説明

自光式フラッグデバイス

【課題】 従来の手旗による情報提供や指示は〔図2〕に示される通り、天候状況により見づらい事があり、また特に初心者のドライバーや興奮状態のドライバーには見落とされることがあり、重大な事故を誘発する為安全上の改善の余地があった。
また手旗を振る各ポスト担当者の判断や管制塔からの連絡により該当する彩色の手旗を提示するまでには、人間の反応時間の限界があった。
【解決手段】 手旗信号を、〔図1〕に示される通り、自光式モニター画面に表示することにより、視認性を向上させることにより、また〔図3〕に示される通り、車内や車上で自光式モニター画面に表示することにより、見落とされがちな手旗信号の視認性を向上することで従来の問題を解決し、事故原因リスクを低減し、より安全にモータースポーツの運営や参加を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有線と無線による信号発信と、自光式モニターの信号受信による技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のサーキットでは、彩色を施した複数の手旗を使い分けることにより、自動車や自動二輪車のドライバーに情報提供や指示を行う。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の手旗による情報提供や指示は、天候状況により見づらい事があり、また特に初心者のドライバーや興奮状態のドライバーには見落とされることがあり、重大な事故を誘発する為安全上の改善の余地があった。
【0004】
また手旗を振る各ポスト担当者の判断や管制塔からの連絡により該当する彩色の手旗を提示するまでには、人間の反応時間の限界があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載された発明は、見落とされがちな手旗信号を、自光式モニター画面に表示することにより、視認性を向上させることで従来の問題を解決する。
【0006】
請求項2に記載された発明は、各ポスト担当区間からの無線信号を受け取り、車内や車上で自光式モニター画面に表示することにより、見落とされがちな手旗信号の視認性を向上することで従来の問題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
請求項1と請求項2の発明により、強風で手旗がばたつく、からまる、など、手旗自体が見づらい際や、雨や霧などの天候でドライバーの視界が確保しづらい際にも視認性を発揮するため、また視認性のよさから初心者が単純に見落とす事を減少するため、結果として事故原因リスクを低減し、より安全にモータースポーツの運営や参加が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
サーキットの各ポスト前に、液晶パネル、有機ELパネル、プラズマパネル、発光ダイオードパネルなどによる自光式モニター画面をドライバーに向けて設置する。各ポスト担当者は、従来通り各自の判断や管制塔からの指示により手旗でドライバーに対し情報提供や指示を行う代わりに、各ポスト内に設置された該当する手旗の彩色をモニター画面に表示させるスイッチを入れる。これにより、ドライバーに対する情報提供や指示は、自光式のモニター画面に表示され、手旗に比べ一層素早く、また天候状況、ドライバー状況に関わらず、明確に視認させることを行う。
【0009】
自光式のモニター画面のスイッチは同時に各ポスト担当区間内に設置された無線アンテナに信号を送り、担当区間内のドライバーに向けて無線信号を発信し、車内や車上で信号を受信し表示するモニター画面を通じて、ドライバーに対する情報提供や指示を、手旗に比べ一層素早く、また天候状況、ドライバー状況に関わらず、明確に視認させることを行う。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 サーキット上に設置されたポストに於ける自光式モニター画面設置の立体図である。
【図2】 発明以前に、ポスト担当者が手旗を提示している写真である。
【図3】 サーキットで各ポスト担当区間内に設置された無線アンテナに信号を送り、担当区間内のドライバーに向けて無線信号を発信している図である。
【図4】 サーキットにおける連絡系統図である。
【図5】 モニター表示から、モニターオフまでのフローチャート図である。
【符号の説明】
【0011】
1 M1は手旗1枚にあたる表示を行う自光式モニター画面である。
2 M2は必要に応じて使用される手旗2枚目にあたる表示を行う自光式モニター画面である。
3 P1はM1とM2の表示を管理し、担当区間のアンテナに必要な信号を送信するコンソールパネルである。
4 A1、A2、A3、A4は図1で示したポストの略図である。
5 B1はA1が、B2はA2が、B3はA3が、B4はA4が管理を担当する区間である。
6 Aa1、Aa2、Aa3はA1の管理によってB1に無線信号を発信するアンテナである。
7 C1は走行中の自動車または自動二輪車の略図である。B1をB2へ向けて走行中のため、Aa1、Aa2、Aa3のいずれかのアンテナより車内や車上で信号を受信し表示する自光式モニター画面を有するものである。B2へ達する際にA2に設置された自光式モニター画面を確認する。
8 C2は走行中の自動車または自動二輪車の略図である。B3をB4へ向けて走行中のため、Ab1、Ab2、Ab3、Ab4のいずれかのアンテナより車内や車上で信号を受信し表示する自光式モニター画面を有するものである。B4へ達する際にA4に設置された自光式モニター画面を確認する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーキットを走行する自動車や自動二輪車が、各ポストから情報提供や指示を受け取るための手旗に代わる、自光式モニターとその色彩や点灯点滅状態を管理するスイッチ群と有線または無線による信号送受信機とを有する装置
【請求項2】
サーキットを走行する自動車や自動二輪車が、各ポストから情報提供や指示を受け取るための手旗に代わる、車内や車上に設置する自光式モニターとその色彩や点灯点滅状態を管理するスイッチ群と無線による信号送受信機とを有する装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−223868(P2009−223868A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−102896(P2008−102896)
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【出願人】(500375615)株式会社デザイニング (1)
【Fターム(参考)】