説明

耐熱隔壁輸送ベルト

本発明は耐熱隔壁輸送ベルトに関して、従来の技術における横隔板及びスカート部が脱落しやすいという問題を解決するためのものである。前記問題を解決するために、本発明の耐熱隔壁輸送ベルトは、ベースベルト、及びその上に取り付ける横隔板を有している。該横隔板は金属芯部をその中に嵌め込んでおり、固定具を使用してベースベルトに固定する。本発明は以上の構造を有することにより以下のメリットを有する。即ち、横隔板及びスカート部にそれぞれ金属芯部と金属板を嵌め込むことを通して、横隔板及びスカート部の剛性と強度が大幅に増強されるほか、ねじなどの固定具を使用して、横隔板及びスカート部をベースベルトに固定することを通して、横隔板及びスカート部は高温環境下に使用されても脱落することがない。これにより、ベルトの使用寿命が大幅に長くなり、コストも下がることになる。

【発明の詳細な説明】
【技術領域】
【0001】
本発明は、ゴム輸送ベルトに関する。具体的にいえば耐熱隔壁輸送ベルトに関する。
【従来の技術】
【0002】
現在、使用されている耐熱隔壁輸送ベルトは、一般にベースベルト、該ベースベルト上に設ける横隔板、及び前記横隔板の両脇に設けるスカート部を有しており、さらに、前記横隔板はその上部の傾斜隔板とその底部に位置する基部を有する。しかし、ゴム製の故に、当該輸送ベルトの鋼性は低い。そのため、横隔板とスカート部は二次加硫方法を用いて、ベースベルトに固定するしか方法がない。この硫化連接方法は、耐熱性と耐老化性が悪いなどの欠点がある。同時に横隔板とスカート部の強度と剛性が不足するので、使用中に横隔板とスカート部はしばしば脱落する。これにより、製品の使用寿命も短く、コストも高い。
【発明の内容】
【0003】
本発明の目的は、従来の技術に存在する、横隔板とスカート部が脱落しやすい問題を解決するため、横隔板とスカート部をベースベルトに頑丈に接続する耐熱隔壁輸送ベルトを提供する。
【0004】
前記技術案を解決するために、本発明の耐熱隔壁輸送ベルトは、ベースベルト、及びその上に取り付ける横隔板を有している。該横隔板の技術特徴としては、金属芯部をその中に嵌め込んでおり、固定具を使用してベースベルトに固定することである。
【0005】
また、本発明は、以下の技術特徴をも有している。即ち横隔板の両脇にスカート部を設けており、前記スカート部の基部に金属板を嵌め込んでおり、綴金を使用してスカート部をベースベルト上に固定することである。
【0006】
さらに、横隔板の基部が断裂しやすいことを防ぐため、本発明は以下の技術特徴をも有している。即ち、前記金属芯部の断面形状は、横隔板の断面形状と整合している。
【0007】
さらに、本発明においては、前記固定具がねじであるという特徴をも有している。
【0008】
本発明においては、以下の長所と顕著な効果を有している。即ち、
横隔板及びスカート部にはそれぞれ金属芯部と金属板を嵌め込んでいることにより、横隔板及びスカート部の鋼性と強度が大幅に増強されることになる。そのほか、ねじなどの固定具を使用して横隔板及びスカート部をベースベルトに固定することにより、高温環境下に使用されても、横隔板及びスカート部は脱落しない。これらの技術を取り入れることにより、ベルトの使用寿命が大幅に上がり、コストが、低下することになる。
【具体的な実施例】
【0009】
図1と図2を参照して、本発明は次のようなものである。即ち、
本発明の耐熱隔壁輸送ベルトはベースベルト10、及びベースベルト10上に設ける横隔板20を有しており、横隔板20はその上部の傾斜板21及びその底部に位置する基部22を有している。横隔板の中に金属芯部23を嵌め込んでいる。さらに、金属芯部23の断面形状は横隔板20の断面形状と整合している。金属芯部23の底部は、横隔板20とベースベルト10とが接触している部分−基部22−の片側だけに嵌め込むことができる。横隔板基部22及び横隔板20の内部の金属芯部23はねじ40でベースベルト10に固定される。本発明はさらに横隔板20の両脇に設けるスカート部30を有する。スカート部30の基部に金属板31を嵌め込んでおり、ねじ40でスカート部30をベースベルト10の上方に固定する。
【0010】
もちろん、上述の説明は本発明を制限するものでもなく、また前記具体的な実施例に限るものでもない。本技術領域における一般技術者が本発明の実質的な技術的範囲内において本発明に関して行った変化、変形、添加又は発明のいずれも本発明の保護範囲内に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
以下、図面と具体的な実施例により、本発明をさらに説明する。
【図1】図面1は、本発明の構造に関する概念図、
【図2】図面2は、図面1のA-Aによる断面概念図である。また、図面にある番号は以下のとおりである。10はベースベルトであり、20は横隔板であり、21は傾斜板であり、22は基部であり、23は金属芯部であり、30はスカート部であり、31は金属板であり、40はねじである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐熱隔壁輸送ベルトであって、ベースベルトと該ベースベルト上に設ける横隔板とを有し、前記横隔板の中に金属芯部が嵌装され、さらに固定具により横隔板がベースベルト上に固定されることを特徴とする耐熱隔壁輸送ベルト。
【請求項2】
前記権利請求項1記載の耐熱隔壁輸送ベルトにおいて、横隔板の両脇にスカート部を設けており、前記スカート部の基部に金属板が嵌装され、固定具により前記スカート部がベースベルトに固定されることを特徴とする耐熱隔壁輸送ベルト。
【請求項3】
前記権利請求項1及び2記載の耐熱隔壁輸送ベルトにおいて、前記金属芯部の断面形状は横隔板の断面形状と整合することを特徴とする耐熱隔壁輸送ベルト。
【請求項4】
前記権利請求項3記載の耐熱隔壁輸送ベルトにおいて、前記固定具はねじであることを特徴とする耐熱隔壁輸送ベルト。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−506963(P2009−506963A)
【公表日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−529448(P2008−529448)
【出願日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際出願番号】PCT/CN2006/001950
【国際公開番号】WO2007/036121
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(508051735)青島橡六集団有限公司 (1)
【Fターム(参考)】