説明

統合アーキテクチャ設計支援システム、統合アーキテクチャ設計支援方法、および統合アーキテクチャ設計支援装置、並びにプログラム

【課題】複数の情報処理装置を備えるシステム連携において、隣接する情報処理システムにおける連携だけでなく、情報処理システム内の連携も含めて、システム間連携の把握を可能し、さらに、設計支援をすることを目的とする。
【解決手段】各情報処理装置30において統合情報を収集し、収集された統合情報に基づいて、統合アーキテクチャ設計支援装置10が、外部連携情報および内部連携情報を生成する。そして、生成された外部連携情報と内部連携情報とから連携図情報を作成する。さらに、収集された統合情報に基づいて、統合アーキテクチャ設計支援装置10が、新たな多重度定義情報を生成し、各情報処理装置30に配布することでシステムの設計支援を行うことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、統合アーキテクチャ設計支援システム、統合アーキテクチャ設計支援方法、および統合アーキテクチャ設計支援装置、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、インターネットをはじめとするネットワーク技術の発達により、例えば利用者が情報処理システムを利用する頻度や取り扱うデータ量、その処理内容によって、複数の情報処理システムを連携させて処理を実行させることが増加してきている。
そのため、複数の情報処理システムを連携させることで複雑かつ多様になったシステム間の連携を管理し、設計する技術が求められ、例えば、WEBサービスなどでは、相互接続性の向上や標準化が押し進められている。
このようにネットワーク等に接続された複数の情報処理システムが、どのように接続され、配置されているかを把握することは、その情報処理システム間の連携が複雑になるに従い困難になってきており、さらにその連携を把握し、最適化して設計することも困難となる。
そこで、この複雑になったシステム間の連携を把握する技術として、アプリケーションシステムの連携状況を全体的に参照するために視覚的に描画・出力することができる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−72782号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載された情報処理システム間の連携の現状把握技術では、隣接するシステム間の連携のみを対象としており、情報処理システム内の連携は対象外である。この為、情報処理システム内の連携も含めた、フロントエンドシステムからバックエンドシステムまでの連携を把握することはできないものである。また、情報処理システム間の連携の現状把握のみを対象としており、その現状把握に基づく具体的な設計支援方法は対象外となっている。
【0004】
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、情報処理システムのシステム間連携において、隣接するシステム間における連携だけでなく、システム内の連携をも含めて、システムの連携の把握を可能とし、さらに、新たなシステムの設計支援をすることができる、統合アーキテクチャ設計支援システム、統合アーキテクチャ設計支援方法、および統合アーキテクチャ設計支援装置、並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、本発明の統合アーキテクチャ設計支援システム、統合アーキテクチャ設計支援方法、および統合アーキテクチャ設計支援装置、並びにプログラムは、各情報処理装置において収集された統合情報を、アーキテクチャ設計支援装置が受信し、受信した統合情報に基づいて連携情報を生成し、生成した連携情報に基づいて連携図情報を生成し、さらに連携情報をもとに、新たな定義情報を生成し、各情報処理装置に送信して、その新たな定義情報に更新することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数の情報処理システムのシステム間連携において、隣接する情報処理システムにおける連携だけでなく、情報処理システム内の連携も含めて、システムの連携の把握を可能とし、さらに、設計支援をすることができる、統合アーキテクチャ設計支援システム、統合アーキテクチャ設計支援方法、および統合アーキテクチャ設計支援装置、並びにプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次に、本発明を実施するための最良の形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る統合アーキテクチャ設計支援システムの構成例を示す機能ブロック図である。
統合アーキテクチャ設計支援システム1は、統合アーキテクチャ設計支援装置10と、ネットワーク40を介して接続される複数の情報処理装置30(30A,30B,30C)と、各情報処理装置30の運用を管理する運用管理装置20とを含んで構成される。なお、この情報処理装置30は、3つに限定されることなく、複数の情報処理装置で構成されていればよい。
また、本実施形態においては、情報処理装置30の一例として、銀行のフロントシステムであるインターネットバンキングシステムを情報処理装置30A、データ中継装置を情報処理装置30B、バックシステムである勘定系システムを情報処理装置30Cとするインターネットバンキングを例として説明する。
【0009】
情報処理装置30は、制御部330と、入出力部311と、通信部313と、メモリ部314と、記憶部315とを含んで構成される。
【0010】
制御部330は、情報処理装置30全体の制御を司り、統合情報生成部331と、統合情報送信部332と、定義情報受信部333と、定義更新部334とを含んで構成される。なお、この制御部330、入出力部311、および通信部313は、例えば情報処理装置30のハードディスクに格納されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)がRAM(Random Access Memory)に展開し実行することで実現される。
【0011】
統合情報生成部331は、情報処理装置30内の定義情報、構成情報、および稼動情報を収集し、「統合情報」を生成する機能を有する。ここで、定義情報とは、各情報処理装置30間のサービスの連携先を定義する「連携定義情報」や、情報処置装置30のデータの入力口の多重度(回線数)を定義する「多重度定義情報」等を含む(詳細は後記する)。また、構成情報には、情報処理装置30内のハードウェア構成情報やソフトウェア構成情報、ネットワーク構成情報等を含む。また、稼動情報には、各情報処理装置30間のデータの処理を記録した「連携稼動情報」(詳細は後記する)や、リソース稼動情報等を含む。
なお、本実施形態においては、定義情報、構成情報、稼動情報等のシステムの運用管理に必要な情報をまとめて「統合情報」とし、統合情報生成部331が行う「統合情報」の生成とは、これらの情報を収集することをいう。
【0012】
図2は、情報処理装置の統合情報生成部が収集する定義情報の一例である「外部連携定義情報」のデータ構成を示した図である。
図2に示すように、外部連携定義情報200には、サービスID201と、連携先URI202とを含む。
ここで、サービスID201の「S1」「S2」「S3」等は、例えば、インターネットバンキングにおける「残高照会」「入金処理」「振り込み処理」等のサービスをそれぞれ示しているものである。
一方、連携先URI202は、サービスID201で指定されるサービスを、連携する情報処理装置30のいずれに送信するかを示している。例えば連携先URI201の「hostB」は、情報処理装置30Bであるデータ中継装置に送信することを示す。したがって、図2の例において、サービス「S1」「S2」「S3」に関するデータは、情報処理装置30Bのデータ中継装置に送信されることを表している。
【0013】
図3は、情報処理装置の統合情報生成部が収集する稼動情報の一例である「連携稼動情報」のデータ構成を示した図である。
図3(a)は、情報処理装置30A(インターネットバンキングシステム)の連携稼動情報300を示す。また、図3(b)は、情報処理装置30B(データ中継装置)の連携稼動情報300を示す。
図3(a)に示すように、連携稼動情報300は、目的とするサービスであるサービスID305についての情報ごとに、その情報が処理された日時301、そのサービスに関する連携元である情報処理装置30ごとにその情報の処理について固有に付されたメッセージID302、その情報の処理内容が「要求」か「応答」の情報303、そのサービスに関する連携先である情報処理装置30を示す連携先ID304、およびその情報のデータ量であるメッセージ長306を含んで構成される。
この連携稼動情報300により、どのサービスに関する情報が、どの情報処理装置30に何時送られたかの情報を把握することができる。例えば、図3(a)において、「情報処理装置30A(インターネットバンキングシステム)から、2008年1月10日10時に、サービスS1についての要求情報が情報処理装置30B(データ中継装置)に300バイトの情報量」で送信されたことが示される。
【0014】
図1に戻り、情報処理装置30の統合情報送信部332は、統合情報生成部331が生成した「統合情報」を通信部313、ネットワーク40を介して運用管理装置20へ送信する機能を有する。
【0015】
定義情報受信部333は、統合アーキテクチャ設計支援装置10が生成した、データの入力口の多重度(回線数)に関する新たな多重度定義情報(後記する図14参照)を、ネットワーク40経由で受信する機能を有する。また、定義更新部334は、定義情報受信部333が受信した新たな多重度定義情報を用いて、現状の「多重度定義情報」を更新し、情報処理装置30に反映させる機能を有する。
【0016】
次に、入出力部311は、例えば、キーボートやプリンタ等で構成され、外部からの情報処理装置30への指示を受け付ける。また、情報処理装置30の制御部330が処理した結果を、印字出力する機能を有する。
【0017】
通信部313は、統合情報送信部331の制御により「統合情報」を、ネットワーク40を介して、運用管理装置20へ送信する機能を有する。また、統合アーキテクチャ設計支援装置10が生成した新たな多重度定義情報を、ネットワーク40を介して受信する機能を有する。
【0018】
記憶部315は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の補助記憶装置からなり、情報処理装置30が処理すべきデータを保存する。また、メモリ部314は、RAM等の一次記憶装置からなり、統合情報生成部331が生成した「統合情報」や、定義情報受信部333が受信した新たな多重度定義情報を一時的に記憶する機能を有する。
【0019】
次に、運用管理装置20について説明する。運用管理装置20は、各情報処理装置30(30A,30B,30C)に関する情報を管理する機能を有し、制御部220、入出力部211、通信部213、メモリ部214、記憶部215を含んで構成される。
【0020】
制御部220は、統合情報収集部221と、定義分配部222とを含んで構成される。なお、この制御部220、入出力部211、および通信部213は、例えば運用管理装置20のハードディスクに格納されたプログラムをCPUがRAMに展開し実行することで実現される。
統合情報収集部221は、各情報処理装置30から「統合情報」を収集し、統合アーキテクチャ設計支援装置10に送信する機能を有する。
また、定義分配部222は、統合アーキテクチャ設計支援装置10が生成した新たな多重度定義情報を、ネットワーク40を介して受信し、該当する情報処理装置30に対して分配する機能を有する。
【0021】
入出力部211は、例えば、キーボートやプリンタ等で構成され、外部から運用管理装置20への指示を受け付ける。また、入出力部211は、運用管理装置20の制御部220が処理した結果を、印字出力する機能を有する。
また、通信部213は、ネットワーク40を介して、各情報処理装置30が生成した「統合情報」を受信し、統合アーキテクチャ設計支援装置10へ送信する機能を有する。また、通信部213は、統合アーキテクチャ設計支援装置10が生成した新たな多重度定義情報を受信し、各情報処理装置30に送信する機能を有する。
【0022】
記憶部215は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の補助記憶装置からなり、運用管理装置20が処理すべきデータを保存する。また、メモリ部214は、RAM等の一次記憶装置からなり、情報処理装置30から受信した「統合情報」や、統合アーキテクチャ設計支援装置10から受信した新たな多重度定義情報を一時的に記憶する機能を有する。
【0023】
なお、本実施形態においては、統合アーキテクチャ設計支援装置10と運用管理装置20とを分けた構成として説明しているが、それぞれの機能を1つの装置で行うことも可能である。
【0024】
次に、統合アーキテクチャ設計支援装置10について説明する。統合アーキテクチャ設計支援装置10は、制御部100と、入出力部101と、表示部102と、通信部103と、メモリ部104と、記憶部105とを含んで構成される。
【0025】
制御部100は、統合アーキテクチャ設計支援装置10全体の制御を司り、統合情報取得部110と、連携情報生成部120と、連携図情報生成部130と、連携図情報表示部140と、定義情報生成部150と、定義情報送信部160とを含んで構成される。なお、この制御部100、入出力部101、表示部102、および通信部103は、例えば統合アーキテクチャ設計支援装置10のハードディスクに格納されたプログラムをCPUがRAMに展開し実行することで実現される。
【0026】
統合情報取得部110は、ネットワーク40を介して運用管理装置20から受信した各情報処理装置30の「統合情報」を、通信部103経由で取得する機能を有する。
【0027】
連携情報生成部120は、統合情報取得部110が取得した「統合情報」をもとに、情報処理装置30の「外部連携情報」と「内部連携情報」とを生成する機能を有する。また、連携情報生成部120は、外部連携情報生成部121と、内部連携情報生成部122とを含んで構成される。
ここで「外部連携情報」とは、例えば、情報処理装置30A(インターネットバンキングシステム)と情報処理装置30B(データ中継装置)との間の連携や、情報処理装置30B(データ中継装置)と情報処理装置30C(勘定系システム)との間の連携のように、装置間における連携を表す情報である。外部連携情報生成部121は、外部連携定義情報200と、連携稼動情報300とからこの「外部連携情報」を生成する。
なお、この外部連携情報400の具体的な生成方法については、後記する(図7参照)。
【0028】
図4は、本実施形態に係る外部連携情報のデータ構造の一例を示した図である。
図4に示すように、外部連携情報400は、連携元ID401と、連携先ID402と、連携先サービスID403と、時間あたりの最大メッセージ件数404と、平均応答時間405と、平均要求メッセージ長406と、平均応答メッセージ長407とを含んで構成される。この外部連携情報400により、目的とするサービス「S1」(連携先サービスID403)である、例えば「残高照会」に関する情報を、情報処理装置30A(連携元ID401「A」)のインターネットバンキングシステムから情報処理装置30B(連携先ID402「B」)のデータ中継装置に対して、時間あたり最大10000件送信されたこと等が示されている。
【0029】
また、「内部連携情報」とは、各情報処理装置30それぞれの装置内部での情報の連携を示す情報である。内部連携情報生成部122は、統合情報取得部110が取得した「統合情報」に含まれる連携稼動情報300から、情報処理装置30の入力サービスの件数と出力サービスの件数との相関係数を計算することにより「内部連携情報」を生成する。
なお、この内部連携情報400の具体的な生成方法については、後記する(図8参照)。
【0030】
図5は、本実施形態に係る「内部連携情報」のデータ構造の一例を示した図である。
図5に示すように、内部連携情報500は、連携元ID501、中継ID502、中継サービスID503、連携先ID504、連携先サービスID505、さらに時間あたりの最大メッセージ件数等の稼動情報を含んで構成される。
【0031】
図1に戻り、連携図情報生成部130は、外部連携情報生成部121が生成した外部連携情報400と、内部連携情報生成部122が生成した内部連携情報500とを用いて、連携図情報を生成する機能を有する。
【0032】
図11は、連携図情報生成部が生成した連携図の例を示した図である。図11(a)は、情報処理装置30が3つ連携している場合を示す。図11(b)は情報処理装置30が6つ連携している場合を示している。
図11(a)に示すように、情報処理装置「A」(例えば、インターネットバンキングシステム)と、情報処理装置「B」(例えば、データ中継装置)と、情報処理装置「C」(例えば、勘定系システム)との間の情報の流れが外部連携情報400に基づき「→(矢印)」で示されている。そして、情報処理装置「B」(データ中継装置)内の情報の流れが内部連携情報500に基づき、「→(矢印)」で示されている。
なお、図11(a)に示した情報処理装置内の「○」印は、それぞれのサービスの入力口と出力口を概念図として示したものである。したがって、例えば、情報処理装置「B」のサービス「S1」の入力口で受信された情報は、情報処理装置「C」のサービス「S4」と「S5」とに送信されるための2つの出力口において内部連携していることを示している。
このようにすることで、システム内の連携も含めた上で、フロントエンドシステムであるインターネットバンキングシステムから、バックエンドシステムである勘定系システムまでの連携を把握することが可能となる。
【0033】
図1に戻り、連携図情報表示部140は、連携図情報生成部130が生成した連携図情報を表示部102に表示させる機能を有する。
【0034】
定義情報生成部150は、情報処理装置30のサービスごとの入力口の多重度(回線数)を示す情報である「多重度定義情報」を、外部連携情報400を用いて生成する機能を有する。
【0035】
図13は、情報処理装置が収集する「多重度定義情報」のデータ構造の一例を示す図である。
図13に示すように、多重度定義情報1300は、情報処理装置30についてのサービスID1301と、そのサービスIDごとのサービス多重度1302を含んで構成されている。例えば、サービスID1301が「S1」の場合、サービスの多重度が「4」、つまりサービス「S1」について4回線設置されていることが示されている。
【0036】
この定義情報生成部150は、ネットワーク40を介して情報処理装置30から取得した「統合情報」に含まれる現状の多重度定義情報1300(図13参照)と、外部連携情報生成部121が生成した外部連携情報400を用いて計算された新たな多重度とを比較する。そして、定義情報生成部150が新たに計算した多重度と、現状の多重度定義情報1300に含まれる多重度が異なる場合に、新たな多重度定義情報を生成する機能を有する。
【0037】
図1に戻り、定義情報送信部160は、定義情報生成部150が生成した新たな多重度定義情報を通信部103を介して、ネットワーク40経由で運用管理端末20に送信する機能を有する。
【0038】
次に、入出力部101は、例えば、キーボートやプリンタ等で構成され、外部から統合アーキテクチャ設計支援装置10への指示を受け付ける。また、統合アーキテクチャ設計支援装置10の制御部100が処理した結果を、印字出力する機能を有する。
【0039】
表示部102は、液晶ディスプレイ等で構成されており、連携図情報表示部140の制御のもとに、連携図情報を表示する。また、統合情報取得部110が取得した各情報処理装置30についての「統合情報」を表示する機能を有する。
【0040】
通信部103は、ネットワーク40を介して、運用管理装置20が収集した各情報処理装置30に関する「統合情報」を受信する機能を有する。また、定義情報送信部160の制御により、定義情報生成部150が生成した新たな多重度定義情報をネットワーク40を介して運用管理装置20に送信する機能を有する。
【0041】
メモリ部104は、RAM等の一次記憶装置からなり、連携情報生成部120が生成した外部連携情報400や内部連携情報500、さらには、定義情報生成部150が生成した新たな多重度定義情報等を一時的に記憶する機能を有する。また、記憶部105は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の補助記憶装置からなり、通信部103が受信した「統合情報」や、連携図情報生成部130が生成した連携図情報等を記憶する機能を有する。
【0042】
次に、図1を参照しつつ、図6に沿って、本実施形態に係る統合アーキテクチャ設計支援システム1の動作について説明する。
図6は、本実施形態に係る統合アーキテクチャ設計支援システムの動作を示すシーケンス図である。
【0043】
まず、各情報処理装置30(30A,30B,30C)の統合情報生成部331が、定義情報、構成情報、および稼動情報を収集し、「統合情報」を生成する(ステップS601)。
次に、各情報処理装置30の統合情報送信部332は、統合情報生成部331により生成された「統合情報」を、ネットワーク40を介して運用管理装置20に送信する(ステップS602)。
【0044】
続いて、運用管理装置20の統合情報収集部221は、各情報処理装置30の統合情報送信部332から送信された「統合情報」を収集する(ステップS603)。そして、統合情報収集部221は、収集した「統合情報」をネットワーク40を介して、統合アーキテクチャ設計支援装置10に送信する。
【0045】
統合アーキテクチャ設計支援装置10の統合情報取得部110は、運用管理装置20から通信部103を介して「統合情報」を取得する(ステップS604)。
そして、取得した「統合情報」をもとに、連携情報生成部120による連携情報生成処理が行われる(ステップS605)。この連携情報生成処理においては、各情報処理装置30間の連携を示す外部連携情報400(図4参照)と、情報処理装置30内部での情報の連携を示す内部連携情報500(図5参照)とを生成する処理を行う。なお、この外部連携情報400と、内部連携情報500とを生成する処理については、後記し詳細に説明する(図7および図8参照)。
【0046】
連携情報生成部120により外部連携情報400と内部連携情報500が生成されると、連携図情報生成部130は、この外部連携情報400と内部連携情報500とを用いて、連携図情報を生成する処理を行う(ステップS606)。
そして、連携図情報生成部130が生成した連携図情報(図11参照)を、連携図情報表示部140の制御により、表示部102に表示する(ステップS607)。
【0047】
次に、定義情報生成部150は、定義情報生成処理を行う(ステップS608)。具体的には、定義情報生成部150は、外部連携情報生成部121が生成した外部連携情報400(図4参照)を用いて新たな多重度を計算し、ネットワーク40を介して情報処理装置40から取得した「統合情報」に含まれる現状の多重度定義情報1300(図13参照)と異なる場合に、新たな多重度定義情報を生成する。なお、具体的な多重度定義生成の処理の流れは後記する(図12参照)。
【0048】
定義情報生成部150により、新たな多重度定義情報が生成されると、その生成された新たな多重度定義情報を、定義情報送信部160が、ネットワーク40を介して運用管理装置20に送信する(ステップS609)。
【0049】
次に、運用管理装置20は、ネットワーク40を介して新たな多重度定義情報を受信し、各情報処理装置30に定義分配部222が新たな多重度定義情報を分配し送信する(ステップS610)。各情報処理装置30の定義情報受信部333は、ネットワーク40を介して新たな多重度定義情報を受信する(ステップS611)。そして、定義更新部334は、定義情報受信部333が受信した新たな多重度定義情報を用いて、現状の多重度定義情報1300(図13参照)を更新し、情報処理装置30に反映させる処理を行う(ステップS612)。
【0050】
(連携情報生成処理)
次に、図6のステップS605における連携情報生成処理について、具体的に説明する。まず、各情報処理装置30間における情報の連携を示す外部連携情報400(図4参照)の生成処理について説明する。
【0051】
図7は、統合アーキテクチャ設計支援装置の外部連携情報生成部が行う、外部連携情報生成処理の流れを示す図である。
まず、外部連携情報生成部121(図1参照)は、統合情報取得部110が取得しメモリ部104に記憶された外部連携定義情報200(図2参照)を取得する(ステップS701)。そして取得した外部連携定義情報200に予め設定されたファイル名等から、どの情報処理装置30の外部連携定義情報200かを判断し、外部連携情報400(図4参照)の連携元ID401を決定する。例えば、外部連携定義情報200のファイル名が「GaibuRenkeiTeigi_A」であれば、外部連携情報400の連携元ID401を「A」(情報処理装置30A)とする。
【0052】
次に、図2の連携先URI202から情報の連携先である「//hostB/」を参照し、連携先が「B」であることを取得する。そして図4の連携先ID402を「B」(情報処理装置30B)とする。また、図2のサービスID201から、情報の処理内容であるサービスID201を特定し、図4の連携先サービスID403を決定する。
【0053】
次に、外部連携情報生成部121は、統合情報取得部110が取得しメモリ部104に記憶された連携稼動情報300(図3参照)を取得する(ステップS702)。そして、連携稼動情報300に基づき、例えば、図4の外部連携情報400の連携元ID401が「A」、連携先ID402が「B」、連携先サービスID403が「S1」に一致するデータとして、図3のメッセージID302が「MA1」、連携先ID304が「B」、サービスID305が「S1」であるデータを検索し、検索されたデータから、時間ごとの最大メッセージ件数404、平均応答時間405、平均要求メッセージ長406、平均応答メッセージ長407を算出する(ステップS703)。
このようにすることで、各情報処理装置30間の外部連携情報400を生成することができる。なお、この外部連携情報400は、外部連携情報生成部121の制御によりメモリ部104に記憶される。
【0054】
図8は、統合アーキテクチャ設計支援装置の内部連携情報生成部が行う、内部連携情報生成処理の流れを示す図である。
まず、内部連携情報生成部122は、情報処理装置30のうちから、1つを選択する(ステップS801)。
次に、内部連携情報生成部122は、選択した情報処理装置30の「統合情報」の中に、内部連携情報500が含まれているか否かを判断する(ステップS802)。なお、内部連携情報500が含まれている場合とは、情報処理装置30内に、予め内部連携情報500が設定されており、「統合情報」として統合アーキテクチャ設計支援装置10に送信されている場合である。ステップS802において、内部連携情報500が含まれている場合には(ステップS802→Yes)、内部連携情報500を生成する必要はなく、ステップS808の処理へ進む。一方、「統合情報」の中に内部連携情報500が含まれていない場合には(ステップS802→No)、内部連携情報500を生成するため、ステップS803〜S807の処理に進む。
【0055】
内部連携情報生成部122は、まず、統合情報取得部110が通信部103を介して受信した「統合情報」の中から、連携稼動情報300(図3参照)を取得する(ステップS803)。
そして、取得した連携稼動情報300から時間帯ごとの入出力のサービス件数を算出する。
【0056】
図9は、情報処理装置の時間帯ごとの入力サービスと、出力サービスの処理件数を示す図である。図9は、一例として情報処理装置30B(データ中継装置)の時間帯ごとのサービスの入力件数と、出力件数とを示している。この入力サービスの処理件数は、図3(a)のサービスID305(例えば「S1」)に何回データが送信されたかを検出することで得ることができる。また、出力サービスの処理件数は、図3(b)において、サービスID305(例えば「S4」)に何回送信したかを検出することで得ることができる。
【0057】
次に、内部連携情報生成部122は、検出された入出力のサービス件数の情報から、入出力間の相関係数を計算する(ステップS805)。
図10は、入力サービスと出力サービスとの相関件数を計算した結果を示す図である。図10に示すように、例えば、入力サービス「S1」と出力サービス「S4」との相関係数が「1.00」、「S1」と「S5」の相関係数が「1.00」、「S1」と「S6」の相関係数が「0.10」のように算出される。
【0058】
次に、内部連携情報生成部122は、算出された相関係数と予め設定された相関係数の所定値とを比較する(ステップS806)。ここで、所定値以上の相関係数が算出されなかった場合には(ステップS806→No)、内部連携するものがないと判断しステップS808の処理へ進む。一方、所定値以上の相関件数が1つ以上存在する場合には(ステップS806→Yes)、ステップ807に進む。
【0059】
図10に示す例においては、例えば相関係数の所定値が「0.7」と定義されていた場合、図に示すように4つの場合において、相関係数が「0.7」以上であると判断される。つまり、「0.7」以上であれば、入力サービスと出力サービスとの連携があると判断され、ステップS807に進み、内部連携情報500の生成処理を行う(ステップS807)。
【0060】
図10に示す例においては、相関係数が0.7以上の内部連携として、S1→S4、S1→S5、S2→S6、S3→S6を抽出する。
そして、例えば、内部連携情報生成部122は、入力サービスID「S1」をもとに、外部連携情報400(図4参照)を検索し、その結果として連携元ID401「A」、連携先ID402「B」を取得し、図5の内部連携情報500の連携元ID501を「A」とし、中継ID502「B」とし、中継サービスID503を「S1」とする。次に、出力サービスID「S4」をもとに外部連携情報400を検索し、その結果として連携先ID401「C」、連携先サービスID403「S4」を取得し、図5の内部連携情報500の連携先ID504を「C」とし、連携先サービスID505を「S4」として設定する。同様にして、内部連携情報生成部122は、図4の外部連携情報400から最大メッセージ件数404等の稼動情報を取得し、図5の内部連携情報500を生成する。
なお、この内部連携情報500は、内部連携情報生成部122の制御によりメモリ部104に記憶される。
【0061】
図8に戻り、内部連携情報生成部122は、ステップS807において内部連携情報500を生成すると、次に、内部連携情報500が生成されていない情報処理装置30があるか否かを判断する(ステップS808)。ここで、内部連携情報500が生成されていない情報処理装置30がある場合には、ステップS801へ戻り、次の情報処理装置30の内部連携情報500の生成処理に進む。一方、すべての内部連携情報500を生成し、内部連携情報500を生成していない情報処理装置30がない場合には(ステップS808→No)、内部連携情報生成処理を終了する。
このようにすることで、情報処理装置30の内部連携情報500を生成することができる。
【0062】
(連携図情報生成処理)
次に、図6のステップS606における連携図情報生成処理について、具体的に説明する。
連携図情報生成部130は、まず、統合アーキテクチャ設計支援システム1を構成するすべての情報処理装置30を把握する。そのため、連携図情報生成部130は、外部連携情報400(図4参照)から連携元ID401と連携先ID402を抽出する。そして、内部連携情報500から、連携元ID501と中継ID502と連携先ID504とを抽出する。そして、重複を排除して、図15に示す情報処理装置一覧情報1500を作成する。
【0063】
図15は、統合アーキテクチャ設計支援システムに含まれる情報処理装置を示す情報処理装置一覧情報の一例を示す図である。
図15に示すように、情報処理装置一覧情報1500は、システムID1501と、システム名1502とを含んで構成される情報である。
連携図情報生成部130は、図15に示された情報処理装置一覧情報1500から、統合アーキテクチャ設計支援システム1内に存在する情報処理装置30のすべてを特定する。
次に、各情報処理装置30間の連携情報を得るため、連携図情報生成部130は、外部連携情報400(図4参照)を取得する。そして、外部連携情報400の連携元ID401と連携先ID402とから、情報処理装置30を特定し、連携先サービスID403から連携しているサービスIDを特定する。次に、連携図情報表示部140の処理により、図11(a)に示すように、各情報処理装置30間の外部連携が「→(矢印)」として表示される。
続いて、連携図情報生成部130は、内部連携情報500(図5参照)を取得する。そして、中継サービスID503と、連携サービスID505とを取得する。次に、連携図情報表示部140の処理により、図11(a)に示すように、S1→S4、S1→S5、S2→S6、S3→S6が、内部連携を示す「→(矢印)」として表示される。
【0064】
また、図11(b)には、連携図情報表示部140により表示部102に示された連携図情報の変形例を示している。この変形例のように、例えば、情報処理装置30が、A〜Fまでの6つ存在する場合においても、外部連携情報400と内部連携情報500とを用いて、連携状況を「→(矢印)」で示すことができる。実際のシステム連携においては、情報処理装置30がさらに増え連携が複雑になることが想定される。本実施形態においては、このように複雑な情報の処理の流れを、視覚的に把握できるという効果を奏することができる。
【0065】
(定義情報生成処理)
次に、図6のステップS608における定義情報生成処理について、具体的に説明する。
図12は、定義情報生成部による定義情報の生成処理の流れを示す図である。
まず、図15に示す情報処理装置一覧情報1500をもとに、情報処理装置30の中から1つを選択する(ステップS1201)。次に、外部連携情報生成部121が生成した外部連携情報400を取得する(ステップS1202)。
【0066】
続いて、定義情報生成部150は、取得した外部連携情報400を用いて情報処理装置30の入力口の多重度を計算する(ステップS1203)。
この多重度の計算は、例えばトラフィック計算理論を適用し求めることができる。具体的には、最大メッセージ件数(件/秒)×平均応答時間(秒)(呼量)を計算し、呼損率表(即時式完全群負荷表)を参照することにより、多重度(回線数)を求める。
【0067】
図4の外部連携情報400においては、例えば、連携元ID401が「A」、連携先ID402が「B」、連携先サービスID403が「S2」の場合、最大メッセージ件数=20000(件/時間)/3600(秒)≒5.56(件/秒)、平均応答時間500(ミリ秒)/1000(ミリ秒)=0.50(秒)より、呼量=5.56(件/秒)×0.50(秒)≒2.78(アーラン)となる。したがって、呼損率表より、呼損率=0.01の場合、多重度は「8」と求めることができる。
ここで、呼損率とは、発生するすべての接続要求(呼)のうち、処理しきれない接続要求(呼)の割合をいう。
定義情報生成部150は、情報処理装置30のサービスIDそれぞれについて、同様の処理を行い多重度を算出する。
図14は、定義情報生成部により算出されたサービスIDの多重度の一例を示す図である。
【0068】
次に、定義情報生成部150は、統合情報取得部110が通信部103を介して受信した「統合情報」の中から、該当する情報処理装置30の多重度定義情報1300(図13参照)を取得する(ステップS1204)。
続いて、取得した現状の多重度定義情報1300と、定義情報生成部150が算出した多重度(図14参照)とを比較する(ステップS1205)。
ここで、現状の多重度定義情報1300と、定義情報生成部150が算出した多重度が同じ場合には(ステップS1205→No)、新たな多重度定義の生成処理を行わず、ステップS1207へ進む。一方、現状の多重度定義情報1300と、定義情報生成部150が算出した多重度が異なる場合には(ステップS1205→Yes)、定義情報生成部150は、算出した多重度を適用させるために新たな多重度定義情報を生成する(ステップS1206)。
例えば、図13に示す現状の多重度定義情報1300において、サービスID1301が「S2」の多重度は「5」である。一方、図14に示す定義情報生成部150が算出したサービスID1301の多重度は「8」である。このように多重度が異なる場合、最適な多重度を設定するために、定義情報生成部150は、定義情報生成部150が算出した多重度を新たな多重度定義情報1310(図14)として生成する。
【0069】
続いて、ステップS1207において、多重度の判断をしていない情報処理装置30があるか否かを判断する(ステップS1207)。多重度の判断をしていない情報処理装置30がある場合には(ステップS1207→Yes)、ステップS1201へ戻り処理を続ける。一方、多重度の判断をしていない情報処理装置30がない場合には(ステップS1207→No)、定義情報生成処理を終了する。
【0070】
このようにすることで、情報処理装置30の稼動状況に応じた新たな多重度定義情報1310を統合アーキテクチャ設計支援装置10が設計することができる。また、情報処理装置30は、定義情報受信部333が、新たな多重度定義情報1310を受信することで、定義更新部334が、現状の多重度定義情報1300を更新し、新たな多重度定義情報1310を情報処理装置30に反映させることができる。
【0071】
本実施形態によれば、複数の情報処理装置間30のシステム連携において、隣接する情報処理装置30における外部連携情報400だけでなく、情報処理装置30内の内部連携情報500も含めて表示できる。さらに、統合アーキテクチャ設計支援装置10が、新たに定義情報を生成することで、情報処理装置30の設計支援をすることができる、統合アーキテクチャ設計支援システム、統合アーキテクチャ設計支援方法、および統合アーキテクチャ設計支援装置、並びにプログラムを提供することができる。
なお、本実施形態の例を、インターネットバンキングとして説明したが、例えば、金融、製造、流通、通信、公共サービスといった業種に用いられるシステムにおいても同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本実施形態に係る統合アーキテクチャ設計支援システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施形態に係る外部連携定義情報の一例を示す図である。
【図3】本実施形態に係る連携稼動情報の例を示す図である。
【図4】本実施形態に係る外部連携情報の一例を示す図である。
【図5】本実施形態に係る内部連携情報の一例を示す図である。
【図6】本実施形態に係る統合アーキテクチャ設計支援システムの動作を示すシーケンス図である。
【図7】本実施形態に係る外部連携情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本実施形態に係る内部連携情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本実施形態に係る情報処理装置の入力サービスと出力サービスの件数を示す図である。
【図10】本実施形態に係る入力サービスと出力サービスの相関係数を示す図である。
【図11】本実施形態に係る連携図情報の例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る定義情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態に係る多重度定義情報の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る統合アーキテクチャ設計支援装置が生成した新たな多重度定義情報の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施形態に係る情報処理装置一覧情報を一例を示す図である。
【符号の説明】
【0073】
1 統合アーキテクチャ設計支援システム
10 統合アーキテクチャ設計支援装置
20 運用管理装置
30(30A,30B,30C) 情報処理装置
40 ネットワーク
100,220,330 制御部
101,211,311 入出力部
102 表示部
103,213,313 通信部
104,214,314 メモリ部
105,215,315 記憶部
110 統合情報取得部
120 連携情報生成部
121 外部連携情報生成部
122 内部連携情報生成部
130 連携図情報生成部
140 連携図情報表示部
150 定義情報生成部
160 定義情報送信部
200 外部連携定義情報
221 統合情報収集部
222 定義分配部
300 連携稼動情報
331 統合情報生成部
332 統合情報送信部
333 定義情報受信部
334 定義更新部
400 外部連携情報
500 内部連携情報
1300,1310 多重度定義情報
1500 情報処理装置一覧情報


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の情報処理装置と、前記複数の情報処理装置間のシステム連携の把握および設計を行う統合アーキテクチャ設計支援装置とがネットワークを介して接続可能にされた統合アーキテクチャ設計支援システムであって、
前記情報処理装置は、
自身が処理する情報の連携先と連携状況を定義する定義情報と、自身の稼動情報と、を含む統合情報を生成する統合情報生成部と、
前記統合情報生成部により生成された前記統合情報を、前記ネットワークを介して前記統合アーキテクチャ設計支援装置に送信する統合情報送信部と、
前記統合アーキテクチャ設計支援装置が生成した新たな定義情報を、前記ネットワークを介して受信する定義情報受信部と、
前記受信した新たな定義情報に基づいて、自身が保持する前記定義情報を更新する定義更新部と、を備え、
前記統合アーキテクチャ設計支援装置は、
外部からの情報を入力するための入出力部と、
前記複数の情報処理装置のシステム連携に関する情報を表示する表示部と、
前記複数の情報処理装置から前記ネットワークを介して前記統合情報を受信する通信部と、
前記受信した前記統合情報が記憶される記憶部と、
前記通信部を介して前記統合情報を取得する統合情報取得部と、
前記取得した統合情報に基づいて、前記複数の情報処理装置に関する連携情報を生成する連携情報生成部と、
前記連携情報に基づいて、前記複数の情報処理装置のシステム連携を表す連携図情報を生成する連携図情報生成部と、
前記連携情報に基づいて、前記新たな定義情報を生成する定義情報生成部と、
前記定義情報生成部が生成した新たな定義情報を、前記ネットワークを介して前記複数の情報処理装置に送信する定義情報送信部と、
を備えることを特徴とする統合アーキテクチャ設計支援システム。
【請求項2】
前記連携情報生成部は、
前記複数の情報処理装置間の連携状況を示す外部連携情報を、前記統合情報に含まれる前記定義情報と前記稼動情報とから生成する外部連携情報生成部と、
前記稼動情報から前記情報処理装置における時間ごとの情報の入出力件数を検出し、前記検出された入出力件数から入出力間の相関係数を算出し、前記相関係数が所定値以上のときに入出力間に連携があると判断し、前記情報処理装置内部の連携状況を示す内部連携情報を生成する内部連携情報生成部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の統合アーキテクチャ設計支援システム。
【請求項3】
前記連携図情報生成部は、前記外部連携情報と前記内部連携情報とを基に、前記情報処理装置の連携状況を示す連携図情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の統合アーキテクチャ設計支援システム。
【請求項4】
前記情報処理装置の前記統合情報生成部が、情報の入力口の多重度を示す多重度定義情報を含んで前記統合情報を生成した場合において、
前記定義情報生成部は、
前記外部連携情報に基づいて新たに多重度を計算し、前記統合情報に含まれる多重度定義情報と比較し、前記新たに計算した多重度と異なる場合に、新たな多重度定義情報を生成することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の統合アーキテクチャ設計支援システム。
【請求項5】
複数の情報処理装置と、前記複数の情報処理装置間のシステム連携の把握および設計を行う統合アーキテクチャ設計支援装置とがネットワークを介して接続可能にされた統合アーキテクチャ設計支援システムに用いられる統合アーキテクチャ設計支援方法であって、
前記情報処理装置は、
自身が処理する情報の連携先と連携状況を定義する定義情報と、自身の稼動情報と、を含む統合情報を生成し、
前記生成された統合情報を、前記ネットワークを介して前記統合アーキテクチャ設計支援装置に送信し、
前記統合アーキテクチャ設計支援装置が生成した新たな定義情報を、前記ネットワークを介して受信し、
前記受信した新たな定義情報に基づいて、自身の前記定義情報を更新し、
前記統合アーキテクチャ設計支援装置は、
外部からの情報を入力するための入出力部と、前記複数の情報処理装置のシステム連携に関する情報を表示する表示部と、前記複数の情報処理装置から前記ネットワークを介して前記統合情報を受信する通信部と、前記受信した前記統合情報が記憶される記憶部と、を備え、
前記通信部を介して前記統合情報を取得し、
前記取得した統合情報に基づいて、前記複数の情報処理装置に関する連携情報を生成し、
前記連携情報に基づいて、前記複数の情報処理装置のシステム連携を表す連携図情報を生成し、
前記連携情報に基づいて、前記新たな定義情報を生成し、
前記生成した新たな定義情報を、前記ネットワークを介して前記複数の情報処理装置に送信する、
ことを特徴とする統合アーキテクチャ設計支援方法。
【請求項6】
複数の情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記複数の情報処理装置間のシステム連携の把握および設計を行う統合アーキテクチャ設計支援装置であって、
外部からの情報を入力するための入出力部と、
前記複数の情報処理装置のシステム連携に関する情報を表示する表示部と、
前記複数の情報処理装置から前記ネットワークを介して、前記情報処理装置が処理する情報の連携先と連携状況を定義する定義情報と、前記情報処理装置の稼動情報と、を含む統合情報を受信する通信部と、
前記受信した前記統合情報が記憶される記憶部と、
前記通信部を介して前記統合情報を取得する統合情報取得部と、
前記取得した統合情報に基づいて、前記複数の情報処理装置に関する連携情報を生成する連携情報生成部と、
前記連携情報に基づいて、前記複数の情報処理装置のシステム連携を表す連携図情報を生成する連携図情報生成部と、
前記連携情報に基づいて、新たな定義情報を生成する定義情報生成部と、
前記定義情報生成部が生成した新たな定義情報を、前記ネットワークを介して前記複数の情報処理装置に送信する定義情報送信部と、
を備えることを特徴とする統合アーキテクチャ設計支援装置。
【請求項7】
請求項5に記載の統合アーキテクチャ設計支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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