説明

結束機

【課題】装着用の空間スペースに挿入された被装着物の袋口に当該タグを再現性良く搬送できるようにすると共に、タグ搬送途中でのタグの脱落を防止できるようにする。
【解決手段】タグ1Aの装着部が嵌る爪部を有すると共に、タグの係止部と位置合わせされ、一方の係止部から他方の係止部へと結束具を通す結束具通路を有したタグホルド機構3Aと、装着空間部92bを有してタグホルド機構3Aの結束具通路に通された結束具でタグを袋に取り付ける結束具締結機構7Aと、この装着空間部92bに袋を案内する可動自在なガイドプレート機構8Aと、このガイドプレート機構8Aに対してタグホルド機構3Aを接近又は離間する方向に移動し、タグホルド機構3Aをガイドプレート機構8Aに突き当てて押し戻すように駆動するタグホルド駆動機構9Aとを備え、ガイドプレート機構8Aは、タグホルド機構3Aの側へ常時付勢されるガイドプレート95を有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タグに設けられた2つの孔部を利用して線状の結束具を、袋口を絞った包装体や線材を集めて束ねた集束体等の被装着物に巻き付けて当該タグを被装着物に取り付けるタグ取付け装置に適用可能な結束機に関する。詳しくは、タグを被装着物に取り付ける場合にガイドプレート機構にガイドプレート機構を備え、タグホルド機構の側へ常時付勢される案内部材に、被装着物を挿入する装着空間部の幅以上の開口幅を有した被装着物案内用の切り欠き部を設け、タグホルド機構と案内部材とでタグを保持した状態で装着用の空間スペースに挿入された被装着物の袋口に当該タグを再現性良く搬送できるようにすると共に、タグ搬送途中でのタグの脱落を防止できるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、袋の口を閉じたり線材を束ねるため、可塑性を有した細い鉄芯等をテープ状に被覆して構成され、一般にツイストタイと呼称される結束具が用いられている。この種の結束具を用いて、各種情報が表示されたタグを取り付ける結束機が提案されている。
【0003】
この種の結束機に関連して特許文献1には、付札(タグ)を供給する付札供給機構を備えた結束機が開示されている。この結束機によれば、供給リール、付札供給機構及び付札結束機構を備え、複数枚の付札が長尺シート状に連なった付札シートが供給リールに巻き付けられ、付札結束時、付札供給機構が供給リールから付札シートを引出し、付札シートから付札を分離せずに連続させた形態で付札結束機構に供給している。このようにすると、付札結束機構で枚葉状に切断した後の付札を袋に結束できるというものである。
【0004】
【特許文献1】特公昭44−18480号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、発明が解決しようとするタグ取付け装置によれば、特許文献1に見られるような長尺シート状の付札シートに代えて、枚葉状の付札(以下タグという)をカートリッジに収納して、当該カートリッジから、1枚ずつタグを引き出して、タグ搬送(供給)機構から結束具締結機構へ搬送する方法が考案されている(現在出願中:特願2006−286511号)。
【0006】
このタグ搬送方法によれば、タグ搬送機構から繰り出されたタグをタグホルド機構における爪部で引っ掛けて結束具締結機構へ受け渡す方法が採用されているが、タグホルド機構の爪部の長さによって、爪部に引っ掛ったタグが回転して脱落する現象が確認された。また、タグホルド機構の爪部に引っ掛けた状態のタグをタグ搬送機構から、結束具締結機構の装着用の空間スペースに挿入された被装着物へ搬送するときも、同様な現象が確認された。
【0007】
そこで、本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、装着用の空間スペースに挿入された被装着物に当該タグを再現性良く搬送できるようにすると共に、タグ搬送途中でのタグの脱落を防止できるようにした結束機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明の結束機は、タグに設けられた2つの係止部を利用して線状の結束具を被装着物に巻き付け、当該タグを被装着物に取り付ける結束機において、タグに形成された位置合わせ部が嵌る爪部を有すると共に、位置合わせ部が爪部に嵌められたタグの係止部と位置合わせされ、一方の係止部から他方の係止部へと結束具を通す結束具通路を有したタグホルド機構と、被装着物挿入用の装着空間部を有してタグホルド機構の結束具通路に通された結束具でタグを被装着物に取り付ける結束具締結機構と、この結束具締結機構の装着空間部に被装着物を案内する可動自在なガイドプレート機構と、このガイドプレート機構に対してタグホルド機構を接近又は離間する方向に移動し、タグホルド機構をガイドプレート機構に突き当てて押し戻すように駆動するタグホルド駆動機構とを備え、ガイドプレート機構は、タグホルド機構の側へ常時付勢される案内部材を有し、案内部材には装着空間部の幅以上の開口幅を有した被装着物案内用の切り欠き部が設けられることを特徴とするものである。
【0009】
本発明に係る結束機によれば、タグに設けられた2つの係止部を利用して線状の結束具を被装着物に巻き付け、当該タグを被装着物に取り付ける場合に、タグホルド機構と案内部材とでタグを保持した状態で装着空間部に挿入された被装着物に当該タグを搬送できるようになる。従って、タグ搬送途中でのタグの脱落を防止できるようになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る結束機によれば、タグホルド機構の側へ常時付勢される可動自在な案内部材を有したガイドプレート機構を備え、案内部材には、被装着物を挿入する装着空間部の幅以上の開口幅を有した被装着物案内用の切り欠き部が設けられるものである。
【0011】
この構成によって、タグホルド機構と案内部材とでタグを保持した状態で装着空間部に挿入された被装着物に当該タグを搬送できるようになる。従って、タグ搬送途中でのタグの脱落を防止できるようになる。しかも、被装着物案内用の切り欠き部が装着空間部から延在する形態となるので、タグ搬送前に、的確に、被装着物を装着空間部を挿入できるようになる。これにより、高信頼度のタグ取り付け装置等を提供できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、この発明の各実施例に係る結束機について説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明に係る第1の実施例としての結束機100の構成例を示す斜視図である。
図1に示す結束機100は、タグ1Aに設けられた2つの係止孔等を利用して線状の結束具の一例となるツイストタイなどの帯状の結束具13を通すと共に、袋口を絞った袋14等(図5参照)のひだ折り口に当該結束具13を巻き付けてタグを取り付けるものである。袋14は被装着物の一例を構成する。結束具13には、ツイストタイの他に紐、針金等が適用される。
【0014】
結束機100は、本体部を構成する本体シャーシ部92及びこの本体シャーシ部92を支持する支持部91を備える。支持部91は、「H」型の支持台91b及びこの支持台91bに垂直に取り付けられた支柱91aから構成される。支柱91aの先端には、支持台91bと平行になるように本体シャーシ部92が取り付けられる。本体シャーシ部92は、複数の板金を組み合わせて構成される。本体シャーシ部92には、タグ支え機構2A,タグホルド機構3A、タグ搬送機構4A、結束具搬送機構5A、結束具成形機構6A、結束具締結機構7A、ガイドプレート機構8A、タグホルド駆動機構9A及びボビン52が備えられる。
【0015】
タグ支え機構2Aはタグホルド機構3A及びタグ搬送機構4に設けられ、タグ搬送時、タグを保持するようになされる。タグ搬送機構4Aは、タグ搬送手段の一例として機能し、例えば、カートリッジ40からタグホルド機構3Aへタグ1Aを搬送する。タグ搬送機構4Aは、本体シャーシ部92の前方(図6における紙面の左側)の下側に設置される。このタグ搬送機構4Aには、タグ1Aが複数枚収納されるカートリッジ40を有している。この例で、タグ搬送機構4Aは結束処理毎に、収納されたタグ1Aを1枚づつタグホルド機構3Aに搬送する。
【0016】
タグホルド機構3Aは、本体シャーシ部92を介してタグ搬送機構4Aと対峙するように本体シャーシ部92の前方上側に設置される。タグホルド機構3Aは、タグ搬送機構4Aにより搬送されたタグ1Aを保持して結束具成形機構6Aに向かって移動する。タグホルド機構3Aの移動後、ボビン52に巻き付けられた結束具13が搬送される。
【0017】
ボビン52は棒状の巻付け部の一例である芯52aを備え、この芯52aには結束具13が巻き付けられて保持される。ボビン52は、機器載置面に対して水平に設けられた本体シャーシ部92の設置台90に当該ボビン52の芯52aが略垂直になるように設置される。
【0018】
結束具搬送機構5Aは、ボビン52の近傍に取り付けられ、ボビン52に巻きつけられて保持された結束具13を引き出し、結束具成形機構6Aに向かって移動した後のタグホルド機構3Aに向けて結束具13を搬送するように動作する。搬送された結束具13は、タグホルド機構3Aにより保持されたタグ1Aに通される。
【0019】
結束具成形機構6Aは、タグホルド機構3Aと向き合う位置に設置され、タグ1Aに通された結束具13を切断し、当該切断されてボビン52側の結束具13と切り離された結束具13’の後端部と先端部とを寄せて結束具締結機構7Aに供給する。結束具締結機構7Aは、結束具成形機構6Aの近傍に設置され、この結束具成形機構6Aにより寄せられた切断後の結束具13’の後端部と先端部とを捻って締結する。
【0020】
ガイドプレート機構8Aは、中間シャーシ部92aに取り付けられ、装着空間部92bにタグ1A及び袋14を案内するように動作する。タグホルド駆動機構9Aは、タグ搬送時や結束具成形時等において、タグホルド機構3A及び結束具成形機構6Aに駆動力を供給するようになされる。このように、結束機100は構成され、タグ1Aに結束具13を通すと共に、ひだ折り口を絞った袋14などに当該切断後の結束具13’を巻き付けてタグ1Aを袋14に取り付けるように動作する。
【0021】
図2A及びBは、結束機100で使用されるタグ1Aの構成例を示す説明図である。図2Aはタグ1Aの正面図である。
【0022】
図2Aに示すタグ1Aは、情報提示部10Aと装着部11Aと連結部12Aを、紙やプラスチック等の薄板材で一体に形成して構成される。連結部12Aは図2Aに示す2本の破線で囲まれた領域である。この領域は、装着部11Aと連結部12Aとの境界線及び連結部12Aと情報提示部10Aとの境界線により画定される。情報提示部10Aには各種情報が印刷等で表示される。また、各種情報が印刷されたシール部材が貼り付けられても良い。更に、点字等の如く打刻された情報が記載されていても良い。
【0023】
装着部11Aには2箇所の係止孔11m,11mを備え、切断後の結束具13’に係止される。係止孔11m,11mは、図2に示すタグ1Aの長手方向を縦方向とした場合、タグ1Aの横方向に所定の間隔を開けて2個の貫通孔を形成して構成される。連結部12Aには、情報提示部10Aの両側辺の一部を所定の形状に切り欠いて凹部12m,12mが形成され、情報提示部10Aより狭い幅で、装着部11Aと情報提示部10Aを連結する。凹部12m,12mは情報提示部10Aの両側辺の一部に四角形状の溝部を形成して構成される。なお、図2Bにタグ1Aの斜視図を示している。
【0024】
図3は、結束具13の構成例を示す斜視図である。図3に示す結束具13は、一般にツイストタイ等と称され、可塑性を有した金属または樹脂等の芯線としての細線13aを、樹脂や紙等の被覆材13bで被覆して構成される。結束具13は、幅の狭いテープ状(帯状)であり、タグ1Aの係止孔11m,11mに通されて袋14に締結される。
【0025】
続いて、図1及び図4を参照して結束機100の機能例について説明をする。図4A〜Dは、結束機100の機能例を示す工程図である。
【0026】
図4Aは袋14のひだ折り口へのタグ1Aの移動例を示す斜視図である。この例では、図1に示したタグ搬送機構4Aによりタグ1Aをタグホルド機構3Aに搬送し、このタグホルド機構3Aによりタグ1Aを保持して結束具成形機構6Aに向かって移動する。
【0027】
図4Bは、タグ1Aへの結束具13の挿入例を示す斜視図である。この例で図1に示した結束具搬送機構5Aは、ボビン52に巻き付けられた結束具13を80mm程度引出し、この結束具13の先端をタグ1Aの2つの係止孔11m,11mに通すように動作する。
【0028】
図4Cは、タグ1Aに通された結束具13のねじり前の構成例を示す斜視図である。この例で、結束具13’の全長は、例えば、80mm程度に設定される。図4Cに示すタグ1Aに通された結束具13は、先端から略80mmの部分で切断され、切断後の結束具13’の後端部と先端部とを寄せるように成形される。 例えば、結束具13の先端が一方の係止孔11mに通された後、タグホルド機構3Aの形状に合わせて結束具13の進行方向をUターンして当該結束具13の先端を他方の係止孔11mに通す。挿入後、図1に示した結束具成形機構6Aは、結束具13の所定位置を切断する。切断後、結束具成形機構6Aは、結束具13’の両端を袋14に寄せると共に、切断後の結束具13’の形状をU字形状に規制する。なお、結束具13’の結束処理には、先端部にS字部70aを有した図4Cに示すような、ねじりアーム70が使用される。
【0029】
図4Dは、図1に示した結束具成形機構6Aによる締結例を示す斜視図である。図4Dに示す締結例によれば、U字形状に規制された切断後の結束具13’の後端部と先端部とを結束具締結機構7Aにより捻って締結される。この例では、図4Cに示したねじりアーム70のS字部70aにより、U字形状に規制された結束具13’の両先端部を保持し、このねじりアーム70を所定回数ほど回転させる。これにより、結束具13’が捻られて締結されると共に、タグ1Aが袋14のひだ折り口に結束具13’により固定される。このようにして、袋14のひだ折り口を自動的に結束すると共にタグ1Aを固定できるようになる。
【0030】
図5はタグ1Aの装着例を示す斜視図である。図5に示す袋14には、結束具13’が締結されると共に、結束具13’によりタグ1Aが装着されている。タグ1Aは、2箇所の係止孔11m,11mに結束具13’が通され、この結束具13’により袋14の袋口を結束しているので、情報提示部10Aの向きが袋14に沿った縦向きとなり、横向きになることがない。
【0031】
また、タグ1Aは、袋14が絞られて棒状に形成された袋口に結束具13’が巻かれるため、装着部11Aが袋14の絞られた形状に倣って湾曲する場合がある。しかしながら、装着部11Aと情報提示部10Aとの間は、情報提示部10Aの両側辺に凹部12m,12mが形成されて、情報提示部10Aより狭い幅の連結部12Aで連結されているので、情報提示部10Aは装着部11Aの湾曲形状に倣わず、情報提示部10Aが大きく湾曲し難い。これにより、タグ1Aの情報提示部10Aに記載されている情報を明確に認識できる。そして、情報提示部10Aが湾曲することなく袋14に沿った縦向きとなることから、タグ1Aを袋14に装着した姿の外観が良好となる。
【0032】
続いて、図6〜図9を参照して、結束機100の主要部の構成例及びその動作例について説明をする。図6は、結束機100の構成例(結束前)及びその動作例を示す上面図である。図6に示す結束機100は、図1に示した結束機100を上面から見た図である。この結束機100は待機状態である。結束機100の待機状態において、タグ搬送機構4Aはタグホルド機構3Aにタグ1Aを1枚搬送している。
【0033】
タグホルド機構3Aは、カールガイド30を備え、本体部を構成する中間シャーシ部92aに対して、スライド自在に取り付けられ、当該カールガイド30の直動運動でタグ1Aを結束具成形機構6A等にセットし、隣接する結束具締結機構7Aでツイストタイ等の切断後の結束具13’で袋14を結束するようになされる。カールガイド30は、図6に示すホームポジションHPの位置で待機する。図6において、カールガイド30のホームポジションHPとは、タグ搬送機構4Aのガイドフラップ42a,42aが閉じている状態であって、当該カールガイド30がガイドプレート95から離間されて最も左側へ移動された状態、すなわち、カールガイド30の先端部が閉じ状態のガイドフラップ42a,42aの上部延長線上で待機する位置をいう。
【0034】
この例でタグホルド駆動機構9Aを備え、カールガイド30を矢印Q1の方向へ移動するために、作動板32、寄せモータ93、ボールネジ軸94及びトルクリミッタ33(図20参照)を備えている。
【0035】
この例で、寄せモータ93の出力軸には、ギヤ93aが結合され、更に、ギヤ93aにはギヤ94aが噛合する。ボールネジ軸94には、ギヤ94aが結合されている。作動板32は、このボールネジ軸94にスライド移動自在に螺合される。作動板32のスライド動作は、トルクリミッタ33を介してカールガイド30に伝達される。カールガイド30は、作動板32の動作を受けて、対向する結束具成形機構6Aに対して接近及び離間する方向に移動する。
【0036】
結束具成形機構6Aの前方には、ガイドプレート機構8Aがスライド自在に取り付けられる。このガイドプレート機構8Aは、図22に示すようなガイドプレート用の位置センサ(以下ガイドプレートセンサ107という)によりスライド移動が検出される。ガイドプレートセンサ107は検出手段の機能を構成する。
【0037】
このガイドプレートセンサ107により、ユーザが袋14を図6に示す結束口103に配置しようとすると、ガイドプレート95が配置過程にある袋14によって、一旦押し込まれて、袋14が結束口103に正しく配置されると、ガイドプレート95が図示状態に自動復帰する。この往復動作をガイドプレートセンサ107により検出することで、袋14が結束口103に正確に配置されたことが判定可能となる。
【0038】
この時点で、結束機100は、結束処理を開始することができる。この例では、袋センサ108によって袋14が結束口103に挿入されたか、又は、結束口103から排出されたかを検出できるようになっている。なお、ガイドプレート95が、押されたままの状態である場合、結束機100は、袋14が結束口に正確に配置されていないと判断して、結束処理を開始しない。これにより、不良結束を回避できる。
【0039】
また、カールガイド30には、一対のタグ引掛け用の爪部(以下タグ掛け爪部30b,30bという)が設けられ、タグ掛け爪部30b,30bでタグ1Aを保持したカールガイド30がガイドプレート95に到達することで、ガイドプレート95とカールガイド30とでタグ1Aの脱落を防止できるようになる。
【0040】
ボビン52の結束具13は、結束具搬送機構5Aにより所定の位置まで引き出される。この例で、結束具搬送機構5Aは、送りローラ50a、従動ローラ50b,50c、レバー50d、タイスロープ63及び結束具送りモータ50iから構成される。
【0041】
従動ローラ50bは、ボビン52の近傍に設置され、従動ローラ50cは、タイスロープ63の入口に結束具13の先端が向くように設置される。送りローラ50aは、タイスロープ63の入口付近に設置され、図示しない送りモータの出力軸が結合される。この送りローラ50aには、レバー50dが突き当てられる。
【0042】
この例で、レバー50dは従動ローラ50f及びバネ50gを備え、回動自在に本体シャーシ部92に取り付けられている。レバー50dは、バネ50gにより反時計回りに付勢されており、従動ローラ50fが送りローラ50aに突き当てられている。この従動ローラ50fと送りローラ50aとの間には、結束具13が挟まれる。これにより、送りローラ50aが時計回りに回動することで、結束具13をボビン52から引き出してタイスロープ63に送り出すことができる。
【0043】
なお、ボビン52を交換して最初にボビン52の結束具13をタイスロープ63に通す場合、ユーザは、このレバー50dを時計回りに回動し、従動ローラ50fと送りローラ50aとの間を広げてボビン52の結束具13をその間に通し、この結束具13の先端をカッター62の位置に設定する。
【0044】
結束具成形機構6Aは、カッター62及び左右のアプローチアーム61a,61bを備える。カッター62は、カッターリンク62a〜62c(図8参照)及びリンクローラ97を介して本体シャーシ部92に取り付けられる。リンクローラ97は、上述の作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101により、作動板32のスライド移動と共に押される。リンクローラ97が押されると、このリンクローラ97に結合されたカッターリンク62a〜62cが動作し、図8に示すカッターリンク62cの先端に取り付けられたカッター62が、移動して結束具13を切断する。
【0045】
また、リンクローラ97には左側のアプローチアーム61aの一端が取り付けられる。このアプローチアーム61aの形状は、V字形状である。アプローチアーム61aは、一端がリンクローラ97に回転自在に取り付けられ、アプローチアーム61aの谷部がピン105aで本体シャーシ部92に回動自在に取り付けられる。また、アプローチアーム61aの谷部には、ピン105aで扇形(間欠)ギヤ97aが固定され、この扇形ギヤ97aは、一方の連結ギヤ96aと噛合される。この連結ギヤ96aは隣設する他方の連結ギヤ96bと噛合し、この連結ギヤ96bには扇形ギヤ97bが噛合する。この扇形ギヤ97bには、右側のL字形状のアプローチアーム61bがピン105aで取り付けられる。
【0046】
この構成により、リンクローラ97が押されると、左側のアプローチアーム61aがピン105aを中心として反時計回りに回動し、これと同時に扇形ギヤ97aもピン105aを中心として反時計回りに回動し、この扇形ギヤ97aに噛合された連結ギヤ96aが時計回りに回転する。連結ギヤ96aが時計回りに回転すると、連結ギヤ96bが反時計回りに回転し、この連結ギヤ96bに噛合された扇形ギヤ97bが軸支部105bを中心として時計回りに回動し、この扇形ギヤ97bに取り付けられた右側のアプローチアーム61bも軸支部105bを中心として時計回りに回動する。従って、左右のアプローチアーム61a,61bが閉じるようになる。
【0047】
なお、左右のアプローチアーム61a,61bは、開いた状態で結束具13のタイスロープ63の一部を構成する。この例で、左側のアプローチアーム61aは、カッター62の位置からコネクトブロック31aの位置までタイスロープ63を構成する。コネクトブロック31aは、アプローチアーム61aとカールガイド30との間を接続する。また、右側のアプローチアーム61bは、タイスロープ63の終端部を構成する。コネクトブロック31bは、カールガイド30とアプローチアーム61bとの間を接続する。
【0048】
結束具締結機構7Aは、ねじりアーム70及びねじりモータ(図示せず)を備える。ねじりアーム70は、先端にS字部70a(図4参照)及び後端にギヤ70bを備え、S字部70aにより結束具13’の先端部と後端部とを保持する。ギヤ70bには、ねじりモータの出力軸が噛合しており、この不図示のねじりモータ70cが回転することにより、ねじりアーム70が回転する。
【0049】
図7は結束機100の構成例(結束後)及びその動作例を示す上面図である。図7に示す結束機100は、タグ1Aに結束具13を通すと共に当該結束具13を切断して成る結束具13’によって袋14を結束した結束状態である。図6に示した待機状態からこの結束状態に移行するためには、先ず、結束機100は、ユーザにより袋14が図6に示した結束口103に設定されると、この袋14によりガイドプレート機構8Aが一旦押されて袋センサ108(図35参照)により袋14が配置されたことを検出する。
【0050】
結束機100によれば、袋14の配置を検出した後、寄せモータ93を正回転させて、ギヤ93a,94aを介してボールネジ軸94を正回転させる。このボールネジ軸94にスライド移動自在に螺合された作動板32は、矢印Q2の方向にスライド移動する。この作動板32の動作は、トルクリミッタ33(図20参照)を介してカールガイド30に伝達され、このカールガイド30が作動板32の動作を受けて、対向する結束具成形機構6Aに対して接近する方向に、ホームポジションHPからポジションP1まで移動すると共にガイドプレート機構8Aを押し込んで左右のコネクトブロック31a,31bに当接する。
【0051】
このとき、ガイドプレート機構8Aは、タグ1Aを保持したカールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bが当該ガイドプレート機構8Aに到達することで、タグ1Aの脱落を防止している。また、カールガイド30は、結束具13の結束具通路を構成している。
【0052】
カールガイド30を移動後、図示しない送りモータにより送りローラ50aを回転し、この送りローラ50aとバネ50gに付勢された従動ローラ50fとで挟まれた結束具13をボビン52から略80mm程度引き出してタイスロープ63に送り出す。このとき、結束具13は、左側のアプローチアーム61a、コネクトブロック31a、カールガイド30、右側のコネクトブロック31b及びアプローチアーム61bにより構成された段差通路構造60を進む。
【0053】
タイスロープ63に結束具13を送り出した後、再び寄せモータ93を回転させて、ギヤ93a,94aを介してボールネジ軸94を回転させる。このボールネジ軸94の回転により作動板32は、矢印Q2の方向に更にスライド移動し、この作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101により、リンクローラ97を押し進める。
【0054】
リンクローラ97が押し進められることにより、このリンクローラ97にリンク結合されたカッター62は、図7に示すように結束具13のタイスロープ63に差し込まれて、このタイスロープ63に存在する結束具13を切断する。この切断処理と同時に、リンクローラ97に係合された左側のアプローチアーム61aが反時計回りに回動し、これと同時に扇形ギヤ97aも反時計回りに回動し、この扇形ギヤ97aに噛合された連結ギヤ96aが時計回りに回動する。
【0055】
この連結ギヤ96aが時計回りに回動すると、連結ギヤ96bが反時計回りに回動し、この連結ギヤ96bに噛合された扇形ギヤ97bが時計回りに回動し、この扇形ギヤ97bに取り付けられた右側のアプローチアーム61bも時計回りに回動する。従って、左右のアプローチアーム61a,61bが閉じるようになり、左右のアプローチアーム61a,61bにより、結束具13’の両端をねじりアーム70に寄せて結束具13’の形状をU字状に規制する。
【0056】
ねじりアーム70は、先端に設けられたS字部70aにより結束具13’の先端部と後端部を保持する。ねじりアーム70は、このS字部70aにより結束具13’の先端部と後端部を保持した状態で、図示しないねじりモータ70cにより複数回転される。これにより、袋14のひだ折り口に結束具13’が締結される。
【0057】
この結束機100では、結束具13’を締結後、寄せモータ93を逆回転させて、ギヤ93a,94aを介してボールネジ軸94を逆回転させる。このボールネジ軸94にスライド移動自在に螺合された作動板32は、矢印Q3の方向にスライド移動する。この作動板32の動作を受けて、カールガイド30は、対向する結束具成形機構6Aに対して離間する方向に移動すると共に、結束具成形機構側に押し込んだガイドプレート機構8Aを解放する。
【0058】
更に、図7に示す作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101とリンクローラ97との当接が解除される。リンクローラ97と係止軸97’との間には、リンクローラ97を係止軸97’の側へ常時付勢している、引っ張りバネ122が掛け渡されており、ローラアーム101とリンクローラ97との当接が解除されることで、リンクローラ97は、矢印Q3の方向へ移動する。カッター62に結合されたカッターリンク62cを介してリンクローラ97を押し戻す。
【0059】
リンクローラ97が矢印Q3の方向へ移動することにより、このリンクローラ97にリンク結合されたカッター62は、結束搬送機構5Aのタイスロープ63から退避する。このカッター62の退避処理と同時に、リンクローラ97とリンク結合された左側のアプローチアーム61aが時計回りに回動し、これと同時に扇形ギヤ97aも時計回りに回動し、この扇形ギヤ97aに噛合された連結ギヤ96aが反時計回りに回動する。
【0060】
この連結ギヤ96aが反時計回りに回動すると、連結ギヤ96bが時計回りに回動し、この連結ギヤ96bに噛合された扇形ギヤ97bが反時計回りに回動し、この扇形ギヤ97bに取り付けられた右側のアプローチアーム61bも反時計回りに回動する。従って、左右のアプローチアーム61a,61bが開くようになり、左右のアプローチアーム61a,61bが再び、段差通路構造60を構成するようになる。
【0061】
その後、タグ搬送機構4Aは、内部に収納されたタグ1Aを1枚引き出してタグホルド機構3Aのカールガイド30に搬送する。これにより、結束機100は、図6に示した待機状態に戻る。
【0062】
図8は結束機100における主要部の構成例(結束前)及びその動作例を示す上面図であり、図6に示した待機状態の結束機100のタグホルド機構3A、結束具形成機構及び結束具締結機構7Aを抽出した上面図である。
【0063】
図8に示す結束具成形機構6Aによれば、カッター62を動作させるために、カッターリンク62a〜62c、リンクピン97c,97d及び固定軸97eを備える。このカッター62は、L字形状のカッターリンク62cの曲がり角に設けた支軸62’によって回動自在に取り付けられる。カッターリンク62cの一端には、バネ軸104が取り付けられる。
【0064】
バネ軸104には、つる巻きバネ123が巻き付けられており、つる巻きバネ123の一端側は、カッター62と係合し、他端側は支軸62’に係合している。これにより、カッター62は、つる巻きバネ123によって支軸62’を回動中心として常時、反時計方向へ付勢される。
【0065】
また、カッターリンク62cの他端は、リンクピン97dにより、カッターリンク62bの一端に回動自在に取り付けられる。
【0066】
カッターリンク62bの略中央部は、固定軸97eにより本体シャーシ部92(図1参照)に固定されて回動自在に取り付けられる。カッターリンク62bの他端は、リンクピン97cにより、カッターリンク62aの一端に回動自在に取り付けられる。このカッターリンク62aの他端は、リンクローラ97を介してV字形状のアプローチアーム61aに回動自在に結合される。アプローチアーム61aの谷部がピン105aにより本体シャーシ部92に回動自在に取り付けられる。アプローチアーム61aの谷部に固定された扇形ギヤ97aもピン105aにより本体シャーシ部92に回動自在に取り付けられる。
【0067】
また、右側のL字形状のアプローチアーム61bの一端(後端)が、ピン105bにより本体シャーシ部92に回動自在に取り付けられる。アプローチアーム61bの後端に固定された扇形ギヤ97bもピン105bにより本体シャーシ部92に回動自在に取り付けられる。この構成により、リンクローラ97が矢印Q2の方向に押されると、カッターリンク62a〜62cが固定軸97eを中心としてリンク動作し、カッター62がタイスロープ63からの結束具13に差し込まれるようになる。
【0068】
図9は結束機100における主要部の構成例(結束後)及びその動作例を示す上面図である。図9に示す結束機100によれば、リンクローラ97が矢印Q2の方向に押されて、このリンクローラ97に結合されたカッターリンク62aが押し上げられている。この押し上げられたカッターリンク62aにリンクピン97cでリンク結合されたカッターリンク62bは、固定軸97eを中心にして反時計回りに回動している。
【0069】
この反時計回りに回動されたカッターリンク62bにリンクピン97dで結合されたカッターリンク62cは、押し下げられている。これにより、このカッターリンク62cにリンク結合されたカッター62も押し下げられて、カッター62が結束具13のタイスロープ63に差し込まれ、タイスロープ63に存在する結束具13を切断している。
【0070】
また、図7で説明したように、カッター62の動作と同時にリンクローラ97にリンク結合された左側のアプローチアーム61aがピン105aを中心にして反時計回りに回動し、これと同時に扇形ギヤ97aも反時計回りに回動し、この扇形ギヤ97aに噛合された連結ギヤ96aが時計回りに回動する。この連結ギヤ96aが時計回りに回動すると、連結ギヤ96bが反時計回りに回動し、この連結ギヤ96bに噛合された扇形ギヤ97bが時計回りに回動し、この扇形ギヤ97bに取り付けられた右側のアプローチアーム61bもピン105bを中心にして時計回りに回動する。従って、左右のアプローチアーム61a,61bが閉じるようになり、左右のアプローチアーム61a,61bにより、結束具13’の先端部と後端部とのねじりアーム70に寄せることができる。
【0071】
続いて、図10及び図11を参照して、タグ搬送機構4Aの構成例及び動作例を説明する。図10A及びBは、タグ搬送機構4Aの構成例を示す斜視図である。図10Aに示すタグ搬送機構4Aは、カートリッジ40及びタグ送り部41を備えて構成される。カートリッジ40はタグ収納部の一例を構成し、このカートリッジ40には、タグ1Aが積層された状態で複数枚収納される。このカートリッジ40は、タグ送り部41の後端側から斜めに挿入されてタグ送り部41に装着される。
【0072】
タグ送り部41は、タグ送りローラ41a及びタグ送りモータ41bを備える。この例で、タグ送りローラ41aは、ローラ回転軸41d及び2個のローラリング41eから構成される。ローラ回転軸41dに2個のローラリング41eが圧入され、間隔を空けて固定される。このローラ回転軸41dの一端には、ギヤ41cが取り付けられる。ローラリング41eの素材は、例えばゴム素材である。もちろん、タグ1Aとの摩擦力が大きい素材であればゴム素材以外でもよい。
【0073】
タグ送りローラ41aは、タグ送り部41の底面前方に、カートリッジ40に収納されたタグ1Aの送り出し方向に対してローラ回転軸41dが垂直となるように回転自在に取り付けられる。このとき、ローラ回転軸41dに圧入されたローラリング41eが、カートリッジ40の最下部のタグ1Aに当接している。
【0074】
タグ送り部41の側面には、タグ送りモータ41bが取り付けられる。このタグ送りモータ41bには、タグ送りローラ41aのギヤ41cが噛合される。この構成により、タグ送りモータ41bの回転により、タグ送りローラ41aが回転してカートリッジ40に収納された最下部のタグ1Aを一枚づつ送り出す。なお、タグ送りモータ41bには、例えばステッピングモータが使用される。
【0075】
また、タグ送り部41は、タグ送りガイド42を備える。このタグ送りガイド42は、案内部の一例として機能し、タグ送り部41により送られたタグ1Aを案内する。タグ送りガイド42は、左右のガイドフラップ42a,42a、作動ピン42b及び回動軸42dを備える。左右のガイドフラップ42a,42aは、第1及び第2の扉部材の一例を構成し、開閉自在に取り付けられる。
【0076】
この例で、ガイドフラップ42a,42aは、タグ搬送路Iを構成するように、外側に張り出した円弧を成す湾曲形状を有している。この湾曲形状のガイドフラップ42a,42aは、リンク42e,42fを備える。リンク42eは、ガイドフラップ42a,42aの上部壁面に設けられ、リンク42fは、このリンク42eの一端に所定の角度を有して設けられる。リンク42eとリンク42fとの結合部には、回動軸42dが取り付けられる。
【0077】
また、リンク42fの先端には、作動ピン42bが取り付けられる。また、リンク42eには、引っ張りバネ用のピン42gが取り付けられ、このピン42gには、引っ張りバネ42h(図11B参照)が取り付けられる。この引っ張りバネ42hは、左右のガイドフラップ42a,42aのリンク42eを向かい合わせるように引っ張る。図10Aに示すガイドフラップ42a,42aは、閉じた状態である。この状態で、ガイドフラップ42a,42aは、タグ送り部41により送られたタグ1Aをタグ搬送路Iを成す湾曲形状に沿って案内する。
【0078】
図10Bに示すガイドフラップ42a,42aは、開いた状態である。このようにガイドフラップ42a,42aを開くためには、作動ピン42bを図10Bに示す矢印Q3の方向(図7に示した矢印Q3と同一方向)へ押し出す。作動ピン42bが矢印Q3の方向へ押し出されると、左右のガイドフラップ42a,42aは、回動軸42dを軸にして離間するように移動する。このとき、左右のガイドフラップ42a,42aは、引っ張りバネ42hにより左右のガイドフラップ42a,42aを接近するように引っ張っている。従って、矢印Q3の方向へ押した作動ピン42bを解放すると、引っ張りバネ42hの力により左右のガイドフラップ42a,42aが接近して、図10Aに示した閉じた状態に戻る。このようにして、左右のガイドフラップ42a,42aは開閉する。
【0079】
図11A及びBは、タグ搬送機構4Aによるタグ1Aの搬送例を示す斜視図である。図11Aに示すタグ搬送機構4Aは、図10Bに示したタグ搬送機構4Aのタグ送りガイド42のガイドフラップ42a,42aによりタグ1Aの装着部11Aが略垂直方向を向くように案内されたタグ1Aに、カールガイド30を配置した状態である。
【0080】
この例で、タグ1Aの装着部11Aは、カールガイド30の前方に延出するように取り付けられたL字形状のタグ支え部材30eと、カールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bとの間に案内される。すなわち、タグ1Aの装着部11Aの下位に設けられた凹部12m,12mが、カールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bの正面に配置される。
【0081】
タグ1Aの凹部12m,12mがカールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bの正面に配置された状態で、図11Bに示すようにカールガイド30がスライド移動(前進)する。これにより、タグ1Aの凹部12m,12mはカールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bに引っ掛けられ、かつ、タグ1Aの装着部11Aはタグ支え部材30eにつかえる。また、カールガイド30が前進することにより、カールガイド30の凹部30aに落ち込んだ作動ピン42bを押し進めると共に押し上げて、左右のガイドフラップ42a,42aを回動して開く。これにより、カールガイド30に保持されたタグ1Aが、左右のガイドフラップ42a,42aの開口部を通過できるようになる。このようにして、タグ送りガイド42のガイドフラップ42a,42aにより案内されたタグ1Aが搬送される。
【0082】
図12は、タグホルド機構3Aにおけるカールガイド30の構成例を示す斜視図である。図12に示すタグホルド機構3Aはカールガイド30を有している。
【0083】
カールガイド30は、T字状ブロックを成す本体部301を有しており、本体部301の正面下部には、爪部の機能を構成する一対のタグ掛け爪部30b,30bが設けられ、タグ1Aに形成された装着部11Aが引っ掛かるようになされる。装着部11Aはタグ1Aの位置合わせ部を構成する。
【0084】
これと共に、カールガイド30は、本体部301の正面に湾曲ガイド突起部30cを有しており、湾曲ガイド突起部30cには、溝状の結束具通路303が設けられる。カールガイド30の正面上部には、庇状の突起部30d,30dが設けられ、タグ1Aの装着部11Aは、タグ掛け爪部30b,30bと上部庇状の突起部30d,30dとの間に嵌められる。カールガイド30で結束具通路303とタグ1Aの係止孔11m,11mとが自己整合的に位置合わせされ、一方の係止孔11mから他方の係止孔11mへと結束具13を通すようになされる。結束具通路303は、正面側が開放されている。
【0085】
カールガイド30の上部から結束具通路303に至る所定部位には、タグ支え機構2Aを構成するタグ支え部材30eを設けられ、タグ搬送時、タグ1Aの上端を支持するようになされる。タグ支え部材30eには、部材本体をL字状に加工した金属又は樹脂部品が使用される。この例では、カールガイド30の先端上部にタグ支え取付け用の凹部304を設け、この凹部304にタグ支え部材30eを取り付け、ビス302で固定するようにした。タグ支え部材30eのL字状の部位は、タグ進入方向に向ける姿勢で取り付けられる。これは、タグ支え部材30eのL字状部位の先端でタグ1Aの回転を阻止するためである。
【0086】
図13は、タグ支え取付時のカールガイド30の構成例を示す側面図である。
【0087】
図13に示すカールガイド30によれば、タグ支え部材30eで部材本体がL字状を成す角度をθとし、余裕角をαとしたとき、角度θはθ=90°+αに設定される。このカールガイド30によって当該タグ1Aを再現性良く支持できるようになる。余裕角αは、結束後にタグ1Aがカールガイド30から抜け易くするためである。余裕角αは、例えば、5°乃至45°程度に設定される。
【0088】
図14及び図15は、カールガイド30におけるタグ支え部材30eに関する比較例(支え有無)を示す斜視図である。
【0089】
図14に示すカールガイド30はタグ支え部材30eが取り付けられている(タグ支え部材30eが有る)場合である。この場合、一対のタグ掛け爪部30b,30bと、タグ支え部材30eの三点でタグ1Aを保持するようになされる。このようにタグ支え機構2Aを構成すると、タグ掛け爪部30b,30bを回転中心にしたタグ1Aの回転が阻止される。
【0090】
これに対して、図15に示すカールガイド30は、タグ支え部材30eが取り外された(タグ支え部材30eが無い)場合である。すなわち、図14に示したカールガイド30の上部のビス302を緩めて開放し、凹部304からタグ支え部材30eを取り外した場合である。この場合、タグ掛け爪部30b,30bを回転中心にしてタグ1Aが回転し落下し易くなることが確認された。
【0091】
これは、カールガイド30でタグ1Aをガイドプレート95の方へ搬送する場合であって、図2に示したタグ1Aの斜め形状の凹部12m,12m(切り欠き部)に、カールガイド30のタグ掛け爪部30bを引っ掛けようとした場合、タグ1Aの後端部は、図10に示したタグ送り部41のタグ送りローラ41aに挟まれた状態からカールガイド30で引き出される。このため、タグ1Aは斜めになる。この結果、タグ1Aはカールガイド30の一対のタグ掛け爪部30b,30bを中心に回転し、カールガイド30からタグ1Aが脱落する現象が生じるというものである。
【0092】
この例では、この現象を阻止するために、カールガイド30の先端上部に設けられたタグ支え取付け用の凹部304に、L字状部位が下方に向くようにタグ支え部材30eを取り付けるようにしたものである。
【0093】
このように、結束機100によれば、タグ1Aに設けられた2つの係止孔11m,11mを使用して帯状の切断後の結束具13’を袋14のひだ折り口に巻き付け、当該タグ1Aを袋14のひだ折り口に取り付ける場合に、カールガイド30の先端上部にタグ支え部材30eを備え、タグ上部に引っ掛かるように機能する。
【0094】
従って、タグ掛け爪部30b,30bを回転中心にしたタグ1Aの回転を阻止できるようになる。これにより、タグ支え部材30eを取り付けない場合に比べてタグ回転による脱落を防止できるようになる。また、一方のタグ1Aの係止孔11mから挿入した結束具13を再現性良く他方の係止孔11mから引き出すことができる。しかも、結束後のタグ搬送機構4Aからタグ1Aを円滑に引き出すことができ、高信頼度の結束機100を提供できるようになった。
【0095】
図16は、タグ搬送機構4Aにおけるタグサポート部材42cの取付例を示す下方側から見た斜視図である。この例では、タグ送りローラ41aの下流側にタグサポート部材42cを設置してタグ後端部を支えるようになされる。
【0096】
図16に示すタグ搬送機構4Aはタグサポート機能を有しており、タグホルド機構3Aへタグ1Aを搬送するものである。例えば、タグ搬送機構4Aは、タグ搬送路I及び送りローラ41aを有しており、タグ搬送路Iを通じてタグホルド機構3Aへタグ1Aを搬送するようになされる。
【0097】
タグ搬送機構4Aには、他のタグ支え機構2Aを構成するタグサポート部材42cが設けられ、タグ1Aの後端部を保持するようになされる。例えば、タグサポート部材42cは、タグ搬送機構4Aのガイドフラップ42a,42aの下部からタグ搬送路Iに至る部位に配置されている。この例では、送りローラ41aの外側を迂回する位置からタグ搬送路Iに至る部位にタグサポート部材42cを配設するようになされる。
【0098】
タグサポート部材42cには本体部材を舌状に加工した金属又は樹脂部品が使用される。例えば、所定の厚みを有した細長い鉄板を直角に山折りして部材本体に第1折り曲げ部401を画定し、更に、当該部位から延在する部分に丸みを持たせて谷折りした第2折り曲げ部402を画定するように折り曲げたものが使用される。これにより、カールガイド30がガイドプレート95に到達するまで、タグ1Aの後端部を支えて置くことができる。
【0099】
図17及び図18は、タグ搬送機構4A及びタグホルド機構3Aの機能例(その1,2)を示す構成遷移図である。図19は、他の大きさのタグ1Aの搬送例を補足する斜視図である。
【0100】
図17Aは、カールガイド30のホームポジションHPにおける待機例を示すフラップ一部破断の側面図である。図17Aにおいて、カールガイド30のホームポジションHPとは、タグ搬送機構4Aのガイドフラップ42a,42aが閉じている状態であって、当該カールガイド30がガイドプレート95から離間されて最も左側へ移動された状態、すなわち、カールガイド30の先端部が閉じ状態のガイドフラップ42a,42aの上部延長線上で待機する位置をいう。
【0101】
図17Bは、カールガイド30のホームポジションHPにおけるタグ装填例を示すフラップ一部破断の側面図である。図17Bに示すタグ搬送機構4Aによれば、カールガイド30がホームポジションHPで待機する状態で、タグ1Aを装填するようになされる。このとき、タグ1Aの先端部は、カールガイド30のタグ支え部材30eによって支持される。
【0102】
この例で、タグ搬送機構4Aのカートリッジ40に収納されたタグ1Aは、タグ送りローラ41aにより送り出されてくる。このタグ送りローラ41aにより送り出されたタグ1Aに対して、カールガイド30は、カールガイド先端部のタグ掛け爪部30b,30bに、図2に示したタグ1Aの凹部12m,12mを引っ掛けてスライド移動(前進)するように動作する。
【0103】
このとき、タグ1Aは、タグ送りローラ41aによりカートリッジ40から完全に送り出され、タグ1Aの情報提示部10Aの後端部がタグサポート部材42cにより支持されている。このタグサポート部材42cにより、カールガイド30の前進時にタグ1Aの落下を防止できる。なお、タグ1Aの搬送の説明を容易にするためにガイドフラップ42a,42aの図示を省略している。
【0104】
図18Aは、カールガイド30のホームポジションHPから結束具締結機構7Aのガイドプレート95へのタグ搬送例を示す側面図である。図18Aに示すタグ搬送機構4Aによれば、ガイドフラップ42a,42aが開くと共に、タグホルド機構3Aのカールガイド30が右側に移動を開始し、結束具締結機構7Aのガイドプレート95に向けてタグ1Aを移動(案内)するようになされる。このとき、タグ送りローラ41aからタグ1Aから外れた後も、タグサポート部材42cでタグ1Aが支えられる。図18Aにおいて、IIはカールガイド30の移動方向である。
【0105】
図18Bに示すタグホルド機構3Aによれば、カールガイド30がガイドプレート95に当接(到達)された状態となる。このとき、タグ1Aの先端部は、カールガイド30のタグ支え部材30e及びガイドプレート95によって支持され、及び、タグ1Aの後端部は、タグ搬送機構4Aのタグサポート部材42cによって斜めに支持される。この到達時点から、ガイドプレート機構8Aの先端に当接したカールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bとガイドプレート機構8Aとにより、タグ1Aを保持するようになる。
【0106】
これにより、タグ1Aの脱落を防止できる。その後は、カールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bとガイドプレート機構8Aによりタグ1Aが保持された状態で、図1に示した結束具搬送機構5Aにより結束具13がタグ1Aに向かって搬送される。
【0107】
このように、タグ1Aを斜めに保持することで、カールガイド30によってタグ1Aを脱落させることなく、タグ搬送機構4Aからタグ1Aを引き出すことができる。しかも、タグ1Aの先端部がカールガイド30のタグ支え部材30e及びガイドプレート95によって支持されるので、カールガイド30からタグ1Aの脱落を防止できるようになった。
【0108】
なお、図19には、他のタグ1A’の搬送例を補足する斜視図を示している。図19に示す移動方向IIにカールガイド30が移動される。図19に示すタグホルド機構3Aによれば、タグ1A’の長さが図16に示したタグ1Aの長さ(通常の長さ)に比べて短い場合を挙げている。この場合も、タグ搬送機構4Aのタグサポート部材42cによってタグ1Aの後端部が支持されるので、図16に示した通常の長さよりも短いタグ1Aも、タグ送りローラ41aから完全にタグ1Aが離脱したときの反動をタグサポート部材42cによって抑制でき、タグ1Aの脱落を防止できるようになった。
【0109】
このように、結束機100によれば、タグ搬送機構4Aにタグサポート部材42cを備え、当該タグ搬送機構4Aからタグホルド機構3Aへタグ1Aを受け渡すとき、タグサポート部材42cによってタグ1Aの後端開放時期を遅延できるようになる。
【0110】
従って、図19に示したように、通常の長さに比べて短いタグ1Aを取り扱う場合等においても、タグサポート部材42cを取り付けない場合に比べてタグ受け渡しミスによる脱落を防止できるようになる。これにより、タグ1Aの長さが長い場合も短い場合も、タグ搬送機構4Aからタグホルド機構3Aへタグ1Aを再現性良く受け渡すことができ、高信頼度の結束機100を提供できるようになった。この結果、タグホルド機構3Aから結束具締結機構7Aへタグ1Aを再現性良く搬送できるようになった。
【0111】
図20は、結束機100の外観構成例を示す上面図である。この例では、結束機100の結束口103から装着空間部92bに至るガイド用の空間領域を(袋収束溝)を設け、袋14のはみ出しによる結束不良を防止できるようにしたものである。図20に示す結束機100は、本体シャーシ部92上に中間シャーシ部92a、結束具成形機構実装用の基板92i及び上面プレート19を有して構成されている。
【0112】
この例で、上面プレート19のほぼ中央付近の下部には結束口103が設定され、上面プレート19にはR形状を有した袋導入用の縁部901が設けられている。この縁部901と、ガイドプレート機構8Aのガイドプレート95の先端斜め状部903とで三角形状の空間領域を形成するようになされる。この三角形状の空間領域は、袋装着時、三角形の頂点に向けて袋挿入させるために設けてある。これにより、ガイドプレート95をシャッターのように動作させて袋装着処理を実行できるようになる。
【0113】
なお、図20に示した縁部901の一端は、中間シャーシ部92aに設けられたR形状を成す袋導入部902に至り連係され、縁部901の他端は、ガイドプレート機構8Aの中間シャーシ部92aの装着空間部92bの先端部に至り連係するように構成されている(図21参照)。
【0114】
図21は、結束機100の内部構成例を示す上面図である。図22A及びBは、ガイドプレート95の構成例及びその取付例を示す裏面側から見た斜視図である。図21に示す結束機100は、中間シャーシ部92aから上面プレート19を取り外した状態であり、結束具締結機構7A、可動式のガイドプレート機構8A及びタグホルド駆動機構9Aを備えている。
【0115】
結束具締結機構7Aは中間シャーシ部92aに設けられ、タグホルド機構3Aの結束具通路303に通された結束具13でタグ1Aを袋14に取り付けるように動作する。結束具締結機構7Aは被装着物挿入用のU字状を成した装着空間部92bを有している。装着空間部92bは中間シャーシ部92aで袋装着側に設けられる。結束具締結機構7Aには回転軸の一例を構成するねじりアーム70が設けられ、タグ1Aの2つの係止孔11m,11mに通された切断後の結束具13’を捩って締結するようになされる(図23参照)。
【0116】
結束具締結機構7Aの下方には、図22Aに示すようなガイドプレート機構8Aが中間シャーシ部92aに取り付けられ、装着空間部92bにタグ1A及び袋14を案内するように動作する。この例で、中間シャーシ部92aの表面には、一対のレール部材92g,92hが配設され、案内部材の一例を構成する、図22Bに示すようなコ字形状のガイドプレート95が可動自在に組み合わせて使用される(図23参照)。
【0117】
ガイドプレート95は、タグホルド機構3Aの側へ常時付勢するようになされる。ガイドプレート95は、図22Bに示すようなプレート本体部95aを有しており、鉄板等の板金部材から形成される。プレート本体部95aには、袋ひだ折り口案内用の切り欠き部95b、開口部95c、開口部95d、バネ取付用の突起部95eが設けられる。
【0118】
切り欠き部95bは、装着空間部92bの幅w以上の開口幅W(W≧w)を有している。この開口幅Wは、袋14のひだ折り口を結束口103から装着空間部92bへ円滑に案内できるようにしたためである。切り欠き部95bは、装着空間部92bのU字状のふところの長さを延長する働きを有している。この例では、袋装着時、装着空間部92bの前端部から突出した切り欠き部95bの長さがU字状のふところの長さに加算されるので、袋挿入口(図20に示した三角形領域の頂点付近)から装着空間部92bへ至る長さ(収束溝の深さ)を十分確保できるようになった。
【0119】
開口部95cは、ねじりアーム70の逃げ用の矩形状の孔部である。開口部95dは、ガイドプレート95のロック用の矩形状の孔部である。突起部95eは、プレート本体部95aで開口部95dを形成するときに、当該プレート本体部95aの必要部分に切り込みを入れて、その部分を折り曲げ加工したものであり、バネ取付用の孔部904及び905を有している。プレート本体部95aの後端部にはセンサフラグ用の突出部95fが設けられ、その先端部には位置規制用の突出部95gが設けられる。
【0120】
これらの他に、プレート本体部95aには、部品逃げ用の一対の長孔906,906や長孔907,907、位置規制用の長孔908,908等が設けられている。この例で、長孔906,906は、結束成形機構取付用の基板92iをピン92e,92fに固定する図示しないスペース部材を交わす開口部である。長孔907,907は、扇形ギヤ97a,97bの軸部を交わす開口部である。長孔908,908は、連結ギヤ96a,96bの軸部を交わす開口部である。
【0121】
一方、中間シャーシ部92aには、図22Aに示した装着空間部92bと直線状に並ぶように2つの開口部92c及び開口部92dが設けられる。開口部92cは、ねじりアーム70の逃げ用の孔部であり、開口部92dはガイドプレート95の移動規制用の孔部である。中間シャーシ部92aの裏面であって、開口部92cの両側には、ピン92e及びピン92fが取り付けられる。ピン92e及びピン92fは金属棒から構成される。ピン92e及びピン92fの端部にはバネ固定安定化用のリング溝(不図示)が設けられている。
【0122】
この例でガイドプレート95は、図22Aに示すように、突出部95eを開口部92dに嵌合した状態で、突出部95eの孔部904とピン92eとをスプリングバネ82aにより接続し、突出部95eの孔部905とピン92fとをスプリングバネ82bにより接続する。これにより、ガイドプレート機構8Aが得られる。このようにガイドプレート機構8Aを構成すると、カールガイド30とガイドプレート95とでタグ1Aを保持した姿勢(状態)で、装着空間部92bに挿入された袋14のひだ折り口に当該タグ1Aを搬送できるようになる。
【0123】
中間シャーシ部92aにはガイドプレート機構8Aの他にタグホルド駆動機構9Aが備えられ、ガイドプレート機構8Aに対してタグホルド機構3Aを接近又は離間する方向に移動し、タグホルド機構3Aをガイドプレート機構8Aに突き当てて押し戻すように駆動する。
【0124】
上述のガイドプレート機構8Aにはロック機構81が設けられる(図23A参照)。図23Aに示すロック機構81は、結束具締結機構7Aのねじりアーム70に設けられた半月フランジ状(以下で単に半月状という)のカムプレート99と、ガイドプレート機構8Aのガイドプレート95に設けられたカム係合用の開口部95dにより構成される。この例では、カムプレート99の回転位置に応じて半月状部位が開口部95dに引っかかるようになされる。
【0125】
例えば、半月状部位が開口部95dに対して下弦形状となる位置に在る場合は、半月状部位が開口部95dに引っかからない状態である。この位置関係は、ガイドプレート95をロックしない状態となされる。反対に、カムプレート99が180°回転して、半月状部位が開口部95dに対して上弦形状となる位置に移行した場合は、半月状部位が開口部95dに引っかかる状態である。この位置関係がガイドプレート95をロックする状態となされる。
【0126】
このようにガイドプレート機構8Aを構成すると、カムプレート99にてガイドプレート95をロックでき、結束直後のガイドプレート95の飛び出しを防止できるようになる。その後、カムプレート99の回転でロックを解除できるようになる。
【0127】
この例で、図21に示す結束成形機構取付用の基板92iの裏面所定の位置には、検知手段の一例となるガイドプレート用のガイドプレートセンサ107が取り付けられる。例えば、ガイドプレートセンサ107は、図22Aに示したガイドプレート95のセンサフラグ用の突出部95fが当該ガイドプレートセンサ107のスリットを通過する位置に配設される(図23参照)。
【0128】
ガイドプレートセンサ107には、透過型の光学センサが使用される。ガイドプレートセンサ107は、結束具締結機構7Aの半月状のカムプレート99に対するガイドプレート95の開口部95dの位置を検知して位置情報を出力する。このようなガイドプレートセンサ107を設けると、制御手段の機能を構成する制御部110でガイドプレート95の位置を把握できるので、ガイドプレート遅延リターン機能を制御できるようになる。
【0129】
例えば、ガイドプレート95の開口部95dが結束具締結機構7Aの半月状のカムプレート99の前方位置にある場合は、ガイドプレート95がバネ等により付勢されてタグホルド機構3Aの方向へ飛び出している状態である。ガイドプレート95の開口部95dが結束具締結機構7Aのカムプレート99と同じ位置にある場合は、ガイドプレート95がタグホルド機構3Aに押され、バネ等の付勢力に打ち勝って、ガイドプレート機構8A側に引っ込んでいる状態である。これにより、ガイドプレート95の位置によって、袋14のひだ折り口が適正に装着空間部92bにセットできたか否かを確認することができる。
【0130】
図21に示した結束具100には制御部110が備えられ、結束具締結機構7Aで、タグ1Aの2つの係止孔11m,11mに通された切断後の結束具13’を捩って締結する場合、整数回と略1/2回転で切断後の結束具13’を捩ってタグ1Aを締結し、残りの略1/2回転で結束具締結機構7Aのカムプレート99をガイドプレート95の開口部95dに係合するように当該結束具締結機構7Aを制御する。例えば、整数回として、2.5回、3.5回、4.5回等が設定され、整数回でモータがオンされ、0.5回でオフされる。このような制御部110を備えると、ガイドプレート遅延リターン機能を実現できるようになる。
【0131】
ここに、ガイドプレート遅延リターン機能とは、袋14に対する結束処理が終了してもガイドプレート95の動きをロックし、次のステップに移行させずにその場に止まらせ、制御部110のロック解放制御によりガイドプレート95を当該機能が無い場合に比べて遅らせてリターンさせる動作をいう。
【0132】
このガイドプレート遅延リターン機能は、結束後の袋14が装着空間部92bから外部へ抜き出る距離を短くして、その袋14を装着空間部92bから外部へ取り出し易すくするためである。このように、カムプレート99にてガイドプレート95をロックでき、結束直後のガイドプレート95の飛び出しを防止できる。その後、カムプレート99の回転でロックを解除できるようになる。
【0133】
続いて、タグホルド機構3A及びガイドプレート機構8Aの機能例について説明する。図23〜図25は、タグホルド機構3A及びガイドプレート機構8Aの機能例(その1〜3)を示す上面図である。
図23Aは、タグホルド機構3A及びガイドプレート機構8Aの待機時の位置関係例を示す上面図である。
【0134】
図23Aに示すタグホルド機構3A及びガイドプレート機構8Aの待機時の位置関係例によれば、カールガイド30の先端部とガイドプレート95の先端部の間に離隔距離L1が設定(規定)され、ガイドプレート95の位置規制用の突出部95gの後端部と、レール部材92hの先端部との間に離隔距離L2が設定(規定)される。この離隔距離L2は、ガイドプレート95が図22Aに示したスプリングバネ82a,82bで付勢されていることにより生ずる。
【0135】
この構成において、ガイドプレート95を右側に押すと、レール部材92hの先端部に当接するまで後退できる状態である。つまり、ガイドプレート95は、常にスプリングバネ82a,82bにより前方側に付勢されており、押すと引っ込む状態である。このタグホルド機構3A及びガイドプレート機構8Aの待機状態において、タグ1Aをカールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bで保持するようになされる。このとき、センサフラグ用の突出部95fはガイドプレートセンサ107のスリットを横切っていないので、例えば、ハイ・レベル(以下「H」レベルという)の位置検出データD6を制御部110に出力する。
【0136】
なお、結束具締結機構7Aの待機位置は、カムプレート99の半月状部位が開口部95dに対して下弦形状となる位置に在る場合であって、半月状部位が開口部95dに引っかからない状態である。この待機位置は、ガイドプレート95をロックしない状態である。
【0137】
図23Bは、ガイドプレート機構8Aへのタグホルド機構3Aの当接時の位置関係例を示す上面図である。図23Bに示す位置関係例によれば、タグホルド駆動機構9Aが図23Aに示したカールガイド30を待機状態から前期移動を行って、離隔距離L1だけ移動させた状態である。この前期移動で、当該カールガイド30の先端部がタグ1Aを介在してガイドプレート95の先端部に当接した状態となる。すなわち、ガイドプレート95とカールガイド30でタグ1Aを挟み込んだ状態となり、タグ1Aの脱落を防止できるようになる。以後、この状態でタグ1Aが装着空間部92bへ移動される。
【0138】
なお、この当接時点で離隔距離L2は変化していない。ガイドプレート95が図22Aに示したスプリングバネ82a,82bで付勢されているためである。また、ガイドプレートセンサ107も突出部95fが横切らないので、「H」レベルの位置検出データD6を出力したままである。この「H」レベルの位置検出データD6は、ガイドプレート95がフリーな状態を示すようになる。
【0139】
図24Aは、ガイドプレート機構8Aへのタグホルド機構3Aの押込み時の位置関係例を示す上面図である。図24Aに示す位置関係例によれば、タグホルド駆動機構9Aが図23Bに示した位置から、更に、カールガイド30を後期移動を行って、離隔距離L2を移動させた状態である。この例では、タグ掛け爪部30b,30bでガイドプレート95を押すようになされる。この後期移動で、当該カールガイド30の先端部がガイドプレート95の先端部に当接したまま、ガイドプレート95の突出部95gの後端部がレール部材92hの先端部に当接した状態となる。この時点でタグ1Aの装着空間部92bへ搬送を完了する。
【0140】
このとき、センサフラグ用の突出部95fは、ガイドプレートセンサ107のスリットを横切って遮光しているので、例えば、ロー・レベル(以下「L」レベルという)の位置検出データD6を制御部110に出力する。その後、制御部110では位置検出データD6をトリガにして、タグホルド駆動機構9Aを駆動し、結束具成形機構6Aによって切断後の結束具13’が成形され、結束具締結機構7Aのねじりアーム70によってタグ1Aが切断後の結束具13’により結束される。
【0141】
図24Bは、結束機100における結束終了時のガイドプレート機構8Aのカムプレート99の位置関係例を示す上面図である。結束処理が完了すると共に、図24Bで制御部110はロック機構81を動作させる。例えば、ロック機構81では、結束具締結機構7Aのねじりアーム70に設けられた半月状のカムプレート99が、待機状態より180°回転した位置で停止する。
【0142】
この回転により、カムプレート99が、ガイドプレート95に設けられたカム係合用の開口部95dに引っかかる位置で停止する。すなわち、カムプレート99の半月状部位が開口部95dに対して上弦形状となる姿勢で停止し、カムプレート99が開口部95dに引っかかってガイドプレート95の前側への付勢力をロックする。なお、ガイドプレートセンサ107は、突出部95fで遮光されたままなので、「L」レベルの位置検出データD6を出力する。この「L」レベルの位置検出データD6は、ガイドプレート95をロックした状態を示すようになる。
【0143】
図25は、タグホルド機構3Aの復帰時のガイドプレート機構8Aにおけるカムプレート99の位置関係例を示す上面図である。制御部110は図25に示すロック機構81を動作させたまま、タグホルド駆動機構9Aを駆動してカールガイド30を待機位置へ戻すように制御する。このとき、カールガイド30が待機位置へ後退しても、スプリングバネ82a,82bの付勢力に打ち勝って、カムプレート99の半月状部位が開口部95dに引っかかったまま、ガイドプレート95の復帰を抑えている状態である。
【0144】
ガイドプレート95は、カールガイド30が後退した後も、カムプレート99でロックされているので飛び出さない。このようにガイドプレート95をロックした状態で、結束後の袋14が取り出し易くなる。ガイドプレートセンサ107は、突出部95fで遮光されたままなので、「L」レベルの位置検出データD6を出力する(ロック機構が働いたままである)。
【0145】
このように結束機100によれば、タグ1Aに設けられた2つの係止孔11m,11mを利用して帯状の切断後の結束具13’を袋14のひだ折り口に巻き付け、当該タグ1Aを袋14のひだ折り口に取り付ける場合に、切り欠き部95bを有した可動式のガイドプレート機構8Aを備え、タグホルド機構3Aとガイドプレート95とでタグ1Aを保持した状態で、装着空間部92bに挿入された袋14のひだ折り口に当該タグ1Aを搬送できるようになる。
【0146】
従って、タグ搬送途中でのタグ1Aの脱落を防止できるようになる。しかも、袋ひだ折り口案内用の切り欠き部95bが装着空間部92bから外部へ延在する形態となるので、タグ搬送前に、的確に、袋14のひだ折り口を装着空間部92bを挿入できるようになる。これにより、高信頼度のタグ取り付け装置等を提供できるようになる。
【0147】
図26は、結束機100における段差通路構造例を示す上面図である。この例では、ツイストタイや紐、針金等の結束具13を通す通路を複数部品で構成する場合を例に挙げる。図26に示す結束機100は、タグホルド機構3A、結束具成形機構6A、タグホルド駆動機構9A及び段差通路構造60を備えて構成される。タグホルド機構3Aは、図中、カールガイド30で破線に示す位置に結束具通路303を有しており、結束具13が通される(図12参照)。
【0148】
この例で、カールガイド30の先端部を当接するようになされる結束具成形機構6Aが備えられ、結束具通路303に通された結束具13を成形する。結束具成形機構6Aは、上述の結束具通路303に連通される結束具誘導路601,602を有すると共に、アプローチアーム61a(結束具成形機構6Aに向かって左側)及び、アプローチアーム61b(同右側)を有している。アプローチアーム61aは、回動可能な第1の寄せアームの機能を構成し、結束具成形機構6Aの左側に配置されて、切断後の結束具13’の終端を左側から中央部へ寄せるように、タグホルド駆動機構9Aの駆動力を得て動作する。
【0149】
アプローチアーム61bは、回動可能な第2の寄せアームの機能を構成し、結束具成形機構6Aの右側に配置されて、切断後の結束具13’の先端を右側から中央部へ寄せるように、タグホルド駆動機構9Aの駆動力を得て動作する。これにより、タグ1Aの2箇所の係止孔11m,11mに通された切断後の結束具13’をアプローチアーム61a,61bで中央部に寄せて成形できるようになる。
【0150】
この例で、アプローチアーム61aとカールガイド30との間にはコネクトブロック31aが配置され、当該結束具13をカールガイド30の結束具通路303へ案内する。このアプローチアーム61a及びコネクトブロック31aにおいて、結束具13が通る部分であって、当該結束具13の先端部を誘導する通路に第1の結束具誘導路601が設定される。
【0151】
また、カールガイド30とアプローチアーム61bとの間にはコネクトブロック31bが配置され、カールガイド30の結束具通路303から抜け出た(引き出された)結束具13をアプローチアーム61bへ案内する。このコネクトブロック31b及びアプローチアーム61bにおいて、結束具13が通る部分であって、当該結束具13の先端部を誘導する通路に第2の結束具誘導路602が設定される。このような結束具誘導路601、結束具通路303及び結束具誘導路602によって、結束具13の段差通路構造60を形成する。
【0152】
なお、結束具誘導路601,602の上流側には、結束具搬送機構5Aが備えられ、結束具成形機構6Aに突き当てられたタグホルド機構3Aで位置合わせされるタグ1Aの2箇所の係止孔11m,11mに、結束具通路303と結束具誘導路601,602でガイドして結束具13を通すようになされる。
【0153】
また、結束具成形機構6Aの左右のアプローチアーム61a,61bの間のスペースには、図23で説明した結束具締結機構7A及び、図22で説明したガイドプレート機構8Aが取り付けられる。ガイドプレート機構8Aは、カールガイド30とガイドプレート95とでタグ1Aを保持した状態で、装着空間部92bに挿入された袋14のひだ折り口に当該タグ1Aを搬送する。結束具締結機構7Aは、結束具成形機構6Aによって中央部に寄せられた切断後の結束具13’を捩って締結するように動作する。
【0154】
タグホルド駆動機構9Aは、結束具成形機構6Aの駆動の他に、タグホルド機構3Aを結束具成形機構6Aに対して接近及び離間する方向に移動させたり、タグホルド機構3Aを結束具成形機構6Aに突き当てて、結束具通路303と結束具誘導路601,602を連通させたりするように動作する。
【0155】
図27は、結束具成形機構6Aにおける段差通路構造例を示す一部破断の上面図である。図28〜図30は、段差通路構造60における段差設定例(その1〜3)を示す拡大図である。
【0156】
図27に示す結束具成形機構6Aの段差通路構造60によれば、結束具誘導路601,602及び結束具通路303が結束具13の進入方向において上流側の案内面が相対的に高く下流側の案内面が相対的に低く設定される。図27の破線円に示す段差部分Iaは、カッター62とアプローチアーム61aとの間に設定され、その拡大図を図28に示している。カッター62はタイスロープ63(搬送経路)の下流側端部に設けられ、結束具13を切断するように動作する。
【0157】
同図に示す段差部分IIbは、アプローチアーム61aとコネクトブロック31aとの間の連通接続部として設定され、及び、コネクトブロック31aとカールガイド30の結束具通路303との間の連通接続部として設定され、それらの拡大図を図29に示している。同図に示す段差部分IIIcは、カールガイド30の結束具通路303とコネクトブロック31bとの間の連通接続部として設定され、及び、コネクトブロック31bとアプローチアーム61bとの間の連通接続部として設定され、その拡大図を図30に示している。
【0158】
図28に示す段差部分Iaによれば、カッター62の下流側の端部が高く、アプローチアーム61aの上流側の端部がカッター62の下流側端部よりも低く設定される。上流側のカッター62と下流側のアプローチアーム61aとの間には第1の段差ε1が設定される。
【0159】
図29に示す段差部分IIbによれば、アプローチアーム61aの下流側の端部が高く、コネクトブロック31aの上流側の端部がアプローチアーム61aの下流側端部よりも低く設定される。上流側のアプローチアーム61aと下流側のコネクトブロック31aとの間に第2の段差ε2が設定される。
【0160】
更に、コネクトブロック31aの下流側の端部が高く、カールガイド30の結束具通路303の上流側の端部がコネクトブロック31aの下流側端部よりも低く設定される。コネクトブロック31aとカールガイド30の結束具通路303との間には、第3の段差ε3が設定される。
【0161】
図30に示す段差部分IIIcによれば、アプローチアーム61bの上流側の端部がカールガイド30の結束具通路303の下流側端部よりも低く設定される。カールガイド30の結束具通路303とアプローチアーム61bとの間には、第4の段差ε4が設定される。
【0162】
また、コネクトブロック31bの上流側の端部がアプローチアーム61bの下流側端部よりも低く設定される。コネクトブロック31bとアプローチアーム61bとの間には、第5の段差ε5が設定される。このように、計5箇所の段差ε1,ε2,ε3,ε4,ε5が設定される。
【0163】
各々の段差ε1,ε2,ε3,ε4,ε5は同一値、例えば、1乃至2[mm]程度を設定しても、また、各々の段差ε1,ε2,ε3,ε4,ε5に関して、個別に最適値を求めて個々に設定してもよい。更に、段差部分Ia,IIb,IIIcで個別に調整機構を設けて、個々に段差ε1,ε2,ε3,ε4,ε5を調整してもよい。
【0164】
図31は、結束具13の挿通例を示す結束具成形機構6Aの上面図である。図31に示す結束具成形機構6Aによれば、その一方の側には、切断後の結束具13’を中央部に寄せる回動可能なアプローチアーム61a及び、当該結束具13をタグホルド機構3Aへ案内するコネクトブロック31aが順次配置され、コネクトブロック31aに隣接してタグホルド機構3Aのカールガイド30の結束具通路303が連通され、結束具通路303に隣接して結束具成形機構6Aの他方の側には、結束具通路303から引き出される結束具13を案内するコネクトブロック31b及び当該結束具13を中央部に寄せる回動可能なアプローチアーム61bが順次配置されている。
【0165】
この例で、タイスロープ63から挿入された13は、結束具誘導路601の段差部分Iaで、カッター62とアプローチアーム61aとの間に設定された段差ε1を通って結束具誘導路601の段差部分IIbに移行する。
【0166】
段差部分IIbでは、アプローチアーム61aからの結束具13が、アプローチアーム61aとコネクトブロック31aとの間に設定された段差ε2及び、コネクトブロック31aとカールガイド30の結束具通路303との間に設定された段差ε3を通って結束具誘導路602の段差部分IIIcに移行する。
【0167】
段差部分IIIcでは、カールガイド30の結束具通路303の下流側から抜け出た結束具13が、その結束具通路303とアプローチアーム61bとの間に設定された段差ε4及び、コネクトブロック31bとアプローチアーム61bとの間に設定された段差ε5を通ってアプローチアーム61bに到達する。そして、タイスロープ63の下流側端部に設けられたカッター62で、結束具13が切断される。
【0168】
このように、結束機100の段差通路構造60によれば、結束具13の進入方向において結束具誘導路601,602及び結束具通路303が互いの連通接続部として、上流側の案内面が相対的に高く下流側の案内面が相対的に低く設定される。上述した例では、いずれの段差ε1,ε2,ε3,ε4,ε5も上流側に比べて下流側が低く設定されている。
【0169】
従って、タグ1Aに設けられた2つの係止孔11m,11mを利用して帯状の切断後の結束具13’を袋14のひだ折り口に巻き付け、当該タグ1Aを袋14のひだ折り口に取り付ける場合に、結束具13の先端が結束具誘導路601,602の先端に当たる事態を回避できるので、結束具誘導路601,602に面取りなどの誘い込み構造を設けなくても、結束具成形機構6Aの結束具誘導路601からカールガイド30の結束具通路303へ結束具13を円滑に挿通できるようになる。また、結束具通路303から結束具成形機構6Aの結束具誘導路602へ結束具13を円滑に挿通できるようになる。これにより、結束具13の送り不良を防止できるようになった。
【0170】
図32は、結束機100の制御系の構成例を示すブロック図である。図32に示す制御系は、制御部110及びモータ駆動部141b,150i,170c,193を備える。この制御部110は、I/Oインターフェース111、RAM112、EEPROM113、CPU114及びシステムバス115から構成されている。なお、図中のタグ送りモータ41b及び寄せモータ93は、図6及び図7に示したものと同一である。また、ガイドプレートセンサ107は、図22〜図25に示したものと同一である。
【0171】
制御部110のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)113は、システムバス115を介してCPU(Central Processing Unit)114に接続される。このEEPROM113には、結束機100の制御プログラムなどが格納され保存されている。この制御プログラムは、袋14が結束口103に装着されたことを検出後、タグ1Aを搬送して結束具13を送り出し、タグ1Aに通された当該結束具13を切断してねじる処理を実行させるものである。
【0172】
RAM(Random Access Memory)112はシステムバス115を介してCPU114に接続される。結束機100の電源起動時、RAM112には、EEPROM113から読み出された制御プログラムがCPU114により展開される。
【0173】
CPU114は、I/O(Input/Output)インターフェース111を介して操作部106に接続され、操作部106からタグ1Aの種類を示す操作データD1を入力する。CPU114は、この操作データD1に基づいて、タグ1Aの送り出し量を調整(変更)する。
【0174】
また、CPU114には、I/Oインターフェース111を介してガイドプレートセンサ107が接続され、ガイドプレートセンサ107で検出された位置検出データD6を出力する。位置検出データD6は、袋14が結束口103に装着されたことを示す情報である。
【0175】
CPU114には、更にI/Oインターフェース111を介して袋センサ108が接続される。この袋センサ108は、結束口103の付近に設置されたアーム121’(図20参照)により袋14が結束口103に配置されたか否かを検出する。CPU114は、この袋センサ108により検出された袋検出データD7を入力する。
【0176】
CPU114には、I/Oインターフェース111を介してタグセンサ109が接続される。タグセンサ109はタグ搬送機構4Aのタグ搬送路Iに備えられる(図10B参照)。CPU114は、タグ1Aが搬送されている場合、タグセンサ109からタグ1Aが搬送されていることを示す搬送データD8を入力する。タグ1Aが搬送されていない場合、CPU114は、タグセンサ109からタグ1Aが搬送されていないことを示す搬送データD8を入力する。CPU114は、この搬送データD8に基づいて、タグ送りモータ41bを回転するための制御データD2をタグ搬送機構4Aのモータ駆動部141bに出力する。
【0177】
CPU114は、ガイドプレートセンサ107からの位置検出データD6を入力後、寄せモータ93を制御するための制御データD3をタグホルド駆動機構9Aのモータ駆動部193に出力する。モータ駆動部193は、この制御データD3からモータ制御信号S3を生成して寄せモータ93に出力する。寄せモータ93は、モータ制御信号S3に基づいて回転し、図7に示したボールネジ軸94にスライド移動自在に螺合された作動板32を、ギヤ93a,94aを介して矢印Q2の方向にスライド移動させてカールガイド30をホームポジションHPから結束ポジションP1まで移動させる。
【0178】
作動板32をスライド移動後、CPU114は、結束具搬送機構5Aの結束具送りモータ50iを制御するための制御データD4をモータ駆動部150iに出力する。モータ駆動部150iは、この制御データD4からモータ制御信号S4を生成して結束具送りモータ50iに出力する。結束具送りモータ50iは、モータ制御信号S4に基づいて図7に示した結束具送りローラ50aを回転し、結束具13をボビン52から引き出してタイスロープ63に送り出す。
【0179】
結束具13を結束具成形機構6Aのタイスロープ63に送出後、CPU114は、再び寄せモータ93を制御するための制御データD3をモータ駆動部193に出力する。モータ駆動部193は、この制御データD3からモータ制御信号S3を生成して寄せモータ93に出力する。寄せモータ93は、モータ制御信号S3に基づいて回転し、図7に示した作動板32を矢印Q2の方向に更にスライド移動させて、この作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101により、リンクローラ97を押して当該リンクローラ97に結合されたカッター62及びアプローチアーム61a,61bを駆動させる。
【0180】
CPU114は、カッター62及びアプローチアーム61a,61bを駆動した後、ねじりモータ70cを制御するための制御データD5を結束具締結機構7Aのモータ駆動部170cに出力する。モータ駆動部170cは、この制御データD5からモータ制御信号S5を生成して、ねじりモータ70cに出力する。ねじりモータ70cは、このモータ制御信号S5に基づいて図7に示したねじりアーム70を回転させる。
【0181】
ねじりアーム70を回転した後、CPU114は、寄せモータ93を逆回転するための制御データD3をモータ駆動部193に出力する。モータ駆動部193は、この制御データD3からモータ制御信号S3を生成して寄せモータ93に出力する。寄せモータ93は、モータ制御信号S3に基づいて逆回転し、図7に示した作動板32を上述の矢印Q2とは反対の矢印Q3の方向にスライド移動させて、カールガイド30を結束ポジションP1からホームポジションHPに戻す。
【0182】
CPU114は、カールガイド30をホームポジションHPに戻した後、タグ送りモータ41bを回転するための制御データD2をモータ駆動部141bに出力する。この例で、CPU114は、操作部106から操作データD1を入力し、当該操作データD1に基づいてタグ1Aの送り出し量を制御する。例えば、CPU114は、タグの全長が長いことを示す操作データD1を入力した場合、タグの送り出し量を多くする(ロングタグ用)制御データD2をモータ駆動部141bに出力する。
【0183】
また、CPU114は、タグの全長が短いことを示す操作データD1を入力した場合、タグの送り出し量を少なくする(通常のタグ1A用)制御データD2をモータ駆動部141bに出力する。モータ駆動部141bは、この制御データD2からモータ制御信号S2を生成してタグ送りモータ41bに出力する。タグ送りモータ41bは、モータ制御信号S2に基づいて回転し、図10Aに示したタグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40に収納された最下部のタグ1Aを一枚送り出す。
【0184】
この例で、ロングタグ用の制御データD2と通常のタグ1A用の制御データD2との相違により、ロングタグ用の制御データD2の場合には、結束具13の搬送後に、タグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40の中に残ったロングタグ1A’の情報提示部10Cの後端部を送り出すが如く制御されるようになる。これにより、タグの全長に合わせて当該タグを完全に送り出すことができる。タグ1Aを一枚送り出した後、CPU114は、袋センサ108により検出される袋検出データD7の入力待ち状態となる。
【0185】
なお、操作部106から操作データD1を入力してタグの送り出し量を制御する方法以外に、タグ1Aの全長をリアルタイムに検出してタグ1Aの送り出し量を制御する方法も考えられる。例えば、不図示の反射型のタグ全長センサ116を、タグ1Aの全長を判別する部分(カートリッジ40の後端部から飛び出すタグ)を検出する位置に備え、タグ搬送機構4Aにより搬送されるタグ1Aの全長を検出するようにしてもよい。
【0186】
この場合、タグ全長センサ116は、タグ1Aよりも長いロングタグ1A’の長さを検出する。CPU114は、このタグ全長センサ116から検出データD9を入力し、当該検出データD9に基づいてタグ送りモータ41bのタグの送り出し量(回転数)を判別し、判別結果に基づいてタグ送りモータ41bのタグの送り出し量を制御する。
【0187】
例えば、タグ全長センサ116が当該タグ1A等の後端部を検出すると、このタグ1A等の全長が長い場合(タグ1Aよりも長いロングタグ1A’の長さを検出した場合)、タグ1Aの全長よりも当該タグが長いことを示す検出データD9をCPU114に出力し、タグ1Aの全長が短い場合、タグ全長が短いことを示す検出データD9を出力する。
【0188】
CPU114は、タグ全長が長いことを示す検出データD9を入力した場合、タグの送り出し量を多くする制御データD2(タグ1Aよりも長いロングタグ用)をモータ駆動部141bに出力する。これにより、タグ全長をリアルタイムに検出してタグ送り出し量を制御できるようになる。
【0189】
この例でも、ロングタグ用の制御データD2と通常のタグ1A用の制御データD2との相違により、ロングタグ用の制御データD2の場合には、結束具13の搬送後に、タグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40の中に残ったロングタグ1A’の情報提示部10Cの後端部を送り出すが如く制御されるようになる。これにより、タグの全長に合わせて当該タグを完全に送り出すことができる。
【0190】
上述の2つの例で、タグ1Aを一枚送り出した後、ガイドプレートセンサ107から得られる袋14の装着有無を示す位置検出データD6をCPU114へ入力してもよい。その後、CPU114は、操作部106からの操作データD1の入力待ち状態となる。このようにして、EEPROM113に保存された制御プログラムにより結束機100を制御できるようになる。
【0191】
ここで、結束機100の電源について説明する。結束機100の電源は、例えば、AC100Vに接続して使用可能な電源回路20を有している。AC電源(100V)と電源回路20との間にはACスイッチ201が接続され、使用時にACスイッチ201がオンされる。電源回路20は図示しない電源変換機能を備え、例えば、AC電源からモータ駆動用の主要電源(例えば、DC12V)と、制御部110を駆動する低電圧用のDC電源(DC5V)とに変換するようになされる。ここに結束機100の主要電源とは、タグ搬送機構4Aのモータ駆動部141b、結束具搬送機構5Aのモータ駆動部150i、結束具締結機構6Aのモータ駆動部170c及びタグホルド駆動機構9Aのモータ駆動部93に駆動電圧を供給する電源をいう。
【0192】
この例では、電源回路20とモータ駆動部141bとの間にメインスイッチ120(リレースイッチ等)が接続され、更に、メインスイッチ120の負荷側には、袋センサスイッチ121(リレースイッチ等)を介してモータ駆動部150i、モータ駆動部170c及びモータ駆動部93が接続されている。メインスイッチ120=ONでモータ駆動部141bに駆動電圧が供給され、袋センサスイッチ121=ONで残りのモータ駆動部150i、モータ駆動部170c及びモータ駆動部93に駆動電圧が供給できるようになっている。
【0193】
メインスイッチ120は、操作部106から入力される操作データD1、例えば、D1=”結束スタート”を示す情報に基づいてCPU114がONする。袋センサスイッチ121は、袋センサ108が袋検出データD7、例えば、D7=”袋有り”を示す情報に基づいてCPU114がONする。このような二重の電源供給対策を採ったのは、取扱時、ユーザに対する安全を考慮したためである。
【0194】
続いて、図33〜図41を参照しながら、結束処理の一連の動作例を順を追って説明する。図33及び図34は、結束機100の動作例(その1,2)を示すフローチャートである。図35〜図41は、タグホルド機構3A及びガイドプレート機構8Aのタグ搬送時の動作例を補足する斜視図である。
【0195】
この実施例では、結束機100のACスイッチ201はオンされ、図32に示した制御部110のEEPROM113に保存された制御プログラムがCPU114により読み出されてRAM112に展開され、省電力モードに設定されている。省電力モードとは、図32に示したメインスイッチ120及び袋センサスイッチ121がオフされ、モータ駆動部141b,150i,170c,193に駆動電圧が供給されず、低電圧用の電源が制御部110に供給されている状態をいう。
【0196】
また、ボビン52に巻き付けられた結束具13の先端が、図7に示したカッター62の位置に設定されている。更に、タグ搬送機構4Aのカートリッジ40には、タグ1A又はロングタグ1A’が積層されて収納されている。結束機100の状態は、ボビン52に巻き付けられた結束具13の先端が、図7に示したカッター62の位置に設定されている。また、タグ搬送機構4Aのカートリッジ40には、タグ1Aが積層されて収納され、操作部106は、タグ1Aに切り換えられている。
【0197】
これらを結束処理条件として、図33に示すステップST1で、CPU114は、結束機100のメインスイッチ120をオンするために”結束スタート”を待機する。このとき、ユーザは、操作部106で図示しないスタートボタン等を操作して”結束スタート”を指示する。これを受けて、操作部106は、操作データD1=”結束スタート”を示す情報をCPU114に出力する。CPU114は、操作データD1に基づいてメインスイッチ120をオンする。
【0198】
これにより、電源回路20からメインスイッチ120を介して、まず、モータ駆動部141bへ駆動電圧が供給される。このときは、袋センサスイッチ121=オフなので、モータ駆動部150i、モータ駆動部170c及びモータ駆動部93には駆動電圧が供給されない。上述のCPU114は、”結束スタート”を得ると、図32に示した制御部110のEEPROM113に保存された制御プログラムを読み出してRAM112に展開する。結束処理プログラムに基づいて制御を実行するためにステップST2へ移行する。
【0199】
ステップST2で、CPU114は、タグ1A(又はロングタグ1A’)が搬送されているか否かを判定する。例えば、CPU114は、図10Bに示したタグセンサ109からタグ1Aが搬送されていないことを示す搬送データD8を入力した場合、ステップST3へ移行する。また、CPU114は、タグセンサ109からタグ1Aが搬送されていることを示す搬送データD8を入力した場合、ステップST4へ移行する。
【0200】
ステップST3で、CPU114は、タグ1Aを搬送するように制御する。例えば、CPU114は、タグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40に収納された最下部のタグ1Aを一枚送り出すように制御する。このとき、図37に示す搬送例によれば、タグホルド機構3A及びガイドプレート機構8Aの待機状態において、タグ1Aをカールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bで保持するようになされる。なお、センサフラグ用の突出部95fはガイドプレートセンサ107のスリットを横切っていないので、「H」レベルの位置検出データD6を制御部110に出力する。
【0201】
そして、ステップST4に移行して、CPU114は、袋14が結束機100の結束口103に配置されたか否かを判定する。例えば、ユーザは、袋14を図35に示した結束口103に挿入(配置)する。この例では、袋14でガイドプレート95を押しながら装着空間部92bに挿入するようになされる。このとき、ユーザは結束口103の三角形状の空間領域を押し分けるように袋14を挿入する。
【0202】
例えば、結束口103において、初期段階で、三角形状の頂点に向けて袋14を挿入すると、袋14でガイドプレート95が内部へ引っ込む方向に押すようになされる。図36に示す袋14の装着操作の中間段階によれば、袋14でガイドプレート95及びアーム121’をほぼ押し切ったところで、装着空間部92bへ挿入するようになされる。その後、装着空間部92bへ袋14の押し込み完了時点で、ガイドプレート95が再度、外部へ飛び出るように動作する。この外部への飛び出しは、バネの付勢力よって行われる。
【0203】
これにより、図35に示すアーム121’が回転され、当該アーム121’の一端が袋センサ108により検出される。袋センサ108は、袋検出データD7=”袋有り”を示す情報をCPU114に出力する。CPU114は、袋検出データD7=”袋有り”に基づいて袋センサスイッチ121をオンするようになる(二重の電源供給対策)。
【0204】
すなわち、CPU114は、袋センサ108から袋検出データD7を入力すると、袋センサスイッチ121をオンにしてステップST5へ移行する。また、CPU114は、袋センサ108から袋検出データD7を入力しなかった場合、再び袋14が配置されたか否かの判定を繰り返す。
【0205】
ステップST5で、CPU114は、ガイドプレート95が定位置に存在するか否かを判定する。上述の例で、ユーザにより袋14が結束口103に配置されると、図35に示した配置過程にあるガイドプレート95が、図36に示すように袋14によって、一旦押されてスライド移動する。このとき、CPU114は、この一旦押されたガイドプレート95が元の位置に戻っているか否かを判定する。例えば、CPU114は、ガイドプレート95の後端のセンサフラグ用の突出部95fが、透過型のガイドプレートセンサ107(図22.23A参照)のスリットを通過することで、当該ガイドプレートセンサ107から出力されるローレベル又はハイレベルの位置検出データD6により、ガイドプレート95が元の位置に戻っているか否かを判定する。
【0206】
また、ガイドプレートセンサ107は、このスライド移動されたガイドプレート95を検出して、CPU114に袋14が装着されたことを示す位置検出データD6を出力する。この例で、ガイドプレートセンサ107のスリットが突出部95fで遮光されているときは、CPU114は「L」レベルの位置検出データD6を入力する。また、ガイドプレートセンサ107が遮光されていないとき、CPU114は「H」レベルの位置検出データD6を入力する。
【0207】
従って、ガイドプレート95が元の位置に戻っていない場合、すなわち、袋14がガイドプレート95からはみ出してガイドプレート95が押された状態を維持している場合、ガイドプレートセンサ107は遮光されて「L」レベルの位置検出データD6を出力する。
【0208】
このように、CPU114は、「L」レベルの位置検出データD6を入力した後に、「H」レベルの位置検出データD6がガイドプレートセンサ107から出力されない場合は、袋14がガイドプレート95からはみ出していると判定して、次のステップの動作に移行しないで制御を停止する。このとき、CPU114は、例えば7〜10秒経過しても「H」レベルの位置検出データD6がガイドプレートセンサ107から出力されない場合は、ビープ音等により警報するようにしてもよい。CPU114が「H」レベルの位置検出データD6を入力した場合、すなわち、ガイドプレート95が元の位置に戻っていることが確認(認識)された場合は、ステップST6へ移行する。
【0209】
ステップST6で、CPU114は、通常のタグ1A又はロングタグ1A’が操作部106により設定されているかを判定する。例えば、CPU114は、操作部106から通常のタグ1Aを示す操作データD1を入力した場合は、ステップST7へ移行する。
【0210】
ステップST7で、CPU114は、図7に示したカールガイド30を移動させる。例えば、CPU114は寄せモータ93を回転させて、図7に示した作動板32を矢印Q2の方向にスライド移動させてカールガイド30をホームポジションHPから結束ポジションP1まで移動させてステップST8へ移行する。
【0211】
このとき、図39に示す搬送例によれば、タグホルド駆動機構9Aが図38に示した位置から、更に、カールガイド30を後期移動を行って、タグ掛け爪部30b,30bでガイドプレート95を押すようになされる。この後期移動で、当該カールガイド30の先端部がガイドプレート95の先端部に当接したまま、ガイドプレート95の突出部95gの後端部がレール部材92hの先端部に当接した状態となる。この時点でタグ1Aの装着空間部92bへ搬送を完了する。
【0212】
ステップST8で、CPU114は結束具13を搬送させる。例えば、CPU114は、結束具送りモータ50iを回転させて、結束具13をボビン52から引き出してタイスロープ63に送り出す。このとき、図40に示す搬送例によれば、タグホルド駆動機構9Aが図37に示したカールガイド30を待機状態から前期移動を行って、当該カールガイド30の先端部がタグ1Aを介在してガイドプレート95の先端部に当接した状態となる。すなわち、ガイドプレート95とカールガイド30でタグ1Aを挟み込んだ状態となり、タグ1Aの脱落を防止できるようになる。以後、この状態でタグ1Aが装着空間部92bへ移動される。ガイドプレートセンサ107は、突出部95fが横切るので、「L」レベルの位置検出データD6を出力する。その後、ステップST9へ移行する。
【0213】
ステップST9で、CPU114は、結束具13を切断し、切断後の結束具13’の先端部と後端部とを向き合わせて寄せるように制御する。例えば、CPU114は、再び寄せモータ93を回転させて、図9に示した作動板32を矢印Q2の方向に更にスライド移動させて、この作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101によりリンクローラ97を押して、当該リンクローラ97の結合されたカッター62及びアプローチアーム61a,61bを駆動させて、結束具13を切断すると共に、結束具13の切断された結束具13’の先端部と後端部を向き合わせるように寄せる。
【0214】
この時点で、センサフラグ用の突出部95fは、ガイドプレートセンサ107のスリットを横切って遮光しているので、「L」レベルの位置検出データD6を制御部110に出力する。その後、制御部110では位置検出データD6をトリガにして、タグホルド駆動機構9Aを駆動し、結束具成形機構6Aによって結束具13が成形され、結束具締結機構7Aのねじりアーム70によってタグ1Aが切断後の結束具13’により結束される。そして、図34に示すステップST13へ移行する。
【0215】
ステップST13で、CPU114は切断後の結束具13’をねじるように制御する。例えば、CPU114は、ねじりモータ70cを回転させて、図7に示したねじりアーム70を回転させて当該ねじりアーム70に先端部と後端部とが保持された切断後の結束具13’をねじる。なお、図25に示した、ねじりアーム70に取り付けられたカムプレート99により、ガイドプレート95をロックする。これは、ガイドプレート95が戻ってしまうと、タグ1Aを押してしまいタグ1Aの変形や、結束物が抜けにくくなってしまうからである。
【0216】
このロック機能に関して、図40に示す搬送例によれば、結束処理が完了すると共に、制御部110はロック機構81を動作させる。ロック機構81では、結束具締結機構7Aのねじりアーム70に設けられた半月状のカムプレート99が、待機状態より180°回転した位置で停止する。この回転により、カムプレート99が、ガイドプレート95に設けられたカム係合用の開口部95dに引っかかる位置で停止する。すなわち、カムプレート99の半月状部位が開口部95dに対して上弦形状となる姿勢で停止し、カムプレート99が開口部95dに引っかかってガイドプレート95の前側への付勢力をロックする。なお、ガイドプレートセンサ107は、突出部95fで遮光されたままなので、「L」レベルの位置検出データD6を出力する。この「L」レベルの位置検出データD6は、ガイドプレート95をロックした状態を示すようになる。続いて、ステップST14へ移行する。
【0217】
ステップST14で、CPU114は、カールガイド30、左右のアプローチアーム61a,61b及びカッター62を元の位置に戻すように制御する。このとき、図41に示す搬送例によれば、制御部110はロック機構81を動作させたまま、タグホルド駆動機構9Aを駆動してカールガイド30を待機位置へ戻すように制御する。例えば、CPU114は、寄せモータ93を逆回転し、図7に示した作動板32を上述の矢印Q2とは反対の矢印Q3の方向にスライド移動させて、カールガイド30を結束ポジションP1からホームポジションHPに戻す。
【0218】
このとき、作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101とリンクローラ97との当接が解除される。リンクローラ97と係止軸97’との間に掛け渡されている引っ張りバネ122が、リンクローラ97を係止軸97’の側へ常時付勢しているが、図6に示したローラアーム101とリンクローラ97との当接が解除されることで、リンクローラ97は、矢印Q3の方向へ移動する。カッター62に結合されたカッターリンク62cを介してリンクローラ97を押し戻す。リンクローラ97は、矢印Q3の方向へ移動する。
【0219】
これにより、リンクローラ97にリンク結合されたカッター62が、結束具搬送機構5Aのタイスロープ63の先端部から退避する。この例では、カールガイド30が待機位置へ後退しても、スプリングバネ82a,82bの付勢力に打ち勝って、カムプレート99の半月状部位が開口部95dに引っかかったまま、ガイドプレート95の復帰を抑えている状態である。
【0220】
なお、ガイドプレート95は、カールガイド30が後退した後も、カムプレート99でロックされているので飛び出さない。このようにガイドプレート95をロックした状態で、結束後の袋14が取り出し易くなる。ガイドプレートセンサ107は、突出部95fで遮光されたままなので、「L」レベルの位置検出データD6を出力する(ロック機構が働いたままである)。上述のカッター62の退避処理と同時に、リンクローラ97に係合された左右のアプローチアーム61a,61bが元の位置に戻り、再び、結束具誘導路601,602の一部を構成してステップST15へ移行する。
【0221】
ステップST15で、CPU114は、袋14が抜き取られたか否かを判定する。このとき、袋センサ108は、上述のステップST4で、袋14が押し当てられることにより正回転されたアーム121’が、袋14が抜き取られることにより、逆回転して元の位置に戻っているか否かを検出する。
【0222】
例えば、袋14が結束口103から抜き取られない場合であって、CPU114が、袋センサ108から、アーム121’が元の位置に戻っていないことを示す袋検出データD7を入力した場合、袋14が抜き取られたか否かを再び判定する。そして、袋14が結束口103から抜き取られて、CPU114が、この袋センサ108から、アーム121’が元の位置に戻っていることを示す袋検出データD7を入力した場合は、袋センサスイッチ121をオフにして、ステップST16へ移行する。
【0223】
ステップST16で、CPU114は、ステップST13でロックしたガイドプレート95をロック解除するように制御する。例えば、CPU114は、ねじりモータ70cを半回転させて、図25に示したねじりアーム70を半回転させて、ねじりアーム70に取り付けられたカムプレート99によりロックされたガイドプレート95を解放してステップST17へ移行する。
【0224】
ステップST17で、CPU114は、タグ1Aをカールガイド30に装填(搬送)するように制御する。例えば、CPU114は、タグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40に収納された最下部のタグ1Aを一枚送り出すように制御する。このタグ装填処理は、次回の結束処理のために前もって準備するためである。図37に示す搬送例によれば、タグホルド機構3A及びガイドプレート機構8Aの待機状態において、タグ1Aをカールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bで保持するようになされる。なお、センサフラグ用の突出部95fはガイドプレートセンサ107のスリットを横切っていないので、「H」レベルの位置検出データD6を制御部110に出力する。そして、ステップST18へ移行する。
【0225】
ステップST18で、CPU114は、メインスイッチ120をオフする情報、すなわち、操作部106から操作データD1=”結束終了”を示す情報が入力された場合は、操作データD1=”結束終了”に基づいてメインスイッチ120をオフする。メインスイッチをオフしない場合は、ステップST2へ戻って上述した処理を繰り返すようになされる。メインスイッチ120=オフで結束処理の終了となる。なお、制御部110はスリーピング状態に移行する。スリーピング状態とは、電源回路20からモータ駆動部141b、モータ駆動部150i、モータ駆動部170c及びモータ駆動部93には駆動電圧が供給されない状態であって、制御部110のCPU114の判別機能、時計機能及びメモリ機能が働いて他の機能は休止している状態をいう(省電力モード)。
【0226】
なお、ステップST6で、CPU114が、操作部106から他のタグ(以下ロングタグ1A’という)を示す操作データD1を入力した場合ステップST10へ移行する。ステップST10で、CPU114は、カールガイド30を移動すると共にロングタグ1A’を送り出す。例えば、CPU114は寄せモータ93を回転させて、図7に示した作動板32を矢印Q2の方向にスライド移動させてカールガイド30をホームポジションHPから結束ポジションP1まで移動させる。このとき、CPU114は、カールガイド30の前進と同時に、図10に示したタグ送りローラ41aを回転させて、カートリッジ40の中に残ったロングタグ1A’の情報提示部10Cの後端部を送り出すように制御してステップST11へ移行する。
【0227】
ステップST11で、CPU114は結束具13を搬送させる。例えば、CPU114は、結束具送りモータ50iを回転させて、結束具13をボビン52から引き出してタイスロープ63に送り出してステップST12へ移行する。
【0228】
ステップST12で、CPU114は、結束具13を切断し、当該結束具13の切断された結束具13’の先端部と後端部とを向き合わせて寄せると共に、タグ1Aを更に送り出すように制御する。例えば、CPU114は、再び、寄せモータ93を回転させて、図7に示した作動板32を矢印Q2の方向に、更にスライド移動させて、この作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101によりリンクローラ97を押して、当該リンクローラ97のリンク結合されたカッター62及び左右のアプローチアーム61a,61bを駆動させて、結束具13を切断すると共に結束具13の切断された結束具13’の先端部と後端部とを向き合わせるように寄せるように制御する。
【0229】
このとき、CPU114は、作動板32を矢印Q2の方向に更にスライド移動させると同時に、再びタグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40の中に残ったロングタグ1A’の情報提示部10Cの後端部を完全に送り出して上述のステップST13へ移行して切断後の結束具13’をねじって結束する。ステップST13以降は、上述した通りである(ステップST13〜ST18参照)。
【0230】
このように、第1の実施例としての結束機100によれば、タグ1Aに設けられた2つの係止孔11m,11mを使用して帯状の切断後の結束具13’を袋14のひだ折り口に巻き付け、当該タグ1Aを袋14のひだ折り口に取り付ける場合に、カールガイド30の先端上部にタグ支え部材30eを備え、タグ上部に引っ掛かるように機能する。
【0231】
従って、タグ掛け爪部30b,30bを回転中心にしたタグ1Aの回転を阻止できるようになる。これにより、タグ支え部材30eを取り付けない場合に比べてタグ回転による脱落を防止できるようになる。また、一方のタグ1Aの係止孔11mから挿入した結束具13を再現性良く他方の係止孔11mから引き出すことができる。しかも、結束後のタグ搬送機構4Aからタグ1Aを円滑に引き出すことができ、高信頼度の結束機100を提供できるようになった。
【0232】
また、結束機100によれば、タグ搬送機構4Aにタグサポート部材42cを備え、当該タグ搬送機構4Aからタグホルド機構3Aへタグ1Aを受け渡すとき、タグサポート部材42cによってタグ1Aの後端開放時期を遅延できるようになる。
【0233】
従って、図19に示したように、通常の長さに比べて短いタグ1Aを取り扱う場合等においても、タグサポート部材42cを取り付けない場合に比べてタグ受け渡しミスによる脱落を防止できるようになる。これにより、タグ1Aの長さが長い場合も短い場合も、タグ搬送機構4Aからタグホルド機構3Aへタグ1Aを再現性良く受け渡すことができ、高信頼度の結束機100を提供できるようになった。この結果、タグホルド機構3Aから結束具締結機構7Aへタグ1Aを再現性良く搬送できるようになった。
【0234】
更に、結束機100によれば、タグ1Aに設けられた2つの係止孔11m,11mを利用して帯状の切断後の結束具13’を袋14のひだ折り口に巻き付け、当該タグ1Aを袋14のひだ折り口に取り付ける場合に、切り欠き部95bを有した可動式のガイドプレート機構8Aを備え、タグホルド機構3Aとガイドプレート95とでタグ1Aを保持した状態で、装着空間部92bに挿入された袋14のひだ折り口に当該タグ1Aを搬送できるようになる。
【0235】
従って、タグ搬送途中でのタグ1Aの脱落を防止できるようになる。しかも、袋ひだ折り口案内用の切り欠き部95bが装着空間部92bから外部へ延在する形態となるので、タグ搬送前に、的確に、袋14のひだ折り口を装着空間部92bを挿入できるようになる。これにより、高信頼度のタグ取り付け装置等を提供できるようになる。
【0236】
また、結束機100の段差通路構造60によれば、結束具13の進入方向において結束具誘導路601,602及び結束具通路303が上流側が高く下流側が低く設定される。上述した例では、いずれの段差ε1,ε2,ε3,ε4,ε5も上流側に比べて下流側が低く設定されている。
【0237】
従って、タグ1Aに設けられた2つの係止孔11m,11mを利用して帯状の切断後の結束具13’を袋14のひだ折り口に巻き付け、当該タグ1Aを袋14のひだ折り口に取り付ける場合に、結束具13の先端が結束具誘導路601,602の先端に当たる事態を回避できるので、結束具誘導路601,602に面取りなどの誘い込み構造を設けなくても、結束具成形機構6Aの結束具誘導路601からカールガイド30の結束具通路303へ結束具13を円滑に挿通できるようになる。また、結束具通路303から結束具成形機構6Aの結束具誘導路602へ結束具13を円滑に挿通できるようになる。これにより、結束具13の送り不良を防止できるようになった。
【実施例2】
【0238】
図42は、第2の実施例としての結束機200のタグバネ支え機構2A’の構成例を示す部分拡大斜視図である。
【0239】
図42に示す結束機100には、タグバネ支え機構2A’が備えられている。タグバネ支え機構2A’は、押さえ込み部材の一例を構成する一対のねじりバネ部材21,22を備え、タグ搬送機構4Aからタグホルド機構3Aを介して、結束具締結機構7Aに隣接する結束具成形機構6Aへ搬送されるタグ1Aの側端部を両側から押さえ込むように動作する。
【0240】
この例では、タグホルド機構3Aの上部から結束具通路303に至る所定部位に設けられたタグ支え部材30eがタグ1Aの上端を保持すると共に、ねじりバネ部材21,22でタグ1Aの側端部を両側から押さえ込むようになされる。ねじりバネ部材21,22には、SUS線や、鋼線、高炭素鋼線、ピアノ線等のバネ部材をコイル状にねじり加工したものが使用される。
【0241】
例えば、ねじりバネ部材21は、作動板32の手前の中間シャーシ部92a上に取り付けられる。ねじりバネ部材21は、中空状の螺旋コイル部21aと、この螺旋コイル部21aから所定の開き角度を成して異方向に延在する2つのバネ脚部(以下可動脚部21b、固定脚部21cという)を有している。
【0242】
螺旋コイル部21aは、中間シャーシ92aに軸支される。例えば、中間シャーシ部92aに立設された軸部911に回転自在に軸支される。一方の可動脚部21bは、タグ1Aへの当たりを和らげるために先端部が円形状にカール処理され、タグ1Aの一側端部を保持する位置に当接される。他方の固定脚部21cは、中間シャーシ92a上の成形機構実装用の基板92iに固定される。例えば、基板92iの端部が折り曲げられて、突起部912を成し、この突起部912の内側で固定される。
【0243】
また、ねじりバネ部材22は、タグホルド機構3Aを挟んだタグ搬送機構4A上の中間シャーシ部92aに取り付けられる。ねじりバネ部材22も、中空状の螺旋コイル部22aと、この螺旋コイル部22aから所定の開き角度を成して異方向に延在する2つのバネ脚部(以下可動脚部22b,固定脚部22cという)とを有している。
【0244】
螺旋コイル部22aは、タグ搬送機構4A上の中間シャーシ92aに軸支される。例えば、2枚の中間シャーシ部92a,92a’間に立設された軸部913に回転自在に軸支される。一方の可動脚部22bは、タグ1Aへの当たりを和らげるために先端部が円形状にカール処理され、タグ1Aの他の側端部を保持する位置に当接される。他方の固定脚部22cは、中間シャーシ部92a,92a’間に立設された係合ピン914に固定される。係合ピン914には例えば、2枚の中間シャーシ部92a,92a’間に立設されたスペース保持用の凸状ピン(ダボ)を使用するとよい。固定脚部22cは、例えば、係合ピン914に巻き付けるように固定するとよい。これにより、タグバネ支え機構2A’を構成する。
【0245】
次に、結束機200のタグバネ支え機構2A’の機能例を説明する。図43及び図44は、タグバネ支え機構2A’の機能例(その1,2)を示す上面図である。図43Aは、タグバネ支え機構2A’の待機時及びタグ装填前のタグホルド機構3Aの待機例を示す上面図である。
【0246】
図43Aに示すタグバネ支え機構2A’の待機状態によれば、ねじりバネ部材21の可動脚部21b及びねじりバネ部材22の可動脚部22bと、カールガイド30の湾曲ガイド突起部30cとの間に隙間が設けられ、タグ装填時、タグ先端がタグ掛け爪部30b,30bやタグ支え部材30eに装着し易くなされている。このタグホルド機構3A及びタグバネタグ支え機構2A’の待機状態において、図16に示したようなタグ搬送機構4Aを動作させてカートリッジ40からタグ1Aを引き出して、カールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bで保持するようになされる(図46参照)。
【0247】
ここで、可動脚部21bと固定脚部21cとが成す角度を開き角度θ1としたとき、開き角度θ1は例えば、θ1=90°程度である。また、可動脚部22bと固定脚部22cとが成す角度を開き角度θ2としたとき、開き角度θ2は例えば、θ2=230°程度である。これらの開き角度θ1,θ2でねじりバネ部材21,22の待機状態での姿勢が維持される。
【0248】
図43Bは、タグ装填後のタグバネ支え機構2A’の変形動作例を示す上面図である。図43Bに示すタグバネタグ支え機構2A’によれば、図43Aに示した待機状態から、図7に示したタグホルド駆動機構9Aが動作して、タグホルド機構3Aが結束具成形機構6Aの方向へ前進すると、カールガイド30の先端部と、ねじりバネ部材21,22の先端部とが当接する。この時点では、まだ、ねじりバネ部材21,22は、待機状態の姿勢を維持している。
【0249】
図44Aは、タグ搬送時のタグバネ支え機構2A’の変形動作例(前期変形)を示す上面図である。図44Aに示すタグバネ支え機構2A’の変形動作例によれば、図43Bに示したカールガイド30の先端部のタグバネ支え機構2A’への当接状態から、図7に示したようなタグホルド駆動機構9Aが更に動作して、タグホルド機構3Aが結束具成形機構6Aの方向へ更に前進すると、カールガイド30の先端部が、ねじりバネ部材21,22の付勢力に打ち勝って、その先端部を当接したまま結束具成形機構6Aの方向へ近づいて行く。
【0250】
この時点で、ねじりバネ部材21の開き角度θ1及びねじりバネ部材22の開き角度θ2が変化する。この例では、カールガイド30に押されたねじりバネ部材21の開き角度θ1が初期のθ1=90°からθ1=70°に変化し、また、同様にしてねじりバネ部材22の開き角度θ2が初期のθ2=230°からθ2=195°に変化する(前期変形)。
【0251】
このタグホルド機構3Aの移動で、当該カールガイド30の先端部がタグ1Aを介在してねじりバネ部材21,22の先端部に当接した状態となる。すなわち、ねじりバネ部材21,22とカールガイド30でタグ1Aを挟み込んだ状態となり、タグ1Aの脱落を防止できるようになる。以後、この状態でタグ1Aが装着空間部92bへ移動される(図47,48,49参照)。
【0252】
図44Bは、タグ搬送時のタグバネ支え機構2A’の変形動作例(後期変形)を示す上面図である。図44Bに示すタグバネ支え機構2A’の変形動作例によれば、図7に示したようなタグホルド駆動機構9Aによって、更に動作が継続されて、タグホルド機構3Aが前進し、結束具成形機構6Aへ到達した状態である。この状態で図44Aに示したカールガイド30の先端部に当接されたタグバネ支え機構2A’が変形する。このとき、カールガイド30は、その先端部が、ねじりバネ部材21,22の更なる付勢力に打ち勝って、その先端部を当接したまま結束具成形機構6Aの前で停止する。この時点で、タグ1Aの装着空間部92bへ搬送を完了する(図50参照)。
【0253】
なお、図44Aに示したねじりバネ部材21の開き角度θ1に比べて、到達時点のねじりバネ部材21の開き角度θ1が更に変化している。同様にして、ねじりバネ部材22の開き角度θ2に比べて、到達時点のねじりバネ部材22の開き角度θ2が更に変化している。
【0254】
この例では、カールガイド30に押されたねじりバネ部材21の開き角度θ1が初期のθ1=90°からθ1=20°に至るまで変化し、また、同様にして、ねじりバネ部材22の開き角度θ2が初期のθ2=230°からθ2=150°に至るまで変化している(後期変形)。
【0255】
図45は、結束機200の動作例を示すフローチャートである。図46〜図50は、タグ搬送時のタグバネ支え機構2A’の動作例を補足する部分拡大斜視図である。
【0256】
この例では、結束機200には、図32に示したような制御部110が備えられ、当該制御部110のCPU114でタグホルド機構3A,タグ搬送機構4A,結束具搬送機構5A,結束具成形機構6A,結束具締結機構7A及びタグホルド駆動機構9Aを制御する場合を例に挙げる。
【0257】
まず、ステップST21でCPU114は、袋14が挿入されたかを検出する。このとき、メインスイッチ120がオンされることで、袋14が挿入されたことが検出される(図33のステップST1参照)。
【0258】
次に、ステップST22でCPU114はタグ1Aをカートリッジ40から引き出してカールガイド30に装填するようにタグ搬送機構4Aを制御する。このタグバネタグ支え機構2A’及びタグホルド機構3Aの待機状態において、タグ搬送機構4Aを動作させてカートリッジ40からタグ1Aを引き出して、カールガイド30のタグ掛け爪部30b,30bで保持する。この例では、図46に示すタグバネ支え機構2A’において、ねじりバネ部材21の可動脚部21b及びねじりバネ部材22の可動脚部22bと、カールガイド30の湾曲ガイド突起部30cとの隙間に、タグ1Aが装填される。タグ先端は、タグ支え部材30eの内側部位に取り込まれ、その装着部11Aがタグ掛け爪部30b,30bに引っかかるようになる。
【0259】
そして、ステップST23でCPU114は、タグ1Aを保持したタグホルド機構3Aを結束具成形機構6Aへ搬送するようにタグホルド駆動機構9Aを制御する。このとき、図47に示すタグバネ支え機構2A’によれば、図46に示したタグ1Aをカールガイド30と、ねじりバネ部材21,22とで保持したタグホルド機構3Aは、当該カールガイド30の先端部がタグ1Aを介在してねじりバネ部材21,22の先端部に当接した状態となる。すなわち、ねじりバネ部材21,22とカールガイド30でタグ1Aを挟み込んだ状態となり、タグ1Aの脱落を防止できるようになる。
【0260】
更に、図48に示すタグバネ支え機構2A’によれば、図47に示したタグ1Aをカールガイド30と、ねじりバネ部材21,22とで保持したタグホルド機構3Aは、図7に示したようなタグホルド駆動機構9Aが更に動作して、結束具成形機構6Aの方向へ更に前進する(図49参照)。図49に示すタグバネ支え機構2A’によれば、カールガイド30は、その先端部が、ねじりバネ部材21,22の付勢力に打ち勝って、その先端部を当接したまま結束具成形機構6Aの方向へ近づいて行く。
【0261】
そして、図50に示すタグバネ支え機構2A’によれば、図48に示したカールガイド30の先端部に当接された状態のタグバネ支え機構2A’が、タグホルド駆動機構9Aによって、更に動作が継続されて、タグホルド機構3Aが前進し、結束具成形機構6Aへ到達した状態である。このとき、カールガイド30の先端部は、ねじりバネ部材21,22の更なる付勢力に打ち勝って、その先端部を当接したまま結束具成形機構6Aの前で停止する。この時点で、タグ1Aの装着空間部92bへ搬送を完了する。
【0262】
その後、ステップST24でCPU114は、結束具13をボビン52から引出すと共にタグ1Aの11m,11m及びカールガイド30の結束具通路303に挿通するように結束具搬送機構5Aを制御する(図33のステップST8参照)。
【0263】
次に、ステップST25でCPU114は、結束具13を切断すると共に成形するように結束具成形機構6Aを制御する(図33のステップST9参照)。
【0264】
そして、ステップST26でCPU114は、タグ1Aに挿通された切断後の結束具13’を袋14のひだ折り口に締結するように結束具締結機構7Aを制御する(図34のステップST13参照)。
【0265】
その後、ステップST27でCPU114は袋14が排出されたかを検出する。このとき、メインスイッチがオフされることで、袋14が排出されたことが検出される(図34のステップST15参照)。
【0266】
そして、ステップST28でCPU114は終了を判別する。例えば、CPU114はメインスイッチ120のオフ情報を検出する。メインスイッチ120のオフ情報が検出された場合は、結束制御を終了する。電源オフ情報が検出されない場合は、ステップST21に戻ってCPU114は、上述した処理を繰り返すように、タグホルド機構3A,タグ搬送機構4A,結束具搬送機構5A,結束具成形機構6A,結束具締結機構7A及びタグホルド駆動機構9Aを制御する。
【0267】
このように、第2の実施例としての結束機200によれば、タグ1Aに設けられた2つの係止孔11m,11mを利用して帯状の切断後の結束具13’を袋14のひだ折り口に巻き付け、当該タグ1Aを袋14のひだ折り口に取り付ける場合であって、タグ搬送機構4Aからタグホルド機構3Aを介して結束具成形機構6Aへタグ1Aを受け渡すとき、タグ搬送機構4Aから結束具成形機構6Aへ搬送されるタグ1Aの側端部が、本体シャーシ部92に備えられた1対のねじりバネ部材21,22によって、両側から押さえ込むようになされる。
【0268】
従って、タグ搬送機構4Aからタグホルド機構3Aを介して結束具成形機構6Aへタグ1Aを受け渡すとき、タグ1Aの先端を支持するタグ支え部材30eを補助できるようになる。これにより、通常の長さに比べて短いタグ1Aを取り扱う場合等において、ねじりバネ部材21,22を取り付けない場合に比べてタグ受け渡しミスによる脱落を防止できるようになった。従って、タグ1Aの長さが長い場合も短い場合も、タグ搬送機構4Aから結束具成形機構6Aへタグ1Aを再現性良く受け渡すことができ、高信頼度の結束機200を提供できるようになった。
【0269】
なお、結束具13については針金の如き芯線部材に帯状の被覆を施したツイストタイを用いる場合について説明したが、これに限られることなく、断面が略円形状を成す被覆線を結束具13として用いる場合であっても、本発明を適用できる。また、被覆を施していない針金や、樹脂製の芯線を備えた被覆線、樹脂からのみなる線状部材や帯状部材などを結束具13として用いる場合であっても本発明を適用できることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0270】
本発明は、製菓や野菜を入れた袋に取り付けられ、宣伝文や生産者情報、調理レシピ等の情報を記載するタグを結束具で結束する結束機に適用される。また、束ねた電線に取り付けられ、配線情報等を記載するタグを結束具で結束する結束機にも適用可能で、更に、苗木栽培等の農業分野における識別用のタグを結束具で結束する結束機にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0271】
【図1】本発明に係る第1の実施例としての結束機100の構成例を示す斜視図である。
【図2】(A)及び(B)は、結束機100で使用されるタグ1Aの構成例を示す説明図である。
【図3】結束具13の構成例を示す斜視図である。
【図4】(A)〜(D)は、結束機100の機能例を示す工程図である。
【図5】タグ1Aの装着例を示す斜視図である。
【図6】結束機100の構成例(結束前)及びその動作例を示す上面図である。
【図7】結束機100の構成例(結束後)及びその動作例を示す上面図である。
【図8】結束機100における主要部の構成例(結束前)及びその動作例を示す上面図である。
【図9】結束機100における主要部の構成例(結束後)及びその動作例を示す上面図である。
【図10】(A)及び(B)は、タグ搬送機構4Aの構成例を示す斜視図である。
【図11】(A)及び(B)は、タグ搬送機構4Aによるタグ1Aの搬送例を示す斜視図である。
【図12】タグホルド機構3Aにおけるカールガイド30の構成例を示す斜視図である。
【図13】タグ支え取付時のカールガイド30の構成例を示す側面図である。
【図14】カールガイド30におけるタグ支え部材30eに関する比較例(支え有り)を示す斜視図である。
【図15】カールガイド30におけるタグ支え部材30eに関する比較例(支え無し)を示す斜視図である。
【図16】タグ搬送機構4Aにおけるタグサポート部材42cの取付例を示す下方側から見た斜視図である。
【図17】タグ搬送機構4A及びタグホルド機構3Aの機能例(その1)を示す構成遷移図である。
【図18】タグ搬送機構4A及びタグホルド機構3Aの機能例(その2)を示す構成遷移図である。
【図19】他のタグ1A’の搬送例を補足する斜視図である。
【図20】結束機100の外観構成例を示す上面図である。
【図21】結束機100の内部構成例を示す上面図である。
【図22】(A)及び(B)は、ガイドプレート機構8A及びガイドプレート95の構成例を示す裏面側から見た斜視図である。
【図23】タグホルド機構3A及びガイドプレート機構8Aの動作例(その1)を示す上面図である。
【図24】タグホルド機構3A及びガイドプレート機構8Aの動作例(その2)を示す上面図である。
【図25】タグホルド機構3A及びガイドプレート機構8Aの動作例(その3)を示す上面図である。
【図26】結束機100における段差通路構造例を示す上面図である。
【図27】結束具成形機構6Aにおける段差通路構造例を示す一部破断の上面図である。
【図28】段差通路構造60における段差設定例(その1)を示す拡大図である。
【図29】段差通路構造60における段差設定例(その2)を示す拡大図である。
【図30】段差通路構造60における段差設定例(その3)を示す拡大図である。
【図31】結束具13の挿通例を示す結束具成形機構6Aの上面図である。
【図32】結束機100の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図33】結束機100の動作例(その1)を示すフローチャートである。
【図34】結束機100の動作例(その2)を示すフローチャートである。
【図35】結束機100に対する袋装着例(その1)を示す上面図である。
【図36】結束機100に対する袋装着例(その2)を示す上面図である。
【図37】結束機100におけるタグ搬送例(その1)を示す斜視図である。
【図38】結束機100におけるタグ搬送例(その2)を示す斜視図である。
【図39】結束機100におけるタグ搬送例(その3)を示す斜視図である。
【図40】結束機100におけるタグ搬送例(その4)を示す斜視図である。
【図41】結束機100におけるタグ搬送例(その5)を示す斜視図である。
【図42】第2の実施例としての結束機200のタグバネ支え機構2A’の構成例を示す部分拡大斜視図である。
【図43】タグバネ支え機構2A’の機能例(その1)を示す上面図である。
【図44】タグバネ支え機構2A’の機能例(その2)を示す上面図である。
【図45】結束機200の動作例を示すフローチャートである。
【図46】タグバネ支え機構2A’におけるタグ装着時の動作例を示す部分拡大斜視図である。
【図47】タグバネ支え機構2A’におけるタグ搬送時の動作例を示す部分拡大斜視図である。
【図48】タグバネ支え機構2A’におけるタグ到達時の動作例を示す部分拡大斜視図である。
【図49】タグバネ支え機構2A’におけるタグ到達時の構成例(その1)を袋装着側から見た部分拡大斜視図である。
【図50】タグバネ支え機構2A’におけるタグ到達時の構成例(その2)をタグ搬送機構側から見た部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0272】
1A・・・タグ、2A・・・タグネ支え機構、2A’・・・タグバネ支え機構、3A・・・タグホルド機構、4A・・・タグ搬送機構、5A・・・結束具搬送機構、6A・・・結束具成形機構、7A・・・結束具締結機構、8A・・・ガイドプレート機構、9A・・・タグホルド駆動機構、10A,10B・・・情報提示部、11A,11B・・・装着部、11m・・・係止孔、11n・・・係止溝、12A,12B・・・連結部、12m・・・凹部、13・・・結束具、13a・・・金属細線、13b・・・被覆材、14・・・袋、19・・・上面プレート、20・・・電源回路、21,22・・・ねじりバネ部材、21a,22a・・・螺旋コイル部、21b,22b・・・可動脚部、21c,22c・・・固定脚部、30・・・カールガイド、30a・・・凹部、30b・・・タグ掛け爪部、30c・・・湾曲ガイド突起部、30d・・・庇状の突起部、31a,31b・・・コネクトブロック、32・・・第1の作動板、33・・・トルクリミッタ、34・・・第1の作動板駆動ギヤ、34a・・・カム溝、35・・・軸、40・・・カートリッジ、41・・・タグ送り部、41a・・・タグ送りローラ、41b・・・タグ送りモータ、41c,70b・・・ギヤ、41d・・・ローラ回転軸、41e・・・ローラリング、41f・・・ロック爪部、42・・・タグ送りガイド、42a・・・ガイドフラップ、42b・・・作動ピン、42c・・・タグサポート部材、42d・・・回動軸、42e,42f・・・リンク、42g・・・引っ張りバネ用のピン、42h・・・引っ張りバネ、43・・・ロック爪、50a・・・送りローラ、50b,50c,50f,51・・・従動ローラ、50d・・・レバー、50g・・・バネ、50h・・・把手部、50i・・・結束具送りモータ、52・・・ボビン、52a・・・芯、60・・・段差通路構造、61a,61b・・・アプローチアーム(第1,第2の寄せアーム)、62・・・カッター、62a,62b,62c・・・カッターリンク、63・・・タイスロープ、70・・・ねじりアーム、70a・・・S字部、70c・・・ねじりモータ、81・・・ロック機構、82a,82b・・・スプリングバネ、90・・・設置台、91・・・支持部、91a・・・支柱、91b・・・支持台、92・・・本体シャーシ部、92a・・中間シャーシ部、92b・・装着空間部、92c,92d,95c,95d・・開口部、92e,92f・・ピン、92g,92h・・レール部材、92i・・結束具成形機構用の基板、95・・・ガイドプレート、95a・・プレート本体部、95b・・切り欠き部、95e,95g・・突出部、95f・・センサフラグ用の突出部、96a,96b・・・連結ギヤ、97・・・リンクローラ、97a,97b・・・扇形ギヤ、97c,97d・・・リンクピン、97e・・・固定軸、98・・・レバー、99・・・カムプレート、100,200・・・結束機、102・・・ローラアーム、103・・・結束口、104・・・リンクローラ、105a,105b・・・ピン、106・・・操作部、107・・・ガイドプレートセンサ(検出手段)、109・・・タグセンサ、110・・・制御部、111・・・I/Oインターフェース、112・・・RAM、113・・・EEPROM、114・・・CPU、115・・・システムバス、116・・・タグ全長センサ、120・・・メインスイッチ、121・・・袋センサスイッチ、121’・・・アーム、122・・・引っ張りバネ、123・・・つる巻きバネ、201・・・ACスイッチ、303・・・結束具通路、601,602・・・結束具誘導路、901,902・・・縁部、903・・・斜め形状部、904,905・・・孔部、906〜908・・・長孔部、911,913・・・軸部、912・・・突起部、914・・・係合ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タグに設けられた2つの係止部を利用して線状の結束具を被装着物に巻き付け、当該タグを被装着物に取り付ける結束機において、
前記タグに形成された位置合わせ部が嵌る爪部を有すると共に、前記位置合わせ部が前記爪部に嵌められた前記タグの前記係止部と位置合わせされ、一方の前記係止部から他方の前記係止部へと前記結束具を通す結束具通路を有したタグホルド機構と、
被装着物挿入用の装着空間部を有して前記タグホルド機構の結束具通路に通された結束具で前記タグを被装着物に取り付ける結束具締結機構と、
前記結束具締結機構の装着空間部に前記被装着物を案内する可動自在なガイドプレート機構と、
前記ガイドプレート機構に対して前記タグホルド機構を接近又は離間する方向に移動し、前記タグホルド機構を前記ガイドプレート機構に突き当てて押し戻すように駆動するタグホルド駆動機構とを備え、
前記ガイドプレート機構は、
前記タグホルド機構の側へ常時付勢される案内部材を有し、
前記案内部材には装着空間部の幅以上の開口幅を有した被装着物案内用の切り欠き部が設けられることを特徴とする結束機。
【請求項2】
前記タグホルド機構と前記案内部材とで前記タグを保持した状態で前記装着空間部に挿入された前記被装着物に当該タグを搬送することを特徴とする請求項1に記載の結束機。
【請求項3】
前記ガイドプレート機構にはロック機構が設けられ、
前記ロック機構は、
前記結束具締結機構の回転軸に設けられた半月フランジ状の爪部と、
前記ガイドプレート機構の案内部材に設けられた爪部係合用の開口部とを有することを特徴とする請求項1に記載の結束機。
【請求項4】
前記結束具締結機構で、前記タグの2つの係止部に通された前記結束具を捩って締結する場合、整数回と略1/2回転の動作をして前記結束具を捩ってタグを締結した後、更に、略1/2回転の動作をして前記結束具締結機構の爪部を前記案内部材の開口部に係合するように当該結束具締結機構を制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の結束機。
【請求項5】
前記結束具締結機構の爪部に対する前記案内部材の開口部の位置を検知して位置情報を出力する検知手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の結束機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【公開番号】特開2008−247466(P2008−247466A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−94267(P2007−94267)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000006301)マックス株式会社 (1,275)
【Fターム(参考)】