説明

継ぎ目接合構造、継ぎ目接合構造を有する衣類、および、継ぎ目接合構造の製造方法

継ぎ目接合構造(1)は、第1のバリア層(42)を有するとともに、それ自体の外側境界に第1の端縁部(14)を有する第1の布地素材(10)、第2のバリア層(42)を有するとともに、それ自体の外側境界に第2の端縁部(34)を有する第2の布地素材(30)、さらに、第1の布地素材における第1の端縁部(14)との間に第1の継ぎ代(13)を形成し、第2の布地素材における第2の端縁部(34)との間に第2の継ぎ代(33)を形成するように、第1および第2の布地素材(10,30)を継ぎ合せ領域(3)で接合する少なくとも一つの継ぎ目(21)を含む。第1および第2の布地素材(10,30)は、継ぎ合せ領域(3)において一方が他方の上に配置され、第2の継ぎ代(33)は、第1の布地素材(10)の第1の端縁部(14)の周りに折り曲げられ、シームカバー(2)を形成するように少なくとも一つの継ぎ目(21)を覆う。これによりシームカバー(2)は、継ぎ合せ領域(3)で第1の布地素材(10)に接合される。この継ぎ目接合構造は、高い着心地の良さを兼ね備えた防水機能衣類を創造するのに寄与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1のバリア層を有する第1の布地素材と、第2のバリア層を有する第2の布地素材と、第1の布地素材と第2の布地素材とを継ぎ合せ領域で接合する、少なくとも一つの継ぎ目(シーム:seam)とを含んでなる継ぎ目接合構造に関する。本発明はさらに、継ぎ目接合構造の製造方法や、継ぎ目接合構造を有する衣類にも関連する。
【背景技術】
【0002】
水透過性の表地を有する衣服は、通常バリア層と呼ばれる防水層を表地の内側に配置することによって、防水加工することができる。こうした衣服に防水性と水蒸気透過性、つまり通気性を付与するには、表地には、一般的に水蒸気透過性だけでなく水透過性もある生地が用いられるが、防水性と水蒸気透過性を兼ね備えた機能層(バリア層)が、表地の内側に配置されるのである。通常、機能層の着用者の体に面する側に、裏地層が配置される。
【0003】
防水性と水蒸気透過性を兼ね備えた衣類のために、例えば機能層と裏地層の2層重ねの積層体や、表地、機能層、および布地層の3層重ねの積層体などの多層積層体を利用することは既知である。
【0004】
的確なフィット性、強度、耐久性、および/または視覚的外観を得るため、いくつかの部分を縫い合わせた衣類がある。表地と機能層の両方を有する上記のような多層積層体が用いられる場合、衣類の各切片は積層された織布から切りとられ、通常は縫製によって、衣類の形につなぎ合わせられる。一般に、衣類を構成する2つの積層された織布は、縫い合せ領域で縫い合わせることにより、互いに接合される。しかし、積層体のうち機能層もやはり縫製によって穿孔されるため、縫い目位置で機能層の水密性が悪影響を被り、縫い目位置で望ましくない漏れが生じるおそれがあった。縫い目位置まで防水する、すなわち衣類全体にわたる水密性を保つためには、縫い目を耐水性のあるシームシール材で覆う、つまり別体として用いられるシームストリップによってできるシームシーリングが一般的であった。
【0005】
このような構成態様は、具体的には、特許文献1によって周知である。それによると、2つの積層体の縫合部は、シームストリップを付加することによって封止される。シームストリップを付けると、積層体の厚みが縫い合わせ部位において増大し、衣類の着心地良さを妨げるという欠点がある。そのため、上記公報では、縫い合せ領域での積層体の厚みを減らすべく、シームストリップを縫い目位置に当てる前に、封止される領域内における布地積層体の少なくとも一部を削ぎ落すなどして除去することが提案されている。しかしながら、この構成においてもなお、シームストリップが取り付けられた縫い目位置で衣類が堅くなるという欠点は残り、この場合も先と同様に着心地の良さを損なっていた。
【0006】
シームシーリングするためにシームストリップで封止された合わせ目は、通常、かなり堅く、特に頻繁に洗濯した後は、表地部分(いわゆる上着)にシームストリップの端の型がついて見えることがある。シームストリップ自体はさらに、内側素材部分(いわゆる裏地)の色または状態の連続性を断ち切ってしまうことが多い。また、シームストリップを付加すると、すでに指摘したように、特に交差部分やTシャツにおける縫い目が厚くなってしまう。
【0007】
防水織布材料の接合構造の他の態様が、特許文献2に記載されている。それによれば、2つの織布材料が縫い合せ領域で互いに接合されるが、そのうち一方が縫い合せ領域で折り返されて、膨らんだ縫い目ができる。この織布材料の折り返し部、および、この素材織布と他方の素材織布との接合面の両方に対して、熱溶融性接着材が付設され、重なり合った積層体同士が互いに縫い合せ領域で接着される。しかしながら、このようにしてできた縫合部は、その両側から、縫い目の一つに接触が可能であるという問題があり、経時的または度重なる洗濯によって接着剤が浸透性になったり接着剤に欠陥部位ができると、その縫い目部分から漏れが生じるおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国公開特許2005/0081281号公報
【特許文献2】米国特許5,885,679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、高い着心地の良さを兼ね備えた防水機能衣類を創出するのに寄与する継ぎ目接合構造を提供するという課題に基づく。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、請求項1の構成要件を有した継ぎ目接合構造に関する。また、請求項25の構成要件に係る継ぎ目接合構造をもつ衣類にも関連し、請求項27の構成要件に係る継ぎ目接合構造の製造方法にも関連する。
【0011】
本発明に係る継ぎ目接合構造は、第1のバリア層を有するとともに、それ自体の外側境界に第1の端縁部を有する第1の布地素材、第2のバリア層を有するとともに、それ自体の外側境界に第2の端縁部を有する第2の布地素材、および、第1の布地素材における第1の端縁部との間に第1の継ぎ代を形成し、第2の布地素材における第2の端縁部との間に第2の継ぎ代を形成するように、第1および第2の布地素材を継ぎ合せ領域で接合する少なくとも一つの継ぎ目を含む。第1および第2の布地素材は、継ぎ合せ領域において一方が他方の上に配置される。第2の継ぎ代は、第1の布地素材の第1の端縁部の周りに折り曲げられて少なくとも一つの継ぎ目を覆い、シームカバーを形成する。該シームカバーは、継ぎ合せ領域で第1の布地素材に接合される。
【0012】
よって、本発明に係る継ぎ目接合構造は、第1及び第2の布地素材間に防水性の継ぎ目を設けるのに、もはや別体のシームバンドを必要としないという利点をもつ。これは、第1に衣類製造における材料の節約、第2に製造プロセスにおける経費の節減につながる。また、シームストリップと衣服裏地との間で色や素材の違いが生じるのを回避することができる。さらなる利点として、単に接着された継ぎ目よりも高い引裂強度、より柔らかい継ぎ合せ部分、そしてより厚みの薄い継ぎ目が得られ、ひいては、衣類の表地に全く、またはわずかにしか縁の跡が形成されないという利点も有する。他の利点としては、布地素材の縁部に付けるために比較的幅広に形成される別体のシームバンドで封止する場合と比較して、継ぎ目部分の幅が狭くなる。
【0013】
本発明に係る継ぎ目接合構造を製造するには、まず最初に、第1の布地素材が、第1のバリア層を有するとともに、それ自体の外側境界に第1の端縁部を有して用意される。第2のバリア層を有するとともに、それ自体の外側境界に第2の端縁部を有する第2の布地素材もまた用意される。第1の布地素材の第1の面は、第2の布地素材の第2の端縁部が第1の布地素材の第1の端縁部よりも突き出すように、第2の布地素材の第1の面上に位置付けられる。2つの布地素材を接合するため、少なくとも一つの継ぎ目が、この継ぎ目と第1の布地素材の第1の端縁部との間に第1の継ぎ代が、この継ぎ目と第2の布地素材の第2の端縁部との間に第2の継ぎ代が形成されるように継ぎ合せ領域に形成される。第2の継ぎ代は、少なくとも一つの継ぎ目を覆ってシームカバーを形成するように第1の布地素材の端縁部の周りに折り曲げられ、シームカバーは、継ぎ合せ領域で第1の布地素材に付着される。
【0014】
特に、第1の継ぎ目として少なくとも一つの継ぎ目を形成する工程の後に、以下の工程を実施することができる。
【0015】
布地素材の双方を継ぎ合せ領域で接合する第1の継ぎ目の形成後、第2の布地素材の継ぎ合せ領域と隣接する部分が、第1の布地素材から離れる方向に折り曲げられる。次に、第2の継ぎ目が形成されるが、これは第1の継ぎ目と平行、かつ、第1の継ぎ目と第1の布地素材の第1の端縁部との間に配置される。第2の継ぎ目は、第1の布地素材、第2の布地素材、および、第2の布地素材の折り曲げ部分を接合している。次いで、第1および第2の継ぎ目を覆ってシームカバーを形成するように、第2の継ぎ代が第1の布地素材の第1の端縁部の周りに折り曲げられる。シームカバーは、継ぎ合せ領域で第1の布地素材に付着される。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、シームカバーは、継ぎ合せ領域で第1の布地素材に直接付着され、このようにして、第1および第2の継ぎ目の効果的な防水カバーが形成される。具体的には、シームカバーは、継ぎ合せ領域にて、第1の布地素材の第1の継ぎ代に対して直接付着されている。
【0017】
本発明は、少なくとも第1および第2の継ぎ目のうちの一方が、継ぎ目接合構造の比較的高い引裂強度を得ることを可能にする、縫製による継ぎ目(縫い目)を包含または形成する場合に適用できる。これに対し、継ぎ目接合構造は、シームカバーによって効果的に封止され、同様の目的で別体のシームストリップを用いる必要がない。
【0018】
本発明のもう一つの実施形態によれば、シームカバーは、継ぎ合せ領域で、第1の布地素材と液密に付着される。具体的には、シームカバーは、継ぎ合せ領域で、接合部を液密に封止する接着剤によって第1の布地素材と連続的に接合される。このような接着剤は、シリコーン系由来の接着剤とすることができる。この工程により、継ぎ目位置の密閉性がさらに改善され、比較的柔軟性のある継ぎ目を、それに応じた柔軟性のある接着剤を用いることにより形成することができる。
【0019】
同様に、一変形例によれば、第2の布地素材の折り曲げ部分は、継ぎ合せ領域で、第2の布地素材の折り曲げられていない部分に液密に付着される。具体的には、第2の布地素材の折り曲げ部分は、接合部を液密に封止する接着剤によって第2の布地素材の折り曲げられていない部分と連続的に接合される。この接着剤もまた、シリコーン系由来の接着剤とすることができる。
【0020】
このようにして創られた継ぎ目接合構造は、第1の布地素材が継ぎ目接合構造によって第2の布地素材と接合される衣類の部分となり得る。衣類は、ジャケット、ズボン、シャツ、ブラウス、コート、オーバーオールなどの上着とすることができるが、また、帽子、手袋、靴の部分とされてもよい。
【0021】
本発明に係る継ぎ目接合構造によれば、基本的にその両面が防水加工されているので、外側素材部分を内側素材部分として使用でき、その逆も同様であるようなリバーシブルな衣類(リバーシブルジャケット)を製造することが可能となる。この継ぎ目接合構造は、継ぎ目位置と外側素材部分ないし内側素材部分との間で色や材質の違いが生じないように構成され得る。また、継ぎ目が比較的薄い外観をもつことも、この継ぎ目位置に対して、良好な効果を及ぼす。
【0022】
本発明に係るその他の実施形態および変形例は、従属項に記載されている。
【0023】
以下、図面を参照して本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】縫合部を形成するために一方が他方の上に配されて継ぎ目によって互いに結合された、2枚の布地素材を示す概略斜視図である。
【図2】図1の後に続く製造工程における、継ぎ目接合構造を示す概略斜視図である。
【図3】図2とは別の製造工程における、継ぎ目接合構造を示す概略斜視図である。
【図4】先の図面に示した製造工程にて形成された継ぎ目接合構造の断面図である。
【図5】図1ないし図3に示す布地素材に相当するものとして使用可能な多層積層体を示す概略断面図である。
【図6】本発明に係る継ぎ目接合構造をもつ衣類の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の思想に係る継ぎ目接合構造の製造について、図1から図4を参照して詳細に説明する。このため、図1から図4には、布地素材はかなり概略的に描かれ、継ぎ目接合構造がよりわかりやすく示される。接合される布地素材としては、例えば、機能層をもつ2層重ねの積層体や、例えば表地、機能層および布地層といった、布地層をもつ3層重ねの積層体のような多層積層体などの、様々な生地を用いることができる。ただし、原理的には、どのような種類の布地素材も、透水に対するバリア層を形成するのに用いられる基本的に防水性の縫合部を作製するのに適している。
【0026】
例えば図5による3層重ねの積層体は、防水性だが水蒸気透過性がある、つまり通気性がある衣類を作製するのに適しており、図1ないし4を参照して詳細に説明されるように素材層10、30として用いられる。このような3層積層体は、図5に示すように、水蒸気透過性で水透過性もある、表地のような布地層41を有する。防水性で水蒸気透過性のあるバリア層42(機能層)は、表地層41の内側に配置される。防水・水蒸気透過性バリア層42は、防水性で水蒸気透過性のある薄膜を有し、この薄膜は単層化または多層化して構成されてよい。例えば、薄膜は、延伸PTFE(ePTFE)からなる多孔質膜であってよい。ePTFE層には、水蒸気透過性のある一様な(無孔の)ポリウレタン層が付設される。機能層はまた、バリア層を形成するのに適したどのような素材も含むことができる。
【0027】
裏地層43は、機能層42の衣類着用者の身体に面する側に配置される。布地である層41、43は、織物、ワープニット織物、編物、および/または不織布を含んでよい。
【0028】
以上に述べたように、防水性であるが水蒸気透過性をもち通常タイプの衣類は、図5に示すように多層積層体を用いて製造され、その水蒸気透過性に応じて着心地がよくなる。その替わりに、または、それに加えて、気密性(防風性)および/または防水性で水蒸気透過性のバリア層を用いることができる。
【0029】
バリア層は、水蒸気透過性および耐ガス性(気密性)であってよく、また水蒸気透過性および液密性(防水性)であっても、水蒸気透過性、気密性、および液密性を兼ね備えてもよい。
【0030】
図1ないし図4を参照すると、まず、縫い合わせられる2枚の布地素材10および30が用意される。布地素材10は、第1の面12と、その反対側にある、裏地のような第2の面11を有する。第1の面12は、着用時に外側に面するような表地部分である。第2の面11は、着用者に面する、衣類の内側素材部分を構成する。図5に示したような多層積層体が用いられる場合、布地層41が表地部分12を、布地層43が内側素材部分11を構成する。バリア層42は、明確にするため、図1ないし図4では単に層11、12、または層31、32の間にある黒線16として示され、これらの層間に配置される。
【0031】
布地素材30は、布地素材10と同様であり、表地部分としての第1の面32、および内側素材部分としての第2の面31を有する。
【0032】
布地素材10、30の第1の面12、32(おもて面)は、第2の布地素材30の外側境界にある第2の端縁部34が、第1の布地素材10の外側境界にある第1の端縁部14から突き出すように、一方の上に他方が置かれる。
【0033】
言い換えると、布地素材10、30は、おもて面同士をぴったり合わせるように一方が他方の上に置かれるわけではなく、図1に示すように、布地素材30が狭い帯状にはみ出すように配置される。次に、布地素材10、30は、継ぎ目21を形成して縫い合せられ、継ぎ目21にて耐引裂き性をもつように互いに接合される。こうして、第1の継ぎ代13が、継ぎ目21と第1の端縁部14との間に形成され、第2の継ぎ代33が、継ぎ目21と布地素材30の第2の端縁部34との間に形成される。第2の継ぎ代33の幅は、例えば、第1の継ぎ代13の幅の2倍である。この結果、布地素材10、30は、このようにして形成されて異なった継ぎ代13、33を形成する継ぎ合せ領域3において互いに接合される。
【0034】
布地素材10、30である2つの布地積層体を接合する前に、外側素材部分および内側素材部分の布地層を、これら布地素材の外側境界で削ぎ取っておくと都合がよい。こうしておくと、接着剤はより簡単にバリア層に達し、その構造内に浸透して、バリア層を封止することができる。例えば、上側の布地素材10の裏地11は、約7mmの幅に削がれるが、下側の布地素材30の外側素材部分32は、約13mmの幅で削ぎ取られる。具体的には、布地素材を削いで重ね合わせた後、図1に示すように布地素材30の削がれた面が細長く突き出す帯状部分を形成するように、布地素材10の端縁部14が、布地素材30の削がれた面の内側端部上に位置することになる。次に、継ぎ目21は、布地素材10の削がれた面に、例えば、削がれた面の内端部から2mmのスペースで形成される。
【0035】
図2において、第2の布地素材30の、継ぎ合せ領域3に隣接する部分35は、第1の布地素材10から離れる方向へ折り曲げられる。その結果、第2の布地素材30の外側素材部分32が外側を向く一方、裏地ないし内側素材部分31は、布地素材10の内側素材部分11に沿うように内側を向く。折り曲げ部分35は、布地素材10と布地素材30の折り曲げられていない部分に対して第2の継ぎ目22を形成するように継ぎ合せ領域3で縫い合わせられ、第2の継ぎ目22が、布地素材10を布地素材30の折り曲げ部分にも折り曲げられてない部分にも接合するようになる。ここで、継ぎ目22は、第1の継ぎ目21と平行、かつ、第1の継ぎ目21と布地素材10の端縁部14との間に配置される。
【0036】
継ぎ目22を、例えば、縫製して縫い目のかたちで形成する場合、服地パターンは裏返され、次いで、継ぎ代が、削がれた領域が見えている状態となるように削がれてない側に折り曲げられる。この時、継ぎ目は、継ぎ代が折り曲げられた領域内にあり、例えば接触端14から1mmの位置にある。
【0037】
次に、接着剤帯が、布地素材30の継ぎ代33に塗布される。基本的に、シリコーン系接着剤に加え、本工程で取り扱うことのできる全ての接着剤系が使用可能である。例えば、シリコーン系、ポリウレタン系、またはPVCからなる群に由来する全ての接着剤が使用可能である。正確な条件は、多層積層体と使用される接着剤系とに応じて決まる。
【0038】
ここで、第2の布地素材30の第2の継ぎ代33は、継ぎ目21および継ぎ目22を覆ってシームカバー2を形成するようにして第1の布地素材10の第1の端縁部14の近傍に配置される。継ぎ代33の付着は、例えば、ホットプレス機あるいは他の継ぎ代33を継ぎ合せ領域3に押しつける適当な装置を用いて行われ、その後、接着剤は硬化される。硬化は、必ずしもこの時点で温度上昇によって起きる必要はなく、使用する接着剤系に応じて決まる。硬化は、化学的に、または他の励起方法(例えば超音波、UV、IRなど)によって起きるようにすることができる。
【0039】
継ぎ目21および継ぎ目22を液密または防水とするために、布地素材30の折り曲げ部分35と継ぎ合せ領域3にある折り曲げられていない部分との間に存在する開放端の内側に、幅の狭い線状の接着剤が形成される。図4に示したように、接着剤24は、この部位に、幅の狭い線状に、例えばピペットを用いて塗布される。先の処理工程で塗布された接着剤23は、シームカバー2または継ぎ代33を布地素材10に付着させるために用いられるが、これも図4に示されている。線状接着剤部24は、再度ホットプレス機または他の適当な装置で押しつけられ、硬化される。
【0040】
一般に、シームカバー2は、具体的には上述の接着剤23、24のような液密材料で封止されて、液密および/または気密な状態となるように取り付けられる。
【0041】
このようにして、継ぎ目21を封止する別体のシームストリップが不要な、継ぎ目接合構造ができる。この結果、裏地素材とシームストリップの間に色や質の違いが生じることがなくなるという利点が得られる。また、この継ぎ目は、別体のシームストリップが設けられた継ぎ目と比べて、幅が狭く、より柔らかにとなるように設計されている。さらに、表側から見える継ぎ目の端の型がかなり軽減するか、皆無になるという利点も得られる。
【0042】
シリコーン系接着剤23、24の押圧・硬化には、圧力2.5bar(2.5×105Pa)、温度150℃、処理時間20秒とすることができる。また、継ぎ目21、22は、工業用ミシンを用い、例えば直線縫いで形成することができる。接着剤として、ブルクハウゼンのヴァッカー社のシリコーン系接着剤RT601が使用でき、前述のように端縁部を削ぐための機械を用いてもよい。
【0043】
また、原理的には、継ぎ目21、22として、縫製による継ぎ目(縫い目)に代えて、溶着または接着による継ぎ目としてもよい。
【0044】
継ぎ合せ領域3において、シームカバー2を接着剤23などを用いて直接第1の布地素材10に付着させることにより、換言すると、シームカバー2が直接第1の布地素材10に付着されることにより、シームカバー2の高い防水性が得られる。シームカバー2はまた、第1の継ぎ代13に対して直接的または間接的に付着されるので、第1および第2の布地素材間の移行部位がしっかりと封止される。途切れない液密性の接着剤23,24を用いることで、接続部位と、継ぎ合せ領域3における布地素材30の折り曲げ部位の双方で液密な封止が可能となる。
【0045】
以上のようにして形成された継ぎ目接合構造は、衣類に対して有益に使用され得る。図6は、本発明に係る縫い合せ部1を有する衣類70を例示している。このような衣類は、内側素材部分と外側素材部分を衣類の内側と外側とに入れ換えて着用することができる、リバーシブルであることが好ましい。従って、図1ないし4に係る布地素材10、30は、リバーシブルに構成され、外側素材部分12、32に相当する部分がこの衣類の内側素材部分に相当する部分としても使用可能であるように、逆に、内側素材部分11,31に相当する部分がこの衣類の外側素材部分に相当する部分としても使用可能であるように構成されている。継ぎ目は両側で液密となるように設計されているので、このような継ぎ目接合構造を有する衣類は、リバーシブルに使用することができる。
【0046】
防水性で水蒸気透過性のある機能層(図5の機能層42を参照)に適した素材は、米国登録特許4,725,418号公報および米国登録特許4,493,870号公報に記載したように、ポリウレタン、ポリプロピレン、およびポリエステルを含み、ポリエーテルエステルやこれらの積層体も包んでいる。ただし、米国登録特許3,953,566号公報および米国登録特許4,187,390号公報に記載したように、延伸微多孔性ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)が、特に好適である。親水性の含浸剤および/または疎水性層を具備する延伸ポリテトラフルオロエチレンも好適であるが、これについては米国特許4,194,041号公報を参照されたい。なお、微多孔性の機能層とは、平均孔寸法が約0.2μmから約0.3μmの間にある機能層を意味する。
【0047】
孔寸法は、アメリカ合衆国、フロリダ州、ハイアリアにあるコールターエレクトロニクス社製のCoulter Porometer(登録商標)を用いて測定することができる。
【0048】
機能層は、層上に設けられた継ぎ目を含んでいることもあるが、少なくとも1×104Paの水浸入圧が保証されるのであれば“防水性がある”とみなされる。ただし、機能層の素材は、1×105Pa以上の水浸入圧を保証することが好ましい。水浸入圧は、20±2℃の温度下で、蒸留水を、機能層の100cm2の試料上に圧力を増大させながら加える試験法に準拠して測定される。圧力の増加速度は、毎分60±3cmH2Oである。水浸入圧は、試料の外側に最初に水が現れたときの圧力とされる。手順の詳細は、1981年以降のISO規格0811に規定されている。
【0049】
機能層は、水蒸気浸透抵抗が150m2×Pa×W-1以下であれば、“水蒸気透過性がある”とみなされる。水蒸気透過性は、ホーエンシュタイン・スキンモデルに準拠して試験される。この試験法は、DIN規格またはEN規格31092(02/94)、あるいはISO規格11092(1993)に記載されている。
【0050】
“気密(防風性)”という用語は、バリア層ないし、バリア層を伴う布地素材10が、25l/m2/s以下、ほとんどの実施態様においては5l/m2/s以下の透気度をもつことを意味する。
【0051】
透気度:
布地素材(繊維製品)の透気度の測定には、布地素材を透過する空気流量を測定可能な機器が使用される。試験標本は、1002cmの試験空間を画定する2つのリング間に配置され、100Paの一定圧力下で試験標本に空気を透過させる。試験標本を透過する空気の流量が計測され、l/m2/sの単位に換算される。試験法はEN ISO規格9237に記載されている。
【実施例】
【0052】
継ぎ目接合構造を作製するために、3層重ねの積層体を用意した。この3層構造積層体は、ドイツ、プッツブルンのW.L.ゴア・アンド・アソシエイツ社製の市販製品ゴア・リキッド・プルーフ・ガウン・ファブリックである。該積層体は、基本重量65g/m2であるポリエステルの第1布地層、および、基本重量50g/m2であるポリエステルの第2布地層を有しており、延伸PTFE(ePTFE)からなる多孔性膜が、これら2枚の布地層間に配されている。積層体は、基本重量170g/m2、厚み約310−330μmである。
【0053】
このような3層構造積層体の織布2枚を、本発明に係る継ぎ目接合構造を形成するように互いに接合した。本発明に従い、第1および第2の継ぎ目は、工業用ミシンにより縫製される。シームカバー2は、約10−15mmの厚みで設けられる。これに比べ、通常のシームストリップの継ぎ目幅は22−23mmの間である。シームカバー2の第1の布地素材10に対する液密な封止、および、第2の布地素材30の折り曲げ部分35の液密な封止のために、ヴァッカーケミー社製のシリコーン系接着剤TRV601を用いた。
【0054】
この継ぎ目は、ISO規格811(1981)に準拠する、0.2bar(2.0×104Pa)の水圧下で2分間の耐水性をもつ。
【符号の説明】
【0055】
1 継ぎ目接合構造
2 シームカバー
3 継ぎ合せ領域
10 第1の布地素材
11 第2の面(内側素材部分)
12 第1の面(外側素材部分、表地部分)
13 第1の継ぎ代
14 第1の端縁部
16 黒線(バリア層)
21 継ぎ目
22 継ぎ目
23、24 接着剤
30 第2の布地素材
31 第2の面(内側素材部分)
32 第1の面(外側素材部分)
33 第2の継ぎ代
34 第2の端縁部
35 折り曲げ部分
41 布地層
42 バリア層(機能層)
43 布地層(裏地層)
70 衣類

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のバリア層(42)を有するとともに、それ自体の外側境界に第1の端縁部(14)を有する第1の布地素材(10)、
第2のバリア層(42)を有するとともに、それ自体の外側境界に第2の端縁部(34)を有する第2の布地素材(30)、および
前記第1の布地素材における第1の端縁部(14)との間に第1の継ぎ代(13)を形成し、前記第2の布地素材における第2の端縁部(34)との間に第2の継ぎ代(33)を形成するように、前記第1および第2の布地素材(10,30)を継ぎ合せ領域(3)で接合する少なくとも一つの継ぎ目(21)を備え、
前記第1および第2の布地素材(10,30)は、継ぎ合せ領域(3)において、一方が他方の上に配置され、前記第2の継ぎ代(33)は、前記第1の布地素材(10)の第1の端縁部(14)の周りに折り曲げられて前記少なくとも一つの継ぎ目(21)を覆い、シームカバー(2)を形成し、
該シームカバー(2)は、前記継ぎ合せ領域(3)で前記第1の布地素材(10)に接合される
ことを特徴とする継ぎ目接合構造。
【請求項2】
前記シームカバー(2)は、前記継ぎ合せ領域(3)で前記第1の布地素材(10)に直接付着される
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項3】
前記シームカバー(2)は、前記継ぎ合せ領域(3)で前記第1の布地素材(10)の第1の継ぎ代(13)に直接付着される
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項4】
前記少なくとも一つの継ぎ目(21)が第1の継ぎ目であり、
該第1の継ぎ目と平行に配置されて、前記第1の布地素材(10)の第1の継ぎ目と第1の端縁部(14)との間に位置する第2の継ぎ目を含み、
該第2の継ぎ目(22)は、前記第1の布地素材(10)、第2の布地素材(30)、並びに、前記シームカバー(2)から離れる方向に折り曲げられた前記第2の布地素材(30)の折り曲げ部分(35)を接合する
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項5】
前記第2の継ぎ代(33)は、前記シームカバー(2)を形成するために前記第1および第2の継ぎ目(21,22)を覆う
ことを特徴とする請求項4に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項6】
前記第1および第2の継ぎ目(21,22)の少なくとも一つは、縫製継ぎ目を含む
ことを特徴とする請求項4に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項7】
前記第2の布地素材(30)の折り曲げ部分(35)は、前記継ぎ合せ領域(3)で、前記第2の布地素材(30)の折り曲げられていない部分に液密に付着される
ことを特徴とする請求項4に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項8】
前記第2の布地素材(30)の折り曲げ部分(35)は、接合部を液密に封止する接着剤(24)によって前記第2の布地素材(30)の折り曲げられていない部分と連続的に接合される
ことを特徴とする請求項4ないし7のいずれか一項に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項9】
少なくとも一つの継ぎ目(21)は、縫製継ぎ目を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項10】
前記第2の継ぎ代(33)は、前記第1の継ぎ代(13)の幅の少なくとも2倍の幅を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項11】
前記少なくとも一つの継ぎ目(21)は、液密とされる
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項12】
前記シームカバー(2)は、前記継ぎ合せ領域(3)で前記第1の布地材(10)に液密に付着される
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項13】
前記シームカバー(2)は、前記継ぎ合せ領域(3)で、接合部を液密に封止する接着剤(23)によって前記第1の布地素材(10)と連続的に接合される
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項14】
前記接着剤(23,24)は、シリコーン系由来の接着剤である
ことを特徴とする請求項8ないし13のいずれか一項に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項15】
前記第1および第2のバリア層はそれぞれ、液密な機能層(42)を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項16】
前記バリア層(42)の少なくとも一つは、水蒸気透過性および気密性、特に空気不透過性を、若しくは、水蒸気透過性および液密性、特に防水性を、若しくは、水蒸気透過性、気密性、および液密性を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項17】
前記液密な機能層、または、前記第1および第2のバリア層の少なくとも一つは、防水性と水蒸気透過性とを兼ね備えた薄膜(42)を有する
ことを特徴とする請求項15または16に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項18】
前記第1の布地素材(10)は、前記第1のバリア層(42)上に配置されており、少なくとも一つの布地層(41,43)を有する積層体を有し、
前記第2の布地素材(30)は、前記第1のバリア層(42)上に配置されており、少なくとも一つの布地層(41,43)を有する積層体を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項19】
少なくとも一つの前記布地層(41,43)は、少なくとも、前記第1の継ぎ代(13)または第2の継ぎ代(33)を有する領域で除去される
ことを特徴とする請求項18に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項20】
前記少なくとも一つの継ぎ目(21)は、シングル・キャップ・ダブル・シーム(single-cap-double-seam)、接着による継ぎ目、および、溶着による継ぎ目からなる群の少なくとも一つを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項21】
前記第1の布地素材(10)は、第1の面(12)と、その反対側の裏地面(11)とを備え、
前記第2の布地素材(30)は、第1の面(32)と、その反対側の裏地面(31)とを備え、
前記第1および第2の布地素材(10,30)に対応する第1の面(12,32)は、前記継ぎ合せ領域(3)で互いに隣接するとともに、前記継ぎ合せ領域(3)で少なくとも一つの継ぎ目(21)により接合され、
前記第2の継ぎ代(33)は、前記第2の布地素材(30)の第1の面(32)がシームカバー(2)を形成するために少なくとも一つの継ぎ目(21)と隣接するように前記第1の布地素材(10)の第1の端縁部(14)の周りに折り曲げられ、前記継ぎ合せ領域(3)で前記第1の布地素材(10)の裏地面(11)と接合される
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項22】
ISS規格811(1981)に準拠して測定される、0.2bar(2.0×104Pa)の水浸入圧下で2分間の防水性を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項23】
前記少なくとも一つの継ぎ目(21)は、気密に設計される
ことを特徴とする請求項1に記載の継ぎ目接合構造。
【請求項24】
少なくとも第1の布地素材(10)および第2の布地素材(30)を備えるとともに、前記第1の布地素材(10)と第2の布地素材(30)とを接合するために請求項1に係る継ぎ目接合構造(1)を備えた
ことを特徴とする衣類(70)。
【請求項25】
前記第1の布地素材(10)、第2の布地素材(30)、および、継ぎ目接合構造(1)はリバーシブルであり、前記第1および第2の布地素材(10,30)の対応する表側素材部分(12,32)は、衣類(70)の内側素材部分として用いられ、前記第1および第2の布地素材(10,30)の対応する内側素材部分(11,31)は、衣類の外側素材部分として用いられる
ことを特徴とする請求項24に記載の衣類。
【請求項26】
継ぎ目接合構造(1)を製造する方法であって、
第1のバリア層(42)を有するとともに、それ自体の外側境界に第1の端縁部(14)を有する第1の布地素材(10)を用意する工程と、
第2のバリア層(42)を有するとともに、それ自体の外側境界に第2の端縁部(34)を有する第2の布地素材(30)を用意する工程と、
前記第1の布地素材(10)の第1の面(12)を、前記第2の布地素材(30)の第2の端縁部(34)が前記第1の布地素材(10)の第1の端縁部(14)から突き出すように、前記第2の布地素材(30)の第1の面(32)の上に位置付ける工程と、
それ自体と前記第1の端縁部(14)との間に第1の継ぎ代(13)を、それ自体と前記第2の端縁部(34)との間に第2の継ぎ代(33)を形成するために、前記2つの布地素材(10,30)を継ぎ合せ領域(3)で接合する、少なくとも一つの継ぎ目(21)を形成する工程と、
前記第2の継ぎ代(33)を、シームカバー(2)を形成するために前記少なくとも一つの継ぎ目(21)を覆うように、前記第1の布地素材(10)の第1の端縁部(14)の周りに折り曲げる工程と、
前記シームカバー(2)を、前記継ぎ合せ領域(3)で前記第1の布地素材(10)に付着する工程と
を含むことを特徴とする継ぎ目接合構造の製造方法。
【請求項27】
前記シームカバー(2)は、前記継ぎ合せ領域(3)で前記第1の布地素材(10)の第1の継ぎ代(13)に直接付着される
ことを特徴とする請求項26に記載の製造方法。
【請求項28】
前記少なくとも一つの継ぎ目(21)が第1の継ぎ目として形成され、該第1の継ぎ目(21)の形成後に、
前記第2の布地素材(30)のうち前記継ぎ合せ領域(3)と隣接する部分(35)を前記第1の布地素材(10)から離れる方向に折り曲げる工程と、
前記第1の継ぎ目(21)と平行、かつ、前記第1の継ぎ目と前記第1の布地素材(10)の第1の端縁部(14)との間に配置されて、前記第1の布地素材(10)、第2の布地素材(30)、および、前記第2の布地素材の折り曲げ部分(35)を接合する第2の継ぎ目を形成する工程と、
前記第1および第2の継ぎ目(21,22)を覆ってシームカバー(2)を形成するように、前記第2の継ぎ代(33)を前記第1の布地素材(10)の第1の端縁部(14)の周りに折り曲げる工程と、
前記シームカバー(2)を、前記継ぎ合せ領域(3)で前記第1の布地素材(10)に付着する工程と
が実施されることを特徴とする請求項26に記載の製造方法。
【請求項29】
前記少なくとも一つの継ぎ目(21)は、縫合により形成される
ことを特徴とする請求項26に記載の製造方法。
【請求項30】
前記第1および第2の継ぎ目(21,22)の少なくとも一つは、縫合により形成される
ことを特徴とする請求項28に記載の製造方法。
【請求項31】
前記シームカバー(2)を付着する工程は、該シームカバー(2)を少なくとも液密性材料(23,24)で封止することによって、少なくとも液密性および/または気密性を生じる
ことを特徴とする請求項26に記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−500982(P2011−500982A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−529267(P2010−529267)
【出願日】平成20年10月6日(2008.10.6)
【国際出願番号】PCT/EP2008/008426
【国際公開番号】WO2009/052937
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(391018178)ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエーツ,ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (40)
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【Fターム(参考)】