説明

緩衝材

【課題】液晶などの薄型テレビジョン受信機の台などを輸送する場合、左右のポールを取付けた台の完成状態では梱包箱が大きくなるため、ポールを台から外した状態で梱包し、ポールは設置作業者が台にビス止めで取付ける仕様にしている。
しかし、設置作業者がポールを台に取付ける際、台を逆さまにしポールを挿入するが、台からポールがとび出す為、台が不安定で作業がしづらいという課題があった。
【解決手段】天緩衝材404は孔408、逃げ孔409を有しており底緩衝材403は突起406、逃げ孔407を有しており、突起406を孔408を差し込むことで天緩衝材404は底緩衝材403に保持される。逃げ孔409、逃げ孔407があるためポール405は天緩衝材404、底緩衝材403に干渉することなく台401に取付けることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテレビジョン受信機などの電子機器の台などに利用される梱包箱の緩衝材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶などの薄型テレビジョン受信機を輸送する場合、液晶などの薄型テレビジョン受信機と台をはずした状態で梱包する(例えば特許文献1に記載。)。この際、左右のポールを取付けた台の完成状態では梱包箱が大きくなるため、ポールを台から外した状態で梱包し、ポールは設置作業者が台にビス止めで取付ける仕様にしている。
【0003】
しかし、設置作業者がポールを台に取付ける際、台を逆さまにしてポールを挿入するが、台からポールがとび出す為、台が不安定で作業がしづらいという課題があった。
【特許文献1】特開2006−89069号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は前記従来の課題を解決するもので、底緩衝材に突起、天緩衝材に穴を設け、突起を穴に差込むことにより、台を仮固定することで、コストをかけずにポールの組み立て時の作業性に問題の無い梱包箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記従来の課題を解決するために、本発明の梱包箱は底緩衝材に突起、天緩衝材に穴を設ける構造を有する。
【0006】
本構成によって、底緩衝材の突起を天緩衝材の穴に差込むことで、底緩衝材と天緩衝材が一体化し、台を仮固定する構造となる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の梱包箱によれば、薄型テレビジョン受信機の台の梱包箱のように設置作業者が組み立てをする場合において、台を仮固定することで作業性よく、組み立てをすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1において底緩衝材の上側に形成する突起を円形に、天緩衝材の上側に形成する穴を円形とした梱包箱を示す斜視図である。また、図2は図1を構成する梱包箱のポール取付け時の組立て仕様を表す斜視図、図3は図1を構成する梱包箱の底緩衝材、天緩衝材の拡大図、図4は図1を構成する梱包箱の上面図及び断面図である。
【0010】
図1において、台101は、段ボール箱102、底緩衝材103、天緩衝材104により梱包されている。その際、底緩衝材103は突起106を天緩衝材104は孔107、逃げ穴108を有している。図2において、底緩衝材203は突起206と逃げ穴209を、天緩衝材204は逃げ穴207を有している。図3において、底緩衝材301は突起302と逃げ穴303を、天緩衝材304は孔305と逃げ穴306を有している。図4において、底緩衝材403は突起406と逃げ穴407を、天緩衝材404は孔408と逃げ穴409を有している。上記図2乃至図4において台201(または401)は、ポール205(または405)を取付ける際、天緩衝材204(または304、404)によって保持されている。天緩衝材204(または304、404)は孔408(または305)、逃げ孔409(または207、306)を有している。底緩衝材203(または301、403)は突起206(または302、406)、逃げ孔407(または209、303)を有している。かかる構成によれば、天緩衝材204(または304、404)の孔408(または305)に底緩衝材203(または301、403)の突起206(または302、406)、を差し込む事で天緩衝材204(または304、404)は底緩衝材203(または301、403)に保持される。台201(または401)を天緩衝材204(または304、404)に置き、ポール205(または405)を取付けるが、天緩衝材204(または304、404)の逃げ孔207(または306、409)及び底緩衝材203(または301、403)の逃げ孔209(または303、407)があるため、ポール205(または405)が天緩衝材204(または304、404)、底緩衝材203(または301、403)にあたることなくビス411で固定することが可能となる。また天緩衝材204(または304、404)は逃げ孔208(または410)を有しているため梱包時に底緩衝材203(または301、403)の突起206(または302、406)に天緩衝材204(または304、404)が干渉することは無い。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明にかかる緩衝材は、台を仮固定することでコストをかけずにポールの組み立て時の作業性に問題の無い梱包箱として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1における梱包箱の梱包時の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における梱包箱のポール取付け時の斜視図
【図3】(a)本発明の実施の形態1における天緩衝材の拡大図(b)本発明の実施の形態1における底緩衝材の拡大図
【図4】(a)本発明の実施の形態1における梱包箱のポール取付け時の上面図(b)本発明の実施の形態1における梱包箱のポール取付け時の断面図
【符号の説明】
【0013】
101 台
102 段ボール箱
103 底緩衝材
104 天緩衝材
105 ポール
106 突起
107 孔
108 逃げ孔
201 台
202 段ボール箱
203 底緩衝材
204 天緩衝材
205 ポール
206 突起
207 逃げ孔
208 逃げ孔
301 底緩衝材
302 突起
303 逃げ孔
304 天緩衝材
305 孔
306 逃げ孔
401 台
402 段ボール箱
403 底緩衝材
404 天緩衝材
405 ポール
406 突起
407 逃げ孔
408 孔
409 逃げ孔
410 逃げ孔
411 ビス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの孔部を備えた、梱包時に台を固定する緩衝材であって、
前記孔部は、前記台を前記緩衝材に固定した際に、前記台に備えられたポール固定部上に位置することを特徴とする緩衝材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−100739(P2008−100739A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−285925(P2006−285925)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】