缶用保護キャリアおよびハンドル
缶の上面全体を覆う態様で缶本体に取付けたポリマベースの環状キャリア手段(11)である。環状キャリア手段(11)は、ほぼ平坦なシート状の構造であって対向する缶表面を受取るための対応する表面を生成する一体型突出部材と凹部とを有する。各キャリア手段(11)はハンドル手段(12)をさらに備え、通常は前記キャリア手段(11)の周囲の一部を囲み、ミシン目(14)によってそこから分離されている。典型的な態様では3缶2列の形で与えられる6要素の缶パックの各要素はハンドル手段(12)を備えるキャリア手段(11)を含み、ハンドル手段は、前記ハンドル(12)のうちのいずれかの使用によって、缶アセンブリ全体の運搬用にも個々の運搬用にも使える。前記キャリア手段(11)は、前記ハンドルのミシン目(14)の外の部分における周辺部分に沿ったミシン目(15)によって隣接するキャリアに接続される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の技術分野
この発明は、すべての種類の飲料、特にビール缶などの炭酸飲料に用いられるよう適合されたキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景/先行技術
特許文献には缶/瓶キャリアについての研究が大量にある。簡潔に言って、そのすべてにおいて、片手で複数の缶/瓶を運搬することを容易にし、飲み口のまわりの缶上面の周辺部分に蓄積して深刻な危険をもたらす保管環境のほこりに起因する衛生上の懸念を取除くことを目的とする。
【0003】
一度に複数の缶を格納して運ぶボール紙キャリア以外にも、ポリマベースのキャリアも市場で満足に商業化されるよう盛んに研究されている。この技術分野の特許/特許出願から多数の文書を引用することが可能であり、たとえば例示的な理由で、US5 562 205、WO 02/064433、US3 346 106、WO 93/02942、およびWO 98/05570がここで引用され得る。
【0004】
この分野では、衛生の懸念をなくし必要なキャリア手段を与えるために取られる方策の他にも、従来の別の課題としては、従来の態様で缶を互いの上に格納するのに適するように、元の製品の体積よりさほど大きな体積を占めないよう、かつ有意に缶上面の形状であるような、最適な設計をキャリアに与えることがある。他方では、特にほとんどの場合そうであるように3リットルの6個ビールパックを薄いポリマのキャリアで運ぶ場合、言うまでもなくその機械的安定性が常に最も重要である。
【0005】
缶キャリアにおいて優先的に考慮されるべき付加的な設計の局面がある。上記で引用された特許文献で提案される開示とは対照的に、この発明による缶キャリアは、缶パック全体のみならず缶のすべてを1つずつ運ぶためにも設計されている。換言すれば、キャリアアセンブリは、先行技術における慣例と同じく分離可能な態様で設計されるのみならず、単一の缶を個別に運ぶ手段を伴って設計される。これは、単一の缶を残りの缶パックから分離した後で運べる点で特に有利である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明の目的
この発明の目的の1つは、快適で信頼できる態様で片手で複数の缶を運ぶのに適した缶キャリアを与えることである。
【0007】
この発明の別の目的は、缶パック全体または残りのパックから分離された任意の数の缶をも運ぶのに適したキャリア手段を缶キャリアに与えることである。
【0008】
この発明のさらに別の目的は、運搬、保管、および展示中に元の製品の体積よりもさほど大きな体積を占めない缶キャリアを与えることであり、缶底面が前記缶キャリアの上面に嵌合し、そのため従来の態様で、背中合わせで積重ねて缶パックを保管することができるようになる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
発明の概要
この発明の目的は、缶本体の上面全体を覆う態様で缶本体に取付けた、ポリマベースの環状キャリア手段の使用を通じて達成される。環状キャリア手段は、対向する缶表面を受取るために対応する表面を生成する、一体型突出部材と凹部とを有するほぼ平坦なシート状の構造である。各キャリア手段にはさらにハンドル手段が与えられ、通常はそれが前記キャリア手段の周囲の一部を囲み、ミシン目によってそこから分離されている。典型的な態様では3缶2列の形で与えられる6要素の缶パックの各要素はハンドル手段を備えるキャリア手段を含み、ハンドル手段は、前記ハンドルのいずれかの使用によって、缶アセンブリ全体の運搬用にも個別の運搬にも使える。前記キャリア手段は、前記ハンドルのミシン目の外の部分における周辺部分に沿ったミシン目によって隣接するキャリアに接続される。
【0010】
下記において、この発明は、もっぱら発明を例証する目的で与えられる図面を参照してより詳細に記述される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
発明の詳細な説明
ここで下記に概説される図を参照して、この発明による缶キャリア(16)は、缶本体の上面を覆う平坦な環状シート状構造の形状をしたキャリア手段(11)を含み、周辺部分の一部に沿って前記キャリア手段(11)を囲む環状ハンドル手段(12)を一体化したポリマベースのキャリアセル(13)を利用する。前記ハンドル手段(12)は、前記キャリア手段(11)の周囲に沿って前記キャリア手段(11)と前記ハンドル手段(12)との間に与えられる環状ミシン目(14)によって前記キャリア手段(11)に接続される。前記ハンドル手段(12)は、輸送、保管および展示中は通常は前記キャリア手段(11)に隣接しており、運ばれる前に購買者によって容易にそこから分離され得る。
【0012】
炭酸飲料缶は一般に円筒状の本体を有することが知られている。しかしながら、缶本体の側面からみると、その外側面は真っ直ぐ上に延びてからわずかに内向きの勾配をもって缶の上面に達していることがわかる。換言すれば、飲料缶本体の上面の表面積は、円筒状の本体の頂面と底部との間に位置するこれら2つに平行な所与の断面積よりも小さい。この発明によれば、単一の缶に取付けられ、前記ハンドル手段(12)によって囲まれた前記キャリア手段(11)を含むキャリアセル(13)は、缶本体の外側面の垂直投影線によって規定される領域内に、水平軸における最も外側の限界を有する。缶パックが運搬、保管および展示中に横一列に配置されることを考慮すれば、これらのパックを背中合わせに配置することにより、前記キャリアセル(13)の水平軸における最も外側の部分が缶本体の最大の横断面積の垂直投影線によって規定される領域を越えて延在する場合、スペース使用上の問題が引起される。この発明によるこの設計特性により、すべての缶が上面にキャリアセルを有するような缶パックは、従来の態様でキャリアセルのない缶パックが占めていた体積と比較しても同じ体積を占め、そのため、運搬、保管および展示中にスペース使用上の問題を提起しない。
【0013】
この発明によるキャリアセル(13)は、輸送、保管および展示中に缶パックを互いの上に縦に配置するにも便利である。なぜならば前記キャリアセル(13)の上部表面が上の缶の底面を受取るのに適した凹部を有するからである。
【0014】
この発明による前記キャリア手段(11)は、前記キャリア手段が取付けられる対向する表面に係合する形状で与えられる適切な凹部と突出部とを通じて、缶の上部表面をしっかりと握持する。通常は缶上面に固定的に取付けられた位置にある前記キャリア手段(11)は、前記キャリアセル(13)の縁部分による限定的な手の力の行使を通じて、使用前に消費者によってそこから取除かれ得る。
【0015】
この発明によれば、缶パックのすべての缶には、前記キャリア手段(11)の周囲の一部に沿って与えられる環状ミシン目線(14)によって前記キャリア手段(11)に付けられたハンドル手段(12)が与えられ、それらのハンドル手段は切離し式のリング形状で設計されているので、それを引っ張り出すことによって容易にそこから分離され得る。他方では、ハンドル手段(12)が分離されたキャリア手段(11)は、前記キャリア手段(11)の残りの周辺部分の第2の線形のミシン目線(15)によって、隣接するキャリア手段(12)にいまだ固定的に取付けられ、そのため、分離されたハンドル手段(12)のいずれによっても缶パックを運ぶことが可能である。ミシン目は前記環状ミシン目線(14)および線形ミシン目線(15)を通して少なくとも1点(18)で与えられる。
【0016】
この構成によれば、ユーザは、パックの缶のいずれかに与えられる個々のハンドル(12)によって複数の缶を運ぶか、セル(13)の間の前記ミシン目線(15)を切離すことにより所望のいくつかの缶を分離してそれを残りのハンドル手段(12)のいずれかを分離することにより運ぶかを選ぶことができる。缶の上面から分離されたキャリアセル(13)は依然再び閉めることができ、半分入った缶を次回ユーザが飲む時まで安全に閉じて保護することができる。
【0017】
このように、この発明により、単一の缶の個々の運搬およびパック全体の複数の運搬またはパックから分離したいかなる数の缶の運搬も、利用可能なハンドル手段(12)のいずれかによって可能になる。
【0018】
この発明の別の実施例を実証する図7によれば、すべての単一のセル(13)ではなく1対のキャリアセル(13)のみにハンドル手段(12)が与えられることが理解される。しかしながら、すべてのキャリアセル(13)に個別のハンドル手段(12)を与えることがこの発明の第1の目的である。さらに、図6または図7に見られるように、缶パックは、4つのセル(13)から構成される正方形の形状の各セル(13)のグループの中央に与えられる2つのアパーチャ(17)によって従来の態様で運ばれてもよい。
【0019】
この発明によれば、前記ハンドル手段(12)を備えた缶は、前記ハンドル手段(12)を通じて展示用のラックまたは壁に、また付属品としてリュックサックにも掛けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明による、キャリア手段から分離されていないハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの斜視側面図である。
【図2】キャリア手段から分離されないハンドル手段を備えた隣接するキャリアセルから分離された、単一の缶キャリアセルの斜視側面図である。
【図3】キャリア手段から分離されないハンドル手段を備えた隣接するキャリアセルから分離された、単一の缶キャリアセルの上面図である。
【図4】キャリア手段から分離されていないハンドル手段を備えた2対のキャリアセルを含む缶キャリアの斜視側面図である。
【図5】キャリア手段およびハンドル手段が隣接するキャリアセルおよびキャリア手段からそれぞれ分離されていない1対のキャリアセルを含む、缶キャリアの上面図である。
【図6】ハンドル手段およびキャリア手段が隣接するキャリアセルおよびキャリア手段からそれぞれ分離されていない3対のキャリアセルを含む、缶キャリアの上面図である。
【図7】キャリア手段を備えた3対のキャリアセルを含み、中央の対に位置するキャリア手段のみにハンドル手段が与えられている、缶キャリアの上面図である。
【図8】ハンドル手段およびキャリア手段が隣接するキャリアセルおよびキャリア手段からそれぞれ分離されていない2対のキャリアセルを含む、缶キャリアの上面図である。
【図9】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの上面図である。
【図10】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの側面図である。
【図11】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの斜視側面図である。
【図12】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの別の上面側図である。
【図13】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの別の側面図である。
【図14】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの別の斜視側面図である。
【図15】キャリア手段から分離されていないハンドル手段を備えたキャリアセルを含む缶キャリアの斜視側面図である。
【技術分野】
【0001】
発明の技術分野
この発明は、すべての種類の飲料、特にビール缶などの炭酸飲料に用いられるよう適合されたキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景/先行技術
特許文献には缶/瓶キャリアについての研究が大量にある。簡潔に言って、そのすべてにおいて、片手で複数の缶/瓶を運搬することを容易にし、飲み口のまわりの缶上面の周辺部分に蓄積して深刻な危険をもたらす保管環境のほこりに起因する衛生上の懸念を取除くことを目的とする。
【0003】
一度に複数の缶を格納して運ぶボール紙キャリア以外にも、ポリマベースのキャリアも市場で満足に商業化されるよう盛んに研究されている。この技術分野の特許/特許出願から多数の文書を引用することが可能であり、たとえば例示的な理由で、US5 562 205、WO 02/064433、US3 346 106、WO 93/02942、およびWO 98/05570がここで引用され得る。
【0004】
この分野では、衛生の懸念をなくし必要なキャリア手段を与えるために取られる方策の他にも、従来の別の課題としては、従来の態様で缶を互いの上に格納するのに適するように、元の製品の体積よりさほど大きな体積を占めないよう、かつ有意に缶上面の形状であるような、最適な設計をキャリアに与えることがある。他方では、特にほとんどの場合そうであるように3リットルの6個ビールパックを薄いポリマのキャリアで運ぶ場合、言うまでもなくその機械的安定性が常に最も重要である。
【0005】
缶キャリアにおいて優先的に考慮されるべき付加的な設計の局面がある。上記で引用された特許文献で提案される開示とは対照的に、この発明による缶キャリアは、缶パック全体のみならず缶のすべてを1つずつ運ぶためにも設計されている。換言すれば、キャリアアセンブリは、先行技術における慣例と同じく分離可能な態様で設計されるのみならず、単一の缶を個別に運ぶ手段を伴って設計される。これは、単一の缶を残りの缶パックから分離した後で運べる点で特に有利である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明の目的
この発明の目的の1つは、快適で信頼できる態様で片手で複数の缶を運ぶのに適した缶キャリアを与えることである。
【0007】
この発明の別の目的は、缶パック全体または残りのパックから分離された任意の数の缶をも運ぶのに適したキャリア手段を缶キャリアに与えることである。
【0008】
この発明のさらに別の目的は、運搬、保管、および展示中に元の製品の体積よりもさほど大きな体積を占めない缶キャリアを与えることであり、缶底面が前記缶キャリアの上面に嵌合し、そのため従来の態様で、背中合わせで積重ねて缶パックを保管することができるようになる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
発明の概要
この発明の目的は、缶本体の上面全体を覆う態様で缶本体に取付けた、ポリマベースの環状キャリア手段の使用を通じて達成される。環状キャリア手段は、対向する缶表面を受取るために対応する表面を生成する、一体型突出部材と凹部とを有するほぼ平坦なシート状の構造である。各キャリア手段にはさらにハンドル手段が与えられ、通常はそれが前記キャリア手段の周囲の一部を囲み、ミシン目によってそこから分離されている。典型的な態様では3缶2列の形で与えられる6要素の缶パックの各要素はハンドル手段を備えるキャリア手段を含み、ハンドル手段は、前記ハンドルのいずれかの使用によって、缶アセンブリ全体の運搬用にも個別の運搬にも使える。前記キャリア手段は、前記ハンドルのミシン目の外の部分における周辺部分に沿ったミシン目によって隣接するキャリアに接続される。
【0010】
下記において、この発明は、もっぱら発明を例証する目的で与えられる図面を参照してより詳細に記述される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
発明の詳細な説明
ここで下記に概説される図を参照して、この発明による缶キャリア(16)は、缶本体の上面を覆う平坦な環状シート状構造の形状をしたキャリア手段(11)を含み、周辺部分の一部に沿って前記キャリア手段(11)を囲む環状ハンドル手段(12)を一体化したポリマベースのキャリアセル(13)を利用する。前記ハンドル手段(12)は、前記キャリア手段(11)の周囲に沿って前記キャリア手段(11)と前記ハンドル手段(12)との間に与えられる環状ミシン目(14)によって前記キャリア手段(11)に接続される。前記ハンドル手段(12)は、輸送、保管および展示中は通常は前記キャリア手段(11)に隣接しており、運ばれる前に購買者によって容易にそこから分離され得る。
【0012】
炭酸飲料缶は一般に円筒状の本体を有することが知られている。しかしながら、缶本体の側面からみると、その外側面は真っ直ぐ上に延びてからわずかに内向きの勾配をもって缶の上面に達していることがわかる。換言すれば、飲料缶本体の上面の表面積は、円筒状の本体の頂面と底部との間に位置するこれら2つに平行な所与の断面積よりも小さい。この発明によれば、単一の缶に取付けられ、前記ハンドル手段(12)によって囲まれた前記キャリア手段(11)を含むキャリアセル(13)は、缶本体の外側面の垂直投影線によって規定される領域内に、水平軸における最も外側の限界を有する。缶パックが運搬、保管および展示中に横一列に配置されることを考慮すれば、これらのパックを背中合わせに配置することにより、前記キャリアセル(13)の水平軸における最も外側の部分が缶本体の最大の横断面積の垂直投影線によって規定される領域を越えて延在する場合、スペース使用上の問題が引起される。この発明によるこの設計特性により、すべての缶が上面にキャリアセルを有するような缶パックは、従来の態様でキャリアセルのない缶パックが占めていた体積と比較しても同じ体積を占め、そのため、運搬、保管および展示中にスペース使用上の問題を提起しない。
【0013】
この発明によるキャリアセル(13)は、輸送、保管および展示中に缶パックを互いの上に縦に配置するにも便利である。なぜならば前記キャリアセル(13)の上部表面が上の缶の底面を受取るのに適した凹部を有するからである。
【0014】
この発明による前記キャリア手段(11)は、前記キャリア手段が取付けられる対向する表面に係合する形状で与えられる適切な凹部と突出部とを通じて、缶の上部表面をしっかりと握持する。通常は缶上面に固定的に取付けられた位置にある前記キャリア手段(11)は、前記キャリアセル(13)の縁部分による限定的な手の力の行使を通じて、使用前に消費者によってそこから取除かれ得る。
【0015】
この発明によれば、缶パックのすべての缶には、前記キャリア手段(11)の周囲の一部に沿って与えられる環状ミシン目線(14)によって前記キャリア手段(11)に付けられたハンドル手段(12)が与えられ、それらのハンドル手段は切離し式のリング形状で設計されているので、それを引っ張り出すことによって容易にそこから分離され得る。他方では、ハンドル手段(12)が分離されたキャリア手段(11)は、前記キャリア手段(11)の残りの周辺部分の第2の線形のミシン目線(15)によって、隣接するキャリア手段(12)にいまだ固定的に取付けられ、そのため、分離されたハンドル手段(12)のいずれによっても缶パックを運ぶことが可能である。ミシン目は前記環状ミシン目線(14)および線形ミシン目線(15)を通して少なくとも1点(18)で与えられる。
【0016】
この構成によれば、ユーザは、パックの缶のいずれかに与えられる個々のハンドル(12)によって複数の缶を運ぶか、セル(13)の間の前記ミシン目線(15)を切離すことにより所望のいくつかの缶を分離してそれを残りのハンドル手段(12)のいずれかを分離することにより運ぶかを選ぶことができる。缶の上面から分離されたキャリアセル(13)は依然再び閉めることができ、半分入った缶を次回ユーザが飲む時まで安全に閉じて保護することができる。
【0017】
このように、この発明により、単一の缶の個々の運搬およびパック全体の複数の運搬またはパックから分離したいかなる数の缶の運搬も、利用可能なハンドル手段(12)のいずれかによって可能になる。
【0018】
この発明の別の実施例を実証する図7によれば、すべての単一のセル(13)ではなく1対のキャリアセル(13)のみにハンドル手段(12)が与えられることが理解される。しかしながら、すべてのキャリアセル(13)に個別のハンドル手段(12)を与えることがこの発明の第1の目的である。さらに、図6または図7に見られるように、缶パックは、4つのセル(13)から構成される正方形の形状の各セル(13)のグループの中央に与えられる2つのアパーチャ(17)によって従来の態様で運ばれてもよい。
【0019】
この発明によれば、前記ハンドル手段(12)を備えた缶は、前記ハンドル手段(12)を通じて展示用のラックまたは壁に、また付属品としてリュックサックにも掛けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明による、キャリア手段から分離されていないハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの斜視側面図である。
【図2】キャリア手段から分離されないハンドル手段を備えた隣接するキャリアセルから分離された、単一の缶キャリアセルの斜視側面図である。
【図3】キャリア手段から分離されないハンドル手段を備えた隣接するキャリアセルから分離された、単一の缶キャリアセルの上面図である。
【図4】キャリア手段から分離されていないハンドル手段を備えた2対のキャリアセルを含む缶キャリアの斜視側面図である。
【図5】キャリア手段およびハンドル手段が隣接するキャリアセルおよびキャリア手段からそれぞれ分離されていない1対のキャリアセルを含む、缶キャリアの上面図である。
【図6】ハンドル手段およびキャリア手段が隣接するキャリアセルおよびキャリア手段からそれぞれ分離されていない3対のキャリアセルを含む、缶キャリアの上面図である。
【図7】キャリア手段を備えた3対のキャリアセルを含み、中央の対に位置するキャリア手段のみにハンドル手段が与えられている、缶キャリアの上面図である。
【図8】ハンドル手段およびキャリア手段が隣接するキャリアセルおよびキャリア手段からそれぞれ分離されていない2対のキャリアセルを含む、缶キャリアの上面図である。
【図9】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの上面図である。
【図10】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの側面図である。
【図11】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの斜視側面図である。
【図12】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの別の上面側図である。
【図13】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの別の側面図である。
【図14】キャリア手段から分離されたハンドル手段を備えた1対のキャリアセルを含む缶キャリアの別の斜視側面図である。
【図15】キャリア手段から分離されていないハンドル手段を備えたキャリアセルを含む缶キャリアの斜視側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
缶を運ぶのに適したキャリア(16)であって、缶の上面に取付けられた1つの環状のシート状のキャリアセル(13)構造を含み、前記キャリアセル(13)は、
握持する缶表面を受取るための対応する表面を生成する適切な一体型突出部材と凹部とによって缶の上面を覆い、しっかりと握持するキャリア手段(11)と、
前記キャリア手段(11)の周囲の一部に沿って前記キャリア手段(11)を囲み、分離可能な環状ミシン目(14)によってそこに取付けられるハンドル手段(12)とを含むことを特徴とする、キャリア。
【請求項2】
前記キャリアセル(13)の水平軸における最も外側の限界は、缶本体の外側面の垂直投影線によって規定される領域内にある、請求項1に記載の缶キャリア。
【請求項3】
複数の缶を運ぶのに適したキャリア(16)であって、缶の上面に取付けられた少なくとも1つの環状のシート状のキャリアセル(13)構造と隣接するセル(13)に接続される手段とを含み、前記キャリアセル(13)は、
握持する缶表面を受取るための対応する表面を生成する適切な一体型突出部材と凹部とによって缶の上面を覆い、しっかりと握持するキャリア手段(11)と、
前記キャリア手段(11)の周囲の一部に沿って前記キャリア手段(11)を囲み、分離可能な環状ミシン目(14)によってそこに取付けられるハンドル手段(12)と、
前記環状ミシン目(14)の外の部分において前記キャリア手段(11)の周辺部分に沿って隣接するキャリアセル(13)に取付けられた少なくとも第2の分離可能な線形のミシン目(15)とを含むことを特徴とし、
運搬において前記ハンドル手段(12)のいずれかを分離することによって、前記キャリアセル(13)の分離によって、1つずつまたは任意の所望の数の複数の缶を一緒に運ぶことができる、キャリア。
【請求項4】
前記キャリアセル(13)の水平軸における最も外側の限界は、缶本体の外側面の垂直投影線によって規定される領域内にあり、缶パックの背中合わせの保管は、キャリアのない従来の缶パックによるスペース使用と比較して著しいさらなるスペースを必要とすることなく可能である、請求項3に記載の缶キャリア。
【請求項5】
前記キャリアセル(13)の上部表面は上の缶の底面を受取るための適切な凹部を有し、それにより、キャリアのない従来の缶パックによるスペース使用と比較して著しいさらなるスペースを必要とすることなく、缶パックを輸送、保管および展示中に縦に積重ねて配置することができる、請求項3または4のいずれかに記載の缶キャリア。
【請求項6】
少なくとも1つの運搬アパーチャ(17)は、4つのセル(13)を含む正方形の形状の各セル(13)のグループの中央に与えられる、請求項3または4のいずれかに記載の缶キャリア。
【請求項7】
前記環状ミシン目線(14)および線形のミシン目線(15)は、前記線(14および15)を通して少なくとも1点(18)でミシン目を備える、請求項3または4のいずれかに記載の缶キャリア。
【請求項1】
缶を運ぶのに適したキャリア(16)であって、缶の上面に取付けられた1つの環状のシート状のキャリアセル(13)構造を含み、前記キャリアセル(13)は、
握持する缶表面を受取るための対応する表面を生成する適切な一体型突出部材と凹部とによって缶の上面を覆い、しっかりと握持するキャリア手段(11)と、
前記キャリア手段(11)の周囲の一部に沿って前記キャリア手段(11)を囲み、分離可能な環状ミシン目(14)によってそこに取付けられるハンドル手段(12)とを含むことを特徴とする、キャリア。
【請求項2】
前記キャリアセル(13)の水平軸における最も外側の限界は、缶本体の外側面の垂直投影線によって規定される領域内にある、請求項1に記載の缶キャリア。
【請求項3】
複数の缶を運ぶのに適したキャリア(16)であって、缶の上面に取付けられた少なくとも1つの環状のシート状のキャリアセル(13)構造と隣接するセル(13)に接続される手段とを含み、前記キャリアセル(13)は、
握持する缶表面を受取るための対応する表面を生成する適切な一体型突出部材と凹部とによって缶の上面を覆い、しっかりと握持するキャリア手段(11)と、
前記キャリア手段(11)の周囲の一部に沿って前記キャリア手段(11)を囲み、分離可能な環状ミシン目(14)によってそこに取付けられるハンドル手段(12)と、
前記環状ミシン目(14)の外の部分において前記キャリア手段(11)の周辺部分に沿って隣接するキャリアセル(13)に取付けられた少なくとも第2の分離可能な線形のミシン目(15)とを含むことを特徴とし、
運搬において前記ハンドル手段(12)のいずれかを分離することによって、前記キャリアセル(13)の分離によって、1つずつまたは任意の所望の数の複数の缶を一緒に運ぶことができる、キャリア。
【請求項4】
前記キャリアセル(13)の水平軸における最も外側の限界は、缶本体の外側面の垂直投影線によって規定される領域内にあり、缶パックの背中合わせの保管は、キャリアのない従来の缶パックによるスペース使用と比較して著しいさらなるスペースを必要とすることなく可能である、請求項3に記載の缶キャリア。
【請求項5】
前記キャリアセル(13)の上部表面は上の缶の底面を受取るための適切な凹部を有し、それにより、キャリアのない従来の缶パックによるスペース使用と比較して著しいさらなるスペースを必要とすることなく、缶パックを輸送、保管および展示中に縦に積重ねて配置することができる、請求項3または4のいずれかに記載の缶キャリア。
【請求項6】
少なくとも1つの運搬アパーチャ(17)は、4つのセル(13)を含む正方形の形状の各セル(13)のグループの中央に与えられる、請求項3または4のいずれかに記載の缶キャリア。
【請求項7】
前記環状ミシン目線(14)および線形のミシン目線(15)は、前記線(14および15)を通して少なくとも1点(18)でミシン目を備える、請求項3または4のいずれかに記載の缶キャリア。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2008−522908(P2008−522908A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−544932(P2007−544932)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【国際出願番号】PCT/EP2005/056708
【国際公開番号】WO2006/063983
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(507195221)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【国際出願番号】PCT/EP2005/056708
【国際公開番号】WO2006/063983
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(507195221)
【Fターム(参考)】
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