膝関節用サポータ
【課題】適度の着圧性を有し、しかも締めすぎて痛くはなく、また膝の屈伸運動性のよい膝サポ−タを提供する。
【解決手段】上下にずり落ち防止用の締付部Aと膝関節皿部Bと襷状に囲むX字型部Cとその他の部分の編地部Dを有する膝関節用サポ−タにおいて、膝関節皿部Bは着圧がもっとも弱い編地であり、襷状に囲むX字型部Cは圧迫性編地であり、その他の部分の編地部Dは膝関節の曲げ伸ばしが容易に行える緩衝編地からなる膝関節用サポータを構成するものである。
【解決手段】上下にずり落ち防止用の締付部Aと膝関節皿部Bと襷状に囲むX字型部Cとその他の部分の編地部Dを有する膝関節用サポ−タにおいて、膝関節皿部Bは着圧がもっとも弱い編地であり、襷状に囲むX字型部Cは圧迫性編地であり、その他の部分の編地部Dは膝関節の曲げ伸ばしが容易に行える緩衝編地からなる膝関節用サポータを構成するものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膝関節用サポータに係り、さらに詳しくは膝関節用のサポータと、膝関節用サポ−タ付きガードルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
市場で販売されている膝サポータの大半は、特許文献1、特許文献2に示すような保温を目的としたものである。
【特許文献1】特開2000−354605号公報
【特許文献2】特開2003−247151号公報
【0003】
またスポ−ツ用や介護用の圧迫型膝サポータは、特許文献3、特許文献4、特許文献5に示すように、アタッチメントや締付具を付けて締め付けを強化している。しかし、このような締付具を付けるタイプのものは、強く締め付けすぎると膝の後部が痛くて屈伸しにくく、気楽に着脱しうるものとはなっていなかった。
【特許文献3】特開2003− 73913号公報
【特許文献4】特開2003−278014号公報
【特許文献5】特開2004− 44057号公報
【0004】
この点、それなりの圧迫感が得られ、日常生活の中で気楽に着脱しうるものとして、各種のものが提案されている。しかし、特許文献6は、上下に締付け部分を有するため、やはり着脱は困難である。また特許文献7は、肝心の膝頭が開口されているので、膝頭をサポートすることができない。さらに特許文献8は、X字型の襷掛けを有するが、樹脂の含浸で構成されているため、圧迫力の弱いものとなっている。
【特許文献6】特開2003−245303号公報
【特許文献7】特開2003−227014号公報
【特許文献8】特開2003− 52727号公報
【0005】
一方、サポータ付きのガードルも、特許文献9により提案されている。しかし、これは、サポ−タの構成が不明確なものとなっている。
【特許文献9】特開2002−275705号公報
【0006】
このように、適度の着圧性を有し、しかも締めすぎることなく痛くはなく、膝の屈伸運動性が楽な膝サポータは、従来見当らなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の事情に鑑み、本発明は、後加工によるアタッチメントを付加しないで適度の着圧性を有し、しかも締めすぎないで痛くはなく、適度の圧迫感が得られるとともに着脱が容易であり、また膝の屈伸運動性のよい膝関節用サポ−タを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために、上下にずり落ち防止用の締付部と膝関節皿部と襷状に囲むX字型部とその他の部分の編地部を有する膝関節用サポ−タにおいて、膝関節皿部は着圧がもっとも弱い編地であり、襷状に囲むX字型部は圧迫性編地であり、その他の部分の編地部は膝関節の曲げ伸ばしを用に行える緩衝編地からなることを特徴とした膝関節用サポータを構成するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の膝関節用サポータは、X字型の襷状編地によって圧迫し、適度の着圧性を有するものとなっている。また、本発明の膝関節用サポータは、締付具がないので、強く締めすぎることもない。
【0010】
本発明の膝関節用サポータは、膝屈伸後部を伸縮性のサポート生地にしているので、痛くなく曲げやすいため、膝の屈伸運動性のよいものとなっており、気楽に着脱しうるものとなっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明でいう膝関節用サポータとは、膝関節用サポータと膝関節用サポータ付きのガードルを含むものである。以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
【0012】
図1は、本発明の膝関節用サポ−タの一実施例を示す側面図である。図2は、本発明の膝関節用サポ−タの一実施例を示す展開図、図3は膝関節用サポータ付きのガードルの側面図である。
【0013】
図1に示すように、膝関節用サポ−タ1の両端のウエルト部には、装着時に運動に伴ってずり落ちを防止するための締め付け部A1,A2を有する組織からなっている。
ウエルト上部A1の糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースはウーリーナイロン糸で編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはウーリーナイロン糸を編成するものを繰り返し、インレイ編みで編成する。
ウエルト下部A2の糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースはSCYを編成し、第2コースはウーリーナイロン糸を編成し、第3コースは第1コースと同様に、SCYを編成し、交編で編成する。
【0014】
組織Bは、膝関節の皿の部分であり、着圧をもっとも弱くするために引き揃えて編み込む糸を減らしたり、他の部分より編成する口数を増加したりして編成する。例えば、他の部分が3口編成の場合は、B部分は4口編成にする。
組織Bの糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースはSCYを編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYを編成し、インレイ編みで編成する。
【0015】
組織Cは、膝関節の皿の両側面をたすき(X字型)状の構造にして膝関節の動きを補助する。
組織Cの糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースはSCYとウーリーナイロン糸を添え糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYを編成し、インレイ編みで編成する。
【0016】
組織D1,D2は着圧を弱くして膝関節の曲げ伸ばしを容易に行えるようにするための緩衝組織である。
組織D1は、膝関節を曲げるときに、縦方向に引き延ばされる部分で、柔軟に縦方向に伸縮する編成組織によって、引き延ばされる力が吸収され、サポータがずり下がるのを防止する。
【0017】
組織D2は、膝関節を曲げるときに、縦方向に収縮される部分で、編地の分量が少なくなる編成組織である。編地の分量が多い場合は、編地が襞状に重なって横方向に多数のしわが出来る。このしわは膝の裏側の皮膚に食い込んで痛みを生じる。より編地の分量を少なくするために、2本の糸を引き揃えて編成し、その部分だけ編み込む糸を1本だけにして減らす場合もある。
【0018】
組織D1,D2の糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースはSCYで編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYを編成し、インレイ編みで編成する。
【0019】
ここで、SCYとはポリウレタン弾性糸芯糸にウーリーナイロン糸又はフィラメント糸をシングルカバリングした糸、DCYとはポリウレタン弾性糸芯糸にウーリーナイロン糸又はフィラメント糸をダブルカバリングした糸をいう。
交編とは、2種類以上の編糸を交互に組み合わせて編成した編地であり、本願の場合、通常はサポート糸とナイロン糸とを交互に編成し、ナイロン糸に透明感があるため、ゾッキ編より透明感が高くファッション性に優れている。
インレイ編とは、編地に本発明の場合、ポリウレタン弾性糸を挿入して編成することをいう。
カットボス編とは、地糸の上に別の糸を重ねて編成する場合に、地糸からなる編地の部分的な領域に別の糸を編み込んで編成することを総称していう。機能的には、部分的な補強を目的とする場合とデザインを目的とする場合があるが、本発明の場合は、部分的な補強を目的としている。
従って、膝を曲げ伸ばしする際に、膝前部Bは飛び出しに添って伸び、膝屈曲後部2の折れ曲がりに添って縮小するようになっているから、フロート編による交編やインレー編が好ましい。
なお、ゾッキ編みとは、1種類の弾性糸で編成した編地であって、編地に横じまがなく、肌ざわりがなめらかであり、縦横方向によく伸びフット感に優れており、長時間着用してもたるみやひきつれが起こりにくい。
【0020】
更に、図3に示すように、膝関節用サポ−タ付きのガードル2は、膝関節用サポ−タが着用時にずり落ちてくるのを防止するために、パンツと一体型に形成したものである。
通常の多くの膝関節用サポ−タは、着用していると時間の経過と共に歩行などの運動によって徐々にずり落ちてくるが、これを防止するために金属やプラスティック等のサイドボーンなどのアタッチメントを付加している。
本発明は上記後加工によるアタッチメントを付加しないで、長時間ずり落ちない膝関節用サポ−タが着用時にずり落ちないサポータを提供するものである。
【0021】
図3に示すように、ガードル付き膝サポータ101は、全体として、組織A,B,C1,C2,C3,D,E,Fの部分からなっている。
組織Aは上端のウエストバンド部であり、ガードル付き膝サポータ全体を腰部で保持するためにゴム編み組織で編成されている。
なっている。
ウエストバンド部Aの糸使いは、例えば、4口編みからなり、第1コースはDCY、第2コースはSCY、第3コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸、第4コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸をこの順で繰り返し、交編またはフロート編みで編成する。
【0022】
組織Bはベースの編地が伸びて膝のサポート部分がずり下がるのを防止するために、カットボス編みによってウエストバンドからストラップでつり下げた構成に編成している。
組織Bの糸使いは、例えば、4口編みからなり、第1コースはDCYにSCY糸を添糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸、第3コースはDCYにSCY糸を添糸とし、カットボス編みで編成し、第4コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸をこの順で繰り返し、縦に伸びにくい編み組織で編成する。
【0023】
組織C1,C2,C3はベースの組織で、通常のゾッキ編み、交編、フロート編み、インレイ編み等で編成する。
なお、組織C2,C3は膝の皿部分と膝の裏側の部分であり、ともに生地厚と着圧を弱めている。
組織C1,C2,C3の糸使いは、例えば、4口編みからなり、第1コースはDCY、第2コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸、第3コースはDCY、第4コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸をこの順で繰り返し、交編で編成する。
【0024】
組織Dは膝関節のサポータの上部のバンド部であり、ゴム編み組織で編成する。 組織Fも膝関節のサポータの下部のバンド部であり、ゴム編み組織で編成する。 バンド部D,Fの糸使いは、例えば、4口編みからなり、第1コースはDCY、第2コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸、第3コースはDCY、第4コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸をこの順で繰り返し編成する。なお、第2コースと第4コースはフロート編みに編成してもよい。
【0025】
組織Eは、膝関節の皿の両側面をたすき(X字型)状の構造にして膝関節の動きを補助する部分で、着圧を強くするために太いシングルカバリング糸でカットボス編成している。
組織Eの糸使いは、例えば、4口編みからなり、第1コースはDCY、第2コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸、第3コースはDCYにSCY糸を添糸とし、カットボス編みで編成し、第4コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸をこの順で繰り返し編成する。
【0026】
このように、編地の編成に伴って、組織を変化させるファッショニング装置、給糸時の解除テンションを一定に保つテンション装置、コンピュータ制御によって弾性糸の送りこみ量を制御する積極給糸装置を装備した編機によって編成する。また、襷状に囲むX字型部の組織は、任意の編地組織、例えば、平編、メッシュ編、フロート編、タック編、タック編とフロート編との組み合わせ、カットボス編等によって編成することができる。一例として、MERZ社、SANTONI社、LONATI社の編機が用いられる。
【0027】
(実施例1)
図4は、本発明の膝関節用サポ−タの一実施例を示すウエルト上部A1の組織図、図5は、ウエルト下部A2の組織図、図6は膝前部B及びその他のD部の組織図、図7は襷状に囲むX字型部の組織図である。
【0028】
図1に示すように、膝関節用サポ−タ1は、両端のウエルト部の装着時に運動に伴ってずり落ちを防止するための締め付け部A1,A2を有する組織、膝前部B、膝の屈伸運動による伸び縮みを吸収する膝後部D2とその他の組織D1とからなっている。
【0029】
ウエルト上部A1の糸使いは、図4に示すように、3口編みからなり、第1コースC1は、122DTの24フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸、第2コースC2は390DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTと122DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを挿通し、第3コースC3は122DTの24フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸を編成し、この順で繰り返し、インレイ編みで編成する。
ここで、DTとは、10000mで1gの糸の繊度を1DTとする。
【0030】
ウエルト下部A2の糸使いは、図5に示すように、3口編みからなり、第1コースC1は78DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY、第2コースC2は78DTの24フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸、第3コースC3は第1コースと同様に、78DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCYを交編で編成する。
【0031】
膝前部B及びD1,D2部の糸使いは、図6に示すように、3口編みからなり、第1コースC1は22DTのポリウレタン弾性糸芯糸に122DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY、第2コースC2は390DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTと122DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを挿通し、第3コースC3は78DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCYの順にインレイ編みで編成する。
【0032】
組織Cの糸使いは、図7に示すように、3口編みからなり、第1コースC1は22DTのポリウレタン弾性糸芯糸に122DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C1a)と122DTのウーリーナイロン24フィラメント双糸(C1b)を添え糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースC2は390DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTと122DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを挿通し、第3コースC3は78DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCYをこの順で編成し、インレイ編みで編成する。
【0033】
(実施例2)
図8は、本発明のガードル付き膝関節用サポ−タの一実施例を示すウエストバンド部A、バンド部DとFの組織図、図9は、ウエストバンドからストラップでつり下げた部分Bの組織図、図10は、襷状の囲むX字型部Eの組織図、図11は、その他の部分Cの組織図である。
【0034】
上端のウエストバンド部A、バンド部D,Fの糸使いは、図8に示すように、4口編みからなり、第1コースC1は198DTのポリウレタン弾性糸に44DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCY、第2コースC2は22DTのポリウレタン弾性糸に78DTのウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY、第3コースC3は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸、第4コースC4は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸という順で繰り返し交編で編成する。
【0035】
組織Bの糸使いは、4口編みからなり、図9に示すように、第1コースC1は117DTのポリウレタン弾性糸に13DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCY(C1a)と78DTのポリウレタン弾性糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C1b)を添糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースC2は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸、第3コースC3は第1コースと同様に、117DTのポリウレタン弾性糸に13DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCY(C3a)と78DTのポリウレタン弾性糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C3b)を添糸とし、カットボス編みで編成し、第4コースC4は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸をこの順で繰り返し、ずり落ちのないような組織で編成する。
【0036】
組織Eの糸使いは、4口編みからなり、図10に示すように、第1コースC1は117DTのポリウレタン弾性糸に13DTのナイロンフィラメントの糸をダブルカバリングしたDCY(C1a)と78DTのポリウレタン弾性糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C1b)を添糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースC2は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸、第3コースC3は第1コースと同様に、117DTのポリウレタン弾性糸に13DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCY(C3a)と78DTのポリウレタン弾性糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C3b)を添糸とし、カットボス編みで編成し、第4コースC4は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸をこの順で繰り返し、交編で編成する。
【0037】
組織Cの糸使いは、図11に示すように、4口編みからなり、第1コースC1は117DTのポリウレタン弾性糸に13DTのナイロンフィラメント糸をダブルカバリングしたDCYを編成し、第2コースC2は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸を編成し、第3コースC3は117DTのポリウレタン弾性糸芯糸に13DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを編成し、第4コースC4は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸をこの順で繰り返し交編で編成する。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の膝サポ−タは、日常の保温用を始め、スポ−ツ用や介護用としても、広く利用しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の膝サポータの一実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の膝サポータの一実施例を示す展開図である。
【図3】本発明のガードル付き膝サポータの一実施例を示す側面図である。
【図4】本発明の膝サポータのウエルト上部の組織図である。
【図5】本発明の膝サポータのウエルト下部の組織図である。
【図6】本発明の膝サポータの膝膝前部及びその他の部の組織図である。
【図7】本発明の膝サポータの襷状に囲むX字型部の組織図である。
【図8】本発明のガードル付き膝関節用サポ−タの一実施例を示すウエストバンド部及び膝関節用サポータの上バンド部、下バンド部の組織図である。
【図9】本発明のガードル付き膝関節用サポ−タの一実施例を示すウエストバンド部からストラップでつり下げた部分の組織図である。
【図10】本発明のガードル付き膝関節用サポ−タの一実施例を示す襷状に囲むX字型部の組織図である。
【図11】本発明のガードル付き膝関節用サポ−タの一実施例を示すその他の部分の組織図である。
【符号の説明】
【0040】
1 膝関節用サポータ
101 ガードル付き膝関節用サポータ
A 締付部
B,C3
膝前部
D2,C3 膝屈曲後部
C,E X字型編地
D1 その他の編地
【技術分野】
【0001】
本発明は、膝関節用サポータに係り、さらに詳しくは膝関節用のサポータと、膝関節用サポ−タ付きガードルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
市場で販売されている膝サポータの大半は、特許文献1、特許文献2に示すような保温を目的としたものである。
【特許文献1】特開2000−354605号公報
【特許文献2】特開2003−247151号公報
【0003】
またスポ−ツ用や介護用の圧迫型膝サポータは、特許文献3、特許文献4、特許文献5に示すように、アタッチメントや締付具を付けて締め付けを強化している。しかし、このような締付具を付けるタイプのものは、強く締め付けすぎると膝の後部が痛くて屈伸しにくく、気楽に着脱しうるものとはなっていなかった。
【特許文献3】特開2003− 73913号公報
【特許文献4】特開2003−278014号公報
【特許文献5】特開2004− 44057号公報
【0004】
この点、それなりの圧迫感が得られ、日常生活の中で気楽に着脱しうるものとして、各種のものが提案されている。しかし、特許文献6は、上下に締付け部分を有するため、やはり着脱は困難である。また特許文献7は、肝心の膝頭が開口されているので、膝頭をサポートすることができない。さらに特許文献8は、X字型の襷掛けを有するが、樹脂の含浸で構成されているため、圧迫力の弱いものとなっている。
【特許文献6】特開2003−245303号公報
【特許文献7】特開2003−227014号公報
【特許文献8】特開2003− 52727号公報
【0005】
一方、サポータ付きのガードルも、特許文献9により提案されている。しかし、これは、サポ−タの構成が不明確なものとなっている。
【特許文献9】特開2002−275705号公報
【0006】
このように、適度の着圧性を有し、しかも締めすぎることなく痛くはなく、膝の屈伸運動性が楽な膝サポータは、従来見当らなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の事情に鑑み、本発明は、後加工によるアタッチメントを付加しないで適度の着圧性を有し、しかも締めすぎないで痛くはなく、適度の圧迫感が得られるとともに着脱が容易であり、また膝の屈伸運動性のよい膝関節用サポ−タを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために、上下にずり落ち防止用の締付部と膝関節皿部と襷状に囲むX字型部とその他の部分の編地部を有する膝関節用サポ−タにおいて、膝関節皿部は着圧がもっとも弱い編地であり、襷状に囲むX字型部は圧迫性編地であり、その他の部分の編地部は膝関節の曲げ伸ばしを用に行える緩衝編地からなることを特徴とした膝関節用サポータを構成するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の膝関節用サポータは、X字型の襷状編地によって圧迫し、適度の着圧性を有するものとなっている。また、本発明の膝関節用サポータは、締付具がないので、強く締めすぎることもない。
【0010】
本発明の膝関節用サポータは、膝屈伸後部を伸縮性のサポート生地にしているので、痛くなく曲げやすいため、膝の屈伸運動性のよいものとなっており、気楽に着脱しうるものとなっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明でいう膝関節用サポータとは、膝関節用サポータと膝関節用サポータ付きのガードルを含むものである。以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
【0012】
図1は、本発明の膝関節用サポ−タの一実施例を示す側面図である。図2は、本発明の膝関節用サポ−タの一実施例を示す展開図、図3は膝関節用サポータ付きのガードルの側面図である。
【0013】
図1に示すように、膝関節用サポ−タ1の両端のウエルト部には、装着時に運動に伴ってずり落ちを防止するための締め付け部A1,A2を有する組織からなっている。
ウエルト上部A1の糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースはウーリーナイロン糸で編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはウーリーナイロン糸を編成するものを繰り返し、インレイ編みで編成する。
ウエルト下部A2の糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースはSCYを編成し、第2コースはウーリーナイロン糸を編成し、第3コースは第1コースと同様に、SCYを編成し、交編で編成する。
【0014】
組織Bは、膝関節の皿の部分であり、着圧をもっとも弱くするために引き揃えて編み込む糸を減らしたり、他の部分より編成する口数を増加したりして編成する。例えば、他の部分が3口編成の場合は、B部分は4口編成にする。
組織Bの糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースはSCYを編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYを編成し、インレイ編みで編成する。
【0015】
組織Cは、膝関節の皿の両側面をたすき(X字型)状の構造にして膝関節の動きを補助する。
組織Cの糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースはSCYとウーリーナイロン糸を添え糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYを編成し、インレイ編みで編成する。
【0016】
組織D1,D2は着圧を弱くして膝関節の曲げ伸ばしを容易に行えるようにするための緩衝組織である。
組織D1は、膝関節を曲げるときに、縦方向に引き延ばされる部分で、柔軟に縦方向に伸縮する編成組織によって、引き延ばされる力が吸収され、サポータがずり下がるのを防止する。
【0017】
組織D2は、膝関節を曲げるときに、縦方向に収縮される部分で、編地の分量が少なくなる編成組織である。編地の分量が多い場合は、編地が襞状に重なって横方向に多数のしわが出来る。このしわは膝の裏側の皮膚に食い込んで痛みを生じる。より編地の分量を少なくするために、2本の糸を引き揃えて編成し、その部分だけ編み込む糸を1本だけにして減らす場合もある。
【0018】
組織D1,D2の糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースはSCYで編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYを編成し、インレイ編みで編成する。
【0019】
ここで、SCYとはポリウレタン弾性糸芯糸にウーリーナイロン糸又はフィラメント糸をシングルカバリングした糸、DCYとはポリウレタン弾性糸芯糸にウーリーナイロン糸又はフィラメント糸をダブルカバリングした糸をいう。
交編とは、2種類以上の編糸を交互に組み合わせて編成した編地であり、本願の場合、通常はサポート糸とナイロン糸とを交互に編成し、ナイロン糸に透明感があるため、ゾッキ編より透明感が高くファッション性に優れている。
インレイ編とは、編地に本発明の場合、ポリウレタン弾性糸を挿入して編成することをいう。
カットボス編とは、地糸の上に別の糸を重ねて編成する場合に、地糸からなる編地の部分的な領域に別の糸を編み込んで編成することを総称していう。機能的には、部分的な補強を目的とする場合とデザインを目的とする場合があるが、本発明の場合は、部分的な補強を目的としている。
従って、膝を曲げ伸ばしする際に、膝前部Bは飛び出しに添って伸び、膝屈曲後部2の折れ曲がりに添って縮小するようになっているから、フロート編による交編やインレー編が好ましい。
なお、ゾッキ編みとは、1種類の弾性糸で編成した編地であって、編地に横じまがなく、肌ざわりがなめらかであり、縦横方向によく伸びフット感に優れており、長時間着用してもたるみやひきつれが起こりにくい。
【0020】
更に、図3に示すように、膝関節用サポ−タ付きのガードル2は、膝関節用サポ−タが着用時にずり落ちてくるのを防止するために、パンツと一体型に形成したものである。
通常の多くの膝関節用サポ−タは、着用していると時間の経過と共に歩行などの運動によって徐々にずり落ちてくるが、これを防止するために金属やプラスティック等のサイドボーンなどのアタッチメントを付加している。
本発明は上記後加工によるアタッチメントを付加しないで、長時間ずり落ちない膝関節用サポ−タが着用時にずり落ちないサポータを提供するものである。
【0021】
図3に示すように、ガードル付き膝サポータ101は、全体として、組織A,B,C1,C2,C3,D,E,Fの部分からなっている。
組織Aは上端のウエストバンド部であり、ガードル付き膝サポータ全体を腰部で保持するためにゴム編み組織で編成されている。
なっている。
ウエストバンド部Aの糸使いは、例えば、4口編みからなり、第1コースはDCY、第2コースはSCY、第3コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸、第4コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸をこの順で繰り返し、交編またはフロート編みで編成する。
【0022】
組織Bはベースの編地が伸びて膝のサポート部分がずり下がるのを防止するために、カットボス編みによってウエストバンドからストラップでつり下げた構成に編成している。
組織Bの糸使いは、例えば、4口編みからなり、第1コースはDCYにSCY糸を添糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸、第3コースはDCYにSCY糸を添糸とし、カットボス編みで編成し、第4コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸をこの順で繰り返し、縦に伸びにくい編み組織で編成する。
【0023】
組織C1,C2,C3はベースの組織で、通常のゾッキ編み、交編、フロート編み、インレイ編み等で編成する。
なお、組織C2,C3は膝の皿部分と膝の裏側の部分であり、ともに生地厚と着圧を弱めている。
組織C1,C2,C3の糸使いは、例えば、4口編みからなり、第1コースはDCY、第2コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸、第3コースはDCY、第4コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸をこの順で繰り返し、交編で編成する。
【0024】
組織Dは膝関節のサポータの上部のバンド部であり、ゴム編み組織で編成する。 組織Fも膝関節のサポータの下部のバンド部であり、ゴム編み組織で編成する。 バンド部D,Fの糸使いは、例えば、4口編みからなり、第1コースはDCY、第2コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸、第3コースはDCY、第4コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸をこの順で繰り返し編成する。なお、第2コースと第4コースはフロート編みに編成してもよい。
【0025】
組織Eは、膝関節の皿の両側面をたすき(X字型)状の構造にして膝関節の動きを補助する部分で、着圧を強くするために太いシングルカバリング糸でカットボス編成している。
組織Eの糸使いは、例えば、4口編みからなり、第1コースはDCY、第2コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸、第3コースはDCYにSCY糸を添糸とし、カットボス編みで編成し、第4コースはウーリーナイロン双糸又はフィラメント糸をこの順で繰り返し編成する。
【0026】
このように、編地の編成に伴って、組織を変化させるファッショニング装置、給糸時の解除テンションを一定に保つテンション装置、コンピュータ制御によって弾性糸の送りこみ量を制御する積極給糸装置を装備した編機によって編成する。また、襷状に囲むX字型部の組織は、任意の編地組織、例えば、平編、メッシュ編、フロート編、タック編、タック編とフロート編との組み合わせ、カットボス編等によって編成することができる。一例として、MERZ社、SANTONI社、LONATI社の編機が用いられる。
【0027】
(実施例1)
図4は、本発明の膝関節用サポ−タの一実施例を示すウエルト上部A1の組織図、図5は、ウエルト下部A2の組織図、図6は膝前部B及びその他のD部の組織図、図7は襷状に囲むX字型部の組織図である。
【0028】
図1に示すように、膝関節用サポ−タ1は、両端のウエルト部の装着時に運動に伴ってずり落ちを防止するための締め付け部A1,A2を有する組織、膝前部B、膝の屈伸運動による伸び縮みを吸収する膝後部D2とその他の組織D1とからなっている。
【0029】
ウエルト上部A1の糸使いは、図4に示すように、3口編みからなり、第1コースC1は、122DTの24フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸、第2コースC2は390DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTと122DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを挿通し、第3コースC3は122DTの24フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸を編成し、この順で繰り返し、インレイ編みで編成する。
ここで、DTとは、10000mで1gの糸の繊度を1DTとする。
【0030】
ウエルト下部A2の糸使いは、図5に示すように、3口編みからなり、第1コースC1は78DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY、第2コースC2は78DTの24フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸、第3コースC3は第1コースと同様に、78DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCYを交編で編成する。
【0031】
膝前部B及びD1,D2部の糸使いは、図6に示すように、3口編みからなり、第1コースC1は22DTのポリウレタン弾性糸芯糸に122DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY、第2コースC2は390DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTと122DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを挿通し、第3コースC3は78DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCYの順にインレイ編みで編成する。
【0032】
組織Cの糸使いは、図7に示すように、3口編みからなり、第1コースC1は22DTのポリウレタン弾性糸芯糸に122DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C1a)と122DTのウーリーナイロン24フィラメント双糸(C1b)を添え糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースC2は390DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTと122DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを挿通し、第3コースC3は78DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCYをこの順で編成し、インレイ編みで編成する。
【0033】
(実施例2)
図8は、本発明のガードル付き膝関節用サポ−タの一実施例を示すウエストバンド部A、バンド部DとFの組織図、図9は、ウエストバンドからストラップでつり下げた部分Bの組織図、図10は、襷状の囲むX字型部Eの組織図、図11は、その他の部分Cの組織図である。
【0034】
上端のウエストバンド部A、バンド部D,Fの糸使いは、図8に示すように、4口編みからなり、第1コースC1は198DTのポリウレタン弾性糸に44DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCY、第2コースC2は22DTのポリウレタン弾性糸に78DTのウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY、第3コースC3は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸、第4コースC4は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸という順で繰り返し交編で編成する。
【0035】
組織Bの糸使いは、4口編みからなり、図9に示すように、第1コースC1は117DTのポリウレタン弾性糸に13DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCY(C1a)と78DTのポリウレタン弾性糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C1b)を添糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースC2は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸、第3コースC3は第1コースと同様に、117DTのポリウレタン弾性糸に13DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCY(C3a)と78DTのポリウレタン弾性糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C3b)を添糸とし、カットボス編みで編成し、第4コースC4は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸をこの順で繰り返し、ずり落ちのないような組織で編成する。
【0036】
組織Eの糸使いは、4口編みからなり、図10に示すように、第1コースC1は117DTのポリウレタン弾性糸に13DTのナイロンフィラメントの糸をダブルカバリングしたDCY(C1a)と78DTのポリウレタン弾性糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C1b)を添糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースC2は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸、第3コースC3は第1コースと同様に、117DTのポリウレタン弾性糸に13DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCY(C3a)と78DTのポリウレタン弾性糸に78DTのウーリーナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C3b)を添糸とし、カットボス編みで編成し、第4コースC4は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸をこの順で繰り返し、交編で編成する。
【0037】
組織Cの糸使いは、図11に示すように、4口編みからなり、第1コースC1は117DTのポリウレタン弾性糸に13DTのナイロンフィラメント糸をダブルカバリングしたDCYを編成し、第2コースC2は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸を編成し、第3コースC3は117DTのポリウレタン弾性糸芯糸に13DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを編成し、第4コースC4は33DTの10フィラメント単糸を合撚したウーリーナイロン双糸をこの順で繰り返し交編で編成する。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の膝サポ−タは、日常の保温用を始め、スポ−ツ用や介護用としても、広く利用しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の膝サポータの一実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の膝サポータの一実施例を示す展開図である。
【図3】本発明のガードル付き膝サポータの一実施例を示す側面図である。
【図4】本発明の膝サポータのウエルト上部の組織図である。
【図5】本発明の膝サポータのウエルト下部の組織図である。
【図6】本発明の膝サポータの膝膝前部及びその他の部の組織図である。
【図7】本発明の膝サポータの襷状に囲むX字型部の組織図である。
【図8】本発明のガードル付き膝関節用サポ−タの一実施例を示すウエストバンド部及び膝関節用サポータの上バンド部、下バンド部の組織図である。
【図9】本発明のガードル付き膝関節用サポ−タの一実施例を示すウエストバンド部からストラップでつり下げた部分の組織図である。
【図10】本発明のガードル付き膝関節用サポ−タの一実施例を示す襷状に囲むX字型部の組織図である。
【図11】本発明のガードル付き膝関節用サポ−タの一実施例を示すその他の部分の組織図である。
【符号の説明】
【0040】
1 膝関節用サポータ
101 ガードル付き膝関節用サポータ
A 締付部
B,C3
膝前部
D2,C3 膝屈曲後部
C,E X字型編地
D1 その他の編地
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下にずり落ち防止用の締付部と膝関節皿部と襷状に囲むX字型部とその他の部分の編地部を有する膝関節用サポ−タにおいて、膝関節皿部は着圧がもっとも弱い編地であり、襷状に囲むX字型部は圧迫性編地であり、その他の部分の編地部は膝関節の曲げ伸ばしを容易に行える緩衝編地からなることを特徴とした膝関節用サポータ。
【請求項2】
サポータが、ガードルを付設されている請求項1記載の膝関節用サポータ。
【請求項3】
前記膝関節皿部の第1コースはSCYを編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYを編成し、インレイ編みで編成された請求項1記載の膝関節用サポータ。
【請求項4】
前記襷状に囲むX字型部の第1コースはSCYとウーリーナイロン糸又はSCYを添え糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYを編成し、インレイ編みで編成された請求項1記載の膝関節用サポータ。
【請求項5】
前記その他の部分の組織の第1コースはSCYで編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYで編成し、インレイ編みで編成された請求項1記載の膝関節用サポータ。
【請求項6】
前記ガードルを付設されている膝関節用サポータにおいて、ガードルはウエストバンド部と膝のサポート部分がずり下がるのを防止するためのウエストバンドから懸架された側方部分とその他の部分とから構成された請求項1記載の膝関節用サポータ。
【請求項1】
上下にずり落ち防止用の締付部と膝関節皿部と襷状に囲むX字型部とその他の部分の編地部を有する膝関節用サポ−タにおいて、膝関節皿部は着圧がもっとも弱い編地であり、襷状に囲むX字型部は圧迫性編地であり、その他の部分の編地部は膝関節の曲げ伸ばしを容易に行える緩衝編地からなることを特徴とした膝関節用サポータ。
【請求項2】
サポータが、ガードルを付設されている請求項1記載の膝関節用サポータ。
【請求項3】
前記膝関節皿部の第1コースはSCYを編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYを編成し、インレイ編みで編成された請求項1記載の膝関節用サポータ。
【請求項4】
前記襷状に囲むX字型部の第1コースはSCYとウーリーナイロン糸又はSCYを添え糸とし、カットボス編みで編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYを編成し、インレイ編みで編成された請求項1記載の膝関節用サポータ。
【請求項5】
前記その他の部分の組織の第1コースはSCYで編成し、第2コースはDCYを挿通し、第3コースはSCYで編成し、インレイ編みで編成された請求項1記載の膝関節用サポータ。
【請求項6】
前記ガードルを付設されている膝関節用サポータにおいて、ガードルはウエストバンド部と膝のサポート部分がずり下がるのを防止するためのウエストバンドから懸架された側方部分とその他の部分とから構成された請求項1記載の膝関節用サポータ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−54126(P2007−54126A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−240357(P2005−240357)
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【出願人】(592205724)サン エース株式会社 (6)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【出願人】(592205724)サン エース株式会社 (6)
【Fターム(参考)】
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