説明

給湯装置

【課題】水加熱部と循環ポンプを備えたメイン循環回路と、前記メイン循環回路の一部に対して並列に接続され且つ追焚用熱交換器の加熱部と追焚弁を備えた追焚用一次回路と、前記追焚用熱交換器の吸熱部と浴槽との間を循環し且つ追焚ポンプを備えた追焚用二次回路とを具備し、前記メイン循環回路を循環する温水の熱を放熱する暖房用放熱器が前記メイン循環回路に接続され、浴槽の追焚き時には前記水加熱部と循環ポンプと追焚ポンプが作動する給湯装置に於いて、入浴者に不快感を与える温度の入浴水が追焚用二次回路から浴槽に吐出されるのを防止する。
【解決手段】前記追焚弁16は、追焚き停止中は実質的に閉状態に維持される一方追焚き中は所定開度に設定される流量制御弁であり、前記追焚弁16の開度制御により、前記追焚用熱交換器の吸熱部を流れる前記追焚用二次回路の入浴水を追焚きする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温水暖房用の循環回路内の循環温水と浴槽(51)の追焚き循環回路を流れる入浴水を熱交換させて追焚きする機能を備えた給湯装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の給湯装置として、図5に示される概略構成を有するものがある。
器具本体(1)内に形成されたメイン循環回路(10)は、水加熱部(19)を構成する主熱交換器(12)→絞り域(23)→シスターン(14)→循環ポンプ(15)と循環するように形成されている。
上記メイン循環回路(10)に於ける主熱交換器(12)の下流側とシスターン(14)は、浴槽(51)内の入浴水と熱交換してこれを追焚きする為の追焚用一次回路(C)で繋がっている。そして、追焚用一次回路(C)には開閉弁式の追焚弁(16)と追焚用熱交換器(13)が設けられており、追焚用熱交換器(13)の吸熱部と浴槽(51)との間を循環する追焚用二次回路(5)には追焚ポンプ(53)が挿入されている。
又、循環ポンプ(15)の吐出側から分岐させた第1暖房循環回路(3)には床暖房の為に使用される放熱マット(31)が挿入されており、該放熱マット(31)の下流側回路はシスターン(14)に接続されている。又、メイン循環回路(10)に於ける絞り域(23)の両端部は第2暖房循環回路(2)で繋がっている。そして、第2暖房循環回路(2)内に設けられ且つ室内壁面に配設された温水コンセント(29)にはファンコンベクタ(21)が必要に応じて接続されるように成っている。
【0003】
このものでは、図示しない追焚きスイッチが投入されると、ガスバーナ(11)が燃焼して追焚弁(16)が開弁すると共に循環ポンプ(15)が作動し、これにより水加熱部(19)で加熱生成された温水が水加熱部(19)→追焚弁(16)→追焚用熱交換器(13)の加熱部→シスターン(14)→循環ポンプ(15)→水加熱部(19)と繋がる経路で循環する。又、追焚ポンプ(53)が作動して浴槽(51)の入浴水が追焚用二次回路(5)を循環し、この循環する入浴水が追焚用熱交換器(13)で追焚用一次回路(C)の温水と熱交換して追焚き動作が開始する。そして、追焚用熱交換器(13)の流入部近傍に設けられた入水温センサ(S1)の検知温度、即ち、浴槽(51)内の入浴水の温度が追焚き設定温度になると追焚き動作が停止される。
【特許文献1】特開平9−292131号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のものでは、浴槽(51)の追焚き時には、追焚用一次回路(C)に配設された開閉弁式の追焚弁(16)を全開状態に維持する。従って、水加熱部(19)から、追焚用一次回路(C)に多量の熱が供給され、その結果、追焚用熱交換器(13)で熱吸収する入浴水の温度が高くなる。このことから、上記従来のものでは、浴槽(51)に吐出する高温の入浴水が入浴者に作用して不快感を与えるという問題があった。
尚、上記問題を解決する為に、水加熱部(19)のガスバーナ(11)の燃焼量を低下させ、追焚用一次回路(C)に流入する温水の温度を低くすることも考えられるが、かかる場合は、ファンコンベクタ(21)等の放熱器の放熱量が低くなるから十分な暖房能力を確保できなくなる。
【0005】
又、ファンコンベクタ(21)や放熱マット(31)が使用されていない非暖房時に追焚操作を行なうと、水加熱部(19)から温水が流出し始めるまでの湯温立上り初期には、追焚用一次回路(C)内の通水温が追焚用二次回路(5)を流れる入浴水の温度より低くなる。かかる条件下では、追焚用熱交換器(13)が放熱器として機能し、追焚き対象たる入浴水が追焚用熱交換器(13)で冷却される。その結果、低温の入浴水が浴槽(51)に吐出されて低温水が入浴者に作用することから、この場合も、入浴者に不快感を与える。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、
『水加熱部(19)と循環ポンプ(15)を備えたメイン循環回路(10)と、
前記メイン循環回路(10)の一部に対して並列に接続され且つ追焚用熱交換器(13)の加熱部と追焚弁(16)を備えた追焚用一次回路(C)と、
前記追焚用熱交換器(13)の吸熱部と浴槽(51)との間を循環し且つ追焚ポンプ(53)を備えた追焚用二次回路(5)とを具備し、
前記メイン循環回路(10)を循環する温水の熱を放熱する暖房用放熱器が前記メイン循環回路(10)に接続され、
浴槽(51)の追焚き時には前記水加熱部(19)と循環ポンプ(15)と追焚ポンプ(53)が作動する給湯装置』に於いて、入浴者に不快感を与える温度の入浴水が追焚用二次回路(5)から浴槽(51)に吐出されるのを防止することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[請求項1に係る発明]
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の技術的手段は、
『前記追焚弁(16)は、追焚き停止中は実質的に閉状態に維持される一方追焚き中は所定開度に設定される流量制御弁であり、
前記追焚弁(16)の開度制御により、前記追焚用熱交換器(13)の吸熱部を流れる前記追焚用二次回路(5)の入浴水を加熱する』ことである。
ここで、「実質的に閉状態」とは、次に記載する作用効果を奏し得る程度の閉弁度合いを意味し、全閉及び略全閉を含む概念である。
上記技術的手段は次のように作用する。
追焚き動作が開始すると、水加熱部(19)で温水が加熱生成されると共に追焚弁(16)が所定開度に設定される。又、循環ポンプ(15)及び追焚ポンプ(53)が作動する。すると、水加熱部(19)と循環ポンプ(15)を備えたメイン循環回路(10)を流れる温水のうち、前記追焚弁(16)(所定開度に設定されている)を具備する追焚用一次回路(C)に分流される温水が追焚用熱交換器(13)部分で追焚用二次回路(5)を流れる入浴水と熱交換し、これにより、浴槽(51)が追焚きされる。
【0008】
そして、上記技術的手段によれば、例えば、水加熱部(19)から低温水が流出する湯温立上り時や、水加熱部(19)から高温水が流出する高温出湯時には、追焚弁(16)を実質的に閉状態に維持したり、絞り状態に維持することにより、追焚用二次回路(5)から浴槽(51)に吐出される入浴水の温度を適正温度に設定することができ、入浴者に不快感を与える低温水や高温水が浴槽(51)に吐出するのを防止することができる。
【0009】
[請求項2に係る発明]
請求項1に係る発明に於いて、
『前記メイン循環回路(10)に於ける前記追焚用一次回路(C)の分岐点と前記水加熱部(19)の吐出部との間に出湯温センサ(18)が設けられ、
追焚き時に於ける前記出湯温センサ(18)の検知温度が予め設定された上限温度を超える場合は、該上限温度以下の場合に比べて前記追焚弁(16)の開度が絞られる』ものとすることができる。
このものでは、上記追焚き中に、出湯温センサ(18)の検知温度が予め設定された上限温度を超える場合には追焚弁(16)の開度が絞られ、これにより、追焚用一次回路(C)への供給熱量が減少される。従って、追焚用二次回路(5)を流れる入浴水が高温になり過ぎるのを防止することができ、追焚用二次回路(5)から浴槽(51)内に高温水が吐出されない。従って、高温の入浴水が入浴者に作用することによる不快感を防ぐことができる。
【0010】
[請求項3に係る発明]
請求項1又は2に係る発明に於いて、
『前記追焚用二次回路(5)に於ける前記追焚用熱交換器(13)の吐出部と前記浴槽(51)との間に二次回路水温センサ(S2)が設けられ、
追焚き時に於ける前記二次回路水温センサ(S2)の検知温度が予め定められた二次回路上限温度を超える場合は、二次回路上限温度以下の場合に比べて前記追焚弁(16)の開度が絞られる』ことである。
上記技術的手段によれば、追焚用二次回路(5)から浴槽(51)に吐出される入浴水の温度(二次回路水温センサ(S2)の検知温度)が予め設定された二次回路上限温度を超える場合には追焚弁(16)の開度が絞られ、これにより、追焚用一次回路(C)への供給熱量が減少される。従って、高温水が入浴者に作用することによる不快感を防止することができる。又、請求項2に係る発明に対して請求項3の構成を限定した発明では、請求項2の発明の効果に加えて請求項3の発明の効果が重畳され、これにより、前記不快感を一層確実に防止することができる。
【0011】
[請求項4に係る発明]
請求項1又は2に係る発明に於いて、
『前記追焚用二次回路(5)に於ける前記追焚用熱交換器(13)の吐出部と前記浴槽(51)との間に二次回路水温センサ(S2)が設けられ、
前記追焚用二次回路(5)に於ける前記追焚用熱交換器(13)の流入部と前記浴槽(51)との間に入水温センサ(S1)が設けられ、
追焚き時に於ける前記二次回路水温センサ(S2)の検知温度と入水温センサ(S1)の検知温度の温度差が予め定められた基準温度差を超える場合には、基準温度差以下の場合に比べて前記追焚弁(16)の開度が絞られる』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
追焚用二次回路(5)から浴槽(51)に吐出される入浴水(追焚用熱交換器(13)で加熱された温水)から入浴者が受ける体感温度は、前記吐出される入浴水と浴槽(51)内に既に貯留されている入浴水の温度差が大きくなるに伴なって顕著になる。ところが、上記技術的手段によれば、浴槽(51)に吐出される入浴水(追焚用熱交換器(13)で加熱された温水)と浴槽(51)から追焚用熱交換器(13)に流入する入浴水の温度差、即ち、二次回路水温センサ(S2)の検知温度と入水温センサ(S1)の検知温度の温度差が基準温度差を超える場合は、追焚弁(16)の開度が絞られる。従って、追焚用二次回路(5)から浴槽(51)に高温水が吐出されるのが防止され、これにより、入浴者に与える不快感を防止することができる。従って、高温水が入浴者に作用することによる不快感を防止することができる。又、請求項2に係る発明に対して請求項4の構成を限定した発明では、請求項2の発明の効果に加えて請求項4の発明の効果が重畳され、これにより、前記不快感を一層確実に防止することができる。
【0012】
[請求項5に係る発明]
上記課題を解決する為の請求項1〜4に係る発明に於いて、
『追焚き時には、前記メイン循環回路(10)に於ける前記追焚用一次回路(C)の分岐点と前記主熱交換器(12)の吐出部との間に設けられた出湯温センサ(18)の検知温度が予め設定された下限温度より低い場合に前記追焚弁(16)を実質的に閉状態に維持する』ことである。
このものでは、水加熱部(19)から低温水が流出する湯温立上り時等においては、出湯温センサ(18)の検知温度が下限温度より低くなることから、かかる場合は、追焚弁(16)が実質的に閉状態に維持される。従って、追焚用二次回路(5)を循環する入浴水が追焚用熱交換器(13)で冷却されるのが防止され、これにより、浴槽(51)内に低温水が吐出されることがなく、入浴者に不快感を与えない。
【発明の効果】
【0013】
本発明は次の特有の効果を有する。
水加熱部(19)から適正温度以外の低温水や高温水が流出する場合には、追焚弁(16)を実質的に閉状態に維持したり、絞り状態に維持することにより、追焚用二次回路(5)から浴槽(51)に吐出される入浴水の温度を適正温度に設定することができ、入浴者に不快感を与える低温水や高温水が浴槽(51)に吐出するのを防止することができる。
請求項2の発明に対して請求項3,4の構成を限定した発明では、既述したように、入浴者に与える不快感を一層確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は上記発明の実施の形態を示す水回路図である。
器具本体(1)内に形成されたメイン循環回路(10)は、水加熱部(19)を構成する主熱交換器(12)→出湯温センサ(18)→絞り域(23)→シスターン(14)→循環ポンプ(15)→主熱交換器(12)と循環するように形成されている。又、前記メイン循環回路(10)に於ける主熱交換器(12)の吐出部(120)とシスターン(14)の間の回路にはメイン循環回路(10)の一部に対して並列状態となるように接続された追焚用一次回路(C)と第2暖房循環回路(2)が設けられており、更に、メイン循環回路(10)に於ける循環ポンプ(15)の吐出側と絞り域(23)の下流端(232)は第1暖房循環回路(3)で繋がっている。尚、前記第1,第2暖房循環回路(3)(2)の下流端はシスターン(14)に直接接続されていても良い。
【0015】
以下、上記各回路の詳細を更に説明する。
[メイン循環回路(10)について]
メイン循環回路(10)の一部を構成する絞り域(23)は、第1暖房循環回路(3)内の温度を床暖房に適した温度に昇温させるために必要な流量の高温水(水加熱部(19)から流出する80℃の温水)を該第1循環回路(3)に供給できる機能を有する。
メイン循環回路(10)に配設された水加熱部(19)の主熱交換器(12)は、ガス弁(17)を介してガス供給されるガスバーナ(11)で加熱される共に、該主熱交換器(12)の吐出部(120)の近傍には出湯温センサ(18)が添設されている。
シスターン(14)内には、暖房や浴槽(51)内の追焚等の器具動作に必要な下限水位を検知する下限水位センサ(141)と、上限水位を検知する上限水位センサ(142)が配設されていると共に、該シスターン(14)の上部側壁にはオーバーフロー管(143)が接続されている。又、シスターン(14)にはその上方の給水回路(4)から給水されると共に、給水回路(4)には給水弁(41)が挿入されている。
【0016】
[第1暖房循環回路(3)について]
メイン循環回路(10)に於ける循環ポンプ(15)の吐出側から分岐する第1暖房循環回路(3)には、分岐接続管(33)が設けられており、その先端に設けられた接続ターミナル(331)(331)(331)には床暖房弁(332)(332)(332)を介して暖房用放熱器たる放熱マット(31)(31)(31)が接続されている。そして、放熱マット(31)(31)(31)の下流側の回路は第2暖房循環回路(2)と合流されてメイン循環回路(10)の絞り域(23)の下流端(232)に接続されている。
【0017】
[第2暖房循環回路(2)について]
上記メイン循環回路(10)に於ける絞り域(23)の上下両流路部は第2暖房循環回路(2)で接続されていると共に、第2暖房循環回路(2)には暖房用放熱器としてのファンコンベクタ(21)が温水コンセント(29)(29)で接続されている。
[追焚用一次回路(C)について]
メイン循環回路(10)に於ける主熱交換器(12)の吐出部(120)と絞り域(23)の間から分岐した追焚用一次回路(C)はシスターン(14)の底部に繋がっている。従って、追焚用一次回路(C)は、これの分岐点→絞り域(23)→シスターン(14)とつながる回路に対して並列接続されている。
前記追焚用一次回路(C)は流量制御弁で構成された追焚弁(16)と追焚用熱交換器(13)の加熱部を備えていると共に、追焚用熱交換器(13)の二次側の回路は該追焚用熱交換器(13)の吸熱部→浴槽(51)→追焚ポンプ(53)→追焚用熱交換器(13)と循環する追焚用二次回路(5)と成っている。そして、追焚用熱交換器(13)は、追焚用一次回路(C)の追焚弁(16)の下流側回路を構成する内筒(130)とこれを包囲し且つ追焚用二次回路(5)の一部を構成する外筒(54)から成る二重筒状に形成されている。
【0018】
又、追焚用二次回路(5)に於ける追焚用熱交換器(13)の吐出部(131)と浴槽(51)の間には、浴槽(51)に吐出される入浴水の温度を検知する二次回路水温センサ(S2)が設けられている。一方、追焚用熱交換器(13)の流入部(133)と浴槽(51)との間には浴槽(51)から追焚用熱交換器(13)に流入する入浴水の温度を検知する入水温センサ(S1)が設けられている。
追焚用二次回路(5)には、図示しない熱交換器から引き出された湯張管(78)が接続されており、図示しない湯張スイッチを操作すると前記湯張管(78)から浴槽(51)内に設定量の温水が供給されて湯張されるようになっている。
【0019】
[制御装置について]
図2は上記追焚ポンプ(53)等の各電気部品の制御装置の説明図である。
マイクロコンピュータ等が組み込まれた制御装置(6)の入力部には、台所や浴室等に配設された遠隔操作装置(76)に設けられている追焚きスイッチ(72)や追焚温度設定ボタン(77)や、第1〜第3床暖房スイッチ(73)(74)(75)の出力が印加されている。又、前記制御装置(6)の入力部には、器具本体(1)に配設されている運転スイッチ(71)の出力や主熱交換器(12)の吐出部(120)の温度を検知する出湯温センサ(18)の出力が印加されていると共に前記ファンコンベクタ(21)の端末運転スイッチ(221)の操作の有無を示す信号が印加されている。
又、上記制御装置(6)の出力部には、循環ポンプ(15),追焚弁(16),床暖房弁(332)(332)(332),下限水位センサ(141),上限水位センサ(142),ガス弁(17),給水弁(41)及び追焚ポンプ(53)が接続されている。
【0020】
[制御動作]
上記制御装置(6)に組み込まれたマイクロコンピュータ内には図3のフローチャートに示す内容の制御プログラムが格納されており、以下、本実施の形態に係る給湯装置の動作の実際を同図に従って説明する。
先ず、運転スイッチ(71)が投入されると、ステップ(ST1)で追焚弁(16)の弁開度Kを全閉にセットする。次に、ステップ(ST2)〜(ST4)を繰り返し、これにより、追焚きスイッチ(72),第1〜第3床暖房スイッチ(73)(74)(75)及びファンコンベクタ(21)の温風暖房スイッチ(211)の操作を監視する。
【0021】
《追焚制御》
ステップ(ST2)で追焚きスイッチ(72)の操作が確認されると、ステップ(ST5)でフラグF1を“0”にセットすると共に追焚ポンプ(53)及び循環ポンプ(15)を作動させる。すると、追焚ポンプ(53)の作動により入浴水が浴槽(51)→入水温センサ(S1)の配設部→追焚ポンプ(53)→追焚用熱交換器(13)→二次回路水温センサ(S2)の配設部→浴槽(51)と繋がる追焚用二次回路(5)内で循環する。又、水加熱部(19)からの吐出水はメイン循環回路(10)に沿って、出湯温センサ(18)の配設部→絞り域(23)→シスターン(14)→循環ポンプ(15)→水加熱部(19)と繋がる経路で循環する。
【0022】
次に、ステップ(ST6)で出湯温センサ(18)の検知温度が出湯設定温度たる80℃になるようにガスバーナ(11)の燃焼量をコントロールし始める。即ち、図示しないイグナイタを作動させてガスバーナ(11)に点火すると共に、出湯温センサ(18)の検知温度が80℃に近付くようにガス弁(17)の開度調整を行いながらガスバーナ(11)の燃焼量をコントロールする。この場合、ガスバーナ(11)の燃焼開始から暫くの間(湯温立上り時)は、水加熱部(19)の主熱交換器(12)から出湯設定温度(80℃)より低温の温水が流出する。従って、この時点で、追焚弁(16)の開度を増加させると、追焚用熱交換器(13)が放熱器として機能し、追焚き対象たる入浴水(例えば、36℃程度に温度低下している)が追焚用熱交換器(13)で冷却されてしまい、これにより、冷却された低温水が浴槽(51)内の入浴者に作用して不快感を与える心配がある。そこで、本実施の形態では、ステップ(ST7)で出湯温センサ(18)の検知温度T0が既述発明特定事項たる下限温度としての追焚設定温度(遠隔操作装置(76)に設けられた追焚温度設定ボタン(77)でセットされた温度)未満か否かを判断し、追焚設定温度未満の場合は、ステップ(ST8)で追焚弁(16)の弁開度Kを全閉に維持する。これにより、出湯温センサ(18)の検知温度が追焚設定温度未満の場合は、追焚用熱交換器(13)での熱交換が行なわれず、入浴者に上記不快感を与える不都合がない。尚、本実施の形態では、ステップ(ST8)で追焚弁(16)の弁開度Kを全閉にしたが、入浴者に上記不快感を与えない範囲で若干開いていてもよい。又、本実施の形態では、ステップ(ST5)で循環ポンプ(15)のON命令を実行したが、ステップ(ST7)を実行する際に循環ポンプ(15)のON命令を実行してもよい。
【0023】
一方、出湯温センサ(18)の検知温度T0が追焚設定温度を超えていることがステップ(ST7)で確認されると、ステップ(ST9)を実行し、出湯温センサ(18)の検知温度T0が既述発明特定事項たる上限温度としての60℃を超えているか否かを判断する。そして、超えていない場合は、ステップ(ST10)を実行し、追焚弁(16)の弁開度Kが既に最大開度になっているか否かを判断する。即ち、フラグF1が“2”(追焚弁(16)が最大開度であることを示す)か否かを判断する。そして、フラグF1が“2”でない場合は、ステップ(ST11)でフラグF1を“2”にすると共に、追焚弁(16)の弁開度Kを最大にし、これにより、追焚用一次回路(C)から追焚用二次回路(5)に最大熱量を伝達させる。追焚用一次回路(C)から追焚用二次回路(5)に最大熱量を伝達させるのは、出湯温センサ(18)の検知温度T0が追焚設定温度以上(ステップ(ST7)で判断されている)であり且つ60℃以下(ステップ(ST9)で判断されている)であることから、浴槽(51)に高温の入浴水が吐出される心配がないから、追焚きの迅速を図る趣旨である。
【0024】
一方、ステップ(ST9)を実行したときに出湯温センサ(18)の検知温度T0が60℃を超えていると判断されると、ステップ(ST12)を実行し、追焚弁(16)の弁開度Kが既に絞り状態(本実施の形態では、最大開度の70%の開度状態)になっているか否かを判断する。即ち、フラグF1が“1”(追焚弁(16)が最大開度の70%の開度であることを示す)か否かを判断する。そして、フラグF1が“1”でない場合は、ステップ(ST13)でフラグF1を“1”にすると共に、追焚弁(16)の弁開度Kを最大開度の70%に絞り、追焚用一次回路(C)から追焚用二次回路(5)への熱伝達量を制限する。これにより、追焚用二次回路(5)に設けられた追焚用熱交換器(13)から吐出される入浴水が高温に成り過ぎるのが防止され、追焚用二次回路(5)から浴槽(51)に高温の入浴水が吐出されない。よって、高温の入浴水が入浴者に作用することによる不快感を防ぐことができる。尚、本実施の形態では、出湯温センサ(18)の検知温度が60℃を超えるか否かによって、追焚弁(16)の弁開度Kを、最大開度とその70%との二段階に設定するようにした(ステップ(ST9)〜(ST13)参照)が、出湯温センサ(18)の検知温度を複数の基準温度と比較し、これにより、各基準温度を超えるか否かによって、追焚弁(16)の弁開度Kを複数段階に設定するようにしてもよい。又、前記弁開度Kをリニアに変化させてもよい。
【0025】
次に、ステップ(ST14)で二次回路水温センサ(S2)の検知温度T2(浴槽(51)に吐出される入浴水の温度)が50℃より高いか否かを判断し、50℃より高い場合は、ステップ(ST15)で追焚弁(16)の弁開度Kを5%低下させる。即ち、K=(K−5)%に設定し、これにより、追焚用二次回路(5)から浴槽(51)に吐出される高温の入浴水が入浴者に作用して不快感を与える不都合を一層確実に防止する。一方、ステップ(ST14)を実行したときに二次回路水温センサ(S2)の検知温度T2が50℃以下であると判断されると、ステップ(ST16)で追焚弁(16)の弁開度Kを5%増加させる。即ち、K=(K+5)%に設定し、これにより、追焚きの迅速化を図る。
このように、ステップ(ST14)〜(ST16)によって、浴槽(51)に吐出される入浴水の温度が、入浴者に不快感を与えず且つ迅速追焚きが実現できる温度(本実施の形態では、50℃に設定されている)に近付くように制御される。
【0026】
次に、ステップ(ST17)で入水温センサ(S1)の検知温度T1が遠隔操作装置(76)の追焚温度設定ボタン(77)で設定された追焚設定温度に昇温したか否かを判断し、昇温していない場合はステップ(ST6)に制御が戻される一方、昇温している場合は、ステップ(ST18)で追焚ポンプ(53)を停止させて追焚きを終了させる。その後、ステップ(ST19)で暖房運転(放熱マット(31)による床暖房及びファンコンベクタ(21)による温風暖房の運転)が行なわれていないと判断されると、ステップ(ST20)でガスバーナ(11)を消火すると共に循環ポンプ(15)を停止させてステップ(ST1)に制御を復帰させる。一方、ステップ(ST19)で暖房運転中であると判断されると、そのままステップ(ST1)に制御を復帰させる。
【0027】
以上説明したように、本実施の形態では水加熱部(19)から流出する温水が高温の場合は流量制御弁(16)の弁開度Kが最大開度より絞られるから、追焚用二次回路(5)を流れる入浴水が高温になり過ぎるのを防止することができ、浴槽(51)内に高温水が吐出されない。よって、高温の入浴水が入浴者に作用することによる不快感を防ぐことができる。
又、ステップ(ST14)〜(ST16)の制御によって、迅速追焚きが実現できると共に、入浴者に与える不快感を一層確実に防止することができる。
更に、ステップ(ST7)(ST8)の制御によって、水加熱部(19)から流出する温水の温度が低い場合は流量制御弁(16)の開度が絞られるから、低温の入浴水が入浴者に作用することによる不快感を防ぐことができる。
【0028】
《床暖房制御》
ステップ(ST3)を実行したときに第1〜第3床暖房スイッチ(73)(74)(75)が操作されたことが確認できると、床暖房運転を実行する。
第1〜第3床暖房スイッチ(73)(74)(75)が操作されると、ステップ(ST3)から図示しない床暖房工程に制御動作が移される。この床暖房工程では操作された上記第1〜第3床暖房スイッチ(73)(74)(75)に対応する床暖房弁(332)(332)(332)が開かれ、更に、ガスバーナ(11)が燃焼せしめると共に循環ポンプ(15)が作動状態に維持される。
この床暖房動作時に於いては、浴槽(51)内を追焚きしているか否か又はファンコンベクタ(21)が使用中であるか否か等の条件によって制御動作が異なる。即ち、浴槽(51)内の追焚きがされておらず且つファンコンベクタ(21)も使用されていない場合、即ち、追焚弁(16)が実質的に閉状態にあり且つファンコンベクタ(21)が停止状態にあるときは、主熱交換器(12)の吐出部に配設された出湯温センサ(18)の検知する湯温が60℃となるようにガスバーナ(11)の燃焼量を制御する。これにより、該温度の温水をメイン循環回路(10)内で循環させると共に、該循環水の一部を循環ポンプ(15)の吐出部から第1暖房循環回路(3)側に分岐させ、これにより、放熱マット(31)(31)(31)に温水を供給して床暖房を行う。一方、浴槽(51)内の追焚きがされている場合又はファンコンベクタ(21)が使用されている場合は、主熱交換器(12)で加熱生成された温水の温度は追焚用熱交換器(13)やファンコンベクタ(21)で温度低下し、この温度低下した温水がシスターン(14)を介して循環ポンプ(15)で吸引されてその吐出部から第1暖房循環回路(3)側に供給される。従って、係る場合は、出湯温センサ(18)の検知する湯温が約80℃となるようにガスバーナ(11)の燃焼量を制御する。すると、前記浴槽(51)の追焚きやファンコンベクタ(21)の使用によって温度低下した後の温水温度が床暖房に適した約50℃〜60℃となり、該温水が第1暖房循環回路(3)に供給されて床暖房が行える。
【0029】
《温風暖房制御》
ファンコンベクタ(21)の温風暖房スイッチ(211)が操作されると、ステップ(ST4)から図示しない温風暖房工程に制御動作が移される。
温風暖房スイッチ(211)が操作によってファンコンベクタ(21)が作動し始めると、ファンコンベクタ(21)のON−OFF状態を監視している制御装置(6)内のマイクロコンピュータは、前記ファンコンベクタ(21)がONしたことを検知して循環ポンプ(15)を作動させると共に、出湯温センサ(18)の検知する湯温が約80℃となるように前記ガスバーナ(11)の燃焼量を制御する。
すると、主熱交換器(12)で加熱生成された前記温水はメイン循環回路(10)に於ける絞り域(23)の上流部からファンコンベクタ(21)側の第2暖房循環回路(2)に分岐し、これにより、前記ファンコンベクタ(21)を経てシスターン(14)に帰還して温風暖房動作が進行する。
尚、図3のフローチャートでは、ステップ(ST9)〜(ST13)の制御と、ステップ(ST14)〜(ST16)の制御の両制御を設けたが、ステップ(ST9)〜(ST13)の制御か、又は、ステップ(ST14)〜(ST16)の制御の何れか一方のみを設けても良い。
【0030】
[第2実施形態]
図4は本発明の第2実施形態の制御用フローチャートである。
このフローチャートは、図3のフローチャートのステップ(ST14)〜(ST16)に相当する制御が、ステップ(ST14A)〜(ST16A)に変更されている点を除いて、図3のものと同様に構成されている。従って、図3と相違するステップ(ST14A)〜(ST16A)の制御のみを説明する。
ステップ(ST14A)では、追焚用熱交換器(13)で加熱昇温される前後の入浴水温度の差、即ち、二次回路水温センサ(S2)の検知温度T2と入水温センサ(S1)の検知温度T1の差が、既述発明特定事項たる基準温度差としての20degより大きいか否かを判断する。そして、20degより大きい場合は、追焚用二次回路(5)から浴槽(51)に吐出される入浴水が入浴者に作用した場合の体感温度が高く、不快感を受ける心配があるから、かかる場合は、ステップ(ST15A)で追焚弁(16)の弁開度Kを5%低下させる。即ち、K=(K−5)%に設定し、これにより、追焚用二次回路(5)から浴槽(51)に吐出される高温の入浴水が入浴者に作用して不快感を与える不都合を防止する。一方、ステップ(ST14A)を実行したときに前記検知温度の差(T2―T1)が20deg以下であると判断されると、ステップ(ST16A)で追焚弁(16)の弁開度Kを5%増加させる。即ち、K=(K+5)%に設定し、これにより、追焚きの迅速化を図る。
このように、ステップ(ST14A)〜(ST16A)によって、浴槽(51)に吐出される入浴水の温度が、入浴者に不快感を与えず且つ迅速追焚きが実現できる温度に近付くように制御される。
尚、図4のフローチャートでは、ステップ(ST9)〜(ST13)の制御と、ステップ(ST14A)〜(ST16A)の制御の両制御を設けたが、ステップ(ST9)〜(ST13)の制御か、又は、ステップ(ST14A)〜(ST16A)の制御の何れか一方のみを設けても良い。
【0031】
[その他]
1.上記実施の形態では、ステップ(ST7)に於いて出湯温センサ(18)の検知温度T0と追焚設定温度(遠隔操作装置(76)に設けられた追焚温度設定ボタン(77)でセットされた温度)を比較したが、予め定められた固定温度と前記検知温度T0を比較してもよい。
2.追焚用二次回路(5)に設けられた入水温センサ(S1)の検知温度T1が追焚設定温度(追焚温度設定ボタン(77)で設定された温度)に近付くほど、追焚弁(16)の開度を絞るようにしてもよい。追焚用熱交換器(13)は該熱交換器を通過する入浴水を設定温度だけ昇温させる能力を有している場合は、前記入水温センサ(S1)の検知温度T1(浴槽内温度に等しい)が追焚設定温度に近付いて追焚き終了が到来する頃に追焚弁(16)を絞らないと、追焚用二次回路(5)から浴槽(51)に吐出される入浴水の温度が高温になる。よって、入水温センサ(S1)の検知温度T1が追焚設定温度(追焚温度設定ボタン(77)で設定された温度)に近付くほど、追焚弁(16)の開度を絞り、これにより、上記高温の入浴水が浴槽(51)に吐出されるのを防止する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本願の発明の実施の形態の給湯装置の水回路図
【図2】図1の給湯装置の制御回路図
【図3】本発明の第1実施形態を説明する制御用フローチャート
【図4】本発明の第2実施形態を説明する制御用フローチャート
【図5】本願の発明の対象となる給湯装置の水回路の概略図
【符号の説明】
【0033】
(5)・・・追焚用二次回路
(10)・・・メイン循環回路
(13)・・・追焚用熱交換器
(14)・・・シスターン
(15)・・・循環ポンプ
(16)・・・追焚弁
(18)・・・出湯温センサ
(19)・・・水加熱部
(51)・・・浴槽
(53)・・・追焚ポンプ
(C)・・・追焚用一次回路
(S1)・・・入水温センサ
(S2)・・・二次回路水温センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水加熱部(19)と循環ポンプ(15)を備えたメイン循環回路(10)と、
前記メイン循環回路(10)の一部に対して並列に接続され且つ追焚用熱交換器(13)の加熱部と追焚弁(16)を備えた追焚用一次回路(C)と、
前記追焚用熱交換器(13)の吸熱部と浴槽(51)との間を循環し且つ追焚ポンプ(53)を備えた追焚用二次回路(5)とを具備し、
前記メイン循環回路(10)を循環する温水の熱を放熱する暖房用放熱器が前記メイン循環回路(10)に接続され、
浴槽(51)の追焚き時には前記水加熱部(19)と循環ポンプ(15)と追焚ポンプ(53)が作動する給湯装置に於いて、
前記追焚弁(16)は、追焚き停止中は実質的に閉状態に維持される一方追焚き中は所定開度に設定される流量制御弁であり、
前記追焚弁(16)の開度制御により、前記追焚用熱交換器(13)の吸熱部を流れる前記追焚用二次回路(5)の入浴水を加熱する、給湯装置。
【請求項2】
請求項1に記載の給湯装置に於いて、
前記メイン循環回路(10)に於ける前記追焚用一次回路(C)の分岐点と前記水加熱部(19)の吐出部との間に出湯温センサ(18)が設けられ、
追焚き時に於ける前記出湯温センサ(18)の検知温度が予め設定された上限温度を超える場合は、該上限温度以下の場合に比べて前記追焚弁(16)の開度が絞られる、給湯装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の給湯装置に於いて、
前記追焚用二次回路(5)に於ける前記追焚用熱交換器(13)の吐出部と前記浴槽(51)との間に二次回路水温センサ(S2)が設けられ、
追焚き時に於ける前記二次回路水温センサ(S2)の検知温度が予め定められた二次回路上限温度を超える場合は、二次回路上限温度以下の場合に比べて前記追焚弁(16)の開度が絞られる、給湯装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の給湯装置に於いて、
前記追焚用二次回路(5)に於ける前記追焚用熱交換器(13)の吐出部と前記浴槽(51)との間に二次回路水温センサ(S2)が設けられ、
前記追焚用二次回路(5)に於ける前記追焚用熱交換器(13)の流入部と前記浴槽(51)との間に入水温センサ(S1)が設けられ、
追焚き時に於ける前記二次回路水温センサ(S2)の検知温度と入水温センサ(S1)の検知温度の温度差が予め定められた基準温度差を超える場合には、基準温度差以下の場合に比べて前記追焚弁(16)の開度が絞られる、給湯装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れかに記載の給湯装置に於いて、
追焚き時には、前記メイン循環回路(10)に於ける前記追焚用一次回路(C)の分岐点と前記主熱交換器(12)の吐出部との間に設けられた出湯温センサ(18)の検知温度が予め設定された下限温度より低い場合に前記追焚弁(16)を実質的に閉状態に維持する、給湯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−112752(P2006−112752A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−303031(P2004−303031)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】