説明

線状光源装置および画像読取用線状光源装置

【課題】 光源からの放射光を導光部材に効率よく入射させ、光出射面への伝送効率が高い線状光源装置を提供すること。
【解決手段】 長尺状の導光部材と光源を備え、前記導光部材は、2つの対向する側面と、光出射面と、光出射面に対向する光変向面とを有し、前記導光部材の一方の側面に前記光源からの光が照射される光入射面が設けられ、前記光入射面に対向して他方の側面に断面2次曲線からなる反射面が設けられ、前記入射面より入射した光を前記導光部材の側面に略平行に反射することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリ、複写機、イメージスキャナ、バーコードリーダ等に使用する画像読取装置の照明用光源として用いられる線状光源装置および画像読取用線状光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルファクシミリ等の画像読取装置において、発光ダイオード(以下、LEDと言う)の出力向上と受光素子としてのCCD型センサの高感度化により、小型で低消費電力のLEDが読み取り光源装置の光源として一般に使用されるようになってきている。このようなLEDを光源として備えた従来の線状光源装置は、光源の個数を低減させ、且つ均一な照明強度を得ることを目的として、導光部材を用い、光源から放射される光を導光部材に入射させ所望の方向に光を導光させる構成のものが知られている。
【0003】
図11は、従来の線状光源装置として特開2000−307807号公報に開示された線状光源装置の構成を示す図である。線状光源装置は透明樹脂等よりなる長尺状の導光部材1、LEDよりなる光源3を備えて構成される。導光部材1は、厚さ方向Zに対向する側面11と、幅方向Yに対向する縁面12と、長手方向Xに対向する端面13より構成される。縁面12は、光出射面121、光変向面122よりなり、光変向面122の長手方向Xの中央部には光入射部122aが設けられる。光源3は光入射部122aに対応する位置に配置される。側面11は、光屈折および光反射をする機能を有する略逆台形形状(又は略逆三角形形状)をした孔21が光源3の幅方向Yに対向する位置に設けられる。
【0004】
しかしながら、光変向面122の光入射部122aに対応する部位に光源3が配置されている場合は、光源3から幅方向Yに出射した光のうち、導光部材1に入射して伝送され、光出射面121から出射する光は限定される。すなわち、一般にLEDよりなる光源3は、光の出射面から幅方向Yに向けてあらゆる角度を有する光を放射する。光源3は、幅方向Yから長手方向Xに角度を有して放出された光は導光部材1の内部に伝送させることができるが、幅方向Yから厚さ方向Zに角度を有して放出された光は、その一部しか導光部材1の内部に伝送されないからである。
【0005】
図12は、図11のA−A‘断面、すなわち、厚さ方向Zと幅方向Yを表す断面の光源3近傍の拡大図である。図12を用いて、光源3から放射された光が導光部材1の内部に伝送できるか否かを説明する。光源3から光学的に接合している導光部材1の内部に光を入射させ、その光を光出射面121に伝送できるか否かは、導光部材1に対する光の入射角度によって決められる。導光部材1がアクリル樹脂よりなる場合は、アクリル樹脂の全反射の臨界角θは約42°であるので、導光部材1に対し(90°−θ)以下の入射角θで照射された光Aは、導光部材1に入射され、側面11で反射され、光出射面121まで伝送されるが、導光部材1に対し(90°−θ)以上の入射角θで照射された光Bは、導光部材1の側面11で反射せずに透過し、光出射面121まで伝送されない。
【0006】
また、一般にLEDよりなる光源3は、光の出射面から幅方向Yに向けてあらゆる角度を有する光を放射するため、光源3の中央部3a以外からも光Cを出射する。このような中央部3a以外から出射した光Cは、その光Cの進む方向に導光部材1がなければ、導光部材1に光を入射することすらできない。このように、光源3からの出射光には、光出射面121から出射する光Aと、光出射面121から出射されない光B、Cがあるため、光源3からの放射光の導光部材1の光出射面121への伝送効率は、低いものになっている。
【0007】
また、線状光源装置を高輝度化するには、光出射面121の面積を小さくして、単位面積当りの光量を大きくすればよい。読取原稿面に対して必要とされる一定寸法を確保するには、光出射面121を長手方向Xに小さくすることはできない。そこで、光出射面121の面積を小さくするために、光出射面121の厚さ方向Zを小さくすることになる。光出射面121の厚さ方向Zを小さくするためには、導光部材1の厚さ方向Zを小さくすることになる。しかし、導光部材1の厚さ方向Zを小さくすると、幅方向Yから厚さ方向Zに角度を有して放出された光は導光部材1の内部に伝送されにくくなり、導光部材1の内部に伝送できる光量がさらに減少するため、線状光源装置を高輝度化することができない。
【特許文献1】特開2000−307807号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、光源からの放射光を導光部材に効率よく入射させ、光出射面への伝送効率が高い線状光源装置および画像読取用線状光源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願第1の発明は、長尺状の導光部材と光源を備え、前記導光部材は、2つの対向する側面と、光出射面と、光出射面に対向する光変向面とを有し、前記導光部材の一方の側面に前記光源からの光が照射される光入射面が設けられ、前記光入射面に対向して他方の側面に断面2次曲線からなる反射面が設けられ、前記入射面より入射した光を前記導光部材の側面に略平行に反射することを特徴とする。
【0010】
また、本願第2の発明は、本願第1の発明において、前記光入射面の周囲に断面2次曲線からなる2次反射面が設けられていることを特徴とする。
【0011】
また、本願第3の発明は、本願第1の発明において、前記反射面は、光源を焦点に配置した放物線を、前記反射面の中央部を通り導光部材の厚さ方向に伸びる軸に対して回転させた面からなることを特徴とする。
【0012】
また、本願第4の発明は、長尺状の導光部材と光源を備え、前記導光部材は、2つの対向する側面と、光出射面と、光出射面に対向する光変向面とを有し、前記導光部材の一方の側面に前記光源からの光が照射される光入射面が設けられ、前記光入射面の周囲に断面2次曲線からなる2次反射面が設けられ、前記光入射面より入射した光を前記導光部材の側面に略平行に反射することを特徴とする。
【0013】
また、本願第5の発明は、本願第1から本願第4のいずれかの発明において、前記導光部材の側面には、前記光入射面から前記反射面に貫く孔が複数設けられることを特徴とする。
【0014】
また、本願第6の発明は、本願第1から本願第5の発明のいずれかに記載の線状光源装置であって、前記導光部材の厚さは、2mm以上4mm以下であることを特徴とする。
【0015】
また、本願第7の発明は、本願第6の発明において、前記反射面を形成する放物線の焦点は、0.5mm以上2.0mm以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る線状光源装置および画像読取用線状光源装置によれば、光源が導光部材の側面の光入射面に光を照射するように設けられるので、光源からの放射光を光入射面から導光部材の内部に効率よく入射させることができる。また、光源から入射された光は、反射面で側面に略平行に反射され、光出射面から均一な光を照射することができる。また、光入射面の周囲に断面2次曲線からなる2次反射面を設けて光を反射させることにより、導光部材の厚さ方向の長さが短いままでも、2次反射面で側面と平行に光を反射できる理想的な状態とすることができる。また、断面2次曲線からなる反射面と2次反射面を設けることによって、反射面の周囲の側面で反射された光を、2次反射面で導光部材の側面に略平行に反射することによって、さらに光を有効利用することができる。また、反射面は、光源を焦点に配置した放物線を、前記反射面の中央部を通り導光部材の厚さ方向に伸びる軸に対して回転させた面から形成されることにより、光出射面から導光部材の厚さ方向に均一に光を反射させる。また、導光部材の側面には、前記光入射面から前記反射面に貫く孔が複数設けられることにより、光出射面から放射される光を均一化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の線状光源装置の構成を示す説明図である。図2(a)は、図1のA−A‘断面の中央部、すなわち、長手方向Xと厚さ方向Zを表す断面図、図2(b)は、図1のB−B’断面、すなわち、厚さ方向Zと幅方向Yを表す断面図である。
図1に示すように、線状光源装置は、透明樹脂等よりなる長尺状の導光部材1と、LEDよりなる光源3より構成される。導光部材1は、厚さ方向Zに対向する側面11と、幅方向Yに対向する縁面12と、長手方向Xに対向する端面13より構成される。縁面12は、光が射出する光出射面121、光出射面121に対向する光変向面122を有する。光変向面122は、好ましくは表面に金属の蒸着等により反射膜が形成され、その中央部122bから長手方向Xに向かうにつれ、光出射面121との間の距離が次第に小さくなる傾斜面となっており、断面円弧形状の凹溝を形成した凹凸面122cとなっている。
【0018】
また、図2に示すように、側面11は、光源3からの光が照射される光入射面111と、光入射面111に対向する反射面112を有する。反射面112は、中央部112aが光入射面111に近接し、光入射面111の厚さ方向Zとの離間距離が小さくなる断面2次曲線からなる。反射面112は、導光部材1の屈折率と大気との屈折率の違いにより光を反射する性質を利用している。反射面112に対して、導光部材1の臨界角θより大きな角度で入射する光は全反射される。なお、反射面112の表面に金属の蒸着等により反射膜を形成すれば、光の入射角によらず、光を反射することができる。反射面112の表面に反射膜を形成することは、光の有効利用、および、迷光防止の面から望ましい形態である。
【0019】
図2に示すように、光源3は、例えば樹脂よりなるパッケージ内部に、1つ乃至複数の青色LED素子が配置された青色LED31と、青色LED31を固定し外気から遮断して保護をするためのモールド材33と、青色LED31からの青色光を白色光に変換する蛍光体層32を有して構成される。なお、一般に、LED素子は、光出力にバラツキがあるが、光源3に複数のLED素子を配置した場合は、光源3の光出力が、個々のLED素子の光出力に影響されず、一定の光出力を確保することができる。
【0020】
光源3は、光を光入射面111に照射するように設けられ、例えば、シリコーンよりなる透光性の接合用樹脂34で導光部材1の光入射面111に接合して設けられる。導光部材1は、光透過部材により形成され、光入射面111となる側面11は導光部材1の長手方向Xにも、幅方向Yにも光源3に対して十分な長さを有する。これより、導光部材1は、光入射面111に光が照射されるように光源3を配置すれば、光源3から出射される光を覆うように配置することができる。このように、導光部材1と光源3を配置することによって、光源3から放射される光を、全て光入射面111から導光部材1の内部に効率よく入射させることができる。
【0021】
図3は、図2(a)の断面図における光の反射経路を示した図である。反射面112は中心部112aが対向する光入射面111に近接し、光入射面111の厚さ方向Zとの離間距離が小さくなる断面2次曲線に形成されている。さらに好ましくは、反射面112は光源3を焦点に配置した放物線を、反射面112の中央部112aを通り厚さ方向Zに伸びる軸112cに対して回転させた面である。光入射面111から入射した光(A1、A2、A3、B1、B2、B3、D1、D2、D3)のうち、反射面112の斜面112bに照射された光(B1、B2、B3、D1、D2、D3)は、導光部材1の側面11に略平行に360°全方向に平面的に反射される(C1、C2、C3、E1、E2、E3)。また、この反射面112は、光源3を焦点に配置した放物線より形成されれば、理論上、光源3から放射された光は、反射面112で導光部材1の側面11と略平行に反射される。
【0022】
なお、光入射面111から反射面112の中央部112a近傍に入射した光A1、A2、A3は、反射せずに透過する。このため、反射面112の中央部112aに入射した光A1、A2、A3は、光出射面121から出射する光として利用できない。しかし、反射面112の中央部112aから透過する光A1、A2、A3の影響は小さく、光の伝送効率は高い。また、反射面112の表面に金属の蒸着等により反射膜を形成すれば、反射面112の中央部112aに入射した光A1、A2、A3は透過せず、光入射面111から入射した光は全て反射面112で反射し、導光部材1の内部に伝送することができる。
【0023】
このようにして、光源3より放射された光は反射面112で導光部材1の側面11と略平行に伝送されるため、導光部材1の厚さ方向Zに均一に光を反射させることができる。また、反射面112で反射された光(C1、C2、C3、E1、E2、E3)は、導光部材1の内部を長手方向Xに広がる指向性を有するものである。また、反射面112で反射された光(C1、C2、C3、E1、E2、E3)が側面11と接した場合でも、反射光(C1、C2、C3、E1、E2、E3)は側面11と略平行に伝送されているので、側面11と臨界角θより小さい角度で交わることはない。このため、反射光(C1、C2、C3、E1、E2、E3)は側面11から透過することなく全反射して長手方向Xに進む。
【0024】
図4は、図1に示す導光部材1の片側のみを示し、導光部材1の内部を側面11と略平行に端面13方向に広がる光が、光出射面121から出射されるまでの経路を示した図である。反射面112から光変向面122に達した光A1は、断面円弧形状の凹溝を形成した凹凸面122cとなっている光変向面122の表面で反射されて向きを変えて反射光A2となる。光変向面122に表面に金属の蒸着等により反射膜を形成すれば、光は入射角度によらず反射する。また、光変向面122は、反射面が凹凸面122cとなっているので、反射光の光出射面121に対する角度を変える機能を有する。さらに、光変向面122から反射されて光出射面121に達した光A2は、その入射角θが臨界角θより小さいので、光出射面121を透過して透過光A3となり、読取原稿面を照射する。
【0025】
また、反射面112から光出射面121に達した光B1は、その光B1の入射角θが臨界角θより大きいので、光出射面121を全反射して反射光B2となる。そして、光変向面122に達した光B2は、断面円弧形状の凹溝を形成した凹凸面122cとなっている光変向面122の表面で反射されて反射光B3となる。そして、光出射面121に達した光B3は、その入射角θが臨界角θより小さいので、光出射面121を透過して透過光B4となり、読取原稿面を照射する。
【0026】
以上で説明したように、反射面112で反射された光A1、B1は、光出射面121と光変向面122とで相互反射を繰り返し、導光部材1の端面13の方向に導光され、光出射面121に対する入射角θが臨界角θより小さくなると、光出射面121を透過しA3、B4、読取原稿面を照射する。このように光源3から放射された光は、反射面112で導光部材1の厚さ方向に均一に反射され、導光部材1の端面13の方向に導光され、光出射面121から均一な光を照射することができる。
なお、導光部材1と光源3よりなる線状光源装置を、長手方向Xに複数配置して、光出射面121の長手方向Xの長さを大きくすることができる。このように複数組み合わせた線状光源装置を用いれば、読取原稿面の大きな画像読取装置に対応することができる。
【0027】
上記線状光源装置の数値例を挙げると以下のとおりである。
導光部材1は、透明アクリルよりなり、長手方向330mm、光出射面121から光変向面122までの幅の最大長さ(中央部)24mm、最小長さ(端部)5mm、厚さ3.2mmであり、光変向面122には、アルミニウムが蒸着され反射膜が形成される。また、反射面112は、中央部112aの光入射面111の厚さ方向Zとの離間距離が0.8mmとなる断面2次曲線である。光源3は、縦横10mm、厚さ2mmで、出力160lmの白色光が出射される。
【0028】
図5は、導光部材1と光源3の配置関係を示した説明図である。図5(a)は、図2(a)に示す長手方向Xと厚さ方向Zを表す断面図において、導光部材1の厚さ方向Zの長さが大きい場合を示した図であり、図5(b)は、図2(a)に示す長手方向Xと厚さ方向Zを表す断面図において、導光部材1の厚さ方向Zの長さが短い場合を示した図である。
これまでの説明における線状光源装置は、光源3が理想的な点光源であるとしているので、図3に示すように、反射面112の斜面112bあらゆる断面が光源3を焦点に配置した放物線により形成され、光源3をその斜面112bの放物線の焦点に配置する場合は、光源3から放射された光は、反射面112で側面11と略平行に反射されるので、導光部材1の厚さ方向Zに均一に光を反射させることができるとした。しかし、実際には、LEDより白色光を出射する光源3を完全な点光源とすることはできず、青色LED31の存在する範囲から光を放射することになる。
【0029】
図5(a)に示すように、光源3を青色LED31の存在する範囲から光を放射するとした場合は、青色LED31の中心から出射する光A1は、反射面112で側面11と平行に出射されるが(A2)、青色LED31の中心から離間した位置から出射する光B1、C1は、反射面112で側面11と平行に反射されるのではなく、側面11に対して角度を有して反射する(B2、C2)。そのため、反射面112で反射された光A2、B2、C2は、一定の領域D1に広がる。
【0030】
図5(b)においても、図5(a)と同様に、光源3を青色LED31の存在する範囲から光を放射するとした場合は、青色LED31の中心から出射する光A3は、反射面112で側面11と平行に出射されるが(A4)、青色LED31の中心から離間した位置から出射する光B3、C3は、反射面112で側面11と平行に反射されるのではなく、側面11に対して角度を有して反射する(B4、C4)。そのため、反射面112で反射された光A4、B4、C4は、一定の領域D2に広がる。
【0031】
しかし、図5(a)に示されている反射面112で反射された光A2、B2、C2の領域D1よりも、図5(b)に示されている反射面112で反射された光A4、B4、C4領域D2の方が大きくなる。図5(a)は、図5(b)より導光部材1の厚さ方向Zが大きい場合を示したものであり、導光部材1の厚さ方向Zが大きい方が、反射面で反射された光が広がる領域が小さくなることがわかる。すなわち、断面が放物線よりなる反射面112から光源3が配置された位置までの距離が長い方が、反射面112の反射光の広がる領域が狭くなる。これより、光源3は、反射面112からなるべく離して配置し、反射面112から光源3までの距離を長くとる方が、反射面112で側面11と略平行に光を反射する理想的な反射光を実現することができることがわかる。
【0032】
光源3を反射面112から離して配置するためには、図5(a)に示すように、導光部材1の厚さを大きくすれば良い。しかし、線状光源装置を高輝度化するために導光部材1の厚さ方向Zの長さを小さくする要求もあり、導光部材1の厚さは、光出射面121の厚さ方向Zの長さにあわせて、4mm以下、好ましくは3.5mm以下としなければならない。このため、図5(a)に示すように、導光部材1の厚さ方向Zの長さを大きくし、光源3を反射面112までの距離を長くとるように配置することはできない。
【0033】
通常、画像読取装置の照明用光源として、厚さ方向Zに必要とされる読み取り幅は1mmにも満たない。画像読取装置に組み込まれた線状光源装置は、読取原稿面との機械的な位置決めを容易にするために、厚さ方向Zの照明幅を3〜4mm程度とする。このような狭い幅に効率よく照射するために、光出射面121の厚さ方向Zの長さは4mm以下、好ましくは3.5mm以下としなければならない。一方、画像読取装置に組み込まれた線状光源装置は、長手方向Xに必要とされる照明幅が300mm以上であるので、光出射面121の長手方向Xの長さも300mm以上必要となる。また、導光部材1は、厚さが薄い長尺状で、アクリル樹脂やポリカーボネード等の透明樹脂より形成されるので剛性に乏しい。導光部材1は、剛性を確保し、反りを防止するために、厚さ方向Zの長さを2mm以上、好ましくは3mm以上としなければならない。
【0034】
なお、線状光源装置を高輝度化するには光出射面121の面積を小さくすればよい。光出射面121側の導光部材1の厚さ方向Zの長さを小さくし、光変向面122側の導光部材1の厚さ方向Zの長さを大きくし、導光部材1の側面をテーパ状にして、剛性を確保すると共に高輝度化することも考えられる。しかし、導光部材1の側面をテーパ状に形成すると、反射面112で導光部材1の厚さ方向Zに均一になるように導光された光は、側面11で反射する度に反射角度が変わり、反射光の広がる領域が大きくなり、光出射面121から放射する光も広がる。このため、光出射面121側の厚さを薄くして光出射面121の面積を小さくしても、光出射面121から放射する光も広がるため、線状光源装置を高輝度化できない。これより、導光部材1の側面11にテーパを設けることは好ましくないことがわかる。側面11は光出射面121の厚さ方向Zの長さに合わせて長手方向Xに平行な面とし、導光部材1の厚さ方向Zの長さは4mm以下、好ましくは3.5mm以下としなければならない。
【0035】
図6は、図2(a)に示す長手方向Xと厚さ方向Zを表す断面図において、導光部材1と光源3を離間して配置した場合を示す図である。光源3と導光部材1を接合する接合用樹脂34の厚さを大きくすることにより、光源3を導光部材1と離間して配置することができる。これより、導光部材1の厚さ方向Zの長さが短いままでも、光源3を反射面112から離間距離Hを設けて配置し、反射面112で側面11と平行に光を反射できる理想的な状態とすることができる。そして、光源3より放射された光は反射面112で側面11と略平行に伝送されるため、導光部材1の厚さ方向Zに均一に光を反射させることができる。ただし、離間距離Hは、導光部材1の光入射面111と、光源3の蛍光体層32の青色LED31の接面までの、厚さ方向Zの長さをいう。
【0036】
また、光源3を導光部材1から離して配置する、つまり、反射面112を形成する放物線と光源3が配置されている放物線の焦点との距離を大きくすると、放物線の傾きが大きくなる。これに伴い、反射面112の斜面112bの傾きを大きくしなければならない。しかし、導光部材1の厚さ方向Zの長さは4mm以下、好ましくは3.5mm以下としなければならない制限があるため、反射面112の斜面112bの傾きが大きくなると、反射面112の長手方向Xへの広がりは小さくなる。すなわち、側面11に形成できる反射面112の領域が小さくなる。反射面112の領域が小さくなると、反射面112の領域内に照射できる光量が減少し、反射面112で側面11と略平行に反射される光量が減少する。
【0037】
光源3を反射面112から離間距離Hを設けて配置し、反射面112で側面11と略平行に光を反射できる状態としても、離間距離Hを大きくしすぎると、反射面112の領域が小さくなり、反射面112で側面11と略平行に反射される光量が減少してしまう。以上より、光源3の蛍光体層32から導光部材1の光入射面111の離間距離Hは、側面11と略平行に光を反射できるが、その光量が減少して照度を落とさない程度の適切な範囲内にする必要がある。離間距離Hには、導光部材1の厚み、光源3の出力範囲等によって適切な範囲がある。例えば、導光部材1の厚みが、3〜4mmで青色LED31の存在する範囲が数mmであるような範囲においては、離間距離Hは0.8〜3.5mmの範囲とすることが好ましい。
【0038】
光源3から放射される光は、放射角度θが42°以下の光A1が、光強度が大きく、反射面112の径Rの単位長さあたりの光量も放射角度θが22°〜42°の範囲で大きい。また、アクリル樹脂の全反射の臨界角θは約42°なので、入射角度θが42°以下の光A1が反射面112達したとき、その照射部分A2に断面2次曲線からなる反射面112が形成されていなければ、光が透過してしまう。反射面112は、少なくとも導光部材1に対する入射角度θが42°以下の光A1を反射するように形成されなければならない。ここで、光源3の蛍光体層32の青色LED31の接面から、反射面112を有する側面11までの、厚さ方向Zの長さをYとし、反射面112の斜面112bの変曲点から、中央部112aまでの、長手方向Xの長さをRとする。反射面112が光A1を反射するためには、R/Yは0.9以上でなければならない。tan(42°)が0.9だからである。
【0039】
厚さが4mmで、R/Yが0.9以上となる導光部材1において、反射面112の斜面112bが、光源2を焦点に配置した放物線を、反射面112の中央部112aを通り厚さ方向Zに伸びる軸に対して回転させた面から構成されるときは、その放物線の焦点Fは2.0mm以下となる。
また、高照度で読取原稿面を照射するためには、広がりの小さい指向性の高い線状光源が求められる。一般に、導光部材1の光出射面121から読取原稿面までの離間距離は3〜10mmであり、このような場合には、反射面112の斜面112bを形成する放物線の焦点Fは0.5mm以上が好ましいことが、諸実験等により経験上得られている。
【0040】
本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は、長手方向Xと厚さ方向Zを表す断面図において、光入射面111の周囲に断面2次曲線からなる2次反射面113が設けられた場合を示す図である。第2の実施形態も、反射面112、2次反射面113以外は第1の実施形態と同様に構成される。すなわち、図1に示すように、線状光源装置は、透明樹脂等よりなる長尺状の導光部材1と、LEDよりなる光源3より構成される。導光部材1は、厚さ方向Zに対向する側面11と、幅方向Yに対向する縁面12と、長手方向Xに対向する端面13より構成される。縁面12は、光が射出する光出射面121、光出射面121に対向する光変向面122を有する。光変向面122は、好ましくは表面に金属の蒸着等により反射膜が形成され、その中央部122bから長手方向Xに向かうにつれ、光出射面121との間の距離が次第に小さくなる傾斜面となっており、断面円弧形状の凹溝を形成した凹凸面122cとなっている。
【0041】
ただし、図7に示すように、側面11は、光源3からの光が照射される光入射面111と、光入射面111に対向する平面状の反射面112とを有し、光入射面111の周囲に断面2次曲線からなる2次反射面113が設けられる。2次反射面113は、光入射面111側から長手方向Xにむかって、反射面112との厚さ方向Zの離間距離が大きくなる断面2次曲線からなる。反射面112および2次反射面113は、導光部材1の屈折率と大気との屈折率の違いにより光を反射する性質を利用している。反射面112および2次反射面113に対して、導光部材1の臨界角θより大きな角度で入射する光は全反射される。なお、反射面112の表面に金属の蒸着等により反射膜を形成すれば、光の入射角によらず、光を反射することができる。反射面112の表面に反射膜を形成することは、光の有効利用、および、迷光防止の面から望ましい形態である。なお、反射面112から2次反射面113に照射する光は、2次反射面113に臨界角θより大きな角度で入射することになるので、反射膜は形成しなくてよい。
【0042】
光入射面111から入射した光A1、B1は、反射面112で反射され、反射光A2、B2が2次反射面113に照射する。2次反射面113に照射された光A2、B2は、導光部材1の側面11に略平行に360°全方向に平面的に反射される(A3、B3)。2次反射面113は、光源3を反射面112に対して対称に配置した光源3の虚像3´を焦点に配置した放物線を、光入射面111の中央を通り厚さ方向Zに伸びる軸111aに対して回転させた面より形成されることが好ましい。2次反射面113が、光源3の虚像3´を焦点に配置した放物線より形成されれば、理論上、光源3から放射された光は、2次反射面113で導光部材1の側面11と略平行に反射される。
【0043】
光入射面111の周囲に2次反射面113を設け、反射面112で反射された光を、2次反射面113で導光部材1の側面11に略平行に反射させることによって、2次反射面113を形成する放物線を、第1の実施形態の反射面112の放物線よりも傾斜をなだらかにすることができる。これより、導光部材1の厚さ方向Zの長さが短いままでも、図6に示すように、第1の実施形態において光源3を反射面112から離間距離Hを設けて配置する場合と同様の効果が得られる。すなわち、2次反射面113で側面11と平行に光を反射できる理想的な状態とすることができ、導光部材1の厚さ方向Zに均一に光を反射させることができる。
【0044】
本発明の第3の実施の形態について説明する。図8は、長手方向Xと厚さ方向Zを表す断面図において、光入射面111に対向して他方の側面11に断面2次曲線からなる反射面112と、光入射面111の周囲に断面2次曲線からなる2次反射面113が設けられた場合を示す図である。第3の実施形態も、2次反射面113以外は第1の実施形態と同様に構成される。図1に示すように、線状光源装置は、透明樹脂等よりなる長尺状の導光部材1と、LEDよりなる光源3より構成される。導光部材1は、厚さ方向Zに対向する側面11と、幅方向Yに対向する縁面12と、長手方向Xに対向する端面13より構成される。縁面12は、光が射出する光出射面121、光出射面121に対向する光変向面122を有する。光変向面122は、好ましくは表面に金属の蒸着等により反射膜が形成され、その中央部122bから長手方向Xに向かうにつれ、光出射面121との間の距離が次第に小さくなる傾斜面となっており、断面円弧形状の凹溝を形成した凹凸面122cとなっている。
【0045】
ただし、図8に示すように、側面11は、光源3からの光が照射される光入射面111と、光入射面111に対向する反射面112とを有し、光入射面111の周囲に2次反射面113が設けられる。反射面112は、中央が光入射面111に近接し、光入射面111の厚さ方向Zとの離間距離が小さくなる断面2次曲線からなる。好ましくは、光源3を焦点に配置した放物線を、反射面112の中央を通り厚さ方向Zに伸びる軸112cに対して回転させた面である。2次反射面113は、光入射面111側から長手方向Xにむかって、対向する側面11との厚さ方向Zとの離間距離が大きくなる断面2次曲線からなる。好ましくは、光源3を対向する側面11の平面に対して対称に配置した光源3の虚像3´を焦点に配置した放物線を、反射面112の中央を通り厚さ方向Zに伸びる軸112cに対して回転させた面である。
【0046】
反射面112および2次反射面113は、導光部材1の屈折率と大気との屈折率の違いにより光を反射する性質を利用している。反射面112および2次反射面113に対して、導光部材1の臨界角θより大きな角度で入射する光は全反射される。なお、反射面112の表面に金属の蒸着等により反射膜を形成すれば、光の入射角によらず、光を反射することができる。反射面112の表面に反射膜を形成することは、光の有効利用、および、迷光防止の面から望ましい形態である。
反射面112の表面に金属の蒸着等により反射膜を形成する場合は、光の入射角によらず光を反射することができるが、反射膜を形成しない場合は、導光部材1の臨界角θより大きな角度で入射する光しか導光できない。第2の実施形態では反射面112が平面状に形成されるため、反射膜を形成しない場合は、光源3からの出射角θが臨界角θより小さい角度の光はほとんど利用することができない。しかし、第3の実施形態のように反射面112を断面2次曲線となるように形成すれば、反射膜を形成しない場合でも、出射角θが臨界角θより小さい角度の光も、反射面112に対して臨界角θより大きい角度で入射するため、導光部材1の内部を導光させることができる。
【0047】
光入射面111から入射した光A1、B1のうち、反射面112で反射された光A2は、導光部材1の側面11に略平行に360°全方向に平面的に反射され、反射面112の周囲の側面11で反射された光B2は、2次反射面113に照射され(B2)、導光部材1の側面11に略平行に360°全方向に平面的に反射される(B3)。
光入射面111の周囲に2次反射面113を設けることにより、反射面112の周囲の側面11で反射された光を、2次反射面113で導光部材1の側面11に略平行に反射させることができ、第1の実施形態よりさらに光を有効に利用することができる。また、第2の実施形態のように反射面112を平面に形成したときと比較すると、反射膜を形成しない場合でも、光源3からの出射角θが臨界角θより小さい角度の光も、反射面112で反射され、有効に利用することができる。
【0048】
本発明の第4の実施の形態について説明する。図9は、図1に示す導光部材1の片側のみを示し、光変向面122に局面122cを設け、側面11に曲線状孔22が設けられた場合を示す図である。なお、光源3からの入射光を長手方向Xに導光する方法は、第1〜3の実施形態のいずれでもよい。局面122cは、光変向面122の中央部122bが光出射面121に近接して形成される。曲線状孔22は、側面11に、曲面122cに対応して、図5に示される光入射面111から反射面112に貫くように設けられている。
【0049】
図9に示すように、導光部材1に曲面122cと曲線状孔22を設け、これらの断面で光が反射されるようにしている。反射面112から光出射面121向けて反射された光A1や光変向面122に向けて反射された光B1を、それぞれ曲線状孔22、曲面122cで反射し、長手方向Xに向かう光A2、B2に変換することができる。
【0050】
導光部材1に曲面122cと曲線状孔22を設けるのは、以下の理由による。反射面112から光出射面121に向けて反射された光A1や光変向面122に向けて反射された光B1は、長尺方向Xに向けて反射された光C1に比べて拡散されにくい。光出射面121に向けて反射された光A1や光変向面122に向けて反射された光B1が拡散されずに伝送されると、光出射面121の中央部121aに光が集まり、均一に光を照射することができなくなるからである。
【0051】
曲面122cと曲線状孔22は、楕円または放物線の一部として形成されるように設けられる。曲線状孔22または曲面122cで反射した光A2、B2は、この楕円内もしくは放物線内に集光される。図9に示す例では、曲面122cと曲線状孔22は楕円41の一部として形成するように設けられる。この楕円41の長軸42の長さL1は、側面11の中央部11aから端面13までの長さL2に略一致し、楕円41の焦点と側面11の中央部11aが略一致するように形成される。
【0052】
曲面122cと曲線状孔22が形成する楕円41の長軸42は、側面11の中央部11aを通り長手方向Xに平行な線に対し、α傾いている。αは楕円41の長軸42の傾き角度であり、αを変えることにより、曲面122cと曲線状孔22で反射される光の向きを変えることができる。これにより、光出射面121から放射される光の照度分布を調整して均一化することができる。例えば、長軸42の傾き角度αを小さくすれば、光A1、B1を、導光部材1の長手方向Xに伝送しA2、B2、光出射面121の端面13近傍の光量を補うことができる。また、長軸42の傾き角度αを大きくすれば、光出射面121の中央部121a周辺の光量を補うことができる。
【0053】
図10は、図1に示す導光部材1の中央のみを示し、光変向面122に局面122cを設け、側面11に曲線状孔22、光遮断孔23、光拡散孔24、光補助孔25が設けられた図である。光遮断孔23、光拡散孔24、光補助孔25は、光出射面121から放射される光を均一化するために設けられる。光遮断孔23は、光入射面111から反射面112に貫く断面V字状の孔である。光出射面121に導光部材1の臨界角θより小さい角度θa、θbで入射する光A1、B1を反射するために設けられる。光拡散孔24は、光入射面111から反射面112に貫く断面円状の複数の孔が光出射面121に沿って2段に配置されたものである。側面11の中央部11aから放射される光B1を、光拡散孔24で反射して拡散し、光出射面121から光B3、B4を放射する。光補助孔25は、曲線状孔22の長手方向Xの端部22aの近傍で、曲線状孔22よりも幅方向Yに光入射面111から離間する位置に設けられ、光入射面111から反射面112に貫く断面曲線状の孔である。
【0054】
光出射面121に対して臨界角θ以下の角度θa、θbで入射する光A1、B1は、光遮断孔23がなければ、反射や拡散されることなく光出射面121を透過し、線状光源から発する光として放射する。光の強度は、導光部材1の内部での伝送距離に比例して小さくなる。そのため、光出射面121は、反射面112から直接に光が透過される中央部121aが明るく、反射面112から反射等されて長手方向Xに導光された光が透過する端面13近傍が暗くなる。均一な明るさで光を出射する線状光源を作るためには、光出射面121に対して臨界角θ以下の角度θa、θbで入射する光A1、B1を拡散する必要がある。
【0055】
光出射面121に対して臨界角θ以下の角度θa、θbで入射する光A1、B1は、光遮断孔23で反射され反射光A2、B2となる。そして、反射光A2は長手方向Xに導光される。しかし、光出射面121に対して臨界角θ以下の角度θa、θbで入射する光A1、B1の全てを光遮断孔23で反射し、反射光A2のように長手方向Xに導光すると、光出射面121の中央部121aから光が出射しなくなり、中央部121aが他と比べて照度が落ちてしまう。そのため、光遮断孔23は、曲線状孔22の間に隙間を設け、光遮断孔23と曲線状孔22の間から、反射面112の反射光B2が光出射面121に導光され、出射光B3、B4が生じるように形成される。
【0056】
光遮断孔23と曲線状孔22の隙間から出射した光B2は、光拡散孔24で拡散され、光出射面121から均一な明るさの光B3、B4を照射する。また、光拡散孔24は、光遮断孔23と曲線状孔22の隙間から出射した光B2を拡散する機能があればいいので、光出射面121の対応する部分に拡散シートを貼付することなどで代用することもできる。
【0057】
導光部材1に曲線状孔22、光遮断孔23、光拡散孔24を設けて光源3を点灯したところ、光出射面121の曲線状孔22の終端付近121bが暗くなることがわかった。曲線状孔22に案内された光は楕円内に集光され、また、光拡散孔24で拡散されて光出射面121から出射する光B3、B4も終端付近121bには届かないからである。そこで、光補助孔25を設け、曲線状孔22に案内された光C1を光補助孔25で反射して反射光C2とし、終端付近121bから出射する光C3となるようにする。光補助孔25を設けることにより、光出射面121の曲線状孔22の終端付近121bから出射する光C3が導光され、光出射面121からより均一な明るさの光を照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の線状光源装置の構成を示す説明図
【図2】本発明の線状光源装置の構成を示す説明図
【図3】本発明の線状光源装置の光の反射経路を示す図
【図4】本発明の線状光源装置の光の反射経路を示す図
【図5】本発明の線状光源装置の光の反射経路を示す図
【図6】本発明の線状光源装置の構成を示す説明図
【図7】本発明の線状光源装置の光の反射経路を示す図
【図8】本発明の線状光源装置の光の反射経路を示す図
【図9】本発明の線状光源装置の光の反射経路を示す図
【図10】本発明の線状光源装置の光の反射経路を示す図
【図11】従来の線状光源装置の説明図
【図12】従来の線状光源装置の断面図
【符号の説明】
【0059】
1 導光部材
11 側面
11a 中央部
111 光入射面
112 反射面
112a 中央部
112b 斜面
113 2次反射面
12 縁面
121 光出射面
121a 中央部
121b 終端付近
122 光変向面
122a 光入射部
122b 凹凸面
122c 曲面
13 端面
21 孔
22 曲線状孔
23 光遮断孔
24 光拡散孔
25 光補助孔
3 光源
31 青色LED
32 蛍光体層
33 モールド材
34 接合用樹脂
41 楕円
42 長軸
43 焦点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状の導光部材と光源を備え、前記導光部材は、2つの対向する側面と、光出射面と、光出射面に対向する光変向面とを有し、前記導光部材の一方の側面に前記光源からの光が照射される光入射面が設けられ、前記光入射面に対向して他方の側面に断面2次曲線からなる反射面が設けられ、前記光入射面より入射した光を前記導光部材の側面に略平行に反射することを特徴とする線状光源装置。
【請求項2】
前記光入射面の周囲に断面2次曲線からなる2次反射面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の線状光源装置。
【請求項3】
前記反射面は、光源を焦点に配置した放物線を、前記反射面の中央部を通り導光部材の厚さ方向に伸びる軸に対して回転させた面からなることを特徴とする請求項1に記載の線状光源装置。
【請求項4】
長尺状の導光部材と光源を備え、前記導光部材は、2つの対向する側面と、光出射面と、光出射面に対向する光変向面とを有し、前記導光部材の一方の側面に前記光源からの光が照射される光入射面が設けられ、前記光入射面の周囲に断面2次曲線からなる2次反射面が設けられ、前記光入射面より入射した光を前記導光部材の側面に略平行に反射することを特徴とする線状光源装置。
【請求項5】
前記導光部材の側面には、前記光入射面から前記反射面に貫く孔が複数設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の線状光源装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の線状光源装置であって、前記線状光源装置の導光部材の厚さは、2mm以上4mm以下であることを特徴とする画像読取用線状光源装置。
【請求項7】
前記反射面を形成する放物線の焦点は、0.5mm以上2.0mm以下であることを特徴とする請求項6に記載の画像読取用線状光源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−35462(P2008−35462A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−297554(P2006−297554)
【出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【出願人】(000102212)ウシオ電機株式会社 (1,414)
【Fターム(参考)】