耳栓をレーザアブレーションによって形成する方法及びそれによって形成された耳栓
耳栓を形成する方法は、前記耳栓の材料をレーザアブレーションによって除去するステップを含む。耳栓はレーザの近接対向位置に位置決めされる。そして、当該耳栓のアブレーションされるべき部分が識別される。続いて、前記レーザが駆動されて、発せられたレーザ光が前記アブレーションされるべき部分に向けられる。前記アブレーションされるべき部分は、レーザアブレーションによって除去される。本発明はまた、レーザアブレーションによって形成された形状を含む耳栓にも関している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には聴力保護装置に関し、より具体的にはレーザアブレーションによって耳栓を形成する方法および当該方法により形成された耳栓に係る。
【背景技術】
【0002】
聴力保護及びノイズ減衰装置の使用はよく知られており、様々なタイプの装置が利用可能である。それの装置としては、耳覆い(イヤマフ;ear muff)、半聴覚(セミオーラル)装置、及び耳栓等が使用されることが多いが、当然、これらに限定されるものではない。耳栓は、音声の減衰における有効性及びそれによって提供される快適性のために、しばしば好適である。
【0003】
耳栓は一般的に、装着者の耳管に配置されて所望の音声減衰を提供する音声減衰要素を備える。この音声減衰要素は、普通は、フォーム(foam)又はゴムのように圧縮可能な弾性材料から形成される。
【0004】
音声減衰要素は、当該音声減衰要素の中にキャビティを形成、あるいは、音声減衰要素を貫通するチャネルを形成、あるいは、圧縮可能な弾性材料のある量を除去、あるいは、音声減衰要素の本体から所定量を取り除いて形成されることが望ましい場合が多い。
【0005】
例えば、耳栓の音声減衰要素に形成されるキャビティは、キャビティ内で音声減衰要素に結合されるコード要素の一端を受け取るために使用されたり、2つの耳栓を一緒に接続するために使用されたりしてもよい。ここで、「キャビティ」という用語は、音声減衰要素に貫通することなく、耳栓の音声減衰要素の中に形成された孔又は凹部(リセス)を指す。
【0006】
そのようなキャビティは、別の実施形態では、耳栓にある程度の剛性を提供するとともに便利な挿入及び除去を可能にするために使用される剛性又は半剛性のステムを、その中に受け取り且つ搭載するために使用され得る。その上さらに、そのようなキャビティは、耳栓において、耳栓の容易な検出可能性を提供するために、金属、磁気的又はX線識別可能な物体のような検出可能材料を受け取るために使用され得る。さらにその上、耳栓の挿入時に装着者の耳管により少ない圧力を作用させて、これにより装着者に対してより多くの快適さを提供するように、キャビティが音声減衰要素内に形成されてもよい。
【0007】
耳栓の音声減衰要素を貫通して形成されたチャンネルは、耳栓の装着者のコミュニケーションを容易にするために使用され得る。ここで、「チャンネル」という用語は、音声減衰要素を貫通して耳栓の音声減衰要素に形成されている孔又は凹部を指し、チャンネルは少なくとも2箇所で耳栓の外部に開口している。
【0008】
そのようなチャンネルは、例えばレシーバ、トランスデューサなどのような、装着者に音声を伝達するように設計されたコミュニケーション挿入物を受けることによって、コミュニケーションを容易にするために使用され得る。あるいは、チャンネルは、コミュニケーションアセンブリへの接続用のチューブを受けてもよく、このアセンブリはチューブを通じて装着者の耳管に音声を伝達する。
【0009】
他の例では、耳栓の音声減衰要素を構成するために使用される圧縮可能な弾性材料のある量が、しるし(indicia)又はパターニングのような表面装飾をその上に形成するために、要素の外側表面から除去されるか、あるいはそうでなければ取り外されることが望ましい場合がある。しるしはキャラクター及びロゴを含み、パターニングは視覚的なスタイリング、把持などのための表面要素を含む。
【0010】
上記で述べたアイテム(キャビティ、チャンネル、表面装飾)及びその他の同様な形状は、耳栓の音声減衰要素に、製造中又は製造の直ぐ後に形成され得る。
【0011】
例えば、音声減衰要素が射出モールドプロセスのようなモールドプロセスにて形成される場合、金型は、上記アイテムをモールドプロセス中に形成でき得る形状となっている。例えば、金型は挿入物を含み得て、その周りに音声減衰要素が形成される。圧縮可能な弾性材料の形成後に挿入物を除去することで、所望のキャビティ又はチャンネルが結果として得られる。金型は、表面装飾、すなわち、しるしやパターニングなどを形成するために、挿入物と同様に作用する他の要素を含み得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、そのようなモールド技法はしばしば、説明されたアイテムに一致しないものの形成を引き起こすことがある。すなわち、その場モールド技法を通じて形成されたキャビティ、チャンネルなどのサイズ及び配置が、ある耳栓と次のものとの間でしばしばずれることが知られている。そのような一致しない結果は望ましくない。加えて、耳栓製造者は、キャビティ、チャンネル、及び/又は表面装飾を有する音声減衰要素を製造するために、いくつかの異なる耳栓金型を必要とし、これによりコストが増し且つ一般に製造が複雑化する。
【0013】
耳栓の音声減衰要素は一体成形(casting)プロセスを通じて形成されてもよい。この場合、弾性のある圧縮可能材料がシート状に形成され、それからその後に個片にダイ切断されて、音声減衰要素を形成する。この一体成形プロセスの間で、キャビティ、チャンネル、又は表面装飾の形成は可能ではない。そのような形状は、音声減衰要素の一体成形の後に、機械的な手段などによって形成されなければならない。しかし、これは、追加の製造及びプロセスステップを必要とし、加えて、製造された形状はしばしば一つの減衰要素と次のものとの間で一致しなかったり、適当ではない場合がある。
【0014】
押し出し成形プロセスが、耳栓のための圧縮可能な弾性のある音声減衰要素を形成するためにしばしば使用される。しかし、そのようなプロセスは、音声減衰要素におけるキャビティ又はチャンネルのその形成中の生成を可能にはしない。以上のとおり、押し出し成形された音声減衰要素または前もってモールド形成された音声減衰要素の場合、キャビティ、チャンネル、又は表面装飾のような形状は、音声減衰要素の形成の後に実行される別個の製造ステップにて、音声減衰要素に形成されなければならない。
【0015】
例えば、音声減衰要素の形成の後に、キャビティ、チャンネルなどが圧縮可能な弾性材料に効果的に刻み込まれてもよい。特に、高速ドリルを使用してキャビティ又はチャンネルを音声減衰要素に設けてもよい。しかし、この技法は、ドリルが圧縮可能な弾性材料を裂いたり引き剥がしたりしやすいために、適切ではない。また、回転しているドリルは、ドリル作業中に音声減衰要素をその固定具から引っ張ることがあり、これにより製造を中断させてしまう。他の技法としては、高温を有する熱的要素が音声減衰要素に押し付けられて、キャビティ、チャンネルなどを形成するために圧縮可能な弾性材料を効果的に溶かす技法がある。しかし、この方法はまた、キャビティ、チャンネルなどの形状不一致を引き起こすことがある。特に、焦げた圧縮可能な弾性材料が熱的要素に付着し、蓄積されることにより、キャビティ及びチャンネルの直径が、少なくとも部分的には、多数の耳栓の製造を通じて顕著に変化し得る。
【0016】
上述のように、耳栓の音声減衰要素は、耳栓にある程度の剛性を提供し且つその便利な挿入及び除去を可能にするために使用される剛性又は半剛性ステムを受け取るキャビティ等を有する。ある実施形態では、ステムは、ステムの一端に形成され、コード要素の一端を受けるステムキャビティ等を含む。コード要素は、ステムキャビティ等内のステムに取り付けられ、且つ第2の耳栓の第2のステムの反対側の端に取り付けられる。そして、これによりコード付きステム耳栓の対を形成する。
【0017】
ステムは、例えば押し出し成形プロセスによって形成され得る。そのようなプロセスの間に、ステムキャビティ等は形成できない。ステムキャビティ等は、別個の製造プロセスにおいて、例えば、ステムの押し出し成形の後に、ドリルを用いてステムに孔を形成するなどの方法で形成されなければならない。あるいは、ステムはモールド又は一体成形プロセスを通じて製造されてもよい。その場合、ステムキャビティ等はそれぞれ、ステムの形成の間にその場で、あるいはその後に機械的なプロセスを介して、製造される。どちらの場合にも、伝統的な方法によるステムキャビティ等の形成は、しばしば、ステム内のキャビティ等の配置の不一致及び不適当なキャビティ寸法を引き起こす。
【0018】
以上のとおり、耳栓から材料を除去して、耳栓の音声減衰要素又はステムにおけるキャビティ、貫通チャンネル、及び表面装飾のような表面要素を、効果的に、効率的に、及び一致して形成する方法が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0019】
従来技術の上述の、あるいは、他の問題及び欠点は、本発明の聴力保護装置及び製造方法によって克服又は低減される。
【0020】
前記耳栓の材料をレーザアブレーションによって除去するステップを含む耳栓を形成する方法が提供される。耳栓はレーザの直前に位置決めされ、前記耳栓のアブレーションされるべき部分が識別され、前記レーザが駆動されて、発せられたレーザ光が前記アブレーションされるべき部分に向けられ、前記アブレーションされるべき部分がレーザアブレーションによって除去される。本発明は、また、レーザアブレーションによって形成された形状を有する本体を含む耳栓にも関している。
【0021】
本発明の上述の、あるいは、その他の特徴及び効果は、以下の詳細な記載及び図面から、当業者によって認識及び理解され得る。
【0022】
ここで図面を参照するが、同様の要素はいくつかの図面において同じ符号が付されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の一つの実施形態である耳栓2を示す。耳栓2は、例えばフォーム又はゴム材料のような圧縮可能な弾性材料から構成されている。耳栓2は、一般的に第一端部4と反対側の第二端部6とを含む本体10を備えている。使用中、装着者は、耳栓本体10が耳管をブロックして、音声を減衰でき得るように、第二端部6を耳管に挿入する。挿入の間は、第一端部4は耳管の開口部に留まるか、又はそこから延在している。
【0024】
耳栓2はさらに、図2に示されるように、耳栓の本体10に形成されたキャビティ8を備える。上述のように、「キャビティ」という用語は、ここでは、音声減衰要素を貫通することなく、耳栓の音声減衰要素の中に形成された穴または凹部(リセス)を指す。ある実施形態では、キャビティ8は、本質的には耳栓2に形成された凹部であり、円筒形の断面を含む。キャビティ8の底部12は、キャビティ8の長手軸に対して垂直で、側壁14は長手軸に平行である。あるいは、もちろん、底部12及び側壁14の形状及び配置は適宜、変更されてもよく、球状、半球状、又は角を有していてもよい。
【0025】
キャビティ8は、ある実施形態では、コード18(図3参照)の端部16を受ける。コード18は、耳栓2を第2の耳栓(他の耳栓)に接続する機能を果たす。コード18の端部16はキャビティ8に挿入され、そこで耳栓2の圧縮可能な弾性材料に結合される。そして、これによりコード付き耳栓対が構成される。
【0026】
キャビティ8の内部におけるコード18および耳栓2の適切で且つ一致した結合のために、キャビティ8が耳栓2において、正確な寸法の深さ及び幅を有して所定の角度で形成されることが重要である。また、キャビティ8の底部12及び側壁14が、既述のような結合を容易にするために、滑らかで一致した係合表面として形成されることが重要である。
【0027】
ここで図1から図4を参照して、耳栓2を製造する方法をここで説明する。まず、はじめに、キャビティ本体10が形成される。例えば、モールド、押し出し成形、第キャストなどのような任意の許容可能なプロセスを使用して、耳栓本体10を形成してもよい。モールドプロセスでは、耳栓本体の材料である圧縮可能な弾性材料が金型に液体状態で挿入され、金型の形状を取ることが可能にされる。その後、圧縮可能な弾性材料は硬化し、キャビティ8なしの耳栓本体10が金型から射出される。
【0028】
次に、キャビティ8が耳栓本体10に形成される。最初に、本体10を形成する圧縮可能な弾性材料のアブレーション部20が、アブレーション(除去)のために識別される。アブレーション部20は、本体10の第一端部4から第二端部6に向かって延びる。耳栓本体10は、固定具22内に固定されており、アブレーション部20がレーザ24のレーザ光出射端26に対向するように、レーザ24の真正面に位置決めされる。レーザ光28はレーザ光出射端26から出射され、耳栓本体10に向かって伝搬する。レンズ30は、当該レーザ光28を所定のスポットサイズになるようにレーザ光28を集光する。レーザ光28は、アブレーション部20を耳栓本体10から完全にアブレーションするべく、レンズ30を通ってアブレーション部20に向けられる。ひとたびアブレーションが生じると、レーザ光28の伝搬は止められて、新しく形成されたキャビティ8を含む完成した耳栓2が固定具22から取り外される。耳栓2は、それからさらに製造されてもよく、例えば、コード18の端16がそれからキャビティ8に挿入されて、その底部12及び側壁14に接着材料で結合されてもよい。
【0029】
耳栓2の製造にて使用されるレーザ22は、説明したように耳栓本体10にキャビティ8を形成するために適した任意のタイプのレーザを用いることができる。例えば、レーザ22は、任意の適切な固体、ガス、エキシマ、ダイ、又は半導体レーザであり得る。
【0030】
ある実施形態では、二酸化炭素(CO2)ガスレーザが使用されて、キャビティ8を形成するために耳栓本体10をアブレーションする。このとき、キャビティ8は0.050”(インチ)の直径を有する。より具体的に、25Wの出力パワー、約3.5mmのビーム直径、約4mRのビーム発散、及び10.57〜10.63μmの範囲の波長を有するCO2レーザが使用される。レンズ30は、この実施形態では4インチ(4”)レンズであり、これが0.050”のスポットサイズを提供する。アブレーション部20がアブレーションされ、キャビティ8が5psiのエアアシストを使用して250msパルスで形成される。適切なCO2レーザは、例えばシンラッド社(Synlad,Inc.)によって商業的に製造された“Series 48−2 CO2レーザ”である。
【0031】
耳栓2にてレーザアブレーションによって形成されるキャビティ8は、ある実施形態では直径0.050”を有し、コード18の端部16を受け取ってコード18の耳栓2への取り付けを容易にするために使用されるものとして説明されている。しかし、もちろん、耳栓本体10に形成されるキャビティ8が特定の耳栓の所望の用途に応じて異なる形状及び/又はサイズを有し得ることは、本発明の範囲内と予期される。
【0032】
例えば、キャビティ8は、図5に示されるようにステム部品32を受けるために、レーザアブレーションによって形成されてもよい。ここで、キャビティ8には、ステム部品32の適切な受容及び搭載を可能にする直径及び形状が与えられる。ステム部品32は、最終的には耳栓2の本体10の内部に完全に配置されてもよく、あるいは、ステム部品32の一端が耳栓2の第一端部4から突出したままにされていてもよい。ステム部品32は、耳栓2にある程度の剛性を与えるために、剛性又は半剛性材料から形成される。
【0033】
他の例では、キャビティ8は、説明されたように、図6に示されるような検出可能な挿入物34を受けるためにレーザアブレーションによって形成され得る。検出可能な挿入物34は、例えば金属や、磁性的またはX線での検出が可能な材料のような任意の容易に検出可能な材料から構成される。検出可能な挿入物34は、好ましくは形状が球形で、先に記述されたコード18と組み合わせて使用されて検出可能なコード付き耳栓対を形成し得る。
【0034】
さらに他の例では、キャビティ8は、レーザアブレーションによって、耳栓本体10の内部であって、キャビティ8の近傍に低減圧力ゾーンが形成され得る。耳栓2が耳管内に挿入されると、本体10は圧縮され、それから耳管内で拡張し得る。耳栓本体10の拡張の際、低減圧力ゾーンにおいて外向きに作用する圧力(拡張圧力)は、耳栓の他の部分における拡張圧力よりも小さい。レーザアブレーションによって形成された低減圧力ゾーンの低減された拡張圧力は、装着者に対する快適さを向上する。
【0035】
図7Aは、本発明の他の実施形態である耳栓36を示す。耳栓36は、第一及び第二の対向する端部40及び42をそれぞれ有する本体38を含む。第一及び第二の端部40及び42は、前述した第一及び第二の端部4及び6にそれぞれ一般的に類似している。耳栓36はさらに、耳栓本体38を貫通し、第一端部40から第二端部42まで形成されたチャンネル44を含む。前述のように、「チャンネル」という用語は、ここでは、耳栓の音声減衰要素に形成された、音声減衰要素を完全に貫通する孔又は凹部を指し、チャンネルは少なくとも2箇所で耳栓の外部に開口している。そのため、チャンネル44は耳栓36をその長尺方向に横切る狭い通路であり、第一端部40における一つの開口と第二端部42における一つの開口とを含んでいる。耳栓2と同様に、耳栓36は、例えばフォーム材料又はゴム材料のような圧縮可能な弾性材料から構成されている。
【0036】
チャンネル36は、音声の伝搬を容易にするために使用され得る。例えば、ある実施形態では、チャンネル36は第一端部40を介して耳栓本体38を通過し、耳栓36を使用中に装着者の耳管の直前に配置される第二端部42まで、特定の音声の通過を許容するために利用される。チャンネル44は、図面では第一端部40から第二端部42まで、耳栓36の長手軸に対して略平行な経路で延在するように示されている。しかし、他の実施形態では、チャンネル44は、側部46から第二端部42まで耳栓本体38を横切るように形成されてもよい。その上さらに、図示されるように耳栓36は、側部46から第一端部40まで延びる一つまたはそれ以上の追加のチャンネルを含んでもよい。このように、様々な音声減衰通路が可能である。
【0037】
他の実施形態では、チャンネル44はコミュニケーションを容易にする器具を受ける。例えば、図7Bに示されているように、チャンネルはレシーバ又はトランスデューサのようなコミュニケーション挿入物45を受け取ってもよい。挿入物45は、耳栓本体38の内部で耳栓本体38に結合されるか、または、耳栓38の内部で保持されて、音声を装着者の耳管まで伝達するために利用される。あるいは、チャンネル44は、図7Cに示されるようにチューブ要素47を受け得る。チューブ要素47は、耳栓本体38における通路を維持する中空部材であり、そこを通って音声が伝搬し得る。チューブ要素47の端部49は、チャンネル44の内部から耳栓36の外部まで延在する。チューブ要素47は、端部49においてコミュニケーションアセンブリ51に接続され得る。コミュニケーションアセンブリ51は、チューブ要素47の通路を通って装着者の耳管まで伝搬される音声を作成する。
【0038】
ここで図7A〜図7C及び図8を参照して、耳栓36の製造方法を説明する。最初に、耳栓本体38がチャンネル44なしで、例えばモールド、押し出し成形、ダイキャストなどを含む任意の従来のプロセスを通じて形成される。モールドプロセスでは、弾性のある圧縮可能な材料が柔軟な形態で金型に注がれた後、材料が硬化する。そして、これによりチャンネル44の無い耳栓本体38が形成される。
【0039】
形成された耳栓本体38は、その後、金型から取り外されて、耳栓38を高さ方向に僅かに圧縮した状態で固定具22に固定される。続いて、チャンネル44を形成するために除去されなければならない圧縮可能な弾性材料に対応する耳栓本体35のアブレーション部35が識別される。耳栓本体10は、アブレーション部35がレーザ光出射端26に近接対向して配置されるように、レーザ24の正面に位置決めされる。レーザ24が駆動されて、レーザ光出射端26からレーザ光28が出射される。出射されたレーザ光28は、レンズ30により、所定のスポットサイズに集光させられる。レーザ光28は、耳栓本体38のアブレーション部35を完全に除去するように、レンズ30を通ってアブレーション部35に向かう。そして、このレーザ光によりチャンネル44が形成される。
【0040】
ひとたびアブレーションが生じると、レーザ光28は止められて、新しく形成されたチャンネル44を含む完成した耳栓36が固定具22から取り外される。耳栓36は、その後、さらに別の製造ステップを経て完成されてもよい。例えば、チャンネル44の形成後、コミュニケーション挿入物45又はチューブ要素47が、チャンネル44に挿入されて、そこで耳栓本体38に結合されてもよい。
【0041】
任意の適したレーザがチャンネル44の形成におけるアブレーション目的に使用され得て、これは固体、ガス、エキシマ、ダイ、又は半導体レーザを含むが、これらに限定されるものではない。
【0042】
ある実施形態では、二酸化炭素(CO2)ガスレーザが使用されて、チャンネル44を形成するために耳栓本体10をアブレーションする。このとき、チャンネル44は0.090”の直径を有する。CO2レーザは、耳栓2に関連して前述されたものと同様に、25Wの出力パワー、約3.5mmのビーム直径、約4mRのビーム発散、及び10.57〜10.63μmの範囲の波長を有する。レンズ30は、この実施形態では焦点長さ7.5”の4インチ(4”)レンズであり、0.090”のスポットサイズを提供する。レーザの速さは20インチ/分に設定され、40psiのエアアシストが利用される。シンラッド社(Synlad,Inc.)によって商業的に製造された“Series 48−2 CO2レーザ”を使用してチャンネル44を形成してもよい。
【0043】
言及したように、耳栓本体38は、アブレーションに先立って固定具22に圧縮される。好ましくは、説明された例では、本体38は高さ0.15”に圧縮される。そのような圧縮は、アブレーション部35の正確且つ一致した除去を可能にし、これによりチャンネル44の形成を容易にする。
【0044】
本発明の他の実施形態では、耳栓48及び50が、図9及び図10にそれぞれ示されるように形成される。耳栓48は、外側表面54に形成されたマーク52を含む。耳栓50は、外側表面58に形成されたパターン56を含む。マーク52及びパターン56の両方は、本質的に各耳栓48,50の外側表面54及び58に刻み込まれる。
【0045】
マーク52及びパターン56の刻み込みは、以下のようにレーザアブレーションによって実行される。最初に、マーク52又はパターン56を含まない耳栓48及び50が、例えばモールド、押し出し成形、ダイキャストなどのような従来のプロセスを通じて製造される。すなわち、耳栓48及び50は、滑らかで且つ一様な外側表面54及び58をそれぞれ含むように形成される。それから、耳栓48及び50は各々別個に固定具22に配置されて、レーザ24によってレーザアブレーションの対象となる。
【0046】
特に、耳栓48に関して、所望のマーク52に対応したアブレーション部が識別され、耳栓48はレーザ24の近接正面に配置され、そこから出射されるレーザ光28で照射される。出射されたレーザ光28はアブレーション部をアブレーションし、これによりマーク52を形成する。
【0047】
同様の技法が、耳栓50にパターン56を形成する場合にも使用される。すなわち、耳栓50は、滑らかで且つ一様な外側表面58を持って形成され、レーザ24の近接正面に配置される。所望のパターン56に対応する外側表面58のアブレーション部が識別される。外側表面58は、レーザ24から出射されて外側表面58に入射するレーザ光28で照射され、これによりアブレーション部の完全なアブレーションが引き起こされ、パターン56の形成が行われる。
【0048】
マーク52及びパターン56は、ここでは一般的に記述され且つ示されているのみである。マーク52は任意の文字、キャラクターなどを含み得て、且つ例えばブランドまたはトレード名を示すように設計され得る。パターン56は、選択されたレーザの正確さのみによって制約され、一般的にアブレーションされたキャラクター、ライン、形状などの任意の配置を備え得て、それらは単独で又は組み合わされて耳栓50の表面装飾として表され得る。
【0049】
任意の適したレーザがマーク52及びパターン56の形成におけるアブレーション目的に使用され得て、これは固体、ガス、エキシマ、ダイ、又は半導体レーザを含むが、これらに限定されるものではない。好適な実施形態では、シンラッド社によって商業的に利用可能にされたCO2ガスレーザが使用され得る。
【0050】
図11Aは、本発明の他の実施形態における耳栓60を示す。耳栓60は、図5に示された耳栓と同様に、ステム部品32、キャビティ8、及び耳栓本体10を含む。しかし、耳栓60は、さらに、ステム部品32の第一端部64に形成されたステムキャビティ62も含む。
【0051】
ステムキャビティ62は、任意の所望の寸法又は配置で形成され得る。ある実施形態では、ステムキャビティ62は円筒形状で、ステム32の長手軸に沿ってステム32の中に延在している。ステムキャビティ62は、図3に図示されたコード18の端部16を受けるために使用され得る。これにより、コード18が、ステムキャビティ62のステム部品32に対応して結合され得る。これにより、コード・ステム付きの耳栓の対が生成される。
【0052】
もちろん、ステムキャビティ62は、例えば図6に図示されたような検出可能な挿入物34のような他のアイテムを受けるために使用されることができる。述べられたように、検出可能な挿入物34は、例えば金属、磁性的、又はX線検出可能である材料のような任意の容易に検出可能な材料から構成される。したがって、ステム付きの検出可能な耳栓が、本実施形態に従って形成され得る。
【0053】
ステムキャビティ62は、レーザアブレーションを通じて形成される。最初に、ステム部品32は、例えばモールド又は押し出し成形プロセスを通じて形成される。それから、ステム部品32が、レーザ24の近接正面に配置される。レーザ光28はレーザ24から出射され、ステム部品32に向かって照射される。ステム部品32のステムキャビティに相当する部分がレーザ光28で照射されることによりアブレーションされ、これによりステムキャビティ62が形成される。ステムキャビティ62は、ステム部品が耳栓本体10に固定される前または後に、ステム部品32に形成され得ることに留意されたい。
【0054】
ステム部品32は、言及されたように、剛性又は半剛性要素であり、任意の適切なプラスチック又はゴムタイプ材料から形成され得る。さらに、ステム部品32は、多孔性材料から構成されてもよい。
【0055】
レーザアブレーションによる耳栓のステム内のキャビティの形成が上述されてきた。しかし、本発明の範囲は、耳栓ステムに対するレーザアブレーションの任意の適用を含む。例えば、レーザアブレーションは、ステムにマーク又はパターニングのような表面装飾を形成するために使用され得る。さらに、レーザアブレーションは、ステムに所望の形状又は輪郭を持たせるために、又はステムを完全に貫通するチャンネルを形成するために、又はステムに任意の他の表面形状を形成するために、利用され得る。
【0056】
例えば、図11Aは、ステム32を受けるためにそこに形成されたキャビティ8を有する本体10を含む耳栓66を示す。ステム32は、ステム32を完全に通って形成されたチャンネル68を含む。チャンネル68は、ここで論じられたようにレーザアブレーションによって形成され、例えば図7B及び図7Cのコミュニケーション挿入物45又はチューブ要素47をそれぞれそこに受けて且つ保持し、これにより装着者とのコミュニケーションを容易にするために使用され得る。
【0057】
本発明は、ここで説明され且つ予期されているように、耳栓から材料を除去して、耳栓にキャビティ、貫通チャンネル、及び表面装飾のような表面要素を形成する効果的、効率的で且つ一致した方法を提供する。
【0058】
好適な実施形態が示され且つ記述されてきたが、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく、様々な改変及び代替がそれに行われ得る。したがって、本発明が描写によって記述されてきたが制約されないことが、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明にしたがった耳栓の正面図である。
【図2】図1の耳栓の断面図である。
【図3】コードの正面図である。
【図4】図1の耳栓を形成する方法の模式的な図である。
【図5】別の実施形態における図1の耳栓の断面図である。
【図6】別の実施形態における図1の耳栓の断面図である。
【図7A】本発明に従った耳栓の断面図である。
【図7B】本発明に従った耳栓の断面図である。
【図7C】本発明に従った耳栓の断面図である。
【図8】図7Aから図7Cの耳栓の形成方法の模式的な図である。
【図9】本発明に従った耳栓の正面図である。
【図10】本発明に従った耳栓の正面図である。
【図11A】本発明に従った耳栓の断面図である。
【図11B】本発明に従った耳栓の断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には聴力保護装置に関し、より具体的にはレーザアブレーションによって耳栓を形成する方法および当該方法により形成された耳栓に係る。
【背景技術】
【0002】
聴力保護及びノイズ減衰装置の使用はよく知られており、様々なタイプの装置が利用可能である。それの装置としては、耳覆い(イヤマフ;ear muff)、半聴覚(セミオーラル)装置、及び耳栓等が使用されることが多いが、当然、これらに限定されるものではない。耳栓は、音声の減衰における有効性及びそれによって提供される快適性のために、しばしば好適である。
【0003】
耳栓は一般的に、装着者の耳管に配置されて所望の音声減衰を提供する音声減衰要素を備える。この音声減衰要素は、普通は、フォーム(foam)又はゴムのように圧縮可能な弾性材料から形成される。
【0004】
音声減衰要素は、当該音声減衰要素の中にキャビティを形成、あるいは、音声減衰要素を貫通するチャネルを形成、あるいは、圧縮可能な弾性材料のある量を除去、あるいは、音声減衰要素の本体から所定量を取り除いて形成されることが望ましい場合が多い。
【0005】
例えば、耳栓の音声減衰要素に形成されるキャビティは、キャビティ内で音声減衰要素に結合されるコード要素の一端を受け取るために使用されたり、2つの耳栓を一緒に接続するために使用されたりしてもよい。ここで、「キャビティ」という用語は、音声減衰要素に貫通することなく、耳栓の音声減衰要素の中に形成された孔又は凹部(リセス)を指す。
【0006】
そのようなキャビティは、別の実施形態では、耳栓にある程度の剛性を提供するとともに便利な挿入及び除去を可能にするために使用される剛性又は半剛性のステムを、その中に受け取り且つ搭載するために使用され得る。その上さらに、そのようなキャビティは、耳栓において、耳栓の容易な検出可能性を提供するために、金属、磁気的又はX線識別可能な物体のような検出可能材料を受け取るために使用され得る。さらにその上、耳栓の挿入時に装着者の耳管により少ない圧力を作用させて、これにより装着者に対してより多くの快適さを提供するように、キャビティが音声減衰要素内に形成されてもよい。
【0007】
耳栓の音声減衰要素を貫通して形成されたチャンネルは、耳栓の装着者のコミュニケーションを容易にするために使用され得る。ここで、「チャンネル」という用語は、音声減衰要素を貫通して耳栓の音声減衰要素に形成されている孔又は凹部を指し、チャンネルは少なくとも2箇所で耳栓の外部に開口している。
【0008】
そのようなチャンネルは、例えばレシーバ、トランスデューサなどのような、装着者に音声を伝達するように設計されたコミュニケーション挿入物を受けることによって、コミュニケーションを容易にするために使用され得る。あるいは、チャンネルは、コミュニケーションアセンブリへの接続用のチューブを受けてもよく、このアセンブリはチューブを通じて装着者の耳管に音声を伝達する。
【0009】
他の例では、耳栓の音声減衰要素を構成するために使用される圧縮可能な弾性材料のある量が、しるし(indicia)又はパターニングのような表面装飾をその上に形成するために、要素の外側表面から除去されるか、あるいはそうでなければ取り外されることが望ましい場合がある。しるしはキャラクター及びロゴを含み、パターニングは視覚的なスタイリング、把持などのための表面要素を含む。
【0010】
上記で述べたアイテム(キャビティ、チャンネル、表面装飾)及びその他の同様な形状は、耳栓の音声減衰要素に、製造中又は製造の直ぐ後に形成され得る。
【0011】
例えば、音声減衰要素が射出モールドプロセスのようなモールドプロセスにて形成される場合、金型は、上記アイテムをモールドプロセス中に形成でき得る形状となっている。例えば、金型は挿入物を含み得て、その周りに音声減衰要素が形成される。圧縮可能な弾性材料の形成後に挿入物を除去することで、所望のキャビティ又はチャンネルが結果として得られる。金型は、表面装飾、すなわち、しるしやパターニングなどを形成するために、挿入物と同様に作用する他の要素を含み得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、そのようなモールド技法はしばしば、説明されたアイテムに一致しないものの形成を引き起こすことがある。すなわち、その場モールド技法を通じて形成されたキャビティ、チャンネルなどのサイズ及び配置が、ある耳栓と次のものとの間でしばしばずれることが知られている。そのような一致しない結果は望ましくない。加えて、耳栓製造者は、キャビティ、チャンネル、及び/又は表面装飾を有する音声減衰要素を製造するために、いくつかの異なる耳栓金型を必要とし、これによりコストが増し且つ一般に製造が複雑化する。
【0013】
耳栓の音声減衰要素は一体成形(casting)プロセスを通じて形成されてもよい。この場合、弾性のある圧縮可能材料がシート状に形成され、それからその後に個片にダイ切断されて、音声減衰要素を形成する。この一体成形プロセスの間で、キャビティ、チャンネル、又は表面装飾の形成は可能ではない。そのような形状は、音声減衰要素の一体成形の後に、機械的な手段などによって形成されなければならない。しかし、これは、追加の製造及びプロセスステップを必要とし、加えて、製造された形状はしばしば一つの減衰要素と次のものとの間で一致しなかったり、適当ではない場合がある。
【0014】
押し出し成形プロセスが、耳栓のための圧縮可能な弾性のある音声減衰要素を形成するためにしばしば使用される。しかし、そのようなプロセスは、音声減衰要素におけるキャビティ又はチャンネルのその形成中の生成を可能にはしない。以上のとおり、押し出し成形された音声減衰要素または前もってモールド形成された音声減衰要素の場合、キャビティ、チャンネル、又は表面装飾のような形状は、音声減衰要素の形成の後に実行される別個の製造ステップにて、音声減衰要素に形成されなければならない。
【0015】
例えば、音声減衰要素の形成の後に、キャビティ、チャンネルなどが圧縮可能な弾性材料に効果的に刻み込まれてもよい。特に、高速ドリルを使用してキャビティ又はチャンネルを音声減衰要素に設けてもよい。しかし、この技法は、ドリルが圧縮可能な弾性材料を裂いたり引き剥がしたりしやすいために、適切ではない。また、回転しているドリルは、ドリル作業中に音声減衰要素をその固定具から引っ張ることがあり、これにより製造を中断させてしまう。他の技法としては、高温を有する熱的要素が音声減衰要素に押し付けられて、キャビティ、チャンネルなどを形成するために圧縮可能な弾性材料を効果的に溶かす技法がある。しかし、この方法はまた、キャビティ、チャンネルなどの形状不一致を引き起こすことがある。特に、焦げた圧縮可能な弾性材料が熱的要素に付着し、蓄積されることにより、キャビティ及びチャンネルの直径が、少なくとも部分的には、多数の耳栓の製造を通じて顕著に変化し得る。
【0016】
上述のように、耳栓の音声減衰要素は、耳栓にある程度の剛性を提供し且つその便利な挿入及び除去を可能にするために使用される剛性又は半剛性ステムを受け取るキャビティ等を有する。ある実施形態では、ステムは、ステムの一端に形成され、コード要素の一端を受けるステムキャビティ等を含む。コード要素は、ステムキャビティ等内のステムに取り付けられ、且つ第2の耳栓の第2のステムの反対側の端に取り付けられる。そして、これによりコード付きステム耳栓の対を形成する。
【0017】
ステムは、例えば押し出し成形プロセスによって形成され得る。そのようなプロセスの間に、ステムキャビティ等は形成できない。ステムキャビティ等は、別個の製造プロセスにおいて、例えば、ステムの押し出し成形の後に、ドリルを用いてステムに孔を形成するなどの方法で形成されなければならない。あるいは、ステムはモールド又は一体成形プロセスを通じて製造されてもよい。その場合、ステムキャビティ等はそれぞれ、ステムの形成の間にその場で、あるいはその後に機械的なプロセスを介して、製造される。どちらの場合にも、伝統的な方法によるステムキャビティ等の形成は、しばしば、ステム内のキャビティ等の配置の不一致及び不適当なキャビティ寸法を引き起こす。
【0018】
以上のとおり、耳栓から材料を除去して、耳栓の音声減衰要素又はステムにおけるキャビティ、貫通チャンネル、及び表面装飾のような表面要素を、効果的に、効率的に、及び一致して形成する方法が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0019】
従来技術の上述の、あるいは、他の問題及び欠点は、本発明の聴力保護装置及び製造方法によって克服又は低減される。
【0020】
前記耳栓の材料をレーザアブレーションによって除去するステップを含む耳栓を形成する方法が提供される。耳栓はレーザの直前に位置決めされ、前記耳栓のアブレーションされるべき部分が識別され、前記レーザが駆動されて、発せられたレーザ光が前記アブレーションされるべき部分に向けられ、前記アブレーションされるべき部分がレーザアブレーションによって除去される。本発明は、また、レーザアブレーションによって形成された形状を有する本体を含む耳栓にも関している。
【0021】
本発明の上述の、あるいは、その他の特徴及び効果は、以下の詳細な記載及び図面から、当業者によって認識及び理解され得る。
【0022】
ここで図面を参照するが、同様の要素はいくつかの図面において同じ符号が付されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の一つの実施形態である耳栓2を示す。耳栓2は、例えばフォーム又はゴム材料のような圧縮可能な弾性材料から構成されている。耳栓2は、一般的に第一端部4と反対側の第二端部6とを含む本体10を備えている。使用中、装着者は、耳栓本体10が耳管をブロックして、音声を減衰でき得るように、第二端部6を耳管に挿入する。挿入の間は、第一端部4は耳管の開口部に留まるか、又はそこから延在している。
【0024】
耳栓2はさらに、図2に示されるように、耳栓の本体10に形成されたキャビティ8を備える。上述のように、「キャビティ」という用語は、ここでは、音声減衰要素を貫通することなく、耳栓の音声減衰要素の中に形成された穴または凹部(リセス)を指す。ある実施形態では、キャビティ8は、本質的には耳栓2に形成された凹部であり、円筒形の断面を含む。キャビティ8の底部12は、キャビティ8の長手軸に対して垂直で、側壁14は長手軸に平行である。あるいは、もちろん、底部12及び側壁14の形状及び配置は適宜、変更されてもよく、球状、半球状、又は角を有していてもよい。
【0025】
キャビティ8は、ある実施形態では、コード18(図3参照)の端部16を受ける。コード18は、耳栓2を第2の耳栓(他の耳栓)に接続する機能を果たす。コード18の端部16はキャビティ8に挿入され、そこで耳栓2の圧縮可能な弾性材料に結合される。そして、これによりコード付き耳栓対が構成される。
【0026】
キャビティ8の内部におけるコード18および耳栓2の適切で且つ一致した結合のために、キャビティ8が耳栓2において、正確な寸法の深さ及び幅を有して所定の角度で形成されることが重要である。また、キャビティ8の底部12及び側壁14が、既述のような結合を容易にするために、滑らかで一致した係合表面として形成されることが重要である。
【0027】
ここで図1から図4を参照して、耳栓2を製造する方法をここで説明する。まず、はじめに、キャビティ本体10が形成される。例えば、モールド、押し出し成形、第キャストなどのような任意の許容可能なプロセスを使用して、耳栓本体10を形成してもよい。モールドプロセスでは、耳栓本体の材料である圧縮可能な弾性材料が金型に液体状態で挿入され、金型の形状を取ることが可能にされる。その後、圧縮可能な弾性材料は硬化し、キャビティ8なしの耳栓本体10が金型から射出される。
【0028】
次に、キャビティ8が耳栓本体10に形成される。最初に、本体10を形成する圧縮可能な弾性材料のアブレーション部20が、アブレーション(除去)のために識別される。アブレーション部20は、本体10の第一端部4から第二端部6に向かって延びる。耳栓本体10は、固定具22内に固定されており、アブレーション部20がレーザ24のレーザ光出射端26に対向するように、レーザ24の真正面に位置決めされる。レーザ光28はレーザ光出射端26から出射され、耳栓本体10に向かって伝搬する。レンズ30は、当該レーザ光28を所定のスポットサイズになるようにレーザ光28を集光する。レーザ光28は、アブレーション部20を耳栓本体10から完全にアブレーションするべく、レンズ30を通ってアブレーション部20に向けられる。ひとたびアブレーションが生じると、レーザ光28の伝搬は止められて、新しく形成されたキャビティ8を含む完成した耳栓2が固定具22から取り外される。耳栓2は、それからさらに製造されてもよく、例えば、コード18の端16がそれからキャビティ8に挿入されて、その底部12及び側壁14に接着材料で結合されてもよい。
【0029】
耳栓2の製造にて使用されるレーザ22は、説明したように耳栓本体10にキャビティ8を形成するために適した任意のタイプのレーザを用いることができる。例えば、レーザ22は、任意の適切な固体、ガス、エキシマ、ダイ、又は半導体レーザであり得る。
【0030】
ある実施形態では、二酸化炭素(CO2)ガスレーザが使用されて、キャビティ8を形成するために耳栓本体10をアブレーションする。このとき、キャビティ8は0.050”(インチ)の直径を有する。より具体的に、25Wの出力パワー、約3.5mmのビーム直径、約4mRのビーム発散、及び10.57〜10.63μmの範囲の波長を有するCO2レーザが使用される。レンズ30は、この実施形態では4インチ(4”)レンズであり、これが0.050”のスポットサイズを提供する。アブレーション部20がアブレーションされ、キャビティ8が5psiのエアアシストを使用して250msパルスで形成される。適切なCO2レーザは、例えばシンラッド社(Synlad,Inc.)によって商業的に製造された“Series 48−2 CO2レーザ”である。
【0031】
耳栓2にてレーザアブレーションによって形成されるキャビティ8は、ある実施形態では直径0.050”を有し、コード18の端部16を受け取ってコード18の耳栓2への取り付けを容易にするために使用されるものとして説明されている。しかし、もちろん、耳栓本体10に形成されるキャビティ8が特定の耳栓の所望の用途に応じて異なる形状及び/又はサイズを有し得ることは、本発明の範囲内と予期される。
【0032】
例えば、キャビティ8は、図5に示されるようにステム部品32を受けるために、レーザアブレーションによって形成されてもよい。ここで、キャビティ8には、ステム部品32の適切な受容及び搭載を可能にする直径及び形状が与えられる。ステム部品32は、最終的には耳栓2の本体10の内部に完全に配置されてもよく、あるいは、ステム部品32の一端が耳栓2の第一端部4から突出したままにされていてもよい。ステム部品32は、耳栓2にある程度の剛性を与えるために、剛性又は半剛性材料から形成される。
【0033】
他の例では、キャビティ8は、説明されたように、図6に示されるような検出可能な挿入物34を受けるためにレーザアブレーションによって形成され得る。検出可能な挿入物34は、例えば金属や、磁性的またはX線での検出が可能な材料のような任意の容易に検出可能な材料から構成される。検出可能な挿入物34は、好ましくは形状が球形で、先に記述されたコード18と組み合わせて使用されて検出可能なコード付き耳栓対を形成し得る。
【0034】
さらに他の例では、キャビティ8は、レーザアブレーションによって、耳栓本体10の内部であって、キャビティ8の近傍に低減圧力ゾーンが形成され得る。耳栓2が耳管内に挿入されると、本体10は圧縮され、それから耳管内で拡張し得る。耳栓本体10の拡張の際、低減圧力ゾーンにおいて外向きに作用する圧力(拡張圧力)は、耳栓の他の部分における拡張圧力よりも小さい。レーザアブレーションによって形成された低減圧力ゾーンの低減された拡張圧力は、装着者に対する快適さを向上する。
【0035】
図7Aは、本発明の他の実施形態である耳栓36を示す。耳栓36は、第一及び第二の対向する端部40及び42をそれぞれ有する本体38を含む。第一及び第二の端部40及び42は、前述した第一及び第二の端部4及び6にそれぞれ一般的に類似している。耳栓36はさらに、耳栓本体38を貫通し、第一端部40から第二端部42まで形成されたチャンネル44を含む。前述のように、「チャンネル」という用語は、ここでは、耳栓の音声減衰要素に形成された、音声減衰要素を完全に貫通する孔又は凹部を指し、チャンネルは少なくとも2箇所で耳栓の外部に開口している。そのため、チャンネル44は耳栓36をその長尺方向に横切る狭い通路であり、第一端部40における一つの開口と第二端部42における一つの開口とを含んでいる。耳栓2と同様に、耳栓36は、例えばフォーム材料又はゴム材料のような圧縮可能な弾性材料から構成されている。
【0036】
チャンネル36は、音声の伝搬を容易にするために使用され得る。例えば、ある実施形態では、チャンネル36は第一端部40を介して耳栓本体38を通過し、耳栓36を使用中に装着者の耳管の直前に配置される第二端部42まで、特定の音声の通過を許容するために利用される。チャンネル44は、図面では第一端部40から第二端部42まで、耳栓36の長手軸に対して略平行な経路で延在するように示されている。しかし、他の実施形態では、チャンネル44は、側部46から第二端部42まで耳栓本体38を横切るように形成されてもよい。その上さらに、図示されるように耳栓36は、側部46から第一端部40まで延びる一つまたはそれ以上の追加のチャンネルを含んでもよい。このように、様々な音声減衰通路が可能である。
【0037】
他の実施形態では、チャンネル44はコミュニケーションを容易にする器具を受ける。例えば、図7Bに示されているように、チャンネルはレシーバ又はトランスデューサのようなコミュニケーション挿入物45を受け取ってもよい。挿入物45は、耳栓本体38の内部で耳栓本体38に結合されるか、または、耳栓38の内部で保持されて、音声を装着者の耳管まで伝達するために利用される。あるいは、チャンネル44は、図7Cに示されるようにチューブ要素47を受け得る。チューブ要素47は、耳栓本体38における通路を維持する中空部材であり、そこを通って音声が伝搬し得る。チューブ要素47の端部49は、チャンネル44の内部から耳栓36の外部まで延在する。チューブ要素47は、端部49においてコミュニケーションアセンブリ51に接続され得る。コミュニケーションアセンブリ51は、チューブ要素47の通路を通って装着者の耳管まで伝搬される音声を作成する。
【0038】
ここで図7A〜図7C及び図8を参照して、耳栓36の製造方法を説明する。最初に、耳栓本体38がチャンネル44なしで、例えばモールド、押し出し成形、ダイキャストなどを含む任意の従来のプロセスを通じて形成される。モールドプロセスでは、弾性のある圧縮可能な材料が柔軟な形態で金型に注がれた後、材料が硬化する。そして、これによりチャンネル44の無い耳栓本体38が形成される。
【0039】
形成された耳栓本体38は、その後、金型から取り外されて、耳栓38を高さ方向に僅かに圧縮した状態で固定具22に固定される。続いて、チャンネル44を形成するために除去されなければならない圧縮可能な弾性材料に対応する耳栓本体35のアブレーション部35が識別される。耳栓本体10は、アブレーション部35がレーザ光出射端26に近接対向して配置されるように、レーザ24の正面に位置決めされる。レーザ24が駆動されて、レーザ光出射端26からレーザ光28が出射される。出射されたレーザ光28は、レンズ30により、所定のスポットサイズに集光させられる。レーザ光28は、耳栓本体38のアブレーション部35を完全に除去するように、レンズ30を通ってアブレーション部35に向かう。そして、このレーザ光によりチャンネル44が形成される。
【0040】
ひとたびアブレーションが生じると、レーザ光28は止められて、新しく形成されたチャンネル44を含む完成した耳栓36が固定具22から取り外される。耳栓36は、その後、さらに別の製造ステップを経て完成されてもよい。例えば、チャンネル44の形成後、コミュニケーション挿入物45又はチューブ要素47が、チャンネル44に挿入されて、そこで耳栓本体38に結合されてもよい。
【0041】
任意の適したレーザがチャンネル44の形成におけるアブレーション目的に使用され得て、これは固体、ガス、エキシマ、ダイ、又は半導体レーザを含むが、これらに限定されるものではない。
【0042】
ある実施形態では、二酸化炭素(CO2)ガスレーザが使用されて、チャンネル44を形成するために耳栓本体10をアブレーションする。このとき、チャンネル44は0.090”の直径を有する。CO2レーザは、耳栓2に関連して前述されたものと同様に、25Wの出力パワー、約3.5mmのビーム直径、約4mRのビーム発散、及び10.57〜10.63μmの範囲の波長を有する。レンズ30は、この実施形態では焦点長さ7.5”の4インチ(4”)レンズであり、0.090”のスポットサイズを提供する。レーザの速さは20インチ/分に設定され、40psiのエアアシストが利用される。シンラッド社(Synlad,Inc.)によって商業的に製造された“Series 48−2 CO2レーザ”を使用してチャンネル44を形成してもよい。
【0043】
言及したように、耳栓本体38は、アブレーションに先立って固定具22に圧縮される。好ましくは、説明された例では、本体38は高さ0.15”に圧縮される。そのような圧縮は、アブレーション部35の正確且つ一致した除去を可能にし、これによりチャンネル44の形成を容易にする。
【0044】
本発明の他の実施形態では、耳栓48及び50が、図9及び図10にそれぞれ示されるように形成される。耳栓48は、外側表面54に形成されたマーク52を含む。耳栓50は、外側表面58に形成されたパターン56を含む。マーク52及びパターン56の両方は、本質的に各耳栓48,50の外側表面54及び58に刻み込まれる。
【0045】
マーク52及びパターン56の刻み込みは、以下のようにレーザアブレーションによって実行される。最初に、マーク52又はパターン56を含まない耳栓48及び50が、例えばモールド、押し出し成形、ダイキャストなどのような従来のプロセスを通じて製造される。すなわち、耳栓48及び50は、滑らかで且つ一様な外側表面54及び58をそれぞれ含むように形成される。それから、耳栓48及び50は各々別個に固定具22に配置されて、レーザ24によってレーザアブレーションの対象となる。
【0046】
特に、耳栓48に関して、所望のマーク52に対応したアブレーション部が識別され、耳栓48はレーザ24の近接正面に配置され、そこから出射されるレーザ光28で照射される。出射されたレーザ光28はアブレーション部をアブレーションし、これによりマーク52を形成する。
【0047】
同様の技法が、耳栓50にパターン56を形成する場合にも使用される。すなわち、耳栓50は、滑らかで且つ一様な外側表面58を持って形成され、レーザ24の近接正面に配置される。所望のパターン56に対応する外側表面58のアブレーション部が識別される。外側表面58は、レーザ24から出射されて外側表面58に入射するレーザ光28で照射され、これによりアブレーション部の完全なアブレーションが引き起こされ、パターン56の形成が行われる。
【0048】
マーク52及びパターン56は、ここでは一般的に記述され且つ示されているのみである。マーク52は任意の文字、キャラクターなどを含み得て、且つ例えばブランドまたはトレード名を示すように設計され得る。パターン56は、選択されたレーザの正確さのみによって制約され、一般的にアブレーションされたキャラクター、ライン、形状などの任意の配置を備え得て、それらは単独で又は組み合わされて耳栓50の表面装飾として表され得る。
【0049】
任意の適したレーザがマーク52及びパターン56の形成におけるアブレーション目的に使用され得て、これは固体、ガス、エキシマ、ダイ、又は半導体レーザを含むが、これらに限定されるものではない。好適な実施形態では、シンラッド社によって商業的に利用可能にされたCO2ガスレーザが使用され得る。
【0050】
図11Aは、本発明の他の実施形態における耳栓60を示す。耳栓60は、図5に示された耳栓と同様に、ステム部品32、キャビティ8、及び耳栓本体10を含む。しかし、耳栓60は、さらに、ステム部品32の第一端部64に形成されたステムキャビティ62も含む。
【0051】
ステムキャビティ62は、任意の所望の寸法又は配置で形成され得る。ある実施形態では、ステムキャビティ62は円筒形状で、ステム32の長手軸に沿ってステム32の中に延在している。ステムキャビティ62は、図3に図示されたコード18の端部16を受けるために使用され得る。これにより、コード18が、ステムキャビティ62のステム部品32に対応して結合され得る。これにより、コード・ステム付きの耳栓の対が生成される。
【0052】
もちろん、ステムキャビティ62は、例えば図6に図示されたような検出可能な挿入物34のような他のアイテムを受けるために使用されることができる。述べられたように、検出可能な挿入物34は、例えば金属、磁性的、又はX線検出可能である材料のような任意の容易に検出可能な材料から構成される。したがって、ステム付きの検出可能な耳栓が、本実施形態に従って形成され得る。
【0053】
ステムキャビティ62は、レーザアブレーションを通じて形成される。最初に、ステム部品32は、例えばモールド又は押し出し成形プロセスを通じて形成される。それから、ステム部品32が、レーザ24の近接正面に配置される。レーザ光28はレーザ24から出射され、ステム部品32に向かって照射される。ステム部品32のステムキャビティに相当する部分がレーザ光28で照射されることによりアブレーションされ、これによりステムキャビティ62が形成される。ステムキャビティ62は、ステム部品が耳栓本体10に固定される前または後に、ステム部品32に形成され得ることに留意されたい。
【0054】
ステム部品32は、言及されたように、剛性又は半剛性要素であり、任意の適切なプラスチック又はゴムタイプ材料から形成され得る。さらに、ステム部品32は、多孔性材料から構成されてもよい。
【0055】
レーザアブレーションによる耳栓のステム内のキャビティの形成が上述されてきた。しかし、本発明の範囲は、耳栓ステムに対するレーザアブレーションの任意の適用を含む。例えば、レーザアブレーションは、ステムにマーク又はパターニングのような表面装飾を形成するために使用され得る。さらに、レーザアブレーションは、ステムに所望の形状又は輪郭を持たせるために、又はステムを完全に貫通するチャンネルを形成するために、又はステムに任意の他の表面形状を形成するために、利用され得る。
【0056】
例えば、図11Aは、ステム32を受けるためにそこに形成されたキャビティ8を有する本体10を含む耳栓66を示す。ステム32は、ステム32を完全に通って形成されたチャンネル68を含む。チャンネル68は、ここで論じられたようにレーザアブレーションによって形成され、例えば図7B及び図7Cのコミュニケーション挿入物45又はチューブ要素47をそれぞれそこに受けて且つ保持し、これにより装着者とのコミュニケーションを容易にするために使用され得る。
【0057】
本発明は、ここで説明され且つ予期されているように、耳栓から材料を除去して、耳栓にキャビティ、貫通チャンネル、及び表面装飾のような表面要素を形成する効果的、効率的で且つ一致した方法を提供する。
【0058】
好適な実施形態が示され且つ記述されてきたが、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく、様々な改変及び代替がそれに行われ得る。したがって、本発明が描写によって記述されてきたが制約されないことが、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明にしたがった耳栓の正面図である。
【図2】図1の耳栓の断面図である。
【図3】コードの正面図である。
【図4】図1の耳栓を形成する方法の模式的な図である。
【図5】別の実施形態における図1の耳栓の断面図である。
【図6】別の実施形態における図1の耳栓の断面図である。
【図7A】本発明に従った耳栓の断面図である。
【図7B】本発明に従った耳栓の断面図である。
【図7C】本発明に従った耳栓の断面図である。
【図8】図7Aから図7Cの耳栓の形成方法の模式的な図である。
【図9】本発明に従った耳栓の正面図である。
【図10】本発明に従った耳栓の正面図である。
【図11A】本発明に従った耳栓の断面図である。
【図11B】本発明に従った耳栓の断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザアブレーションによって材料を除去するステップを含む、耳栓の形成方法。
【請求項2】
前記材料を除去するステップは、前記耳栓にキャビティを形成するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記材料を除去するステップは、前記キャビティを前記耳栓の音声減衰部の第一端部に形成するステップをさらに含み、
前記キャビティは、円筒形状を有し、且つ、前記音声減衰部の長手軸に沿って前記第一端部に対向する前記音声減衰部の第二端部に向かって前記音声減衰部の中に延在している、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記キャビティの中にコード、ステム、及び検出可能な挿入物の少なくとも一つを挿入し、保持するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記材料を除去するステップは、約25ワットのパワー出力、約250ミリ秒のパルス、及び約5ポンド/平方インチのエアアシストを含む二酸化炭素レーザから発せられたレーザ光を前記音声低減部に照射して、約0.050インチの直径の前記キャビティを形成するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記材料を除去するステップは、前記キャビティを前記耳栓のステム部の第一端部に形成するステップをさらに含み、
前記キャビティは、円筒形状を有し、且つ、前記ステムの本体の中に前記ステムの長手軸に沿って前記第一端部に対向する前記ステムの第二端部に向かって延在しており、
前記耳栓が前記第二端部で前記ステムに取り付けられた音声減衰要素を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記キャビティの中にコード及び検出可能な挿入物の少なくとも一つを挿入し保持するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記材料を除去するステップは、前記耳栓の少なくとも一部を貫通するチャネルを形成するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記材料を除去するステップは、前記チャネルを前記耳栓の音声減衰部に形成するステップをさらに含み、
前記チャンネルは、前記音声減衰部の第一端部における第一開口と前記第一端部に対向する前記音声減衰部の第二端部における第二開口とを有し、
前記チャンネルは、前記第一開口から前記第二開口まで前記音声減衰部の内部を長手方向に横切っている、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記材料を除去するステップは、約25ワットのパワー出力、約20インチ/分の速さ、及び約40ポンド/平方インチのエアアシストを含む二酸化炭素レーザから発せられたレーザ光に前記音声低減部に照射して、約0.090インチの直径の前記チャンネルを形成するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記材料を除去するステップは、前記チャンネルを前記耳栓のステム部に形成するステップをさらに含み、
前記チャンネルは、前記ステムの第一端部における第一開口と前記第一端部に対向する前記ステムの第二端部における第二開口とを有し、
前記チャンネルは、前記第一開口から前記第二開口まで前記ステムの内部を長手方向に横切っており、
前記耳栓が前記第二端部で前記ステムに取り付けられた音声減衰要素を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記材料を除去するステップは、前記耳栓の音声減衰部及び前記耳栓のステム部を貫通する前記チャンネルを形成するステップをさらに含み、
前記ステム部に前記音声減衰部を取り付けるステップをさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記チャンネルに前記耳栓の装着者のコミュニケーションを容易にする挿入物を配置するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記挿入物を配置するステップは、
前記チャンネルにレシーバ又はトランスデューサを挿入するステップと、
前記レシーバ又はトランスデューサを前記チャンネルにて前記耳栓に結合するステップと、
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記挿入物を配置するステップは、
チューブ状要素を前記チャンネルに挿入するステップと、
前記チューブ状要素を前記チャンネルにて前記耳栓に結合するステップと、
を含み、
前記チューブ状要素は、前記耳栓の第一端部から前記耳栓の外部まで延在し且つそこを通って形成された通路を含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記チューブ状要素の前記延在している端部を通信アセンブリに動作可能に接続し、前記通路を通って装着者の耳管まで伝搬する音声を生成するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記材料を除去するステップは、前記耳栓の表面に表面装飾を形成するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記表面装飾を形成するステップは、前記表面にしるし又はパターンを刻むステップを含み、
前記表面が前記耳栓の音声減衰部に位置している、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記表面装飾を形成するステップは、前記表面にしるし又はパターンを刻むステップを含み、
前記表面が前記耳栓のステム部に位置し、前記耳栓が前記ステム部に取り付けられた音声減衰部を含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
耳栓をレーザの近接対向位置に位置決めするステップと、
前記耳栓のアブレーションされるべき部分を識別するステップと、
前記レーザを駆動して、発せられたレーザ光を前記アブレーションされるべき部分に向けるステップと、
前記アブレーションされるべき部分をアブレーションするステップと、
を含む、耳栓の形成方法。
【請求項21】
前記アブレーションされるべき部分が前記耳栓に形成されるべきキャビティに対応する前記耳栓の部分を備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記耳栓が音声減衰部とステム部とを備え、
前記キャビティが前記音声減衰部と前記ステム部との少なくとも一つに形成されている、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記アブレーションされるべき部分が、前記耳栓の少なくとも一部を通って形成されるべきチャンネルに対応する前記耳栓の部分を備え、
前記部分のアブレーションステップが前記チャンネルを形成する、
請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記耳栓が音声減衰部とステム部とを備えており、
前記チャンネルが前記音声減衰部及びステム部の少なくとも一つに形成される、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記チャンネルが前記耳栓の音声減衰部に形成され、
前記耳栓を位置決めするステップが、前記音声減衰部を固定具に配置するステップと、
前記音声減衰部を前記固定具に圧縮するステップと、前記音声減衰部を圧縮状態に維持するステップと、
前記固定具を前記レーザの直前に位置決めするステップと、
を備える、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記アブレーションされるべき部分が、前記耳栓の外側表面に形成されるべき表面装飾に対応する前記耳栓の部分を備え、
前記部分のアブレーションステップが前記表面装飾を形成する、
請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記表面装飾が前記外側表面に形成されるしるし又はパターンの少なくとも一つを備える、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記キャビティの中にコード、ステム部品、及び検出可能な挿入物の少なくとも一つを受容し且つ保持するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
コミュニケーションを容易にするために前記チャンネルに挿入物を配置するステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
音声減衰部と、レーザアブレーションによって形成された形状と、を備える、耳栓。
【請求項31】
前記形状が前記音声減衰部の第一端部に形成されたキャビティを備え、
前記キャビティが、前記音声減衰部の長手軸に沿って、前記第一端部に対向する音声減衰部の第二端部に向かって前記音声減衰部の中に延在している円筒形状を含む、
請求項30に記載の耳栓。
【請求項32】
前記キャビティの中に配置されたコード、ステム、及び検出可能な挿入物の少なくとも一つをさらに備える、請求項31に記載の耳栓。
【請求項33】
前記形状が前記音声減衰部を通って形成されたチャンネルを備え、
前記チャンネルが、前記音声減衰部の第一端部における第一開口と前記第一端部に対向する前記音声減衰部の第二端部における第二開口とを有し、
前記チャンネルが前記第一開口から前記第二開口まで前記音声減衰部の長手長さを横切っている、
請求項30に記載の耳栓。
【請求項34】
前記耳栓の装着者のコミュニケーションを容易にするために前記チャンネルに配置された挿入物をさらに備える、請求項33に記載の耳栓。
【請求項35】
前記挿入物が、レシーバ、トランスデューサ、及びチューブ状要素の少なくとも一つを備え、
前記チューブ状要素が前記耳栓の第一端部から前記耳栓の外部まで延在し且つそこを通って形成された通路を含む、
請求項34に記載の耳栓。
【請求項36】
前記形状が前記音声減衰部の外側表面に形成された表面装飾を備える、請求項30に記載の耳栓。
【請求項37】
前記表面装飾が前記外側表面に刻まれたしるし又はパターンを備える、請求項36に記載の耳栓。
【請求項38】
前記音声減衰部に取り付けられたステム部をさらに備え、前記形状が前記ステム部に形成されている、請求項30に記載の耳栓。
【請求項39】
前記形状が、前記ステム部の端に形成されたキャビティと、前記ステム部を全体的に通って形成されたチャンネルと、前記ステム部の外側表面に形成された表面装飾と、の少なくとも一つを備える、請求項38に記載の耳栓。
【請求項40】
前記レーザアブレーションステップが、前記耳栓本体を、所定時間の間、二酸化炭素レーザから発せられたレーザ光に露光するステップを含む、請求項30に記載の耳栓。
【請求項1】
レーザアブレーションによって材料を除去するステップを含む、耳栓の形成方法。
【請求項2】
前記材料を除去するステップは、前記耳栓にキャビティを形成するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記材料を除去するステップは、前記キャビティを前記耳栓の音声減衰部の第一端部に形成するステップをさらに含み、
前記キャビティは、円筒形状を有し、且つ、前記音声減衰部の長手軸に沿って前記第一端部に対向する前記音声減衰部の第二端部に向かって前記音声減衰部の中に延在している、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記キャビティの中にコード、ステム、及び検出可能な挿入物の少なくとも一つを挿入し、保持するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記材料を除去するステップは、約25ワットのパワー出力、約250ミリ秒のパルス、及び約5ポンド/平方インチのエアアシストを含む二酸化炭素レーザから発せられたレーザ光を前記音声低減部に照射して、約0.050インチの直径の前記キャビティを形成するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記材料を除去するステップは、前記キャビティを前記耳栓のステム部の第一端部に形成するステップをさらに含み、
前記キャビティは、円筒形状を有し、且つ、前記ステムの本体の中に前記ステムの長手軸に沿って前記第一端部に対向する前記ステムの第二端部に向かって延在しており、
前記耳栓が前記第二端部で前記ステムに取り付けられた音声減衰要素を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記キャビティの中にコード及び検出可能な挿入物の少なくとも一つを挿入し保持するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記材料を除去するステップは、前記耳栓の少なくとも一部を貫通するチャネルを形成するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記材料を除去するステップは、前記チャネルを前記耳栓の音声減衰部に形成するステップをさらに含み、
前記チャンネルは、前記音声減衰部の第一端部における第一開口と前記第一端部に対向する前記音声減衰部の第二端部における第二開口とを有し、
前記チャンネルは、前記第一開口から前記第二開口まで前記音声減衰部の内部を長手方向に横切っている、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記材料を除去するステップは、約25ワットのパワー出力、約20インチ/分の速さ、及び約40ポンド/平方インチのエアアシストを含む二酸化炭素レーザから発せられたレーザ光に前記音声低減部に照射して、約0.090インチの直径の前記チャンネルを形成するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記材料を除去するステップは、前記チャンネルを前記耳栓のステム部に形成するステップをさらに含み、
前記チャンネルは、前記ステムの第一端部における第一開口と前記第一端部に対向する前記ステムの第二端部における第二開口とを有し、
前記チャンネルは、前記第一開口から前記第二開口まで前記ステムの内部を長手方向に横切っており、
前記耳栓が前記第二端部で前記ステムに取り付けられた音声減衰要素を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記材料を除去するステップは、前記耳栓の音声減衰部及び前記耳栓のステム部を貫通する前記チャンネルを形成するステップをさらに含み、
前記ステム部に前記音声減衰部を取り付けるステップをさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記チャンネルに前記耳栓の装着者のコミュニケーションを容易にする挿入物を配置するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記挿入物を配置するステップは、
前記チャンネルにレシーバ又はトランスデューサを挿入するステップと、
前記レシーバ又はトランスデューサを前記チャンネルにて前記耳栓に結合するステップと、
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記挿入物を配置するステップは、
チューブ状要素を前記チャンネルに挿入するステップと、
前記チューブ状要素を前記チャンネルにて前記耳栓に結合するステップと、
を含み、
前記チューブ状要素は、前記耳栓の第一端部から前記耳栓の外部まで延在し且つそこを通って形成された通路を含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記チューブ状要素の前記延在している端部を通信アセンブリに動作可能に接続し、前記通路を通って装着者の耳管まで伝搬する音声を生成するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記材料を除去するステップは、前記耳栓の表面に表面装飾を形成するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記表面装飾を形成するステップは、前記表面にしるし又はパターンを刻むステップを含み、
前記表面が前記耳栓の音声減衰部に位置している、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記表面装飾を形成するステップは、前記表面にしるし又はパターンを刻むステップを含み、
前記表面が前記耳栓のステム部に位置し、前記耳栓が前記ステム部に取り付けられた音声減衰部を含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
耳栓をレーザの近接対向位置に位置決めするステップと、
前記耳栓のアブレーションされるべき部分を識別するステップと、
前記レーザを駆動して、発せられたレーザ光を前記アブレーションされるべき部分に向けるステップと、
前記アブレーションされるべき部分をアブレーションするステップと、
を含む、耳栓の形成方法。
【請求項21】
前記アブレーションされるべき部分が前記耳栓に形成されるべきキャビティに対応する前記耳栓の部分を備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記耳栓が音声減衰部とステム部とを備え、
前記キャビティが前記音声減衰部と前記ステム部との少なくとも一つに形成されている、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記アブレーションされるべき部分が、前記耳栓の少なくとも一部を通って形成されるべきチャンネルに対応する前記耳栓の部分を備え、
前記部分のアブレーションステップが前記チャンネルを形成する、
請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記耳栓が音声減衰部とステム部とを備えており、
前記チャンネルが前記音声減衰部及びステム部の少なくとも一つに形成される、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記チャンネルが前記耳栓の音声減衰部に形成され、
前記耳栓を位置決めするステップが、前記音声減衰部を固定具に配置するステップと、
前記音声減衰部を前記固定具に圧縮するステップと、前記音声減衰部を圧縮状態に維持するステップと、
前記固定具を前記レーザの直前に位置決めするステップと、
を備える、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記アブレーションされるべき部分が、前記耳栓の外側表面に形成されるべき表面装飾に対応する前記耳栓の部分を備え、
前記部分のアブレーションステップが前記表面装飾を形成する、
請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記表面装飾が前記外側表面に形成されるしるし又はパターンの少なくとも一つを備える、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記キャビティの中にコード、ステム部品、及び検出可能な挿入物の少なくとも一つを受容し且つ保持するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
コミュニケーションを容易にするために前記チャンネルに挿入物を配置するステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
音声減衰部と、レーザアブレーションによって形成された形状と、を備える、耳栓。
【請求項31】
前記形状が前記音声減衰部の第一端部に形成されたキャビティを備え、
前記キャビティが、前記音声減衰部の長手軸に沿って、前記第一端部に対向する音声減衰部の第二端部に向かって前記音声減衰部の中に延在している円筒形状を含む、
請求項30に記載の耳栓。
【請求項32】
前記キャビティの中に配置されたコード、ステム、及び検出可能な挿入物の少なくとも一つをさらに備える、請求項31に記載の耳栓。
【請求項33】
前記形状が前記音声減衰部を通って形成されたチャンネルを備え、
前記チャンネルが、前記音声減衰部の第一端部における第一開口と前記第一端部に対向する前記音声減衰部の第二端部における第二開口とを有し、
前記チャンネルが前記第一開口から前記第二開口まで前記音声減衰部の長手長さを横切っている、
請求項30に記載の耳栓。
【請求項34】
前記耳栓の装着者のコミュニケーションを容易にするために前記チャンネルに配置された挿入物をさらに備える、請求項33に記載の耳栓。
【請求項35】
前記挿入物が、レシーバ、トランスデューサ、及びチューブ状要素の少なくとも一つを備え、
前記チューブ状要素が前記耳栓の第一端部から前記耳栓の外部まで延在し且つそこを通って形成された通路を含む、
請求項34に記載の耳栓。
【請求項36】
前記形状が前記音声減衰部の外側表面に形成された表面装飾を備える、請求項30に記載の耳栓。
【請求項37】
前記表面装飾が前記外側表面に刻まれたしるし又はパターンを備える、請求項36に記載の耳栓。
【請求項38】
前記音声減衰部に取り付けられたステム部をさらに備え、前記形状が前記ステム部に形成されている、請求項30に記載の耳栓。
【請求項39】
前記形状が、前記ステム部の端に形成されたキャビティと、前記ステム部を全体的に通って形成されたチャンネルと、前記ステム部の外側表面に形成された表面装飾と、の少なくとも一つを備える、請求項38に記載の耳栓。
【請求項40】
前記レーザアブレーションステップが、前記耳栓本体を、所定時間の間、二酸化炭素レーザから発せられたレーザ光に露光するステップを含む、請求項30に記載の耳栓。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【公表番号】特表2007−501130(P2007−501130A)
【公表日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536518(P2006−536518)
【出願日】平成16年1月8日(2004.1.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/000507
【国際公開番号】WO2004/066895
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(500472888)カボット セイフティ インターメディエイト コーポレーション (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年1月8日(2004.1.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/000507
【国際公開番号】WO2004/066895
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(500472888)カボット セイフティ インターメディエイト コーポレーション (2)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]