説明

綿球供給装置

【課題】 綿球を一個づつ確実に容器内へ落下供給することのできる綿球供給装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 綿球を一個づつ取り出し所定部位へ供給する綿球供給装置において、綿球Pを取出しに備えて取出可能位置に保留する保留装置10と、該保留装置から綿球を一個づつ取り出す取出装置20とを有し、保留装置10は複数の綿球を貯えておく貯留部11と、綿球を一個だけ取出可能に位置づける取出ポート12と、この貯留部と取出ポートを接続して綿球を一列をなして貯留部から取出ポートへ向けて移送可能とする内径の移送管13とを有し、取出装置20は上記取出ポートの綿球を上記取出ポートから吸着取出しする吸着部材25と、該吸着部材を上記所定位置まで移動せしめる移動手段とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器等に収容されるべき綿球を、一個毎に落下供給するための綿球供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医療用等に用いられる綿球は、定まった数だけ容器に収められて需要者へ供給される。容器へ綿球を収容する際、従来は、人手により作業台の平面に密に分布して置かれた多数の綿球を数えて、これを必要数だけ容器へ収めていた。
【特許文献1】発見できず。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような人手による供給作業は作業能率が低いばかりか、計数中に綿球が転動して他の綿球と絡みついてしまい、さらに作業をやりづらくすると共に、使用時に容器から一個だけ取り出そうとしても、絡んだ綿球が一緒に付着して容器から出てきてしまう。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑み、綿球を一個づつ確実に容器内へ落下供給することのできる綿球供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、綿球を一個づつ取り出し所定部位へ供給する綿球供給装置において、綿球を取出しに備えて取出可能位置に保留する保留装置と、該保留装置から綿球を一個づつ取り出す取出装置とを有し、保留装置は複数の綿球を貯えておく貯留部と、綿球を一個だけ取出可能に位置づける取出ポートと、この貯留部と取出ポートを接続して綿球を一列をなして貯留部から取出ポートへ向けて移送可能とする内径の移送管とを有し、取出装置は上記取出ポートの綿球を上記取出ポートから吸着取出しする吸着部材と、該吸着部材を上記所定位置まで移動せしめる移動手段とを有していることを特徴としている。
【0006】
このような構成の本発明装置は、保留装置の貯留部に綿球を多数補給された後、取出装置の吸着部材の吸引力によって、上記貯留部における綿球は移送管内に一列をなして取出ポートに向け移動する。先頭の綿球は取出ポートにまで達して取出可能となる。
【0007】
このように取出ポートで保持されている先頭の綿球は、吸着部材の吸引力によって上記取出ポートから取り出される。しかる後、吸着部材は所定位置まで移動し、該吸着部材の吸引力から解放することにより綿球は容器へ落下供給される。
【0008】
吸着部材は再び取出ポートの位置まで戻り、この吸着部材の吸引力により、移送管へ落下移動していた綿球は再び取出ポートに向け移動する。このような綿球の取出しを、容器が所定数の綿球となるまで繰り返して行う。
【0009】
本発明において、取出ポートは移送管側の端部に綿状の直径よりも小さい内径をなす突部を有しているようにすることができる。こうすることにより、該綿球はたとえ後続の綿球と絡らまっていても、上記突部を直通する際に後続の綿球から分離され確実に一個だけを取出可能な状態で取出ポートに位置する。
【0010】
本発明において、取出ポートは綿球一個を収容可能な短筒体を有し、該短筒体は一端が吸着部材に向け開口し、該開口には開閉自在な蓋部材が設けられ、上記短筒体の他端側が移送管と直接もしくは間接に接続されており、さらに該短筒体は、周壁を貫通せる気孔が形成され、該気孔が上記短筒体の外周側で吸引空間に連通し、該吸引空間が外部に設けられた吸引手段に接続され、移動手段による綿球の移動中に上記蓋部材が閉じ吸引空間が吸引されるようにすることができる。上記移動中に上記気孔を通して作用する吸引力が移送管内の先頭の綿球を取出ポートたる短筒体内に保持し、次の取出サイクルでの吸着部材による取出しに備える。
【0011】
取出ポートは、上記突部に代え、該取出ポートの移送管側の端部に、管内に対して出没自在なストッパ部材を有しているようにすることもできる。上記突部による場合は、この突部の内径端の径が綿球よりも若干小さい程度という制約を受けるが、上記ストッパ部材のときは、かかる制約がなくなる。
【0012】
本発明において、移送管は可撓管とすることができる。可撓管を用いることにより、該可撓管により接続される取出ポートと貯留部との位置関係が任意に設定でき、設計の自由度を増す。
【0013】
本発明において、貯留部は漏斗状をなし、内部に攪拌部材が設けられていることとするならば、貯留部への補給前に綿球同士が絡み合っていても、攪拌によりその絡みもなくなり、綿球は円滑に移送管へ進入する。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、以上のように、取出ポートにて綿球を一個だけ取出可能状態に位置づけ、これを吸着部材で取出すので、確実に一個づつ綿球を取り出して、これを所定位置に落下させることができ、又、綿球は移送管で一列をなして綿球同士が絡みつかないので、落下綿球に余分な綿球が付着してしまうこともなく、使用時においても確実に一個の綿球を容器から取り出せる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態を説明する。
【0016】
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態の綿球供給装置は、綿球の取出しに備えて保留しておく保留装置10と、該保留装置10から綿球を一個毎取出して所定位置へもたらす取出装置20とを有している。
【0017】
上記保留装置10は、複数の綿球の補給を受けてこれを貯留しておく貯留部11と、一個の綿球を取出可能に位置づける取出ポート12と、上記貯留部11と取出ポート12とを接続する移送管13とを有している。
【0018】
上記貯留部11は、本実施形態では漏斗状をなし、その内部に棒状の攪拌部材11Bが上方から進入している。この攪拌部材11Bは上記漏斗状の貯留部11の中心軸線Xからずれた位置にあり、該軸線Xまわりにゆっくりと回転している。上記貯留部11の下端開口11Aは綿球Pの直径よりも若干大きい内径をなしており、該下端開口11Aには、この下端開口11Aの内径とほぼ等しい可撓な移送管13の一端が接続されている。この移送管13は、内部での綿球Pの挙動の確認を可能とするために、透明性を有していることが好ましい。
【0019】
取出ポート12は、装置の機体に支持されている基板14と、該基板14上に取付けられたブロック体15とを有している。
【0020】
上記基板14は、本実施形態では略水平に配設され、テーパ孔14Aが貫通形成されていて、ここには基板14の下面側で上記移送管13の他端が上記テーパ孔14Aの下側開口と内径同士が一致するように接続されている。上記テーパ孔14Aは、下側開口が上記移送管13の内径と等しい内径をなし、上側開口は綿球Pよりも若干小さい内径となっている。したがって、テーパ孔14Aは、綿球Pを上方に向けては通過可能としているが、上記上側開口が通過空間に対して突部14Aを形成することとなって、一つの綿球Pがこの突部14Bを通過したとき、直下にある次の綿球が上記綿球Pにまつわりついても、この突部14Bで分離されるようになっている。
【0021】
上記取出ポート12の上方には、可動な取出装置20が設けられている。この取出装置20は、図示しない移動手段により駆動を受けて水平方向に所定位置まで移動可能となっている可動基板21に取付けられたシリンダ装置22と、該シリンダ装置22の下方に延びるロッド22Aの下端で取付部材22Bを介して支持された中間板23に取付けられた他のシリンダ装置24と、該シリンダ装置24の下方に延びロッド24Aの先端に取付けられた吸着部材25と、該吸着部材25及びロッド24が収められている、上記短筒体16の内径と同じ内径をもつ吸引筒体26とを有している。
【0022】
上記吸着部材25は、下向きの椀型をなし下面が綿球Pと同径の凹球面の一部を形成し、椀壁には貫通せる吸気孔25Aが複数穿設されている。この吸引部材25の外径は、上記ロッド24と平行に延びこれを同心で包囲する吸引筒体26の内径よりも僅かに小さく設定され、吸着部材25がロッド24の往復により上昇移動して吸引筒体26内にある際に、該吸着部材25と吸引筒体26との間に大きな隙間を形成しないようになっている。
【0023】
上記吸引筒体26は、横方向に突出する分枝管26Aが設けられており、該分枝管26Aが図示しない吸引装置と接続されている。
【0024】
上記取出装置20は、上記吸引筒体26の下部開口26Bが上記取出ポート12のブロック体15に上下に貫通して形成された孔部15Aの上部開口に至近する取出位置と、上記吸引筒体26が綿球を容器等に供給する供給位置との間を往復動するようになっている。この往復動は、水平方向に可動基板21を移動せしめる移動手段と、鉛直方向にロッド22Aが移動する上記シリンダ装置22との協働によってなされる。
【0025】
上記吸着部材25は、吸引筒体26の下部開口が上記ブロック体15の孔部15Aの上部開口に至近もしくは接触する位置にきたときに、シリンダ装置24によりブロック体15の孔部15Aの内部にまで進入するように降下し、綿球の吸着後に上昇する取出動作を行う。
【0026】
上記吸引筒体26の取出位置と供給位置の間の往復動、そして吸着部材25の取出動作は、予め組まれたプログラムによって繰り返し行われる。
【0027】
次に、このような本実施形態装置について、綿球の供給のための作動を、図2にもとづき説明する。
【0028】
(1)先ず、貯留部11内へ複数の綿球Pを補給する。この補給は、作業者の手作業によって、あるいは自動的に適宜行われる。貯留部11内の複数の綿球Pは、図1に見られるように、中心軸線Xまわりに回転する攪拌部材11Bによって、ゆっくりと攪拌される。これによって、綿球Pは補給時に多少まつわりついていても互いに引き離されて、貯留部11の下端開口11Aから移送管13へと円滑に落下して行く。
【0029】
(2)次に、図1と同じ状態を示す図2(A)に見られるように、取出装置20の吸引筒体26が保留装置10の取出ポート12の上方位置にくる。しかる後、シリンダ装置22のロッド22Aの作動によって吸着部材25は、上記取出ポート12のブロック体15の孔部15A内にまで降下進入する。したがって、孔部15Aは、上記吸着部材25によって蓋をされた状態となり、該孔部15Aの内部は、吸気孔25Aからの吸引圧を受ける。その結果、移送管13内の綿球Pは、列をなして次々と取出ポート12に向けて移送され、先頭の綿球Pは基板14のテーパ孔14Aを通って孔部15A内に収まる。この綿球Pは吸着部材25の吸気孔25Aからの吸引圧により該吸着部材25に吸着保持される。上記移送管13内で上記先頭の綿球Pに二番目の綿球がまつわりついても、先頭綿球が突部14Bを越えることで、両者は分離する。
【0030】
(3)しかる後、図2(B)のごとく、吸着部材25が上昇し、その直後にシリンダ22のロッド22Aの作動により吸引筒体26が上昇する。吸着部材25により保持された綿球Pは、図2(B)に見られるように、該吸着部材25の吸気孔25Aを介した吸引筒体26内の吸引圧により吸着保持される。この場合、上記吸着部材25がブロック体15から離れた時点で、二番目以降の綿球には吸引力が作用していないため、これらの綿球は移送管13内へ落下する。
【0031】
(4)しかる後、可動基板21を水平移動させる移動手段、そしてシリンダ22のロッド22Aの作動により、綿球は水平方向そして鉛直方向に移動して、待機している容器Qの上方位置へもたらされ、ここでシリンダ24のロッド24Aの作動によって吸着部材25が降下する。この状態では、吸着部材25と吸引筒体との間には大きな間隔が形成されていて、最早、吸引圧は吸着部材25に作用しないので、綿球Pは落下し容器Q内へ供給される。
【0032】
(5)その後、吸着部材25は、図(2)Bの位置へ戻り、短筒体16内に進入して再び吸引圧を作用せしめて次の綿球を取り出す。
【0033】
<第二実施形態>
次に、図3にもとづき、第二実施形態を説明する。第一実施形態では、吸着部材25により先頭綿球が取出ポート12たるブロック体15の孔部15Aから取り出されると二番目の綿球は吸引力がないために移送管内へ落下して戻ってしまったが、この第二実施形態では二番目の綿球が上記取出ポート12に留まって次の取出しに備えていることが特徴であり、その結果、取出し能率が向上する。なお、図3では図1と共通部分に同一符号を付しその説明を省略する。
【0034】
本実施形態では、上記ブロック体15は中央部で上下に貫通しかつ上下方向での中間部で内径が大きくなっている吸引空間15Bが形成されている。該吸引空間15Bには、ブロック体15の周方向の一箇所に側方に向け開口した吸引口15Cが連通している。この吸引口15Cには、図示しない管を介して吸引装置、例えば、吸引ポンプが接続されている。
【0035】
上記ブロック体15の吸引空間15B内には、円筒状の上記短筒体16が収められている。この短筒体16は、上記移送管13の内径とほぼ同じ内径を有していると共に、上記吸引空間15Bの上下開口の内径と同じ直径の外径を有していて、この上下開口と密着している。したがって、吸引空間15Bは、ブロック体15内で上下短筒体16の外周を囲む環状室として形成されることとなる。上記短筒体16には、周壁を貫通する複数の気孔16Aが穿設されていて、該短筒体16内の空気は上記気孔16Aを経て上記吸引空間15Bと連通している。上記ブロック体15の上面には、この上面に沿って移動可能で、短筒体16の上方開口を開閉する蓋部材17が設けられている。
【0036】
かかる本実施形態では、綿球の取出しに際し、上記取出装置20の吸引筒体26が保留装置10の取出ポート12の上方に位置する前に、具体的には、取出装置20が移動手段の作動により綿球の所定位置への供給のための移動中に、上記蓋部材17を閉じ、吸引口15Cには吸引装置の吸引圧を作用せしめる。この吸引圧は、吸引空間15Bそして気孔16Aを介して短筒体16の内部に作用して、移送管13内の綿球Pが取出ポート12に向け移送され、先頭の綿球Pが突部14Bを越え二番目の綿球から分離されて、落下せずに短筒体16内で保持され、次の取出しサイクルでの取出しに備え待機する。次に、蓋部材17が開放位置へ移動すると共に、吸引口15Cの吸引圧は遮断される。かかる状態で、上記取出ポート12で保持されている綿球Pは吸着部材25の吸気孔25Aからの吸引圧により該吸着部材25により吸着保持される。しかる後、吸着部材25が上昇し、その直後にシリンダ22のロッド22Aの作動により吸引筒体26が上昇して綿球の供給位置へ移動する。
【0037】
<第三実施形態>
図4に示す第三実施形態は、図1のテーパ孔14による突部14Bに代えて、孔部15Aを直状孔とし、そしてこの孔部15Aの底部位置にストッパ部材18を設けたことに特徴がある。本実施形態はこの点で図1の第一実施形態と相違するが、その他の点では図1の場合と同じであり、これらには同一符号を付し、その説明は省略する。
【0038】
図4に示される本実施形態では、取出ポート12にストッパ部材18が設けられている。本実施形態では、基板14に図1の場合のテーパ孔14Aを形成することなく直状孔として、図1の突部14Bを備えずに、ブロック体15の孔部15Aと移送管13の内径面を一つの直状円筒面で接続している。又、上記基板14の上面には、上記直状孔の範囲に溝が形成されていて、ここには、上記上面に沿ってスライド移動する板状のストッパ部材18が設けられている。したがって、このストッパ部材18はその開閉移動によって上記短筒体16と移送管13の互いの内部空間を連通させそして仕切ることができる。
【0039】
かかる本実施形態では、綿球の取出しのために、図1の第一実施形態の場合と同様の要領で取出ポート12にもたらされた綿球Pは、ストッパ部材18が図4のごとく閉位置にくることにより確実に短筒体16内に留められ取出しに備え待機する。この綿球Pが取出装置20により取り出される。
【0040】
この図4の第三実施形態では、移送管、ブロック体15の孔部15Aあるいはこれら接続する基板の孔のそれぞれの内径は、綿球の直径に対し大きければよく、その径差が比較的自由であり、設計上の自由度が増す。
【0041】
<第四実施形態>
さらに、図5に示す第四実施形態では、図3の第二実施形態において突部14Bに代えて図4の第三実施形態のストッパ部材18を用いた点に特徴がある。
【0042】
したがって、本実施形態では、蓋部材17が閉じてストッパ部材18が開いているときに吸引口15からの吸引力で綿球Pを短筒体16内に引き上げ、その後、ストッパ部材18を閉じてから、吸引力を解除すると共に蓋部材17を開いて綿球の取出しを行う。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第一実施形態装置の概要構成を示す縦断面図である。
【図2】図1装置の作動を順を追って示しており、(A)は綿球の取出し直前、(B)は取出し直後、(C)は所定位置での綿球の落下供給のそれぞれの状態を示している。
【図3】本発明の第二実施形態装置の概要構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第三実施形態装置の概要構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第四実施形態装置の概要構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0044】
10 保留装置
11 貯留部
11B 攪拌部材
12 取出ポート
13 移送管
14B 突部
15B 吸引空間
16 短筒体
16A 気孔
17 蓋部材
18 ストッパ部材
20 取出装置
25 吸着部材
P 綿球

【特許請求の範囲】
【請求項1】
綿球を一個づつ取り出し所定部位へ供給する装置において、綿球を取出しに備えて取出可能位置に保留する保留装置と、該保留装置から綿球を一個づつ取り出す取出装置とを有し、保留装置は複数の綿球を貯えておく貯留部と、綿球を一個だけ取出可能に位置づける取出ポートと、この貯留部と取出ポートを接続して綿球を一列をなして貯留部から取出ポートへ向けて移送可能とする内径の移送管とを有し、取出装置は上記取出ポートの綿球を上記取出ポートから吸着取出しする吸着部材と、該吸着部材を上記所定位置まで移動せしめる移動手段とを有していることを特徴とする綿球供給装置。
【請求項2】
取出ポートは移送管側の端部に綿球の直径よりも小さい内径をなす突部を有していることとする請求項1に記載の綿球供給装置。
【請求項3】
取出ポートは綿球一個を収容可能な短筒体を有し、該短筒体は一端が吸着部材に向け開口し、該開口には開閉自在な蓋部材が設けられ、上記短筒体の他端側が移送管と直接もしくは間接に接続されており、さらに該短筒体は、周壁を貫通せる気孔が形成され、該気孔が上記短筒体の外周側で吸引空間に連通し、該吸引空間が外部に設けられた吸引手段に接続され、移動手段による綿球の移動中に上記蓋部材が閉じ吸引空間が吸引されることとする請求項1に記載の綿球供給装置。
【請求項4】
取出ポートは移送管側の端部に、管内に対して出没自在なストッパ部材を有していることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の綿球供給装置。
【請求項5】
移送管は可撓管であることとする請求項1ないし請求項4のうちの一つに記載の綿球供給装置。
【請求項6】
貯留部は漏斗状をなし、内部に攪拌部材が設けられていることとする請求項1に記載の綿球供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−7132(P2009−7132A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−171328(P2007−171328)
【出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【出願人】(393027121)株式会社ファブリカトヤマ (27)
【Fターム(参考)】