説明

自動販売機

【課題】 商品が選択されると、同商品に対応する商品取出口を利用者に対し明示する自動販売機を提供する。
【解決手段】 複数の商品をそれぞれ販売する複数の販売棚と、複数の販売棚から複数の商品をそれぞれ取り出す複数の商品取出口と、複数の商品取出口をそれぞれ開閉する複数の開閉扉と、複数の商品取出口にそれぞれ対応して配置される複数の照明装置と、複数の商品の中から一の商品が選択されると、一の商品に対応する開閉扉を開き、一の商品に対応する照明装置を点灯させる制御装置とを備えた自動販売機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の販売棚に対し開閉扉で開閉される複数の商品取出口を備えた自動販売機が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような自動販売機のうち、利用者が商品を選択すると、同商品に対応する開閉扉が開き、この開閉扉が開いている間に商品を取り出し可能なものがある。
【特許文献1】特開平3−94399号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述した自動販売機は、複数の商品取出口を備えているため、このようなタイプの機械に不慣れな利用者は、所望の商品を選択したものの、同商品を取り出すための商品取出口を複数の商品取出口の中から特定するのに迷ってしまうという問題がある。
特に、開いた開閉扉が所定時間後に自動的に閉じるようになっている場合、商品を取り出し損なうのではないかと心配する利用者にとっては、そもそもこのような自動販売機からの商品の購買意欲が低下してしまうという虞がある。
【0004】
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、商品が選択されると、同商品に対応する商品取出口を利用者に対し明示する自動販売機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための発明は、複数の商品をそれぞれ販売する複数の販売棚と、前記複数の販売棚から前記複数の商品をそれぞれ取り出す複数の商品取出口と、前記複数の商品取出口をそれぞれ開閉する複数の開閉扉と、前記複数の商品取出口にそれぞれ対応して配置される複数の照明装置と、前記複数の商品の中から一の商品が選択されると、前記一の商品に対応する前記開閉扉を開き、前記一の商品に対応する前記照明装置を点灯させる制御装置とを備えた自動販売機である。
この自動販売機によれば、選択された商品に対応する開閉扉が開くとともに、同商品に対応する照明装置が点灯するため、この照明装置によって照らされる商品取出口が利用者に対し明示されることになる。よって、利用者は、自身が選択した商品を容易に取り出せる。
【0006】
また、かかる自動販売機において、前記制御装置は、前記複数の商品の中から何れの商品も選択されないと、前記複数の照明装置を全点灯させ、前記複数の商品の中から一の商品が選択されると、前記一の商品に対応する前記照明装置を点灯させ、前記一の商品以外の商品に対応する前記照明装置を消灯又は減光させることが好ましい。
この自動販売機によれば、何れの商品も選択されていない待機時には、全ての商品取出口が照らされるため、利用者による商品の購買意欲が向上するとともに、何れかの商品が選択される販売時には、選択された商品に対応する商品取出口のみが減光されていない光で照らされるため、利用者による商品の取り出しが容易になる。
【0007】
また、かかる自動販売機において、前記複数の販売棚及び前記複数の開閉扉の中から故障している販売棚及び開閉扉を検出する検出装置を備え、前記制御装置は、前記検出装置が前記故障している販売棚及び開閉扉を検出すると、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記故障している販売棚及び開閉扉に対応する前記照明装置を、故障を示す所定の階調で点灯させることが好ましい。
この自動販売機によれば、故障した販売棚及び開閉扉に対応する商品取出口が故障に相応の階調の光で照らされるため、例えばルートマンによる故障の発見及び故障箇所の特定が容易になる。
【0008】
また、かかる自動販売機において、前記複数の販売棚の中から売り切れの販売棚を検出する検出装置を備え、前記制御装置は、前記検出装置が前記売り切れの販売棚を検出すると、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記売り切れの販売棚に対応する前記照明装置を、売り切れを示す所定の階調で点灯させることが好ましい。
この自動販売機によれば、売り切れの販売棚に対応する商品取出口が売り切れに相応の階調の光で照らされるため、利用者が該当の商品を誤って選択する事態を抑制できる。
【0009】
また、かかる自動販売機において、前記販売棚上の前記商品の残数を検出する検出装置を備え、前記制御装置は、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記照明装置を前記商品の残数に応じた階調で点灯させることが好ましい。
この自動販売機によれば、例えば、ルートマンは、商品補充の作業が近い販売棚を光の階調によって容易に特定できる。
【0010】
また、かかる自動販売機において、前記複数の照明装置をそれぞれ点灯させるための赤色、緑色、青色の3色からなる複数の色データが記憶される記憶装置を備え、前記制御装置は、赤色、緑色、青色の3色の発光体を有する前記複数の照明装置を、前記複数の色データに応じてそれぞれ点灯させることが好ましい。
この自動販売機によれば、例えば複数の販売棚ごとに照明装置からの光の色を設定することによって、各販売棚での商品のイメージを引き出し、同商品をアピールできる。
【0011】
また、かかる自動販売機において、前記複数の照明装置を所定のパターンで点灯させるための赤色、緑色、青色の3色からなる色データが記憶される記憶装置を備え、前記制御装置は、前記複数の商品の中から何れの商品も選択されないと、赤色、緑色、青色の3色の発光体を有する前記複数の照明装置を、前記色データに応じたパターンで点灯させることが好ましい。
この自動販売機によれば、何れの商品も選択されていない待機時に、照明装置が3色ごとに所定のパターンで発光するため、利用者に対し自動販売機自体をアピールできる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、商品が選択されると、同商品に対応する商品取出口が利用者に対し明示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
===自動販売機の構成===
図1乃至図5を参照しつつ、本実施の形態の自動販売機1の構成例について説明する。尚、図1は、本実施の形態の自動販売機1の外観構成例を示す正面図である。図2は、本実施の形態の開閉扉8及び商品ラック10の構成例を示す斜視図である。図3は、本実施の形態の自動販売機1の動作を司る構成例を示すブロック図である。図4は、本実施の形態のRAM206に記憶されるLED(Light-Emitting Diode)制御用データ206aの一例を示す図表である。図5は、本実施の形態のRAM206に記憶されるLED制御用データ206bの一例を示す図表である。
【0014】
図1に例示されるように、自動販売機1の外観は、商品を収納する筐体(不図示)の開口に対し正面扉1aが開閉可能に設けられて構成されている。同図に例示される正面扉1aは、金額表示器2、紙幣挿入口3、硬貨投入口4、返却レバー5、返却口6、ハンドル7、開閉扉8、及び商品選択釦9を備えている。尚、同図の例示では、X軸は自動販売機1の奥行方向に対応し、Y軸は自動販売機1の横幅方向に対応し、Z軸は鉛直方向(即ち、自動販売機1の高さ方向)に対応するものとする。
【0015】
金額表示器2は、紙幣挿入口3を通じて挿入された紙幣の金額、硬貨投入口4を通じて投入された硬貨の金額、投入金額から販売した商品の代金を差し引いた釣銭の金額等を表示するためのディスプレイである。尚、本実施の形態では、金額表示器2は、正面扉1aの周囲が暗くなるとスイッチがオン状態になるデイライトセンサの機能も兼ね備えている。
【0016】
紙幣挿入口3は、商品の代金を支払うべく紙幣を挿入するためのものであり、正面扉1aにおける設置箇所背面側(図1の紙面裏側)には、挿入された紙幣の金額等を検出するための所定の紙幣識別装置(不図示)が設けられている。
硬貨投入口4は、商品の代金を支払うべく硬貨を投入するためのものであり、正面扉1aにおける設置箇所背面側(図1の紙面裏側)には、投入された硬貨の金額等を検出するための所定の硬貨識別装置(不図示)が設けられている。
【0017】
返却レバー5は、紙幣挿入口3又は硬貨投入口4を通じて一旦支払った紙幣又は硬貨を返却するためのものである。尚、本実施の形態では、紙幣は紙幣挿入口3から返却され、硬貨は返却口6から返却されるようになっている。
返却口6は、投入された金銭に対する釣銭を硬貨で返却したり、投入された金銭と同額の金銭を返却レバー5の操作を通じて硬貨で返却したりするためのものである。
ハンドル7は、ルートマンが正面扉1aを開閉するべく把持するためのものである。
【0018】
開閉扉8は、筐体内の商品ラック(販売棚)10における商品収納室101に収納された商品を取り出すために、同商品収納室101の開口と対向する商品取出口を開閉する透明な扉である。尚、本実施の形態では、開閉扉8は、商品ラック10の段数分(例えば8段)だけ鉛直方向に並んで形成されている。また、この開閉扉8と横幅方向に対をなす広告パネル8aは、同開閉扉8と類似した形状をなして自動販売機1の正面扉1aに固定されているとともに、同開閉扉8の内側に収納されている商品の広告等が表示されている。
商品選択釦9は、商品(即ち、商品ラック10)を選択するための釦であり、正面扉1aにおいて、複数の開閉扉8のそれぞれと対応する位置に設けられている。
【0019】
また、図1に例示されるように、自動販売機1は、正面扉1aの背面側の各開閉扉8の上部に商品取出口を照らすためのLED(照明装置)11を備えている。尚、本実施の形態では、LED11によって内部から照らされた商品取出口及び商品は、透明な開閉扉8を通じて視認可能となっている。
【0020】
図2に例示されるように、開閉扉8の背面側には、例えば扁平な円柱形状をなす水平棚である商品ラック10が鉛直方向に複数段配置されている。各商品ラック10は、その円柱形状の中心を通る回転軸(不図示)を中心として個別に回転可能になっている。
【0021】
商品ラック10は、例えば、回転軸を中心として放射状に配置される複数の仕切板101aを円形状の天板(不図示)及び底板(不図示)の間に挟んだ構成を有している。つまり、商品ラック10は、回転軸を中心として放射状に配置される複数の商品収納室101から構成されている。尚、本実施の形態では、商品ラック10は、商品販売の都度、図2の矢印(「回転」)で示す方向に、1つの商品収納室101に対応する角度刻みで回転軸を中心として回転するための駆動モータ10b(図3参照)を備えている。
【0022】
開閉扉8は、図2の矢印(「開」、「閉」)で示すように、対向する1つの商品収納室101に対し商品取出口を開閉するように、同商品取出口に沿って略横幅方向に摺動可能になっている。尚、開閉扉8は、このような摺動をするための駆動モータ8b(図3参照)を備えている。
【0023】
尚、本実施の形態では、商品ラック10は、複数の仕切板101aの配置に自由度を有するため、同仕切板101aの配置の変更に伴って変更された商品収納室101の大きさに応じた角度刻みで回転するようになっている。このような回転角度の変更設定は、コントロールパネル204(図3参照)を通じて可能である。同様に、開閉扉8は、仕切板101aの配置の変更に伴って変更された商品収納室101の大きさに応じた分だけ商品取出口を開放するようになっている。このような開放量の変更設定は、コントロールパネル204を通じて可能である。
【0024】
図3に例示されるように、自動販売機1は、更に、制御部(制御装置、検出装置)200と、ブザー201と、入力端子202、203と、コントロールパネル204と、ROM205と、RAM(検出装置、記憶装置)206と、タイマ207とを備えている。
【0025】
制御部200は、前述したLED11と、前述した商品選択釦9と、前述した開閉扉8を開閉駆動するための駆動モータ8bと、前述した商品ラック10を回転駆動するための駆動モータ10bと、前述した金額表示器2と、ブザー201と、入力端子202、203と、コントロールパネル204と、ROM205と、RAM206と、タイマ207とを統括制御する。
【0026】
尚、本実施の形態では、LED11は、赤色LED(赤色の発光体)11R、緑色LED(緑色の発光体)11G、及び青色LED(青色の発光体)11Bを有している。また、赤色LED11R、緑色LED11G、青色LED11B、商品選択釦9、駆動モータ8b、及び駆動モータ10bは、商品ラック10の段数分だけあって、それぞれが個別に動作可能になっている。
【0027】
ブザー201は、開閉扉8を閉じる前にその旨を利用者に喚起するためのものである。
入力端子202は、後述するLED制御用データ206a、206b等をUSB(Universal Serial Bus)メモリから入力する場合に同USBメモリを接続するための端子である。入力端子203は、後述するLED制御用データ206a、206b等をCF(Compact Flash)カードから入力する場合に同CFカードを接続するための端子である。
コントロールパネル204は、自動販売機1の例えば正面扉1aの背面側に配置されており、ルートマンが各種データをRAM206に記憶させるための入力インタフェースである。
ROM205は、制御部200がLED11の点灯制御を行なうためのプログラム等を記憶する。RAM206は、この点灯制御に必要なデータ等を記憶する。タイマ207は、例えば開閉扉8の開放時間等を計時する。
【0028】
図4に例示されるように、RAM206に記憶されるLED制御用データ206aは、複数の商品ラック10ごとに、収納する商品の商品コードと、赤色LED11R、緑色LED11G、及び青色LED11Bの各色の強さを示すデータ(色データ)とが対応付けられて構成されている。同図の例示では、商品ラック10は連続番号「1」乃至「8」で表わされ、LED11の3色それぞれの階調は0乃至100の段階で表わされている。具体的には、これらの階調に応じた電圧が、赤色LED11R、緑色LED11G、及び青色LED11Bにそれぞれ印加されるようになっている。尚、例えば全ての段の商品ラック10のLED11を同一の色で点灯させる場合には、制御用データ206aにおけるRGBのそれぞれの階調の組合せは全て同一に設定される。また、階調に応じた入力パラメータは、電圧値に限定されるものではなく、例えば、電流値、電圧・電流のパルス幅、電圧・電流のパルス周期等であってもよい。
【0029】
図5に例示されるように、RAM206に記憶されるLED制御用データ206bは、複数のLED11ごとに、各色に対応する印加電圧の時間変化のパターンが対応付けられたパターンデータから構成されている。このパターンデータは、図4に例示される各商品コードにおいて、更に経過時間ごとに3色の階調が対応付けられたデータである。尚、本実施の形態では、LED制御用データ206bは複数種類のパターンデータを有しており、ルートマンは、その中の何れかのパターンデータを選択する場合、コントロールパネル204を通じて該当の連続番号を入力するようになっている。
【0030】
===自動販売機の動作===
図6及び図7を参照しつつ、前述した構成を備えた自動販売機1におけるLED11の点灯制御例について説明する。尚、図6は、本実施の形態のLED11の点灯制御における制御部200の処理手順の一例を示すフローチャートである。図7は、本実施の形態の複数のLED11がイルミネーション出力している際の或るLED11の各色に対応する印加電圧の時間変化のパターンの一例を示すダイアグラムである。
【0031】
制御部200は、金銭が投入され且つその金額以下の価格の商品の商品選択釦9が押下されたか否かを判別する(S100)。
前述した金銭投入及び釦押下がなされていないと判別した場合(S100:NO)、制御部200は、ステップS100の処理を再度実行する。
前述した金銭投入及び釦押下がなされたと判別した場合(S100:YES)、制御部200は、押下された商品選択釦9に対応する商品ラック10(以下「該当の商品ラック10」と称する)の現時点での商品収納数NのデータをRAM206から読み出す(S101)。尚、本実施の形態では、例えば、ルートマンは、商品ラック10に商品を補充してこれを満杯状態とした場合、コントロールパネル204を通じて満杯状態の商品収納数を入力するようになっている。この操作により、RAM206では、初期設定として、該当の商品ラック10に対し満杯状態の商品収納数が対応付けられる。
【0032】
制御部200は、該当の商品ラック10の商品取出口を照らすLED11のみについて、RAM206に記憶されるLED制御用データ206aに基づいて点灯させる一方、その他のLED11について、全て消灯させる(S102)。
制御部200は、該当の商品ラック10の商品取出口を閉じている開閉扉8を開く(S103)。
制御部200は、前述した開閉扉8の開動作を開始すると同時に、タイマ207をリセットして計時を開始させる(S104)。
【0033】
制御部200は、タイマ207により計時された時間tが所定時間t1に達したか否かを判別する(S105)。尚、このt1とは、販売時において、開閉扉8が開動作を開始してから、これが閉じる旨を利用者へ喚起するまでの時間であり、例えばRAM206において予め設定されている。
tがt1に達していないと判別した場合(S105:NO)、制御部200は、ステップS105の処理を再度実行する。
tがt1に達したと判別した場合(S105:YES)、制御部200は、前述した点灯中のLED11を点滅させるとともに、ブザー201を鳴らす(S106)。
【0034】
制御部200は、LED11の点滅及びブザー201の動作を開始すると同時に、タイマ207を再度リセットして計時を開始させる(S107)。
制御部200は、タイマ207により計時された時間tが所定時間t2に達したか否かを判別する(S108)。尚、このt2とは、販売時において、開いている開閉扉8が閉じる旨を利用者へ喚起してから、同開閉扉8が実際に閉動作を開始するまでの時間(例えば5秒間)であり、例えばRAM206において予め設定されている。
tがt2に達していないと判別した場合(S108:NO)、制御部200は、ステップS108の処理を再度実行する。
tがt2に達したと判別した場合(S108:YES)、制御部200は、開閉扉8を閉じる(S109)。
【0035】
開閉扉8の閉動作が終了した後、制御部200は、全てのLED11について、RAM206に記憶されるLED制御用データ206aに基づいて点灯させる(S110)。
制御部200は、商品ラック10を前述した角度刻み分だけ回転軸を中心として回転させるとともに(S111)、RAM206において、同商品ラック10と対応付けられている商品収納数から1を減算する(S112)。つまり、利用者から前述した時間(t1+t2)内に商品が取り出された空の商品収納室101が、図2に示す矢印(「回転」)の方向に1つ分だけ送られ、商品が収納されている次の商品収納室101が商品取出口を介して開閉扉8に対向するように配置される。
【0036】
制御部200は、該当の商品ラック10の商品収納数が、0以下(N≦0)、1(N=1)、及び2以上(N≧2)のうちの何れであるかを判別する(S113)。
N≦0と判別した場合(S113:N≦0)、制御部200は、該当の商品ラック10に対応するLED11を消灯するとともに、RAM206においてLED制御用データ206aの同LED11に対応する3色の階調を全て0に設定し(即ち、消灯)(S114)、次のステップS116の処理を実行する。つまり、N≦0は、該当の商品ラック10が空であることを意味するため、対応するLED11を消灯することによって、利用者に対し売り切れであることを明示する。
【0037】
N=1と判別した場合(S113:N=1)、制御部200は、該当の商品ラック10に対応するLED11の光を減光するとともに、RAM206においてLED制御用データ206aの同LED11に対応する3色の階調をこの減光に応じた値に設定し(S115)、次のステップS116の処理を実行する。つまり、N=1は、該当の商品ラック10における商品の残数が1であることを意味するため、対応するLED11の光を減光することによって、ルートマンに対し売り切れであることを明示する。尚、商品の残数は1に限定されるものではなく、例えば2以上の数であってもよい。
N≧2と判別した場合(S113:N≧2)、制御部200は、次のステップS116の処理を実行する。
【0038】
前述したステップS116では、制御部200は、金額表示器2に内蔵されるデイライトセンサのスイッチがオン状態であるか否かを判別する。尚、このデイライトセンサのスイッチは、自動販売機1の周囲が暗くなるとオン状態になる。
【0039】
デイライトセンサのスイッチがオン状態ではないと判別した場合(S116:NO)、制御部200は、ステップS100の処理を再度実行する。待機時(S100:NO)において、売り切れの商品ラック10以外の商品ラック10のLED11は全て点灯状態にある。但し、商品の残数が1である商品ラック10のLED11は点灯しているが、その光は減光されている。
【0040】
デイライトセンサのスイッチがオン状態であると判別した場合(S116:YES)、制御部200は、RAM206に記憶されるLED制御用データ206bにおける何れかのパターンデータに基づいて、LED11に以下述べるイルミネーション出力をさせて(S117)、ステップS100の処理を再度実行する。
【0041】
図7の例示では、或るLED11における赤色LED11Rのオン状態の印加電圧は所定値に設定されており、同赤色LED11Rは、経過時間とともに、オン・オフ状態を繰り返している。また、緑色LED11G及び青色LED11Bについても同様である。例えば、緑色LED11Gは、赤色LED11Rとタイミングをずらしてオン・オフ状態を繰り返し、青色LED11Bは、緑色LED11Gとタイミングをずらしてオン・オフ状態を繰り返している。
【0042】
時間領域Aでは、赤色LED11Rの印加電圧は時間が経過するにつれて0から所定値まで徐々に増加する一方、他の色に係る印加電圧は全て0である。これにより、赤色の光のみが時間の経過とともに濃度が増加するグラデーション効果が実現される。
【0043】
時間領域Bでは、赤色LED11Rの印加電圧は時間が経過するにつれて所定値から0まで徐々に減少する一方、緑色LED11Gの印加電圧は時間が経過するにつれて0から所定値まで徐々に増加する。これにより、濃度が減少傾向の赤色と、濃度が増加傾向の緑色とが合成されて、LED11の光の色が時間とともに変化するグラデーション効果が実現される。これは、他の時間領域C、D、E、F、Gにおいても同様である。
【0044】
尚、本実施の形態では、待機時(S100:NO)において、前述したイルミネーション出力は、売り切れの商品ラック10のLED11以外の全てのLED11によって行なわれる。
【0045】
また、図示してはいないが、制御部200がステップS117、S100、S100:NOの処理を繰り返し実行している間、同制御部200は、この処理と平行して、デイライトセンサのスイッチの状態を適時判別し、同センサのスイッチの状態がオフ状態になったと判別した場合、LED11にイルミネーション出力ではない通常の出力(ステップS116:NO以後の出力)を行なわせるようになっている。
【0046】
更に、前述した点灯制御では、昼間・夜間をデイライトセンサを通じて判別していたが、これに限定されるものではなく、例えばタイマ等を用いて昼夜・夜間を時刻で区別してもよい。
【0047】
以上述べたように、本実施の形態の自動販売機1によれば、販売時には、押下された商品選択釦9に対応する商品取出口及び商品を照らすLED11のみが点灯するため、利用者は、自身が選択した商品を容易に取り出せる。特に、金銭を紙幣挿入口3又は硬貨投入口4から投入し、商品選択釦9を押下した後、返却口6に釣銭が返却された場合、姿勢を屈めて返却口6から釣銭を取り出した利用者から見て、複数の開閉扉8の中から開いた開閉扉8を特定することは一般に容易ではないが、この自動販売機1によれば、開いた開閉扉8に対応する商品取出口のみがLED11の光によって明示されるため、開いた開閉扉8の特定が容易になる。
【0048】
待機時には、売り切れの商品ラック10のLED11は消灯しているため、利用者が該当の商品を誤って選択する事態を抑制できる上に、売り切れ以外の商品ラック10のLED11は全て点灯しているため、利用者による商品の購買意欲が向上する。また、待機時には、商品の残数が1である商品ラック10のLED11の光は減光されているため、ルートマンは、商品補充の作業が近い商品ラック10を容易に特定できる。更に、各LED11の光の色は、LED制御用データ206aを通じて、例えば複数の商品ラック10ごとに設定可能であるため、特に待機時には、各商品ラック10での商品のイメージを引き出し、同商品をアピールできる。また更に、待機時に周囲が暗くなると、LED制御用データ206bを通じて、LED11が3色ごとに所定のパターンで発光するため、利用者に対し自動販売機1自体をアピールできる。
【0049】
前述した自動販売機1は、開閉扉8用の複数の駆動モータ8bと、商品ラック10用の複数の駆動モータ10bとのそれぞれについて、電流トランス等の電流検出手段(不図示)を更に備え、或る電流検出手段の検出電流の値がモータのロック電流を示す所定の閾値を超えたと判別した場合、該当の商品ラック10及び/又は開閉扉8が故障しているとして、対応するLED11に故障を示す所定の階調で点灯させるものとしてもよい。これにより、ルートマンによる故障の発見及び故障箇所の特定が容易になる。
【0050】
前述した自動販売機1では、待機時には、ステップS110以降、売り切れ以外の商品ラック10のLED11は全て点灯するものであったが、これに限定されるものではなく、例えばデイライトセンサの検出結果に基づいて周囲が暗くなったと判別した時点で前述した点灯をさせるものであってもよい。尚、本実施の形態では、このようなデイライトセンサの検出結果に基づく点灯制御以外に、前述した、個別点灯制御、売り切れ・残数(ニアエンド)・故障の検出結果に基づく点灯制御、LED制御用データ206aに基づく商品ラック10ごとの色分け点灯制御、LED制御用データ206bに基づくイルミネーション出力制御等を行なう/行なわないことを、ルートマンがコントロールパネル204を通じて設定できるようになっている。
【0051】
===選択された商品の商品取出口の明示===
自動販売機1は、少なくとも、複数の商品をそれぞれ販売する複数の販売棚(例えば商品ラック10)と、複数の販売棚から複数の商品をそれぞれ取り出す複数の商品取出口と、複数の商品取出口をそれぞれ開閉する複数の開閉扉(例えば開閉扉8)と、複数の商品取出口にそれぞれ対応して配置される複数の照明装置(例えばLED11)と、複数の商品の中から一の商品が選択されると、この一の商品に対応する開閉扉を開き、この一の商品に対応する照明装置を点灯させる制御装置(例えば制御部200)とを備えていればよい。尚、この場合、何れの商品も選択されていない待機時には、複数の照明装置は全点灯であってもよいし、或いは、全消灯であってもよい。要するに、待機時における照明装置の点灯状態にかかわらず、何れかの商品が選択される販売時において、選択された商品に対応する照明装置が点灯すればよい。
この自動販売機1によれば、選択された商品に対応する開閉扉が開くとともに、同商品に対応する照明装置が点灯するため、この照明装置によって照らされる商品取出口が利用者に対し明示されることになる。よって、利用者は、自身が選択した商品を容易に取り出せる。
【0052】
また、前述した自動販売機1において、制御装置(例えば制御部200)は、複数の商品の中から何れの商品も選択されないと、複数の照明装置(例えばLED11)を全点灯させ、複数の商品の中から一の商品が選択されると、この一の商品に対応する照明装置を点灯させ、この一の商品以外の商品に対応する照明装置を消灯させる。尚、制御装置は、一の商品以外の商品に対応する照明装置を減光させてもよい。
この自動販売機1によれば、何れの商品も選択されていない待機時には、全ての商品取出口が照らされるため、利用者による商品の購買意欲が向上するとともに、何れかの商品が選択される販売時には、選択された商品に対応する商品取出口のみが減光されていない光で照らされるため、利用者による商品の取り出しが容易になる。
【0053】
また、前述した自動販売機1は、複数の販売棚(例えば商品ラック10)及び複数の開閉扉(例えば開閉扉8)の中から故障している販売棚及び開閉扉を検出する検出装置(例えば前述した電流トランス等の電流検出手段)を備え、制御装置(例えば制御部200)は、検出装置が故障している販売棚及び開閉扉を検出すると、検出装置の検出結果に基づいて、故障している販売棚及び開閉扉に対応する照明装置を、故障を示す所定の階調で点灯させてもよい。
この自動販売機1によれば、故障した販売棚及び開閉扉に対応する商品取出口が故障に相応の階調の光で照らされるため、ルートマンによる故障の発見及び故障箇所の特定が容易になる。
【0054】
また、前述した自動販売機1は、複数の販売棚(例えば商品ラック10)の中から売り切れの販売棚を検出する検出装置(例えば制御部200及びRAM206)を備え、制御装置(例えば制御部200)は、検出装置が売り切れの販売棚を検出すると、検出装置の検出結果に基づいて、売り切れの販売棚に対応する照明装置(例えばLED11)を消灯させる。尚、制御装置は、照明装置を、売り切れを示す所定の階調で点灯させてもよい。
この自動販売機1によれば、売り切れの販売棚に対応する商品取出口が売り切れに相応の階調の光で照らされるため、利用者が該当の商品を誤って選択する事態を抑制できる。
【0055】
また、前述した自動販売機1は、販売棚(例えば商品ラック10)上の商品の残数を検出する検出装置(例えば制御部200及びRAM206)を備え、制御装置(例えば制御部200)は、検出装置の検出結果に基づいて、照明装置(例えばLED11)を商品の残数に応じた階調で点灯させる。
この自動販売機1によれば、例えば、ルートマンは、商品補充の作業が近い販売棚を光の階調によって容易に特定できる。
【0056】
また、前述した自動販売機1は、複数の照明装置(例えばLED11)をそれぞれ点灯させるための赤色、緑色、青色の3色からなる複数の色データ(LED制御用データ206a)が記憶される記憶装置(例えばRAM206)を備え、制御装置(例えば制御部200)は、赤色、緑色、青色の3色の発光体(例えば、赤色LED11R、緑色LED11G、青色LED11B)を有する複数の照明装置を、複数の色データに応じてそれぞれ点灯させる。
この自動販売機1によれば、例えば複数の販売棚ごとに照明装置からの光の色を設定することによって、各販売棚での商品のイメージを引き出し、同商品をアピールできる。
【0057】
また、前述した自動販売機1は、複数の照明装置(例えばLED11)を所定のパターンで点灯させるための赤色、緑色、青色の3色からなる色データ(LED制御用データ206b)が記憶される記憶装置(例えばRAM206)を備え、制御装置(例えば制御部200)は、複数の商品の中から何れの商品も選択されないと、赤色、緑色、青色の3色の発光体(例えば、赤色LED11R、緑色LED11G、青色LED11B)を有する複数の照明装置を、色データに応じたパターンで点灯させる。
この自動販売機1によれば、何れの商品も選択されていない待機時に、照明装置が3色ごとに所定のパターンで発光するため、利用者に対し自動販売機1自体をアピールできる。
【0058】
===その他の実施の形態===
前述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【0059】
前述した実施の形態では、商品ラック10は、回転軸を中心として回転可能な円柱形状をなす水平棚であったが、これに限定されるものではない。商品ラック10は、例えば、自動販売機1の正面扉1a上にマトリックス状に配置される商品取出口を介して同自動販売機1の奥行方向に商品を1つずつ収納するものであってもよい。要するに、商品ラック10は、複数の商品をそれぞれ販売する複数の棚であればよい。
【0060】
前述した実施の形態では、開閉扉8は、商品取出口に沿って自動販売機1の略横幅方向に摺動することによって同商品取出口を開閉するものであったが、これに限定されるものではない。開閉扉8は、例えば、矩形状の商品取出口の一辺をヒンジとして自動販売機1の奥行方向に開閉するものであってもよい。要するに、開閉扉8は、複数の商品取出口をそれぞれ開閉する複数の扉であればよい。
【0061】
前述した実施の形態では、LED11は、正面扉1aの背面側の各開閉扉8の上部に設けられていたが、これに限定されるものではない。要するに、LED11は、複数の商品取出口にそれぞれ対応して複数配置されていればよい。
【0062】
前述した実施の形態では、商品ラック10ごとに、RAM206に予め記憶された商品収納数Nから商品を販売する都度1ずつ減算して得られる新たなNによってRAM206を更新し、制御部200が、このRAM206に記憶されているNが0に達しているか否かを判別することによって、該当の商品ラック10の売り切れを判別するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、各商品ラック10の商品取出口に赤外線の発光部及び受光部を設けて、制御部200が、発光部から受光部への光路の遮断の有無を通じて、同商品取出口における商品の有無を判別するものであってもよい。つまり、商品ラック10が回転して新たな商品収納室101が対向する商品取出口に商品がないと判別された時点で、同商品ラック10は売り切れであると判別される。要するに、売り切れの商品ラック10を検出する検出装置は、複数の商品ラック10から売り切れの商品ラック10を検出するための検出手段であれば、如何なるものであってもよい。
【0063】
前述した実施の形態では、商品ラック10ごとに、RAM206に予め記憶された商品収納数Nから商品を販売する都度1ずつ減算して得られる新たなNによってRAM206を更新し、制御部200が、このRAM206に記憶されているNを参照することによって、該当の商品ラック10の商品の残数を検出するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、商品ラック10の各商品収納室101に赤外線の発光部及び受光部を設けて、制御部200が、発光部から受光部への光路の遮断の有無を通じて、商品数を検出するものであってもよい。つまり、光路が遮断されている商品収納室101の数が該当の商品ラック10における商品収納数である。要するに、商品ラック10の残数を検出する検出装置は、同商品ラック10における商品の残数を検出するための検出手段であれば、如何なるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本実施の形態の自動販売機の外観構成例を示す正面図である。
【図2】本実施の形態の開閉扉及び商品ラックの構成例を示す斜視図である。
【図3】本実施の形態の自動販売機の動作を司る構成例を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態のLED制御用データの一つの例を示す図表である。
【図5】本実施の形態のLED制御用データのもう一つの例を示す図表である。
【図6】本実施の形態のLEDの点灯制御における制御部の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態の複数のLEDがイルミネーション出力している際の或るLEDの各色に対応する印加電圧の時間変化のパターンの一例を示すダイアグラムである。
【符号の説明】
【0065】
1 自動販売機 1a 正面扉
2 金額表示器 3 紙幣挿入口
4 硬貨投入口 5 返却レバー
6 返却口 7 ハンドル
8 開閉扉 8a 広告パネル
8b 駆動モータ 9 商品選択釦
10 商品ラック 10b 駆動モータ
11 LED 11R 赤色LED
11G 緑色LED 11B 青色LED
101 商品収納室 101a 仕切板
200 制御部 201 ブザー
202、203 入力端子 204 コントロールパネル
205 ROM 206 RAM
206a、206b LED制御用データ 207 タイマ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の商品をそれぞれ販売する複数の販売棚と、
前記複数の販売棚から前記複数の商品をそれぞれ取り出す複数の商品取出口と、
前記複数の商品取出口をそれぞれ開閉する複数の開閉扉と、
前記複数の商品取出口にそれぞれ対応して配置される複数の照明装置と、
前記複数の商品の中から一の商品が選択されると、前記一の商品に対応する前記開閉扉を開き、前記一の商品に対応する前記照明装置を点灯させる制御装置と、
を備えたことを特徴とする自動販売機。
【請求項2】
前記制御装置は、前記複数の商品の中から何れの商品も選択されないと、前記複数の照明装置を全点灯させ、前記複数の商品の中から一の商品が選択されると、前記一の商品に対応する前記照明装置を点灯させ、前記一の商品以外の商品に対応する前記照明装置を消灯又は減光させることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項3】
前記複数の販売棚及び前記複数の開閉扉の中から故障している販売棚及び開閉扉を検出する検出装置を備え、
前記制御装置は、前記検出装置が前記故障している販売棚及び開閉扉を検出すると、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記故障している販売棚及び開閉扉に対応する前記照明装置を、故障を示す所定の階調で点灯させることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項4】
前記複数の販売棚の中から売り切れの販売棚を検出する検出装置を備え、
前記制御装置は、前記検出装置が前記売り切れの販売棚を検出すると、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記売り切れの販売棚に対応する前記照明装置を、売り切れを示す所定の階調で点灯させることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項5】
前記販売棚上の前記商品の残数を検出する検出装置を備え、
前記制御装置は、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記照明装置を前記商品の残数に応じた階調で点灯させることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項6】
前記複数の照明装置をそれぞれ点灯させるための赤色、緑色、青色の3色からなる複数の色データが記憶される記憶装置を備え、
前記制御装置は、赤色、緑色、青色の3色の発光体を有する前記複数の照明装置を、前記複数の色データに応じてそれぞれ点灯させることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項7】
前記複数の照明装置を所定のパターンで点灯させるための赤色、緑色、青色の3色からなる色データが記憶される記憶装置を備え、
前記制御装置は、前記複数の商品の中から何れの商品も選択されないと、赤色、緑色、青色の3色の発光体を有する前記複数の照明装置を、前記色データに応じたパターンで点灯させることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−157059(P2010−157059A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−334327(P2008−334327)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000237710)富士電機リテイルシステムズ株式会社 (1,851)
【Fターム(参考)】