説明

能動型RFIDタグ

【課題】電力消耗が低減できる能動型RFIDタグを提供する。
【解決手段】入力される駆動信号により動作されてアンテナを通じて受信されるRF信号を検出するRF信号検出部と、RF信号検出部がRF信号を検出する場合、検出したRF信号のレベルが所定の信号レベル以上であるか否かを比較する比較器と、RF信号検出部を駆動する駆動信号を出力し、比較器の比較結果、検出したRF信号のレベルが所定の信号レベル以上の場合、スイッチング制御のためのスイッチング制御信号を発生するマイクロプロセッサーと、アンテナを通じて受信されるRF信号を分析し、分析結果に応じてRF信号に対する応答信号をアンテナを通じて出力するRF送受信器と、初期にRF信号検出部とアンテナを連結してスイッチング制御信号に応じてスイッチングしてアンテナをRF送受信器と連結するスイッチ部と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFID(Radio Frequency IDentification)タグ(tag)に係り、より詳しくは、内部電力供給装置の電力消耗を低減できる能動型RFIDタグに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、RFID(Radio Frequency IDentification)システムは、判読・解読機能を有するRFIDリーダ(Reader)、固有のタグ情報を内蔵するRFIDタグ、運用ソフトウェア及びネットワークで構成される。
【0003】
RFIDリーダは、RFIDタグを認識するためのRF信号をアンテナを通じて出力する。これにより、RFIDタグはアンテナが送出するRF信号を受信する。RFIDタグは受信された信号に応答してタグ情報を含むRF信号をアンテナへ伝送し、RFIDリーダがRFIDタグのタグ情報を受信するようになる。
【0004】
ここで、RFIDタグは半導体で製作されたトランスポンダーチップ(Transponder chip)とアンテナで構成され、動作電源が供給される特性に応じて受動型と能動型とに分けられる。受動型RFIDタグは、内部の電源なしにRFIDリーダの電波信号からエネルギーが供給されて動作する。能動型RFIDタグは、RFIDタグ用の電池を内蔵し、その内蔵したRFIDタグ用の電池から動作電源が供給される。
【0005】
これにより、能動型RFIDタグは内蔵している電池の電力消耗を低減して使用可能な期間を延ばす必要がある。
【0006】
図1は能動型RFIDシステムの構成を示したブロック図である。
【0007】
基本的な構成はRFIDリーダと多数の能動型RFIDタグ群であり、リーダとタグとの通信は無線チャンネルを通じて行われる。能動型RFIDタグは管理しようとする資産に取り付けられて資産の情報及び位置などをRFIDリーダのコマンドに応じて適切に応答する。
【0008】
図2は能動型RFIDシステムの通信メッセージの構成を示す。
【0009】
リーダとタグとの通信は常にリーダから始まる。能動型RFIDタグの電流消耗を最小化するために、タグは通信しない時間の大部分をスリーブ(sleep)状態にある。スリーブ状態にあるタグをリーダのメッセージが受信可能なモードに切り換えるために、リーダは送信しようとするメッセージの前に2.4〜4.8s(秒)に当たるウェイク・アップ信号を付けて送出する。ウェイク・アップ信号を認識した能動型RFIDタグは、スリーブ状態から受信状態に切り換え、引き続き入るリーダの送信メッセージを分析して該当応答を送信した後に、スリーブ状態に戻る。
【0010】
図3は従来の能動型RFIDタグの構成を示したブロック図である。
【0011】
図3を参照すれば、能動型RFIDタグはアンテナ100、マイクロプロセッサー104及びRF送受信器106で構成され、電力供給装置102であるバッテリー(Battery)を内蔵し、そのバッテリーから電力が供給される。
【0012】
マイクロプロセッサー104は所定の周期ごとにRF送受信器106が受信モードで動作するように、RF送受信器106を制御する。通常は2.4〜4.8sの周期でRF送受信器106が受信モードとして駆動される。これは、RFIDリーダ(図示せず)が能動型RFIDタグを駆動状態に変換するためのウェイク・アップ信号を最小2.4sの間一定した形態として送信するので、RFIDリーダが送信するウェイク・アップ信号を検出するためである。
【0013】
RF送受信器106はマイクロプロセッサー104の制御に応じて受信モードとして動作してアンテナ100を通じてRFIDリーダが送信するRF信号を受信し、受信したRF信号が有効なウェイク・アップ信号であるか否かを判断する。その判断結果、有効なウェイク・アップ信号の場合、アンテナ100を通じて受信されるRF信号を分析し、その分析結果に応じてRF信号に対する応答信号をアンテナ100を通じてRFIDリーダに送信する。
【0014】
より詳しく説明すれば、RFIDリーダは一定した形態のウェイク・アップ信号を最小2.4sの間送信し、その後に通信プロトコルを決定するためのプリアンブル(preamble)信号を送信し、タグ情報要請のためのコマンド(command)信号を送信する。
【0015】
これに対して、能動型RFIDタグのRF送受信器106は、マイクロプロセッサー104の制御に応じて受信モードとして動作する。この受信モードでアンテナ100を通じて受信されるRF信号がなければ、マイクロプロセッサー104と共にスリーブ状態となる。仮に、アンテナ100を通じてRFIDリーダが送信するウェイク・アップ信号を受信する場合、その後にRFIDリーダが送信するプリアンブル信号を受信して相互通信のための通信プロトコルを決め、コマンド信号を受信する場合にタグ情報を含むRF信号をアンテナ100を通じてRFIDリーダに送信する。
【0016】
このように能動型RFIDタグは、ウェイク・アップ信号を検出するためにマイクロプロセッサーとRF送受信器とが一定の時間ごとにスリーブ状態から駆動状態に変わるので、ウェイク・アップ信号を検出するために能動型RFIDタグが多くの電力を消耗するという問題点がある。かかる電力消耗は能動型RFIDタグが消耗する全体電力消耗の50%以上を占める。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
したがって、本発明は前記問題点を解決するためにウェイク・アップ信号を検出するための別途の構成を備えて最小の電力でウェイク・アップ信号を検出できる能動型RFIDタグを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の能動型RFIDタグは、入力される駆動信号により動作されてアンテナを通じて受信されるRF信号を検出するRF信号検出部と、前記RF信号検出部がRF信号を検出する場合、検出したRF信号のレベルが所定の信号レベル以上であるか否かを比較する比較器と、前記RF信号検出部を駆動する駆動信号を出力し、前記比較器の比較結果、検出したRF信号のレベルが所定の信号レベル以上の場合、スイッチング制御のためのスイッチング制御信号を発生するマイクロプロセッサーと、初期に前記RF信号検出部と連結して前記マイクロプロセッサーが発生するスイッチング制御信号に応じてスイッチングするスイッチ部と、前記スイッチ部のスイッチングにより受信されるRF信号を分析し、その分析結果に応じて前記RF信号に対する応答信号を前記アンテナを通じて出力するRF送受信器と、を含む。
【0019】
また、本発明はRF信号内に含まれているウェイク・アップ信号を検出するためのRF信号検出部と、前記RF信号に応答する応答信号を出力するRF送受信器と、前記ウェイク・アップ信号の検出結果に応じてRF送受信器を制御するマイクロプロセッサーと、を備える能動型RFIDタグを提供する。また、本発明の能動型RFIDタグは、アンテナを通じて伝えられる前記RF信号を前記RF信号検出部または前記RF送受信器に伝えるためのスイッチング部をさらに備える。また、前記マイクロプロセッサーは、前記RF信号のウェイク・アップ信号検出結果に応答して前記スイッチング部が前記アンテナと前記RF送受信器を連結するように前記スイッチング部を制御する。また、前記マイクロプロセッサーは、前記RF送受信器が前記応答信号を提供した後に前記スイッチング部が前記アンテナと前記RF検出部に連結されるように前記スイッチング部を制御する。また、前記マイクロプロセッサーは、前記RF信号が入力される周期より小さい周期で前記RF検出部が検出動作を行うように前記RF信号検出部を制御する。また、本発明の能動型RFIDタグは、RF信号検出部から検出したRF信号のレベルが所定の信号レベル以上であるか否かを比較して前記マイクロプロセッサーに提供するための比較器をさらに備える。
【0020】
また、本発明は、アンテナを通じて入力されるRF信号に応答する応答信号を出力するRF送受信器と、前記RF信号内に含まれているウェイク・アップ信号の検出結果に応答して、前記RF送受信器がスリーブ状態を脱するように制御するスリーブ状態脱出感知部と、を備える能動型RFIDタグを提供する。本発明の能動型RFIDタグは、アンテナと前記RF送受信器または前記スリーブ状態脱出感知部を選択的に連結するためのスイッチング部をさらに備える。前記スリーブ状態脱出感知部は、前記RF信号内に含まれているウェイク・アップ信号の検出結果を感知するためのウェイク・アップ信号検出部と、前記ウェイク・アップ信号検出部の検出結果に対応して前記RF送受信器を制御するマイクロプロセッサーと、を備える。
【0021】
また、本発明は、入力されるRF信号のウェイク・アップ信号を検出するステップと、前記検出結果に応じてスリーブ状態を脱するステップと、前記RF信号に対応する応答信号を出力するステップと、を含む能動型RFIDタグの駆動方法を提供する。前記ウェイク・アップ信号を検出するステップは、前記RF信号が入力される周期より小さい周期で検出動作を行う。
【発明の効果】
【0022】
本発明の能動型RFIDタグによれば、スイッチ部、RF信号検出部及び比較器をさらに備えてウェイク・アップ信号を検出するために、RF信号検出部がマイクロプロセッサーの駆動信号に応じて、ごく短い時間動作してRF信号の有無を判断する。また、RF信号検出部がRF信号を検出すれば、比較器で前記検出されたRF信号が有効な信号であるか否かを判断する。その結果、有効なウェイク・アップ信号の場合、スイッチ部を通じてマイクロプロセッサーとRF送受信器が動作する。
【0023】
これにより、能動型RFIDタグの電力消耗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】従来の能動型RFIDタグの構成を示したブロック図である。
【図2】能動型RFIDシステムの通信メッセージの構成を示す。
【図3】従来の能動型RFIDタグの構成を示したブロック図である。
【図4】本発明による能動型RFIDタグの構成を示した図である。
【図5】従来のタグの動作順序図と本発明による能動型RFIDタグの動作順序図を比較した図である。
【図6】本発明により制作された能動型RFIDタグと従来の技術による能動型RFIDタグの動作電流消耗を示した図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照して本発明を詳しく説明する。
【0026】
本発明の説明において、関連した公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明確にすると判断される場合、それに対する詳細な説明を省略する。
【0027】
図4は本発明による能動型RFIDタグの構成を示した図面である。
【0028】
図4を参照すれば、能動型RFIDタグは、アンテナ200、スイッチ部204、RF信号検出部206、RF送受信器208、比較器210及びマイクロプロセッサー212で構成され、電力供給装置202であるバッテリーを含む。これにより、各部はバッテリーから電力が供給されて動作する。
【0029】
スイッチ部204は、アンテナ200を通じて受信されるRF信号をスイッチング制御信号に応じてRF信号検出部206またはRF送受信器208に選択的に出力する。初期ではRF信号検出部206と連結されているが、スイッチング制御信号が入力される場合にスイッチングしてRF送受信器208に連結される。
【0030】
RF信号検出部206は駆動信号が入力される場合に、アンテナ200を通じてRF信号を検出する。このRF信号は、能動型RFIDタグの状態をスリーブ状態から駆動状態に切り換えるウェイク・アップ信号に当たる。RF信号検出部206は駆動信号により約1ms以下の時間駆動してRF信号の有無を判断することを特徴とする。すなわち、ごく短い時間動作してRF信号の有無を判断することによって、電力供給装置202の電力消耗が低減する。
【0031】
RF送受信器208はアンテナ200を通じて受信されるRF信号を分析し、その分析結果に応じてRF信号に対する応答信号をアンテナ200を通じてRFIDリーダへ送信する。
【0032】
本発明によるRF送受信器208は、RF信号検出部206を通じてウェイク・アップ信号が検出されて有効なウェイク・アップ信号の場合のみに限定して動作する。スイッチ部204を通じてアンテナ200と連結されれば、アンテナ200を通じて受信されるRF信号を分析してプリアンブル信号の場合にRFIDリーダと通信するための通信プロトコルを決定する。その後、タグ情報要請信号に当たるコマンド信号が受信される場合、そのコマンド信号に対する応答信号(タグ情報を含む信号)を生成し、生成された応答信号をアンテナ200を通じて出力する。
【0033】
比較器210はRF信号検出部206がRF信号を検出する場合、検出したRF信号のレベルが所定の信号レベル以上であるか否かを判断して所定の信号レベル以上の場合にインタラプト信号(割り込み信号)を発生し、発生したインタラプト信号をマイクロプロセッサー212に伝える。
【0034】
マイクロプロセッサー212はスリーブ状態から所定の時間ごとに駆動状態(約1ms以下)に変換されてRF信号検出部206を駆動する駆動信号を出力する。マイクロプロセッサー212は2sごとに駆動信号を発生するが、これはRFIDリーダが最小2.4sの間一定した形態のウェイク・アップ信号を送信するので、RFIDリーダが発生するウェイク・アップ信号を検出するである。
【0035】
また、マイクロプロセッサー212は比較器210の比較結果、検出したRF信号のレベルが所定の信号レベル以上の場合、そのRF信号を有効なウェイク・アップ信号と判断する。これにより、マイクロプロセッサー212は駆動状態に変換されてスイッチ部204がRF送受信器208に連結されるようにスイッチング制御信号を発生してRF送受信器208が受信モードで動作可能にする。
【0036】
次いで、マイクロプロセッサー212はRF送受信器208がコマンド信号に対する応答信号を送出した後に、RF送受信器208と共に駆動状態からスリーブ状態になるが、スリーブ状態になる前にスイッチング部204にリセット信号を伝えてスイッチング部204とRF信号検出部206とが連結されるようにする。これにより、RF信号検出部206はアンテナを通じて受信されるRF信号を検出する。
【0037】
図5は従来のタグの動作順序図と本発明による能動型RFIDタグの動作順序図とを比較した図である。
【0038】
図5を参照すれば、既存のタグはマイクロプロセッサーに内蔵されているタイマーを一定の時間(本発明では2s)と設定した後、その設定時間に達する度ごとにマイクロプロセッサーを能動モード(Active Mode)に切り換え、RF送受信器を受信モードに変更して有効なウェイク・アップ信号が受信されているかを判断するべきであった。RF送受信器を受信モードに切り換える前に、マイクロプロセッサーを能動モードに切り換えることは、マイクロプロセッサーが能動モードの場合のみ、RF送受信器のモードが制御できるからである。この場合、所定の時間間隔でRF送受信器を受信モードに切り換える部分で多くの電力消耗が発生した。
【0039】
本発明の能動型RFIDタグは、タイマーを用いて所定の時間ごとにマイクロプロセッサーが能動モードに切り換わることは同じであるが、RF送受信器を受信モードに切り換えることなく、RF信号検出部のみを駆動させてウェイク・アップ信号の有無を判断する。仮に、有効なウェイク・アップ信号と判断されれば、直ちにRF送受信器を受信モードに切り換え、スイッチング部を制御してリーダからの入力信号がアンテナを通じてRF送受信器に伝送されるようにする。実際のフィールドに適用した製品の場合、リーダからメッセージを受信し、これに対する応答を伝送する動作を行うことより、リーダから伝送されるウェイク・アップ信号の有無を判断するために所定の時間ごとに受信モードに切り換えた後、またスリーブ状態に戻る動作のほうがはるかに頻繁に発生するので、この部分の電力消耗を最小化することが能動型RFIDタグの全体電力消耗を最小化することと直結する。
【0040】
図6は本発明により制作された能動型RFIDタグと従来の技術による能動型RFIDタグの動作電流消耗を示した図である。マイクロプロセッサーが能動モードである状態で、スリーブ状態のRF送受信器を受信モードに切り換えるためには、途中でIDLEモードを経るべきである。この際、RF送受信器は他のモードに切り換えるときに発生するTransition Timeがあるので、実際の受信モードでウェイク・アップ信号の有無を判断する時間が1msであるとしても、従来のタグはその状態に切り換えるためにより多い時間がかかるという短所がある。本発明の能動型RFIDタグは、RF送受信器はスリーブ状態とし、RF信号検出部のみを駆動するので、時間と電流消耗の両方ともはるかに有利な方法と言える。実際では2秒に一回ずつウェイク・アップ信号の有無を判断し、再びスリーブ状態に戻る場合を仮定して1年間の消耗電力を比較してみると、本発明の能動型RFIDタグは従来のタグ電流消耗量の約37%に過ぎないということがわかる。
【0041】
図7は本発明の第2の実施例を示すブロック図である。
【0042】
図7に示したように、本実施例による能動型RFIDタグは、アンテナ300を通じて入力されるRF信号に応答する応答信号を出力するRF送受信器400と、RF信号に含まれているウェイク・アップ信号の検出結果に応答して、RF送受信器がスリーブ状態を脱するように制御するスリーブ状態脱出感知部500と、を備える。また、本実施例による能動型RFIDタグは、アンテナ300とRF送受信器400またはスリーブ状態脱出感知部500を選択的に連結するためのスイッチング部600をさらに備える。
【0043】
また、スリーブ状態脱出感知部500は、RF信号内に含まれているウェイク・アップ信号の検出結果を感知するためのウェイク・アップ信号検出部510と、ウェイク・アップ信号検出部510の検出結果に対応してRF送受信器400を制御するマイクロプロセッサー520と、を備える。
【0044】
図7に示した能動型RFIDタグの動作を調べると、ウェイク・アップ信号検出部510で入力されるRF信号のウェイク・アップ信号を検出する。この検出結果に応じてマイクロプロセッサー520はRF送受信器400がスリーブ状態を脱するように制御する。RF送受信器400はRF信号に対応する応答信号をアンテナ300を通じて出力する。ここで、ウェイク・アップ信号検出部510がウェイク・アップ信号を検出する動作は、RF信号が入力される周期より小さい周期で検出動作を行う。
【0045】
マイクロプロセッサー520は図4のマイクロプロセッサー212に対応し、ウェイク・アップ信号検出部510は図4のRF信号検出部206と対応することができる。スイッチング部600も図4のスイッチ204と対応が可能である。したがって、対応するユニットはその動作が類似しているため、詳しい動作説明は省略する。
【0046】
上述したように、本発明を特定の好適な実施例を通じて説明してきたが、本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者は、上述した実施例に対して本発明の範囲を逸脱しない限り、様々に改造及び変更が可能であるということが容易にわかる。したがって、本発明の権利範囲は上述した実施例に制限されることでなく、後述する特許請求の範囲のみならず、この特許請求の範囲と均等なものにより定められるべきである。
【符号の説明】
【0047】
200:アンテナ部
202:電力供給装置
204:スイッチ部
206:RF信号検出部
208:RF送受信器
210:比較器
212:マイクロプロセッサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動信号により動作されて、アンテナを通じて受信されるRF信号を検出するRF信号検出部と、
前記RF信号検出部がRF信号を検出する場合、検出したRF信号のレベルが所定の信号レベル以上であるか否かを比較する比較器と、
前記RF信号検出部を制御するための駆動信号を生成し、前記比較器の比較結果、検出したRF信号のレベルが所定の信号レベル以上の場合、スイッチング制御信号を発生するマイクロプロセッサーと、
前記アンテナを通じて受信されるRF信号を分析して、前記RF信号に対する応答信号を前記アンテナを通じて出力するRF送受信器と、
前記スイッチング制御信号に応じてスイッチングして前記アンテナを前記RF送受信器と連結するスイッチ部と、を含むことを特徴とする能動型RFIDタグ。
【請求項2】
前記マイクロプロセッサーは、
前記比較器の比較結果、検出したRF信号のレベルが所定の信号レベル以上の場合、前記検出したRF信号を有効なウェイク・アップ信号として判断することを特徴とする請求項1に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項3】
前記RF送受信器は、
受信されるRF信号がコマンド信号の場合、前記コマンド信号に対する応答信号を前記アンテナを通じて出力することを特徴とする請求項1に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項4】
前記マイクロプロセッサーは、前記RF送受信器がコマンド信号に対する応答信号を出力した後に、前記スイッチ部と前記RF信号検出部を連結するためのリセット信号を生成し、スリーブ状態となることを特徴とする請求項3に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項5】
前記マイクロプロセッサーは一定の時間ごとに所定の時間駆動信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項6】
前記マイクロプロセッサーの所定の時間は約1ms以下であることを特徴とする請求項4に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項7】
前記スイッチ部は、
初期のセッティングモードで前記RF信号検出部と前記アンテナは連結されていることを特徴とする請求項1に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項8】
RF信号内に含まれているウェイク・アップ信号を検出するためのRF信号検出部と、
前記RF信号に応答する応答信号を出力するRF送受信器と、
前記ウェイク・アップ信号の検出結果に応じてRF送受信器を制御するマイクロプロセッサーと、を備えることを特徴とする能動型RFIDタグ。
【請求項9】
前記能動型タグは、
アンテナを通じて伝えられる前記RF信号を前記RF信号検出部または前記RF送受信器に伝えるためのスイッチング部をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項10】
前記マイクロプロセッサーは、前記RF信号のウェイク・アップ信号の検出結果に応答して前記スイッチング部が前記アンテナと前記RF送受信器を連結するように前記スイッチング部を制御することを特徴とする請求項9に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項11】
前記マイクロプロセッサーは、前記RF送受信器が前記応答信号を提供した後に、前記スイッチング部が前記アンテナと前記RF検出部に連結されるように前記スイッチング部を制御することを特徴とする請求項10に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項12】
前記マイクロプロセッサーは、前記RF信号が入力される周期より小さい周期で前記RF検出部が検出動作を行うように前記RF信号検出部を制御することを特徴とする請求項11に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項13】
前記RF信号検出部から検出したRF信号のレベルが所定の信号レベル以上であるか否かを比較して前記マイクロプロセッサーに提供するための比較器をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項14】
アンテナを通じて入力されるRF信号に応答する応答信号を出力するRF送受信器と、
前記RF信号内に含まれているウェイク・アップ信号の検出結果に応答して、前記RF送受信器がスリーブ状態を脱するように制御するスリーブ状態脱出感知部と、を備えることを特徴とする能動型RFIDタグ。
【請求項15】
前記アンテナと前記RF送受信器または前記スリーブ状態脱出感知部を選択的に連結するためのスイッチング部をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項16】
前記スリーブ状態脱出感知部は、
前記RF信号内に含まれているウェイク・アップ信号の検出結果を感知するためのウェイク・アップ信号検出部と、
前記ウェイク・アップ信号検出部の検出結果に対応して前記RF送受信器を制御するマイクロプロセッサーと、を備えることを特徴とする請求項15に記載の能動型RFIDタグ。
【請求項17】
入力されるRF信号のウェイク・アップ信号を検出するステップと、
前記検出結果に応じてスリーブ状態を脱するステップと、
前記RF信号に対応する応答信号を出力するステップと、を含むことを特徴とする能動型RFIDタグの駆動方法。
【請求項18】
前記ウェイク・アップ信号を検出するステップは、
前記RF信号が入力される周期より小さい周期で検出動作を行うことを特徴とする請求項17に記載の能動型RFIDタグの駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−217824(P2009−217824A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−54479(P2009−54479)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【出願人】(593121379)エルエス産電株式会社 (221)
【Fターム(参考)】