説明

腹膜透析装置

【課題】 患者自身による透析治療の自動化が可能であり、また、操作性が極めて容易な腹膜透析装置およびそのシステムの提供。
【解決手段】 透析液が充填された少なくとも一つの透析液容器と、透析液を回収する少なくとも一つの排液回収容器とを含む透析液回路と、透析液容器を起点とし、または、排液回収容器を終点として、透析液を送液する送液手段と、透析に関する条件を表示する表示手段、患者情報、治療条件等を記憶し、患者に留置したカテーテル及び/またはトランスファーチューブの適所に設けられたRFIDと含み、患者側に透析液を供給するとともに、その排液を回収するよう作動する腹膜透析システムであって、RFIDに記憶された情報に基づいて透析条件動作の制御を行なうことを特徴とする腹膜透析システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者自身が在宅(自宅)等で行うことができる腹膜透析装置及びそのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
腹膜透析法(continuous ambulatory peritoneal dialysis、以下、「CAPD」とも言う)は、患者自身が自宅や職場で透析液の容器(バッグ)の交換を行うことができるため、社会復帰が易く、大いに注目されている。
【0003】
このCAPDは、患者の腹腔内にカテーテルチューブ(腹膜カテーテル)を留置し、このカテーテルチューブの体外端にトランスファーチューブを接続し、これに透析液の入った透析液バッグ(注液バッグ)のバッグチューブを接続し、各チューブを通じてバッグ内の透析液を腹腔内に注液し、所定時間透析を行った後に、腹腔内の透析液排液を前記各チューブを通じて、排液バッグ内に回収するものである。なお、各チューブ同士の接続は、両チューブの端部にそれぞれ装着された雄、雌コネクタの嵌合により無菌的に行われる。
【0004】
ところで、このCAPDにおいては、透析液の腹膜内への注液は、透析液バッグを患者の腹部から1m程度高い位置へ置き、その重力落差によって透析液を透析液バッグから腹膜内の腹部内へ移送している。また、腹膜内からの透析液排液の回収は、排液バッグを患者の腹部から1m程度低い位置へ置き、その落差によって透析液を腹膜内から排液バッグへ移送している。
【0005】
しかしながら、このような透析液の注液、排液方法では、例えば、患者が就寝中に腹膜透析を行う場合には、ベッドを用いて患者を床から70〜100cm程度の高い位置に寝かせ、さらに、患者より1m程度高い位置に透析液バッグをセットする必要がある。このために、装置全体の高さが2m程度と大型なものとなり、取り扱いや運搬がしにくいばかりか、就寝中の患者が寝返りを打つこと等により装置を転倒させてしまうおそれがある。さらに、排液に必要な落差を確保するために、患者の就寝位置(高さ)を自由に選択することができないという欠点もある。
【0006】
こうした欠点を補うために、注液・排液を自動化するとともに透析液及び排液バッグの設置場所の高さ制約を受けない腹膜透析装置が提案されている。例えば、特許第3113887号(特許文献1)によれば弁アクチュエータにより、弁を開閉して、使い捨てカセットの流路を選択時に切換えるようにした腹膜透析装置が提案されている。また、腹膜透析液を送液するためのポンプ部(ダイアフラム)、加温部が一体的に形成された使い捨てカセットについて特開平11−347115号(特許文献2)に提案されている。このカセットは、両側から加温され、2つのポンプ部(ダイアフラム)により、加温された腹膜透析液が患者の腹腔内に送液されるように構成されている。
【特許文献1】特許第3113887号公報
【特許文献2】特開平11−347115号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような腹膜透析装置を使用して腹膜透析を自宅で行うためには、患者は腹膜透析装置の利用のための十分なトレーニングを受けた後に、患者自身がひとりで全ての手順を記憶し、治療条件(透析パターン,総透析液量,透析時間等)を間違い無く設定入力し操作しなければならないことから、少なからず患者には負担となる。
【0008】
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みてなれたものであり、本発明の目的は、患者自身による透析治療の自動化が可能であり、また、操作性が極めて容易な腹膜透析装置およびそのシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、透析液が充填された少なくとも一つの透析液容器と、透析液を回収する少なくとも一つの排液回収容器とを含む透析液回路と、透析液容器を起点とし、または、排液回収容器を終点として、透析液を送液する送液手段と、透析に関する条件を表示する表示手段とを有し、患者側に透析液を供給するとともに、その排液を回収するよう作動する腹膜透析装置であって、患者情報、治療条件等を記憶したRFIDの情報読み取り手段を備え、読取られた情報に基づいて透析条件動作の制御を行なうことを特徴とする。また、操作パネルを備え、着脱自在としたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の腹膜透析システムによれば、透析液が充填された少なくとも一つの透析液容器と、透析液を回収する少なくとも一つの排液回収容器とを含む透析液回路と、透析液容器を起点とし、または、排液回収容器を終点として、透析液を送液する送液手段と、透析に関する条件を表示する表示手段、患者情報、治療条件等を記憶し、患者に留置したカテーテル及び/またはトランスファーチューブの適所に設けられたRFIDと含み、患者側に透析液を供給するとともに、その排液を回収するよう作動する腹膜透析システムであって、前記RFIDに記憶された情報に基づいて透析条件動作の制御を行なうことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の腹膜透析装置および腹膜透析システムによれば、患者自身による透析治療の自動化が可能であり、また、操作性が極めて容易な腹膜透析装置およびそのシステムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明の腹膜透析装置および腹膜透析システムを添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0013】
先ず、図1は、本発明の腹膜透析装置1を使い捨てカセット(腹膜透析用回路)8とともに示した外観斜視図、図2は全体構成を示した模式図である。なお、ローラポンプ式のポンピング部を備えて透析液の注/排液を行なう腹膜透析装置、真空チャンバーを備えて透析液の注/排液を行なう腹膜透析装置等他の注/排液の構成を備えた腹膜透析装置についても適用できることは言うまでもない。両図において、腹膜透析装置1は、透析装置本体2と、この透析装置本体2に対して着脱可能に装着される腹膜透析装置用のカセット8とを備えている。
【0014】
また、図1において透析装置本体2は、カセット8を前面から装着するための二点鎖線図示の開口部21aを有したカセット装着部21と、カセット装着部21を塞ぐ状態と開く状態にするために実線と破線図示の位置に把持部22aを持って回動される蓋部材22と、表示部23と、治療の開始操作を行うための操作部24aと、治療の停止操作を行うための操作部24bとを有している。
【0015】
操作部24aと操作部24bとの形状および色は、それらを区別し易いように互いに異なっており、開始用の操作部(開始ボタン)24aには一つの凸部がまた停止用の操作部(停止ボタン)24bには二つの凸部が形成されている。
【0016】
表示部23は、例えば、液晶(LCD)パネル等を備えたタッチパネルで構成されており、タッチパネルの押圧操作で透析に必要となる各種情報の表示と、装置の操作指示を破線図示のスピーカ400aから音声ガイドとともに行うようにして、操作性、利便性を確保している。なお、表示部23、操作部24a,24bとを一体にし、透析装置本体2と着脱自在にして操作性を向上させてもよい。また、携帯端末1000にこのような機能をもたせ手もよい。
【0017】
蓋部材22が実線で示したように閉じた状態を検出するセンサ16aと、カセット8が装填されたことを検出するセンサ16bと、カセット8に接続された接続チューブ85内に気泡が混入したことを検出する気泡センサ14が図示の位置に配設されている。
【0018】
また、透析装置本体2のカバーにはフック部2aが収納可能に設けられており、チューブをこのフック部2aに引っ掛けるようにして送液を確実にしている。
【0019】
一方、透析装置本体2は、破線図示の主基部200と、副基部201とを取付用の基部としており、図示の樹脂製のカバーをそれぞれ設けるとともに、主基部200と、副基部201とを1〜2mm厚のアルミ金属板製としさらに随所に大型孔部を穿設することで軽量化を図っている。これらの基部に軽量樹脂製のカバーが固定される。また、例えば100メガバイト以上の記憶容量を有し、患者のID,過去及び今回の治療条件(透析パターン,総透析液量,透析時間等)等を記憶するメモリカード204が透析装置本体2の背面から破線図示の読取部203aに対して装填可能に設けられており、表示部23の表示内容及び音声の変更や各国別の仕様変更を迅速に行えるように構成されている。また、患者データをメモリカード(USBメモリスティック等)204に記録して、個別の患者に対応可能にしている。また、患者の透析カテーテル(カテーテルチューブ)7(図2参照)及び/またはトランスファーチューブ36適所に設けられたRFID203c(図2参照)の情報を読取る読取部203bを備えている。
【0020】
さらに、上記の二点鎖線図示のカセット装着部21の右側面側には遮蔽板202が破線図示の矢印方向に移動自在に設けられており、カセット8の接続チューブ85に対する機械的な干渉防止をすることでカセット8を装填位置にセットできるように構成されている。
【0021】
一方、カセット8は、透析装置本体2のカセット装着部21に対して着脱可能な形状のカセット本体81と、カセット本体81から連続形成される下本体フレーム811と、この下本体フレーム811から間隙86を介して対向して設けられた上本体フレーム812とから構成されている。
【0022】
さらに、カセット本体81には送液用のダイアフラム87と可撓性熱可塑性樹脂で構成された加温部83と流路切換部82とが図示のように一体的に形成されており、ダイアフラム87の周囲を比較的剛性のあるフランジ部材815で取り囲むように構成されている。
【0023】
次に、図2において、腹膜透析装置1は、透析液回路ユニット3を備えており、透析液回路ユニット3は、患者Kの腹膜内(腹腔内)へ注入(注液)される透析液を収容(収納)する複数の透析液バッグ(透析液容器)4と、濃度の異なる透析液を収容する追加透析液バッグ5と、患者Kの腹膜内から排液される透析液を回収する排液タンク(排液容器)6と、患者Kの腹膜内にその一端が留置された透析カテーテル(カテーテルチューブ)7とを接続するように準備される。
【0024】
ここで、透析液回路ユニット3は、注液チューブ回路(ライン)31と、追加注液チューブ回路(ライン)32と、注液/排液チューブ回路(ライン)33と、排液チューブ回路(ライン)34とを有している。さらに、透析液回路ユニット3は、カセット8のカセット本体81に設けられた切替カセット回路82と、加温カセット回路83と、バイパス回路(患者側チューブ回路)84とを有しており、切替カセット回路82は、注液回路821と、追加注液回路822と、注液/排液回路823と、排液回路824とで構成されている。
【0025】
また、注液回路821の一端、追加注液回路822の一端、注液/排液回路823の他端、排液回路824の他端には、接続チューブ85a、85b、85c、85dが接続されている。そして、注液チューブ回路31の一端側は、複数の分岐チューブ回路35が分岐接続されており、各分岐チューブ回路35の一端は、透析液バッグ4に接続されており、注液チューブ回路31の他端は、注液回路821の一端に接続チューブ85aを介して接続されている。
【0026】
追加チューブ回路32の一端は、追加透析液バッグ5に接続されており、追加チューブ回路32の他端は、追加注液回路822の一端に前記接続チューブ85bを介して接続されている。
【0027】
また、注液/排液チューブ回路33の一端は、注液/排液回路823の他端に接続チューブ85cを介して接続されており、注液/排液チューブ回路33の他端は、透析カテーテル7にトランスファーチューブ36を介して接続されている。排液チューブ回路34の一端は、排液回路824の他端に接続チューブ85dを介して接続されており、排液チューブ回路34の他端は、排液タンク6に接続されている。
【0028】
流路切換部を形成する切替カセット回路82に接続されている注液チューブ回路31、追加注液チューブ回路32、注液/排液チューブ回路33および排液チューブ回路34は、カセット8を透析装置本体2に装着したとき、透析装置本体2の前面または前方側側面に位置するようになっている。
【0029】
なお、各分岐チューブ回路35、追加注液チューブ回路32、注液/排液チューブ回路33および排液チューブ回路34には、それぞれ、流路を開閉するクレンメ(流路開閉手段)37が設けられている。
【0030】
また、図4は、腹膜透析装置1のブロック図である。上述した構成を割愛して説明する。11aは入力部で、表示部23はタッチパネルのためその機能を兼ねている。表示画面、設定入力画面の例を図4に示す。12は音声合成ICで基本操作手順、設定入力された治療条件に基づく操作手順等をスピーカ400aで音声ガイドするためのものである。13は、ポンプ制御部で設定入力された治療条件に基づきポンプ部を駆動させるものである 。14は外部通信部で、携帯端末1000等との通信を可能としている(1023は表示部)。また、医療サイト等との相互通信可能とし、終了した治療条件を患者IDとともにインターネット,電話回線などで送信し、医療サイトで、患者IDと治療条件を一対一に対数付けして記憶、表示できるようにし、一元管理できるようにしてもよい。20は記憶部、20aはROM,20bはRAMで、動作条件など各種プログラムが記憶され、CPU100はそれに基づき腹膜透析装置1全体の動作を制御する。また、RAM20bは前回の治療条件や停電などの緊急時に停止した場合の直前までの今回の治療内容を記憶するものである。このため、バックアップするための内部電池を備えている。また、チューブの閉塞を検知する閉塞センサも設けられている。
【0031】
図3は、表示部23に表示される、表示画面、設定入力画面の例である。腹膜透析装置1の電源がオンされ、操作部24aが押圧されると、装置メーカー名の初期の画面が表示され、ガイド役のナースと羊(キャラクタ像)をカラー表示した画面に移り、記憶部20の初期化が行われ、同時に音声ガイドで「治療は明るく清潔な場所で行いましょう。必ず手を洗いましょう」とのメッセージが電子音声でスピーカ400aから発生される。
【0032】
これに続き、画面は、前回の治療の内容が表示部23に表示される(図4(a))。この画面では、治療パターン、初期排液量、注液量、腹腔内での貯留時間、サイクル数、最終注液量、最終濃度変更の有無、透析時間、透析終了予定時刻、総透析液量等の腹膜透析に必要なパラメータが数値データとして表示される。ここで「変更」504、「治療記録」505、「次へ」506のタッチキーは、入力部11aとしての機能を有している。
【0033】
これで良い場合には、「次へ」のタッチキー506を押圧して次の画面に進む。なお、医者が治療条件を変更する場合、図5に示すFRIDのEEPROM2032に、患者情報(ID,氏名,年齢,健康保険証番号,性別,住所等)とともに、治療パターン、初期排液量、注液量、腹腔内での貯留時間、サイクル数、最終注液量、最終濃度変更の有無、透析時間、透析終了予定時刻、総透析液量等の腹膜透析に必要なパラメータを数値データとして図5に示すFRIDのEEPROM2032にライター(不図示)で書き込む。なお、図5において、2030はCPU、2031はRAM、2033は送受信回路、2034はコイルなどで形成された電源部、2035はアンテナである。電源部2034は、ライターでデータをEEPROM2032に書込む時や読取部203bでデータをEEPROM2032から読取る時に電位を発生し、各部に電源を供給する。所定の周波数の電磁波、好ましくは13.56MHzの電磁波を用いて送受信するようになっている。
【0034】
画面に表示された治療条件でよい場合は、「確認キー」(不図示)で確認する。こうして、所定のセットが終了すると、読取部203bで読取られた治療条件(治療パターン、初期排液量、注液量、腹腔内での貯留時間、サイクル数、最終注液量、最終濃度変更の有無、透析時間、透析終了予定時刻、総透析液量等の腹膜透析に必要なパラメータ)に基づき、腹膜透析装置1が治療条件に基づいて、注/排液動作が制御される。
なお、図4(b)は、図4(a)の表示の時に「変更」504を押した後に表示される画面である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の腹膜透析装置をカセット8とともに示した外観斜視図である。
【図2】本発明の腹膜透析装置の実施形態を模式的に示す図である。
【図3】本発明の腹膜透析装置の表示部の表示画面を示した図である。
【図4】本発明の腹膜透析装置の透析装置本体のブロック図である。
【図5】本発明の腹膜透析装置本発明のRFIDのブロック図である。
【符号の説明】
【0036】
1・・・透析装置、2・・・装置本体、21・・・カセット装着部、22・・・蓋部材、23・・・表示部、24a,4b・・・操作部、3・・・透析液ユニット、31・・・注液チューブ回路、32・・・注液チューブ回路、3・・・/排液チューブ回路、34・・・排液チューブ回路、35・・・分岐チューブ回路、36・・・トランスファーチューブ、37・・・クレンメ、4・・・透析液バッグ、5・・・追加透析液バッグ、6・・・排液タンク、7・・・透析カテーテル、8・・・カセット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透析液が充填された少なくとも一つの透析液容器と、透析液を回収する少なくとも一つの排液回収容器とを含む透析液回路と、前記透析液容器を起点とし、または、前記排液回収容器を終点として、透析液を送液する送液手段と、透析に関する条件を表示する表示手段とを有し、患者側に透析液を供給するとともに、その排液を回収するよう作動する腹膜透析装置であって、
患者情報、治療条件等を記憶したRFIDの情報読み取り手段を備え、
前記読取られた情報に基づいて透析条件動作の制御を行なうことを特徴とする腹膜透析装置。
【請求項2】
操作パネルを備え、着脱自在としたことを特徴とする請求項1記載の腹膜透析装置。
【請求項3】
透析液が充填された少なくとも一つの透析液容器と、透析液を回収する少なくとも一つの排液回収容器とを含む透析液回路と、前記透析液容器を起点とし、または、前記排液回収容器を終点として、透析液を送液する送液手段と、透析に関する条件を表示する表示手段、患者情報、治療条件等を記憶し、患者に留置したカテーテル及び/またはトランスファーチューブの適所に設けられたRFIDと含み、患者側に透析液を供給するとともに、その排液を回収するよう作動する腹膜透析システムであって、
前記RFIDに記憶された情報に基づいて透析条件動作の制御を行なうことを特徴とする腹膜透析システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−104737(P2008−104737A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−291573(P2006−291573)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】