説明

脱穀装置

【課題】二番処理室により再処理ときに、脱穀室における脱穀処理量が増加して所定量を越えると、処理しきれなくなる。
【解決手段】脱穀室3の扱網10の下方に風選室13を設け、該風選室13に揺動選別装置15を設け、前記脱穀室3の側部には扱胴2と軸心が平行で外周に処理歯27を備えた処理胴26を有する脱穀済処理物処理室25を設け、該処理胴26の基部側の主として下方側は処理物受体28により包囲し、該処理物受体28の先端側には処理物排出口30を形成し、該処理物排出口30は前記処理物受体28の先端に該処理物受体28の長さ方向に移動自在に取付けた搬送ガイド31により広狭に調節可能に構成した脱穀装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱穀装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、脱穀室の側部に扱胴の軸心と平行で外周に処理歯を有する処理胴を有する二番処理室を設け、該二番処理室の処理胴の基部側の主として下方側は処理物受体により包囲し、該処理物受体の先端側に二番処理室内の処理物を排出する処理物排出口を形成した構成は、公知である(特許文献1)
【特許文献1】特開平11−18561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知例は、脱穀済処理物を二番処理室により再処理する構成であるが、単に、再処理する構成のため、脱穀室における脱穀処理量が増加して所定量を越えると、処理しきれなくなるという課題がある。
本願は、脱穀済処理物を再処理する脱穀済処理物処理室(二番処理室)の構成を工夫し、詰まりを防止して、脱穀済処理物処理室(二番処理室)の対応処理能力を向上させるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上部に扱胴2を軸装した脱穀室3を設け、脱穀室3の扱網10の下方に、送風唐箕11からの送風により風選する風選室13を設け、該風選室13に往復揺動する揺動選別棚14により構成した揺動選別装置15を設け、前記脱穀室3の側部には扱胴2の軸心と平行で外周に処理歯27を有する処理胴26を有する脱穀済処理物処理室25を設け、該脱穀済処理物処理室25の処理胴26の基部側の主として下方側は処理物受体28により包囲し、該処理物受体28の先端側に脱穀済処理物処理室25内の処理物を排出する処理物排出口30を形成し、該処理物排出口30は前記処理物受体28の先端に該処理物受体28の長さ方向に移動自在に取付けた搬送ガイド31により広狭に調節可能に構成した脱穀装置としたものであり、穀稈供給搬送装置4により搬送された穀稈は、搬送穀稈供給口から脱穀室3内に供給され、回転する扱胴2により脱穀され、脱穀された脱穀物(被処理物)は扱網10から下方の揺動選別棚14に落下し、揺動選別棚14の揺動と送風唐箕11の送風により選別され、穀粒は一番コンベア22から回収される。
前記脱穀室3で脱穀されて扱網10から落下しない処理物あるいは二番コンベア23により回収された還元物は脱穀済処理物処理室(二番処理室)25に入り、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25内で回転する処理胴26と処理胴26の下方の処理物受体28との間で処理物あるいは還元物は処理歯27により攪拌処理され、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の終端の処理物排出口30から、揺動選別棚14に落下して再処理される。
この場合、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の処理物排出口30は処理物受体28の先端に該処理物受体28の長さ方向に移動自在に取付けた搬送ガイド31により広狭に調節可能にしているので、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の処理量に対応させて処理物排出口30の開口面積を広狭に調節する。
本発明は、前記脱穀済処理物処理室25は、前記揺動選別棚14の下方に設けた二番コンベア23により回収された二番物を処理する二番脱穀済処理物処理室25に構成した脱穀装置としたものであり、二番コンベア23により回収された二番還元物は二番還元装置32により搬送され、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の始端側上方で放擲されて脱穀済処理物処理室(二番処理室)25内に入り、回転する処理胴26の処理歯27により移送中に処理され、処理物排出口30から揺動選別棚14に落下して再処理される。
本発明は、前記脱穀済処理物処理室25の処理胴26の先端外周には処理胴26の軸心と略平行な排出羽根33を設け、前記搬送ガイド31を前記処理物排出口30を最も狭くするように移動させたときでも前記排出羽根33の略直下は処理物排出口30により開口するように構成した脱穀装置としたものであり、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25内に入った処理物は、処理胴26の外周の処理歯27により処理物排出口30に向けて移送されながら処理され、処理物排出口30に処理物が至ると、排出羽根33により揺動選別棚14に向けて拡散させられながら落下する。
このとき、処理物排出口30の開口面積を広狭に調節する搬送ガイド31が処理物排出口30を最も狭くするように移動させたときでも、排出羽根33の略直下は処理物排出口30により開口し、処理物排出口30に至った処理物は排出羽根33に当たって拡散させられながら落下する。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明では、脱穀済の処理物は、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25により処理でき、脱穀室3の脱穀量に対応させて処理物排出口30を広狭に調節でき、処理条件の適応範囲を広げることができる。
請求項2の発明では、二番還元物を処理する脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の処理物排出口30を広狭に調節できるので、二番脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の処理条件の適応範囲を広げることができる。
請求項3の発明では、処理物排出口30の開口面積を広狭に調節する搬送ガイド31が処理物排出口30を最も狭くするように移動させたときでも、排出羽根33の略直下は処理物排出口30により開口するから、詰まり発生を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は脱穀装置である。実施例は、コンバインの脱穀装置1であり、図示は省略するが脱穀装置1の下方に走行装置を設け、脱穀装置1の前方には刈取部を設けている。
前記脱穀装置1は、上部に扱胴2を略水平に軸装した脱穀室3を設け、脱穀室3の一側には前記刈取部により刈り取った穀稈を供給搬送する穀稈供給搬送装置4の供給搬送チエン5を設けている。なお、理解を容易にするため、便宜的に方向を示して以下説明するが、これにより構成が限定されるものではない。
扱胴2は脱穀装置1の前板6と脱穀室後板7に軸装し、扱胴2の主として下方側は扱網10により包囲している。扱網10の下方には送風唐箕11の唐箕ケーシング12を設ける。前記脱穀室3の下方には前記送風唐箕11の送風により穀粒と異物とを風選し得る風選室13を形成し、風選室13内には、送風唐箕11の送風方向(前後方向)に往復揺動する揺動選別棚14により構成した揺動選別装置15を設ける。
【0007】
揺動選別装置15は、その揺動選別棚14の始端部(前端部)を唐箕ケーシング12の上方に位置させて移送棚部16に形成する。移送棚部16の構成は任意であり、移送方向下手側を低く傾斜させたり、あるいは、移送棚部16の上面に突起や凹凸を設けて揺動選別装置15の移送方向下手側のグレンシーブ17に扱網10からの落下物を移送できればよい。
前記グレンシーブ17は、扱網10より落下した穀粒と異物とを選別するものであり、所定間隔をおいて揺動方向に複数並設する。グレンシーブ17は、薄い平板形状に形成し、移送方向の下手側(後側)が高くなるように傾斜させて設ける。
しかして、グレンシーブ17の下方から移送方向の下手側(後側)の揺動選別棚14にはチャフシーブ20を複数並設する。チャフシーブ20の下手側にはストローラック21を設ける。
揺動選別棚14の下方には一番コンベア22を設け、一番コンベア22の後側には二番コンベア23を設ける。
【0008】
しかして、脱穀室3の側部には脱穀済処理物処理室25を設ける。脱穀済処理物処理室25は、扱胴2の軸心と略平行な処理胴26を軸装して構成する。処理胴26の外周には処理歯27を設け、処理歯27は穀稈供給搬送装置4の搬送方向と反対に揺動選別棚14の始端部(前端部)側に処理物を移送するように配置する。処理胴26の基部側の主として下方には盲板または網体により形成した処理物受体28を設ける。処理物受体28の基部は中間板29に固定し、処理物受体28の先端と前板6との間に処理物排出口30を形成する。
前記処理物受体28の先端側には、搬送ガイド31を処理物受体28の長さ方向に移動自在に取付ける。
搬送ガイド31は処理物受体28の長さ方向に移動させることで、処理物受体28の長さを長短変更調節することになり、脱穀済処理物処理室25内の処理具合(度合い)を変化させることができ、処理胴26の長さを有効に活用し、有効に処理する。
【0009】
即ち、搬送ガイド31を前側に移動させると、処理時間が長くなり、搬送ガイド31を後側に移動させると、脱穀済処理物処理室25の処理時間を短くさせることができ、処理物の条件の適応性が向上する。
この場合、搬送ガイド31の移動条件およびどのように移動させるかは任意であるが、例えば、脱穀済処理物処理室25に戻される処理物の量が多くなったときに、搬送ガイド31により処理物排出口30を狭くして、処理時間を長くさせることが、穀稈から脱粒しにくい品種のときには有効であり、このようにして、処理物の条件の適応性を広げることができる。
また、搬送ガイド31は前後に移動させることにより処理物排出口30の開口面積を大小に変更調節することができ、脱穀済処理物処理室25内の処理物量に応じて、処理物排出口30の開口面積を大小にして、処理物の条件の適応性が一層向上する。
【0010】
しかして、実施例では、前記脱穀済処理物処理室25を、二番コンベア23により回収された二番物を処理する脱穀済処理物処理室(二番処理室)25に構成する。脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の始端部上方には二番還元装置32の先端を開口させ、二番還元装置32の基部は二番コンベア23の終端に接続している。
したがって、扱胴2上部を包囲する扱網10からの濾過物や二番還元装置32からの二番還元物を処理する脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の搬送ガイド31の位置を可変とし、処理物受体28の長さや処理物排出口30の開口面積を変化させることで、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25内での枝梗やカギ又の分離や藁屑の処理具合を変化させることができ、条件適応性が拡大する。
【0011】
前記脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の処理胴26の先端外周には処理胴26の軸心と略平行な排出羽根33を設け、排出羽根33の略直下に前記処理物排出口30を形成する。
即ち、処理物排出口30の開口面積は可変であるが、少なくとも、搬送ガイド31を前方に移動させたときでも、排出羽根33の略直下は開口するように、排出羽根33と処理物排出口30の長さを相対的に所定長さに形成して、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25からの処理物の落下を妨げないようにしている。
したがって、処理物排出口30からの処理物の落下が円滑となる。
また、例えば、早朝や刈取適期より早い高水分穀稈や脱粒難品種あるいは止め葉が短く藁屑発生の少ない品種などでは、枝梗やカギ又が一番コンベア22に回収されやすいが、排出羽根33の略直下に前記処理物排出口30を形成しているから、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の処理が促進され、効果的である。
即ち、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の処理物排出口30は、揺動選別棚14の始端部上方に位置するから、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の処理が良好に行われないと、二番還元物の内の枝梗やカギ又が揺動選別棚14の始端部上方に落下してそのまま一番コンベア22に回収されてしまうが、排出羽根33の略直下は開口する範囲で搬送ガイド31を前方に移動させることで、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の処理時間を長くして、処理が促進されて処理精度を向上させ、その結果、一番コンベア22で枝梗やカギ又が回収されるのを抑制する。
【0012】
この場合、搬送ガイド31を後側に移動させて、処理物排出口30の開口面積を広げたときは、搬送ガイド31の前端が排出羽根33の後縁より後側に位置するように構成する。
そのため、例えば、過熟で胴割れが発生しやすい品種や極端に藁屑発生量の多い穀稈などでは、処理物排出口30を大きく開口させて排出量を多くすることにより、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25内の詰まり防止や損傷穀粒の増加を抑制する。また、コンバインを高速で走行させて多量の穀稈を脱穀装置1で処理する場合、搬送ガイド31を後側に移動させて処理物排出口30を大きく開口させることで、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の詰まり防止になる。
この場合、少なくとも、排出羽根33より後側にある一つあるいはそれ以上の処理歯27が処理物排出口30の下方に位置するようにすると、処理物排出口30からの処理物の排出を良好にして、好適である。
【0013】
しかして、揺動選別棚14の移送棚16の上面には略垂直に起立する寄せ板35を設ける。寄せ板35は、揺動選別棚14上に落下した落下物を穀稈供給搬送装置4側(左側)に寄せながら後側に移送するためのものであり、処理物排出口30の開口面積を狭くするために搬送ガイド31を前方に移動させたとき、搬送ガイド31の前端は寄せ板35の前端よりも前方に位置するように配置構成する。
即ち、寄せ板35は、平面視、後側に至るに従い左側(穀稈供給搬送装置4側)に位置するように傾斜させて設けるが、寄せ板35の前端は搬送ガイド31により最も狭くした処理物排出口30の後縁よりも後側へ位置させることになり、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25内の処理物は搬送ガイド31の前端まで導かれ、処理胴26の排出羽根33により揺動選別棚14の始端部に拡散しつつ落下し、この処理物は寄せ板35の始端部より終端部の作用を受けて揺動選別棚14全体に拡散される。
【0014】
したがって、寄せ板35を有効に作用させて、選別精度および選別効率を向上させる。
反対に、処理物排出口30の開口面積を広くするために搬送ガイド31を後方に移動させたとき、搬送ガイド31の前端と寄せ板35の前端とは略同じ所に位置するように配置構成する。
即ち、搬送ガイド31の前端と寄せ板35の前端とが平面視重なるようにして、処理物排出口30より落下した処理物は寄せ板35の始端部より終端部に至る間に寄せ板35の片寄せの作用を受けて揺動選別棚14全体に拡散される。
したがって、寄せ板35を有効に作用させて、選別精度および選別効率を向上させる。
【0015】
しかして、処理物排出口30の開口面積の広狭させる構成は任意であるが、一例を示すと、処理物受体28の基部を中間板29に固定し、処理物受体28に対して搬送ガイド31を前後移動させて処理物排出口30の開口面積の広狭調節を行う。
実施例では、処理物受体28の下面に搬送ガイド31の上面を当接させ、前後摺動自在に取付けている。
したがって、搬送中の処理物が搬送ガイド31の後縁に引っ掛かるのを防止でき、損傷粒の増加や詰まり発生等の不具合を防止する。
搬送ガイド31の内側端部はL型状の屈曲部40に形成し、屈曲部40は処理物受体28の内側端部に形成した断面コの字形状の係合部41に前側から挿入し、脱穀装置1の側板39に固定の取付軸42に搬送ガイド31の長孔43を挿通して取付ける。
したがって、取付軸42を緩めて搬送ガイド31を移動させてから、取付軸42を固定すると、所望任意位置で搬送ガイド31を固定でき、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25内の処理の進行等を調節可能となる。
【0016】
また、搬送ガイド31は、搬送ガイド31の屈曲部40が処理物受体28の係合部41に支持され、搬送ガイド31の長孔43が脱穀装置1に取付軸42により取付けられているから、搬送ガイド31の左右両側が支持される。
また、処理物受体28の係合部41および搬送ガイド31の屈曲部40は、長さ方向の全体に亘って形成すると、一層、支持および移動案内が良好になって、好適である。
しかして、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の処理胴26の上方には仕切板45を設ける。仕切板45は、処理胴26の軸心に対して交差方向の平板に形成し、仕切板45の下部は略垂直の起立板部46に形成し、仕切板45の上部は上方に至るに従い後側に位置するように傾斜させて傾斜板部47に形成する。
【0017】
仕切板45は、処理胴26の上面側を移動する処理物の移動に抵抗を与えるものである。
即ち、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25は、処理胴26上面側は開放して脱穀室3の扱網10から漏下する処理物が進入するのを期待しているが、処理胴26の上面側が開放されていると、扱網10から漏下した処理物および二番還元装置32からの還元処理物は処理胴26の上面側を単に移動して処理が良好に行われないことがあり、仕切板45は処理胴26の上面側を移動する処理物の移動に抵抗を与えて、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25の処理を促進させる。
そして、仕切板45の上部の傾斜板部47は後側に倒すことにより、図11の矢印のように処理物を反転および乱反射させて、脱穀済処理物処理室(二番処理室)25内の処理物を攪拌して処理を促進させる作用を期待する。
【0018】
この場合、仕切板45は、搬送ガイド31が前後に移動する間隔内に少なくとも一枚設ければ上記作用は期待できるが、このとき、最も処理物排出口30を広くさせるために後側に移動させた搬送ガイド31の略上方に仕切板45を設けると、仕切板45の抵抗が有効に作用して好適である。
また、仕切板45は、処理胴26の長さ方向に所定間隔をおいて複数設けてもよく、この場合は、最も処理物排出口30を広くさせるために後側に移動させた搬送ガイド31の略上方の仕切板45を基準に、当該中間仕切板45Aの前後に前後仕切板45B、Cを配置すると、処理物の処理物排出口30の排出および仕切板45の抵抗とを互いに良好に作用させることができ、好適である。
【0019】
しかして、脱穀室3の終端側部に連通する排塵連通口50を形成し、排塵連通口50により脱穀室3と連通する排塵処理室51を設け、排塵処理室51を脱穀済処理物処理室25とし、排塵処理室51の終端の処理物排出口30に搬送ガイド31を移動自在に設けてもよい。
図中、52は排塵胴、53は処理歯、54は排出羽根、55は排出口、56は吸引排塵ファン、57は排藁搬送装置、58はカッター装置である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】脱穀装置の側面図。
【図2】脱穀済処理物処理室側の脱穀装置の側面図。
【図3】脱穀済処理物処理室の側面図。
【図4】脱穀装置の正面図。
【図5】同平面図。
【図6】同一部斜視図。
【図7】脱穀済処理物処理室の処理胴の平面図。
【図8】脱穀装置の平面図。
【図9】脱穀済処理物処理室のの正面図。
【図10】搬送ガイドの側面図。
【図11】搬送ガイドの移動状態側面図。
【図12】搬送ガイドと仕切板の位置関係を示す平面図。
【図13】排塵処理室を脱穀済処理物処理室とした実施例の側面図。
【符号の説明】
【0021】
1…脱穀装置、2…扱胴、3…脱穀室、4…穀稈供給搬送装置、5…供給搬送チエン、6…前板、7…脱穀室後板、11…送風唐箕、12…唐箕ケーシング、13…風選室、14…揺動選別棚、15…揺動選別装置、16…移送棚部、17…グレンシーブ、20…チャフシーブ、21…ストローラック、22…一番コンベア、23…二番コンベア、25…脱穀済処理物処理室(二番処理室)、26…処理胴、27…処理歯、28…処理物受体、29…中間板、30…処理物排出口、31…搬送ガイド、32…二番還元装置、33…排出羽根、35…寄せ板、42…取付軸、43…長孔、40…屈曲部、41…係合部、45…仕切板、46…起立板部、47…傾斜板部、52…排塵胴、53…処理歯、54…排出羽根、55…排出口、56…吸引排塵ファン、57…排藁搬送装置、58…カッター装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に扱胴(2)を軸装した脱穀室(3)を設け、脱穀室(3)の扱網(10)の下方に、送風唐箕(11)からの送風により風選する風選室(13)を設け、該風選室(13)に往復揺動する揺動選別棚(14)により構成した揺動選別装置(15)を設け、前記脱穀室(3)の側部には扱胴(2)の軸心と平行で外周に処理歯(27)を有する処理胴(26)を有する脱穀済処理物処理室(25)を設け、該脱穀済処理物処理室(25)の処理胴(26)の基部側の主として下方側は処理物受体(28)により包囲し、該処理物受体(28)の先端側に脱穀済処理物処理室(25)内の処理物を排出する処理物排出口(30)を形成し、該処理物排出口(30)は前記処理物受体(28)の先端に該処理物受体(28)の長さ方向に移動自在に取付けた搬送ガイド(31)により広狭に調節可能に構成した脱穀装置。
【請求項2】
請求項1において、前記脱穀済処理物処理室(25)は、前記揺動選別棚(14)の下方に設けた二番コンベア(23)により回収された二番物を処理する二番脱穀済処理物処理室(25)に構成した脱穀装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記脱穀済処理物処理室(25)の処理胴(26)の先端外周には処理胴(26)の軸心と略平行な排出羽根(33)を設け、前記搬送ガイド(31)を前記処理物排出口(30)を最も狭くするように移動させたときでも前記排出羽根(33)の略直下は処理物排出口(30)により開口するように構成した脱穀装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−289014(P2007−289014A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−117299(P2006−117299)
【出願日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】