説明

耐火板取付構造

【課題】例えばトンネル等の構造体の表面に耐火板を取付ける場合などに適用する耐火板取付構造に係り、耐火板を取付ける際の施工性および経済性の向上を図りながら、耐火性能をも向上させることのできる耐火板取付構造を提供する。
【解決手段】耐火板3に設けた貫通孔3aに通しボルト2を挿通して耐火被覆すべき構造体(例えば鋼殻トンネルの鋼殻1a)の表面に耐火板3を取付けるようにした耐火板取付構造であって、上記耐火板3の貫通孔3aを、上記通しボルト2の径の少なくとも2倍以上の径を有する円筒状に形成し、上記通しボルト2に所定厚さのリング状の耐火ブランケット8を嵌合すると共に、その耐火ブランケット8の周縁部を上記構造体と耐火板3との間に介在させて、上記耐火ブランケット8の配置位置以外の上記構造体と耐火板との間に空気断熱層Aを形成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばトンネル等の構造体の表面に耐火板を取付ける場合などに適用する耐火板取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トンネル等の構造体の表面、例えばトンネル覆工内面に各種の耐火材よりなる耐火板を敷設することによって、上記のような構造体の耐火性能を向上させるようにしたものは種々提案されている。その場合の耐火板取付構造として、耐火板に設けた貫通孔に通しボルトを挿通して耐火被覆すべき構造体の表面に耐火板を取付けるようにしたものは知られている。
【0003】
下記特許文献1は上記のような耐火板取付構造の一例を示すもので、トンネル構造体としてのトンネル覆工用セグメントの内面に耐火板(耐火パネル)を配置し、その耐火板の背面側にロックウールなどの無機質繊維材を設けて断熱および排水通路兼用の断熱空間とすると共に、上記セグメントに埋設したインサートナットに螺合する通しボルトとしてのスタッドボルトを、上記耐火板に設けた段付き貫通孔に挿通し、上記スタッドボルトに耐火キャップをねじ込んで耐火板を固定すると共に、上記段付き貫通孔内に目地材を充填して閉塞した構成である。
【0004】
しかし、上記従来のものは、耐火板の裏面側の全面に無機質繊維材を充填するため、経済性が悪く、さらに段付き貫通孔内でスタッドボルトに耐火キャップをねじ込んだ後、段付き貫通孔内に目地材を詰めるという極めて煩雑かつ面倒な作業を行わなければならず施工性も悪い。また、一般にロックウールなどの無機質繊維材で排水を兼用させると、水に濡れた無機質繊維材は耐火性が下がり、本来の耐火材料としての機能を発現できなくなってしまう等の問題がある。
【0005】
上記の問題に対する対応策として、例えば上記のような耐火板をトンネル覆工等の構造体の内面に直張りすることが考えられる。図9はその一例を示すもので、鋼殻トンネル1における鋼殻1aの内面にスタッドボルト2を溶接または打撃打ち込み等によって植設し、そのスタッドボルト2に、耐火板3に形成したボルト挿通用の貫通孔3aを挿通嵌合した状態で上記耐火板3を鋼殻1aの内面に配置し、上記スタッドボルト2にワッシャ4を嵌め、ナット5をねじ込んで締付け固定した構成である。
【0006】
この場合、上記スタッドボルト2に対する貫通孔3aの径が小さいと、取付時に両者の位置合わせがしずらく、また製作誤差や熱膨張差によるずれで取付け困難となるので、通常は図9(a)のように貫通孔3aの径をスタッドボルト2の径よりも大きく形成している。しかし、万一火災等が発生すると、その熱でワッシャ4が図の鎖線示のように変形し、そのワッシャ4と耐火板3との間から上記貫通孔3a内に火炎や熱流が侵入して耐火性能が低下する等のおそれがある。
【0007】
そこで、例えば図9(b)のように貫通孔3a内に耐火性の詰め物6を施すことが考えられるが、貫通孔3a内の狭い空間に詰め物6をするには作業者が1つずつ手作業で行わなければならず、作業が煩雑かつ面倒で施工ムラも生じやすい等の不具合がある。また例えば図10(a)のようにワッシャ4の耐火板3側に耐火パッキン7を設けることが考えられるが、火災等が発生した場合には、その熱で前記図9(a)と同様にワッシャ4が変形し、それに伴って耐火パッキン7も変形して該耐火パッキン7と耐火板3との間から貫通孔3a内に火炎や熱流が侵入して耐火性能が低下する等の不具合がある。
【0008】
【特許文献1】特許2001−311395号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、耐火板を取付ける際の施工性および経済性の向上を図りながら、耐火性能をも向上させることのできる耐火板取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために本発明による耐火板取付構造は、以下の構成としたものである。すなわち、耐火板に設けた貫通孔に通しボルトを挿通して耐火被覆すべき構造体の表面に耐火板を取付けるようにした耐火板取付構造であって、上記耐火板の貫通孔を、上記通しボルトの径の少なくとも2倍以上の径を有する円筒状に形成し、上記通しボルトに所定厚さのリング状の耐火ブランケットを嵌合すると共に、その耐火ブランケットの周縁部を上記構造体と耐火板との間に介在させて、上記耐火ブランケットの配置位置以外の上記構造体と耐火板との間に空気断熱層を形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
上記のように構成された本発明による耐火板取付構造によれば、以下のような作用効果が得られる。
1)耐火板に設けたボルト挿通用の貫通孔を、通しボルトの径の少なくとも2倍以上の径を有する円筒状に形成したことによって、通しボルトと貫通孔との位置合わせが容易となると共に、製作誤差や熱膨張差によるずれで取付け困難となるのを防ぐことができる。
2)通しボルトに所定厚さのリング状の耐火ブランケットを嵌合すると共に、その耐火ブランケットの周縁部を上記構造体と耐火板との間に介在させたことによって、上記通しボルト挿通用の貫通孔から耐火板の背面側への火炎や熱流の侵入を防止して耐火性能を向上させることができる。
3)特に、構造体に耐火板を取付けるための通しボルトの根元部分(基部)で上記耐火ブランケットにより火炎や熱流をブロックする構成であるため、上記構造体と耐火板との間に火炎や熱流が入って耐火性能が低下するのを防止することができる。
4)上記耐火ブランケットを構造体と耐火板との間に介在させて、その間に空気断熱層を形成したことによって、耐火板による断熱効果と相まって上記の空気断熱層によって断熱効果を更に向上させることができる。特に、空気断熱層は前記従来例のように構造体と耐火板との間にロックウールなどの無機質繊維材を充填した場合よりも断熱効果が高い。
5)一般に構造体の表面には、不陸がある場合が多く、耐火板を構造体の表面から耐火ブランケットの厚み分だけ浮かすことによって、上記の不陸に対する緩衝もしくは吸収機能をもたせることができる。
6)その不陸に対する緩衝もしくは吸収機能によって、隣接する耐火板の位置合わせや目地合わせが容易となり、表面をきれいに仕上げることができる。また隣接する耐火板に段差や隙間が生じるのを防止できるので、耐火性能を向上させることができる。
7)前記従来例では、ボルト挿通用の貫通孔内に目地材等の詰め物をしており、その詰め方に個人差があって施工にバラツキが生じるおそれがあったが、本発明においては所定厚さのリング状の耐火ブランケットを用いるようにしたので施工にバラツキがなくなり、上記貫通孔を簡単・確実に閉塞することができる。
8)ボルト挿通用の貫通孔が前記従来例のような段付きでなくてもよいので、加工コストが低くてすみ経済的であり、しかも、上記貫通孔を取付け位置に位置決めするのが容易であるため、施工が簡単である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明による耐火板取付構造を図に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。 図1は本発明を適用した鋼殻トンネルの横断面図、図2(a)は図1の一部の拡大図、図2(b)はその側面図、図2(c)は(b)におけるc−c断面図、図3(a)および(b)はそれぞれ図2(a)および(b)の一部の拡大図、図3(c)は(b)におけるc−c断面図、図4は図3(c)の一部の拡大図である。それらの図を基に前記従来例と同様の機能を有する部材には同一の符号を付して説明する。
【0013】
本実施形態は、耐火板3を取付ける構造体として、図1に示すような鋼殻トンネル1に適用したもので、その鋼殻トンネル1は、鋼板等によって内外二重に形成した鋼殻1a・1b間にコンクリート1cを充填してトンネル構造体を構成したものである。その鋼殻トンネル1の鋼殻1aの内面の所定の位置に、通しボルトとしてのスタッドボルト2をスタッド溶接もしくは打撃打ち込み等によって植設し、そのスタッドボルト2を、耐火板3に形成したボルト挿通用の貫通孔3a内に挿入して、該スタッドボルト2にワッシャ4を嵌め、ナット5をねじ込んで上記耐火板3を鋼殻1aの内面に取付ける共に、上記スタッドボルト2に嵌めた所定厚さのリング状の耐火ブランケット8を上記の鋼殻1aと耐火板3との間に介在させて、上記耐火ブランケット8の配置位置以外の鋼殻1aと耐火板3との間に空気断熱層Aを形成したものである。
【0014】
上記耐火板3の材質は適宜であるが、例えば珪酸カルシウムやセラミック等を用いることができる。本実施形態においては珪酸カルシウム系耐火板が用いられている。また耐火板3の大きさ形状や厚さも適宜であるが、本実施形態においては縦100cm、横150cmの長方形状で厚さが27mmのものを横長に配置して取付けたものである。上記耐火板3に形成したボルト挿通用の貫通孔3aは、上記通しボルトとしてのスタッドボルト2の径の少なくとも2倍程度の径を有する円筒状に形成するもので、本実施形態においては上記スタッドボルト2の径(直径)を12mmとし、貫通孔3aの径(直径)を30mmとしたものである。なお、上記のように貫通孔3aの径を、通しボルト(スタッドボルト2)の径の少なくとも2倍以上としたのは、2倍未満であると、通しボルトと貫通孔3aとの位置合わせがしづらく、製作誤差やスタッド施工誤差によるずれで取付け困難となる場合があるからである。
【0015】
上記耐火ブランケット8の材質は適宜であるが、例えば セラミックブランケットやセラミックペーパー等を用いることができる。また上記耐火ブランケット8の形状も適宜であるが、通常は図5のように中央部にスタッドボルト2の挿通孔8aを有するリング状で且つ所定厚さの円板状に形成すればよい。その場合、上記挿通孔8aの径は、上記耐火ブランケット8をスタッドボルト2に嵌めたときに、挿通孔8aの内面が、図4のようにスタッドボルト2の基部2aの外周面に密着する大きさに形成するとよく、また上記耐火ブランケット8の外径は、耐火板3の貫通孔3aの径よりも半径で5〜15mm程度大きく形成するのが望ましい。さらに上記耐火ブランケット8の厚さは、それによって鋼殻1aと耐火板3との間に形成される空気断熱層Aの厚さを考慮して適宜設定すればよく、その空気断熱層Aの厚さは、好ましくは5〜15mmの範囲内となるようにするのが望ましい。空気断熱層Aの厚さがあまり薄いと、断熱効果が少なく、あまり厚いと、嵩張って、例えばトンネル等にあっては内部空間が狭くなる等の不具合があるからである。
【0016】
上記の構成において、構造体としての鋼殻トンネル1の内面に耐火板3を取付けるに当たっては、例えば以下の要領で施工すればよい。先ず、耐火板3を取付けるべき鋼殻トンネル1の鋼殻1aの内面に、上記耐火板3に形成したボルト挿通用の貫通孔3aに対応して、前記通しボルトとしてのスタッドボルト2を溶接または打撃打ち込み等によって植設する。そのスタッドボルト2の植設は、1つの耐火板3毎に行うか、或いは多数の耐火板3に対するスタッドボルト2を同時に連続的に行ってもよい。次いで、上記スタッドボルト2の基部に耐火ブランケット8を嵌めた後、上記スタッドボルト2に、耐火板3の貫通孔3aを挿通嵌合すると共に、上記スタッドボルト2にワッシャ4を嵌め、ナット5をねじ込むことによって、上記の耐火板3を鋼殻1aの内面に所定の間隔をおいて取付ける。それによって上記鋼殻1aと耐火板3との間に空気断熱層Aを形成するものである。
【0017】
上記のように本発明による耐火板取付構造は、耐火板3に設けたボルト挿通用の貫通孔3aを、通しボルトとしてのスタッドボルト2の径の少なくとも2倍程度の径を有する円筒状に形成したことによって、上記スタッドボルト2と貫通孔3aとの位置合わせが容易となり、製作誤差やスタッド施工誤差によるずれで取付け困難となるのを防ぐこともできる。また上記ボルト2に所定厚さのリング状の耐火ブランケット8を嵌合すると共に、その耐火ブランケット8の周縁部を構造体としての鋼殻1aと耐火板3との間に介在させたことによって、上記貫通孔3aから耐火板3の背面側への火炎や熱流の侵入を防止して耐火性能を向上させることができる。特に、鋼殻1aに耐火板3取付けるためのボルト2の基部で上記耐火ブランケット8により火炎や熱流をブロックする構成であるため、上記鋼殻1aと耐火板3との間に火炎や熱流が入って耐火性能が低下するのを防止することができる。
【0018】
さらに上記耐火ブランケット8を鋼殻1aと耐火板3との間に介在させて、その間に空気断熱層Aを形成したことによって、上記耐火板3による断熱効果と相まって上記の空気断熱層Aによって断熱効果を更に向上させることが可能となる。特に、上記のような空気断熱層Aは断熱空間にロックウールなどの無機質繊維材を充填した場合よりも断熱効果が高く、火災等の発生時には鋼殻トンネル等の構造体を良好に熱等から守ることができる。また一般に上記のような構造体の表面には、不陸がある場合が多いが、耐火板3を構造体の表面から耐火ブランケット8の厚み分だけ浮かすことによって、上記の不陸に対する緩衝もしくは吸収機能をもたせることができる。また、その緩衝もしくは吸収機能によって、隣接する耐火板3の位置合わせや目地合わせが容易となり、隣接する耐火板3の表面に段差や隙間が生じることなく平らにきれいに仕上げることができる。また、それによって隣接する耐火板3・3間に火炎や熱流等の侵入を防止できるので、耐火性能を大幅に向上させることができる。
【0019】
なお、上記実施形態は、スタッドボルト2に耐火板3を固定するためのナット5として通常の六角ナットを用いたが、例えば図6に示すような袋ナット51を用いてもよい。このような袋ナット51を用いると、スタッドボルト2の長さが短くても耐火板3を良好に固定できると共に、前記図4のようにスタッドボルト2の先端がナットから張り出して外観体裁を損ねたり、他物が当たって損傷等するのを防ぐことができる。
【0020】
また上記実施形態は、構造体として鋼殻トンネル1に適用した場合を例にして説明したが、例えば図7に示すようなトンネル覆工用セグメント10aを用いたシールドトンネル10等にも適用可能であり、又その場合、例えば図8に示すようにトンネル覆工用セグメント10aに予め埋設したインサートナット11を用いて耐火板3を取付けることもできる。上記図7はトンネル底部のインバート部10bを除くセグメント10aの内面のほぼ全面に耐火板3を取付けた構成であり、また上記図8は通しボルトとして頭付きボルト12を上記インサートナット11にねじ込むことによって、上記各耐火板3をトンネル覆工用セグメント10の内面に取付けたものである。上記頭付きボルト12の基部には前記と同様のリング状の耐火ブランケット8が挿通保持され、その耐火ブランケット8の周縁部を上記セグメント10と耐火板3との間に介在させることによって、その耐火ブランケット8の配置位置を除く上記セグメント10と耐火板3との間に空気断熱層Aを形成したものである。他の構成は前記実施形態と同様であり、同様の作用効果が得られる。
【0021】
本発明は上記以外にも例えばトンネル覆工をコンクリートを打設して形成するトンネルやトンネル以外の地下通路や橋梁等の構築物またはビル等の建築物などの各種の構造体の表面(内面や外面)に耐火板を取付ける場合にも適用することができる。また上記のような構造体に耐火板を取付ける手段としては、前記のようなスタッドボルト2やインサートナット11に限らず、例えば各種のアンカーやアンカーボルト等を用いてもよく、少なくとも耐火板を貫通する通しボルトを用いて構造体に取付けるものであれば各種の構成のものに適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0022】
以上のように本発明による耐火板取付構造は、前記の構成であるから、トンネル等の構造体の表面に耐火板を取付ける際の施工性および経済性の向上を図った上で耐火性能のよい耐火板取付構造を容易・安価に提供することが可能となるもので、各種の構造体の表面に耐火板を取付ける場合の取付構造として有効適切であり、また産業上も極めて有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明を適用した鋼殻トンネルの横断面図。
【図2】(a)は図1の一部の拡大図、(b)はその側面図、(c)は(b)におけるc−c断面図。
【図3】(a)および(b)は図2(a)および(b)の一部の拡大図、(c)は(b)におけるc−c断面図。
【図4】図3(c)の一部の拡大図。
【図5】上記実施形態の耐火板取付部の分解斜視図。
【図6】耐火板固定用ナットとして袋ナットを用いた例の横断平面図。
【図7】本発明を適用した他のトンネルの横断面図。
【図8】耐火板取付部の横断平面図。
【図9】(a)は耐火板取付部の一例を示す横断面図、(b)は他の例を示す同上図。
【図10】(a)は耐火板取付部の更に他の例を示す横断面図、(b)は火災によりワッシャが変形した状態の同上図。
【符号の説明】
【0024】
1 鋼殻トンネル
1a、1b 鋼殻
1c コンクリート
2 スタッドボルト(通しボルト)
3 耐火板
3a 貫通孔
4 ワッシャ
5 ナット
6 詰め物
7 耐火パッキン
8 耐火ブランケット
10 シールドトンネル
10a トンネル覆工用セグメント
11 インサートナット
12 頭付きボルト(通しボルト)
A 空気断熱層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐火板に設けた貫通孔に通しボルトを挿通して耐火被覆すべき構造体の表面に耐火板を取付けるようにした耐火板取付構造であって、
上記耐火板の貫通孔を、上記通しボルトの径の少なくとも2倍以上の径を有する円筒状に形成し、上記通しボルトに所定厚さのリング状の耐火ブランケットを嵌合すると共に、その耐火ブランケットの周縁部を上記構造体と耐火板との間に介在させて、上記耐火ブランケットの配置位置以外の上記構造体と耐火板との間に空気断熱層を形成したことを特徴とする耐火板取付構造。
【請求項2】
上記の空気断熱層の厚さを5〜15mmの範囲内とした請求項1に記載の耐火板取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−53593(P2010−53593A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−219534(P2008−219534)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(500072862)
【出願人】(000129758)株式会社ケー・エフ・シー (120)
【出願人】(000126609)株式会社エーアンドエーマテリアル (99)
【Fターム(参考)】