説明

給電装置

【課題】直流の給電装置に於いて、エネルギーロスを小さくすることと、一時的に電力需要が増大した場合の対応が容易にすることとの両立を図る。
【解決手段】ソーラーパネル2からの電力を受け付ける直流入力端3aと直流電力を最終的に出力する出力端3bとの間に、前記直流入力端3aに入力された直流電力を蓄電することなく前記出力端に導くための主系路31と、前記直流入力端3aに入力される直流電力を蓄電器325に蓄積しその蓄積した電力を前記出力端3bに導くための蓄電系路32とを並設し、商用電力を受け付ける交流入力端3cと前記出力端3bとの間に、前記交流入力端3cに入力された交流電力を直流電力に変換して前記出力端に導くための補助系路33を設け、主系路31と蓄電系路32と補助系路33とを統合する統合手段34を設けて電力需要増大に対処出来るようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィス等で好適に使用される給電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィス等において、太陽光等の自然エネルギーを電力に変換し、環境への負荷を低く保ちつつ快適なオフィス環境や生産性の高いワークスタイルを実現することが望まれてきている。
【0003】
従来、自然エネルギーを利用した給電装置として、屋根や屋上等に設置した太陽電池等の自家発電機により発電した直流電力を、インバータを用いて交流電力に変換し、商用電力とともに使用するものが種々開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
ところが、このようなものにおいては、まず、直流電力をインバータにより交流電力に変換する際に20〜30%程度のエネルギーロスが発生し、さらに、パーソナルコンピュータ等直流電力を使用する機器を利用する際にはACアダプタを用いて交流電力を再度直流電力に変換する必要がある。そのため、総合的にエネルギーロスが大きく、環境負荷を低減するという目的のためにはさらに何らかの改良が望まれている。
【0005】
なお、このようなエネルギーロスをさらに低減するために、例えば、自家発電機により発電した直流電力を蓄電器に蓄電し、その蓄電器から適宜電力を取り出してパーソナルコンピュータ等の機器に供給することも考えられている。しかしながら、単にこれだけのものでは、蓄電器から供給できる電力に限りがあり一時的に電力需要が増大した場合に対応が難しいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−312287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以上の点に着目し、エネルギーロスを小さくすることと、一時的に電力需要が増大した場合の対応が容易である給電装置を実現することとの両立を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明の給電装置は、自家発電機からの電力を受け付ける直流入力端と直流電力を最終的に出力する出力端との間に、前記直流入力端に入力された直流電力を蓄電することなく前記出力端に導くための主系路と、前記直流入力端に入力される直流電力を蓄電器に蓄積しその蓄積した電力を前記出力端に導くための蓄電系路とを並設し、商用電力を受け付ける交流入力端と前記出力端との間に、前記交流入力端に入力された交流電力を直流電力に変換して前記出力端に導くための補助系路を設け、前記主系路の電力を優先的に前記出力端に導き、主系路の給電能力が不足した場合に前記蓄電系路の電力を前記主系路の電力と併せて前記出力端に導き、前記主系路及び前記蓄電系路の給電能力が不足した場合に補助系路の電力を前記主系路及び前記蓄電系路の電力と併せて前記出力端に導くための統合手段を設けていることを特徴とする。
【0009】
このようなものであれば、電力需要が大きくない場合には主系路からの直流電力を優先的に出力端に供給し、電力需要が大きくなり主系路から供給される直流電力だけでは不足する場合には蓄電器に蓄積しておいた電力を蓄電系路から出力端に供給し、さらに電力需要が大きくなり主系路及び蓄電系路から供給される直流電力だけでは不足する場合に初めて補助系路を介して商用電力を直流電力に変換して供給する。従って、自家発電機により発電した電力を優先的に供給することにより環境負荷を低く保ちつつ、主系路からの直流電力を優先的に供給し需要増大時に蓄電系路から直流電力を供給するようにすることで一時的に電力需要が増大した場合にも容易に対応できる。
【0010】
なお、本発明において、「自家発電機」とは、太陽電池、風力発電機、燃料電池等に代表される自然エネルギーを直流電力に変換する機能を有するものや、振動発電機、人力発電機等、主として発電の際に二酸化炭素をほとんど又は全く排出しない発電装置全般を示す概念である。また、本発明でいう「蓄電」には、電圧平準化を目的とした一時的な電荷の蓄積は含まれない。
【0011】
このような給電装置の好適な一例として、前記自家発電機が太陽電池であるものが挙げられる。
【0012】
電力需要の増大に伴い主系路からの直流電力の供給量が需要に対して不足する場合に蓄電経路から直流電力を供給させるようにするための統合手段の構成として、前記統合手段が、少なくとも前記主系路の電圧に基づき、前記主系路と前記蓄電系路との統合状態を制御するものが挙げられる。
【0013】
電力需要の増大に伴い主系路及び蓄電系路からの直流電力の供給量が需要に対して不足する場合に補助経路から商用電力を直流電力に変換して供給させるようにするための統合手段の構成として、前記統合手段が、前記主系路及び前記蓄電系路の電圧に基づき、前記主系路と前記蓄電系路と前記補助系路との統合状態を制御するものが挙げられる。
【0014】
環境負荷をなるべく低く保ちつつ出力端に接続した電気機器にさらに安定して直流電力を供給できるようにするための態様として、前記蓄電系路が複数並設されているものが挙げられる。
【0015】
そして、天候等の条件に関わらず自然エネルギーに由来する直流電力を安定して出力端に供給できるようにするための態様として、前記直流入力端が、複数種類の自家発電機からの電力を受け付けることが可能であるものが挙げられる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、エネルギーロスを小さくすることと、一時的に電力需要が増大した場合の対応が容易である給電装置を実現することとの両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る自家発電エネルギー利用システムの概略図。
【図2】同実施形態に係る給電装置の概略図。
【図3】同実施形態に係るワークステーションの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施形態を、図1〜図3を参照しつつ以下に示す。
【0019】
この実施形態の自家発電エネルギー利用システムは、図1に示すように、直流電力を出力する自家発電機たる太陽電池すなわちソーラーパネル2と、このソーラーパネル2から供給された直流電力を貯蔵可能な蓄電器325を有し、所定電圧の直流電力を出力する給電装置3と、この給電装置3から出力される直流電力の供給を受けるワークステーション4とをそれぞれ1つずつ具備してなるエネルギー利用ユニット1を複数組有する。すなわち、本実施形態では、前記給電装置3と前記ワークステーション4とを1対1に対応させている。
【0020】
ソーラーパネル2は、図1に示すように、複数のセルを配線して板状に保持してなるものであり、屋根、屋上、庭等に設置されている。この実施形態では、例えば、好天時に53ボルトの直流電力を出力するように設定されている。
【0021】
給電装置3は、例えば、図2に示すように、ソーラーパネル2からの電力を受け付ける直流入力端3aと直流電力を最終的にワークステーション4に出力する出力端3bとの間に、前記直流入力端3aに入力された直流電力を蓄電することなく前記出力端3bに導くための主系路31と、前記直流入力端3aに入力される直流電力を蓄電器325に蓄積しその蓄積した電力を前記出力端3bに導くための蓄電系路32とを並設したものである。そして、直流用の系路である前記主系路31と蓄電系路32以外に、商用電力9を受け付ける交流入力端3cと前記出力端3bとの間に、前記交流入力端3cに入力された交流電力を直流電力に変換して前記出力端3bに導くための補助系路33を設けている。加えて、前記主系路31の電力を優先的に前記出力端3bに導き、主系路31の給電能力が不足した場合に前記蓄電系路32の電力を前記主系路31の電力と併せて前記出力端3bに導き、前記主系路31及び前記蓄電系路32の給電能力が不足した場合に補助系路33の電力を前記主系路31及び前記蓄電系路32の電力と併せて前記出力端3bに導くための統合手段34を備えている。本実施形態では、前記統合手段34は、前段側の統合回路341と、後段側の統合回路342とを利用して形成している。
【0022】
前記主系路31は、前記直流入力端3aから導入される直流電力を平準化し安定した電圧の直流電力とする制限回路311と、この制限回路311から出力される直流電力が過大になるのを抑制する保護回路312と、出力端3b側から直流入力端3a側に電流が逆流することを防止するための逆流防止回路313とを直列に配したものである。そして、この逆流防止回路の出力端子を、コネクタ314を介して前段側の統合回路341の第1の入力端子341aに接続している。
【0023】
前記蓄電系路32は、本実施形態では、複数、具体的には3系列備えている。各蓄電系路32は、いずれも、前記直流入力端3aから導入される直流電力を平準化し蓄電器325の充電に適した電圧の直流電力とする充電回路321と、この充電回路321から出力される直流電力が過大になるのを抑制する保護回路322と、出力端3b側から直流入力端3a側に電流が逆流することを防止するための逆流防止回路323とを主体として構成されたものである。本実施形態の説明において、第1、第2及び第3の蓄電経路にはそれぞれ符号32a、32b及び32cを付す。また、第1〜第3の蓄電経路32a〜32cを総称する場合には、単に「蓄電系路32」と称する。第1の蓄電系路32aの逆流防止回路323の出力端子は、コネクタ324を介して第1の蓄電器325aの入出力端子、及び前段側の統合回路341の第2の入力端子341bに接続している。第2の蓄電系路32bの逆流防止回路323の出力端子は、コネクタ324を介して第2の蓄電器325bの入出力端子、及び前段側の統合回路341の第3の入力端子341cに接続している。そして、第3の蓄電系路32cの逆流防止回路323の出力端子は、コネクタを介して第3の蓄電器325cの入出力端子、及び前段側の統合回路341の第4の入力端子341dに接続している。本実施形態では、蓄電器325は、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池を利用している。
【0024】
前段側の統合回路341は、前記主系路31の電圧すなわち第1の入力端子341aに入力される電圧に基づき、前記主系路31と前記蓄電系路32との統合状態を制御する。具体的には、例えば、第1の入力端子341aに入力される電圧が所定電圧以上であれば主系路31からの直流電力のみを出力端子341eから出力する一方、第1の入力端子341aに入力される電圧が所定電圧未満に降下した際には、主系路31からの直流電力と第1〜第3の蓄電系路32からの直流電力とを併せて出力端子341eから出力する。そして、この前段側の統合回路341の出力端子341eは、ヒューズ343を挟んで後段側の統合回路342の第1の入力端子342aに接続している。
【0025】
前記補助系路33は、前記交流入力端3cから導入される交流電力を所定の電圧の直流電力に変換するAC/DC変換回路331を主体として構成されたものである。そして、このAC/DC変換回路331の出力端子を、コネクタ332を介して後段側の統合回路342の第2の入力端子342bに接続している。
【0026】
後段側の統合回路342は、前記主系路31及び前記蓄電系路32の電圧、すなわち第1の入力端子342aに入力される電圧に基づき、前記主系路31と前記蓄電系路32と前記補助系路33との統合状態を制御する。具体的には、例えば、第1の入力端子342aに入力される電圧が所定電圧以上であれば主系路31及び蓄電系路32から第1の入力端子342aに入力される直流電力のみを出力端子から出力する一方、第1の入力端子342aに入力される電圧が所定電圧未満に降下した際には、第1の入力端子342aに入力される直流電力と補助経路から第2の入力端子342bに入力される直流電力とを併せて出力端子から出力する。また、この後段側の統合回路342の出力端子が本発明の出力端3bである。そして、この出力端3bからワークステーション4に直流電力が供給される。
【0027】
前記ワークステーション4としては、本実施形態では、矩形状の天板42を有する第1のワークステーション4aと、円形状の天板47を有する第2のワークステーション4bとを用意している。第1のワークステーション4aは、図3に示すように、設置床面から起立させて設けた脚構造体41と、この脚構造体41に支持させてなり配線挿通空間を挟んで反使用端縁を互いに対向させて配した2枚の前記矩形状の天板42と、前記配線挿通空間の両端近傍から起立させて設けた対をなす支柱43と、これら対をなす支柱43の上端間に架設してなり前記給電装置3から供給された直流電力の供給を受けて発光するLED照明装置44と、前記支柱43の中間部間及び下端部間にそれぞれ架設してなり電気機器に前記給電装置3から供給された直流電力を交流に変換することなく給電するための2本の給電レール45とを備えている。
【0028】
前記給電レール45は、図示は省略するが、前記天板の幅方向に延伸し前方に開口するレール本体と、前記開口内に設けられるとともに前記給電装置3の出力端3bの正極に接続してなり長手方向に延伸する正極と、前記開口内の前記正極と異なる位置に設けられるとともに前記給電装置3の出力端3bの負極に接続してなり長手方向に延伸する負極とを有する。この給電レール45には、前記給電装置3から供給された直流電力を交流に変換することなく利用可能な電気機器、例えば、パーソナルコンピュータ51や、扇風機52や、ワットメータ53や、スポット照明54や、カップホルダ55や、スピーカ付きサウンドプレーヤ56や、USB給電コンセント57や、照明操作パネル58等の電気機器を接続可能である。なお、給電レール45に供給される直流電圧と電気機器の作動電圧とが異なる場合には、例えば、給電レール45にDC/DCコンバータ46を内蔵する電源装置の入力端子を接続した上で、該電源装置の出力端子を電気機器の受電ソケットに接続するようにしている。
【0029】
一方、第2のワークステーション4bは、図1に示すように、設置床面から起立させて設けた脚構造体47と、この脚構造体47に支持させてなる前記円形状の第1の天板48と、この第1の天板48の天板の上方に配設した第2の天板49と、この第2の天板49の下面に配設した図示しない照明装置とを少なくとも備えている。以下の説明において、第1及び第2のワークステーション4a、4bを区別せずに述べる場合には、単に「ワークステーション4」と称する。
【0030】
本実施形態に係る自家発電エネルギー利用システムの使用態様を以下に述べる。
【0031】
晴天時の昼間は、日光の照射量が大きいので、ソーラーパネル2の出力がワークステーション4の天板42、48上等に搭載された電気機器による需要を十分まかなえる程度に大きい。このとき、主系路31からの直流電力のみがワークステーション4に供給される。また、主系路31からの直流電力のうち、消費されない余剰の電力は第1〜第3の蓄電系路32に蓄積される。
【0032】
一方、夜間や、曇天時や、晴天時であっても朝夕は日光の照射量が小さいか又は皆無であり、ソーラーパネル2の出力が小さいので、主系路31からのソーラーパネル2の出力のみをワークステーション4に供給した場合、ワークステーション4の天板42、48上等に搭載された電気機器による需要をまかなうことができず、電圧が降下する。そこで、まず、第1〜第3の蓄電系路32の蓄電器325に十分な量の電力が蓄積されている場合には、これら第1〜第3の蓄電系路32の蓄電器325から電力を供給する。さらに、第1〜第3の蓄電系路32の蓄電器325に十分な量の電力が蓄積されておらず、後段側の統合回路342の第1の入力端子342aに入力される直流電圧が降下している場合には、商用電源9からの電力を、交流を直流に変換した上で補助系路33から供給する。
【0033】
以上に述べたように、本実施形態の構成によれば、電力需要が大きくない場合には主系路31からの直流電力を優先的に出力端3bに供給し、電力需要が大きくなり主系路31から供給される直流電力だけでは不足する場合には蓄電器325に蓄積しておいた電力を蓄電系路32から出力端3bに供給し、さらに電力需要が大きくなり主系路31及び蓄電系路32から供給される直流電力だけでは不足する場合に初めて補助系路33を介して商用電力9を直流電力に変換して供給するので、ソーラーパネル2により発電した電力を優先的に供給することにより環境負荷を低く保ちつつ、主系路31からの直流電力を優先的に供給し需要増大時に蓄電系路32から直流電力を供給するようにすることで一時的に電力需要が増大した場合にも容易に対応できる給電装置3を実現できる。
【0034】
また、本実施形態では、ソーラーパネル2として太陽電池を利用しているので、発電の際には二酸化炭素が発生せず、環境負荷を効果的に低く保つことができる。
【0035】
さらに、本実施形態では、前記統合手段34を構成する前段側の統合回路341が、前記主系路31の電圧に基づき、前記主系路31と前記蓄電系路32との統合状態を制御するので、電力需要の増大に伴い主系路31からの直流電力の供給量が需要に対して不足する場合に蓄電系路32から直流電力を供給させることで、一時的に電力需要が増大した場合に好適に対応することができる。
【0036】
加えて、本実施形態では、前記統合手段34を構成する後段側の統合回路342が、前記主系路31及び前記蓄電系路32の電圧に基づき、前記主系路31と前記蓄電系路32と前記補助系路33との統合状態を制御するので、電力需要がさらに増大し主系路31及び蓄電系路32からの直流電力の総供給量が需要に対して不足する場合には、補助系路33から商用電力9を直流電力に変換して供給させることができ、従って、さらに効果的に一時的に電力需要が増大した場合に対応することができる。
【0037】
そして、本実施形態では、前記蓄電系路32が3系列並設されているので、環境負荷をなるべく低く保ちつつ、第1〜第3のいずれかの蓄電系路32に不具合が発生した場合であっても、残りの蓄電系路32からは電力を供給することができ、従って、出力端3bに接続した電気機器にさらに安定して直流電力を供給できる。
【0038】
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
【0039】
例えば、自家発電機として、ソーラーパネル以外に、風力発電機や、燃料電池等を利用してもよく、また、複数種類の自家発電機からの直流電力を入力端に入力するようにしてもよい。
【0040】
また、上述した実施形態では、前記統合手段が、前記主系路の電圧に基づき、前記主系路と前記蓄電系路との統合状態を制御するようにしているが、前記主系路及び前記蓄電系路の双方の電圧に基づき、前記主系路と前記蓄電系路との統合状態を制御するようにしてもよい。
【0041】
加えて、上述した実施形態では、前記蓄電系路を3系列並設しているが、蓄電系路の数は1系列又は2系列でもよく、4系列以上であってもよい。ここで、蓄電系路を複数系列設ける場合には、各蓄電系路の蓄電器同士を相互補完的に接続するための相互補完回路をさらに設けてもよい。
【0042】
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
【符号の説明】
【0043】
2…ソーラーパネル(自家発電機)
3…給電装置
31…主系路
32(32a〜32c)…蓄電系路
33…補助系路
34…統合手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自家発電機からの電力を受け付ける直流入力端と直流電力を最終的に出力する出力端との間に、前記直流入力端に入力された直流電力を蓄電することなく前記出力端に導くための主系路と、前記直流入力端に入力される直流電力を蓄電器に蓄積しその蓄積した電力を前記出力端に導くための蓄電系路とを並設し、
商用電力を受け付ける交流入力端と前記出力端との間に、前記交流入力端に入力された交流電力を直流電力に変換して前記出力端に導くための補助系路を設け、
前記主系路の電力を優先的に前記出力端に導き、主系路の給電能力が不足した場合に前記蓄電系路の電力を前記主系路の電力と併せて前記出力端に導き、前記主系路及び前記蓄電系路の給電能力が不足した場合に補助系路の電力を前記主系路及び前記蓄電系路の電力と併せて前記出力端に導くための統合手段を設けていることを特徴とする給電装置。
【請求項2】
前記自家発電機が太陽電池である請求項1記載の給電装置。
【請求項3】
前記統合手段が、少なくとも前記主系路の電圧に基づき、前記主系路と前記蓄電系路との統合状態を制御するものである請求項1又は2記載の給電装置。
【請求項4】
前記統合手段が、前記主系路及び前記蓄電系路の電圧に基づき、前記主系路と前記蓄電系路と前記補助系路との統合状態を制御するものである請求項1、2又は3記載の給電装置。
【請求項5】
前記蓄電系路が複数並設されている請求項1、2、3又は4記載の給電装置。
【請求項6】
前記直流入力端が、複数種類の自家発電機からの電力を受け付けることが可能である請求項1、2、3、4又は5記載の給電装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−105435(P2012−105435A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251074(P2010−251074)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)
【Fターム(参考)】