、および/または
・配列番号18のアミノ酸50〜66(TISRSGSYSYFPDSVQG)のCDR2配列であって、これらのアミノ酸の1、2もしくは3つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列、および/または
・配列番号18のアミノ酸99〜110(LGGYDEGDAMDS)のCDR3配列であって、これらのアミノ酸の1、2もしくは3つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列
を含む抗体。
【請求項6】
組織因子経路阻害因子(TFPI)のKunitz 2(K2)ドメインと結合できるモノクローナル抗体であって、前記抗体の軽鎖が:
・配列番号15のアミノ酸24〜39(KSSQSLLESDGKTYLN)のCDR1配列であって、これらのアミノ酸の1、2もしくは3つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列、および/または
・配列番号15のアミノ酸55〜61(LVSILDS)のCDR2配列であって、これらのアミノ酸の1もしくは2つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列、および/または
・配列番号15のアミノ酸94〜102(LQATHFPQT)のCDR3配列であって、これらのアミノ酸の1もしくは2つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列
を含む抗体。
【請求項7】
組織因子経路阻害因子(TFPI)のKunitz 2(K2)ドメインと結合できるモノクローナル抗体であって、前記抗体の重鎖が:
・配列番号18のアミノ酸31〜35(NYAMS)のCDR1配列と、
・配列番号18のアミノ酸50〜66(TISRSGSYSYFPDSVQG)のCDR2配列と、
・配列番号18のアミノ酸99〜110(LGGYDEGDAMDS)のCDR3配列と
を含み、前記抗体の軽鎖が:
・配列番号15のアミノ酸24〜39(KSSQSLLESDGKTYLN)のCDR1配列と、
・配列番号15のアミノ酸55〜61(LVSILDS)のCDR2配列と、
・配列番号15のアミノ酸94〜102(LQATHFPQT)のCDR3配列と
を含む抗体。
【請求項8】
前記抗体の軽鎖が、配列番号15を含み、前記抗体の重鎖が、配列番号18を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体。
【請求項9】
前記抗体の軽鎖が、配列番号21を含み、前記抗体の重鎖が、配列番号24を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体。
【請求項10】
mAb2974よりも高い親和性でTFPIのK2ドメインと結合できる、請求項1から9のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体。
【請求項11】
TFPIが前記抗体で飽和されている場合に、FVIIa/TF/FXa阻害因子アッセイにおいて測定して、膜結合FVIIa/TF/FXaのTFPI阻害を、少なくとも55%、例えば少なくとも60%、例えば少なくとも65%、例えば少なくとも70%、例えば少なくとも75%、例えば少なくとも80%、例えば少なくとも85%、例えば少なくとも90%、例えば少なくとも95%、例えば100%まで、例えば100%中和できる、請求項1から10のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体。
【請求項12】
請求項1から10のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメントを発現する真核生物細胞。
【請求項13】
請求項1から10のいずれか一項に記載の抗体または請求項11に記載のポリヌクレオチドと、医薬的に許容され得る担体または希釈剤とを含む医薬組成物。
【請求項14】
凝血異常の対象を治療するための、請求項1から10のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体の使用。
【請求項15】
凝血異常の対象を治療する方法であって、請求項1から10のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体を前記対象に投与するステップを含む方法。
【請求項1】
TFPIのK2ドメインと特異的に結合できるモノクローナル抗体であって、配列番号2の残基R17を含むエピトープと特異的に結合できる抗体。
【請求項2】
TFPIのK2ドメインと特異的に結合できるモノクローナル抗体であって、配列番号2のE10、E11、D12、P13、R17、Y19、T21、Y23、F24、N26、Q28、Q31、C32、E33、R34、F35、K36およびL50からなる群より選択される1または複数の残基を含むエピトープと結合できる抗体。
【請求項3】
TFPIのK2ドメインと結合できるモノクローナル抗体であって、前記抗体の軽鎖が、配列番号15の
・31位に相当する位置にE、
・32位に相当する位置にS、
・33位に相当する位置にD、
・37位に相当する位置にY、
・96位に相当する位置にA、
・97位に相当する位置にT、および
・99位に相当する位置にF
のアミノ酸残基を含み、
前記抗体の重鎖が、配列番号18の
・31位に相当する位置にN、
・53位に相当する位置にR、
・54位に相当する位置にS、
・57位に相当する位置にY、
・59位に相当する位置にY、
・60位に相当する位置にF、
・61位に相当する位置にP、
・62位に相当する位置にD、
・65位に相当する位置にQ、
・102位に相当する位置にY、
・103位に相当する位置にD、および
・106位に相当する位置にD
のアミノ酸残基を含む抗体。
【請求項4】
前記重鎖が、配列番号18の52位に相当する位置にSをさらに含み、かつ/または前記軽鎖が、配列番号15の98位に相当する位置にHをさらに含み、かつ前記重鎖が、配列番号18の56位に相当する位置にSをさらに含む、請求項3に記載のモノクローナル抗体。
【請求項5】
組織因子経路阻害因子(TFPI)のKunitz 2(K2)ドメインと結合できるモノクローナル抗体であって、前記抗体の重鎖が:
・配列番号18のアミノ酸31〜35(NYAMS)のCDR1配列であって、これらのアミノ酸の1つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列、および/または
・配列番号18のアミノ酸50〜66(TISRSGSYSYFPDSVQG)のCDR2配列であって、これらのアミノ酸の1、2もしくは3つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列、および/または
・配列番号18のアミノ酸99〜110(LGGYDEGDAMDS)のCDR3配列であって、これらのアミノ酸の1、2もしくは3つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列
を含む抗体。
【請求項6】
組織因子経路阻害因子(TFPI)のKunitz 2(K2)ドメインと結合できるモノクローナル抗体であって、前記抗体の軽鎖が:
・配列番号15のアミノ酸24〜39(KSSQSLLESDGKTYLN)のCDR1配列であって、これらのアミノ酸の1、2もしくは3つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列、および/または
・配列番号15のアミノ酸55〜61(LVSILDS)のCDR2配列であって、これらのアミノ酸の1もしくは2つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列、および/または
・配列番号15のアミノ酸94〜102(LQATHFPQT)のCDR3配列であって、これらのアミノ酸の1もしくは2つが別のアミノ酸で置換されていてよい配列
を含む抗体。
【請求項7】
組織因子経路阻害因子(TFPI)のKunitz 2(K2)ドメインと結合できるモノクローナル抗体であって、前記抗体の重鎖が:
・配列番号18のアミノ酸31〜35(NYAMS)のCDR1配列と、
・配列番号18のアミノ酸50〜66(TISRSGSYSYFPDSVQG)のCDR2配列と、
・配列番号18のアミノ酸99〜110(LGGYDEGDAMDS)のCDR3配列と
を含み、前記抗体の軽鎖が:
・配列番号15のアミノ酸24〜39(KSSQSLLESDGKTYLN)のCDR1配列と、
・配列番号15のアミノ酸55〜61(LVSILDS)のCDR2配列と、
・配列番号15のアミノ酸94〜102(LQATHFPQT)のCDR3配列と
を含む抗体。
【請求項8】
前記抗体の軽鎖が、配列番号15を含み、前記抗体の重鎖が、配列番号18を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体。
【請求項9】
前記抗体の軽鎖が、配列番号21を含み、前記抗体の重鎖が、配列番号24を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体。
【請求項10】
mAb2974よりも高い親和性でTFPIのK2ドメインと結合できる、請求項1から9のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体。
【請求項11】
TFPIが前記抗体で飽和されている場合に、FVIIa/TF/FXa阻害因子アッセイにおいて測定して、膜結合FVIIa/TF/FXaのTFPI阻害を、少なくとも55%、例えば少なくとも60%、例えば少なくとも65%、例えば少なくとも70%、例えば少なくとも75%、例えば少なくとも80%、例えば少なくとも85%、例えば少なくとも90%、例えば少なくとも95%、例えば100%まで、例えば100%中和できる、請求項1から10のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体。
【請求項12】
請求項1から10のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメントを発現する真核生物細胞。
【請求項13】
請求項1から10のいずれか一項に記載の抗体または請求項11に記載のポリヌクレオチドと、医薬的に許容され得る担体または希釈剤とを含む医薬組成物。
【請求項14】
凝血異常の対象を治療するための、請求項1から10のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体の使用。
【請求項15】
凝血異常の対象を治療する方法であって、請求項1から10のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体を前記対象に投与するステップを含む方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図22】
【図23】
【図24】
【図7】
【図8】
【図21】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図22】
【図23】
【図24】
【図7】
【図8】
【図21】
【公表番号】特表2012−513377(P2012−513377A)
【公表日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−541494(P2011−541494)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【国際出願番号】PCT/EP2009/067598
【国際公開番号】WO2010/072691
【国際公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(511099685)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【国際出願番号】PCT/EP2009/067598
【国際公開番号】WO2010/072691
【国際公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(511099685)
【Fターム(参考)】
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