説明

継手構造体及びカーテンウォール

【課題】鉛直方向に対して傾斜したカーテンウォールのパネル材の面内移動をスムーズに行わせることができる継手構造体及びカーテンウォールを提供する。
【解決手段】継手構造体は、縦部材26の面外方向の倒れを強制的に規制する断面三角形状の厚肉の傾倒規制部材60を横部材28の両端部に形成し、この傾倒規制部材60のフラットな規制面60Aに縦部材26の略全面を当接支持させることにより、縦部材26の面外方向の倒れを規制する。また、縦部材26は、規制面60Aに面接触されることにより、ガラス板の面内方向の移動が規制面60Aによってスムーズに案内させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は継手構造体及びカーテンウォールに係り、特に複数枚のガラス板を建築物の躯体側に支持させながら縦方向及び/又は横方向に隣接配置してカーテンウォールを構築するDPG構法に使用される継手構造体であって、カーテンウォールを鉛直方向に対し傾斜して支持するための継手構造体、及びこの継手構造体を使用して構築されたカーテンウォールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DPG(Dot Point Glazing)構法に代表されるように、サッシを用いることなく多数枚のガラス板(強化ガラス、倍強度ガラス)を、継手構造体を介して躯体に支持させることにより、透明感の高いガラスカーテンウォールを構築している建築物の例が増えている。DPG構法に使用される継手構造体は、テンポイント(旭硝子(株):商品名)で代表されるように、4個のロチュール(特殊ヒンジボルト)がその端部に固定されたH型継手本体部と、このH型継手本体部に固定される支桿部材とによって構成されている(特許文献1、2)。前記4個のロチュールは、ガラス板のコーナ部を突き合わせて同一平面を形成する4枚のガラス板の各コーナ部に加工された皿孔に固定され、前記支杆部材は、建築物の躯体側に固定される。これによって、複数枚のガラス板が継手構造体を介して躯体側に支持され、透明感の高いガラスカーテンウォールが構築される。
【0003】
ところで、一般的なDPG構法では、特許文献3に開示されているようなX型継手本体部を有する継手構造体を用いることが多く、層間変位(ガラス板の浮き沈み)に関しては、ガラス板に固定されるロチュールとX型継手本体部との締結部のクリアランスによって追従させる構成を採っている。しかしながら、大板ガラスの層間変位追従を考慮すると、前記締結部のクリアランスを大きくしなければならないため、締結部が大きくなり、ガラスカーテンウォールの透明感を十分に確保できないという問題があった。
【0004】
これに対して、特許文献2に開示されたH型継手本体部を有する継手構造体は、一対の縦部材と1本の横部材とによってH型継手本体部を構成し、これらの部材の接合部にガラス面内方向の回動機構とスライド機構とを持たせることにより層間変位に追従する構造としたので、各部材、構造体全体の小型化が図られ、ガラスカーテンウォールの透明感を十分に確保できるという利点がある。このような理由から、支持するパネル材が大板ガラスの場合には、H型継手本体部を有する継手構造体が有利である。
【0005】
H型継手本体部は、前述した一対の縦部材の中央部に横部材の両端部が連結されることにより略H字状に構成され、かつ、縦部材と横部材とはピンと長孔とによって回動及びスライド移動可能に連結されている。この横部材の中央部に、支杆部材が固定されている。
【0006】
かかる構造のH型継手本体部によれば、縦部材と横部材とが、ピンと長孔とによって回動及びスライド移動可能に連結されているので、カーテンウォールが地震によって層間変位を受けた場合に、縦部材がガラス面内方向に自由に回動、スライド移動する。この回動、スライド作用により、カーテンウォールの層間変位に対する追従性がよくなり、地震が生じてもガラス板に無理な力が加わらないので、カーテンウォールは地震のスウェイ成分及びロッキング成分に対して充分に耐えることができる。
【特許文献1】特開平5−239877号公報
【特許文献2】特開平10−8604号公報
【特許文献3】特開平6−341209号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のH型継手本体部を有する継手構造体は、鉛直方向に沿って構築されるカーテンウォールにおいては面外方向のモーメントが発生しないため、カーテンウォールに層間変位が発生した場合に、その層間変位に良好に追従することができる。
【0008】
しかしながら、鉛直方向に対して傾斜したカーテンウォールの場合には、面外方向に発生したモーメントにより、縦部材が横部材に対して若干量であるが面外方向に倒れてしまい、縦部材が横部材に対して略線接触状態となる。この状態でカーテンウォールに層間変位が発生すると、ガラス板からの反力がその線接触点に集中することから、ガラス板の面内移動がスムーズに行われなくなり、ガラスが破損するという懸念があった。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、鉛直方向に対して傾斜したカーテンウォールのパネル材の面内移動をスムーズに行わせることができる継手構造体及びカーテンウォールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、一対の縦部材が横部材の両端に連結されることにより略H字状に構成され、かつ縦部材の両端にパネル材の支持部材が取り付けられる継手構造体であって、縦部材が横部材に対して移動可能に連結されるとともに、横部材の中央部に支杆部材が固定された継手構造体において、前記横部材には傾倒規制部材が設けられ、該傾倒規制部材の規制面に前記縦部材が当接支持されることにより縦部材は、前記パネル材の面外方向の倒れが規制されるとともに、前記パネル材の面内方向の移動が前記規制面によって案内されることを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、縦部材の倒れを強制的に規制する傾倒規制部材を横部材に設け、この傾倒規制部材の規制面に縦部材が当接支持されているため、縦部材の倒れを規制することができる。また、縦部材は、前記規制面に常時面接触されているため、パネル材の面内方向の移動が規制面によって案内される。すなわち、規制面はパネル材の面内方向と平行に形成されている。
【0012】
したがって、鉛直方向に対して傾斜したカーテンウォールを構築する際、面外方向に発生したモーメントが縦部材に作用しても、縦部材は傾倒規制部材の規制面に当接支持されているため、面外方向の倒れが規制される。また、縦部材は、傾倒規制部材の規制面と常に面接触状態が維持されるので、層間変位発生時のパネル材の面内移動がスムーズになる。すなわち、本発明の継手構造体は、傾斜したパネル材の自重によるモーメントを傾倒規制部材によって負担しつつ、縦部材を規制面によって案内し、層間変位に追従させる構成となっている。よって、本発明の継手構造体によれば、鉛直方向に対して傾斜したカーテンウォールのパネル材の面内移動をスムーズに行わせることができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記傾倒規制部材の規制面は、前記縦部材の略全長において当接する大きさに形成されていることを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、傾倒規制部材の規制面は、縦部材の略全長において当接する大きさに形成されていることが好ましい。これにより、傾倒規制部材の規制面と縦部材との接触面積が略最大となるので、縦部材の倒れを確実に防止できる。また、傾倒規制部材の規制面と縦部材との間の接触面に生じる面圧が最小となるので、横部材に対して縦部材がよりスムーズに移動する。
【0015】
請求項3に記載のカーテンウォールの発明は、前記目的を達成するために、請求項1又は2に記載の継手構造体によって複数枚のパネル材が、鉛直方向に対し傾斜して支持されて構築されたことを特徴としている。
【0016】
請求項3に記載のカーテンウォールによれば、請求項1又は2に記載の継手構造体によってパネル材が傾斜支持されて構築されるので、構造的に安定した傾斜ファサードを提供できる。このカーテンウォールによれば、継手構造体の支杆部材が、カーテンウォールの面内方向において直交する方向に躯体側に固定され、カーテンウォールの自重が継手構造体を介して躯体側に支持される。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る継手構造体によれば、縦部材の倒れを規制する傾倒規制部材を横部材に形成し、この傾倒規制部材の規制面に縦部材が当接することにより、縦部材の倒れを規制したので、鉛直方向に対して傾斜したカーテンウォールのパネル材の面内移動を円滑に行わせることができる。
【0018】
本発明に係るカーテンウォールによれば、本発明の継手構造体によってパネル材を傾斜支持させて構築したので、構造的に安定した傾斜ファサードを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付図面に従って本発明に係る継手構造体及びカーテンウォールの好ましい実施の形態について説明する。
【0020】
実施の形態では、パネル材として耐久性の高い強化ガラス、倍強度ガラス等のガラス板を例示するが、ガラス板に代えて透明な樹脂製の板状体等でも適用できる。また、実施の形態の継手構造体は、高耐久・高強度の二相ステンレスのロストワックス(精密鋳造)品が使用されているが、鉄製であっても好適に使用できる。
【0021】
図1は、実施の形態の継手構造体10によって構築されたオーバーハング(傾斜)型のガラスカーテンウォール12が示され、図2は、図1に示したガラスカーテンウォール12の縦断面図が示されている。このガラスカーテンウォール12は、多数の継手構造体10、10…によって多数枚のガラス板14、14…を建築物16の梁(躯体)18等に支持させながら縦方向及び横方向に隣接配置することにより構築されるとともに、鉛直線に対して面外方向に約11度傾斜して構築されている。
【0022】
このように建築物16のファサードを構成するガラスカーテンウォール12を傾斜させることによって、視界を確保することができるとともに太陽光の反射やガラスの屈折、雨水滴による視認性の妨げを低減できるという利点がある。また、このガラスカーテンウォール12は、例えば幅90m×高さ17mの面積を有しており、幅2250mm×高さ4500mmという最大面積のガラス板14を筆頭にした複数サイズのガラス板14、14…が継手構造体10、10…を使用したDPG構法により支持され、透明性の高い傾斜したフラットサーフェスを実現している。更に、隣接するガラス板14とガラス板14との間の目地には、図3、図4の如くシーリング材20が打設され、隣接するガラス板14、14が互いに接着されている。なお、図3に示した斜視図は、上下左右に隣接する4枚のガラス板14、14…が1本の継手構造体10によって支持された状態を示し、図4はその縦断面図を示している。
【0023】
次に、継手構造体10によるガラス板14の支持構造について説明する。
【0024】
継手構造体10は、主としてH型継手本体部22と支杆部材24とから構成される。H型継手本体部22は、一対の縦部材26、26と1本の横部材28とから構成されており、図3の如く2本の縦部材26、26の中央部に横部材28の両端部が連結されて略H字状に構成される。
【0025】
図5は、継手構造体10の組立斜視図が示されている。この図を基に縦部材26と横部材28の連結構造を説明すると、縦部材26の中央部に形成された縦長孔26Aと、横部材28の端部に形成された横長孔28Aとを重ね合わせ、これらの長孔26A、28Aに縦部材26側からピン30を挿入し、横部材28を貫通したピン30の先端にナット32を嵌合させる。これにより、縦部材26は横部材28に対し、ピン30を中心に回動自在に連結されるとともに、ピン30と縦長孔26Aとによるガイド作用によって縦長孔26Aの軸長分だけ上下にスライド可能に連結され、かつ、ピン30と横長孔28Aとによるガイド作用によって横長孔26Bの軸長分だけ左右にスライド可能に連結される。これらの直交する2方向のスライド構造により、縦部材26が横部材28に対してガラス板14の面内方向にスライドされることになる。すなわち、このような回動機構及びスライド機構の作用により、ガラスカーテンウォール12が地震による層間変位を受けた場合に、縦部材26がガラス板14のガラス面内方向に自由に回動、スライド移動するので、カーテンウォール12の層間変位に対する追従性が確保される。
【0026】
縦部材26の両端部には、ロチュールと称される特殊ヒンジボルト(パネル材の支持部材)34が固定される。すなわち、特殊ヒンジボルト34の後端部に突設されたねじ部34Aを、縦部材26の端部に形成された貫通孔26Bに挿通するとともに、その裏側からナット36をねじ部34Aに締結することにより、特殊ヒンジボルト34が図3、図4の如く縦部材26の端部に固定される。この特殊ヒンジボルト34は、左右上下に隣接する4枚のガラス板14、14…の隅部に形成された取付孔38(図4参照)に固定される。なお、取付孔38は、外表面側に拡径斜面部を有する断面略杯形状(皿孔形状)に形成され、この拡径傾斜部に特殊ヒンジボルト34の先端テーパ部が嵌合することにより、特殊ヒンジボルト34の前面がガラス板14の表面と面一になっている。
【0027】
一方、支杆部材24は図5に示すように、連結管40と固定管42とから構成されるとともに、ガラス板14の表面に対して垂直方向に、横部材28と直角をなして横部材28の中央部に固定されている。連結管40は筒状に構成されており、横部材28の中央部に形成されたリング状連結部44にそのフランジ部46が突き合わされる。また、連結管40の内部にはボルト48が挿入され、このボルト48の先端部をフランジ部46の開口部46Aからリング状連結部44に突出させてナット50で締結する。これによって、連結管40が横部材28の中央部に固定される。なお、ボルト48は、連結管40の外表面から螺入される止めねじ52によって固定され、回り止めされる。
【0028】
固定管42は、内周面に雌ねじ42Aが形成され、これを連結管40の外周面に形成されている雄ねじ40Aに螺入することにより、連結管40に連結される。また、螺入量を調整することにより、支杆部材24の軸長を調整することができる。
【0029】
この固定管42は図2の如く、建築物16の梁18に固定されたフラットバー54に固定される。これにより、ガラス板14が継手構造体10、フラットバー54を介して梁10に支持される。図5に示すようにフラットバー54に対する固定管42の固定端42Bは、二股形状に形成されており、その隙間にフラットバー54が嵌合される。そして、固定端42Bの側面から螺入されるボルト55、55によって固定管42がフラットバー54に固定される。符号57は、固定端42Bに螺入されたボルト55の固定用ビスである。なお、図5に示した連結管40は、固定管42の外表面から螺入される止めねじ56、56によって固定され、回り止めされる。また、図3の符号58は、水平方向に連設された複数の継手構造体10、10…を連結して躯体側に支持させるロッド部材である。このロッド部材58の端部が図5に示したボルト55に固定される。
【0030】
ところで、実施の形態のガラスカーテンウォール12は図1、図2の如く、鉛直方向に対して、室外側に傾斜して支持されていることにより、ガラス面外方向に自重分力が作用し、ガラスに長期的な撓みが生じる。このため、長期撓み量と耐風圧強度のバランスを考慮してガラス板14の厚みが選定されている。また、支持方立は、視界確保のためにガラスカーテンウォール12のビジョン部からは一切排除されており、各フロアの構造体(梁)に固定された耐風圧上必要な断面性能を有するフラットバー54が採用されている。更に、ガラスカーテンウォール12の重量もこのフラットバー54を介して各フロアの構造体へ伝達されている。
【0031】
そして、実施の形態のガラスカーテンウォール12は、前述の如く鉛直方向に対して傾斜して支持されているため、ガラスカーテンウォール12の面外方向に発生したモーメントが縦部材26に作用する。従来の継手構造体では、前記モーメントによって、縦部材が横部材に対して面外方向に倒れてしまい、ガラス板の面内移動がスムーズに行われなくなり、ガラス板が破損する懸念があった。
【0032】
そこで、実施の形態の継手構造体10は図5に示すように、縦部材26の面外方向の倒れを強制的に規制する断面三角形状の厚肉の傾倒規制部材60が、横部材28の両端部に一体形成され、この傾倒規制部材60のフラットな規制面60Aに縦部材26の背面略全面を当接支持させることにより、縦部材26の面外方向の倒れを規制している。また、規制面60Aは、ガラス板14が継手構造体10に固定された際に、ガラス板14の面内方向と平行となるように形成されている。このため、ガラス板14の面内方向の移動、すなわち、縦部材26のスライド移動が規制面60Aによって案内されるようになっている。
【0033】
したがって、鉛直方向に対して傾斜したカーテンウォール12を構築する際、面外方向に発生したモーメントが縦部材26に作用しても、縦部材26は傾倒規制部材60の規制面60Aに当接支持されて、前記面外方向の倒れが規制される。また、縦部材26は、傾倒規制部材60の規制面60Aと常に面接触状態が維持されるので、層間変位発生時のガラス板14の面内移動がスムーズになる。すなわち、実施の形態の継手構造体10は、傾倒規制部材60及び規制面60Aの存在により、傾斜したガラス板14の自重によるモーメントを傾倒規制部材60によって負担しつつ、縦部材26を規制面60Aによって案内し、層間変位に追従させる構成となっている。よって、実施の形態の継手構造体10によれば、鉛直方向に対して傾斜したガラスカーテンウォール12のガラス板14の面内移動をスムーズに行わせることができる。
【0034】
また、傾倒規制部材60の規制面60Aは、縦部材26の背面の略全長において当接する大きさに形成されている。これにより、傾倒規制部材60の規制面60Aと縦部材26との接触面積が略最大となるので、縦部材26の倒れを確実に防止できる。また、傾倒規制部材60の規制面60Aと縦部材26との間の接触面に生じる面圧が最小となるので、横部材28に対して縦部材26がよりスムーズに移動する。
【0035】
一方で、実施の形態のガラスカーテンウォール12は、上記構成、作用を有する継手構造体10によって傾斜支持されているので、構造的に安定した傾斜ファサードとなる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】実施の形態のガラスカーテンウォールの斜視図
【図2】図1に示したガラスカーテンウォールの縦断面図
【図3】実施の形態の継手構造体の斜視図
【図4】図3に示した継手構造体の縦断面図
【図5】図3に示した継手構造体の組立斜視図
【符号の説明】
【0037】
10…継手構造体、12…ガラスカーテンウォール、14…ガラス板、16…建築物、18…梁、20…シーリング材、22…H型継手本体部、24…支杆部材、26…縦部材、26A…縦長孔、28…横部材、28A…横長孔、30…ピン、32…ナット、34…特殊ヒンジボルト、34A…ねじ部、36…ナット、38…取付孔、40…連結管、42…固定管、44…リング状連結部、46…フランジ部、48…ボルト、50…ナット、52…止めねじ、54…フラットバー、56…止めねじ、58…ロッド部材、60…傾倒規制部材、60A…規制面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の縦部材が横部材の両端に連結されることにより略H字状に構成され、かつ縦部材の両端にパネル材の支持部材が取り付けられる継手構造体であって、縦部材が横部材に対して移動可能に連結されるとともに、横部材の中央部に支杆部材が固定された継手構造体において、
前記横部材には傾倒規制部材が設けられ、該傾倒規制部材の規制面に前記縦部材が当接支持されることにより縦部材は、前記パネル材の面外方向の倒れが規制されるとともに、前記パネル材の面内方向の移動が前記規制面によって案内されることを特徴とする継手構造体。
【請求項2】
前記傾倒規制部材の規制面は、前記縦部材の略全長において当接する大きさに形成されている請求項1に記載の継手構造体。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の継手構造体によって複数枚のパネル材が、鉛直方向に対し傾斜して支持されて構築されたことを特徴とするカーテンウォール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−208603(P2008−208603A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−45847(P2007−45847)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(301062226)株式会社日本設計 (4)
【出願人】(391017975)AGC硝子建材エンジニアリング株式会社 (28)
【Fターム(参考)】