説明

結合タンパク質の混合物

本発明は、少なくとも2つの別個の単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を発現する細胞ライブラリーを作製するための方法を提供する。ここで該結合タンパク質は、異なる標的エピトープを有する。そのようなライブラリーは、ポリペプチド鎖をコードする核酸配列を宿主細胞のゲノム内へ組み込み、そしてこれらの核酸の組み込みに成功した細胞を選択することによって作製される。選択された細胞は、好ましくはクローニング工程に供される。結合タンパク質の混合物は、該混合物の構成成分各々を個別に生成する必要なく生成される。これとともに、異なる標的エピトープを有する少なくとも2つの単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を本質的に各細胞がコードする細胞ライブラリーも提供され、異なる標的エピトープを有する少なくとも2つの別個の単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を含む組成物を作製する方法もまた提供される。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる標的エピトープを有する少なくとも2つの別個の単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を各細胞がコードする細胞ライブラリーを作製するための方法であって、トランスフェクトする工程、および全細胞のゲノム内へ該少なくとも2つの単一ポリペプチド鎖をコードする核酸配列を組み込むことを可能にする工程、および成功した組み込みを選択する工程を含む方法。
【請求項2】
トランスフェクトされた細胞がクローニング工程に供される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
単一ポリペプチド鎖結合タンパク質をコードする核酸配列が、結果として生じる結合タンパク質を同一精製方法によって精製できるように、少なくとも70%相同である、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
少なくとも2つの結合タンパク質が別個の核酸配列によってコードされる、請求項1、2または3記載の方法。
【請求項5】
少なくとも2つの結合タンパク質をコードする少なくとも2つの核酸配列が、異なる調節エレメントの制御下にある、請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。
【請求項6】
異なる調節エレメントが、プロモーター、好ましくは誘導性のプロモーター、エンハンサー、ターミネーター、安定化抗リプレッサー(stabilizing anti-repressor)エレメント、内部リボソーム進入部位、マトリックス付着領域、ユビキタスクロマチンオープニングエレメント(ubiquitous chromatin opening element)、境界エレメント、遺伝子座制御領域、またはスカフォールド(scaffold)付着領域から選択される、請求項5記載の方法。
【請求項7】
異なる調節エレメントが、異なる結合タンパク質の異なる発現レベルをもたらす、請求項5または6記載の方法。
【請求項8】
各細胞が、2〜10個の異なる別個の単一アミノ酸鎖結合タンパク質をコードする、請求項1〜7のいずれか一項記載の方法。
【請求項9】
少なくとも2つの単一ポリペプチド鎖をコードする少なくとも2つの核酸配列が、同一核酸の一部である、請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
【請求項10】
少なくとも2つの単一ポリペプチド鎖をコードする少なくとも2つの核酸配列が、2つの異なる核酸の一部である、請求項1〜9のいずれか一項記載の方法。
【請求項11】
各細胞が不死化細胞である、請求項1〜10のいずれか一項記載の方法。
【請求項12】
核酸配列が局在化シグナル、好ましくは分泌シグナルを含む、請求項1〜11のいずれか一項記載の方法。
【請求項13】
核酸配列が、細胞膜において結果として生じる結合タンパク質を局在化かつ固定するためのコード配列を含む、請求項1〜11のいずれか一項記載の方法。
【請求項14】
核酸配列が少なくとも1つの選択性マーカーを含む、請求項1〜13のいずれか一項記載の方法。
【請求項15】
結合タンパク質をコードする核酸配列の部位特異的組み込みのための手段が提供される、請求項1〜14のいずれか一項記載の方法。
【請求項16】
手段が相同組み換えのための手段である、請求項15記載の方法。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれか一項記載の方法によって得ることができる、異なる標的エピトープを有する少なくとも2つの単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を本質的に各細胞がコードする、細胞ライブラリー。
【請求項18】
異なる標的エピトープを有する少なくとも2つの別個の単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を発現する細胞を生成するための方法であって、請求項17記載のライブラリーを該異なる標的エピトープと接触させる工程、および該標的エピトープを認識する結合タンパク質を発現する細胞を選択する工程を含む方法。
【請求項19】
スクリーニングおよび/または選択のための手段としてバイオアッセイを実施する工程を含む、請求項18記載の方法。
【請求項20】
異なる標的エピトープを有する少なくとも2つの別個の単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を発現し、かつ該標的エピトープのうちの少なくとも1つを含む分子の機能に拮抗することのできる細胞を生成するための方法であって、請求項17記載のライブラリーを該異なる標的エピトープと接触させる工程、および該標的エピトープを認識する結合タンパク質を発現する細胞をスクリーニングかつ選択する工程、および拮抗活性を測定するバイオアッセイを実施する工程を含む方法。
【請求項21】
異なる標的エピトープを有する少なくとも2つの別個の単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を発現し、かつ該標的エピトープのうちの少なくとも1つを含む分子の機能を活性化できる細胞を生成するための方法であって、請求項17記載のライブラリーを該異なる標的エピトープと接触させる工程、および該標的エピトープを認識する結合タンパク質を発現する細胞をスクリーニングかつ選択する工程、および活性化活性を測定するバイオアッセイを実施する工程を含む方法。
【請求項22】
細胞が真核細胞である、請求項17記載の細胞ライブラリー。
【請求項23】
異なる標的エピトープを有する少なくとも2つの別個の単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を含む組成物を作製するための方法であって、1つの細胞において該結合タンパク質をコードする少なくとも2つの核酸配列を発現させる工程を含み、該核酸配列は、結果として生じる結合タンパク質を同一精製方法によって精製できるように、少なくとも70%相同である、方法。
【請求項24】
少なくとも2つの結合タンパク質が別個の核酸配列によってコードされる、請求項23記載の方法。
【請求項25】
少なくとも2つの結合タンパク質をコードする少なくとも2つの核酸配列が、異なる調節エレメントの制御下にある、請求項23〜24のいずれか一項記載の方法。
【請求項26】
異なる調節エレメントが、プロモーター、好ましくは誘導性のプロモーター、エンハンサー、ターミネーター、安定化抗リプレッサーエレメント、内部リボソーム進入部位、マトリックス付着領域、ユビキタスクロマチンオープニングエレメント、境界エレメント、遺伝子座制御領域、またはスカフォールド付着領域から選択される、請求項23〜25のいずれか一項記載の方法。
【請求項27】
異なる調節エレメントが、異なる結合タンパク質の異なる発現レベルをもたらす、請求項23〜26のいずれか一項記載の方法。
【請求項28】
各細胞が、2〜10個の異なる別個の単一アミノ酸鎖結合タンパク質をコードする、請求項23〜27のいずれか一項記載の方法。
【請求項29】
少なくとも2つの単一ポリペプチド鎖をコードする少なくとも2つの核酸配列が、同一核酸の一部である、請求項23〜28のいずれか一項記載の方法。
【請求項30】
少なくとも2つの単一ポリペプチド鎖をコードする少なくとも2つの核酸配列が、2つの異なる核酸の一部である、請求項23〜29のいずれか一項記載の方法。
【請求項31】
核酸配列が局在化シグナル、好ましくは分泌シグナルを含む、請求項23〜30のいずれか一項記載の方法。
【請求項32】
核酸配列が、細胞膜において結果として生じる結合タンパク質を局在化かつ固定するためのコード配列を含む、請求項23〜30のいずれか一項記載の方法。
【請求項33】
請求項23〜32のいずれか一項記載の方法によって得ることができる、異なる標的エピトープを有する少なくとも2つの単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を含む、組成物。
【請求項34】
少なくとも2つの別個の単一鎖結合ポリペプチドをコードする核酸を産生細胞内へ移入する工程をさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項35】
請求項18または34記載の方法によって得ることができる細胞。
【請求項36】
請求項35記載の細胞を含む非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項37】
異なる標的エピトープを有する少なくとも2つの別個の単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を含む組成物を作製するための方法であって、請求項35記載の細胞を培養する工程、異なる標的エピトープを有する該少なくとも2つの別個の単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を該細胞が発現するのを可能にする工程、および異なる標的エピトープを有する該少なくとも2つの別個の単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を収集する工程を含む方法。
【請求項38】
請求項37のいずれか一項記載の方法によって得ることができる、異なる標的エピトープを有する少なくとも2つの別個の単一ポリペプチド鎖結合タンパク質を含む、組成物。
【請求項39】
細胞を第2の細胞と融合させる工程をさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項40】
第2の細胞が請求項35記載の細胞である、請求項39記載の方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−520218(P2007−520218A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−550975(P2006−550975)
【出願日】平成17年1月19日(2005.1.19)
【国際出願番号】PCT/NL2005/000036
【国際公開番号】WO2005/068622
【国際公開日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(506249200)
【Fターム(参考)】