説明

耳の感染症の治療方法

被験者における中耳炎を治療および/または予防する方法が提供される。外耳炎を治療および/または予防する方法もまた提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者における中耳炎を治療および/または予防する方法であって、
前記方法が、中耳、鼓膜、鼓膜周辺組織、および/またはエウスタキー管を、
多価アルコールの(C7〜C14)飽和脂肪族エーテル、多価アルコールの(C8〜C22)不飽和脂肪族エーテル、(C2〜C8)ヒドロキシカルボン酸の(C7〜C14)脂肪族アルコールエステル、(C2〜C8)ヒドロキシカルボン酸の(C8〜C22)モノ−もしくはポリ−不飽和脂肪族アルコールエステル、遊離ヒドロキシル基を有する前述の化合物のいずれかのアルコキシル化誘導体、およびそれらの組合せを含む有効量の抗菌成分であって、前記アルコキシル化誘導体が1モルの多価アルコールまたはヒドロキシカルボン酸あたり5モル未満のアルコキシドを有するが、ただし、スクロース以外の多価アルコールの場合では、前記エステルにはモノエステルを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含むが、スクロースの場合では、前記エステルにはモノエステル、ジエステル、またはそれらの組合せを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含む、有効量の抗菌成分、ならびに
有効量の、中耳の中への前記抗菌成分の拡散を促進する浸透剤、
を含む抗菌組成物と接触させることを含む、方法。
【請求項2】
被験者における中耳炎を治療および/または予防する方法であって、
前記方法が、中耳、鼓膜、鼓膜周辺組織、および/またはエウスタキー管を抗菌組成物と接触させることを含み、前記組成物が:
多価アルコールの(C7〜C14)飽和脂肪族エーテル、多価アルコールの(C8〜C22)不飽和脂肪族エーテル、(C2〜C8)ヒドロキシカルボン酸の(C7〜C14)脂肪族アルコールエステル、(C2〜C8)ヒドロキシカルボン酸の(C8〜C22)モノ−もしくはポリ−不飽和脂肪族アルコールエステル、遊離ヒドロキシル基を有する前述の化合物のいずれかのアルコキシル化誘導体、およびそれらの組合せを含む有効量の抗菌成分であって、前記アルコキシル化誘導体が1モルの多価アルコールまたはヒドロキシカルボン酸あたり5モル未満のアルコキシドを有するが、ただし、スクロース以外の多価アルコールの場合では、前記エステルにはモノエステルを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含むが、スクロースの場合では、前記エステルにはモノエステル、ジエステル、またはそれらの組合せを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含む、有効量の抗菌成分を含み、そして
ここで、前記組成物の粘度が23℃で20cps未満である、方法。
【請求項3】
被験者における中耳炎を治療および/または予防する方法であって、
前記方法が、中耳、鼓膜、鼓膜周辺組織、および/またはエウスタキー管を、
(C6〜C14)アルキルカルボン酸、(C8〜C22)モノ−もしくはポリ−不飽和カルボン酸、前述の脂肪酸の1種とヒドロキシルカルボン酸とから形成される脂肪酸エステル、およびそれらの組合せを含む有効量の抗菌成分、ならびに、
有効量の、中耳の中への前記抗菌成分の拡散を促進する浸透剤、
を含む抗菌組成物と接触させることを含む、方法。
【請求項4】
被験者における中耳炎および/または外耳炎を治療および/または予防する方法であって、
前記方法が、中耳、鼓膜、鼓膜周辺組織、および/またはエウスタキー管を抗菌組成物と接触させることを含み、前記組成物が:
抗菌性脂質およびフェノール性消毒剤、またはそれらの組合せからなる群より選択される消毒剤、(C6〜C14)アルキルカルボン酸、(C8〜C22)モノ−もしくはポリ−不飽和カルボン酸、前述の脂肪酸の1種とヒドロキシルカルボン酸とから形成される脂肪酸エステル、ならびにそれらの組合せを含む有効量の抗菌成分を含み、
ここで、前記組成物の粘度が23℃で20cps未満である、方法。
【請求項5】
被験者における中耳炎を治療および/または予防する方法であって、
前記方法が、中耳、鼓膜、鼓膜周辺組織、および/またはエウスタキー管を、
多価アルコールの(C7〜C14)飽和脂肪酸エステル、多価アルコールの(C8〜C22)不飽和脂肪酸エステル、遊離ヒドロキシル基を有する前述の化合物のいずれかのアルコキシル化誘導体、およびそれらの組合せを含む有効量の抗菌成分であって、前記アルコキシル化誘導体が1モルの多価アルコールあたり5モル未満のアルコキシドを有するが、ただし、スクロース以外の多価アルコールの場合では、前記エステルにはモノエステルを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含むが、スクロースの場合では、前記エステルにはモノエステル、ジエステル、またはそれらの組合せを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含む、有効量の抗菌成分、ならびに
有効量、中耳の中への前記抗菌成分の拡散を促進する浸透剤、
を含む抗菌組成物と接触させることを含み、
ここで前記脂肪酸エステルまたはそのアルコキシレート誘導体が、抗菌性脂質成分の全重量を基準にして、15重量%未満のジ−もしくはトリ−エステルを含み、
ここで、前記組成物の粘度が23℃で20cps未満である、方法。
【請求項6】
被験者における中耳炎および/または外耳炎を治療および/または予防する方法であって、
前記方法が、中耳、鼓膜、鼓膜周辺組織、および/またはエウスタキー管を抗菌組成物と接触させることを含み、前記組成物が:
多価アルコールの(C7〜C14)飽和脂肪酸エステル、多価アルコールの(C8〜C22)不飽和脂肪酸エステル、遊離ヒドロキシル基を有する前述の化合物のいずれかのアルコキシル化誘導体、およびそれらの組合せを含む抗菌成分であって、前記アルコキシル化誘導体が1モルの多価アルコールあたり5モル未満のアルコキシドを有するが、ただし、スクロース以外の多価アルコールの場合では、前記エステルにはモノエステルを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含むが、スクロースの場合では、前記エステルにはモノエステル、ジエステル、またはそれらの組合せを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含む、抗菌成分を2重量%超かつ6重量%未満の量で含み、
ここで、前記組成物の粘度が23℃で20cps未満である、方法。
【請求項7】
被験者における中耳炎を治療および/または予防する方法であって、
前記方法が、中耳、鼓膜、鼓膜周辺組織、および/またはエウスタキー管を、
多価アルコールの(C7〜C14)飽和脂肪酸エステル、多価アルコールの(C8〜C22)不飽和脂肪酸エステル、遊離ヒドロキシル基を有する前述の化合物のいずれかのアルコキシル化誘導体、およびそれらの組合せを含む有効量の抗菌成分であって、前記アルコキシル化誘導体が1モルの多価アルコールあたり5モル未満のアルコキシドを有するが、ただし、スクロース以外の多価アルコールの場合では、前記エステルにはモノエステルを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含むが、スクロースの場合では、前記エステルにはモノエステル、ジエステル、またはそれらの組合せを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含む、有効量の抗菌成分、ならびに
有効量の、中耳の中への抗菌成分の拡散を促進する浸透剤
を含む抗菌組成物と接触させることを含み、
ここで、前記抗菌組成物が、抗生物質を含まない、方法。
【請求項8】
被験者における中耳炎を治療および/または予防する方法であって、
前記方法が、中耳、鼓膜、鼓膜周辺組織、および/またはエウスタキー管を、
フェノール性消毒剤、カチオン性消毒剤、およびそれらの組合せを含む有効量の抗菌成分、ならびに
有効量の、中耳の中への抗菌成分の拡散を促進する浸透剤
を含む抗菌組成物と接触させることを含む、方法。
【請求項9】
被験者における中耳炎を治療および/または予防する方法であって、
前記方法が、中耳、鼓膜、鼓膜周辺組織、および/またはエウスタキー管を、
フェノール性消毒剤、カチオン性消毒剤、およびそれらの組合せを含む有効量の抗菌成分を含む抗菌組成物と接触させることを含み、
ここで、前記組成物の粘度が20cps未満である、方法。
【請求項10】
被験者における中耳炎を治療および/または予防する方法であって、
前記方法が、中耳、鼓膜、鼓膜周辺組織、および/またはエウスタキー管を抗菌組成物と接触させることを含み、前記組成物が:
多価アルコールの(C7〜C14)飽和脂肪族エーテル、多価アルコールの(C8〜C22)不飽和脂肪族エーテル、(C2〜C8)ヒドロキシカルボン酸の(C7〜C14)脂肪族アルコールエステル、(C2〜C8)ヒドロキシカルボン酸の(C8〜C22)モノ−もしくはポリ−不飽和脂肪族アルコールエステル、遊離ヒドロキシル基を有する前述の化合物のいずれかのアルコキシル化誘導体、およびそれらの組合せを含む有効量の抗菌成分であって、前記アルコキシル化誘導体が1モルの多価アルコールまたはヒドロキシカルボン酸あたり5モル未満のアルコキシドを有するが、ただし、スクロース以外の多価アルコールの場合では、前記エステルにはモノエステルを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含むが、スクロースの場合では、前記エステルにはモノエステル、ジエステル、またはそれらの組合せを含み、前記エーテルにはモノエーテルを含む、有効量の抗菌成分を含む、方法。
【請求項11】
被験者における中耳炎を治療および/または予防する方法であって、
前記方法が、中耳、鼓膜、鼓膜周辺組織、および/またはエウスタキー管を抗菌組成物と接触させることを含み、前記組成物が:
(C6〜C14)アルキルカルボン酸、(C8〜C22)モノ−もしくはポリ−不飽和カルボン酸、前述の脂肪酸の1種とヒドロキシルカルボン酸とから形成される脂肪酸エステル、およびそれらの組合せを含む有効量の抗菌成分を含む、方法。
【請求項12】
前記フェノール性消毒剤がトリクロサンを含む、請求項8または9に記載の方法。
【請求項13】
前記抗菌組成物が、油中水型エマルションを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記抗菌組成物が界面活性剤をさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記界面活性剤成分の合計濃度の、抗菌成分の合計濃度に対する比率が、重量基準で、(5:1)から(1:100)までの範囲である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記界面活性剤成分が、スルホン酸塩界面活性剤、硫酸塩界面活性剤、ホスホン酸塩界面活性剤、リン酸塩界面活性剤、ポロキサマー界面活性剤、カチオン性界面活性剤、またはそれらの混合物を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記抗菌組成物が第二の活性剤をさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記第二の活性剤が、局所麻酔薬、鎮痛薬、抗炎症剤、解熱薬、またはそれらの組合せを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記浸透剤が、少なくとも2重量%の量で存在する、請求項1、3、7、および8に記載の方法。
【請求項20】
前記抗菌組成物が、10分の間に試験細菌において少なくとも4の対数減少を達成する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記抗菌組成物が、1種または複数の細菌を死滅させるのに有効な量で使用される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記細菌が、スタフィロコッカス属、ストレプトコッカス属、エシェリキア属、エンテロコッカス属、シューダモナス属、またはそれらの組合せを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記抗菌組成物が、1種または複数の真菌を死滅させるのに有効な量で使用される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記抗菌組成物が、抗菌死滅試験方法により試験したときに、耳の中の微生物を1時間未満の間に1対数減少させる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記抗菌組成物が、抗菌死滅試験方法により試験したときに、耳の中の微生物を10分間未満の間に1対数減少させる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記抗菌組成物が、エンハンサー成分をさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記エンハンサー成分が、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、キレート化剤、(C1〜C4)アルキルカルボン酸、(C6〜C12)アリールカルボン酸、(C6〜C12)アラルキルカルボン酸、(C6〜C12)アルカリールカルボン酸、フェノール系化合物、(C1〜C10)アルキルアルコール、エーテルグリコール、またはそれらの組合せを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記エンハンサー成分の合計濃度の、抗菌成分の合計濃度に対する比率が、重量基準で、(10:1)から(1:300)までの範囲である、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記浸透剤が、低級アルコール、ポリオール、グリコール、スルホキシド、アミド、ケトン、オレエート、ラクタム化合物、8〜22個の炭素原子を有する長鎖分岐鎖もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルコール、ジアルキルアミノアセテート、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1、3、7、および8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記エンハンサー成分が、0.1重量%より高い濃度で存在する、請求項26のいずれかに記載の方法。
【請求項31】
前記抗菌組成物が、抗原を含まない、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記抗菌組成物が、7未満のpHに緩衝されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記抗菌組成物が、麻酔剤または鎮痛薬をさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記抗菌組成物が滴下の形態で投与される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図1d】
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【公表番号】特表2008−533048(P2008−533048A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501035(P2008−501035)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【国際出願番号】PCT/US2006/008953
【国際公開番号】WO2006/099325
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
2.TEFLON
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】