説明

膜蓋外し具

【課題】 膜蓋のつまみ片を上板と下板に挟んで、巻き上げて取外すことができる膜蓋外し具を提供する。
【解決手段】 膜蓋のつまみ片を挟む二枚の平板を重ねた本体と、上板の下面ほぼ中央寄りに凸状の押さえ部を形成し、下板には前記凸状の押さえ部が入り込む凹状の窪み部を形成し、上板の一端と下板の一端を開閉自在に蝶番で連結したことを特徴とする膜蓋外し具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、つまみ片を有する膜蓋を取り外す膜蓋外し具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、つまみ片を有する膜蓋を取り外すとき、指でつまんで引っ張るか、割り箸状の間に挟んで回す方法のほか、つまみ金具を用いて引っ張るのが考えられていた。
しかしながら、指でつまんで取り外すのは、老人や力の弱い人には力が入りにくく、割り箸状の間に挟んだつまみ片は滑ることもあり、又つまみ金具の握りは握力の弱い人には不向きという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3152934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上のような従来の欠点に鑑み、つまみ片を確実に挟持して巻き上げ外すことができる膜蓋外し具を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は膜蓋のつまみ片を挟む二枚の平板を重ねた本体と、上板の下面ほぼ中央寄りに凸状の押さえ部を形成し、下板には前記凸状の押さえ部が入り込む凹状の窪み部を形成し、上板の一端と下板の一端を開閉自在に蝶番で連結して膜蓋外し具を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)膜蓋のつまみ片を挟む二枚の平板を重ねた本体と、上板の下面ほぼ中央寄りに凸状の押さえ部と、下板には前記凸状の押さえ部が入り込む凹状の窪み部を形成し、上板と下板の一端を開閉自在に蝶番で連結して構成されているので膜蓋のつまみ片を確実に挟持することができる。
【0009】
(2)前記(1)によって、老人や力の弱い人でも容易に膜蓋を外すことができる。
【0010】
(3)前記(1)によって、取り付け取り外しが簡単で子供でも使用できる。
【0011】
(4)前記(1)によって、容器を傾けることなく膜蓋を外すことができる。
【0012】
(5)請求項2も、前記(1)〜(4)と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】 本発明を実施するための第1の形態の斜視図
【図2】 本発明を実施するための第1の形態の側面図
【図3】 本発明を実施するための第2の形態の側面図
【図4】 本発明を実施するための第3の形態の斜視図
【図5】 本発明を実施するための第4の形態の斜視図
【図6】 本発明を実施するための使用実施例図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に示す本発明を実施するため、本発明を詳細に説明する。
【0015】
図1ないし図2に示す本発明を実施するため、(1)は膜蓋外し具本体で、上板(2)の下面ほぼ中央寄りの凸状押さえ部(3)と、下板(4)の上面に凸状押さえ部(3)が入り込む凹状の窪み部(5)を形成し上板(2)の一端と下板(4)の一端が開閉自在に連結する蝶番(11)とで構成されている。
【0016】
上記構成の、上板(2)の下面の凸状押さえ部(3)と、下板(4)の上面の凹状の窪み部(5)の間に、膜蓋(6)のつまみ片(7)を挟む。
【0017】
挟んだつまみ片(7)を上板(2)と下板(4)で押さえることにより、つまみ片(7)は凸状押さえ部(3)と凹状の窪み部(5)で確実に挟持される。
【0018】
膜蓋外し具本体(1)の端を持って巻き上げることにより、つまみ片(7)から少しずつ膜蓋を容器(8)から剥がすことができる。
【0019】
次に、図3ないし図5に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なおこれらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当たって、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部品には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0020】
図3に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、上板(2)の一端と下板(4)の一端がつながり、そのほぼ中央寄りで折れ曲がる、折曲がり部(14)が形成され開閉自在となり、第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0021】
図4に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、上板(2)の下面ほぼ中央寄りに円形凸状押さえ部(9)を形成し、下板(4)の上面ほぼ中央寄りに円形凹状窪み部(10)を形成したもので、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0022】
図5に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、上板(2)の下面ほぼ中央寄りに歯状押さえ部(12)を形成し、下板(4)の上面ほぼ中央寄りに歯状押さえ部(12)が入り込む歯状窪み部(13)を形成したもので、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明は、合成樹脂などで製造される産業で利用される。
【符号の説明】
【0024】
1 膜蓋外し具本体
2 上板
3 凸状押さえ部
4 下板
5 凹状窪み部
6 膜蓋
7 つまみ片
8 容器
9 円形凸状押さえ部
10 円形凹状窪み部
11 蝶番
12 歯状押さえ部
13 歯状窪み部
14 折曲がり部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
膜蓋のつまみ片を挟む二枚の平板を重ねた本体と、上板の下面ほぼ中央寄りに凸状の押さえ部を形成し、下板には前記凸状の押さえ部が入り込む凹状の窪み部を形成し、上板の一端と下板の一端を開閉自在に蝶番で連結したことを特徴とする膜蓋外し具。
【請求項2】
膜蓋のつまみ片を挟む二枚の平板を重ねた本体と、上板の下面ほぼ中央寄りに凸状の押さえ部を形成し、下板には前記凸状の押さえ部が入り込む凹状の窪み部を形成し、上板の一端と下板の一端を開閉自在に折り曲げて連結したことを特徴とする膜蓋外し具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−246195(P2011−246195A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−132437(P2010−132437)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(391042553)
【出願人】(392020794)
【出願人】(393011946)
【Fターム(参考)】