説明

肥満及びインシュリン耐性障害を治療又は防止するための組成物

脂肪蓄積、脂肪動員を調節する方法及び組成物をここに提供する。方法には、SIRT1又はSir2など、あるサーチュインの活性又はレベルを調節するステップが含まれよう。例示的な方法には、細胞を、フラボン、スチルベン、フラバノン、イソフラボン、カテキン、カルコン、タンニン又はアントシアニジンなどのサーチュイン活性化化合物;又はニコチンアミドなどの阻害性化合物に接触させることで、脂肪蓄積をそれぞれ増す又は減らすステップを含む。他の方法には、あるサーチュインの活性又はたんぱく質レベルを増す作用薬を投与するステップなどを含む、対象のインシュリン耐性、代謝症候群及び糖尿病を治療又は防止する方法がある。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞中のサーチュインの活性及び/又はたんぱく質レベルを増す作用薬を治療上有効量、それを必要とする対象に投与するステップを含む、必要のある対象のインシュリン耐性障害を治療又は防止する方法。
【請求項2】
前記作用薬がサーチュイン活性化化合物、又はその塩もしくはプロドラッグである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サーチュイン活性化化合物が、式1-18に記載の化合物から成る群より選択される化合物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記サーチュイン活性化化合物がレスベラトロール、フィセチン、ブテイン、ピセアタンノール
又はケルセチンである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
(i)細胞中のサーチュインの活性又はたんぱく質レベルを増す;細胞中の5’-AMP活性化たんぱく質キナーゼ(AMPK)の活性又はたんぱく質レベルを増す;又は抗糖尿病薬である、第二の作用薬を前記対象に投与するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第二の作用薬が抗糖尿病薬である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
細胞中のサーチュインの活性及び/又はたんぱく質レベルを増す作用薬を治療上有効量、それを必要とする対象に投与するステップを含む、対象の体重を減らす、あるいは対象の体重増加を防止する、方法。
【請求項8】
前記作用薬がサーチュイン活性化化合物、又はその塩もしくはプロドラッグである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記サーチュイン活性化化合物が、式1-18に記載の化合物から成る化合物群より選択される化合物式を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記サーチュイン活性化化合物がレスベラトロール、フィセチン、ブテイン、ピセアタンノール又はケルセチンである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
細胞中のサーチュインの活性又はたんぱく質レベルを増す;(ii)細胞中の5’-AMP活性化たんぱく質キナーゼ(AMPK)の活性又はたんぱく質レベルを増す;又は抗肥満薬である、第二の作用薬を前記対象に投与するステップを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第二の作用薬が抗肥満薬である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
細胞中のサーチュインの活性及び/又はたんぱく質レベルを減らす作用薬を治療上有効量、それを必要とする対象に投与するステップを含む、必要とする対象の体重増加を促進する方法。
【請求項14】
前記作用薬がサーチュイン阻害性化合物である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記サーチュイン阻害性化合物が、式19-21から成る群より選択される式を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記サーチュイン阻害性化合物がニコチンアミドである、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
対象に第二の作用薬を投与するステップを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記第二の作用薬が体重増加促進作用薬である、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記対象がヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記対象がヒトである、請求項7に記載の方法。
【請求項21】
前記対象がヒトである、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
サーチュインの活性又はたんぱく質レベルを増す作用薬に細胞を接触させるステップを含む、脂肪生成能を持つ前記細胞中の脂肪蓄積を防止する方法。
【請求項23】
サーチュインの活性又はたんぱく質レベルを減らす作用薬に細胞を接触させるステップを含む、細胞中の脂肪蓄積又は脂肪生成を促進する方法。
【請求項24】
脂肪生成能を持つ前記細胞が、肝臓、膵臓又は筋肉の細胞である、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記細胞が脂肪細胞である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前脂肪細胞の分化が阻害されるように、細胞中のサーチュインの活性又はたんぱく質レベルを増す作用薬に前記前脂肪細胞を接触させるステップを含む、前記前脂肪細胞の分化を防止する方法。
【請求項27】
前記細胞が in vitroにある、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
体重又は体重増加を調節する作用薬を同定する方法であって、
(i)サーチュインを調節する作用薬を同定するステップと;
(ii)前記作用薬の体重増加に対する効果を判定するステップであって、体重又は体重増加に対する前記作用薬の効果の存在は、前記作用薬が体重又は体重増加を調節することの指標である、ステップと
を含む、方法。
【請求項29】
対象の肥満、インシュリン耐性、代謝症候群又は糖尿病を治療又は防止するための作用薬を同定する方法であって、
(i)サーチュインを活性化する作用薬を同定するステップと;
(ii)前記作用薬の肥満、インシュリン耐性、代謝症候群又は糖尿病に対する効果を判定するステップであって、肥満、インシュリン耐性、代謝症候群又は糖尿病の存在、程度又は発生における減少は、前記作用薬が、これらの状態を治療又は防止するための作用薬であることの指標である、ステップと
を含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2007−527418(P2007−527418A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−547544(P2006−547544)
【出願日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【国際出願番号】PCT/US2004/043847
【国際公開番号】WO2005/065667
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(592257310)プレジデント・アンド・フェロウズ・オブ・ハーバード・カレッジ (31)
【出願人】(501386533)ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション (9)
【Fターム(参考)】