説明

脱穀機の揺動移送選別装置

【課題】揺動選別装置へ供給される脱穀済みの脱穀処理物を、確実に穀粒と、藁屑、稈切等とに選別しようとするものである。
【解決手段】脱穀済みの脱穀処理物を受け、揺動移送しながら、揺動選別する揺動選別装置19aの上段部側は、移送始端部側から上移送棚20bと、複数のフロントシーブ20cと、複数のチャフシーブ20dと、複数のストローラック20e等とを設け、下段部側は、移送始端部側から下移送棚21aと、前選別網21bと、主選別網21cと、前選別網21bと、各ストローラック20eとの下側へ個別に前・後流下棚21d,21eを設け、又、下移送棚21aの移送終端部には、前選別網21bを接続して設けた構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
脱穀処理物等を受けて、揺動移送しながら、揺動選別する揺動選別装置の上段部側は、移送始端部側から上移送棚と、複数のフロントシ−ブと、複数のチャフシーブと、複数のストローラック等とを設け、下段部側は、移送始端部側から下移送棚と、前選別網と、主選別網と、前選別網と、ストローラックとの下側へ個別に前・後流下棚とを設けた技術であり、コンバインに載置する脱穀機の揺動移送選別装置として利用できる。
【背景技術】
【0002】
脱穀装置の揺動選別棚は、特開平8−168315号公報で示す如くこの脱穀装置へ供給された穀稈は、扱室内を移送中に、この扱室内へ軸支内装した扱胴で脱穀処理され、脱穀処理物等は、扱胴受より漏下して、揺動選別棚上へ供給される。この揺動選別棚上へ供給された脱穀処理物等は、移送始端部側から順次設けた移送棚と、複数の前部チャフシーブと、複数の後部チャフシーブと、複数のストローラックとで揺動移送されながら揺動選別され、揺動選別済み穀粒と、少量の藁屑、及び少量の塵埃とは、揺動網から漏下中に、下方前部に設けた唐箕より発生する起風により、風選別され、選別された一番穀粒は機外へ排出される。又、揺動選別済み藁屑等は、各ストローラックの移送終端部より機外へ排出される。
【0003】
上述の脱穀作業中に、選別風量が増加したときは、前記複数の後部チャフシーブを上方側へ回動移動変更して、選別風を揺動選別棚の後方上部へ設けた横断流ファン方向へ向くように、関連的に調節制御される。
【特許文献1】特開平8−168315号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
脱穀作業中に、選別風量が増加したときは、揺動選別棚の複数の後部チャフシーブを回動移動させて、選別風の向き方向の変更はできるが、揺動選別棚での選別性能の向上は若干しか向上しなく、このために、揺動選別性能の向上、及び三番飛散粒の減少を図ろうとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、穀稈を脱穀する脱穀室(16)へ軸支内装した扱胴(16b)と、該脱穀室(16)の下側の選別室(17)内には、脱穀処理物等の供給を受けて、揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装置(19a)と、該揺動選別装置(19a)の上段部側は、移送始端部側から順次上移送棚(20b)と、前後方向に所定間隔で左右方向の複数のフロントシーブ(20c)と、前後方向に所定間隔で左右方向の複数のチャフシーブ(20d)と、左右方向に所定間隔で前後方向の上部を鋸刃形状に形成した複数のストローラック(20e)と、下段部側は、移送始端部側から順次下移送棚(21a)と、前選別網(21b)と、主選別網(21c)と、前選別網(21b)の下側には、前流下棚(21d)と、各ストローラック(20e)の下側には、後流下棚(21e)等とを設けた脱穀機において、前記揺動選別装置(19a)の下移送棚(21a)の移送終端部には、前選別網(21b)を装着して設けたことを特徴とする脱穀機の揺動移送選別装置としたものである。
【0006】
脱穀機の脱穀室(16)内へ供給された穀稈は、この脱穀室(16)へ軸支内装した扱胴(16b)で脱穀処理され、脱穀処理物等は、この脱穀室(16)から下側の選別室(17)内へ内装した揺動選別装置(19a)上へ漏下供給され、この揺動選別装置(19a)の上段部側の移送始端部側から、順次設けた上移送棚(20b)と、前後方向に所定間隔で、左右方向の複数のフロントシーブ(20c)と、前後方向に所定間隔で、左右方向の複数のチャフシーブ(20d)と、左右方向に所定間隔で前後方向の上部を、鋸刃状に形成した複数のストローラック(20e)と、下段部側は、移送始端部側から、順次設けた下移送棚(21a)と、前選別網(21b)と、主選別網(21c)とにより、揺動移送しながら揺動選別される。
【0007】
揺動選別済み穀粒と、少量の藁屑、稈切、及び少量の塵埃とは、前流下棚(21d)と、後流下棚(21e)を流下中に、又、主選別網(21c)から流下中に風選別された一番穀粒は機外へ排出される。二番物は再脱穀処理される。風選別済みの藁屑、稈切、及び塵埃と、各ストローラック(20e)の移送終端部まで移送された揺動選別済みの藁屑、稈切、及び塵埃とは、機外へ排出される。
【0008】
請求項2に記載の発明において、前記揺動選別装置(19a)の各フロントシーブ(20c)の上下方向の全長(H1)及び取付間隔(L1)は、各チャフシーブ(20d)の上下方向の全長(H2)及び取付間隔(L2)より、短く、又、狭くして設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の揺動移送選別装置としたものである。
【0009】
前記揺動選別装置(19a)の各フロントシーブ(20c)の上下方向の全長(H1)、及び取付間隔(L1)は、各チャフシーブ(20d)の上下方向の全長(H2)、及び取付間隔(L2)より、短く、又、狭くして設けて、各フロントシーブ(20c)上を揺動移送される脱穀処理物の移送を良好にすると共に、各フロントシーブ(20c)間から、漏下する脱穀処理物中の藁屑、稈切、及び塵埃等の漏下の減少を図り、選別性能を向上を図っている。
【0010】
請求項3に記載の発明においては、前記揺動選別装置(19a)の各フロントシーブ(20c)は、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ1)で傾斜させて設け、又、前選別網(21b)は、前方上部から後方下部へ向けて、所定角度(θ2)で傾斜させて設け、更に、主選別網(21c)は、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ3)で傾斜させて設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の脱穀機の揺動移送選別装置としたものである。
【0011】
前記揺動選別装置(19a)の各フロントシーブ(20c)は、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ1)で傾斜させて設け、又、前選別網(21b)は、前方上部から後方下部へ向けて、所定角度(θ2)で傾斜させて設け、更に、主選別網(21c)は、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ3)で傾斜させて設け、これらにより、脱穀処理物を揺動移送中は、藁屑、稈切、及び塵埃等は、漏下しにくいし、又、穀粒の漏下を促進させて、穀粒の漏下を多くして、選別性能を向上、及び三番飛散粒の減少を図っている。
【0012】
請求項4に記載の発明においては、前記揺動選別装置(19a)の前選別網(21b)から漏下した揺動選別済み穀粒等は、主選別網(21c)の移送始端部と、前流下棚(21d)との間から落下すべく落下口(A)を設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2、又は請求項3に記載の脱穀機の揺動移送選別装置としたものである。
【0013】
前記揺動選別装置(19a)の前選別網(21b)から漏下した揺動選別済み穀粒等は、主選別網(21c)の移送始端部と、前流下棚(21d)との間から落下すべく落下口(A)を設け、前流下棚(21d)上を流下する揺動選別済み穀粒等は、この落下口(A)部から落下し、落下中に風選別される。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明においては、揺動選別装置(19a)は、上段部側と、下段部側とに分割して各種部品を装着して設けると共に、下段部側には、上段部側の各フロントシーブ(20c)から漏下する脱穀処理物を再揺動選別する下移送棚(21a)の移送終端部には、前選別網(21b)を設けたことにより、上下二段の揺動選別方式となり、選別性能の向上を図ることができる。又、三番飛散粒の減少を図ることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明においては、前記揺動選別装置(19a)の各フロントシーブ(20c)の上下方向の全長(H1)、及び取付間隔(L1)は、各チャフシーブ(20d)の上下方向の全長(H2)、及び取付間隔(L2)より、短く、又、狭くして設けたことにより、各フロントシーブ(20c)上を揺動移送される脱穀処理物の移送が良好となる。又、各フロントシーブ(20c)間より、漏下する脱穀処理物中の藁屑、稈切、及び塵埃等の漏下が減少し、選別性能の向上を図ることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明においては、前記揺動選別装置(19a)の各フロントシーブ(20c)は、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ1)で傾斜させ、前選別網(21b)は、前方上部から後方下部へ向けて、所定角度(θ2)で傾斜させ、主選別網(21c)は、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ3)で傾斜させて設けたことにより、各フロントシーブ(20c)部と、前選別網(21b)部とでは、揺動移送する脱穀処理物中の藁屑、稈切、及び塵埃等の移送速度を速くして、漏下を押さえ、又、主選別網(21c)部では、移送速度を遅くして、穀粒の漏下を多くし、選別性能を向上させると共に、及び三番飛散粒の減少を図っている。
【0017】
請求項4に記載の発明においては、前記揺動選別装置(19a)の前選別網(21b)から漏下した、揺動選別済み穀粒等は、主選別網(21c)の移送始端部と、前流下棚(21d)との間から落下すべく落下口(A)を設けたことにより、前流下棚(21d)上を流下する揺動選別済み穀粒等は、落下口(A)部から落下し、落下中に風選別されることにより、一番口の穀粒の選別性能を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の上側面へ載置する脱穀機5について説明する。コンバイン1の走行装置3の上側へ設けた、走行車台2の前方部に設けた、刈取機4で刈取りされた刈取り穀稈は、この刈取機4で後方上部へ移送され、脱穀機5のフィードチェン6aと、挟持杆6bとで引継ぎされ、脱穀機5の脱穀室16内を挟持移送中に、扱胴軸16aで軸支した扱胴16bで脱穀される。脱穀された脱穀処理物等は、脱穀室網16dから漏下して、この脱穀室網16dの下側の選別室17へ内装して、揺動移送しながら揺動選別する揺動移送選別装置18は、揺動選別装置19aと、揺動カム装置19bと、ローラ装置19c等とよりなる構成である。揺動選別装置19aの枠体20aの上段部側は、移送始端部から順次上移送棚20bと、前後方向に所定間隔で、左右方向の複数のフロントシーブ20cと、前後方向に所定間隔で左右方向の複数のチャフシーブ20dと、左右方向に所定間隔で前後方向上の上部を鋸刃状に形成した複数のストローラック20eとを設け、下段部側は、移送始端部側から順次下移送棚21aと、前選別網21bと、主選別網21cと、前選別網21bの下側には、前流下棚21dと、各ストローラック20eの下側には、後流下棚21e等とを設けた構成である。下移送棚21aの移送終端部には、前選別網21bを装着して設けた構成である。揺動移送選別装置18を主に図示して説明する。
【0019】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図8で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機5を載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取機4で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機4で後方上部へ移送され、脱穀機5のフィードチェン6aと、挟持杆6bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機5の右横側に配設した穀粒貯留タンク7内へ一時貯留される。
【0020】
前記走行車台2の前方部には、図8で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド8a、及び各分草体8bと、立毛穀稈を引起す各引起装置8cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置9の各掻込装置9aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置8dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機5のフィードチェン6aと、挟持杆6bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置9の根元・穂先移送装置10a・10b等からなる刈取機4を設けている。該刈取機4は、油圧駆動による伸縮シリンダ11により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0021】
前記刈取機4の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆12aの上端部には、左右方向に支持パイプ杆12bを設け、この支持パイプ杆12bを走行車台2の上側面に設けた支持装置12cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ11の作動により、刈取機4は支持パイプ杆12bを回動中心として、上下に回動する構成である。
【0022】
前記刈取機4の穀稈掻込移送装置9によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機5へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けた構成である。
【0023】
前記穀粒貯留タンク7側の前部には、図8で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置13aと、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席13bとを設け、この操縦席13bの下側で、走行車台2の上側面には、エンジン14を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク7を配設する。これら走行装置3と、刈取機4と、脱穀機5と、エンジン14等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0024】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース15内の伝動機構15aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ15bを設けた構成である。
【0025】
前記走行車台2の前方部の刈取機4で刈取りされて、後方上部へ移送された穀稈を引継ぎ脱穀する脱穀機5は、走行車台2の左側へ載置すると共に、右側には、穀粒貯留タンク7を載置して設け、脱穀機5で脱穀した脱穀済みで、選別済み穀粒を、揚穀装置26で揚送して穀粒貯留タンク7内へ供給して、一時貯留する構成である。
【0026】
前記脱穀機5は、図3、及び図4で示す如く箱形状の箱体に形成して、上方左側には、刈取機4で後方上部へ移送された穀稈を引継ぎ移送するフィードチェン6aと、挟持杆6bとを設けた構成である。これらフィードチェン6aと、挟持杆6bとにより、挟持された穀稈は、脱穀機5上部に設けた脱穀室16内を挟持移送中に、この脱穀室16内の多種類で、多数本の扱歯16cを外周部に植設して、回転自在な扱胴軸16aで軸支した扱胴16bのこの各扱歯16cにより、脱穀する構成である。又、この扱胴16bの各扱歯16cの回転外周下側部には、脱穀処理物が漏下する脱穀室網16dを張設した構成である。
【0027】
前記脱穀室16の下側には、図1、及び図3で示す如く選別室17を設け、この選別室17内には、脱穀室16を形成する脱穀室網16dから漏下する脱穀室物と、脱穀室16の移送終端部の扱室排出口16eから排出される。脱穀室16内で未脱穀処理物である排塵物との供給を受けて、揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装置19aと、揺動カム装置19bと、ローラ装置19c等とによりなる揺動移送選別装置18を吊り下げ状態に設けた構成である。
【0028】
前記揺動選別装置19aは、図1〜図4で示す如く枠体20a内には、脱穀室16の脱穀室網16aから漏下する脱穀処理物と、脱穀室16の扱室排出口16eから排出される排塵物との供給を受けて、揺動移送中に揺動選別する移送始端部側より、順次各種部品を装着して設けた構成である。
【0029】
前記揺動選別装置19aの枠体20a内の上段部側には、移送始端部側から順次に、複数の山形状を形成した上移送棚20bと、この上移送棚20bの上側面へ左側へ所定角度で傾斜して、脱穀処理物を左側へ案内する、複数個、又は一個の案内板20hと、前後方向に所定間隔で、上下方向に所定長さで、下端部が折曲して略L字形状で左右方向に複数の枠体20aの左右側板へ固着したフロントシーブ20cと、前後方向に所定間隔で、上下方向の所定長さで、下端部が折曲して略L字形状で、枠体20aの左右側板へ傾斜状態に設けた各長孔部へ各支持軸を押し、この各支持軸へ装着した複数のチャフシーブ20dの上端部を回動中心として、モータ、及びワイヤ(共に図示せず)で、この各チャフシーブ20dを、各長孔部を回動移動自在に設けた、この各チャフシーブ20dと、左右方向に所定間隔で、前後方向で、上端部を鋸刃形状に形成した複数のストローラック20eを設けた構成である。
【0030】
又、前記枠体20aの下段部側には、移送始端部側から順次に、複数の山形状を形成した下移送棚21aと、網材等よりなる前選別網21bと、網材等よりなる主選別網21cと、前選別網21bの下側には、前流下棚21dと、各ストローラック20eの下側には、後流下棚21e等とを設けた構成である。下移送棚21aの移送終端部には、前選別網21bをボルト、及びナット等により、着脱自在に装着して設けた構成である。
【0031】
前記揺動選別装置19aの枠体20a内には、上段部側は、移送始端部側から順に、上移送棚20bと、各フロントシーブ20cと、各チャフシーブ20dと、各ストローラック20eとを設けると共に、下段部側には、移送始端部側から順に、下移送棚21aと、前選別網21bと、主選別網21cと、前選別網21bの下側へ前流下棚21dと、各ストローラック20eの下側へ後流下棚21eを設け、下移送棚21aの移送終端部へ前選別網21bを設けたことにより、上下二段の揺動選別方式となり、各フロントシーブ20cの前部位置から漏下しつつ比重選別ができ、更に、前選別網21b部で更に、稈切、及び枝梗等を分離選別が可能となり、このために、選別性能の向上を図ることができる。又、三番飛散粒の減少を図ることができる。
【0032】
図1で示す如く前記揺動選別装置19aの各フロントシーブ20cの上下方向の全長(H1)、及び取付間隔(L1)は、各チャフシーブ20dの上下方向の全長(H2)、及び取付間隔(L2)より、所定寸法が短く形成すると共に、所定寸法狭く固着して設けた構成である。
【0033】
前記揺動選別装置19aの各フロントシーブ20cの上下方向の全長(H1)、及び取付間隔(L1)は、各チャフシーブ20dの上下方向の全長(H2)、及び取付間隔(L2)より、短く、又、狭くして設けたことにより、各フロントシーブ20c間より、漏下する藁屑、塵埃、及び枝梗等が減少し、選別性能の向上を図ることができる。又、下移送棚21aと、各フロントシーブ20cの下端部との間の隙間が広くなり、移送される。脱穀処理物の詰まりを防止することができる。
【0034】
図1で示す如く前記揺動選別装置19aの各フロントシーブ20cは、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ1)で後方へ上り傾斜させて設けた構成である。又、前選別網21bは、前方上部から後方下部へ向けて、所定角度(θ2)で後方下り傾斜させて設けた構成である。更に、主選別網21cは、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ3)で後方へ上り傾斜させて設けた構成である。
【0035】
前記揺動選別装置19aの各フロントシーブ20cは、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ1)で傾斜させ、前選別網21bは、前方上部から後方下部へ向けて、所定角度(θ2)で傾斜させ、主選別網21cは、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ3)で傾斜させて設けたことにより、各フロントシーブ20c部と、前選別網21b部とでは、揺動移送する脱穀処理物中の藁屑、稈切、及び枝梗等の移送速度を速くして、漏下を押さえ、又、主選別網21c部では、移送速度を遅くして、穀粒の漏下を多くし、選別性能を向上させると共に、三番飛散粒の減少を図って、三番口の穀粒ロスを減少させた。
【0036】
図1で示す如く前記揺動選別装置19aの前選別網21bから漏下した、揺動選別済み穀粒等は、下方前部へ落下させるために、主選別網21cの移送始端部と、前流下棚21dの先端上側面との間には、落下口(A)を設けた構成である。前選別網21bから漏下した揺動選別済み穀粒等は、前流下棚21d上へ落下し、この前流下棚21d上を流下して、落下口(A)から下方部へ落下中に穀粒と、藁屑、及び塵埃とに風選別される構成である。
【0037】
前記揺動選別装置(19a)の前選別網(21b)から漏下した、揺動選別済み穀粒等は、主選別網21cの移送始端部と、前流下棚21dの先端上側面との間から落下すべく落下口(A)を設けたことにより、前流下棚21d上を流下する揺動選別済み穀粒等は、落下口(A)から落下し、落下中に穀粒と、藁屑、及び塵埃とに風選別されることにより、一番口の穀粒の選別性能を向上させることができる。
【0038】
前記揺動選別装置19aの枠体20aの左右両外側面の後部には、図1、及び図3で示す如く揺動カム19bを装着して設けると共に、前部には、ローラ装置19cを設けて、吊り下げ状態に設けた揺動選別装置19aを揺動回動させる構成である。
【0039】
前記揺動選別装置19aの下移送棚21aの移送終端部へ装着した前選別網21bの移送終端部と、主選別網21cの移送始端部とは、図5で示す如く所定寸法(L3)重合状態に配設した構成である。
【0040】
これにより、前記前選別網21bと、主選別網21cとの両者を、稈切、藁屑、及び夾雑物等が経由することにより、直接一番口へ落下することを防止でき、このために、選別性能の向上を図ることができる。
【0041】
図5で示す如く前記揺動選別装置19aの前選別網21bの目合は、主選別網21cの目合より、小さい目合に形成するか、又は略同じ目合に形成した構成である。
これにより、前記前選別網21b部で夾雑物、及び枝梗付着粒等の漏下を押さえることができ、選別性能が向上する。
【0042】
図2、図5、及び図6で示す如く前記揺動選別装置19aの枠体20aの左右両側の側板間で、主選別網21cの移送始端部が位置する箇所には、L字形状の補強横板20fを、両側板へ固着して設けた構成である。この補強横板20fの下側面には、主選別網21cの移送始端部を複数のボルト、及びナットにより、装着して設けた構成である。
【0043】
これにより、前記主選別網21cの取付強度アップを図ることができる。又、補強横板20fには、上方へ突出するフランヂ部を設けたことにより、フロントシーブ21bの移送終端部から主選別網21c上へ落下する落下物が乱反射しても、フランヂ部で防止されることにより、直接一番口へ落下を防止でき、選別性能の向上を図ることができる。
【0044】
図5で示す如く前記揺動選別装置19aの前選別網21bの移送終端部と、主選別網21cと、前流下棚21dとにより、形成する落下口(A)とは、一番選別室22へ内装した一番移送螺旋22cの軸心(B)より、前部へ位置させて設けた構成である。
【0045】
これにより、前記落下口(A)より、落下する揺動選別済み穀粒等の風選別を確実に行うことができる。
図5で示す如く前記前流下棚21dの流下先端部は、主選別網21cを前部へ同じ傾斜角度で延長し、前流下棚21dへ当接する当接位置(C点)より、後方下部へ所定寸法(L4)延長して設けた構成である。
【0046】
これにより、送風機24の上・下風胴24a,24bで形成する風胴室24c内には、前流下棚21dから落下する穀粒等が入ることを防止できる。
図5で示す如く前記前流下棚21dの上側面の移送終端部側には、左右方向に所定間隔で、前後方向で、上端部を鋸刃形状に形成した複数の前ストローラック21fを設けた構成である。
【0047】
これにより、前記前流下棚21dには、複数の前ストローラック21fを所定間隔で、左右方向に設けたことにより、藁屑、及び稈切等は、一番選別室22へ落下することなく、主選別網21c上へ移送供給されて、再揺動選別されることにより、一番口穀粒の選別性能の向上を図ることができる。
【0048】
図5で示す如く前記揺動選別装置19aの前選別網21aの移送始端部は、各フロントシーブ20c群の略中間部より、前方部へ位置させて設けた構成である。又、この各フロントシーブ20cの移送始端部には、前方へ向けて下移送棚21aを設けた構成である。この下移送棚21aは、複数の山形状を形成して設け、脱穀処理物等を後方へ移送作用する構成である。
【0049】
これにより、前記下移送棚21aを設けたことにより、各フロントシーブ20cから漏下した穀粒と、藁屑等とを一定層厚で比重選別しつつ、前選別網21bへ導くことにより、この前選別網21bから漏下する穀粒の選別性能は良好である。又、下移送筒21aは、前方へ延長して設けていることにより、乱反射があったときでも、前端部より、跳ね出ることを防止できる。
【0050】
図5、及び図7で示す如く前記揺動選別装置19aの下移送棚21aの下側面には、複数の長孔を有する塞板21hと、前選別網21bとを、ボルト、及びナット等とにより、装着して設けた構成である。塞板21hの各長孔により、前選別網21bの漏下面積を調節できる構成である。
【0051】
これにより、低速作業時、及び穀物の種類により、前選別網21bの漏下面積を調節することにより、各種条件に対する適応性の向上を図ることができる。
図5で示す如く前記揺動選別装置19aの上移送棚20bの移送終端部と、下移送棚21aの移送始端部とは、所定寸法(L5)を前後方向に重合状態に配設した構成である。
【0052】
これにより、前記前・後移送棚20b,21aを重合させて設けたことにより、各フロントチャフシーブ20cの移送始端部側より、漏下する脱穀処理物が直接一番選別室22へ落下することなく、このために、選別性能の向上を図ることができる。
【0053】
図3、及び図5で示す如く脱穀機5の外側で送風機24の前側には、副送風機24dを設けた構成である。この副送風機24dから発生する起風は、この副送風機24dの吐出口24eから、上・中・下副選別風取込口(D),(E),(F)を経て、揺動選別装置19aへ送風される構成である。
【0054】
前記副送風機24dから発生した起風は、上移送棚20bと、下方部の仕切板28aとの間に形成した上副選別風取込口(D)を経て、揺動選別装置19aへ送風される構成である。
【0055】
又、前記仕切板28aと、上風胴24aとの間を経て、この仕切板28aと、下移送棚21aとの間に形成した中副選別風取込口(E)を経て、揺動選別装置19aへ送風される構成である。
【0056】
更に、前記仕切板28aと、上風胴24aとの間を経て、下移送棚21aと、上風胴24aへ設けた案内板28bとの間に形成した下副選別風取込口(F)を経て、揺動選別装置19aへ送風される構成である。
【0057】
前記副送風機24dから発生する起風を、中副選別風取込口(E)と、下副選別風取込口(F)とに、スムーズに分割するために、下移送棚21aの移送始端部には、上方後部へ傾斜する分離板28cを設けた構成である。
【0058】
図5で示す如く前選別網21bの後方部には、ガイド板28dを設けた構成である。
これらにより、前記送風機24の前側には、副送風機24dを設けると共に、この副送風機24dから発生する起風を送風する上・中・下副選別風取込口(D),(E),(F)を設けて、揺動選別装置19aの各部へ送風させることにより、一番口の穀粒の選別性能の向上を図ることができる。又、ガイド板28dを設けたことにより、各チャフシーブ20dの移送始端部側より、漏下する藁屑、及び稈切等の漏下を規制することができる。
【0059】
図9、及び図10で示す如く揺動選別装置19aの下移送棚21aの下側面には、左右方向に所定間隔で、前後方向で、上部を鋸刃形状に形成した複数の中ストローラック29aを設けた構成である。この中ストローラック29aの後端部は、各チャフシーブ20dの移送始端部より、後方部へ位置させて設けた構成である。又、下移送棚21aの上側面へ左側へ向けて傾斜して、脱穀処理物を左後部へ拡散揺動移送するガイド板29bを複数個設ける構成とするもよい。
【0060】
これにより、前記前選別網21bに変えて、各中ストローラック29aとしたことにより、漏下性が向上し、三番飛散粒の減少を図ることができる。
図11、及び図12で示す如く揺動選別装置19aの下移送棚21aの上側面には、複数のガイド板29cを設けた構成である。この各オーガ板29cにより、脱穀処理物を左後部へ拡散揺動移送させる構成である。
【0061】
これにより、前記移送棚21aへ設けた各ガイド板29cにより、供給された脱穀処理物が、下移送棚21a上で均等に拡散されることにより、選別性能の向上を図ることができる。
【0062】
図13で示す如く揺動選別装置19aの各フロントシーブ20cは、枠体20aの左右両側の側板に設けた各長孔により、この各フロントシーブ20cは、上端部を回動中心として、下端部が回動移動し、傾斜角度が変わり、脱穀処理物の漏下量を変更する構成である。
【0063】
又、前記各フロントシーブ20cは、後側へ設けた各チャフシーブ20dの回動移動に連動して、回動移動する構成とするもよい。
これにより、前記各フロントシーブ20cは、回動移動する構成としたことにより、脱穀処理する脱穀量、及び脱穀する穀粒の種類等により、任意位置へ回動操作することにより、条件に対する適応性の向上を図ることができる。又、少処理量時には、藁屑、及び稈切等の漏下を防止できる。
【0064】
前記脱穀機5の脱穀室16の移送終端部には、図1、及び図3で示す如く排塵物を排出する脱穀排出口16eを設け、この脱穀排出口16eの下側には、揺動選別装置19aの各フロントシーブ20cの移送終端部と、各チャフシーブ20dの移送始端部とを位置させて設けた構成である。
【0065】
前記脱穀機5の脱穀室16の右横側で、扱胴軸16aより、下方後方部位置には、図1、及び図3で示す如く排塵物を再脱穀処理する排塵処理室30を設け、この排塵処理室30へ回転自在に軸支した排塵軸30aには、外周部へ螺旋プレート30fと、多数の排塵処理爪30cとを装着した、排塵胴30bを軸支した構成である。この排塵胴30bの排塵処理爪30c等の下部外周部には、再脱穀処理物が漏下する排塵網30dを張設した構成である。又、この排塵網30dの後部の移送終端部には、再脱穀処理の塵埃等を排出する排塵排出口30eを設けた構成である。
【0066】
前記排塵処理室30の前側には、図1、及び図3で示す如く二番物を再脱穀処理する二番処理室31を設け、この二番処理室31内には、外周部へ多数の二番処理爪31bと、排出爪31eとを装着した二番胴31aを、排塵軸30bを前方へ延長して、同軸上へ軸支して設けた構成である。この二番胴31aの二番処理爪31bの下部外周部には、再脱穀処理物が漏下する二番網31cを張設した構成である。又、二番網31cの前部の移送終端部には、二番網31cから漏下しなかった再脱穀処理物を排出する二番排出口31dを設けた構成である。
【0067】
前記揺動選別装置19aの下側前部には、図1、及び図3で示す如く送風機24を設け、この送風機24は、上・下風胴24a,24bで風胴室24cを形成し、この風胴室24c内には、回転自在に送風羽根24fを軸支して設けた構成である。送風機24は、揺動選別装置19aから落下する落下物を穀粒と、藁屑、塵埃、及び稈切等とに風選別する構成である。
【0068】
前記揺動選別装置19aで揺動選別され、送風機24で風選別された穀粒は、一番選別室22へ設けた、一番選別棚22a上を流下中に再度選別されて、一番選別室22へ設けた、一番移送受樋22b内へ供給され、この一番移送受樋22bへ軸支内装した、一番移送螺旋22cにより、いずれか一方側の、例えば、右外側へ設けた揚穀装置26内へ移送供給され、この揚穀装置26へ回転自在に軸支内装した一番揚穀螺旋26aで引継ぎされて、上方へ揚送され、穀粒貯留タンク7内へ供給されて、一時貯留される構成である。
【0069】
前記一番選別室22の後側には、図1、図3、及び図4で示す如く揺動選別装置19aの移送終端部の後流下棚21e等より、流下した二番物を受ける二番選別室23へ設けた、二番選別棚23a上を流下中に再度風選別されて、二番選別室23へ設けた、二番移送受樋23b内へ供給され、この二番移送受樋23bへ軸支内装した、二番移送螺旋23cにより、いずれか一方側、例えば、右外側へ設けた二番還元揚送装置27内へ移送供給され、この二番還元揚送装置27内へ回転自在に軸支内装した二番還元螺旋27aで、二番物を再脱穀処理する二番処理室31内へ揚送還元する構成である。
【0070】
前記揺動選別装置19aの移送終端部の上側には、図1、図3、及び図4で示す如く吸引ファン25を設けた構成である。この吸引ファン25により、揺動選別装置19a上を揺動移送中に、選別された藁屑、塵埃、及び稈切等を吸引して、機外へ排出する構成である。
【0071】
前記穀粒貯留タンク7内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク7の後側には、縦移送螺旋32aを内装した排出支持筒32を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒32の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋33aを伸縮自在に内装した排出オーガ33を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【0072】
前記脱穀機5の後側には、脱穀済みの排藁を所定長さに切断するカッタ装置34を設けた構成である。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】脱穀機の揺動移送選別装置部の拡大側断面図
【図2】脱穀機の揺動選別部の拡大平断面図
【図3】脱穀機の一部断面した拡大側面図
【図4】脱穀機の拡大平断面図
【図5】脱穀機の揺動移送選別装置部の拡大側断面図
【図6】脱穀機の主選別網の取付部拡大側面図
【図7】脱穀機の前選別網の取付部拡大平面図
【図8】コンバインの左全体側面図
【図9】他の実施例を示す図で、脱穀機の揺動移送選別装置部の拡大側断面図
【図10】他の実施例を示す図で、脱穀機の揺動移送選別装置部の拡大平断面図
【図11】他の実施例を示す図で、脱穀機の揺動移送選別装置部の拡大側断面図
【図12】他の実施例を示す図で、脱穀機の揺動移送選別装置部の拡大平断面図
【図13】他の実施例を示す図で、脱穀機の揺動移送選別装置部の拡大側断面図
【符号の説明】
【0074】
16 脱穀室
16b 扱胴
17 選別室
19a 揺動選別装置
20b 上移送棚
20c フロントシーブ
20d チャフシーブ
20e ストローラック
21a 下移送棚
21b 前選別網
21c 主選別網
21d 前流下棚
21e 後流下棚
H1 全長
H2 全長
L1 取付間隔
L2 取付間隔
θ1 所定角度
θ2 所定角度
θ3 所定角度
A 落下口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀稈を脱穀する脱穀室(16)へ軸支内装した扱胴(16b)と、該脱穀室(16)の下側の選別室(17)内には、脱穀処理物等の供給を受けて、揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装置(19a)と、該揺動選別装置(19a)の上段部側は、移送始端部側から順次上移送棚(20b)と、前後方向に所定間隔で左右方向の複数のフロントシーブ(20c)と、前後方向に所定間隔で左右方向の複数のチャフシーブ(20d)と、左右方向に所定間隔で前後方向の上部を鋸刃形状に形成した複数のストローラック(20e)と、下段部側は、移送始端部側から順次下移送棚(21a)と、前選別網(21b)と、主選別網(21c)と、前選別網(21b)の下側には、前流下棚(21d)と、各ストローラック(20e)の下側には、後流下棚(21e)等とを設けた脱穀機において、前記揺動選別装置(19a)の下移送棚(21a)の移送終端部には、前選別網(21b)を装着して設けたことを特徴とする脱穀機の揺動移送選別装置。
【請求項2】
前記揺動選別装置(19a)の各フロントシーブ(20c)の上下方向の全長(H1)及び取付間隔(L1)は、各チャフシーブ(20d)の上下方向の全長(H2)及び取付間隔(L2)より、短く、又、狭くして設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の揺動移送選別装置。
【請求項3】
前記揺動選別装置(19a)の各フロントシーブ(20c)は、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ1)で傾斜させて設け、又、前選別網(21b)は、前方上部から後方下部へ向けて、所定角度(θ2)で傾斜させて設け、更に、主選別網(21c)は、前方下部から後方上部へ向けて、所定角度(θ3)で傾斜させて設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の脱穀機の揺動移送選別装置。
【請求項4】
前記揺動選別装置(19a)の前選別網(21b)から漏下した揺動選別済み穀粒等は、主選別網(21c)の移送始端部と、前流下棚(21d)との間から落下すべく落下口(A)を設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2、又は請求項3に記載の脱穀機の揺動移送選別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−204239(P2006−204239A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−23126(P2005−23126)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】