説明

緊急通知方法、および緊急通知システム

【課題】通話中の端末に緊急の接続要求が発生していることを通知する。
【解決手段】呼処理装置2は、端末1から送信された接続要求に、緊急の接続要求であることを示すプレフィックスが付加されている場合、当該接続要求の接続先端末1が通話中であるか否かを判別する判別手段21と、通話中と判別した場合、緊急通知ガイダンスを通話中の各端末1に送出するようメディアサーバ3を制御する制御手段22とを有し、メディアサーバ3は、緊急通知ガイダンスを通話中の各端末1に送出するガイダンス送出手段31を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通話中の端末に緊急の接続要求が発生していることを通知する緊急通知方法、および緊急通知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
通話中の端末に対して、緊急な要件でコールしたい(呼び出したい)場合がある。従来では、キャッチホン(コールウェイティング)サービスを利用して、接続したい端末に対して、現在通話している通話相手以外の第3者からコールがあったことを、呼び出し音で通知する。キャッチホンサービスについては、例えば、非特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】” NTT東日本 キャッチホンサービス“、[online]、[平成22年11月22日検索]、インターネット<URL:http://web116.jp/shop/benri/cat/cat_00.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、キャッチホンサービスでは、第3者からのコールが、緊急性を有するものであるのか否かはわからない。そのため、第3者からのコールが緊急性を有するものである場合において、緊急性があると分からない通話者は、現在の通話を優先し、第3者からのコールに切り替えるのが遅れてしまう可能性がある。キャッチホンサービスでは、通話中の相手に、緊急性を有する接続要求か否かを通知することについては、考慮されていない。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、通話中の端末に緊急の接続要求が発生していることを通知する緊急通知方法および緊急通知システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、通話中の端末に緊急の接続要求が発生していることを通知する緊急通知方法であって、呼処理装置は、端末から送信された接続要求に、緊急の接続要求であることを示すプレフィックスが付加されている場合、当該接続要求の接続先端末が通話中であるか否かを判別する判別ステップと、通話中と判別した場合、緊急通知ガイダンスを通話中の各端末に送出するようメディアサーバを制御する制御ステップと、を行い、メディアサーバは、緊急通知ガイダンスを通話中の各端末に送出する送出ステップを行う。
【0007】
本発明は、通話中の端末に緊急の接続要求が発生していることを通知する緊急通知システムであって、前記緊急通知システムは、呼処理装置とメディアサーバとを備え、前記呼処理装置は、端末から送信された接続要求に、緊急の接続要求であることを示すプレフィックスが付加されている場合、当該接続要求の接続先端末が通話中であるか否かを判別する判別手段と、通話中と判別した場合、緊急通知ガイダンスを通話中の各端末に送出するようメディアサーバを制御する制御手段と、を有し、前記メディアサーバは、緊急通知ガイダンスを通話中の各端末に送出するガイダンス送出手段を有し、前記呼処理装置の制御手段は、前記通話中の各端末を前記メディアサーバにそれぞれ接続し、メディアサーバの送出手段は、前記接続された各端末に緊急通知ガイダンスを送出すること、または、前記呼処理装置の制御手段は、前記通話中の各端末の音声信号を前記メディアサーバを介して当該通話中の各端末に送受信させ、前記メディアサーバのガイダンス送出手段は、前記通話中の各端末の音声信号を中継するとともに、中継する音声信号に緊急通知ガイダンスをミキシングして、緊急通知ガイダンスを送出する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、通話中の端末に緊急の接続要求が発生していることを通知する緊急通知方法および緊急通知システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る緊急通知システムの全体構成図である。
【図2】緊急通知システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】第1の方法のシーケンス図である。
【図4】第2の方法のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係る緊急通知システムの全体構成図である。本実施形態の緊急通知システムは、複数の端末1と、ネットワーク9(PSTN、IP網など)上に配置された呼処理装置2と、メディアサーバ3とを備える。
【0012】
端末1は、通話が可能な音声端末であって、例えば、IP端末、PSTN端末(電話機)などを用いることができる。
【0013】
呼処理装置2は、端末から送信される呼を処理する装置である。図示する呼処理装置2は、判別部21と、制御部22とを備える。判別部21は、端末1から送信された呼の接続要求(呼接続要求)に、緊急の接続要求であることを示すプレフィックスが付加されている場合、当該接続要求の接続先端末1が通話中であるか否かを判別する。制御部22は、通話中と判別した場合、緊急通知ガイダンスを通話中の各端末1に送出するようメディアサーバ3を制御する。また、制御部22は、緊急通知ガイダンスが送出された後、通話中の各端末1の通話を切断または保留状態にし、プレフィックスが付加された接続要求の要求元端末1と、通話を切断または保留状態にした接続先端末1とを接続する。
【0014】
メディアサーバ3は、緊急通知ガイダンスを通話中の各端末1に送出するガイダンス送出部31と、少なくとも1つの緊急通知ガイダンス(音声)を記憶するガイダンス記憶部32とを備える。
【0015】
呼処理装置2およびメディアサーバ3は、例えば、CPUと、メモリと、HDD等の外部記憶装置と、入力装置と、出力装置とを備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、各装置の各機能が実現される。例えば、呼処理装置2およびメディアサーバ3の各機能は、呼処理装置2用のプログラムの場合は呼処理装置2のCPUが、そして、メディアサーバ3用のプログラムの場合はメディアサーバ3のCPUがそれぞれ実行することにより実現される。
【0016】
また、呼処理装置2用のプログラムおよびメディアサーバ3用のプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD−ROMなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
【0017】
次に、本実施形態の動作について説明する。
【0018】
図2は、緊急通知システムの動作を示すフローチャートである。
【0019】
まず、呼処理装置2の判別部21は、いずれかの端末1から、呼の接続要求を受信し(S101)、当該接続要求で指定された接続先番号に緊急の接続要求であることを示すプレフィックスが付加されているか否かを判別する(S102)。プレフィックスは、例えば所定の番号である。ユーザは、緊急の接続要求を行う場合、例えば、最初にプレフィックスの番号を入力し、その次に接続先電話番号を入力して、接続要求を送信する(発信する)ものとする。なお、プレフィックスは番号に限定されず、記号、英数字などであってもよい。
【0020】
プレフィックスが付加された接続要求の場合(S102:YES)、判別部21は、 当該接続要求で指定された接続先端末が通話中であるか否かを判別する(S103)。 通話中と判別した場合(S103:YES)、呼処理装置2およびメディアサーバ3は、緊急通知ガイダンスを通話中の各端末に送出するなどの緊急接続処理を行う(S104)。
【0021】
一方、プレフィックスが付加されていない接続要求の場合(S102:NO)、制御部22は、接続要求を送信した端末と、接続要求で指定された接続先番号の接続先端末とを接続し、通話可能な状態とする、基本接続処理を行う(S106)。また、接続先端末が通話中でないと判別した場合(S103:NO)、制御部22は、接続要求で指定された接続先番号からプレフィックスを削除し(S105)、削除後の接続先番号に対応する接続先端末とを接続し、通話可能な状態とする、基本接続処理を行う(S106)。
次に、S104の緊急接続処理について説明する。
【0022】
図3は、第1の方法の緊急接続処理を示すシーケンス図である。なお、図3に示す例では、端末1Aを使用するユーザAと、端末1Bを使用するユーザBとが通話中に(S11)、ユーザCが端末1Cを用いて、ユーザBの端末1Bに対して緊急の接続要求を行うものとする(S12)。
【0023】
図示する例では、ユーザCは、緊急の接続要求であることを示すプレフィックス(555)をユーザBの番号(03-222-2222)に付加した番号(555-03-222-222)を接続先番号として入力する。端末1Cは、接続先番号を含む接続要求を、ネットワークを介して呼処理装置2に送信する。
【0024】
呼処理装置2は、端末1Cから接続要求を受信すると、当該接続要求で指定された接続先番号にプレフィックスが付加されているか否か、また接続先番号の端末が通話中か否かを判別し、ここではプレフィックスが付加され、端末1Bは通話中であるため、S13以降の緊急接続処理を行う(図2参照)。
【0025】
呼処理装置2の制御部22は、まず、端末1Cに呼び出し中信号を送信する(S13)。そして、制御部22は、端末1A−端末1B間の接続を、端末1A−メディアサーバ3間および端末1B−メディアサーバ3間の接続に切り替える。具体的には、制御部22は、端末1Aおよび端末1Bに対して、端末1A−端末1B間の通話を保留状態にし(S14、S15)、端末1Bとメディアサーバ3とを接続するとともに(S16、17)、端末1Aとメディアサーバ3とを接続する(S18、S19)。
【0026】
なお、制御部22は、端末1Aおよび端末1Bを、それぞれメディアサーバ3に接続させる際に(S16、S19)、メディアサーバ3に緊急通知ガイダンスを端末1Aおよび端末1Bの各々に送出するよう指示する。
【0027】
メディアサーバ3のガイダンス送出部31は、呼処理装置2の指示により、ガイダンス記憶部32から緊急通知ガイダンスを取得し、取得した緊急通知ガイダンスを端末1Aおよび端末1Bにそれぞれ送出する(S20、S21)。
【0028】
なお、端末1Aと端末1Bに、同じ緊急通知ガイダンスを送出してもよく、端末1Aと端末1Bとで異なる緊急通知ガイダンスを送出してもよい。異なる緊急通知ガイダンスを送出する場合、呼処理装置2は、S16、S19で、メディアサーバ3と接続させる端末が、緊急の接続先端末であるのか、あるいは緊急の接続先端末の通話相手の端末であるのかの情報をメディアサーバ3に送信する。これにより、ガイダンス送出部31は、例えば、端末1Aには「通話相手に緊急コールが発生しております。」などの緊急通知ガイダンスを送出し、端末1Bには「緊急コールが発生しております。」などの緊急通知ガイダンスを送出することが考えられる。
【0029】
端末1AのユーザAおよび端末1BのユーザBは、緊急通知ガイダンスを聴取することにより、端末1Bに緊急性を有するコールが発生したことを知ることができる。
【0030】
緊急通知ガイダンスの送出後、ガイダンス送出部31は、ガイダンス終了通知を呼処理装置2に送信する(S22)。これにより、呼処理装置2の制御部22は、端末1B−メディアサーバ3間の接続を切断するとともに(S23、S24)、端末1A−メディアサーバ3間の接続を切断する(S25、S26)。
【0031】
そして、制御部22は、S14、S15で行った端末1A−端末1B間の保留状態を解除し(S27、S28)、端末1A−端末1B間を元の通話可能な状態に接続する(S29)。これにより、緊急コールが発生したことを知ったユーザAとユーザBとが通話を終了する(電話を切る)。端末1Bまたは端末1Aは、切断要求(切断信号)を呼処理装置2に送信し(S30)、これにより制御部22は、端末1A−端末1B間の呼を切断する(S31)。
【0032】
そして、制御部22は、緊急の接続要求元である端末1Cと、接続先の端末1Bとの呼を接続し(S32)、これによりユーザCとユーザBとが通話できる状態となる(S33)。
【0033】
なお、図3に示す具体例では、S22でメディアサーバ3がガイダンス終了通知を呼処理装置2に送信し、これにより、呼処理装置2が端末1B−メディアサーバ3間および端末1A−メディアサーバ3間の接続を切断することとした(S23、S24、S25、S26)。しかしながら、メディアサーバ3は、S22のガイダンス終了通知を送信することなく、端末1B−メディアサーバ3間および端末1A−メディアサーバ3間の切断を、呼処理装置2を介して行うこととしてもよい。具体的には、メディアサーバ3は、緊急通知ガイダンスを送出後(S20、S21)、端末1Bとの接続の切断要求、および端末1Aとの接続の切断要求を呼処理装置2に送信する。これにより、呼処理装置2は、端末1B−メディアサーバ3間の接続を切断するとともに、端末1A−メディアサーバ3間の接続を切断する。そして、S27以降の処理が行われる。
【0034】
図4は、第2の方法の緊急接続処理を示すシーケンス図である。なお、図4に示す例においても、端末1AのユーザAと、端末1BのユーザBとが通話中に(S51)、ユーザCが端末1Cを用いて、ユーザBの端末1Bに対して緊急の接続要求を行うものとする(S52)。図示する例では、端末1Cから受信した接続要求には、プレフィックスが付加され、接続先の端末1Bは通話中であるため、呼処理装置2は、S53以降の緊急接続処理を行う。
【0035】
呼処理装置2の制御部22は、端末1Cに呼び出し中信号を送信する(S53)。そして、制御部22は、端末1Bの音声信号の送信先をメディアサーバ3に変更するとともに(S54)、端末1Aの音声信号の送信先をメディアサーバ3に変更する(S55)。
【0036】
また、制御部22は、メディアサーバ3に、端末1Aおよび端末1Bの音声信号送受信アドレスを通知し、緊急通知ガイダンスを送出するよう指示する(S56)。このとき、制御部22は、S52で受信した接続要求に含まれる接続先番号からプレフィックスを削除した端末1Bの番号(03-222-2222)も、併せてメディアサーバ3に通知してもよい。
【0037】
これにより、端末1A−端末1B間の音声信号(通話)は、メディアサーバ3を経由して端末1Aおよび端末1Bに送受信される(S57)。すなわち、メディアサーバ3のガイダンス送出部31は、端末1Aおよび端末1Bの音声信号を、相手端末に中継・流通させる中継部(不図示)を備えるものとする。
【0038】
そしてメディアサーバ3のガイダンス送出部31は、ガイダンス記憶部32から緊急通知ガイダンスを取得し、取得した緊急通知ガイダンスを中継する端末1Aおよび端末1Bの音声信号にミキシング(混合・調整)し、緊急通知ガイダンスと端末1Aおよび端末1Bの音声信号とが重畳した音声信号を送出する(S58)。ガイダンス送出部31は、ミキシング回路(不図示)を備えるものとする。
【0039】
緊急通知ガイダンスとしては、例えば「03-222-2222(接続先の端末1Bの番号)に緊急コールが発生しております。」などが考えられる。
【0040】
端末1AのユーザAおよび端末1BのユーザBは、緊急通知ガイダンスを聴取することにより、端末1Bに緊急性を有するコールが発生したことを知ることができる。
【0041】
緊急通知ガイダンスの送出後、ガイダンス送出部31は、ガイダンス終了通知を呼処理装置2に送信する(S59)。これにより、呼処理装置2の制御部22は、端末1Bの音声信号の送信先を端末1Aに変更するとともに(S60)、端末1Aの音声信号の送信先を端末1Bに変更する(S61)。
【0042】
これにより、端末1AのユーザAと端末1BのユーザBとが通話可能な状態となる(S62)。緊急コールが発生したことを知ったユーザBは、ユーザAとの通話を保留状態にする(例えば、保留ボタンを押す)。端末1Bは、保留要求(保留信号)を呼処理装置2に送信し(S63)、これにより制御部22は、端末1A−端末1B間の通話を保留状態にする(S64)。
【0043】
そして、制御部22は、緊急の接続要求元である端末1Cと、接続先の端末1Bとの呼を接続し(S65)、これによりユーザCとユーザBとが通話できる状態となる(S66)。
【0044】
以上説明した本実施形態では、緊急の場合に、緊急の接続要求であることを示すプレフィックスを付加した接続要求を呼処理装置2に送信することにより、接続先の端末が通話中であっても、メディアサーバ3により緊急通知ガイダンスが当該通話中の端末に送出される。これにより、本実施形態では、通話中のユーザであっても、緊急の接続要求が発生していることを知ることができる。すなわち、通話中に、通話相手以外の第3者からの緊急の電話がかかってきた場合、ユーザは、緊急な電話であることを即座に認識することができる。
【0045】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、図3に示す第1の緊急接続処理では、S13〜S28の第1のガイダンス聴取方法を行い、そして、S29〜S33の第1の接続切替方法(緊急の接続要求元端末と接続先端末との接続)を行うこととした。
【0046】
また、図4に示す第2の緊急接続処理では、S53〜S61の第2のガイダンス聴取方法を行い、また、S62〜S66の第2の接続切替方法(緊急の接続要求元端末と接続先端末との接続)を行うこととした。
【0047】
しかしながら、本発明は、図3の第1のガイダンス聴取方法を行い、その後、図4に示す第2の接続切替方法を行うこととしてもよい。また、本発明は、図4の第2のガイダンス聴取方法を行い、その後、図3に示す第1の接続切替方法を行うこととしてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 :端末
2 :呼処理装置
21:判別部
22:制御部
3 :メディアサーバ
31:ガイダンス送出部
32:ガイダンス記憶部
9 :ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通話中の端末に緊急の接続要求が発生していることを通知する緊急通知方法であって、
呼処理装置は、
端末から送信された接続要求に、緊急の接続要求であることを示すプレフィックスが付加されている場合、当該接続要求の接続先端末が通話中であるか否かを判別する判別ステップと、
通話中と判別した場合、緊急通知ガイダンスを通話中の各端末に送出するようメディアサーバを制御する制御ステップと、を行い、
メディアサーバは、
緊急通知ガイダンスを通話中の各端末に送出する送出ステップを行うこと
を特徴とする緊急通知方法。
【請求項2】
請求項1記載の緊急通知方法であって、
前記制御ステップは、前記通話中の各端末を、前記メディアサーバにそれぞれ接続し、
前記送出ステップは、前記制御ステップで接続された各端末に、緊急通知ガイダンスを送出すること
を特徴とする緊急通知方法。
【請求項3】
請求項1記載の緊急通知方法であって、
前記制御ステップは、前記通話中の各端末の音声信号を、前記メディアサーバを介して当該通話中の各端末に送受信させ、
前記送出ステップは、前記通話中の各端末の音声信号を中継するとともに、中継する音声信号に緊急通知ガイダンスをミキシングして、緊急通知ガイダンスを送出すること
を特徴とする緊急通知方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の緊急通知方法であって、
前記呼処理装置は、前記緊急通知ガイダンスの送出後、通話中の各端末の通話を切断し、前記プレフィックスが付加された接続要求の要求元端末と、前記通話を切断した接続先端末とを接続する接続ステップを、さらに行うこと
を特徴とする緊急通知方法。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の緊急通知方法であって、
前記呼処理装置は、前記緊急通知ガイダンスの送出後、通話中の各端末の通話を保留状態にし、前記プレフィックスが付加された接続要求の要求元端末と、前記通話を保留状態にした接続先端末とを接続する接続ステップを、さらに行うこと
を特徴とする緊急通知方法。
【請求項6】
通話中の端末に緊急の接続要求が発生していることを通知する緊急通知システムであって、前記緊急通知システムは、呼処理装置とメディアサーバとを備え、
前記呼処理装置は、
端末から送信された接続要求に、緊急の接続要求であることを示すプレフィックスが付加されている場合、当該接続要求の接続先端末が通話中であるか否かを判別する判別手段と、
通話中と判別した場合、緊急通知ガイダンスを通話中の各端末に送出するようメディアサーバを制御する制御手段と、を有し、
前記メディアサーバは、
緊急通知ガイダンスを通話中の各端末に送出するガイダンス送出手段を有し、
前記呼処理装置の制御手段は、前記通話中の各端末を前記メディアサーバにそれぞれ接続し、メディアサーバの送出手段は、前記接続された各端末に緊急通知ガイダンスを送出すること、または、
前記呼処理装置の制御手段は、前記通話中の各端末の音声信号を前記メディアサーバを介して当該通話中の各端末に送受信させ、前記メディアサーバのガイダンス送出手段は、前記通話中の各端末の音声信号を中継するとともに、中継する音声信号に緊急通知ガイダンスをミキシングして、緊急通知ガイダンスを送出すること
を特徴とする緊急通知システム。
【請求項7】
請求項6記載の緊急通知システムであって、
前記呼処理装置の制御手段は、
前記メディアサーバにより緊急通知ガイダンスが送出された後、通話中の各端末の通話を切断または保留状態にし、前記プレフィックスが付加された接続要求の要求元端末と、前記通話を切断または保留状態にした接続先端末とを接続すること
を特徴とする緊急通知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−119989(P2012−119989A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−268615(P2010−268615)
【出願日】平成22年12月1日(2010.12.1)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】