説明

自動番組送出装置

【課題】自動番組送出装置に於ける無音事故の際に、緊急放送の時間を最小限に留め、次の番組やコマーシャルを確実に放送する無音事故防止機能を有する自動番組送出装置を提供する。
【解決手段】自動番組送出装置に無音検出装置の無音検知出力を入力し、自動番組送出装置は無音状態が一定時間継続したら、音声切り替え器を制御して緊急放送音源を放送する。一定期間正常レベルが続いたら正常放送に戻す。但し無音状態でも次の番組やコマーシャルの放送時刻になったら正常放送に戻す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無音事故防止装置を内蔵したパソコンによる自動番組送出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の自動番組送出装置に於ける無音事故防止装置は自動番組送出装置出力の音声信号レベルを常時検知して一定期間無音が続くと緊急放送用の曲を機械的に送出し無音事故を避け、そして出力レベルが一定期間正常レベルに戻ったら通常放送に復帰するものである。例えば20秒間以上無音出力が続くと緊急放送用の曲を強制的に送出して、その後正常出力が2分間以上続けば、通常放送に復帰する設定が一般的である。これはキー局からの衛星回線経由のネット番組が大雨等の原因で受信状態が不安定になる場合を想定している。そのため番組が安定しても、更に数分間は緊急放送用の曲を流し続け、次の番組に移ってもコマーシャルも放送することができなかった。
【0003】
以下図1により従来の自動番組送出装置を説明する。4の無音検出装置は1の自動番組送出装置の出力音声信号を常時監視し一定期間無音状態が続くと3の音声切り替え器を制御して緊急放送音源を再生して無音状態が続くことを防いでいる。
【0004】
その後も1の自動番組送出装置の出力信号の監視を続け、一定期間正常状態が続くと3の音声切り替え器を制御して通常放送に復帰する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に述べた従来の無音事故防止装置は自動番組送出装置と連動せず番組編成とは無関係に音声レベルだけを検知して動作する。そのため次の番組の冒頭部分の数分間を放送できないだけでなくスポンサーとの契約事項であるコマーシャルも放送できない場合があった。
【0006】
本発明は番組編成に連動した無音事故防止機能を有する自動番組送出装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
自動番組送出装置に無音検出装置の無音検知出力を入力し、自動番組送出装置は無音状態が一定時間継続したら、音声切り替え器を制御して緊急放送音源を放送する。
【0008】
無音検知を続け、一定期間正常レベルが続いたら正常放送に戻す。但し無音状態でも次の番組やコマーシャルの放送時刻になったら正常放送に戻す。
【発明の効果】
【0009】
本発明は上述したような構成なので緊急放送の時間を最小限に留め、次の番組やコマーシャルを確実の放送することができ、スポンサーとの契約を守ることができる。

【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】旧来の自動番組送出装置における無音検出システム
【図2】本発明の自動番組送出装置の構成図
【図3】本発明の無音検出機能内蔵自動番組送出装置の動作シーケンス
【実施例】
【0011】
図2は本発明の実施例であって、4の無音検出装置出力を1の自動番組送出装置に入し、一定期間無音状態が続けば自動番組送出装置は3の音声切り替え機を制御し2の緊急放送音源を送出する。無音状態が解消し一定期間正常状態が続けば1の自動番組送出装置は3の音声切り替器を制御し1の自動番組送出装置出力を放送する。無音状態が継続中でも次の番組やコマーシャルの放送時刻になれば3の音声切り替器を制御し1の自動番組送出装置出力を放送する。
1の自動番組送出装置に4の無音検出装置の機能と2の緊急放送用音源を組みこめば、無音事故防止機能内蔵の自動番組送出装置にもなる。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明はラジオ放送の無音放送事故解消だけでなくテレビ放送の無音放送事故解消にも同様に適用できる。

【符号の説明】
【0013】
1 自動番組送出装置
2 緊急放送用音源
3 音声切り替器
4 無音検出装置






【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)無音検出装置の無音検出出力を自動番組送出装置に入力し、無音状態が一定時間継続したら、音声切り替え器を制御して緊急放送音源を放送する。
(2)無音状態が解消し一定期間正常レベルが継続するか、無音状態中でも次の番組やコマーシャルの放送時刻になったら正常放送に戻す。
以上のごとく構成された自動番組送出装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−114533(P2012−114533A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−259728(P2010−259728)
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(710013088)
【Fターム(参考)】