説明

自動販売機

【課題】 本発明は、キャンペーンラベルを貼付した商品をキャンペーン期間に合わせて消費者に供給することができる自動販売機を提供することを課題とする。
【解決手段】 搬出指示部11から商品を商品搬出路に搬出したことを知らせる搬出通知搬出通知が入力されると、貼付指示部13は、商品の購入時が貼付期間である場合には、商品検出センサ9によって商品搬出路上を転動する商品が検出されると、商品搬出路上を転動する商品2へのキャンペーンラベルの貼付を指示する貼付指示を貼付機構8に出力、貼付機構8は、商品搬出路上を転動する商品2が剥離板の先端に到達するタイミングで剥離板からキャンペーンラベルを繰り出し、剥離板から繰り出されたキャンペーンラベルは、貼付ローラによって商品の周面に押圧され、商品に貼付される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機に関し、特に缶飲料等の円筒状の商品を販売する自動販売機に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料メーカ等では、キャンペーンとして懸賞への応募等に用いるキャンペーンラベルを缶飲料等の商品に貼付し、販売数量促進を図っているが、商品へのキャンペーンラベルの貼付は、缶製造工場で行い、商品にラベルが貼付された状態で自動販売機へ供給されるのが一般的である。
【0003】
販売数量が多い商品の場合には、缶製造工場でのキャンペーンラベルの貼付作業は、例えば1分あたり1000枚以上のキャンペーンラベルを貼付することができる貼付装置が要求されるといった設備的に大きな負担を強いるものであり、キャンペーンラベルが貼付されていない商品の管理にも注力する必要性がある。
【0004】
一方、商品毎に予め情報を印刷したラベルを貼付する貼付装置を設けた自動販売機が提案されており(例えば、特許文献1参照)、このような自動販売機を利用することにより、キャンペーンラベルの貼付を自動販売機で行い、缶製造工場でのキャンペーンラベルの貼付作業を分散させることが考えられる。
【0005】
しかしながら、従来技術のように、単に貼付装置を自動販売機に設けた場合には、常にキャンペーンラベルが商品に貼付され、大量に設置されている自動販売機において、キャンペーンラベルを商品に貼付する期間を統一することができない。すなわち、飲料メーカ等で実施するキャンペーンには、キャンペーン期間が設定されており、設定されたキャンペーン期間中のみ商品にキャンペーンラベルを貼付して販売するのが通常である。従って、大量に設置されている自動販売機においてもキャンペーン期間に合わせて商品にキャンペーンラベルを貼付する必要があるが、従来技術のように、単に貼付装置を自動販売機に設けただけでは、各自動販売機で商品へのキャンペーンラベルの貼付時期にバラツキが生じ、キャンペーン期間前にキャンペーンラベルが貼付された商品が消費者に供給されたり、キャンペーン期間終了後にも拘わらずキャンペーンラベルが貼付された商品が消費者に供給されたりする恐れがあるという問題点があった。
【特許文献1】特開平8−44948号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、キャンペーンラベルを貼付した商品をキャンペーン期間に合わせて消費者に供給することができる自動販売機を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、商品を商品棚に収納しておき、前記商品の購入が指示されると、前記商品棚の下方に設けられ、商品取出口方向に傾斜した商品搬出路上を前記商品が転動して前記商品取出口へ送出される自動販売機であって、貼付期間の設定を行う貼付期間設定手段と、前記商品の購入時が前記貼付期間内である場合に、前記商品搬出路上を転動する前記商品にラベルを貼付する貼付機構とを具備することを特徴とする自動販売機に存する。
また請求項2記載の発明の要旨は、前記貼付期間設定手段は、ネットワークに接続され、当該ネットワークを介して貼付開始指示および貼付終了指示を受信する通信手段であり、前記貼付機構は、前記商品の購入時が前記貼付開始指示の受信から前記貼付終了指示の受信までの間である場合に、前記商品搬出路上を転動する前記商品に前記ラベルを貼付することを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
また請求項3記載の発明の要旨は、前記貼付機構は、前記商品搬出路上を転動する前記商品の周面に押圧され、前記商品に繰り出された前記ラベルを貼付する貼付ローラを具備し、前記貼付ローラは、前記商品搬出路上を転動する前記商品と接触する周面が、前記商品を前記商品取出口に向けて送出する方向に回転駆動されていることを特徴とする請求項1又は2記載の自動販売機に存する。
また請求項4記載の発明の要旨は、前記貼付ローラは、周面の速度が前記ラベルの繰り出し速度になるように回転駆動されていることを特徴とする請求項3記載の自動販売機に存する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の自動販売機は、貼付期間設定手段によって貼付期間の設定を行い、商品の購入時が貼付期間内である場合に、貼付機構によって商品搬出路上を転動する商品にラベルを貼付するように構成することにより、キャンペーン期間前にキャンペーンラベルの装着と貼付期間の設定とを行っておくだけで、キャンペーンラベルを貼付した商品をキャンペーン期間に合わせて消費者に供給することができるという効果を奏する。
【0009】
また、本発明の自動販売機は、ネットワークに接続された通信手段によって、ネットワークを介して貼付開始指示および貼付終了指示を受信し、商品の購入時が貼付開始指示の受信から貼付終了指示の受信までの間である場合に、貼付機構によって商品搬出路上を転動する商品にラベルを貼付するように構成することにより、キャンペーン期間前にキャンペーンラベルの装着を行うと共に、ネットワークを介して商品にラベルの貼付を開始するタイミングと商品へのラベルの貼付を終了するタイミングとを制御することで、キャンペーンラベルを貼付した商品をキャンペーン期間に合わせて消費者に供給することができるという効果を奏する。
【0010】
さらに、本発明の自動販売機は、貼付機構に商品搬出路上を転動する商品の周面に押圧され、商品に繰り出されたラベルを貼付する貼付ローラを具備し、貼付ローラは、商品搬出路上を転動する商品と接触する周面が、商品を商品取出口に向けて送出する方向に回転駆動されるように構成することにより、商品搬出路上を転動する商品を、ラベルの貼付によって止めてしまうことなく、確実に商品取出口に送出することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明に係る自動販売機の実施の形態の構成を示す概略側断面図であり、図2は、図1に示す制御部の構成を示すブロック図であり、図3は、図1に示す剥離装置の構成を示す斜視図であり、図4は、図1に示す剥離装置の構成を示す概略側面図である。
【0013】
本実施の形態の自動販売機1は、図1を参照すると、缶飲料等の円筒状の商品2を複数の商品棚3に収納しておき、購入代金が投入され、商品2の購入を指示する商品購入ボタン4が押下されると、商品2が収納されている商品棚3の下方に設置された商品搬出機構5を作動させ、商品2を商品棚3の下方より前下がりに傾斜した商品搬出路6に搬出するように構成されており、商品棚3から商品搬出路6に搬出された商品2は、自重によって商品搬出路6上を転動して商品取出口7へ送出される。
【0014】
また、自動販売機1には、商品搬出路6上を転動する商品2にキャンペーンで使用されるキャンペーンラベルを貼付する貼付機構8と、貼付機構8の上流側に配置され、商品搬出路6上を転動する商品2を検出する商品検出センサ9とが設けられており、商品搬出機構5と貼付機構8とは、制御部10によって制御される。
【0015】
制御部10は、図2を参照すると、搬出指示部11と、貼付期間記憶部12と、貼付指示部13と、入力部14と、通信部15とからなる。
【0016】
搬出指示部11は、購入代金が投入され、商品2の購入を指示する商品購入ボタン4が押下されると、商品2が収納されている商品棚3の下方に設置された商品搬出機構5を作動させると共に、商品2を商品搬出路6に搬出したことを知らせる搬出通知を貼付指示部13に出力する。
【0017】
貼付期間記憶部12は、商品2にキャンペーンラベルを貼付する期間(キャンペーン期間等)を貼付期間として記憶する記憶手段である。
【0018】
貼付指示部13は、時計機能を有し、搬出指示部11から搬出通知が入力されると、貼付期間記憶部12に記憶された貼付期間を参照することで、商品2の購入時が貼付期間内か否かを判断する。商品2の購入時が貼付期間内である場合には、貼付指示部13は、商品検出センサ9によって商品搬出路6上を転動する商品2が検出されると、商品搬出路6上を転動する商品2へのキャンペーンラベルの貼付を指示する貼付指示を貼付機構8に出力する。
【0019】
入力部14は、貼付期間記憶部12に記憶させる貼付期間の入力を受け付けて、受け付けた貼付期間を貼付期間記憶部12に記憶させることで、貼付期間の設定を行うテンキー等の入力手段である。
【0020】
通信部15は、公衆回線網等のネットワーク16に有線又は無線で接続され、ネットワーク16を介して自動販売機1を管理する管理装置17との間で各種情報の送受信を行う機能を有しており、管理装置17から貼付期間記憶部12に記憶させる貼付期間を受信し、受信した貼付期間を貼付期間記憶部12に記憶させることで、貼付期間の設定を行うと共に、キャンペーンラベル切れ等の保守情報を管理装置17に送信する。
【0021】
貼付機構8は、図3および図4を参照すると、帯状台紙100に間隔を置いて仮着されているキャンペーンラベル200を剥離して、商品搬出路6上を転動する商品2に貼付する装置であり、自動販売機1の前扉の内側に取り付けられ、商品搬出路6の上方に配置されている。自動販売機1の前扉に取り付けられていることにより、商品2の補充時にキャンペーンラベル200の交換等の貼付機構8に対する保守作業を容易に行えるようになっている。
【0022】
貼付機構8には、本体フレーム81の上部にラベル供給部82が設けられ、ラベル供給部82は、帯状台紙100に複数のキャンペーンラベル200が間隔を置いて仮着されているラベル連続体300がロール状に巻き回された状態で装着される供給リール83と、供給リール83に装着されたラベル連続体300の両端面をそれぞれガイドするガイド板84a、84bとからなり、ロール状に巻き回されたラベル連続体300は、供給リール83に回転自在に保持されている。
【0023】
供給リール83から繰り出されるラベル連続体300は、移送部85の上面側を通って剥離板86に移送される。なお、図3および図4に示す符号87は、ラベル連続体300に加わるテンションの変化を吸収するテンションローラであり、供給リール83から移送部85までの移送路中に配置されている。
【0024】
剥離板86は、先端部が鋭角に形成された板状の部材であり、先端部が商品搬出路6上を転動する商品2に向けて延出されるように設けられている。帯状台紙100は、剥離板86の先端部で転向され、帯状台紙100より剛性の高いキャンペーンラベル200は、帯状台紙100から剥離され、剥離板86から前方に繰り出される。剥離板86から繰り出されたキャンペーンラベル200は、剥離板86のラベル繰り出し方向の前方に設けられた貼付ローラ88によって、商品搬出路6上を転動する商品2の周面に押圧され、商品2に貼付される。なお、貼付ローラ88は、図4に示すように、商品搬出路6上を転動する商品2と接触する周面が、商品2を商品取出口7に向けて送出する方向に回転駆動されている。また、貼付ローラ88を支持するアームは、図示しない駆動手段によって、図3に示す矢印方向に退避可能、すなわち貼付ローラ88が商品搬出路6上を転動する商品2に接触しない位置に退避可能に構成しても良い。この場合には、キャンペーンラベル200を商品2に貼付しない場合には、貼付ローラ88を退避させることで、貼付ローラ88によって商品搬出路6上を転動する商品2が妨害されることがない。
【0025】
また、剥離板86のラベル連続体300の移送方向上流側には、キャンペーンラベル200の先端を検出するラベル検出センサ89が配置されており、ラベル検出センサ89によってキャンペーンラベル200の先端を把握することにより、剥離板86から繰り出すキャンペーンラベル200の先端が商品2に貼付されるように制御される。なお、ラベル連続体300を移送しているにも拘わらずラベル検出センサ89によってキャンペーンラベル200が所定時間検出されない場合には、ラベル切れが制御部10に通知される。
【0026】
一方、キャンペーンラベル200が剥離された帯状台紙100、すなわち剥離板86の先端部で転向された帯状台紙100は、移送部85の下面側を通って巻き取り部90に移送されて巻き取られる。なお、図3および図4に示す符号91は、帯状台紙100に加わるテンションの変化を吸収するテンションローラであり、移送部85から巻き取り部90までの移送路中に配置されている。
【0027】
移送部85は、図示しない駆動モータによって回転駆動される移送ローラ92と、第1のニップローラ93と、第2のニップローラ94とを備え、移送ローラ92と第1のニップローラ93とによって挟持移送して供給リール83から繰り出されるラベル連続体300を剥離板86に移送すると共に、移送ローラ92と第2のニップローラ94とによって挟持移送して剥離板86で転向された帯状台紙100を巻き取り部90に移送する。
【0028】
巻き取り部90は、巻き取り駆動軸95と、巻き取り駆動軸95に環装された巻き取りリール96とからなり、巻き取り駆動軸95の回転に追従させて巻き取りリール96を回転させ、巻き取りリール96に、剥離板86で転向された帯状台紙100を巻き取る構成になっている。
【0029】
剥離板86には、剥離板86の先端から近接した位置で帯状台紙100にテンションを与える押圧部97が設けられており、押圧部97には、剥離板86の先端に移送されるラベル連続体300を剥離板86の上面に押圧する上部押圧ローラ98と、剥離板86の先端から巻き取り部90に移送される帯状台紙100を剥離板86の下面に押圧する下部押圧ローラ99とが備えられている。
【0030】
次に、本実施の形態の自動販売機1におけるキャンペーンラベルの貼付動作について図5を参照して詳細に説明する。
図5は、本発明に係る自動販売機の実施の形態におけるキャンペーンラベルの貼付動作を説明するためのフローチャートである。
【0031】
まず、自動販売機1の管理者は、貼付機構8のラベル供給部82にキャンペーン等で使用するラベル連続体300を装着させておくと共に、入力部14から貼付期間を入力、もしくは管理装置17からネットワーク16を介して制御部10の通信部15に貼付期間を送信することにより、貼付期間記憶部12に貼付期間を記憶させておく。
【0032】
消費者によって、購入代金が投入され、商品2の購入を指示する商品購入ボタン4が押下されると(ステップA1)、搬出指示部11は、商品2が収納されている商品棚3の商品搬出機構5を作動させると共に(ステップA2)、商品2を商品搬出路6に搬出したことを知らせる搬出通知を貼付指示部13に出力する。
【0033】
搬出指示部11から搬出通知が入力されると、貼付指示部13は、貼付期間記憶部12に記憶された貼付期間を参照することで、商品2の購入時が貼付期間内か否かを判断する(ステップA3)。商品2の購入時が貼付期間内でない場合には、搬出指示部11は、貼付機構8にキャンペーンラベル200の貼付を指示することなく、商品搬出路6上を転動する商品2は、キャンペーンラベル200が貼付されない状態で商品取出口7に送出される。
【0034】
商品2の購入時が貼付期間内である場合には、貼付指示部13は、商品検出センサ9によって商品搬出路6上を転動する商品2が検出されると、商品搬出路6上を転動する商品2へのキャンペーンラベル200の貼付を指示する貼付指示を貼付機構8に出力する。
【0035】
貼付機構8は、貼付指示が入力されると、商品搬出路6上を転動する商品2が剥離板86の先端に到達するタイミングで剥離板86からキャンペーンラベル200を繰り出し、剥離板86から繰り出されたキャンペーンラベル200は、貼付ローラ88によって商品2の周面に押圧され、商品2に貼付され(ステップA4)、キャンペーンラベル200が貼付された商品2が商品取出口7に送出される。なお、貼付ローラ88は、商品搬出路6上を転動する商品2と接触する周面が、商品2を商品取出口7に向けて送出する方向に回転駆動されているため、商品搬出路6上を転動する商品2がキャンペーンラベル200の貼付によって止まってしまうことなく、確実に商品取出口7に送出される。
【0036】
なお、本実施の形態において、貼付期間記憶部12に記憶された貼付期間によって、商品搬出路6上を転動する商品2へのキャンペーンラベル200の貼付の可否を判断するように構成したが、管理装置17からネットワーク16を介して制御部10に貼付開始の指示と、貼付終了の指示とを送信するように構成し、貼付指示部13は、貼付開始の指示の受信から貼付終了の指示の受信までの間、商品検出センサ9によって商品搬出路6上を転動する商品2が検出されると、商品搬出路6上を転動する商品2へのキャンペーンラベル200の貼付を指示する貼付指示を貼付機構8に出力させ、貼付機構8によって商品搬出路6上を転動する商品2へのキャンペーンラベル200の貼付を行うように構成しても良い。
【0037】
また、本実施の形態では、貼付機構8において、貼付指示が入力されると、商品搬出路6上を転動する商品2が剥離板86の先端に到達するタイミングで剥離板86からキャンペーンラベル200を繰り出すように構成したが、商品搬出路6上を転動する商品2の剥離板86の先端への到達を検出して、剥離板86からキャンペーンラベル200を繰り出すようにしても良い。この場合には、貼付機構8の貼付ローラ88を支持するアームに揺動を検出する揺動センサを設けて、当該揺動センサで商品2の貼付ローラ88への衝突を検出することで、商品搬出路6上を転動する商品2が剥離板86の先端に到達したこと検出するようにすると良い。
【0038】
以上説明したように、本実施の形態によれば、入力部14もしくは通信部15によって貼付期間の設定を行い、商品2の購入時が貼付期間内である場合に、貼付機構8によって商品搬出路6上を転動する商品2にキャンペーンラベル200を貼付するように構成することにより、キャンペーン期間前にキャンペーンラベル200の装着と貼付期間の設定とを行っておくだけで、キャンペーンラベル200を貼付した商品をキャンペーン期間に合わせて消費者に供給することができるという効果を奏する。
【0039】
また、本実施の形態によれば、ネットワーク16に接続され通信部15によって、ネットワーク16を介して貼付開始指示および貼付終了指示を受信し、商品2の購入時が貼付開始指示の受信から貼付終了指示の受信までの間である場合に、貼付機構8によって商品搬出路6上を転動する商品にキャンペーンラベル200を貼付するように構成することにより、キャンペーン期間前にキャンペーンラベル200の装着を行うと共に、ネットワーク16を介して商品2にキャンペーンラベル200の貼付を開始するタイミングと商品2へのキャンペーンラベル200の貼付を終了するタイミングとを制御することで、キャンペーンラベル200を貼付した商品をキャンペーン期間に合わせて消費者に供給することができるという効果を奏する。
【0040】
さらに、本実施の形態によれば、貼付機構8に商品搬出路6上を転動する商品2の周面に押圧され、商品2に繰り出されたキャンペーンラベル200を貼付する貼付ローラ88を具備し、貼付ローラ88は、商品搬出路6上を転動する商品2と接触する周面が、商品2を商品取出口7に向けて送出する方向に回転駆動されるように構成することにより、商品搬出路6上を転動する商品2をキャンペーンラベル200の貼付によって止めてしまうことなく、確実に商品取出口7に送出することができるという効果を奏する。
【0041】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る自動販売機の実施の形態の構成を示す概略側断面図である。
【図2】図1に示す制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す剥離装置の構成を示す斜視図である。
【図4】図1に示す剥離装置の構成を示す概略側面図である。
【図5】本発明に係る自動販売機の実施の形態におけるキャンペーンラベルの貼付動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1 自動販売機
2 商品
3 商品棚
4 商品購入ボタン
5 商品搬出機構
6 商品搬出路
7 商品取出口
8 貼付機構
9 商品検出センサ
10 制御部
11 搬出指示部
12 貼付期間記憶部
13 貼付指示部
14 入力部(貼付期間設定手段)
15 通信部(貼付期間設定手段)
16 ネットワーク
17 管理装置
81 本体フレーム
82 ラベル供給部
83 供給リール
84a、84b ガイド板
85 移送部
86 剥離板
87 テンションローラ
88 貼付ローラ
89 ラベル検出センサ
90 巻き取り部
91 テンションローラ
92 移送ローラ
93 第1のニップローラ
94 第2のニップローラ
95 巻き取り駆動軸
96 巻き取りリール
97 押圧部
98 上部押圧ローラ
99 下部押圧ローラ
100 帯状台紙
200 キャンペーンラベル
300 ラベル連続体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を商品棚に収納しておき、前記商品の購入が指示されると、前記商品棚の下方に設けられ、商品取出口方向に傾斜した商品搬出路上を前記商品が転動して前記商品取出口へ送出される自動販売機であって、
貼付期間の設定を行う貼付期間設定手段と、
前記商品の購入時が前記貼付期間内である場合に、前記商品搬出路上を転動する前記商品にラベルを貼付する貼付機構とを具備することを特徴とする自動販売機。
【請求項2】
前記貼付期間設定手段は、ネットワークに接続され、当該ネットワークを介して貼付開始指示および貼付終了指示を受信する通信手段であり、
前記貼付機構は、前記商品の購入時が前記貼付開始指示の受信から前記貼付終了指示の受信までの間である場合に、前記商品搬出路上を転動する前記商品に前記ラベルを貼付することを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
【請求項3】
前記貼付機構は、前記商品搬出路上を転動する前記商品の周面に押圧され、前記商品に繰り出された前記ラベルを貼付する貼付ローラを具備し、
前記貼付ローラは、前記商品搬出路上を転動する前記商品と接触する周面が、前記商品を前記商品取出口に向けて送出する方向に回転駆動されていることを特徴とする請求項1又は2記載の自動販売機。
【請求項4】
前記貼付ローラは、周面の速度が前記ラベルの繰り出し速度になるように回転駆動されていることを特徴とする請求項3記載の自動販売機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−11623(P2007−11623A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−190668(P2005−190668)
【出願日】平成17年6月29日(2005.6.29)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)
【Fターム(参考)】