説明

肥満症及びインシュリン抵抗性の治療のためのペプチド化合物

メタボリックシンドローム、特に肥満症及びインシュリン抵抗性の治療に用いられる、アンジオポイエチン−様タンパク質6(Angptl6)ペプチドを含む化合物が開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メタボリックシンドローム、特に肥満症及びインシュリン抵抗性の治療に用いるための、アンジオポイエチン−様タンパク質6(Angptl6)ペプチドに関する。
【背景技術】
【0002】
メタボリックシンドロームは、医学的障害の組み合わせが循環器疾患、脳卒中及び糖尿病についてのヒトの危険性を増加させる疾患であり、肥満症、脂質異常症及び高血糖を含む。(代謝性)X症候群としても知られているメタボリックシンドローム、インシュリン抵抗性症候群、リーブン症候群及びCHAOS(オーストラリア)は、世界中で大流行している。この症候群の病理は、中枢分布肥満症(central distributed obesity)、高密度リポタンパク質の減少、トリグリセリドの上昇、血圧上昇及び高血糖症の結果であると考えられる。メタボリックシンドロームを患っている人々は、2型糖尿病、冠動脈性心疾患、動脈壁内の血小板の蓄積と関連する他の疾患(例えば、脳卒中及び末梢血管疾患)の危険が上昇している。2つの欧州における有望な研究において、メタボリックシンドロームは、増加した心疾患及び死亡率の予測の判断材料であった(Isomaa et al.,Diabetes Care 24:683−689(2001);Lakka et al.,JAMA 288:2709−2716(2002)。
【0003】
メタボリックシンドロームの最も重要な原因は肥満症であると考えられている。メタボリックシンドロームの原因となる一般的な要因は未だに解明されていない。従って、メタボリックシンドロームの発症の原因となる遺伝子を同定する必要がある。これらの遺伝子の活性を調節し、又はこれらの遺伝子によりコードされる産物(例えば、タンパク質)の活性を調整する化学物質の同定を可能にする方法も必要である。このような化学物質は、例えば、メタボリックシンドロームを予防し、又はメタボリックシンドロームの少なくとも1種の症状を改善する薬剤として有用であり得る。
【0004】
WO2005097171及びOike et al.,Nat.Med.11:400408(2005)は、完全長のAngptl6タンパク質が肥満症及びインシュリン抵抗性に拮抗することを示し、抗肥満薬としての使用を示唆した。しかし、完全長のAngptl6タンパク質は、抗肥満治療にとって容認できない、血管形成をも引き起こす。従って、肥満症及びインシュリン抵抗性に拮抗するが、好ましくない血管形成の副作用のない、Angptl6タンパク質類似体又は誘導体が必要である。
【発明の概要】
【0005】
発明の要旨
本発明は、メタボリックシンドロームのような代謝障害の治療のために、特に肥満症及びインシュリン抵抗性の回復のために治療的に用いることができる、アンジオポイエチン−様タンパク質6(Angptl6)ペプチド化合物及びその組成物を提供する。
【0006】
Angptl6ペプチド化合物の治療的適用は、個体を苦しませている代謝障害を治療するための個体にAngptl6ペプチドを投与することを含む。このような障害には、肥満症、メタボリックシンドローム又はX症候群、並びに2型糖尿病が含まれるが、これらに限定されない。網膜症のような糖尿病の合併症は、更にそれによって確実に影響を受けるかもしれない。肥満症は、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、循環器病、胆石、変形性関節症及び特定の種類の癌のような病状との併存疾患であり、それらの原因となるかもしれない。個体において減量を達成するための、本明細書に開示される、1種以上のAngptl6ペプチド化合物の投与は、このような疾患の予防、前記病状及び他の病状のいずれか1種の治療の一部としても有用である。他の実施態様においては、1種以上の前記Angptl6ペプチド化合物を個体に投与することを含む、個体における代謝障害の治療方法が提供される。代謝障害は、糖尿病、メタボリックシンドローム、高血糖症及び肥満症からなる群から選択され、経口、粘膜、頬、舌下、鼻、直腸、皮下、経皮、静脈、筋肉内又は腹腔内の経路のような、末梢から脳の経路により投与することができる。最終的に、Angptl6ペプチド化合物は、個体による食物摂取量の減少を達成するために、個体における体重増加の減少を達成し、個体における体重増加を予防し、個体における減量を達成し、及び/又は個体における体重再増加を予防するために、個体に投与することができる。
【0007】
従って、本発明は、肥満症又は糖尿病のための治療薬として用いることができる、Angptl6タンパク質のコイルドコイル領域を含み、Angptl6タンパク質の無傷の(intact)球状フィブリノーゲン領域を除外した、Angptl6ペプチド化合物、並びにその組成物を提供する。特に、Angptl6ペプチドは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。更なる態様においては、Angptl6ペプチドは、異種タンパク質又はペプチドと結合している。例えば、異種タンパク質は、ヒト血清アルブミン、免疫グロブリン、免疫グロブリンのFcフラグメント及びトランスフェリンからなる群から選択することができる。他の態様においては、Angptl6ペプチド化合物は、Angptl6ペプチドを含む融合タンパク質を含み、Angptl6ペプチドは、異種タンパク質又はペプチド、例えば、免疫グロブリンのFc領域、Flag又はヘキサヒスチジンタグ又はリーダーペプチドと融合している。融合タンパク質は、異種タンパク質又はペプチドとAngptl6ペプチドとの間に、アミノ酸ERKCCVECPPCP(配列番号:17)又はVECPPCP(配列番号:18)又はGGGERKCCVECPPCP(配列番号:19)又はGGGVECPPCP(配列番号:20)のようなリンカー又は「ヒンジ」アミノ酸配列を更に含んでいてもよい。
【0008】
更なる態様においては、本発明は、式(I):
【0009】
【化1】

【0010】
(式中、ペプチドは、Angptl6タンパク質のコイルドコイル領域を含み、Angptl6タンパク質の無傷の球状フィブリノーゲン領域を除外したAngptl6ペプチドであり、1個以上のアミノ酸がD−若しくは又はL−アミノ酸、アミノ酸類似体又はアミノ酸誘導体であってもよく;Zは存在していてもよい保護基であり、存在する場合はN−末端アミノ基に結合し;ZはNH又は存在していてもよい保護基であり、存在する場合はC−末端カルボキシ基と結合している)を有するAngptl6化合物、及び薬学的に許容されるその塩を提供する。特定の実施態様においては、Angptl6ペプチド化合物は、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。Angptl6ペプチドは、Z及びペプチドの間に、追加の1〜25個のアミノ酸を更に含むことができる。
【0011】
前記Angptl6ペプチド化合物の更なる態様においては、ペプチドのN−末端アミノ酸は、PEG、コレステロール、N−エチルマレイミジル及びパルミトイルからなる群から選択される1種以上の分子と共有結合している。Angptl6ペプチド化合物の更なる態様においては、ペプチドは、ペプチドのN−末端に更にシステイン残基を含み、そこに保護基が存在してもよく、存在する場合はシステイン残基のN−末端アミノ基と結合している。ペプチドの特定の態様においては、N−末端において、システイン残基のチオール基が、PEG、コレステロール、N−エチルマレイミジル及びパルミトイルからなる群から選択される1種以上の分子と共有結合している。特定の実施態様においては、Angptl6ペプチド化合物は配列番号:1のアミノ酸を有し、更に、ペプチドのN−末端においてシステイン残基を含み、そこに、システイン残基のN−末端アミノ基と結合した保護基及びチオール基と結合したPEG分子が存在する。
【0012】
本発明は、更に、代謝障害の治療のための薬剤の製造における、Angptl6ペプチド化合物の任意の1以上の実施態様及び態様の使用を提供する。障害には、肥満症、メタボリックシンドローム又はX症候群並びに2型糖尿病が含まれるが、これらに限定されない。網膜症のような糖尿病の合併症は、それによって同様に確実に影響を受けるかもしれない。肥満症は、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、循環器病、胆石、インシュリン抵抗性、変形性関節症及び特定の種類の癌のような病状との併存疾患であり、十分にそれらの原因となるかもしれない。従って、本発明は、1種以上の任意の前記Angptl6ペプチド化合物と薬学的に許容される担体とを含む組成物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、アデノウイルス−マウスangptl6(Ad−Angptl6)又はアデノウイルス−GFP(Ad−GFP)のいずれかを1回静脈注射投与したマウスにおける体重の変化を示すグラフである。X軸は投与後の日数を示し、y軸はグラムで表した体重を示す。は2つの群の間の有意な変化(p<0.05)を示す。
【0014】
【図2】図2は、アデノウイルス−マウスangptl6(Ad−Angptl6)又はアデノウイルス−GFP(Ad−GFP)のいずれかを1回静脈注射した17日後の体重減少を比較するグラフである。Y軸はグラムで表した体重減少を示す。**は2つの群の間の有意な変化(p<0.05)を示す。
【0015】
【図3】図3は、アデノウイルス−マウスangptl6(Ad−Angptl6)又はアデノウイルス−GFP(Ad−GFP)のいずれかを1回静脈注射投与したマウスにおける一日の食物摂取量のグラフである。X軸は投与後の日数を示し、Y軸は1日あたりのグラムで表した消費食物量を示す。は2つの群の間の有意な変化(p<0.05)を示す。
【0016】
【図4】図4は、アデノウイルス−マウスangptl6(Ad−Angptl6)又はアデノウイルス−GFP(Ad−GFP)のいずれかを1回静脈注射投与したマウスにおける体重の変化のグラフである。X軸は投与後の日数を示し、Y軸は、試験開始からのグラムで表した体重減少を示す。は2つの群の間の有意な変化(p<0.05)を示す。
【0017】
【図5】図5は、生理食塩水、コントロールベクター(Ad−pterm)、アデノウイルス−マウスangptl6(Ad−Angptl6)又はアデノウイルス−N−末端マウスAngptl6(Ad−NAngptl6)のいずれかを1回静脈注射投与したマウスにおける一日の食物摂取量のグラフである。X軸は投与後の日数を示し、y軸は1日あたりのグラムで表した消費食物量を示す。はAd−Pterm群と比較し、有意な変化(p<0.05)を示す。
【0018】
【図6】図6は、生理食塩水、コントロールベクター(Ad−pterm)、アデノウイルス−マウスangptl6(Ad−Angptl6)又はアデノウイルス−N−末端マウスAngptl6(Ad−NAngptl6)のいずれかを1回静脈注射投与したマウスにおける体重の変化のグラフである。X軸は投与後の日数を示し、Y軸は、試験開始からのグラムで表した体重減少を示す。はAd−Pterm群と比較し、有意な変化(p<0.05)を示す。
【0019】
【図7】図7は、生理食塩水、コントロールベクター(Ad−pterm)、アデノウイルス−マウスangptl6(Ad−Angptl6)又はアデノウイルス−N−末端マウスAngptl6(Ad−NAngptl6)のいずれかを1回静脈注射投与したマウスにおける脂肪、筋肉、遊離体液(FF)の重量変化のグラフである。Y軸は投与13日後の重量変化である。はAd−Pterm群と比較し、有意な変化(p<0.05)を示す。
【0020】
【図8】図8は、マウスangptl6(Adv−Angptl6)又はN−末端マウスangptl6(Ad−NAngptl6)の発現を検出するために用いられるPCRプライマーの位置を示す概略図である。
【0021】
【図9】図9は、生理食塩水、コントロールベクター(Ad−pterm)、アデノウイルス−マウスangptl6(Ad−Angptl6)又はアデノウイルス−N−末端マウスAngptl6(Ad−NAngptl6)のいずれかを1回静脈注射投与したマウスにおけるN−末端angptl6(Ad−Angptl6)又はangptl6(Ad−Angptl6)の発現を示すグラフである。Y軸は、Taqmanデータ由来の肝臓における天然のAngptl6に対する発現である。
【0022】
発明の詳細な記載
Angptl6としても知られているアンジオポイエチン関連成長因子は、最近、末梢組織において内分泌シグナルとして作用する、主に肝臓から分泌されるオーファン50KDタンパク質として同定された。3種の独立的な遺伝モデルからの証拠は、肥満症及びインシュリン抵抗性の治療のための化合物としてAngptl6を示唆した(Oike et al.,Nat.Med.11:400408(2005))。Angptl6 KOマウスは、非常に肥満であり、Angptl6を過剰発現するトランスジェニックマウスは、食物由来肥満に抵抗性があり、インシュリン感受性における改善を示す。更に、Angptl6を発現するアデノウイルスベクターで処理した食物由来肥満(DIO)マウスは、体重減少及び糖尿病の矯正を示した。しかし、代謝障害におけるAngptl6の役割に加え、Angptl6は、インビトロにおける及びインビボにおける血管新生薬剤として同定された。Angptl6と同様、Angptlのファミリーメンバーは特徴的な構造:シグナルペプチド、二量体又は三量体のコイルドコイルを形成すると予想される伸長領域、並びに球状フィブリノーゲン領域を有する。我々は、Angptlファミリーの同様の他のメンバー(Angptl3及びAngptl4)と同様、Angptl6の構造領域は独立的な機能を有していると仮説を立てた。全長Angptl6又はタンパク質のN−末端部分(コイルドコイル領域を含む)を過剰発現するアデノウイルス(Ad)ベクターを構築し、インビボで試験を行った。前記WO2005097171及びOike et al.,Nat.Med.11:400408(2005)において、全長Angptl6タンパク質が肥満症及びインシュリン抵抗性を回復させることが示され、これは、Angptl6タンパク質が抗肥満薬として用いることができることを示唆する。しかし、全長Angptl6タンパク質は、抗肥満治療には許容できない効果である血管新生を引き起こす。本発明者らは、本明細書において、コイルドコイル領域を含むが、球状フィブリノーゲン領域を含まない、Angptl6タンパク質のサブ領域の発現が肥満症及びインシュリン抵抗性を減少させ、好ましくない血管新生の副作用がないことを示す。
【0023】
従って、本発明は、代謝障害のための治療薬として用いることができる、コイルドコイル領域を含み、Angptl6タンパク質の無傷の球状フィブリノーゲン領域を除外した、アンジオポイエチン−様タンパク質6(Angptl6)ペプチド化合物、並びにその組成物を提供する。1種以上のAngptl6ペプチド化合物は個体に投与され、個体を苦しめる代謝障害を治療することができる。このような障害には、肥満症、メタボリックシンドローム又はX症候群、並びに2型糖尿病が含まれるが、これらに限定されない。網膜症のような糖尿病の合併症は、それによって同様に確実に影響を受けるかもしれない。肥満症は、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、循環器病、胆石、変形性関節症及び特定の種類の癌のような病状との併存疾患であり、十分にそれらの原因となるかもしれない。個体において体重の減少を達成するための、本明細書に開示された1種以上のAngptl6ペプチド化合物の投与は、このような疾患の予防、前記病状及び他の病状のいずれか1種の治療の一部としても有用である。他の実施態様においては、1種以上の前記Angptl6ペプチド化合物を個体に投与することを含む、個体における代謝障害の治療方法が提供される。代謝障害は、糖尿病、メタボリックシンドローム、高血糖症及び肥満症からなる群から選択され、経口、粘膜、頬、舌下、鼻、直腸、皮下、経皮、静脈、筋肉内又は腹腔内の経路のような、末梢から脳の経路により投与することができる。特定の実施態様においては、Angptl6ペプチド化合物は、個体における複数の障害を治療するために用いることができる。本明細書の開示を考慮すると当業者に明らかなように、Angptl6ペプチド化合物は、個体による食物摂取量の減少を達成し、個体における体重増加の減少を達成し、個体における体重増加を予防し、個体における減量を達成し、及び/又は個体における体重再増加を予防するために、個体に投与することができる。
【0024】
従って、本発明は、肥満症又は糖尿病のための治療薬として用いることができる、Angptl6タンパク質のコイルドコイル領域を含み、Angptl6タンパク質の無傷の球状フィブリノーゲン領域を除外した、Angptl6ペプチド化合物、並びにその組成物を提供する。特定の態様においては、Angptl6ペプチドは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。更なる態様においては、Angptl6ペプチドは、更に、アミノ末端において内在性リーダーペプチド、又はアミノ末端若しくはカルボキシ末端において異種ペプチドを含む。特定の態様においては、異種ペプチドは、細胞からのペプチドの分泌を促進する、アミノ末端におけるリーダーペプチドである。更なる態様においては、リーダー配列は、Angptl6ペプチドからリーダーペプチドを除去するための切断部位を含むペプチドによって、Angptl6ペプチドと結合又は融合している。更なる態様においては、Angptl6ペプチドは異種タンパク質又はペプチドと結合している。例えば、異種タンパク質は、ヒト血清アルブミン、免疫グロブリン及びトランスフェリンからなる群から選択することができる。他の態様においては、Angptl6ペプチド化合物は、そのC−又はN−末端において異種タンパク質又はペプチド、例えば、免疫グロブリンのFc領域若しくは部分、又はフラッグ又はヘキサヒスチジンタグ又はリーダーペプチドと融合するAngptl6ペプチドを含む融合タンパク質を含んでいる。Fc領域は、マウスIgG又はヒトIgGM4に由来し得る。ヒトIgGM4は、抗体が正常な薬物動態プロフィールを有するが、任意の公知のエフェクター機能を有しない、突然変異を有するIgGからの抗体である(米国出願公開第20070148167号及び米国出願公開第20060228349号を参照されたい)。融合タンパク質は、異種タンパク質又はペプチドとAngptl6ペプチドとの間に、アミノ酸ERKCCVECPPCP(配列番号:17)又はVECPPCP(配列番号:18)又はGGGERKCCVECPPCP(配列番号:19)又はGGGVECPPCP(配列番号:20)のようなリンカー又は「ヒンジ」アミノ酸配列を更に含んでいてもよい。Angptl6ペプチドは、大腸菌、酵母(Pichia pastoris又はSaccharomyces cerevisiae等)又は哺乳動物細胞内で発現させることができる。
【0025】
更なる態様においては、本発明は、式(I)
【0026】
【化2】

【0027】
(式中、ペプチドは、Angptl6タンパク質のコイルドコイル領域を含み、Angptl6タンパク質の無傷の球状フィブリノーゲン領域を除外したAngptl6ペプチドであり、1個以上のアミノ酸がD−若しくはL−アミノ酸、アミノ酸類似体又はアミノ酸誘導体であってもよく;Zは存在していてもよい保護基であり、存在する場合はN−末端アミノ基に結合し;ZはNH又は存在していてもよい保護基であり、存在する場合はC−末端カルボキシ基と結合している)を有するAngptl6化合物及び薬学的に許容されるその塩を提供する。特定の実施態様においては、Angptl6ペプチドは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。Angptl6ペプチドは、内在性又は異種リーダーペプチド、若しくは1個〜25個のアミノ酸の任意の異種ペプチドを更に含むことができる。
【0028】
特定の態様においては、Angptl6ペプチド化合物は、Angptl6ペプチドのN−末端アミノ基と共有結合する保護基を含んでいてもよい。Angptl6ペプチドのN−末端アミノ基と共有結合する保護基は、インビボ条件下においてアミノ末端の反応性を低下させる。アミノ保護基には、−C1−10アルキル、−C1−10置換アルキル、−C2−10アルケニル、−C2−10置換アルケニル、アリール、−C1−6アルキルアリール、−C(O)−(CH1−6−COOH、−C(O)−C1−6アルキル、−C(O)−アリール、−C(O)−O−C1−6アルキル又は−C(O)−O−アリールが含まれる。特定の実施態様においては、アミノ末端保護基は、アセチル、プロピル、スクシニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル及びt−ブチルオキシカルボニルからなる群から選択される。N−末端アミノ酸の脱アミノは、インビボ条件下におけるアミノ末端の反応性を低下させることを意図する別の修飾である。
【0029】
Angptl6ペプチドがポリマーと結合した、Angptl6ペプチド化合物の化学的修飾組成物も、本発明の範囲に包含される。選択されたポリマーは、通常、本発明の方法のために提供されるように重合度が調整できるように、アシル化のための活性エステル又はアルキル化のためのアルデヒドのような、単一の反応基を有するように修飾される。ポリマー混合物は、ポリマーの範囲に包含される。好ましくは、最終生成物製剤の治療的使用のために、ポリマーは薬学的に許容されるものであろう。
【0030】
ポリマー又はそれらの混合物は、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)、モノメトキシ−ポリエチレングリコール、デキストラン、セルロース、若しくは炭水化物をベースとするポリマー、ポリ−(N−ビニルピロリドン)ポリエチレングリコール、プロピレングリコールホモポリマー、ポリプロピレンオキサイド/エチレンオキシドコポリマー、ポリオキシエチル化ポリオール(例えば、グリセロール)及びポリビニルアルコールからなる群から選択することができる。
【0031】
更なる実施態様においては、Angptl6ペプチドは、ペグ化、コレステロール化又はパルミトイル化により修飾される。修飾は、Angptl6ペプチドの任意のアミノ酸残基に対してであり得るが、現在のところの好ましい実施態様においては、修飾はN−末端アミノ酸に対して直接であるか、若しくはN−末端に付加したシステイン残基のチオール基へのカップリングによるか、又はTtdsのようなN−末端に付加したリンカーにより、Angptl6ペプチドのN−末端アミノ酸に対してである。更なる実施態様においては、Angptl6ペプチドのN−末端にはシステイン残基が含まれ、システイン残基のN−末端アミノ基に保護基が結合し、システインチオレート基は、N−エチルマレイミド、PEG基、コレステロール基又はパルミトイル基により誘導体化される。更なる実施態様においては、アセチル化システイン残基がAngptl6ペプチドのN−末端に付加され、システインのチオール基は、N−エチルマレイミド、PEG基、コレステロール基又はパルミトイル基により誘導体化される。
【0032】
タンパク質の流体力学的容積を増大し、それにより腎臓ろ過によるクリアランスを遅くする、ポリエチレングリコール(PEG)ポリマーの結合により特定のタンパク質特性を調節できることが周知である(例えば、Clark et al.,J.Biol.Chem.271:21969−21977(1996)を参照されたい)。従って、インビボにおける半減期を伸長することによる有効性の向上のような治療的有用性の向上をもたらすために、コアペプチド残基をペグ化し得ることが想像される。従って、ペグ化されたAngptl6ペプチドは、Angptl6ペプチド化合物の薬物動態及び薬効を向上させるであろう。
【0033】
ペプチドのペグ化法は文献において周知であり、それぞれが参考文献として組み入れられる、下記文献、すなわち:Lu et al.,Int.J.Pept.Protein Res.43:127−38(1994);Lu et al.,Pept.Res.6:140−6(1993);Felix et al.,Int.J.Pept.Protein Res.46:253−64(1995);Gaertner et al.,Bioconjug.Chem.7:38−44(1996);Tsutsumi et al.,Thromb.Haemost.77:168−73(1997);Francis et al.,Int.J.Hematol.68:1−18(1998);Roberts et al.,J.Pharm.Sci.87:1440−45(1998);及びTan et al.,Protein Expr.Purif.12:45−52(1998)に開示されている。ポリエチレングリコール又はPEGは、他のタンパク質を誘導体化するために用いられてきた任意の形態のPEGを包含することを意味し、モノ−(C1−10)アルコキシ又はアリールオキシ−ポリエチレングリコールが含まれるが、これに限定されない。適切なPEG部分には、例えば、40kDaのメトキシポリ(エチレングリコール)プロピオンアルデヒド(Dow、ミッドランド、ミシガン州);60kDaのメトキシポリ(エチレングリコール)プロピオンアルデヒド(Dow、ミッドランド、ミシガン州);40kDaのメトキシポリ(エチレングリコール)マレイミド−プロピオンアミド(Dow、ミッドランド、ミシガン州);31kDaのアルファ−メチル−w−(3−オキソプロポキシ)、ポリオキシエチレン(NOFコーポレーション、東京);mPEG−NHS−40k(Nektar);mPEG−MAL−40k(Nektar)、SUNBRIGHT GL2−400MA((PEG) 40kDa)(NOFコーポレーション、東京)、SUNBRIGHT ME−200MA(PEG20kDa)(NOFコーポレーション、東京)が含まれる。PEG基は、一般的に、アシル化又は還元的アルキル化により、PEG部分上の反応基(例えば、アルデヒド、アミノ、チオール又はエステル基)を介して、Angptl6ペプチド上の反応基(例えば、アルデヒド、アミノ、チオール又はエステル基)に結合し、Angptl6ペプチドと結合する。
【0034】
PEG分子は、Angptl6ペプチド中の任意の位置で、任意のLys、Cys又はK(CO(CHSH)残基と共有結合し得る。本明細書に開示されるAngptl6ペプチドは、N−末端のアミノ基を介して、N−末端の任意のアミノ酸と直接ペグ化することができる。「リンカーアーム」はAngptl6ペプチドに付加され、ペグ化を促進する。システインのチオール側鎖におけるペグ化は広く報告されている(例えば、Caliceti & Veronese,Adv.Drug Deliv.Rev.55:1261−77(2003)を参照されたい)。ペプチド中にシステイン残基がない場合、システイン残基は置換を介して、又はN−末端のアミノ酸にシステインを付加することにより導入することができる。ペグ化された、これらのAngptl6ペプチドは、N−末端のアミノ酸に付加したシステイン残基の側鎖を介してペグ化される。
【0035】
また、PEG分子は、Angptl6ペプチドのC−末端におけるアミノ基に共有結合し得る。一般に、少なくとも1個のPEG分子がAngptl6ペプチドに共有結合する。特定の態様においては、PEG分子は分岐しているが、他の態様においては、PEG分子は直鎖であってもよい。特定の態様においては、PEG分子は、1kDa〜100kDaの分子量である。更なる態様においては、PEG分子は、10、20、30、40、50及び60kDaから選択される。更なる態様においては、20、40又は60kDaから選択される。本発明のAngptl6ペプチドに2種のPEG分子が共有結合する場合、それぞれが1〜40kDaであり、特定の態様においては、それらは20及び20kDa、10及び30kDa、30及び30kDa、20及び40kDa又は40及び40kDaの分子量を有する。特定の態様においては、Angptl6ペプチドはmPEG−システインを含む。mPEG−システイン中のmPEGは種々の分子量を有し得る。分子量の範囲は、好ましくは5kDa〜200kDaであり、更に好ましくは5kDa〜100kDaであり、更に好ましくは20kDa〜60kDaである。mPEGは直鎖又は分岐状であってもよい。
【0036】
現在のところ、Angptl6ペプチドは、付加されたシステインの側鎖を介してN−末端アミノ酸とペグ化されていることが好ましい。mPEG−システイン中のmPEGは種々の分子量を有し得る。分子量の範囲は、好ましくは5kDa〜200kDaであり、更に好ましくは5kDa〜100kDaであり、更に好ましくは20kDa〜60kDaである。mPEGは、直鎖又は分岐であり得る。
【0037】
合成Angptl6ペプチドのペグ化のための有用な方法は、溶液中での共役錯体結合の形成を介したペプチドとPEG−システイン部分との混合することからなり、それぞれは、他方に対して相互に反応性である特定の官能基を有する。Angptl6ペプチドは、従来の固相合成を用いて容易に調製することができる。Angptl6ペプチドは、特定の部位で、適切な官能基により「予め活性化」される。PEG部分と反応する前に、前駆体を精製し、十分に特徴付けを行う。Angptl6ペプチドのPEGとの結合は、通常は水相中で実施され、逆相分析用HPLCにより容易に観察することができる。ペグ化されたAngptl6ペプチドは、陽イオン交換クロマトグラフィー又は分取用HPLCにより容易に精製することができ、分析用HPLC、アミノ酸解析及びレーザー脱離質量分析により特徴づけすることができる。
【0038】
Angptl6ペプチド化合物は、他の非配列的修飾、例えば、グリコシル化、脂質化、アセチル化、リン酸化、カルボキシル化、メチル化、若しくは標識化成分との結合のような任意の他の操作又は修飾を含むことができる。更に、特定の態様においては、本明細書において、Angptl6ペプチド化合物は、天然のアミノ酸又は天然のアミノ酸のDイソ型、非天然のアミノ酸(例えば、メチオニンスルホキシド、メチオニンメチルスルホニウム、ノルロイシン、イプシロン−アミノカプロン酸、4−アミノブタン酸、テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸、8−アミノカプリル酸、4アミノ酪酸、Lys(N(イプシロン)トリフルオロアセチル)、若しくは合成類似体、例えば、o−アミノイソ酪酸、p又はy−アミノ酸、並びに環状類似体による置換を利用する。
【0039】
更なる態様においては、Angptl6ペプチド化合物は、Angptl6ペプチドである第一の部分、並びに異種ペプチド又はタンパク質である第二の部分を有する融合タンパク質を含む。融合タンパク質には、myc−、HA−又はHis6−タグが含まれる。融合タンパク質には、更にヒトIgGのFc領域と融合したAngptl6ペプチドが含まれる。特定の態様においては、免疫グロブリン融合体は、IgG1分子のヒンジ、CH2及びCH3、又はヒンジ、CH1、CH2及びCH3領域を含む。免疫グロブリン融合体の製造については、米国特許第5,428,130号を参照されたい。Fc領域は、マウスIgG又はヒトIgGM4から得ることができる。ヒトIgGM4(米国特許出願公開第20070148167号及び米国特許出願公開第20060228349号を参照されたい)は、抗体が正常な薬物動態プロフィールを維持するが、任意の公知のエフェクター機能を有しない、突然変異を有する、IgGからの抗体である。融合タンパク質は、更にヒト血清アルブミン、トランスフェリン又は抗体と融合したAngptl6ペプチドを含む。
【0040】
更なる態様においては、Angptl6ペプチド化合物は、Angptl6ペプチドが、ヒト血清アルブミン、トランスフェリン又は抗体分子のような担体タンパク質と結合する実施態様を含む。
【0041】
Angptl6ペプチド化合物は、修飾されていないAngptl6タンパク質又はペプチドと基本的に同じ活性を有し及び/又は他の所望の特性を有する誘導体を製造するために、種々の化学的技術により修飾してもよい。C−末端カルボキシ基と共有結合する保護基は、インビボ条件下でカルボキシ末端の反応性を低下させる。カルボキシル末端であろうと側鎖であろうとペプチドのカルボン酸基は、薬学的に許容されるカチオンの塩の形態で提供され、又はエステル化されてC1−6エステルを生成し、又は式NRR(ここで、R及びRはそれぞれ独立してH又はC1−6アルキルであるか、又は一緒になって、5−又は6−員環のようなヘテロシクリル基を形成する)のアミドに変換することができる。カルボキシ末端保護基は、好ましくは、最後のアミノ酸のα−カルボニル基に結合している。カルボキシ末端保護基には、アミド、メチルアミド及びエチルアミドが含まれるが、これらに限定されない。N−末端であろうと側鎖であろうと、ペプチドのアミノ基は、HCl、HBr、酢酸、安息香酸、トルエンスルホン酸、マレイン酸、酒石酸及び他の有機塩のような薬学的に許容される酸付加塩の形態であってもよく、C1−6アルキル又はジアルキルアミノに修飾してもよく、更にアミドに変換してもよい。
【0042】
Angptl6ペプチド側鎖のヒドロキシル基は、よく認識された技術を用いてC1−6アルコキシ又はC1−6エステルに変換してもよい。ペプチド側鎖のフェニル及びフェノール性環は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素のような1個以上のハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、カルボン酸及びそれらのエステル、若しくはそのようなカルボン酸のアミドで置換されていてもよい。Angptl6ペプチド側鎖のメチレン基は、同種のC2−4アルキレンまで伸長することができる。チオールは、アセトアミド基のようなよく認識された多くの保護基の任意の1種で保護することができる。当業者は、安定性の向上をもたらす構造に対する構造上の制約を選択及び提供するために、Angptl6ペプチドに環状構造を導入するための方法も十分に認識するであろう。例えば、酸化された時に、Angptl6ペプチドがジスルフィド結合を含み、それによって環状ペプチドを生成するように、カルボキシル末端又はアミノ末端システイン残基をAngptl6ペプチドに付加することができる。他のペプチド環状法には、チオエステル、並びにカルボキシ及びアミノ末端アミド、並びにエステルの形成が含まれる。
【0043】
多糖ポリマーは、タンパク質修飾のために用い得る他の種類の水溶性ポリマーである。デキストランは、主にα1−6結合により結合したグルコースの個々のサブユニットを含む多糖ポリマーである。デキストラン自体は、多くの分子量範囲で利用することができ、約1kDaから約70kDaの分子量において容易に利用できる。デキストランは、それ自体で媒体として、又は他の媒体と組み合わせて用いるのに適した水溶性ポリマーである(例えば、WO 96/11953及びWO 96/05309を参照されたい)。治療又は診断用の免疫グロブリンと結合したデキストランの使用は報告されている;例えば、欧州特許出願公開第0315456号を参照されたい。本発明による媒体としてデキストランを用いる場合、約1kDa〜約20kDaのデキストランが好ましい。
【0044】
前述したように、「リンカー」基の存在は任意である。存在する場合、それは主にスペーサーとしての役目を果たすので、その化学構造は重大ではない。しかし、特定の実施態様においては、リンカーは、それ自体で、本発明の組成物に対して特性を向上させる。リンカーは、好ましくは、ペプチド結合により結合したアミノ酸から製造される。従って、特定の実施態様においては、リンカーは、ペプチド結合により結合した1〜20個のアミノ酸(ここで、アミノ酸は20種の天然のアミノ酸から選択される)から製造される。これらのアミノ酸のいくつかは、当業者に十分に理解されるようにグリコシル化されていてもよい。更に好ましい実施態様においては、1〜20個のアミノ酸は、グリシン、アラニン、プロリン、アスパラギン、グルタミン及びリジンから選択される。更に好ましくは、リンカーは、グリシン及びアラニンのような立体障害のない主要なアミノ酸から製造される。従って、好ましいリンカーはポリグリシン(特に、(Gly)、(Gly)5)、ポリ(Gly−Ala)及びポリアラニンである。リンカーの他の特定の例は、(Gly)3(Gly)4;(Gly)3AsnGlySer(Gly)2;(Gly)3Cys(Gly)4;及びGlyProAsnGlyGlyである。
【0045】
非ペプチドリンカーを用いることもできる。例えば、−NH−(CH2)s−C(O)−(ここで、s=2〜20)のようなアルキルリンカーを用いることができる。これらのアルキルリンカーは、更に、低級アルキル(例えば、C1−6)低級アシル、ハロゲン(例えば、Cl、Br)、CN、NH、フェニル等の立体障害のない任意の置換基により置換されていてもよい。具体的な非ペプチドリンカーはPEGリンカーであり、ここで、nは、リンカーが100〜5000kDa、好ましくは100〜500kDの分子量を有するような数である。ペプチドリンカーは、前述したと同様の方法で誘導体を生成するように修正されてもよい。他のリンカーには、Ttds(1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミンスクシンイミン酸)が含まれる。
【0046】
本発明は、ジアステレオマー、並びにそのラセミ体及び分離した鏡像異性的に純粋な形態を含む。Angptl6ペプチドは、D−アミノ酸、L−アミノ酸又はそれらの組み合わせを含み得る。一般に、アミノ酸はL−型であり、特定のアミノ酸はD−型である。当該技術分野において公知であるように、個々のアミノ酸は、以下のように表すことができる:A=Ala=アラニン;C=Cys=システイン;D=Asp=アスパラギン酸;E=Glu=グルタミン酸;F=Phe=フェニルアラニン;G=Gly=グリシン;H=His=ヒスチジン;I=Ile=イソロイシン;K=Lys=リジン;L=Leu=ロイシン;M=Met=メチオニン;N=Asn=アスパラギン;P=Pro=プロリン;Q=Gln=グルタミン;R=Arg=アルギニン;S=Ser=セリン;T=Thr=スレオニン;V=Val=バリン;W=Trp=トリプトファン;及びY=Tyr=チロシン。
【0047】
更に、個体において代謝障害を治療するための、本明細書に開示された1種以上のAngptl6ペプチド化合物の治療的有効量を含む医薬組成物が提供される。このような障害には、肥満症、メタボリックシンドローム又はX症候群、2型糖尿病、網膜症のような糖尿病合併症、高血圧症、脂質異常症、循環器病、胆石、変形性関節症、インシュリン抵抗性及び特定の種類の癌が含まれるが、これらに限定されない。本明細書に開示される肥満症関連障害は、肥満症に関連するか、肥満症に引き起こされるか、又は肥満症からもたらされる。
【0048】
「肥満症」は、過剰の体脂肪が存在する状態である。肥満症の使用できる定義は、体重/平方メートルにおける身長(kg/m)として計算される肥満度指数(BMI)に基づく。「肥満」は、30kg/m以上の肥満度指数(BMI)を有する以外は健康な状態、又は27kg/m以上のBMIを有する、少なくとも1種の併存疾患を伴う患者の状態を意味する。「肥満患者」は、30kg/m以上の肥満度指数(BMI)を有する以外は健康な患者、又は27kg/m以上の肥満度指数(BMI)を有する少なくとも1種の病的状態を伴う患者である。「肥満症についてのリスクにおける患者」は、25kg/m以上30kg/m未満のBMIを有する以外は健康な患者、又は25kg/m以上27kg/m未満のBMIを有する少なくとも1種の病的状態を有する患者である。
【0049】
アジア人においては、肥満症に関連するリスクの増大は、低い肥満度指数(BMI)で起こる。日本を含むアジアの国々では、「肥満症」は、少なくとも1種の肥満症誘発性又は肥満症関連併存疾患を伴う患者が25kg/m以上のBMIを有し、減量を必要とするか、又は減量により改善するであろう状態を意味する。日本を含むアジアの国々では、「肥満症患者」は、25kg/m以上のBMIを有し、減量を必要とするか、又は減量により改善するであろう少なくとも1種の肥満症誘発性又は肥満症関連併存疾患を伴う患者を意味する。アジアの国々では、「肥満層のリスクのある患者」は、23kg/mを超え、25kg/m未満のBMIを有する患者である。
【0050】
本明細書で用いられる場合、「肥満症」なる用語は、肥満症の前記定義の全てを包含することを意味する。
【0051】
肥満症誘発性又は肥満症関連併存疾患には、糖尿病、非インシュリン依存性2型糖尿病、グルコース耐性異常、空腹時血糖異常、インシュリン抵抗性症候群、脂質異常症、高血圧病、高尿酸血症、痛風、冠状動脈疾患、心筋梗塞、狭心症、睡眠時無呼吸症候群、ピクウィック症候群、脂肪肝;脳梗塞、脳血栓、一過性脳虚血発作、整形外科障害、変形関節炎、腰痛、月経異常及び不妊症が含まれるが、これらに限定されない。特に、病的状態には、高血圧症、高脂血症、脂質異常症、グルコース耐性異常、循環器病、睡眠時無呼吸、糖尿病及び他の肥満関連疾患が含まれる。
【0052】
(肥満症及び肥満症関連障害の)治療は、肥満患者の体重を減少又は維持するための本発明の化合物の投与を意味する。治療の1つの結果は、本発明の化合物の投与前に対してすぐに肥満患者の体重を減少させることである。治療の他の結果は、食事療法、運動又は薬物療法の結果として以前に減少した体重の再増加を防止し得ることである。治療の他の結果は、肥満症関連疾患の発症及び/又は重症度を減少し得ることである。治療は、患者による、全食物摂取量の減少、又は炭水化物又は脂肪のような食物の特定の成分の摂取量の減少を含む、食物又はカロリー摂取の減少;及び/又は栄養物吸収の抑制;及び/又は代謝率の低下の阻害;及び治療を必要とする患者における体重減少を適切にもたらす。治療は、代謝率の低下の阻害に加え、むしろ代謝率の上昇のような代謝率の変化;及び又は通常は体重減少に起因する代謝抵抗の最小化をももたらし得る。
【0053】
(肥満症及び肥満症関連障害の)予防は、肥満のリスクのある患者の体重を減少又は維持するための本発明の化合物の投与を意味する。予防の1つの効果は、本発明の化合物の投与前に対してすぐに肥満のリスクのある患者の体重を減少させることである。予防の他の結果は、食事療法、運動又は薬物療法の結果として以前に減少した体重の再増加を防止し得ることである。予防の他の結果は、肥満のリスクのある患者における肥満症の発症前に投与した場合、肥満症の発症を防止し得ることである。予防の他の効果は、肥満症のリスクのある患者における肥満症の発症前に処置された場合、肥満症関連障害の発症及び/又は重傷度を減少し得ることである。更に、既に肥満の患者において治療を開始する場合、このような治療は、動脈硬化症、2型糖尿病、多嚢胞卵巣、循環器病、変形性関節症、皮膚疾患、高血圧症、インシュリン抵抗性、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症及び胆石症が含まれるがこれらに限定されない肥満症関連障害の発症、進行又は重症を予防し得る。
【0054】
本明細書において、肥満症関連障害は、肥満症と関連するか、又は肥満症により引き起こされ、又は肥満症に由来する。肥満症関連障害の例には、過食及び過食症、高血圧症、糖尿病、血漿インシュリン濃度の上昇及びインシュリン抵抗性、脂質異常症、高脂血症、子宮内膜、乳癌、前立腺及び結腸癌、変形性関節症、閉塞性睡眠時無呼吸、胆石症、胆石、心臓疾患、心拍リズムの異常及び不整脈、心筋梗塞、うっ血性心疾患、冠動脈性心疾患、突然死、脳卒中、多嚢胞卵巣、クラニオファリンジオーム、プラーダー−ヴィリ症候群、フレーリッヒ症候群、GH欠損患者、正常変異小人症、ターナー症候群及び代謝活性の減少を示す他の病的状態、若しくは全遊離脂質の質量の割合としての安静時エネルギー消費の減少、例えば、急性リンパ芽球性白血病を患っている子供が含まれる。肥満症関連障害の他の例は、X症候群としても知られているメタボリックシンドローム、インシュリン抵抗性症候群、不妊症、男性における生殖機能不全及び女性における多毛のような性及び生殖機能障害、肥満症関連胃食道逆流のような胃腸運動障害、肥満低換気症候群(ピクウィック症候群)のような呼吸疾患、循環器病、脈管構造の全身性炎症のような炎症、動脈硬化症、高コレステロール血症、高尿酸血症、腰痛、胆嚢疾患、痛風及び腎臓癌である。本発明の化合物は、左心室肥大のリスクを減少するような、肥満症の二次転帰のリスクを減少するのにも有用である。
【0055】
本明細書で用いられる場合、「糖尿病」なる用語には、インシュリン依存性糖尿病(IDDM、1型糖尿病としても知られている)及び非インシュリン依存性糖尿病(NIDDM,2型糖尿病としても知られている)の両方が含まれる。1型糖尿病又はインシュリン依存性糖尿病は、グルコース利用を制御するホルモンであるインシュリンの絶対的欠乏の結果である。2型糖尿病又はインシュリン非依存性糖尿病(すなわち、非インシュリン依存性糖尿病)は、しばしば正常又は上昇さえしたレベルのインシュリンに直面して起こり、インシュリンに対して適切に応答する組織の無能の結果であると思われる。2型糖尿病のほとんどは肥満でもある。本発明の化合物は、1型及び2型糖尿病の両方の治療に有用である。本発明の化合物は特に2型糖尿病の治療に有効である。本発明の化合物は、妊娠性糖尿病の治療及び/又は予防にも有用である。
【0056】
本明細書に開示されたAngptl6ペプチド化合物は、薬学的に許容される担体と組み合わせた場合に、医薬組成物内で用いることができる。このような組成物は、治療的有効量のAngptl6ペプチド化合物と薬学的に許容される担体とを含む。このような組成物は、(Angptl6ペプチド化合物及び担体に加え)希釈剤、充填剤、塩、バッファー、安定剤、可溶化剤及び当該技術分野において周知の他の材料も含む。所望であれば、Angptl6ペプチド化合物を含む組成物は、塩が薬学的に許容されるという条件で、塩の形態で投与することができる。塩は、有機合成化学の分野の当業者に公知の標準的方法を用いて調製することができる。
【0057】
「個体」なる用語は、人、並びにイヌ、ネコ、馬のようなペット又は家畜を含むことが意図される。従って、式Iを含む組成物は、イヌ及びネコにおける肥満症及び肥満症関連疾患の治療又は予防にも有用である。「哺乳動物」なる用語自体には、ネコ及びイヌのようなペットが含まれる。
【0058】
「薬学的に許容される塩なる用語は、無機又は有機塩基並びに無機又は有機酸を含む、薬学的に許容される非毒性の塩基又は酸から調製される塩を意味する。無機塩基に由来する塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン塩、マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛等が含まれる。特に好ましいものはアンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム及びナトリウム塩である。薬学的に許容される非毒性の有機塩基に由来する塩には、一級、二級及び三級アミン、天然の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、並びに塩基性イオン交換樹脂、例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミン等が含まれる。「薬学的に許容される塩」なる用語には、、酢酸塩、ラクトビオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、リンゴ酸塩、重炭酸塩、マレイン酸塩、重硫酸塩、マンデル酸塩、重酒石酸塩、メシレート、ホウ酸塩、臭化メチル塩、臭化物、メチル硝酸塩、エデト酸カルシウム、メチル硫酸塩、カンシル酸塩、ムコ塩酸、炭酸塩、ナプシル酸塩、塩化物、硝酸塩、クラブラン酸塩、N−メチルグルカミン、クエン酸塩、アンモニウム塩、ジヒドロクロライド、オレイン酸塩、エデト酸塩、シュウ酸塩、エジシル酸塩、パモ酸塩(エンボ酸塩)、エストレート、パルミチン酸塩、エシレート、パントテン酸塩、フマル酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、グルセプト塩酸、ポリガラクツロン塩酸、グルコン酸塩、サリチル酸塩、グルタミン酸塩、ステアリン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、硫酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、塩基性酢酸塩、ヒドラバミン、コハク酸塩、ヒドロ臭化物、タンニン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、テオクレート、ヨウ化物、トシル酸塩、イソチオネート、トリエチオダイド、乳酸塩、パノ酸塩、吉草酸塩等が含まれ、これは、更に、溶解度又は加水分解特性を修飾するための剤形として用いることができ、又は持続性又はプロドラッグ製剤中で用いることができる。本明細書で用いられる場合、一般式(I)のAngptl6ペプチド化合物への言及は、薬学的に許容される塩をも含むことを意味する。
【0059】
本明細書で用いられる場合、「薬学的に許容」なる用語は、連邦又は州政府の監督官庁に承認されているか、若しくは米国薬局方、並びに動物、及び特にはヒトにおいて用いるための他の一般的に認識される薬局方に記載されている、活性成分の生物学的活性の効果を妨害しない、非毒性の材料を意味する。「担体」なる用語は、治療薬が投与され、含まれる希釈剤、アジュバント、賦形剤又は媒体を意味し、水及び油のような無菌の液体に限定されない。担体の特徴は、投与経路に依存するであろう。Angptl6ペプチド化合物はマルチマー(例えば、ヘテロ二量体又はホモ二量体)、又はそれ自体若しくは他のペプチドとの複合体を含むことができる。結果として、本発明の医薬組成物は、このようなマルチマー又は複合体の形態で1種以上のAngptl6ペプチド化合物を含んでいてもよい。
【0060】
本明細書で用いられる場合、「治療的有効量」なる用語は、有意義な患者の利益、すなわちこのような病状の治療、治癒、予防若しくは改善、又はこのような病状の治療、治癒、予防若しくは改善率の増加を示すのに十分な、医薬組成物又は方法の各活性成分の全量を意味する。活性成分を個体に適用する場合、該用語は成分単独の量を意味する。組み合わせて適用する場合、並用、連続的、同時の投与において、治療効果をもたらす活性成分の組み合わせた量を意味する。
【0061】
医薬組成物は、1種以上のAngptl6ペプチド化合物;1種以上のAngptl6ペプチド化合物及び代謝障害を治療するための1種以上の他の薬剤を含み;又は1種以上のAngptl6ペプチド化合物を含む医薬組成物は、代謝障害を治療するための薬剤を含む医薬組成物と同時に用いることができる。このような障害には、肥満症、メタボリックシンドローム又はX症候群、2型糖尿病、糖尿病の合併症、高血圧症、脂質異常症、循環器病、胆石、変形性関節症、インシュリン抵抗性及び特定の種類の癌が含まれるが、これらに限定されない。
【0062】
医薬組成物が、代謝障害を治療するための他の薬剤を含むか、治療薬が代謝障害を治療するための薬剤を含む第二の医薬組成物を含む場合、薬剤には、ペプチド、抗体、タンパク質のような肥満症及び糖尿病のための他の注入可能な生成物が含まれるが、これらに限定されない。アジポネクチンのような代謝障害を改善する薬剤、並びに体重減少を起こすか又は血糖管理を改善する抗体(例えば、グレリン抗体、ミオスタチン抗体、抗−PCI、抗−フェツイン等)が意図される。カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニスト、グルカゴン様ペプチドI(GLP−1)受容体アゴニスト、Byetta、オキシントモジュリン誘導体、NMU誘導体及び類似体、NMS誘導体及び類似体、レプチン、PYY3−36誘導体、PP誘導体、アミリン誘導体リパーゼ阻害剤、テトラヒドロリプスタチン、2,4−ジニトロフェノール、アカルボース、シブトラミン、フェンタミン、脂肪吸収遮断薬、シンバスタチン、メバスタチン、エゼチミブ、アトルバスタチン、シタグリプチン、メトホルミン、オーリスタット、Qnexa、トピラメート、ナルトレキソン、ブプリオピオン、フェンテルミン、ロサルタン、ヒドロクロロチアジドを含むロサルタンのような薬剤が更に意図される。
【0063】
Angptl6ペプチド化合物と組み合わせて用いるのに適した薬剤には、
(a)抗糖尿病薬、例えば、(1)PPARγアゴニスト、例えば、グリタゾン(例えば、シグリタゾン;ダルグリタゾン;エングリタゾン;イソグリタゾン(MCC−555);ピオグリタゾン(ACTOS);ロシグリタゾン(AVANDIA);トログリタゾン;リボグリタゾン、BRL49653;CLX−0921;5−BTZD、GW−0207、LG−100641、R483及びLY−300512等、並びにWO97/10813、97/27857、97/28115、97/28137、97/27847、03/000685及び03/027112に開示される化合物、及びSPPARMS(選択的PPARガンマモジュレーター)、例えば、T131(Amgen)、FK614(フジサワ)、ネトグリタゾン及びメタグリダセン;(2)ビグアニド、例えばブホルミン;メトホルミン;及びフェンホルミン等;(3)タンパク質チロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害剤、例えばISIS113715、A−401674、A−364504、IDD−3、IDD2846、KP−40046、KR61639、MC52445、MC52453、C7、OC−060062、OC−86839、OC29796、TTP−277BC1、並びにWO04/041799、04/050646、02/26707、02/26743、04/092146、03/048140、04/089918、03/002569、04/065387、04/127570及びUS2004/167183に開示されている薬剤;(4)スルホニル尿素、例えばアセトヘキサミド;クロルプロパミド;ダイアビネーゼ;グリベンクラミド;グリピジド;グリブリド;グリメピリド;グリクラジド;グリペンチド;グリキドン;グリソラミド;トラザミド;及びトルブタミド等;(5)メグリチニド、例えばレパグリニド、メチグリニド(GLUFAST)及びナテグリニド等;(6)アルファグルコシドヒドロラーゼ阻害剤、例えばアカルボース;アジポシン;カミグリボース;エミグリテート;ミグリトール;ヴォグリボース;プラジマイシン−Q;サルボスタチン;CKD−711;MDL−25,637;MDL−73,945;及びMOR14等;(7)アルファアミラーゼ阻害剤、例えばテンダミスタット、トレスタチン及びAl−3688等;(8)インスリン分泌促進物質、例えばリノグリライド、ナテグリニド、ミチグリニド(GLUFAST)、ID1101 A−4166等;(9)脂肪酸酸化阻害剤、例えばクロモキシル及びエトモキシル等;(10)A2アンタゴニスト、例えばミダグリゾール;イサグリドール;デリグリドール;イダゾキサン;エアロキサン;及びフルパロキサン等;(11)インシュリン又はインシュリン模倣物、例えばビオタ、LP−100、ノバラピド、インシュリン・デテミル、インスリン・リスプロ、インシュリン・グラルギン、インシュリン・亜鉛懸濁液(レンテ及びウルトラレンテ);Lys−Proインスリン、GLP−1(17−36)、GLP−1(73−7)(インシュリントロピン);GLP−1(7−36)−NH)エキセナチド/エキセジン−4、エキセナチドLAR、リナグルチド、AVE0010、CJC1131、BIM51077、CS872、THO318、BAY−694326、GP010、ALBUGON(アルブミンと融合したGLP−1)、HGX−007(Epacアゴニスト)、S−23521、並びにWO04/022004、WO04/37859に開示されているる化合物等;(12)非チアゾリジンジオン、例えばJT−501及びファルグリタザル(GW−2570/GI−262579)等;(13)PPARα/γ二重アゴニスト、例えばAVE0847、CLX−0940、GW−1536、GW1929、GW−2433、KRP−297、L−796449、LBM642、LR−90、LY510919、MK−0767、ONO5129、SB219994、TAK−559、TAK−654、677954(GlaxsoSmithkline)、E−3030(エーザイ)、LY510929(Lilly)、AK109(Asahi)、DRF2655(Dr.Reddy)、DRF8351(Dr.Reddy)、MC3002(Maxocore)、TY51501(トーアエイヨー)、ナベグリタザル、ムラグリチザル、ペリグリタザル、テサグリタザル(GALIDA)、レグリタザル(JTT−501)、チグリタザル、並びにWO99/16758、WO99/19313、WO99/20614、WO99/38850、WO00/23415、WO00/23417、WO00/23445、WO00/50414、WO01/00579、WO01/79150、WO02/062799、WO03/033481、WO03/033450、WO03/033453に開示される化合物;並びに(14)他のインシュリン感受性薬物;(15)VPAC2受容体アゴニスト;(16)GLKモジュレーター、例えば、PSN105、RO281675、RO274375及びWO03/015774、WO03/000262、WO03/055482、WO04/046139、WO04/045614、WO04/063179、WO04/063194、WO04/050645に開示される化合物等;(17)レチノイドモジュレーター、例えばWO03/000249に開示される化合物;(18)GSK3β/GSK3阻害剤、例えば4−[2−(2−ブロモフェニル)−4−(4−フルオロフェニル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン、CT21022、CT20026、CT−98023、SB−216763、SB410111、SB−675236、CP−70949、XD4241、並びにWO03/037869、03/03877、03/037891、03/024447、05/000192、05/019218に開示されている化合物等;(19)グリコーゲンホスホリラーゼ(HGLPa)阻害剤、例えば、AVE5688、PSN357、GPi−879、WO03/037864、WO03/091213、WO04/092158、WO05/013975、WO05/013981、US2004/0220229及び日本国特開2004−196702号公報に開示されている化合物等;(20)ATP消費プロモーター、例えばWO03/007990に開示される化合物;(21)AVANDAMETのようなPPARγアゴニスト及びメトホルミンの固定の組み合わせ;(22)PPARパンアゴニスト(pan agonists)、例えばGSK677954;(23)SNORF55とも呼ばれるGPR40(G−プロテイン結合受容体40)、例えばBG700、並びにWO04/041266、04/022551、03/099793に開示されているる化合物;(24)GPR119(RUP3とも呼ばれる;SNORF25)、例えば、RUP3、HGPRBMY26、PFI007、SNORF25;(25)アデノシン受容体2Bアンタゴニスト、例えばATL−618、ATl−802、E3080等;(26)カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ阻害剤、例えばST1327及びST1326等;(27)フルクトース1,6−ビスホスファターゼ阻害剤、例えばCS−917、MB7803等;(28)グルカゴンアンタゴニスト、例えば、AT77077、BAY694326、GW4123X、NN2501、並びにWO03/064404、WO05/00781、US2004/0209928、US2004/029943に開示されている化合物等;(30)グルコース−6−ホスファーゼ阻害剤;(31)ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)阻害剤;(32)ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼ(PDK)活性化因子;(33)RXRアゴニスト、例えば、MC1036、CS00018、JNJ10166806、並びにWO04/089916、米国特許第6759546号に開示されている化合物等;(34)SGLT阻害剤、例えばAVE2268、KGT1251、T1095/RWJ394718;(35)BLX−1002;
【0064】
(b)脂質低下剤、例えば、(1)胆汁酸金属イオン封鎖剤、例えばコレスチラミン、コレセベレム、コレスチポール、架橋デキストランのジアルキルアミノアルキル誘導体;Colestid(登録商標);LoCholest(登録商標);及びQuestran(登録商標)等;(2)HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、例えばアトルバスタチン、イタバスタチン、ピタバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチン、リバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチン、ロスバスタチン(ZD−4522)等、特にシンバスタチン;(3)HMG−CoAシンテターゼ阻害剤;(4)コレステロール吸収阻害剤、例えばFMVP4(Forbes Medi−Tech)、KT6−971(寿製薬)、FM−VA12(Forbes Medi−Tech)、FM−VP−24(Forbes Medi−Tech)、スタノールエステル、ベータ−シトステロール、チクエシドのようなステロールグリコシド;並びにエゼチミブのようなアゼチジノン、及びWO04/005247に開示されている化合物等;(5)アシル補酵素A−コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤、例えばアバシミブ、エフルシミブ、パシチミブ(KY505)、SMP797(スミトモ)、SM32504(スミトモ)及びWO03/091216に開示されている化合物等;(6)CETP阻害剤、例えばJTT705(日本タバコ)、トルセトラピブ、CP532,632、BAY63−2149(Bayer)、SC591、SC795等;(7)スクアランシンテターゼ阻害剤;(8)抗酸化物質、例えばプロブコール等;(9)PPARαアゴニスト、例えばベクロフィブラート、ベンザフィブラート、シプロフィブラート、クロフィブラート、エトフィブラート、フェノフィブラート、ゲムカベン及びゲムフィブロジル、GW7647、BM170744(コーワ)、LY518674(Lilly)、GW590735(GlaxsoSmithkline)、KRP−101(キョーリン)、DRF10945(Dr.Reddy)、NS−220/R1593(日本新薬/Roche、ST1929(Sigma Tau)MC3001/MC3004(MaxoCore Pharmaceuticals、ゲムカベンカルシウム、他のフィブリン酸誘導体、例えば、Atromid(登録商標)、Lopid(登録商標)及びTricor(登録商標)、並びに米国特許第6,548,538号に開示されている化合物等;(10)FXR受容体モジュレーター、例えばGW4064(GlaxsoSmithkline)、SR103912、QRX401、LN−6691(Lion Bioscience)、並びにWO02/064125、WO04/045511に開示されている化合物等;(11)LXR受容体モジュレーター、例えばGW3965(GlaxsoSmithkline)、T9013137及びXTCO179628(X−Ceptor Therapeutics/Sanyo)、並びにWO03/031408、WO03/063796、WO04/072041に開示されている化合物等;(12)リポプロテイン合成阻害剤、例えば、ナイアシン;(13)レニンアンジオテンシン系阻害剤;(14)PPARδ部分アゴニスト、例えばWO03/024395に開示されている化合物;(15)胆汁酸再吸収阻害剤、例えばBARI1453、SC435、PHA384640、S8921、AZD7706等;並びに胆汁酸金属イオン封鎖剤、例えばコレセベラム(WELCHOL/CHOLESTAGEL)、(16)PPARδアゴニスト、例えばGW501516(Ligand,GSK)、GW590735、GW−0742(GlaxsoSmithkline)、T659(Amgen/Tularik)、LY934(Lilly)、NNC610050(Novo Nordisk)、並びにWO97/28149、WO01/79197、WO02/14291、WO02/46154、WO02/46176、WO02/076957、WO03/016291、WO03/033493、WO03/035603、WO03/072100、WO03/097607、WO04/005253、WO04/007439及び特開平10−237049号公報に開示されている化合物等;(17)トリグリセリド合成阻害剤;(18)ミクロゾームトリグリセリド輸送(MTTP)阻害剤、例えばインプリタピド、LAB687、JTT130(日本タバコ)、CP346086、及びWO03/072532に開示された化合物等;(19)転写モジュレーター;(20)スクアレンエポキシダーゼ阻害剤;(21)低密度リポタンパク質(LDL)受容体誘導因子;(22)血小板凝集阻害剤;(23)5−LO又はFLAP阻害剤;並びに(24)HM74A受容体アゴニストを含むナイアシン受容体アゴニスト;(25)PPARモジュレーター、例えばWO01/25181、WO01/79150、WO02/79162、WO02/081428、WO03/016265、WO03/033453に開示されている化合物;(26)WO03/039535に開示されるようなナイアシン結合クロム;(27)WO03/040114に開示されている、置換された酸誘導体;(28)注入HDL、例えばLUV/ETC−588(Pfizer)、APO−A1 Milano/ETC216(Pfizer)、ETC−642(Pfizer)、ISIS301012、D4F(Bruin Pharma)、ApoA1合成三量体、泡沫細胞に標的化されたBioral ApoA1等;(29)IBAT阻害剤、例えばBARI143/HMR145A/HMR1453(Sanofi−Aventis)、PHA384640E(Pfizer)、S8921(シオノギ)AZD7806(AstrZeneca)、AK105(旭化成)等;(30)Lp−PLA2阻害剤、例えば、SB480848(GlaxsoSmithkline)、659032(GlaxsoSmithkline)、677116(GlaxsoSmithkline)等;(31)ETC1001/ESP31015(Pfizer)、ESP−55016(Pfizer)、AGI1067(AtheroGenics)、AC3056(Amylin)、AZD4619(AstrZeneca)を含む脂質組成に影響する他の薬剤;並びに
【0065】
(c)降圧剤、例えば(1)利尿薬、例えばクロロサリドン、クロルチアジド、ジクロロフェナミド、ヒドロフルメチアジド、インダパミド及びヒドロクロロチアジドを含むチアジド;ブメタニド、エタクリン酸、フロセミド及びトルセミドのようなループ利尿薬;アミロリド及びトリアムテレンのようなカリウム保持性利尿薬;並びにスピロノラクトン、エピレノンのようなアルドステロンアンタゴニスト等;(2)ベータ−アドレナリン遮断薬、例えばアセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ボピノドロール、カルテオロール、カルベジロール、セリプロロール、エスモロール、インデノロール、メタプロロール、ナンドロール、ネビボロール、ペンブトロール、ピンドロール、プロパノロール、ソタロール、テルタトロール、チリソロール及びチモロール等;(3)カルシウムチャネル遮断薬、例えばアムロジピン、アラニジピン、アゼルニジピン、バルニジピン、ベニジピン、ベプリジル、シナルジピン、クレビジピン、ジルチアゼム、エホニジピン、フェロジピン、ガロパミル、イスラジピン、ラシジピン、レミルジピン、レルカニジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモデピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、マニジピン、プラニジピン及びベラパミル等;(4)アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、例えばベナゼプリル;カプトプリル;シラザプリル;デラプリル;エナラプリル;ホシノプリル;イミダプリル;ロシノプリル;モエキシプリル;キナプリル;キナプリラト;ラミプリル;ペリンドプリル;ペリンドロプリル;キナプリル;スピラプリル;テノカプリル;トランドラプリル及びゾフェノプリル等;(5)中性のエンドペプチダーゼ阻害剤、例えばオマパトリラト、カドキサトリル及びエカドトリル、ホシドトリル、サムパトリラト、AVE7688、ER4030等;(6)エンドセリンアンタゴニスト、例えばテゾセンタン、A308165及びYM62899等;(7)血管拡張薬、例えばヒドララジン、クロニジン、ミノキシジル及びニコチニルアルコール等;(8)アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、例えばカンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン、プラトサルタン、タソサルタン、テルミサルタン、ヴァルサルタン、並びにEXP−3137、FI6828K及びRNH6270等;(9)α/βアドレナリン遮断薬、例えばニプラジロール、アロチノロール及びアモスラロール等;(10)アルファ1遮断薬、例えばテラゾシン、ウラピジル、プラゾシン、ブナゾシン、トリマゾシン、ドキサゾシン、ナフトピジル、インドラミン、WHIP164及びXEN010等;(11)アルファ2アゴニスト、例えばロフェキシジン、チアメニジン、モキソニジン、リルメニジン及びグアノベンズ等;(12)アルドステロン阻害剤等;(13)アンギオポエチン−2−結合剤、例えばWO03/030833に開示されている化合物;並びに
【0066】
(d)抗肥満薬、例えば、(1)5HT(セロトニン)トランスポーター阻害剤、例えば、パロキセチン、フルオキセチン、フェンフルラミン、フルボキサミン、セルトラリン及びイミプラミン、並びにWO03/00663に開示されている化合物、並びにセロトニン/ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、例えばシブトラミン(MERIDIA/REDUCTIL)及びドーパミン取り込み阻害剤/ノルエピネフリン取り込み阻害剤、例えば塩酸ラダファキシン、353162(GlaxoSmitkline)等;(2)NE(ノルエピネフリン)トランスポーター阻害剤、例えばGW320659、デスピラミン、タルスプラム及びノミフェンシン;(3)CB1(カンナビノイド−1受容体)アンタゴニスト/インバースアゴニスト、例えば、リモナバント(ACCOMPLIA Sanofi Synthelabo)、SR−147778(Sanofi Synthelabo)、AVE1625(Sanofi−Aventis)、BAY65−2520(Bayer)、SLV319(Solvay)、SLV326(Solvay)、CP945598(Pfizer)、E−6776(Esteve)、O1691(Organix)、ORG14481(Organon)、VER24343(Vernalis)、NESS0327(サッサリ大学)/カグリアリ大学)、並びに米国特許第4,973,587号、第5,013,837号、第5,081,122号、第5,112,820号、第5,292,736号、第5,532,237号、第5,624,941号、第6,028,084号及び同第6,509,367号に開示されている化合物;並びにWO96/33159、WO97/29079、WO98/31227、WO98/33765、WO98/37061、WO98/41519、WO98/43635、WO98/43636、WO99/02499、WO00/10967、WO00/10968、WO01/09120、WO01/58869、WO01/64632、WO01/64633、WO01/64634、WO01/70700、WO01/96330、WO02/076949、WO03/006007、WO03/007887、WO03/020217、WO03/026647、WO03/026648、WO03/027069、WO03/027076、WO03/027114、WO03/037332、WO03/040107、WO04/096763、WO04/111039、WO04/111033、WO04/111034、WO04/111038、WO04/013120、WO05/000301、WO05/016286、WO05/066126及びEP658546号に開示されている化合物等;(4)グレリンアゴニスト/アンタゴニスト、例えばBVT81−97(BioVitrum)、RC1291(Rejuvenon)、SRD−04677(スミトモ)、非アシル化グレリン(TheraTechnologies)、並びにWO01/87335、WO02/08250、WO05/012331に開示されている化合物等;(5)H3(ヒスタミンH3)アンタゴニスト/インバースアゴニスト、例えば、チオペラミド、3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロピルN−(4−ペンテニル)カルバメート)、クロベノプロピット、ヨードフェンプロピット、イモプロキシファン、GT2394(Gliatech)、及びA331440、並びにWO02/15905に開示されている化合物;並びにO−[3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパノール]カルバメート(Kiec−Kononowicz,K.et al.,Pharmazie,55:349−55(2000))、ピペリジン−含有ヒスタミンH3−受容体アンタゴニスト(Lazewska,D.et al.,Pharmazie,56:927−32(2001)、ベンゾフェノン誘導体及び関連化合物(Sasse,A.et al.,Arch.Pharm.(Weinheim)334:45−52(2001))、置換N−フェニルカルバメート(Reidemeister,S.et al.,Pharmazie,55:83−6(2000))、及びプロキシファン誘導体(Sasse,A.et al.,J.Med.Chem..43:3335−43(2000))、及びヒスタミンH3受容体モジュレーター、例えばWO03/024928及びWO03/024929に開示されている化合物;(6)メラニン凝集ホルモン1受容体(MCH1R)アンタゴニスト、例えばT−226296(タケダ)、T71(タケダ/Amgen)、AMGN−608450、AMGN−503796(Amgen)、856464(GlaxoSmitkline)、A224940(Abbott)、A798(Abbott)、ATC0175/AR224349(Arena Pharmaceuticals)、GW803430(GlaxoSmitkline)、NBI−1A(Neurocrine Biosciences)、NGX−1(Neurogen)、SNP−7941(Synaptic)、SNAP9847(Synaptic)、T−226293(Schering Plough)、TPI−1361−17(埼玉医科大学/カリフォルニア大学アーバイン校)、並びにWO01/21169、WO01/82925、WO01/87834、WO02/051809、WO02/06245、WO02/076929、WO02/076947、WO02/04433、WO02/51809、WO02/083134、WO02/094799、WO03/004027、WO03/13574、WO03/15769、WO03/028641、WO03/035624、WO03/033476、WO03/033480、WO04/004611、WO04/004726、WO04/011438、WO04/028459、WO04/034702、WO04/039764、WO04/052848、WO04/087680に開示されている化合物;並びに特開平13−226269号公報、特開平14−37059号公報、特開2004−315511号公報に開示されている化合物等;(7)MCH2R(メラニン凝集ホルモン2R)アゴニスト/アンタゴニスト;(8)NPY1(ニューロペプチドY Y1)アンタゴニスト、例えばBMS205749、BIBP3226、J−115814、BIBO3304、LY−357897、CP−671906及びGI−264879A;並びに米国特許第6,001,836号;並びにWO96/14307、WO01/23387、WO99/51600、WO01/85690、WO01/85098、WO01/85173及びWO01/89528に記載されている化合物;(9)NPY5(神経ペプチドY Y5)アンタゴニスト、例えば、152,804、S2367(シオノギ)、E−6999(Esteve)、GW−569180A、GW−594884A(GlaxoSmitkline)、GW−587081X、GW−548118X;FR235,208;FR226928,FR240662、FR252384;1229U91、GI−264879A、CGP71683A、C−75(Fasgen)LY−377897、LY366377、PD−160170、SR−120562A、SR−120819A、S2367(シオノギ)、JCF−104、並びにH409/22;並びに米国特許第6,140,354号、第6,191,160号、第6,258,837号、第6,313,298号、第6,326,375号、第6,329,395号、第6,335,345号、第6,337,332号、第6,329,395号及び第6,340,683号;並びにEP第01010691号、EP第01044970号及びFR252384号;並びにPCT国際公開番号WO97/19682、WO97/20820、WO97/20821、WO97/20822、WO97/20823、WO98/27063、WO00/107409、WO00/185714、WO00/185730、WO00/64880、WO00/68197、WO00/69849、WO01/09120、WO01/14376、WO01/85714、WO01/85730、WO01/07409、WO01/02379、WO01/02379、WO01/23388、WO01/23389、WO01/44201、WO01/62737、WO01/62738、WO01/09120、WO02/20488、WO02/22592、WO02/48152、WO02/49648、WO02/051806、WO02/094789、WO03/009845、WO03/014083、WO03/022849、WO03/028726、WO05/014592、WO05/01493;並びにNorman et al.,J.Med.Chem.43:4288−4312(2000)に開示される化合物;(10)レプチン、例えば組み換え型ヒトレプチン(PEG−OB,Hoffman La Roche)及び組み換え型メチオニルヒトレプチン(Amgen);(11)レプチン誘導体、例えば米国特許第5,552,524号;第5,552,523号;第5,552,522号;第5,521,283号;並びにWO96/23513;WO96/23514;WO96/23515;WO96/23516;WO96/23517;WO96/23518;WO96/23519;及びWO96/23520に開示されている化合物;(12)オピオイドアンタゴニスト、例えばナルメフェン(Revex(登録商標))、3−メトキシナルトレキソン、ナロキソン及びナルトレキソン;並びにWO00/21509に開示されている化合物;(13)オレキシンアンタゴニスト、例えばSB−334867−A(GlaxoSmitkline);並びにWO01/96302、01/68609、02/44172、02/51232、02/51838、02/089800、02/090355、03/023561、03/032991、03/037847、04/004733、04/026866、04/041791、04/085403に開示されている化合物等;(14)BRS3(ボンベシン受容体サブタイプ3)アゴニスト;(15)CCK−A(コレシストキニン−A)アゴニスト、例えばAR−R15849、GI181771、JMV−180、A−71378、A−71623、PD170292、PD149164、SR146131、SR125180、ブタビンジド、並びに米国特許第5,739,106号に開示されている化合物;(16)CNTF(毛様体神経栄養因子)、例えばGI−181771(GlaxoSmitkline);SR146131(Sanofi Synthelabo);ブタビンジド;及びPD170,292、PD149164(Pfizer);(17)CNTF誘導体、例えばアキソキン(Regeneron);並びにWO94/09134、WO98/22128及びWO99/43813に開示されている化合物;(18)GHS(成長ホルモン分泌促進物質受容体)アゴニスト、例えばNN703、ヘキサレリン、MK−0677、SM−130686、CP−424,391、L−692,429及びL−163,255、並びに米国特許第6358951号、米国特許出願第2002/049196号及び第2002/022637;並びにWO01/56592及びWO02/32888に開示されえちる化合物;(19)5HT2c(セロトニン受容体2c)アゴニスト、例えばAPD3546/AR10A(Arena Pharmaceuticals)、ATH88651(Athersys)、ATH88740(Athersys)、BVT933(Biovitrum/GSK)、DPCA37215(BMS)、IK264;LY448100(Lilly)、PNU22394;WAY470(Wyeth)、
WAY629(Wyeth)、WAY161503(Biovitrum)、R−1065、VR1065(Vernalis/Roche)YM348;並びに米国特許第3,914,250号;並びにPCT国際公開01/66548、02/36596、02/48124、02/10169、02/44152;02/51844、02/40456、02/40457、03/057698、05/000849に開示された化合物等;(20)Mc3r(メラノコルチン3受容体)アゴニスト;(21)Mc4r(メラノコルチン4受容体)アゴニスト、例えばCHIR86036(Chiron)、CHIR915(Chiron);ME−10142(Melacure)、ME−10145(Melacure)、HS−131(Melacure)、NBI72432(Neurocrine Biosciences)、NNC70−619(Novo Nordisk)、TTP2435(Transtech)並びにPCT国際公開WO99/64002,00/74679、01/991752、01/0125192、01/52880、01/74844、01/70708、01/70337、01/91752、01/010842、02/059095、02/059107,02/059108、02/059117、02/062766、02/069095、02/12166、02/11715、02/12178、02/15909、02/38544、02/068387、02/068388、02/067869、02/081430、03/06604、03/007949、03/009847、03/009850、03/013509、03/031410、03/094918、04/028453、04/048345、04/050610、04/075823、04/083208、04/089951、05/000339及びEP第1460069号及び米国特許第2005049269号及び日本国特開2005−042839号公報に開示されている化合物等;(22)モノアミン再取り込み阻害剤、例えばシブトラミン(Meridia(登録商標)/Reductil(登録商標))及びその塩、並びに、米国特許第4,746,680号、第4,806,570号及び第5,436,272号及び米国特許出願公開第2002/0006964号及びWO01/27068及びWO01/62341に開示されている化合物;(23)セロトニン再取り込み阻害剤、例えばデクスフェンフルラミン、フルオキセチン、並びに米国特許第6,365,633号及びWO01/27060及びWO01/162341の阻害剤;(24)GLP−1(グルカゴン様ペプチド1)アゴニスト;(25)トピラメート(Topimax(登録商標));(26)フィトファルム化合物57(CP644,673);(27)ACC2(アセチル−CoAカルボキシラーゼ−2)阻害剤;(28)β3(ベータアドレナリン受容体3)アゴニスト、例えばラフェベルグロン/AD9677/TAK677(ダイニッポン/タケダ)、CL−316,243、SB418790、BRL−37344、L−796568、BMS−196085、BRL−35135A、CGP12177A、BTA−243、GRC1087(Glenmark Pharmaceuticals)GW427353(ソラベグロン塩酸塩)、トレカドリン、ZenecaD7114、N−5984(ニッシン キョーリン)、LY−377604(Lilly)、KT07924(キッセイ)、SR59119A、及び米国特許第5,705,515号、米国特許第5,451,677号;及びWO94/18161、WO95/29159、WO97/46556、WO98/04526、WO98/32753、WO01/74782、WO02/32897、WO03/014113、WO03/016276、WO03/016307、WO03/024948、WO03/024953、WO03/037881、WO04/108674に開示されている化合物等;(29)DGAT1(ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ1)阻害剤;(30)DGAT2(ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2)阻害剤;(31)FAS(脂肪酸シンテターゼ)阻害剤、例えばセルレニン及びC75;(32)PDE(ホスホジエステラーゼ)阻害剤、例えばテオフィリン、ペントキシフィリン、ザプリナスト、シルデナフィル、アムリノン、ミルリノン、シロスタミド、ロリプラム及びシロミラスト、並びにWO03/037432、WO03/037899に開示されている化合物;(33)甲状腺ホルモンβアゴニスト、例えば、KB−2611(KaroBioBMS)、並びにWO02/15845;及び特開平2000−256190号公報に開示されている化合物;(34)UCP−1(非共役タンパク質1)、2又は3の活性化因子、例えばフィタン酸、4−[(E)−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−1−プロペニル]安息香酸(TTNPB)、及びレチノイン酸;及びWO99/00123に開示されている化合物;(35)アシル−エストロゲン、例えばdel Mar−Grasa,M.et al.,Obesity Research,9:202−9(2001)に開示されているオレオイル−エストロン;(36)グルココルチコイド受容体アンタゴニスト、例えば、CP472555(Pfizer)、KB3305、及びWO04/000869、WO04/075864に開示されている化合物等;(37)11βHSD−1(11−ベータヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型)阻害剤、例えばBVT3498(AMG331)、BVT2733、3−(1−アダマンチル)−4−エチル−5−(エチルチオ)−4H−1,2,4−トリアゾール、3−(1−アダマンチル)−5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、3−アダマンチル−4,5,6,7,8,9,10,11,12,3a−デカヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a][11]アンヌレン、及びWO01/90091、01/90090、01/90092、02/072084、04/011410、04/033427、04/041264、04/027047、04/056744、04/065351、04/089415、04/037251に開示された化合物等;(38)SCD−1(ステアロイル−CoAデサチュラーゼ−1)阻害剤;(39)ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−4)阻害剤、例えば、イソロイシンチアゾリジン、バリンピロリジド、シタグリプチン、サクサグリプチン、NVP−DPP728、LAF237(ビルダグリプチン)、P93/01,TSL225、TMC−2A/2B/2C、FE999011、P9310/K364、VIP0177、SDZ274−444、GSK823093、E3024、SYR322、TS021、SSR162369、GRC8200、K579、NN7201、CR14023、PHX1004、PHX1149、PT−630、SK−0403;並びにWO02/083128、WO02/062764、WO02/14271、WO03/000180、WO03/000181、WO03/000250、WO03/002530、WO03/002531、WO03/002553、WO03/002593、WO03/004498、WO03/004496、WO03/005766、WO03/017936、WO03/024942、WO03/024965、WO03/033524、WO03/055881、WO03/057144、WO03/037327、WO04/041795、WO04/071454、WO04/0214870、WO04/041273、WO04/041820、WO04/050658、WO04/046106、WO04/067509、WO04/048532、WO04/099185、WO04/108730、WO05/009956、WO04/09806、WO05/023762、米国特許出願公開第2005/043292号及びEP第1258476号に開示されている化合物;(40)リパーゼ阻害剤、例えばテトラヒドロリプスタチン(オーリスタット/XENICAL)、ATL962(Alizyme/タケダ)、GT389255(Genzyme/Peptimmune)Triton WR1339、RHC80267、リプスタチン、テアサポニン及びジエチルウンベリフェリルホスフェート、FL−386、WAY−121898、Bay−N−3176、バリラクトン、エステラシン、エベラクトンA、エベラクトンB及びRHC80267、並びにWO01/77094、WO04/111004及び米国特許第4,598,089号、第4,452,813号、第5,512,565号、第5,391,571号、第5,602,151号、第4,405,644号、第4,189,438号及び第4,242,453号に開示されている化合物等;(41)脂肪酸トランスポーター阻害剤;(42)ジカルボキシレートトランスポーター阻害剤;(43)グルコーストランスポーター阻害剤;並びに(44)リン酸塩トランスポーター阻害剤;(45)食欲抑制二環式化合物、例えば1426(Aventis)及び1954(Aventis)、並びにWO00/18749、WO01/32638、WO01/62746、WO01/62747及びWO03/015769に開示されている化合物;(46)ペプチドYY及びPYYアゴニスト、例えば、PYY336(Nastech/Merck)、AC162352(IC Innovations/Curis/Amylin)、TM30335/TM30338(7TM Pharma)、PYY336(Emisphere Tehcnologies)、ペグ化ペプチドYY3−36、WO03/026591、04/089279に開示されている化合物等;(47)脂質代謝モジュレーター、例えば、マスリン酸、エリスロジオール、ウルソル酸ウバオール、ベツリン酸、ベツリン等、並びにWO03/011267に開示されている化合物;(48)転写因子モジュレーター、例えば、WO03/026576に開示されている化合物;(49)Mc5r(メラノコルチン5受容体)モジュレーター、例えばWO97/19952、WO00/15826、WO00/15790、米国特許第20030092041号に開示されている化合物等;(50)脳由来向神経性因子(BDNF)、(51)Mc1r(メラノコルチン1受容体モジュレーター、例えばLK−184(Proctor&Gamble)等;(52)5HT6アンタゴニスト、例えばBVT74316(BioVitrum)、BVT5182c(BioVitrum)、E−6795(Esteve)、E−6814(Esteve)、SB399885(GlaxoSmitkline)、SB271046(GlaxoSmitkline)、RO−046790(Roche)等;(53)脂肪酸輸送タンパク質4(FATP4);(54)アセチル−CoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤、例えばCP640186、CP610431、CP640188(Pfizer);(55)C−末端成長ホルモンフラグメント、例えばAOD9604(Monash Univ/Metabolic Pharmaceuticals)等;(56)オキシントモジュリン;(57)神経ペプチドFF受容体アンタゴニスト、例えばWO04/083218に開示されている化合物等;(58)アミリンアゴニスト、例えばシムリン/プラムリンチド/AC137(Amylin);(59)フィーディア及びトリコカカウロン抽出物;(60)BVT74713及び他の腸脂質食欲抑制剤;(61)ドーパミンアゴニスト、例えばブプロピオン(WELLBUTRIN/GlaxoSmitkline);(62)ゾニサミド(ZONEGRAN/ダイニッポン/Elan)
等が含まれるが、これらに限定されない。
【0067】
Angptl6ペプチド化合物と組み合わせて用いられる特定の化合物には、特定のCB1アンタゴニスト/インバースアゴニストが含まれ、N−[3−(4−クロロフェニル)−2(S)−フェニル−1(S)−メチルプロピル]−2−(4−トリフルオロメチル−2−ピリミジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド、N−[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−1−メチルプロピル]−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド、N−[3−(4−クロロフェニル)−2−(5−クロロ−3−ピリジル)−1−メチルプロピル]−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド及び薬学的に許容されるその塩を含むWO03/077847に開示された化合物;並びに、以下を含む、WO05/000809に開示された化合物、すなわち、3−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イリデン}−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチルプロパンニトリル、1−{1−[1−(4−クロロフェニル)ペンチル]アゼチジン−3−イル}−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロパン−2−オール、3−((S)−(4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)ベンゾニトリル、3−((S)−(4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)ベンゾニトリル、3−((4−クロロフェニル){3−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)ベンゾニトリル、3−((1S)−1−{1−[(S)−(3−シアノフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−2−フルオロ−2−メチルプロピル)−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(S)−(4−クロロフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、及び5−((4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)チオフェン−3−カルボニトリル及び薬学的に許容されるその塩:並びに3−[(S)−(4−クロロフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(4−クロロフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(3−{(1S)−1−[3−(5−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−5−フルオロフェニル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)(4−クロロフェニル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(4−シアノフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(3−{(1S)−1−[3−(5−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−5−フルオロフェニル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)(4−シアノフェニル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(4−シアノフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(4−クロロフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−シアノフェニル)[3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]−メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、5−(3−{1−[1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}−5−フルオロフェニル)−1H−テトラゾール、5−(3−{1−[1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}−5−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−テトラゾール、5−(3−{1−[1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}−5−フルオロフェニル)−2−メチル−2H−テトラゾール、3−[(4−クロロフェニル)(3−{2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(4−クロロフェニル)(3−{2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(4−シアノフェニル)(3−{2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(4−シアノフェニル)(3−{2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、5−{3−[(S)−{3−[(1S)−1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}(4−クロロフェニル)メチル]フェニル}−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−クロロフェニル)[3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−シアノフェニル)[3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−シアノフェニル)[3−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−クロロフェニル)[3−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−((1S)−1−{1−[(S)−[3−(5−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル](4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−2−フルオロ−2−メチルプロピル)−5−フルオロベンゾニトリル、3−((1S)−1−{1−[(S)−[3−(5−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル](4−シアノフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−2−フルオロ−2−メチルプロピル)−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−シアノフェニル)[3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−クロロフェニル)[3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、5−[3−((S)−(4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)フェニル]−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン、5−[3−((S)−(4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)フェニル]−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン、4−{(S)−{3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}[3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}−ベンゾニトリル、ACOMPLIA(リモナバント、N−(1−ピペリジニル)−5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチルピラゾール−3−カルボキシアミド、SR141716A)、3−(4−クロロフェニル−N’−(4−クロロフェニル)スルホニル−N−メチル−4−フェニル−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−カルボキシアミド(SLV−319)、タラナバント、N−[(1S,2S)−3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−1−メチルプロピル]−2−メチル−2−[[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]オキシ]プロパンアミド並びに薬学的に許容されるそれらの塩が含まれる。
【0068】
Angptl6ペプチド化合物と組み合わせて用いることができる特定のNPY5アンタゴニストには、3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)−スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキシアミド、3−オキソ−N−(7−トリフルオロメチルピリド[3,2−b]ピリジン−2−イル)スピロ−[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキシアミド、N−[5−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ−[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキシアミド、トランス−3’−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピリミジニル)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキシアミド、トランス−3’−オキソ−N−[1−(3−キノリル)−4−イミダゾリル]スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキシアミド、トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)スピロ[4−アザイソ−ベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキシアミド、トランス−N−[5−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキシアミド、トランス−N−[5−(2−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキシアミド、トランス−N−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−イミダゾリル]−3−オキソスピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキシアミド、トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−4−ピラゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキシアミド、トランス−N−[1−(2−フルオロフェニル)−3−ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキシアミド、トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−3−ピラゾリル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキシアミド、トランス−3−オキソ−N−(2−フェニル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキシアミド、及び薬学的に許容されるそれらの塩及びエステルが含まれる。
【0069】
Angptl6ペプチド化合物と組み合わせて用いることができる特定のACC−1/2阻害剤には、1’−[(4,8−ジメトキシキノリン−2−イル)カルボニル]−6−(1H−テトラゾール−5−イル)スピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン]−4−オン;(5−{1’−[(4,8−ジメトキシキノリン−2−イル)カルボニル]−4−オキソスピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン−6−イル]−2H−テトラゾール−2−イル}メチルピバレート;5−{1’−[(8−シクロプロピル−4−メトキシキノリン−2−イル)カルボニル]−4−オキソスピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン]−6−イル}ニコチン酸;1’−(8−メトキシ−4−モルホリン−4−イル−2−ナフトイル)−6−(1H−テトラゾール−5−イル)スピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン]−4−オン;及び1’−[(4−エトキシ−8−エチルキノリン−2−イル)カルボニル]−6−(1H−テトラゾール−5−イル)スピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン]−4−オン;及び薬学的に許容されるそれらの塩及びエステルが含まれる。MK−3887、L−001738791。
【0070】
Angptl6ペプチド化合物と組み合わせて用いることができる特定のMCH1Rアンタゴニスト化合物には、1−{4−[(1−エチルアゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2(1H)−オン、4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−{4−[(1−イソプロピルアゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピリジン−2(1H)−オン、1−[4−(アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル]−4−[(5−クロロピリジン−2−イル)メトキシ]ピリジン−2(1H)−オン、4−[(5−クロロピリジン−2−イル)メトキシ]−1−{4−[(1−エチルアゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピリジン−2(1H)−オン、4−[(5−クロロピリジン−2−イル)メトキシ]−1−{4−[(1−プロピルアゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピリジン−2(1H)−オン及び4−[(5−クロロピリジン−2−イル)メトキシ]−1−(4−{[(2S)−1−エチルアゼチジン−2−イル]メトキシ}フェニル)ピリジン−2(1H)−オン、又は薬学的に許容されるそれらの塩が含まれる。
【0071】
Angptl6ペプチド化合物と組み合わせて用いることができる特定のDP−IV阻害剤は、7−[(3R)−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタノイル]−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン又は薬学的に許容されるその塩である。
【0072】
Angptl6ペプチド化合物と組み合わせて用いることができる特定のH3(ヒスタミンH3)アンタゴニスト/インバースアゴニストには、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−エチルピリド[2,3−d]−ピリミジン−4(3H)−オン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−メチルピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、2−エチル−3−(4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、2−メチル−3−(4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2,5−ジメチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−メチル−5−トリフルオロメチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−5−メトキシ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−5−フルオロ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−7−フルオロ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−6−メトキシ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−6−フルオロ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−8−フルオロ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロペンチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−メチルピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−6−フルオロ−2−メチルピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−エチルピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、6−メトキシ−2−メチル−3−{4−[3−(1−ピペリジニル)プロポキシ]フェニル}ピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン、6−メトキシ−2−メチル−3−{4−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル}ピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン、2,5−ジメチル−3−{4−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾリノン、2−メチル−3−{4−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル}−5−トリフルオロメチル−4(3H)−キナゾリノン、5−フルオロ−2−メチル−3−{4−[3−(1−ピペリジニル)プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾリノン、6−メトキシ−2−メチル−3−{4−[3−(1−ピペリジニル)プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾリノン、5−メトキシ−2−メチル−3−(4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−4(3H)−キナゾリノン、7−メトキシ−2−メチル−3−(4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−4(3H)−キナゾリノン、2−メチル−3−(4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、5−フルオロ−2−メチル−3−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−4(3H)−キナゾリノン、2−メチル−3−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、6−メトキシ−2−メチル−3−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−4(3H)−キナゾリノン、6−メトキシ−2−メチル−3−(4−{3−[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−4(3H)−キナゾリノン及び薬学的に許容されるそれらの塩が含まれる、WO05/077905に開示されている化合物が含まれる。
【0073】
Angptl6ペプチド化合物と組み合わせて用いることができる特定のCCK1Rアゴニストには、3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(4−メチルフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸;3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(2−フルオロ−4−メチルフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸;3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(4−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸;3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸;及び3−(4−{[1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−(4−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸;及び薬学的に許容されるそれらの塩が含まれる。MK−8406。
【0074】
Angptl6ペプチド化合物と組み合わせて用いることができる特定のMC4Rアゴニストには、1)(5S)−1’−{[(3R,4R)−1−tert−ブチル−3−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]カルボニル}−3−クロロ−2−メチル−5−[1−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エチル]−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン];2)(5R)−1’−{[(3R,4R)−1−tert−ブチル−3−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−ピペリジン−4−イル]カルボニル}−3−クロロ−2−メチル−5−[1−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エチル]−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン];3)2−(1’−{[(3S,4R)−1−tert−ブチル−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−3−イル]カルボニル}−3−クロロ−2−メチル−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン]−5−イル)−2−メチルプロパンニトリル;4)1’−{[(3S,4R)−1−tert−ブチル−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−3−イル]カルボニル}−3−クロロ−2−メチル−5−[1−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エチル]−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン];5)N−[(3R,4R)−3−({3−クロロ−2−メチル−5−[1−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エチル]−1’H,5H−スピロ[フロ−[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン]−1’−イル}カルボニル)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−シクロペンチル]−N−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン;6)2−[3−クロロ−1’−({(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−[メチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]−シクロペンチル}−カルボニル)−2−メチル−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン]−5−イル]−2−メチル−プロパン−ニトリル;及び薬学的に許容されるそれらの塩が含まれる。
【0075】
更に、他のペプチド類似体及びインクレチンホルモングルカゴン様ペプチド1(GLP−1)の模倣体を、Angptl6ペプチド化合物と組み合わせて用いることもできる。
【0076】
1種以上のAngptl6ペプチド化合物含む医薬組成物を個体に投与する方法には、皮内、筋内、腹腔内、静脈内、皮下、鼻内、硬膜外及び経口による投与が含まれるが、これらに限定されない。この組成物は、任意の都合のよい経路、例えば、注入又はボーラス注入法、上皮又は粘膜皮膚内層(例えば、口腔粘膜、直腸及び腸の粘膜等)、眼等を介した吸収により投与することができ、他の生理活性物質と一緒に投与することもできる。投与は、全身又は局所に対して行うことができる。更に、脳室内注射及び髄膜注射を含む任意の適した経路によって中枢神経系に組成物を投与することが有利な場合がある。脳室内注射は、容器(例えば、ommaya reservoir)に接続された脳室内カテーテルによって容易に行うことができる。また、経肺投与も、吸入器又は噴霧器の使用とエアロゾール化剤を含む製剤により採用することができる。1種以上のAngptl6ペプチド化合物を、治療を必要とする領域に局所的に投与することも望ましい。これは、例えば、これに限定されるものではないが、手術中の局所注入や、注射、カテーテル、座薬、又はインプラントによる局所適用などによって達成することができる。
【0077】
種々のデリバリーシステムが公知であり、Angptl6ペプチド化合物を投与するために用いることができるものには、リポソーム中への封入、ミクロ粒子、マイクロカプセル;ミニセル;ポリマー;カプセル剤;錠剤;等が挙げられるが、これらに限定されない。一実施態様においては、Angptl6ペプチド化合物をベシクル、特にリポソーム中において送達してもよい。リポソーム中では、Angptl6ペプチド化合物は、他の薬学的に許容される担体に加えて、ミセル、不溶性単層、液晶、ラメラ層として水溶液中に凝集形態で存在する脂質のような両親媒性薬剤と混合される。リポソーム製剤のために適した脂質には、モノグリセリド、ジグリセリド、スルファチド、リゾレシチン、リン脂質、サポニン、胆汁酸等が含まれるが、これらに限定されない。このようなリポゾーム製剤の調製は、例えば、米国特許第4,837,028号及び米国特許第4,737,323号に開示されているように当該技術分野の範囲内である。更に他の実施態様においては、Angptl6ペプチド化合物は、これに限定されるものではないが、送達ポンプ(例えば、Saudek,et al.,New Engl.J.Med.321:574(1989)を参照されたい)及び半透過性ポリマー材料(例えば、Howard,et al.,J.Neurosurg.71:105(1989)を参照されたい)を含む放出抑制システムにおいて送達することができる。更に、放出抑制システムは、治療標的(例えば、脳)の近傍に配置することができ、その結果、必要な量は、全身性適用量の一部だけで済む。例えば、Goodson,In:Medical Applications of Controlled Release 1984(CRC Press,Bocca Raton,Fla)を参照されたい。
【0078】
特定の障害又は病状の治療において有効な1種以上のAngptl6ペプチド化合物を含有する組成物の量は、この障害又は病状の性質に依存し、平均的な当業者による標準的な臨床技術によって決定することができる。更に、最適な投与量範囲を同定する手助けとして、必要に応じて、インビトロアッセイを使用してもよい。製剤において使用される正確な用量は、投与の経路並びに疾患又は障害の重症度に依存し、医師の判断及び各患者の状況に従って決定されるべきである。最終的に、担当医が、それぞれ個々の患者を治療する組成物の量を決定する。最初、担当医は、少ない投与量で組成物を投与し、患者の反応を観察する。患者に最適な治療効果が得られるまで、組成物の投与量を増加させてもよく、その投与量からそれ以上増やさないようにする。一般に、1日の投与量範囲は、単回投与又は分割投与で、約0.001mg〜約100mg/哺乳動物体重kg、好ましくは0.01mg〜約50mg/kg、最も好ましくは0.1〜10mg/kgの範囲である。一方、場合によってはその範囲外の用量を用いることが必要な場合もある。しかし、Angptl6ペプチド化合物を含有する組成物の静脈内投与に好適な投与量範囲は、一般的に、体重1キログラム(Kg)あたり約5〜500マイクログラム(μg)の活性化合物である。鼻腔内投与に好適な投与量範囲は、一般に、約0.01pg/kg体重〜1mg/kg体重である。有効投与量は、インビトロ又は動物モデル試験系から得た用量反応曲線より外挿してもよい。座薬は、一般的に0.5重量%〜10重量%の範囲で活性成分を含有し、経口製剤は、好ましくは10%〜95%の活性成分を含有する。最後に、担当医は、本明細書に開示されたAngptl6ペプチド化合物の1種以上を含む組成物を用いる治療の適切な持続期間を決める。投与量は、個々の患者の年齢、体重及び反応に応じても変わる。
【0079】
更に、医薬組成物の1種以上の成分及びAngptl6ペプチド化合物で満たされた1種以上の容器を含む医薬品パック又はキットが提供される。このような容器に関連して、医薬品又は生物学的製品の製造、使用又は販売を規制する政府当局により規定された様式の通知書がこのような容器に添付されてもよく、この通知書はヒトへの投与のための製造、使用又は販売に対する当局による認可を反映している。
【0080】
以下の実施例は、本発明の更なる理解を促進することを意図するものである。
【0081】
実施例1
この実施例においては、全長のAngptl6ペプチド又はこのタンパク質のN−末端部分(コイルドコイル領域を含む)を過剰発現するアデノウイルス(Ad)を構築し、インビボで試験を行った。
【0082】
組換え型アデノウイルスの調製:
Angptl6全長タンパク質(Angptl6)及びN−末端Angptl6(NAngptl6)ペプチドを、鋳型としてAngptl6をコードする全長cDNA(Invitrogen)を用いてPCR増幅した。PCR断片を、CMVプロモータを含むGatewayエントリーベクターpENTR1A(Invitrogen)にサブクローニングし、Pterm−Angptl6及びPterm−NAngptl6クローンを作成した。これらのPCRプライマーは、全長のAngptl6タンパク質をコードするDNAを調製するために用いられた:フォーワード:TCAGGATCCGTGGGATTGCCGCAAACCTC(配列番号:11);リバース:AGCTGAAGGAGATAGGAACA(配列番号:12)。
【0083】
これらのPCRプライマーは、NAngptl6ペプチドをコードするDNAを生成するために用いた:フォーワード:TCAGGATCCGTGGGATTGCCGCAAACCTC(配列番号:13)及びリバース:GGTGCTCGAGTCAAGAAGATGGAGGCCCCTGCTG(配列番号:14)。
【0084】
全長のAngptl6タンパク質及びNAngptl6ペプチドを発現する組換え型アデノウイルスベクターを作成するために、前記で調製した発現カセットを、GatewayをベースとするpAd−Block−iT DESTベクター(Invitrogen)に再結合し、それぞれ、Ad−Angptl6及びAd−NAngptl6を製造した。HEK293細胞内で組み替え型アデノウイルスを作成し、2回のCsCl密度勾配超遠心により精製した。使用前に、透析により、精製したウイルスを脱塩し、CentriPrepYM−50カラムにより濃縮した。インビトロにおける全長又はN−末端Angptl6ペプチドの発現をリアルタイムPCRにより確認した。
【0085】
食餌性肥満マウスにおけるAngptl6タンパク質の過剰発現の解析
糖尿病又は肥満症のマウスに投与したAngptl6タンパク質及びNAngptl6ペプチドに関連する糖尿病及び肥満症の特徴の表現型に対し、確立された食餌性肥満(DIO)マウスモデルにおいて、2つの連続した実験を実施した。
【0086】
実験の2週間前、食餌摂取量(FI)及び体重(BW)についてマウスを観察し、それらのBW及び摂取行動が同一になるように、別個の集団に分けた。それらの集団を、Ad−Angptl6又はAd−GFP(緑色蛍光タンパク質を発現するコントロール)のいずれかの静脈注射(IV)送達で処理した。ウイルスで処理した群は、生理食塩水で処理したマウスと比較し、一晩におけるBW獲得及びFIの減少を示した(図1、3及び4)。これは、しばしば観察される現象であり、アデノウイルスの導入に関連する免疫応答に起因すると考えられる。Ad−GFPを注入したマウスは、1週間の処理の後に、FIに関して回復した。しかし、Ad−Angptl6で処理したマウスは、実験の間、体重を減少し続けた(図1及び4)。Ad−Angptl6で処理した群における食物摂取量は、実験の最初の10日間に顕著に減少したが、処理の最後の7日間、我々はFIの顕著な効果を検出しなかったが、BWは減少し続けた(図3)。処理の17日後、Ad−Angptl6で処理したマウスは、Ad−GFPで処理したマウスと比べ、それぞれ12%のBWを失った(図2)。処理の前及び後に実施したNMR解析は、Ad−Angptl6におけるBWの減少が、主として筋肉の塊における最小の影響を有するAd−GFPと比較し、脂肪の塊の損失によることを示した。これらの観察と一致し、Ad−GFPと比較し、Ad−Angptl6で処理したマウスにおいて、レプチンレベルは顕著に減少した。更に、グルコース供給及びインシュリンレベルも顕著に減少した。
【0087】
食餌性肥満マウスにおけるAngptl6タンパク質及びNAngptl6ペプチドの過剰発現の解析
DIOマウスの4種の別個の集団において、前記と同じ試験を実施した。この試験において、生理食塩水、空のウイルスコントロール(Ad−Pterm)、Ad−Angptl6又はAd−NAngptl6で集団を処理した。全長のAd−Angptl6、Ad−NAngptl6、Ad−Pterm又は生理食塩水で処理したDIOマウスを、食物摂取量及び体重について2週間観察した。前記で観察したように、全長のAngptl6タンパク質を発現するAdは、コントロール処理マウスと比べ、有意に体重を減少した。しかし、NAngptl6ペプチドを発現するAdは、全長のAngptl6タンパク質を発現するAdと比べ、体重減少についてはるかに大きな効果を示した(図6)。更に、Angptl6タンパク質を発現するAdで処理したマウスと比べ、一日の食物摂取量の顕著な減少が、これらのマウスにおいて観察された(図5)。
【0088】
配給の8日後、我々は、コントロール処理マウスに比べ、Ad−NAngptl6で処理したマウスにおいてBWの19%の減少を観察した。しかし、これらのマウスは、BWに関しては回復し、2週間の試験の終わりには、Angptl6で処理したマウスと体重減少は同じであった(図6)。Adは一過性であるので、これは最初の1週間の後に、Ad−Angptl6で処理したマウスと比べ、NAngptl6の発現が減少したという事実のためであるかもしれない。これは、これらの2つの群における肝臓のmRNAレベルと一致する。図7は、生理食塩水、コントロールベクター(Ad−pterm)、アデノウイルス−マウスangptl6(Ad−Angptl6)又はアデノウイルス−N−末端マウスAngptl6(Ad−NAngptl6)を1回静脈注射により投与したマウスにおける、脂肪、筋肉、遊離体液(FF)の重量変化を示す。
【0089】
ウイルス送達の2週間後に、Angptl6の肝臓のmRNAレベル、並びにNAngptl6 mRNAレベルを測定した。我々は、コントロールのウイルス感染群と比べ、Ad−NAngptl6で処理したマウスにおける内部レベルと比べて全長のAngptl6の発現の約70倍の上昇を観察したが、Ad−NAngptl6で処理したマウスにおいては、NAngptl6においてたったの30倍の上昇が検出された(図9)。図8は、マウスangptl6(Adv−Angptl6)又はN−末端マウスAngptl6(Ad−NAngptl6)の発現を検出するために用いられるPCRプライマーの位置を示す概略図である。
【0090】
要するに、N−末端を切断したAngptl6ペプチドを発現するアデノウイルスベクターは、全長のAngptl6タンパク質を発現するアデノウイルスと比べ、体重減少に関してかなり大きい効果を示した。更に、全長のAngptl6タンパク質を発現するアデノウイルスで処理したマウスと比べ、これらのマウスにおいては、一日の食物摂取量の顕著な減少が観察された。Angptl6の肝臓のmRNAレベル、並びに切断されたAngptl6 mRNAレベルは、送達の2週間後に顕著に上昇していた。これらのデータは、Angptl6タンパク質のコイルドコイル部分が、全長のタンパク質で以前に観察された代謝補正を達成するのに十分であることを示す。従って、Angptl6の誘導体は、肥満症及び糖尿病の治療のための新規な治療法であるかもしれない。
【0091】
全RNA分離及びリアルタイム定量PCR解析:
凍結肝臓試料を、Trizol試薬(Invitrogen,Carlsbad,CA)中、Polytronを用いてホモジナイズした。Qiagen RNeasyキット(Valencia,CA)を用いて全RNAを精製した。ランダム6量体を用い、Qiagen OmniScript RTキット(Valencia,CA)を用いることにより、cDNAを合成した。リアルタイム定量PCR測定は、Roche LightCycler 480 Instrument(Roche Applied Science,Indianapolis,IN)を用いて実施した。Angptl6プライマープローブセットは、アッセイオンデマンドキットとして、Applied Biosystems(Foster city,CA)から購入した。Angptl6−Ntermプライマー−プローブは特注であった。所定の遺伝子についての相対的定量は、18S mRNAレベルに補正した。図8は、マウスangptl6(Adv−Angptl6)又はN−末端マウスAngptl6(Ad−NAngptl6)の発現を検出するために用いられるPCRプライマーの位置を示す概略図である。
【0092】
動物及び食餌
これらの試験において用いられる全ての動物プロトコールは、Merck Research Laboratories Institutional Animal Care and Use Committee in Rahway,NJにより承認された。4月齢の食餌性肥満のオスのC57/BL6マウス(Taconic Farm,Germantown,NY)を、12時間/12時間の明/暗サイクル中で、食餌及び水に自由にアクセスさせて個々に収容した。これらのマウスに、高脂肪食餌[HF,D12492i:脂肪から60%のKcal、炭水化物から20%のKcal、タンパク質から20%Kcal、5.2kcal/g(Research Diets,New Brunswick,NJ)]を与えた。マウスが(約42g)に達した時、マウスを、同じ体重及び摂取行動になるように集団(n=8匹/群)に分けた。マウスに、Ad−GFP、Ad−Pterm、Ad−Angptl6又はAd−Angptl−Ntermのいずれかの5×10個の粒子を含むAd 100μLを注射した。体重及び食餌摂取量を、毎日同じ時間に1日1回測定した。試験の終わりに、イソフルランでマウスを麻酔した。心穿刺により血液を集めた。中央の肝葉を各マウスから集め、液体窒素中ですぐに凍結させた。肝臓の切片をPrefer溶液(Anatech LTD,Battle Creek,MI,USA)中に後固定し、次の病理解析のためにパラフィン包埋した。
【0093】
実施例2
Angptl6のN−末端領域は、いずれかの末端において、組換え型タンパク質の精製及び検出において役立つように、Flagタグ又はヘキサヒスチジンタグのようなペプチドタグと融合することもできる。タンパク質は、大腸菌、酵母(Pichia pastoris又はSaccharomyces cerevisiae)又は哺乳動物細胞内で発現することができる。
【0094】
融合タンパク質は、マウス又はヒトAngptl6ペプチド断片、並びに哺乳動物細胞中で発現するヒト又はマウスIgGトップのFc領域を用いて製造することもできる。このような融合は、投与されたタンパク質の血中半減期を長くするであろう。融合は、N−末端Angptl6ペプチドのN又はC末端に設置され、リンカー又は「ヒンジ」アミノ酸配列を含んでもよい。ヒトAngptl6については、N−末端Angptl6領域は、1〜240又は1〜217のいずれのアミノ酸を含み、マウスAngptl6については、1〜227、又は1〜204又は25〜227のアミノ酸を含む。Fc部分は、マウスIgG又はヒトIgGM4から由来し得る。分泌性リーダー配列はオリジナルであり(アミノ酸1から開始する構築物の場合)、又は他のタンパク質由来(25〜227の場合)であり得る。Angptl6領域とFc領域との間のリンカー領域は、GGG及びヒンジ領域の1個又は両方を含む。ヒンジ領域は部分的又は全長であってもよい。N−末端領域及び全長Angptl6は、哺乳動物細胞内における発現のためにヘキサヒスチジンにより標識化された。全ての構築物についての配列を以下の表1及び2に示す。配列番号:21、30〜32は、内在性配リーダーがIgGリーダーに置換されている構築物を示す。
【0095】
【表1】

【0096】
【表2】

【0097】
前記で概要を述べた方法により、Angptl6ペプチド−Fc融合体を設計し、フランキング配列を用いて対応するDNAを化学合成し、PstI及びNotI部位を用いて発現ベクターにクローニングした。発現ベクターは、ヒトサイトメガロウイルス初期プロモータ及びウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナルを含んでいる。PstI−NotI断片は、翻訳開始コドンの前にKozak配列を含んでいる。
【0098】
発現ベクターは、293EBNA細胞内で延長発現のためのEBVウイルスゲノム由来のoriP及びカナマイシン選択マーカーのための細菌の配列及び大腸菌における複製起点を含んでいる。抗体は293懸濁細胞内で発現した。PEIをベースとするトランスフェクション試薬を用いて、プラスミドをトランスフェクトした。トランスフェクトした細胞を、血清を含まないOpti−MEM中でインキュベートし、分泌されたANgptl6ペプチド−Fc融合タンパク質を、プロテインA/G親和性クロマトグラフィーを用いて培地から精製した。精製した抗体の濃度をOD280nmにより測定し、純度をLabChipキャピラリー電気泳動により測定した。ヘキサヒスチジン標識したタンパク質について、製造業者の推奨に従ってIMACをベースとするクロマトグラフを用いる。
【0099】
実施例3
N−末端にヘキサヒスチジンタグを有する、マウスAngptl6ペプチド融合タンパク質をコードするDNA配列(配列番号:7)を、Nde1(配列番号:8)及びXhoI(配列番号:9)制限部位を付着したプライマーを用いて、商業的な製造供給元から得たマウスangptl6 cDNAのPCR増幅により調製してもよい。DNAをNdeI及びXhoIで切断し、発現したAngptl6ペプチド融合タンパク質が、N−末端ヒスチジンタグを含む、配列番号:10で示すアミノ酸配列を有するように、プラスミドpET28b(Novagen)と連結する。
【0100】
BL21(DE3)pLysSのような大腸菌を、標準的方法を用いてプラスミドで形質転換する。形質転換した大腸菌を、37℃で、Terrific Broth(Teknova)内で、600nmにおける光学密度が0.6〜1.0になるまで増殖し、次いでIPTGで誘導する。細胞を更に3時間増殖させ、次いで遠心により集菌する。3回の凍結解凍サイクルにより細胞を溶解し、次いで、ライソザイム(60,000単位/細胞1g、Epicentre Biotechnologies)及びエンドヌクレアーゼ(1,000単位/細胞1g、Epicentre Biotechnologies)を加え、37℃で15分間インキュベートし、4℃において、27000×gで20分間遠心分離する。上清をNi親和性カラムにかけ、製造業者(Novagen)により記載されたようにしてイミダゾールを用いて溶出する。また、タンパク質を、不溶性封入体として発現させてもよい。この場合には、Angptl6ペプチド融合タンパク質を、6M尿素の存在下に可溶化して精製する。次いで、尿素は透析により除去することができる。Angptl6ペプチド融合タンパク質を、最初に10mM DTTを用いて、室温で10分間還元し、次いで、0.75MグアニジンHCl、0.25M NaCl、1mM DTT、1mM EDTA及び50mM Tris pH8.0のようなバッファー中で交換する。次いで、Angptl6ペプチド融合タンパク質を、0.75Mアルギニン及び0.25M HClからなるバッファー中で透析することができる。次いで、このバッファー内の、再折りたたみされたAngptl6ペプチド融合タンパク質を皮下ポンプによりマウスに投与することができる。
【0101】
His標識されたAngptl6ペプチド融合タンパク質も、ヒトタンパク質を用いて製造することができる。DNAは、ヒトcDNAライブラリーのPCRから得ることができ、又は配列番号:15に示すようにして合成し、配列番号:16に示すアミノ酸を含むAngptl6ペプチド融合タンパク質を得るために前述のように用いることができる。
【0102】
(配列番号)
SEQ ID NO:1
Protein
Artificial
human Angptl6 peptide
PRCTYTFVLPPQKFTGAVCWSGPASTRATPEAANASELAALRMRVGRHEELLRELQRLAAADGAVAGEVRALRKESRGLSARLGQLRAQLQHEAGPGAGPGADLGAEPAAALALLGERVLNASAEAQRAAARFHQLDVKFRELAQLVTQQSSLIARLERLCPGGAGGQQQVLPPPPLVPVVPVRLVGSTSDTSRMLDPAPEPQRDQTQRQQEPMAS

SEQ ID NO:2
Protein
Artificial
Mouse Angptl6 peptide
ARCRVTLVLSPQKATSAVCRSSEATQDSELATLRMRLGRHEELLRALQRRAAEGGALADEVRALREHSLTLNTRLGQLRAQLQQEARAEPDLGAEPAAALGLLAERALDAEAEARRTTARLQQLDAQLREHAQLMSQHSSLLGRLQRACAGPERGQQQVLPLPLAPLVPLSLVGSASNTSRRLDQTPEHQREQSLRQQGPPSS

SEQ ID NO:3
DNA
Homo sapiens
Encodes Angptl6 protein
CDS
(1)・・・(1413)
Mat_peptide
(61) . . (1410)
ATGGGGAAGCCCTGGCTGCGTGCGCTACAGCTGCTGCTCCTGCTGGGCGCGTCGTGGGCGCGGGCGGGCGCCCCGCGCTGCACCTACACCTTCGTGCTGCCCCCGCAGAAGTTCACGGGCGCTGTGTGCTGGAGCGGCCCCGCATCCACGCGGGCGACGCCCGAGGCCGCCAACGCCAGCGAGCTGGCGGCGCTGCGCATGCGCGTCGGCCGCCACGAGGAGCTGTTACGCGAGCTGCAGAGGCTGGCGGCGGCCGACGGCGCCGTGGCCGGCGAGGTGCGCGCGCTGCGCAAGGAGAGCCGCGGCCTGAGCGCGCGCCTGGGCCAGTTGCGCGCGCAGCTGCAGCACGAGGCGGGGCCCGGGGCGGGCCCGGGGGCGGATCTGGGGGCGGAGCCTGCCGCGGCGCTGGCGCTGCTCGGGGAGCGCGTGCTCAACGCGTCCGCCGAGGCTCAGCGCGCAGCCGCCCGGTTCCACCAGCTGGACGTCAAGTTCCGCGAGCTGGCGCAGCTCGTCACCCAGCAGAGCAGTCTCATCGCCCGCCTGGAGCGCCTGTGCCCGGGAGGCGCGGGCGGGCAGCAGCAGGTCCTGCCGCCACCCCCACTGGTGCCTGTGGTTCCGGTCCGTCTTGTGGGTAGCACCAGTGACACCAGTAGGATGCTGGACCCAGCCCCAGAGCCCCAGAGAGACCAGACCCAGAGACAGCAGGAGCCCATGGCTTCTCCCATGCCTGCAGGTCACCCTGCGGTCCCCACCAAGCCTGTGGGCCCGTGGCAGGATTGTGCAGAGGCCCGCCAGGCAGGCCATGAACAGAGTGGAGTGTATGAACTGCGAGTGGGCCGTCACGTAGTGTCAGTATGGTGTGAGCAGCAACTGGAGGGTGGAGGCTGGACTGTGATCCAGCGGAGGCAAGATGGTTCAGTCAACTTCTTCACTACCTGGCAGCACTATAAGGCGGGCTTTGGGCGGCCAGACGGAGAATACTGGCTGGGCCTTGAACCCGTGTATCAGCTGACCAGCCGTGGGGACCATGAGCTGCTGGTTCTCCTGGAGGACTGGGGGGGCCGTGGAGCACGTGCCCACTATGATGGCTTCTCCCTGGAACCCGAGAGCGACCACTACCGCCTGCGGCTTGGCCAGTACCATGGTGATGCTGGAGACTCTCTTTCCTGGCACAATGACAAGCCCTTCAGCACCGTGGATAGGGACCGAGACTCCTATTCTGGTAACTGTGCCCTGTACCAGCGGGGAGGCTGGTGGTACCATGCCTGTGCCCACTCCAACCTCAACGGTGTGTGGCACCACGGCGGCCACTACCGAAGCCGCTACCAGGATGGTGTCTACTGGGCTGAGTTTCGTGGTGGGGCATATTCTCTCAGGAAGGCCGCCATGCTCATTCGGCCCCTGAAGCTGTGA

SEQ ID NO:4
Protein
Homo sapiens
Angptl6 precursor protein (Angptl6 coiled-coil region underlined)
MGKPWLRALQLLLLLGASWARAGAPRCTYTFVLPPQKFTGAVCWSGPASTRATPEAANASELAALRMRVGRHEELLRELQRLAAADGAVAGEVRALRKESRGLSARLGQLRAQLQHEAGPGAGPGADLGAEPAAALALLGERVLNASAEAQRAAARFHQLDVKFRELAQLVTQQSSLIARLERLCPGGAGGQQQVLPPPPLVPVVPVRLVGSTSDTSRMLDPAPEPQRDQTQRQQEPMASPMPAGHPAVPTKPVGPWQDCAEARQAGHEQSGVYELRVGRHVVSVWCEQQLEGGGWTVIQRRQDGSVNFFTTWQHYKAGFGRPDGEYWLGLEPVYQLTSRGDHELLVLLEDWGGRGARAHYDGFSLEPESDHYRLRLGQYHGDAGDSLSWHNDKPFSTVDRDRDSYSGNCALYQRGGWWYHACAHSNLNGVWHHGGHYRSRYQDGVYWAEFRGGAYSLRKAAMLIRPLKL

SEQ ID NO:5
DNA
Mus musculus
CDS
(1) . . . (1374)
MAT_PEPTIDE
(73) . . .(1371)
ATGGGGACCGCCAGGCTACGCAAGCTGCAACTGCTGCTTCTGCTGGGCGCTTGGAGGGCGCTCGGAGGTGCCGCGCGTTGCCGCGTCACCCTAGTTTTGTCCCCGCAGAAGGCAACTAGCGCCGTCTGCAGGAGCTCAGAAGCCACCCAAGACAGCGAACTGGCCACGCTGCGCATGCGCCTGGGTCGCCACGAGGAGCTGCTGCGCGCGCTGCAAAGGCGTGCGGCGGAGGGTGGTGCGCTCGCGGACGAGGTGCGCGCACTGCGCGAGCACAGTCTCACCCTGAACACGCGCCTGGGCCAGCTGCGCGCGCAATTGCAGCAGGAGGCGAGGGCGGAGCCTGACCTGGGGGCGGAGCCTGCTGCTGCACTTGGTTTGCTAGCCGAGCGCGCGCTGGACGCTGAGGCCGAAGCGCGCCGGACGACGGCACGCCTGCAGCAGCTGGACGCACAGCTCCGTGAGCATGCGCAGCTCATGAGCCAGCATAGCAGCCTCCTCGGCCGCCTGCAACGCGCGTGCGCGGGCCCGGAACGGGGACAGCAGCAGGTCCTGCCACTGCCCCTGGCGCCTCTGGTGCCTCTGAGCCTCGTGGGCAGTGCCAGCAACACCAGCAGGAGGCTGGACCAAACTCCAGAGCACCAGAGAGAGCAGAGCTTGAGACAGCAGGGGCCTCCATCTTCTCTGCTGCCCACAGGGCACCTTGCTGTCCCCACAAGGCCAGTGGGCCCATGGAGGGATTGTGCAGAGGCTCACGGGGCAGGTCACTGGCAGAGTGGAGTGTATGACCTGCGGCTGGGCCGTCGTGTAGTAGCCGTGTGGTGTGAACAGCAGCAGGAAGGTGGAGGCTGGACTGTCATCCAGAGACGGCAGGACGGCTCTGTCAACTTCTTCACCAACTGGCAGCACTACAAGGCGGGCTTTGGGCGTCCAGAAGGAGAATACTGGCTGGGCCTGGAACCTGTGCATCAGGTGACAAGCCGTGGGGACCACGAGCTGCTGATACTCCTAGAGGACTGGGGGGGCCGTGCAGCACGCGCCCACTACGACAGCTTCTCCTTGGAGCCTGAGAGTGACCACTACCGTCTGCGGCTTGGCCAGTACCACGGCGATGCCGGAGACTCCCTCTCTTGGCACAATGACAAACCTTTCAGCACTGTGGATAGGGACAGAGACTCATATTCTGGTAACTGTGCCCTGTACCATCGTGGGGGCTGGTGGTACCATGCCTGTGCCCACTCTAACCTCAATGGAGTATGGTATCATGGAGGTCATTACCGGAGCCGATACCAGGACGGGGTCTACTGGGCCGAGTTCCGTGGTGGGGCGTACTCTCTGAAGAAAGCTGTTATGTTGACCCGGCTTGTGCGCTTGTGA

SEQ ID NO:6
Protein
Mus musculus
Angptl6 precursor protein (Angptl6 peptide colied-coil region underlined)
MGTARLRKLQLLLLLGAWRALGGAARCRVTLVLSPQKATSAVCRSSEATQDSELATLRMRLGRHEELLRALQRRAAEGGALADEVRALREHSLTLNTRLGQLRAQLQQEARAEPDLGAEPAAALGLLAERALDAEAEARRTTARLQQLDAQLREHAQLMSQHSSLLGRLQRACAGPERGQQQVLPLPLAPLVPLSLVGSASNTSRRLDQTPEHQREQSLRQQGPPSSLLPTGHLAVPTRPVGPWRDCAEAHGAGHWQSGVYDLRLGRRVVAVWCEQQQEGGGWTVIQRRQDGSVNFFTNWQHYKAGFGRPEGEYWLGLEPVHQVTSRGDHELLILLEDWGGRAARAHYDSFSLEPESDHYRLRLGQYHGDAGDSLSWHNDKPFSTVDRDRDSYSGNCALYHRGGWWYHACAHSNLNGVWYHGGHYRSRYQDGVYWAEFRGGAYSLKKAVMLTRLVRL

SEQ ID NO:7
DNA
Artificial
Encodes mouse Angptl6 with N-terminal His tag
ATGGGCAGCAGCCATCATCATCATCATCACAGCAGCGGCCTGGTGCCGCGCGGCAGCCATATGGCGCGTTGCCGCGTCACCCTAGTTTTGTCCCCGCAGAAGGCAACTAGCGCCGTCTGCAGGAGCTCAGAGGCCACCCAAGACAGCGAACTGGCCACGCTGCGCATGCGCCTGGGTCGCCACGAGGAGCTGCTGCGCGCGCTGCAAAGGCGTGCGGCGGAGGGTGGTGCGCTCGCGGACGAGGTGCGCGCACTGCGCGAGCACAGTCTCACCCTGAACACGCGCCTGGGCCAGCTGCGCGCGCAATTGCAGCAGGAGGCGAGGGCGGAGCCTGACCTGGGGGCGGAGCCTGCTGCTGCACTTGGTTTGCTAGCCGAGCGCGCGCTGGACGCTGAGGCCGAAGCGCGCCGGACGACGGCACGCCTGCAGCAGCTGGACGCACAGCTCCGTGAGCATGCGCAGCTCATGAGCCAGCATAGCAGCCTCCTCGGCCGCCTGCAACGCGCGTGCGCGGGCCCGGAACGGGGACAGCAGCAGGTCCTGCCACTGCCCCTGGCGCCTCTGGTGCCTCTGAGCCTCGTGGGCAGTGCCAGCAACACCAGCAGGAGGCTGGACCAAACTCCAGAGCACCAGAGAGAGCAGAGCTTGAGACAGCAGGGGCCTCCATCTTCTTGA

SEQ ID NO:8
DNA
Artificial
Primer
GAGATATACATATGGCGCGTTGCCGCGTCACC

SEQ ID NO:9
DNA
Artificial
Primer
GGTGCTCGAGTCACAAGCGCACAAGCCGGGTCAA

SEQ ID NO:10
Protein
Artificial
Mouse Angptl6 peptide with N-terminus His tag
MGSSHHHHHHSSGLVPRGSHMARCRVTLVLSPQKATSAVCRSSEATQDSELATLRMRLGRHEELLRALQRRAAEGGALADEVRALREHSLTLNTRLGQLRAQLQQEARAEPDLGAEPAAALGLLAERALDAEAEARRTTARLQQLDAQLREHAQLMSQHSSLLGRLQRACAGPERGQQQVLPLPLAPLVPLSLVGSASNTSRRLDQTPEHQREQSLRQQGPPSS

SEQ ID NO:11
DNA
Artificial
Primer
TCAGGATCCGTGGGATTGCCGCAAACCTC

SEQ ID NO:12
DNA
Artificial
Primer
AGCTGAAGGAGATAGGAACA

SEQ ID NO:13
DNA
Artificial
Primer
TCAGGATCCGTGGGATTGCCGCAAACCTC

SEQ ID NO:14
DNA
Artificial
Primer
GGTGCTCGAGTCAAGAAGATGGAGGCCCCTGCTG

SEQ ID NO:15
DNA
Artificial
Encodes human Angptl6 peptide with N-terminal His tag
ATGGGCAGCAGCCATCATCATCATCATCACAGCAGCGGCCTGGTGCCGCGCGGCAGCCATATGCCGCGCTGCACCTACACCTTCGTGCTGCCCCCGCAGAAGTTCACGGGCGCTGTGTGCTGGAGCGGCCCCGCATCCACGCGGGCGACGCCCGAGGCCGCCAACGCCAGCGAGCTGGCGGCGCTGCGCATGCGCGTCGGCAGACACGAGGAGCTGTTACGCGAGCTGCAGAGGCTGGCGGCGGCGGACGGCGCCGTGGCCGGCGAGGTGCGCGCGCTGCGCAAGGAGAGCCGCGGCCTGAGCGCGCGCCTGGGCCAGTTGCGCGCGCAGCTGCAGCACGAGGCGGGGCCCGGGGCGGGCCCGGGGGCGGATCTGGGGGCGGAGCCTGCCGCGGCGCTGGCGCTGCTCGGGGAGCGCGTGCTCAACGCGTCCGCCGAGGCTCAGCGCGCAGCCGCCCGGTTCCACCAGCTGGACGTCAAGTTCCGCGAGCTGGCGCAGCTCGTCACCCAGCAGAGCAGTCTCATCGCCCGCCTGGAGCGCCTGTGCCCGGGAGGCGCGGGCGGGCAGCAGCAGGTCCTGCCGCCACCCCCACTGGTGCCTGTGGTTCCGGTCCGTCTTGTGGGTAGCACCAGTGACACCAGTAGGATGCTGGACCCAGCCCCAGAGCCCCAGAGAGACCAGACCCAGAGACAGCAGGAGCCCATGGCTTCTTGA

SEQ ID NO:16
Protein
Artificial
human Angptl6 peptide with N-terminal His tag MGSSHHHHHHSSGLVPRGSHMPRCTYTFVLPPQKFTGAVCWSGPASTRATPEAANASELAALRMRVGRHEELLRELQRLAAADGAVAGEVRALRKESRGLSARLGQLRAQLQHEAGPGAGPGADLGAEPAAALALLGERVLNASAEAQRAAARFHQLDVKFRELAQLVTQQSSLIARLERLCPGGAGGQQQVLPPPPLVPVVPVRLVGSTSDTSRMLDPAPEPQRDQTQRQQEPMAS

SEQ ID NO:17
Protein
Artificial
Linker or hinge
ERKCCVECPPCP

SEQ ID NO:18
Protein
Artificial
Linker or hinge
VECPPCP

SEQ ID NO:19
Protein
Artificial
Linker or hinge
GGGERKCCVECPPCP

SEQ ID NO:20
Protein
Artificial
Linker or hinge
GGGVECPPCP

SEQ ID NO:21
Protein
Artificial
Mouse_N-terminal_Angptl6_Mouse_IgG1_FC_Long_Hinge_Mouse_IgG_Leader
MEWSWVFLFFLSVTTGVHSARCRVTLVLSPQKATSAVCRSSEATQDSELATLRMRLGRHEELLRALQRRAAEGGALADEVRALREHSLTLNTRLGQLRAQLQQEARAEPDLGAEPAAALGLLAERALDAEAEARRTTARLQQLDAQLREHAQLMSQHSSLLGRLQRACAGPERGQQQVLPLPLAPLVPLSLVGSASNTSRRLDQTPEHQREQSLRQQGPPSSGCKPCICTVPEVSSVFIFPPKPKDVLTITLTPKVTCVVVDISKDDPEVQFSWFVDDVEVHTAQTQPREEQFNSTFRSVSELPIMHQDWLNGKEFKCRVNSAAFPAPIEKTISKTKGRPKAPQVYTIPPPKEQMAKDKVSLTCMITDFFPEDITVEWQWNGQPAENYKNTQPIMNTNGSYFVYSKLNVQKSNWEAGNTFTCSVLHEGLHNHHTEKSLSHSPGK

SEQ ID NO:22
Protein
Artificial
Mouse_N-terminal_Angptl6_Mouse_IgG1_FC_Long_Hinge
MGTARLRKLQLLLLLGAWRALGGAARCRVTLVLSPQKATSAVCRSSEATQDSELATLRMRLGRHEELLRALQRRAAEGGALADEVRALREHSLTLNTRLGQLRAQLQQEARAEPDLGAEPAAALGLLAERALDAEAEARRTTARLQQLDAQLREHAQLMSQHSSLLGRLQRACAGPERGQQQVLPLPLAPLVPLSLVGSASNTSRRLDQTPEHQREQSLRQQGPPSSVPRDCGCKPCICTVPEVSSVFIFPPKPKDVLTITLTPKVTCVVVDISKDDPEVQFSWFVDDVEVHTAQTQPREEQFNSTFRSVSELPIMHQDWLNGKEFKCRVNSAAFPAPIEKTISKTKGRPKAPQVYTIPPPKEQMAKDKVSLTCMITDFFPEDITVEWQWNGQPAENYKNTQPIMNTNGSYFVYSKLNVQKSNWEAGNTFTCSVLHEGLHNHHTEKSLSHSPGK

SEQ ID NO:23
Protein
Artificial
Mouse_N-terminal_Angptl6_204_Mouse_IgG1_FC_Long_Hinge
MGTARLRKLQLLLLLGAWRALGGAARCRVTLVLSPQKATSAVCRSSEATQDSELATLRMRLGRHEELLRALQRRAAEGGALADEVRALREHSLTLNTRLGQLRAQLQQEARAEPDLGAEPAAALGLLAERALDAEAEARRTTARLQQLDAQLREHAQLMSQHSSLLGRLQRACAGPERGQQQVLPLPLAPLVPLSLVGSASNTSVPRDCGCKPCICTVPEVSSVFIFPPKPKDVLTITLTPKVTCVVVDISKDDPEVQFSWFVDDVEVHTAQTQPREEQFNSTFRSVSELPIMHQDWLNGKEFKCRVNSAAFPAPIEKTISKTKGRPKAPQVYTIPPPKEQMAKDKVSLTCMITDFFPEDITVEWQWNGQPAENYKNTQPIMNTNGSYFVYSKLNVQKSNWEAGNTFTCSVLHEGLHNHHTEKSLSHSPGK

SEQ ID NO:24
Protein
Artificial
Human_N-terminal_Angptl6_Mouse_IgG1_FC_Long_Hinge
MGKPWLRALQLLLLLGASWARAGAPRCTYTFVLPPQKFTGAVCWSGPASTRATPEAANASELAALRMRVGRHEELLRELQRLAAADGAVAGEVRALRKESRGLSARLGQLRAQLQHEAGPGAGPGADLGAEPAAALALLGERVLNASAEAQRAAARFHQLDVKFRELAQLVTQQSSLIARLERLCPGGAGGQQQVLPPPPLVPVVPVRLVGSTSDTSRMLDPAPEPQRDQTQRQQEPMASVPRDCGCKPCICTVPEVSSVFIFPPKPKDVLTITLTPKVTCVVVDISKDDPEVQFSWFVDDVEVHTAQTQPREEQFNSTFRSVSELPIMHQDWLNGKEFKCRVNSAAFPAPIEKTISKTKGRPKAPQVYTIPPPKEQMAKDKVSLTCMITDFFPEDITVEWQWNGQPAENYKNTQPIMNTNGSYFVYSKLNVQKSNWEAGNTFTCSVLHEGLHNHHTEKSLSHSPGK

SEQ ID NO:25
Protein
Artificial
Human_N-terminal_Angptl6_Human_FC_IgG2M4_Long_Hinge
MGKPWLRALQLLLLLGASWARAGAPRCTYTFVLPPQKFTGAVCWSGPASTRATPEAANASELAALRMRVGRHEELLRELQRLAAADGAVAGEVRALRKESRGLSARLGQLRAQLQHEAGPGAGPGADLGAEPAAALALLGERVLNASAEAQRAAARFHQLDVKFRELAQLVTQQSSLIARLERLCPGGAGGQQQVLPPPPLVPVVPVRLVGSTSDTSRMLDPAPEPQRDQTQRQQEPMASERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK

SEQ ID NO:26
Protein
Artificial
Human_N-terminal_Angptl6_Human_FC_IgG2M4_Short_Hinge
MGKPWLRALQLLLLLGASWARAGAPRCTYTFVLPPQKFTGAVCWSGPASTRATPEAANASELAALRMRVGRHEELLRELQRLAAADGAVAGEVRALRKESRGLSARLGQLRAQLQHEAGPGAGPGADLGAEPAAALALLGERVLNASAEAQRAAARFHQLDVKFRELAQLVTQQSSLIARLERLCPGGAGGQQQVLPPPPLVPVVPVRLVGSTSDTSRMLDPAPEPQRDQTQRQQEPMASVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK

SEQ ID NO:27
Protein
Artificial
Human_N-terminal_Angptl6_Human_FC_IgG2M4_GGG_Long_Hinge
MGKPWLRALQLLLLLGASWARAGAPRCTYTFVLPPQKFTGAVCWSGPASTRATPEAANASELAALRMRVGRHEELLRELQRLAAADGAVAGEVRALRKESRGLSARLGQLRAQLQHEAGPGAGPGADLGAEPAAALALLGERVLNASAEAQRAAARFHQLDVKFRELAQLVTQQSSLIARLERLCPGGAGGQQQVLPPPPLVPVVPVRLVGSTSDTSRMLDPAPEPQRDQTQRQQEPMASGGGERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK

SEQ ID NO:28
Protein
Artificial
Human_N-terminal_Angptl6_Human_FC_IgG2M4_GGG_Short_Hinge
MGKPWLRALQLLLLLGASWARAGAPRCTYTFVLPPQKFTGAVCWSGPASTRATPEAANASELAALRMRVGRHEELLRELQRLAAADGAVAGEVRALRKESRGLSARLGQLRAQLQHEAGPGAGPGADLGAEPAAALALLGERVLNASAEAQRAAARFHQLDVKFRELAQLVTQQSSLIARLERLCPGGAGGQQQVLPPPPLVPVVPVRLVGSTSDTSRMLDPAPEPQRDQTQRQQEPMASGGGVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK

SEQ ID NO:29
Protein
Artificial
Human_N-terminal_Angptl6_217_Human_FC_IgG2M4_Long_Hinge
MGKPWLRALQLLLLLGASWARAGAPRCTYTFVLPPQKFTGAVCWSGPASTRATPEAANASELAALRMRVGRHEELLRELQRLAAADGAVAGEVRALRKESRGLSARLGQLRAQLQHEAGPGAGPGADLGAEPAAALALLGERVLNASAEAQRAAARFHQLDVKFRELAQLVTQQSSLIARLERLCPGGAGGQQQVLPPPPLVPVVPVRLVGSTSDTSERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK

SEQ ID NO:30
Protein
Artificial
Mouse_N-terminal_Angptl6_227_6His
MEWSWVFLFFLSVTTGVHSEEFDYKDDDDKARCRVTLVLSPQKATSAVCRSSEATQDSELATLRMRLGRHEELLRALQRRAAEGGALADEVRALREHSLTLNTRLGQLRAQLQQEARAEPDLGAEPAAALGLLAERALDAEAEARRTTARLQQLDAQLREHAQLMSQHSSLLGRLQRACAGPERGQQQVLPLPLAPLVPLSLVGSASNTSRRLDQTPEHQREQSLRQQGPPSSHHHHHH

SEQ ID NO:31
Protein
Artificial
Mouse_Full-Length_Angptl6_457_6His
MEWSWVFLFFLSVTTGVHSEEFDYKDDDDKARCRVTLVLSPQKATSAVCRSSEATQDSELATLRMRLGRHEELLRALQRRAAEGGALADEVRALREHSLTLNTRLGQLRAQLQQEARAEPDLGAEPAAALGLLAERALDAEAEARRTTARLQQLDAQLREHAQLMSQHSSLLGRLQRACAGPERGQQQVLPLPLAPLVPLSLVGSASNTSRRLDQTPEHQREQSLRQQGPPSSLLPTGHLAVPTRPVGPWRDCAEAHGAGHWQSGVYDLRLGRRVVAVWCEQQQEGGGWTVIQRRQDGSVNFFTNWQHYKAGFGRPEGEYWLGLEPVHQVTSRGDHELLILLEDWGGRAARAHYDSFSLEPESDHYRLRLGQYHGDAGDSLSWHNDKPFSTVDRDRDSYSGNCALYHRGGWWYHACAHSNLNGVWYHGGHYRSRYQDGVYWAEFRGGAYSLKKAVMLTRLVRLHHHHHH

SEQ ID NO:32
Protein
Artificial
Human_Full-length_Angptl6_6His
MEWSWVFLFFLSVTTGVHSEEFDYKDDDDKPRCTYTFVLPPQKFTGAVCWSGPASTRATPEAANASELAALRMRVGRHEELLRELQRLAAADGAVAGEVRALRKESRGLSARLGQLRAQLQHEAGPGAGPGADLGAEPAAALALLGERVLNASAEAQRAAARFHQLDVKFRELAQLVTQQSSLIARLERLCPGGAGGQQQVLPPPPLVPVVPVRLVGSTSDTSRMLDPAPEPQRDQTQRQQEPMASPMPAGHPAVPTKPVGPWQDCAEARQAGHEQSGVYELRVGRHVVSVWCEQQLEGGGWTVIQRRQDGSVNFFTTWQHYKAGFGRPDGEYWLGLEPVYQLTSRGDHELLVLLEDWGGRGARAHYDGFSLEPESDHYRLRLGQYHGDAGDSLSWHNDKPFSTVDRDRDSYSGNCALYQRGGWWYHACAHSNLNGVWHHGGHYRSRYQDGVYWAEFRGGAYSLRKAAMLIRPLKLHHHHHH

SEQ ID NO:33
Protein
Artificial
Angptl6 peptide short
PRCTYTFVLPPQKFTGAVCWSGPASTRATPEAANASELAALRMRVGRHEELLRELQRLAAADGAVAGEVRALRKESRGLSARLGQLRAQLQHEAGPGAGPGADLGAEPAAALALLGERVLNASAEAQRAAARFHQLDVKFRELAQLVTQQSSLIARLERLCPGGAGGQQQVLPPPPLVPVVPVRLVGSTSDTS
【0103】
本発明を、記載した実施態様を参照して本明細書において説明したが、本発明はそれらに限定されないと理解すべきである。当業者及び本明細書の教示にアクセスする者は、本発明の範囲内の更なる修飾及び実施態様を認識するであろう。従って、本発明は、本明細書に添付される請求の範囲によってのみ限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンジオポイエチン−様タンパク質6(Angptl6)のコイルドコイル領域を含み、Angptl6タンパク質の無傷の球状フィブリノーゲン領域を除外した、Angptl6ペプチドを含む、肥満症又は糖尿病の治療のための化合物。
【請求項2】
前記Angptl6ペプチドが、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
前記ペプチドが、異種タンパク質又はペプチドと結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
前記異種タンパク質が、ヒト血清アルブミン、免疫グロブリン及びトランスフェリンからなる群から選択される、請求項7記載の化合物。
【請求項5】
前記化合物が、異種タンパク質又はペプチドと結合したAngptl6ペプチドを含む融合タンパク質を含む、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
前記異種タンパク質が、免疫グロブリンのFc領域である、請求項5記載の化合物。
【請求項7】

【化1】

(式中、ペプチドは、Angptl6のコイルドコイル領域を含み、Angptl6タンパク質の無傷の球状フィブリノーゲン領域を除外したAngptl6ペプチドであり、前記ペプチドの1個以上のアミノ酸がD−若しくはL−アミノ酸、アミノ酸類似体又はアミノ酸誘導体であってもよく;Zは存在していてもよい保護基であり、存在する場合はN−末端アミノ基に結合し;ZはNH又は存在していてもよい保護基であり、存在する場合はC−末端カルボキシ基と結合している)を有する化合物及び薬学的に許容されるその塩を含む、肥満症又は糖尿病の治療のための化合物。
【請求項8】
Angptl6ペプチドが、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
N−末端のアミノ酸が、PEG、コレステロール、N−エチルマレイミジル及びパルミトイルからなる群から選択される1種以上の分子と共有結合している、請求項7記載の化合物。
【請求項10】
ペプチドはペプチドのN−末端に更にシステイン残基を含み、そこに保護基が存在してもよく、存在する場合はシステイン残基のN−末端アミノ基と結合している、請求項7記載の化合物。
【請求項11】
N−末端において、システイン残基のチオール基が、PEG、コレステロール、N−エチルマレイミジル及びパルミトイルからなる群から選択される1種以上の分子と共有結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
アンジオポイエチン−様タンパク質6(Angptl6)のコイルドコイル領域を含み、Angptl6タンパク質の無傷の球状フィブリノーゲン領域を除外した、Angptl6ペプチドの治療的有効量を個体に投与することを含む、個体における代謝障害の治療方法。
【請求項13】
前記Angptl6ペプチドが、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記ペプチドが、異種タンパク質と結合している、請求項12記載の方法。
【請求項15】
前記異種タンパク質が、ヒト血清アルブミン、免疫グロブリン、トランスフェリンからなる群から選択される、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記化合物が、異種タンパク質又はペプチドと結合したAngptl6ペプチドを含む融合タンパク質を含む、請求項12記載の方法。
【請求項17】
前記異種タンパク質が、免疫グロブリンのFc領域である、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記代謝障害が、肥満症、メタボリックシンドローム又はX症候群、2型糖尿病、糖尿病合併症、高血圧症、脂質異常症、循環器病、胆石、変形性関節症、インシュリン抵抗性及び特定の種類の癌からなる群から選択される、請求項12記載の方法。
【請求項19】

【化2】

(式中、ペプチドは、Angptl6タンパク質のコイルドコイル領域を含み、Angptl6タンパク質の無傷の球状フィブリノーゲン領域を除外したAngptl6ペプチドであり、前記ペプチドの1個以上のアミノ酸がD−若しくはL−アミノ酸、アミノ酸類似体又はアミノ酸誘導体であってもよく;Zは存在していてもよい保護基であり、存在する場合はN−末端アミノ基に結合し;ZはNH又は存在していてもよい保護基であり、存在する場合はC−末端カルボキシ基と結合している)を有する治療上有効量のアンジオポイエチン−様タンパク質(Angptl6)ペプチド化合物及び薬学的に許容されるその塩を、個体に投与することを含む、個体における代謝障害の治療方法。
【請求項20】
前記Angptl6ペプチドが、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項12記載の方法。
【請求項21】
N−末端のアミノ酸が、PEG、コレステロール、N−エチルマレイミジル及びパルミトイルからなる群から選択される1種以上の分子と共有結合している、請求項19記載の方法。
【請求項22】
前記ペプチドが、ペプチドのN−末端に更にシステイン残基を含み、そこに保護基が存在してもよく、存在する場合はシステイン残基のN−末端アミノ基と結合している、請求項19記載の方法。
【請求項23】
N−末端において、システイン残基のチオール基が、PEG、コレステロール、N−エチルマレイミジル及びパルミトイルからなる群から選択される1種以上の分子と共有結合している、請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記代謝障害が、肥満症、メタボリックシンドローム又はX症候群、2型糖尿病、糖尿病合併症、高血圧症、脂質異常症、循環器病、胆石、変形性関節症、インシュリン抵抗性及び特定の種類の癌からなる群から選択される、請求項19記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−500677(P2011−500677A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−529933(P2010−529933)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【国際出願番号】PCT/US2008/011733
【国際公開番号】WO2009/051706
【国際公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(390023526)メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション (924)
【Fターム(参考)】