説明

縦型包装機

【課題】シャッタ動作のための複雑な機構を用いずに、単に上下動するだけで製品の受け止めと解放とを行えるシンプルな構造のエレベータを持つ縦型包装機を提供する。
【解決手段】充填筒3の内部には錐体25が包装袋Pの内部にまで昇降可能に設けられており、錐体25は、頂点26が上側に配置され且つ底部が充填筒3の投入断面を実質的に埋める広さを持っている。錐体25が充填筒3内の上昇位置を占めるときには、投入される製品Aの落下距離は短く、錐体25によって衝撃を受けること無く受け止められる。錐体25と充填筒3の内壁との間の隙間は狭いので、製品Aが落下することはない。錐体25に受け止められた製品Aは、錐体25の降下に伴って一緒に降下し、包装袋P内の下降位置にまで降下すると、製品Aが広がった包装袋P内に移動する。錐体25から包装袋P内への降下距離も短くでき、製品Aが衝撃で割れるという事態を回避することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、縦方向に配置された充填筒の内部を通して供給された製品を包装する縦型包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、縦型製袋充填包装機のような縦方向に配置された充填筒の内部を通して供給された製品を包装する縦型包装機においては、通常、ホッパ内に貯留されている製品は、計量した上で取り出した後、充填筒の上端から投入され、充填筒の周りに曲成された筒状包装材から下エンドシール部が形成されている包装袋内に充填される。製品が充填された袋に上エンドシールを施すことによって、製品が密封された袋包装体が製造される。縦型製袋充填包装機では、袋の形成と製品の充填、及び袋開口部の閉鎖を繰り返すことにより、袋包装体が連続的に製作される。
【0003】
製品が裸の飴、スナック菓子やチョコレート菓子等のようにそれ自体脆い製品であるときには、充填筒の上端から製品が袋内に充填されるときの衝撃で割れる或いはひびが入る等の不具合がある。そこで、縦型包装機においては、製品の充填筒への投入に際して製品が割れるという事態を解消するために、シャッタ式、エレベータ式、リクライニング式等の投入位置から袋内部に至る製品落下距離を短くするための充填装置が提案されている。
【0004】
シャッタ式の充填装置は、充填筒の中間位置にシャッタを設けて、投入された製品をシャッタで一度受け止めることで、袋内部への落下距離を二段階に分割して、各落下距離を短くしようとするものである。この方式のものは、製品が煎餅やスナック菓子のような軽い製品である場合に効果があるが、飴などのように製品の比重が大きくなると限界があり、製品の割れを実質的に完全に無くすのは困難である。
【0005】
エレベータ式の充填装置は、充填筒内に配置したシャッタをエレベータにて昇降可能にしたものであり、製品のシャッタへの投入距離を短くするとともに、シャッタを降下させてからシャッタを開くことによってシャッタから袋内部への落下距離も短くすることを図った装置である。この方式の一例として、特許文献1に記載されているものがある。この方式は、充填筒が、包装袋の折り径180mm以上に対応する比較的大きい場合に利用可能であるが、小型の包装機には適用が困難である。
【特許文献1】特開平3−14407号公報(第4頁下左欄第11行〜第5頁上左欄第8行、図1〜図4)
【0006】
リクライニング式の充填装置は、充填筒を傾斜させて配置し、製品を充填筒内で滑降させることで包装袋内に充填するものである。この方式では、製品が摩擦抵抗を受けながら充填筒内を滑降するので、包装袋内への進入速度が低下され、製品の割れを防止することができる。しかしながら、充填筒の傾斜角度については35°までであり、また、袋ピッチが長くなる傾向にある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記対策のうち、エレベータ式の充填機構を持つ縦型包装機においては、製品の投入距離がシャッタへの投入距離、エレベータの昇降距離及びシャッタから袋内部への落下距離に分割され、製品落下距離であるシャッタへの投入距離及び袋内部への落下距離を短くでき、製品の割れを効果的に防止することができるという優れた利点がある。しかしながら、上記のような製品の割れに対する各形式の対策では、それぞれ限界があり、特に袋サイズが小さい場合の縦型包装機においては、製品の充填筒を通しての充填時に製品の割れを防止する点では充分でなく、なお一層の改善が求められている。
【0008】
そこで、従来のエレベータ式の充填機構が大型包装袋への適用に制限される原因が、複雑な機構を有するシャッタ機構にあることに着目し、シャッタ動作のための複雑な機構を用いずに、単に上下動するだけで製品の受け止めと解放とを行えるシンプルな構造のエレベータとする点で解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の目的は、単に上下動するだけで製品の受け止めと解放とを行えるシンプルな構造のエレベータとすることによって、袋サイズが小さい場合の縦型包装機においても、製品落下距離であるシャッタへの投入距離及び袋内部への落下距離を短くして、製品の割れを効果的に防止することができる縦型包装機を提供することである。
【0010】
上記の課題を解決するため、この発明による縦型包装機は、内部を通して製品が投入される充填筒、及び前記充填筒の下方に配設され且つ前記充填筒を通して前記製品が投入された包装袋の開口部を封鎖する封鎖手段を備え、前記充填筒の内部に、頂点が上側に配置され且つ底部が前記充填筒の投入断面を実質的に埋める広さを持つ錐体を、前記包装袋の内部にまで昇降可能に設けたことから成っている。
【0011】
この縦型包装機によれば、基本的には、充填筒の内部を通して製品を投入すると、製品が投入された包装袋の開口部が、充填筒の下方に配設されている封鎖手段によって封鎖される。充填筒の内部には錐体が包装袋の内部にまで昇降可能に設けられており、錐体は、頂点が上側に配置され且つ底部が充填筒の投入断面を実質的に埋める広さを持っているので、錐体が充填筒内の上部にあるときには、充填筒に投入された製品は、シャッタの働きをする錐体によって衝撃を受けること無く受け止められる。錐体と充填筒の内壁との間には、錐体の昇降を許容する隙間が形成されるが、その隙間は狭くて製品が落下することはない。錐体に受け止められた製品は、錐体の降下に伴って一緒に降下する。錐体が包装袋の内部にまで降下すると、包装袋と錐体との間の隙間は製品よりも大きくなるので、錐体に受け止められていた製品が包装袋内に入れられる。包装袋内への降下の際には、衝撃が殆どなく、製品が割れるという事態を回避することができる。
【0012】
上記縦型包装機において、前記充填筒の内周面には低摩擦材による表面加工又は低摩擦材から成るシートやフィルムを貼着することができる。充填筒の内周面に低摩擦材を貼着することによって、錐体に受け止められていた製品は、充填筒の内周面との間で摩擦によって引っかかることなく、あたかも静止に近い状態で降下することができる。低摩擦材は、例えば、テフロン(登録商標)シートとすることができる。
【0013】
上記縦型包装機において、前記錐体には前記頂点に連結された昇降用パイプを取り付けて、前記昇降用パイプに通じて前記包装袋の膨張させる気体を噴出可能な噴出口を前記錐体の下部に形成することができる。錐体の下部に形成した噴出口から気体を噴出させることにより包装袋が気体で膨らまされるので、錐体との間に形成される隙間が大きくなって製品が包装袋内に一層確実に投入されやすくなる。また、この構成によれば、気体を通すパイプによって錐体の昇降を行うことができ、包装袋を膨張させるという機能性を高めた錐体を、構造簡単に昇降させることができる。
【0014】
上記の縦型包装機において、前記充填筒の上端には、計量された前記製品を供給するホッパを配設することができる。供給用ホッパは、製品の脆弱性を考慮して、傾斜の緩やかな斜面を持つのが好ましい。また、製品が滑り供給される斜面には、クッション材を介してテフロン(登録商標)シートを施しておくのが好ましい。製品に作用する衝撃を可及的に小さくして、製品の割れを少なくすることができる。
【0015】
上記縦型包装機において、前記包装袋の内部に付属片を送り込む付属片ガイドを、前記充填筒の内部から前記封鎖手段の上方に位置する前記包装袋の内部にまで延びて設けることができる。乾燥剤や脱酸素剤を付属片として製品と共に包装袋内に包装することがあるが、この場合には、付属片を送り込むための付属片ガイドを充填筒内に設ける。錐体の断面は、付属片ガイドと干渉しない形状とされる。
【0016】
前記縦型包装機は、前記充填筒の外周面が筒状包装材を内側から案内し、前記充填筒から垂下する前記筒状包装材で前記包装袋を形成し、前記封鎖手段は先行して形成された前記包装袋の前記開口部を閉鎖するとともに後続の前記包装袋の底端部を閉鎖形成する縦型製袋充填包装機に適用されている。この場合には、筒状包装材から包装袋を連続的に形成することができ、錐体を包装袋の形成に同期して昇降させることにより、包装体も連続的に製造することができる。
【発明の効果】
【0017】
この発明による縦型包装機は、上記のように、充填筒内を昇降するエレベータとして、充填筒内を単に上下動するだけで製品の受け止めと解放とを行う錐体というシンプルな構造とすることによって、袋サイズが小さい場合の縦型包装機においても、製品落下距離であるシャッタへの投入距離及び袋内部への落下距離を短くして、製品の割れを効果的に防止することができる縦型包装機を提供することができる。本発明は、包装すべき製品として、例えば、裸の飴、クッキー、ビスケットなどの製品の場合に特に有効であり、製品の割れを回避して、高い品質で充填することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付した図面に基づいて、この発明による縦型包装機の実施例を説明する。図1は、この発明による縦型包装機の一実施例の縦断面図である。図2は、(a)が図1に示す縦型包装機の横断面図、(b)が付属片ガイドを設けない場合の縦型包装機の横断面図であり、いずれも錐体の高さ途中位置の横平面で切断した図である。
【0019】
図1に示す縦型包装機1は、例えば、縦型製袋充填包装機として具体化されており、連続して走行して供給されるウェブ状の包装フィルムFwを断面円形に曲成するフォーマ2と、フォーマ2の内部を縦方向に貫通して下方に延びており曲成された包装フィルムFcを縦方向に案内すると共に内部に充填すべき製品Aを投入させる中空部4が形成されている充填筒3と、充填筒3の外側に配置されており、曲成されている包装フィルムFcの両側端縁部に縦方向のセンターシール部を形成して筒状包装フィルムFtを形成するセンターシール装置5と、製品が充填された筒状包装フィルムFtを横断方向にシールして製品Aが包装された袋包装Pを形成する封鎖手段としてのエンドシール装置6とを備えている。縦型製袋充填包装機によれば、筒状包装材Ftから包装袋Pを連続的に形成することができる。
【0020】
図1に示す縦型包装機1においては、充填筒3の上端7がフレーム8で支持されており、上端7には計量された製品Aを充填筒3に送り込むためのホッパ10が接続されている。図3及び図4に詳細に示すように、ホッパ10は、製品送込み用に斜面11を備えており、少なくとも斜面11にはクッション材12を敷いて更にその上に低摩擦材としてのテフロン(登録商標、以下同じ)製のシート13が浮かせるように施されている。また、ホッパ10に関連して、計量された製品Aを放出するシャッタ機構9が設けられている。
【0021】
縦型包装機1で包装しようとする製品Aは、裸の飴や、クッキー、ビスケットのような脆弱な製品であり、縦型包装機1の各部分や互いに衝突して割れやすい物品である。製品Aの脆弱性を考慮して緩やかに傾斜されている傾面11と、クッション材12による衝撃緩和作用及びシート13の低摩擦性とにより、ホッパ10の上方から投入された製品Aは、クッション作用で衝撃が抑えられ(図3)、割れることなく斜面11を滑り降りて充填筒3内に投入される(図4)。
【0022】
縦型包装機1においては、製品Aと共に、乾燥剤や脱酸素剤のような付属片Bが包装袋P内に包装されることが多い。そのため、充填筒3には、付属片Bを降下させる断面扁平な付属片ガイド20が中心軸線からオフセットしたセンターシール装置5側に寄せて配置されている。付属片ガイド20は、封鎖手段6との干渉を回避するため、充填筒3の内部から封鎖手段6の上方に位置する包装袋Pの内部にまで延びて設けられている。付属片ガイド20の内部には、付属片Bが降下する通路21が形成されており、付属片Bはその通路21内を降下する。付属片Bを付属片ガイド20に供給するため、外部からの投入用ガイド22が、フォーマ2の上方位置において充填筒3を貫通して付属片ガイド20に接続されている。なお、図3〜図6は、付属片ガイド20を省略して図示されている。
【0023】
充填筒3の内部には、頂点26が上側に配置され且つ底部27が充填筒3の投入断面を実質的に埋める広さを持つ錐体25が配設されている。図示の例では、充填筒3内に付属片ガイド20が設けられているので、錐体25は、付属片ガイド20と干渉しないように円錐体の一部を切り欠いた形状に形成されている。錐体25は、頂点26で図示しないアクチュエータの作動棒28に取り付けられており、作動棒28の作動によって昇降可能である。作動棒28が最も下方に移動した下降位置を占めるとき、錐体25は包装袋Pの内部にまで降下する。錐体25が充填筒3内の上部にある上昇位置を占めるときには、充填筒3に投入された製品は、錐体25によって衝撃を受けること無く受け止められる(図4)。即ち、錐体25は、充填筒3内で昇降可能なシャッタ機能を備える。
【0024】
図2(a)に示すように、錐体25と充填筒3の内壁及び付属片ガイド20との間には、錐体25の昇降を許容する隙間29が形成される。隙間29は製品Aと比較して狭く形成されているので、製品Aが隙間29から落下することはない。図3に示されているように、ホッパ10錐体25に受け止められた製品Aは、錐体25の降下に伴って一緒に降下する。錐体25が包装袋Pの内部にまで降下すると、包装袋Pと錐体25との間の隙間は製品よりも大きくなるので、錐体25に受け止められていた製品Aが包装袋P内に入れられる。包装袋P内への降下の際には衝撃が殆どなく、製品Aが割れるという事態を回避することができる。
【0025】
充填筒3の内周面には、例えば、テフロンのような低摩擦材による表面加工、又は低摩擦材から成るシートやフィルムの貼着を施した層35を設けることができる。また、付属片ガイド20の錐体25に向かう側の表面にも、同様の層35を設けることが好ましい。更に、錐体25についても、同様の材料(テフロン(登録商標)材)から形成するか或いはそうした低摩擦材で表面処理することが好ましい。これらの製品Aと接触する部分に低摩擦材を施すことによって、製品Aは、充填筒3の内周面や付属片ガイド20の表面との間で引っかかることなく,低摩擦性によって滑るように移動し、あたかも静止に近い状態で降下することができる。
【0026】
本発明による縦型包装機の作動を、包装順序を追って説明する。図3は製品をホッパに投入したときの状態を示す部分図、図4は製品が充填筒内へ移動したときの状態を示す図である。図3に示すように、計量された製品Aがシャッタ機構9からホッパ10に投下されると、製品Aは、斜面11上のクッション材12で浮かされた低摩擦材のシート13上を滑りって充填筒3内に落とし込まれる。投入された製品Aが錐体25上に堆積された状態が図4に示されている。ホッパ10の下端から上昇位置を占める錐体25上への落下距離は短いので、製品Aが割れる等の不具合はない。アクチュエータによって作動棒28が下降動作されると、錐体25が製品Aを載せたまま降下する。充填筒3の内周面には低摩擦材が施されているので、製品Aは、錐体25上に堆積した状態で、充填筒3の内周面との間で引っかかることなく、あたかも静止に近い状態で降下する。
【0027】
図5は錐体が包装袋内まで降下したときの状態を示す図である。錐体25が包装袋P内の下降位置にまで降下すると、錐体25上に堆積していた製品Aは、充填筒3からの規制が無くなり膨らんだ包装袋P内に充填される。包装袋Pは、既にエンドシールが施されているので。製品Aは包装袋P内に保持される。このとき、図1に示すように、背面側(縦シール部が形成される側)に付属片Bが配置される。付属片Bに接着層を付けた場合には、包装袋P内に投入された時点で、袋内面に貼着される。
【0028】
図6は製品が包装袋内に投入された後、錐体25が上昇するときの状態を示す図である。製品Aは包装袋P内に移っているので、作動棒28の上昇動作によって錐体25が上昇する。その後、図6(b)に示すような、プーリ31,31に巻き掛けられたベルト32から成る包装材送り手段30によって、筒状包装材Ftが1包装袋分の長さだけ繰り出され、エンドシール装置6が、製品Aが充填された先行する包装袋Pの開口部を封鎖するとともに、後続の包装袋Pの底部をシールする。以下、上記の動作を繰り返すことにより、製品Aが充填された袋包装体が連続的に製造される。
【0029】
図7は、錐体25から成るエレベータ装置に包装袋Pの膨らまし機構を設けた実施例を示す断面図である。即ち、錐体25には26頂点に連結された作動棒28として、昇降用パイプ40が取り付けられており、昇降用パイプ40に通じて包装袋の膨張させる気体を噴出可能な噴出口41が錐体25の下端部42に設けられている。気体を通すパイプ40によって錐体25の昇降を行うことができるので、包装袋Pを膨張させるという機能性を高めた錐体25を昇降させることができる。具体的には、昇降用パイプ40の下端部42は小径化されて且つ外周に雄ねじが形成されている。昇降用パイプ40は錐体25に形成されている中央孔43に挿通されており、中央孔43から錐体25の下端凹部44内に突き出た下端部42にダブルナット45,46をねじ込むことにより、錐体25が昇降用パイプ40に弛み止めして取り付けられる。昇降用パイプ40の送気孔47を通じて送られる気体が、噴出口41から噴出されることにより、包装袋Pが気体で膨らまされる。錐体25と膨らまされた包装袋Pとの間に形成される隙間が大きくなって、製品Aが包装袋P内に一層確実に投入されやすくなる。
【0030】
上記実施例は付属片ガイド20を設けた例として説明したが、錐体25は、一部図面に付属片ガイド20を設けない場合として示したように、そのような場合には、円錐体55の形状でよい。図2(b)に示すように、円錐体55は、充填筒3である円筒よりも、僅かに小さい円となる底部を有する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明による縦型包装機の一実施例の縦断面図である。
【図2】縦型包装機の横断面図である。
【図3】製品のホッパ投入時の状態を示す部分図である。
【図4】製品が充填筒内へ移動したときの状態を示す部分図である。
【図5】錐体が包装袋内まで降下したときの図である。
【図6】製品が包装袋内に投入後、錐体が上昇するときの状態を示す図である。
【図7】錐体から成るエレベータ装置に包装袋の膨らまし機構を設けた実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 縦型包装機 2 フォーマ
3 充填筒 4 中空部
5 センターシール装置 6 エンドシール装置
7 上端 8 フレーム
9 シャッタ機構 10 ホッパ
11 斜面 12 クッション材
13 シート
20 付属片ガイド 21 通路
22 投入用ガイド
25 錐体 26 頂点
27 底部 28 作動棒
30 送り手段 31 プーリ
32 ベルト 35 低摩擦材の層
40 昇降用パイプ 41 噴出口
42 下端部 43 中央孔
44 下端凹部 45,46 ナット
47 送気孔
55 円錐体
A 製品 B 付属片
Fw ウェブ状の包装フィルム Fc 曲成された包装フィルム
Ft 筒状包装フィルム P 包装袋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部を通して製品が投入される充填筒、及び前記充填筒の下方に配設され且つ前記充填筒を通して前記製品が投入された包装袋の開口部を封鎖する封鎖手段を備え、前記充填筒の内部に、頂点が上側に配置され且つ底部が前記充填筒の投入断面を実質的に埋める広さを持つ錐体を、前記包装袋の内部にまで昇降可能に設けたことから成る縦型包装機。
【請求項2】
前記充填筒の内周面には低摩擦材による表面加工又は低摩擦材から成るシートやフィルムの貼着が施されていることから成る請求項1に記載の縦型包装機。
【請求項3】
前記錐体には前記頂点に連結された昇降用パイプが取り付けられているとともに、前記昇降用パイプに通じて前記包装袋の膨張させる気体を噴出可能な噴出口が前記錐体の下部に形成されていることから成る請求項1又は2に記載の縦型包装機。
【請求項4】
前記充填筒の上端には、計量された前記製品を供給するホッパが配設されていることから成る請求項1〜3のいずれか1項に記載の縦型包装機。
【請求項5】
前記包装袋の内部に付属片を送り込む付属片ガイドが、前記充填筒の内部から前記封鎖手段の上方に位置する前記包装袋の内部にまで延びて設けられていることから成る請求項1〜4のいずれか1項に記載の縦型包装機。
【請求項6】
前記縦型包装機は、前記充填筒の外周面が筒状包装材を内側から案内し、前記充填筒から垂下する前記筒状包装材で前記包装袋を形成し、前記封鎖手段は先行して形成された前記包装袋の前記開口部を閉鎖するとともに後続の前記包装袋の底端部を閉鎖形成する縦型製袋充填包装機に適用されていることから成る請求項1〜5のいずれか1項に記載の縦型包装機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−153380(P2007−153380A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−350061(P2005−350061)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【出願人】(000148162)株式会社川島製作所 (90)
【Fターム(参考)】