自動車前方収納器の隠しトレイ
【課題】グローブボックスは、ワイヤや電子機器を収納することにより、収納スペースがすぐに一杯になってしまうが、これを解消する収納システムを提供する。
【解決手段】自動車の収納システム22が開示される。該システム22は基体30、一対の対向する側壁26、及び端部壁28を有する。システムはさらに第1セグメント、第2セグメントを備える調整可能な分割トレイ36を有する。第1セグメントは第1ヒンジ軸に沿って端部壁28又は側壁26の1つに枢動可能に接続され、第1セグメントは第2ヒンジ軸に沿って第2セグメントに枢動可能に接続される。ヒンジ軸同士は平行である。トレイは、内部を第1収納部と第2収納部に分割する閉位置を有し、第1収納部はアクセス可能であり、分割トレイはアクセス開口部と第2収納部との間に配置される。トレイ36は、閉位置からシステムの内部が単一収納部として機能する開位置へと移動可能である。
【解決手段】自動車の収納システム22が開示される。該システム22は基体30、一対の対向する側壁26、及び端部壁28を有する。システムはさらに第1セグメント、第2セグメントを備える調整可能な分割トレイ36を有する。第1セグメントは第1ヒンジ軸に沿って端部壁28又は側壁26の1つに枢動可能に接続され、第1セグメントは第2ヒンジ軸に沿って第2セグメントに枢動可能に接続される。ヒンジ軸同士は平行である。トレイは、内部を第1収納部と第2収納部に分割する閉位置を有し、第1収納部はアクセス可能であり、分割トレイはアクセス開口部と第2収納部との間に配置される。トレイ36は、閉位置からシステムの内部が単一収納部として機能する開位置へと移動可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本非仮出願は2009年10月13日出願の米国仮出願61/251,151の利益を主張するものである。当該仮出願の全体内容は、本件出願に組み込まれて参照されるものとする。
【0002】
本発明は一般的な自動車収納ユニットに関連し、より具体的には、自動車前方収納器の隠しトレイに関連する。
【背景技術】
【0003】
自動車メーカは、車内の物品を収納するのに、様々な収納器、コンソール、グローブボックスを提供している。今日のように電子化された時代では、USB、電力、信号あるいはその他のポートを介して電気的に自動車に接続できる携帯電話、携帯音楽プレーヤ、ブルートゥースが使用可能な機器及びその他のコンポーネント等様々な電子機器を収納するために、利用者は収納器やグローブボックスを良く使う。通常は様々な他の非電子物品を収納するのに使われている収納器やグローブボックスは、ワイヤや電子機器を収納することにより、収納スペースがすぐに一杯になってしまう。このような収納スペースが一杯の状態では、収納スペース内にある物品になかなかアクセスできないために利用者の不満が生じ、電子機器や非電子物品を破損してしまうこともある。
【0004】
従って、上述する1以上の問題を最小限にする、あるいは解消する収納システムに対するニーズがある。
【発明の概要】
【0005】
自動車の収納システムを開示する。1つの実施形態では、該システムは、基体、基体から延出する一対の対向する側壁、基体から延出する端部壁を有する。基体、側壁、端部壁は一体となって、システムの内部へのアクセスを可能とするように構成されたアクセス開口部を形成する。システムはさらに、第1セグメント、第2セグメントを備えた調整可能な分割トレイを有する。第1セグメントは、第1ヒンジ軸に沿って枢動可能に端部壁又は側壁の1つに接続されている。第1セグメントは第1ヒンジ軸に平行な第2ヒンジ軸に沿って枢動可能に第2セグメントに接続されている。
【0006】
該トレイは、内部を少なくとも第1収納部と第2収納部とに分割する閉位置を有する。閉位置では、第1収納部はアクセス開口部を介してアクセス可能だが、分割トレイはアクセス開口部と第2収納部との間に配置される。トレイは閉位置から内部が単一の収納部として機能する開位置へと移動させることができる。1実施形態では、開位置において分割トレイはそもそも内部を分割しないので、第1及び第2収納部を有効に再統合できる。さらに、1実施形態では、分割トレイは実質的には視界の外にある(即ち、“隠し”トレイである)。
【0007】
さらなる特徴、利点、及び発明の実施態様は、以下の詳細な説明、図面、請求範囲を考慮して説明され、あるいは明らかとなる。なお、上述の発明の要約及び以下の詳細な説明は共に一例であり、請求範囲に記載の発明の範囲を限定することなくさらなる説明を行うためのものであると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の収納システムの代表的な位置を表す自動車の車内の斜視図である。
【図2】分割トレイが閉位置にある第1収納システムの実施形態の斜視図である。
【図3】分割トレイが開位置と閉位置との間の中間位置にある図2の実施形態の斜視図である。
【図4】分割トレイが開位置にある図2の実施形態の斜視図である。
【図5】トレイが閉位置にある時の、図2のライン5‐5に沿って切り取った第1収納システムの実施形態の側部断面図である。
【図6】トレイが中間位置にある時の、図3のライン6‐6に沿って切り取った第1収納システムの実施形態の側部断面図である。
【図7】トレイが開位置にある時の、図4のライン7‐7に沿って切り取った第1収納システムの実施形態の側部断面図である。
【図8】図5の円で囲まれた第1ヒンジを表す部分の拡大断面図である。
【図9】図5の円で囲まれた第2ヒンジを表す部分の拡大断面図である。
【図10】図6の円で囲まれた第1ヒンジの拡大断面図である。
【図11】図6の円で囲まれた第2ヒンジの拡大断面図である。
【図12】図5をライン12‐12で切り取った平面断面図である。
【図13】図7をライン13‐13で切り取った平面断面図である。
【図14】図7をライン14‐14で切り取った平面断面図である。
【図15】分割トレイが閉位置にある第2収納システムの実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
本開示は、自動車収納システムに関する。図面のいくつかを通し、対応する部分には同様の参照番号を付している。これらの図面を参照して、図1には、本発明の収納システムの実施形態が配置される自動車内部10の代表的なレイアウトが示されている。実施形態は、従来より知られている収納場所、例えばグローブボックス12に対応する第1の場所、前方収納器14に対応する第2の場所、及びドア収納部16に対応する第3の場所に配置することができる。しかし、他の場所を特定し利用することも可能である。例えば、座席18の下の収納部に対応する第4の場所、あるいはダッシュアセンブリ20にある別のスペースに対応する第5の場所など、車内の収納部としてはあまり使われない場所も使うことができる。さらに、様々の収納システムの実施形態は、上面、全面、裏面、側面、底面、或いは車の構造によって許されるいかなるアクセスポイントからもアクセスできる。
【0024】
図2は、参照番号22で示される第1収納システムの実施形態の斜視図である。収納システム22は、上壁24、一対の対向する側壁26、端部壁28及び基体30を有している。上壁24、側壁26、基体30とが一体となり、アクセス開口部32を形成する。アクセス開口部32は、収納システム22の内部42にアクセスできるように構成されている。別の実施形態(図示しない)では、上壁24は省略することができる(例えば車の他の部分が収納システム22の上面を形成することができる)。その場合、側壁26、基体30、端部壁28の輪郭が一体となり、アクセス開口部32を形成する。
【0025】
第1上方収納部34は、アクセス開口部32越しに目視できる(そして物品の収納と取り出しのためにアクセスできる)。収納システム22はさらに調整可能の分割トレイ36を有する。分割トレイ36が(図示の)閉位置にある時、分割トレイ36は上方収納部34の“底部”を形成する。分割トレイ36は、利用者がトレイ36を操作(即ち、開位置と閉位置の間で分割トレイ36を動かす)しやすくするように、1以上のギャップ38を有するように構成することができる。さらにギャップ38は下方収納部の端部から上方収納部34へ電子ケーブルを配線して接続できるように設けられる。ギャップ38は分割トレイ36の縁にワイヤ及び指用のくぼみとして示されているが、ギャップ38は数、形又は分割トレイ36の構造に関わらずに設けられ、分割トレイ36と側壁26間のギャップ38のようなシステム22の配置に基づいても設けられる。なお、これらの構成もまた本発明の範囲に属する。図2は、さらに第1及び第2のヒンジ52、54を個別に示している。以下に記載するように、ヒンジ52、54は、分割トレイ36の開位置への移動を促進する。
【0026】
図3は、分割トレイ36が中間位置にある時の図2の実施形態の斜視図である。具体的には、分割トレイ36は図示のように閉位置から中間位置へ移動するように構成され、これにより第2下方収納部40が現れる。上方収納部34及び下方収納部40が共に上記システム内部42(具体的には図2に示される)を構成する下方収納部40は収納スペースとして機能し、一部基体30により形成されている。端部壁28と側壁26は、基体30から立ち上がっている。基体30が閉位置にある時、基体30は、トレイ36を支持する下方保持面44をさらに有しても良い。この実施形態では、下方収納部40は電気ケーブルの収納と接続のために構成されている。従って、電気接続ポート46は下方収納部40の中に配置できる。
【0027】
図4は、分割トレイ36が開位置にある時のシステム22の更なる斜視図である。トレイが開位置にあることにより、上方収納部34は実質的に下方収納部40から分割されておらず、システム内部42は単一の収納部として機能することができる。換言すれば、開位置にある時、アクセス開口部32は上方収納部34、下方収納部40を含む全体内部42へのアクセスを可能にする。さらに、下方収納部にある接続ポート46は開口部32を介して十分にアクセス可能となる。電気接続ポート46は、USBポート46A,電源出力46B,信号ポート46C,あるいは車内10にとって望ましい他の電子信号や電力接続であっても良い。電気接続ポート46は一般的には基体30内に設けられるが、複数の変形例を本発明の範囲に含めることができる。
【0028】
図5〜7は、トレイ36が閉位置、中間位置、開位置にある時の収納システム22のそれぞれの断面図である。図示する実施形態では、トレイ36が開位置にある時、システム内部42へのアクセスや使用を実質的には干渉しない(即ち邪魔にならない)ようにトレイ36を構成することができる。この場合、トレイ36は第1セグメント48及び第2セグメント50を有している。第1セグメント48は、第1セグメント48が対応する第1ヒンジ軸の周りを回動できるように設けられる第1ヒンジ52を使って端部壁28に枢動可能に接続されている。さらに、第1セグメント48は、第2セグメント50が対応する第2ヒンジ軸の周りを回動できるように設けられる第2ヒンジ54を使って第2セグメント50に枢動可能に接続されている。実施形態では、第1セグメント48の長さ(即ち、第1ヒンジ軸に垂直な軸に沿う)は、上壁32と第1ヒンジ52の端部壁28への接続場所との間の、端部壁28の部分の内部壁の高さにほぼ等しくなる。互いに寸法を調整することにより、第1セグメント48を端部壁28に合わせて(即ち端部壁28にぴったりくっつくように)折りたたむことができる。同様に、第2セグメント50の長さは上壁24の内壁の深さを超えないようにする。上述するヒンジ52、54の配置、第1及び第2セグメント48、50の寸法の選択により、開位置へ移動する時には分割トレイ36は効果的に視界から消えることができる。
【0029】
ヒンジ52、54は、第1及び第2セグメント48、50の(1)対応する平行ヒンジ軸の回りにおける一方の他方に対する回動、及び(2)端部壁に対する回動を可能にし、その結果トレイ36が内部42の中を移動可能となり、選択的に、上方収納部34を下方収納部40から分割したり(閉位置にある時)、又は内部42を単一の収納部(開位置にある時)として機能させたりすることができる。ヒンジ52、54は従来のヒンジの構造や材料を有することができ、ある実施形態としてリビングヒンジとすることができる。
【0030】
トレイ36は、図示の実施形態では端部壁28に枢動可能に接続されるが、トレイ36は別の実施形態ではシステム22の他の利用可能の面や構造に接続されても良い。例えば、図15に示されるように、トレイ36は側壁26のひとつに枢動可能に接続することができる。
【0031】
図5は、アクセス開口部32と下方収納部40との間に配置される、閉位置にあるトレイ36を示す断面図である。位置調整の結果、トレイ36はアクセス開口部の視点(即ち、利用者が収納システム内部を見る視点)から下方収納部への視線を実質的に遮ることになる。この実施形態では、トレイ36が閉位置にある時であっても、上方収納部34はアクセス開口部32を介してアクセスが可能である。トレイ36は、実質的には固体及び/又は不透明の材料からなり、結果として、第2収納部48の大部分又は全てがトレイ36及び基体30により視覚的に遮へいされる。従って、トレイ36が閉位置の時は、上方収納部34は視覚的にも、物理的にも遮る物がない。
【0032】
分割トレイ36を含む収納システム22の壁は、当技術分野で知られている従来の材料で作られている。ある実施形態では、壁(トレイ36を含む)は1つ以上の圧縮ファイバーボード、ポリプロピレンベース材、及びポリプロピレンオキシド(PPO)材からなる。
【0033】
図8〜9を参照して、第1ヒンジ52は第1セグメント48を端部壁28へ枢動可能に接続する。図示のように、トレイが閉位置に移動するとき、支持突起44が無い場合でも、第1セグメント48が端部壁28に対して略垂直に維持されるようにヒンジ52は端部壁28に設けられる。第1及び第2トレイセグメント48、50間の第2ヒンジ54は、ある実施形態では、トレイ36が閉位置にある時セグメント48、50が略同一平面に維持されるように、2つのセグメント48、50に設けられる。要するに、トレイ36が閉位置にある時、第1セグメント48は端部壁28に対し略垂直方向に延び、第2セグメント50は第1セグメント48と略同一平面になる。
【0034】
図6は、トレイ36が閉位置と開位置の間を移動する中間位置にある時の断面図である。
【0035】
図10〜11を参照して、第1セグメント48は、端部壁28に対する第1ヒンジ軸についてのヒンジ52を中心に回動し、第2セグメント50は、第1セグメント48に対する第2ヒンジ軸についての第2ヒンジ54の回りを回動する。ある実施形態では、第2セグメント50が第1セグメント48に対し、1方向でのみ回動できるように第2ヒンジ54は設けられる。このような実施形態では、下方収納部40へ素早くアクセスするのに、利用者はトレイ36を単一体として閉位置から移動させることができる。このような実施形態の別の利点は、トレイ36の全体長にわたってトレイ36の下からの支えを必要とせずに適度の重量の物品を保持できることである。
【0036】
図7は、閉位置から開位置への回動の終了を表している。第1セグメント48は第1ヒンジ52の限度一杯まで回転し、端部壁28に平行にぴったりくっついて保持される。第2セグメント50が上壁24に略平行にぴったりくっついて保持されるように、第2セグメント50は第2ヒンジ54を介して必要な距離回動する。開位置では、上方収納部34及び下方収納部40は、分割トレイ36により分割されず、システム内部42を単一収納部として使用することができる。
【0037】
トレイ36の上記実施形態は多くの利点を提供する。利用者は、大型の単一収納部として内部42にアクセスするために、トレイ36を容易に開位置へ移すことができる。あるいは、利用者はトレイ36を閉位置へ移動させて、トレイ36により効果的に下方収納部40−及び収納物−を隠すとともに、収納部間でケーブル配線の維持を可能にする。トレイ36の構造により、開位置から閉位置へ又はその逆への移動を迅速、簡単に行うことができる。さらに、トレイ36の構造により、利用者は素早くトレイ36を閉位置から傾けて下方収納部40へアクセスできる。
【0038】
図12〜14は、閉位置及び開位置にある時のトレイ36とシステム内部42との関係をさらに表している。図12を参照すると、トレイ36が閉位置にある時、第1セグメント48及び第2セグメント50は、下方保持面44の上に保持されている。トレイ36と基体30は、下方収納部40のほぼ全体を見えなくするが、トレイ36のギャップ38はケーブルが上方収納部34から下方収納部40へ配線されるのを可能にする。従って、収納システム22の利用者は電子機器や他の物品を上方収納部34へ収納し、これら機器のケーブルをギャップ38を通して配線し、これらの機器を接続ポート46あるいはその延長先接続部に接続することができる。こうして収納システム22のこの実施形態の利用者は、上方収納部34に電子機器を収納して確実な収納、簡便なアクセスを行う一方、電子機器に接続されるケーブルの大部分を下方収納部40に保存することができる。収納システム22は、上方収納部34で場所を取る物品を減らす一方、電子機器の接続を下方収納部40で行うことを可能にする利点がある。
【0039】
図13〜14に示すように、トレイ36が開位置にある時、下方収納部40は遮蔽されておらず、システム内部42は単一収納部として機能することができる。利用者が望む場合には、1つ以上の保持手段56によりトレイ36を開位置に保持することができる。保持手段56は、掛け金、クリップ、留め金部材、ピン、磁石、窪み、ヒンジ摩擦(ある位置まで回転すると生じる回転抵抗)、あるいは射出成形に必要なトレイと側壁間の微小角度により可能となる両者間の摩擦であっても良い。さらに別の実施形態では、側壁26とトレイ36の相対的な寸法及び形は、両者間の摩擦によってトレイ36の開位置が保持されるように調整される。保持手段56により、システム22はトレイ36がシステム22から外れることを心配することなく、利用者がトレイ36を開位置に維持できる利点がある。
【0040】
本発明のある実施形態では、収納システム22はグローブボックス12の中に配置される。この実施形態では、アクセス開口部32はグローブボックス12のドアに面し、これによりグローブボックスのドアが空いている時は車内10に面する。この結果、グローブボックス12のドアが空いている時車内からシステム内部42へアクセスできる。この実施形態では、トレイ36は端部壁28、側壁26の1つ、あるいはシステム22の別の面に枢動可能に接続できる。電気接続ポート46は、下方収納部40の中の基体30の“背面”−車内10の乗客の視点から見てグローブボックス12の背面壁−に沿って配置することができる。グローブボックス12のドアをオープンにすることで、乗客又はドライバはトレイ36を開位置へ移動させ、望む場合には保持手段56を使ってトレイ36を固定することができる。開位置では、乗客はシステム内部42を単一収納スペースとしてアクセスできる。接続ポート46は目視でき、アクセス可能である。乗客は、1以上の電子機器のケーブルをポート46に接続でき、トレイ36を閉位置へ移動させ、ギャップ38を通してケーブル配線することができる。こうして電子機器を、ケーブル及び接続部を下方収納部40に隠したままで上方収納部34に収納できる。
【0041】
車内10の限られた数の場所、及び限られた数の収納システム22の実施形態を説明したが、本発明の範囲に属する多くの変形例が可能である。収納システム22及びトレイ36は、いかなる配置や方向にもほとんど適応できるので、後ろ、前、下、上といった、全ての方向を示す言葉は例に過ぎず、これらに限定されない。システム22の寸法、例えば壁のサイズや数、トレイセグメントのサイズや数は説明のための例に過ぎず、本発明の範囲内で変更が可能である。開口部やポートの配置についての説明も一例に過ぎない。システム22の組立時あるいはそれを車内10へ据え付け時に、アクセス開口部やポートの望ましいサイズ、形、位置は変わることもあり得る。なお、システム22は、電子機器に限らずあらゆる物品の収納に使うことができる。従って、電子機器を収納する説明の全ては一例に過ぎない。
【技術分野】
【0001】
本非仮出願は2009年10月13日出願の米国仮出願61/251,151の利益を主張するものである。当該仮出願の全体内容は、本件出願に組み込まれて参照されるものとする。
【0002】
本発明は一般的な自動車収納ユニットに関連し、より具体的には、自動車前方収納器の隠しトレイに関連する。
【背景技術】
【0003】
自動車メーカは、車内の物品を収納するのに、様々な収納器、コンソール、グローブボックスを提供している。今日のように電子化された時代では、USB、電力、信号あるいはその他のポートを介して電気的に自動車に接続できる携帯電話、携帯音楽プレーヤ、ブルートゥースが使用可能な機器及びその他のコンポーネント等様々な電子機器を収納するために、利用者は収納器やグローブボックスを良く使う。通常は様々な他の非電子物品を収納するのに使われている収納器やグローブボックスは、ワイヤや電子機器を収納することにより、収納スペースがすぐに一杯になってしまう。このような収納スペースが一杯の状態では、収納スペース内にある物品になかなかアクセスできないために利用者の不満が生じ、電子機器や非電子物品を破損してしまうこともある。
【0004】
従って、上述する1以上の問題を最小限にする、あるいは解消する収納システムに対するニーズがある。
【発明の概要】
【0005】
自動車の収納システムを開示する。1つの実施形態では、該システムは、基体、基体から延出する一対の対向する側壁、基体から延出する端部壁を有する。基体、側壁、端部壁は一体となって、システムの内部へのアクセスを可能とするように構成されたアクセス開口部を形成する。システムはさらに、第1セグメント、第2セグメントを備えた調整可能な分割トレイを有する。第1セグメントは、第1ヒンジ軸に沿って枢動可能に端部壁又は側壁の1つに接続されている。第1セグメントは第1ヒンジ軸に平行な第2ヒンジ軸に沿って枢動可能に第2セグメントに接続されている。
【0006】
該トレイは、内部を少なくとも第1収納部と第2収納部とに分割する閉位置を有する。閉位置では、第1収納部はアクセス開口部を介してアクセス可能だが、分割トレイはアクセス開口部と第2収納部との間に配置される。トレイは閉位置から内部が単一の収納部として機能する開位置へと移動させることができる。1実施形態では、開位置において分割トレイはそもそも内部を分割しないので、第1及び第2収納部を有効に再統合できる。さらに、1実施形態では、分割トレイは実質的には視界の外にある(即ち、“隠し”トレイである)。
【0007】
さらなる特徴、利点、及び発明の実施態様は、以下の詳細な説明、図面、請求範囲を考慮して説明され、あるいは明らかとなる。なお、上述の発明の要約及び以下の詳細な説明は共に一例であり、請求範囲に記載の発明の範囲を限定することなくさらなる説明を行うためのものであると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の収納システムの代表的な位置を表す自動車の車内の斜視図である。
【図2】分割トレイが閉位置にある第1収納システムの実施形態の斜視図である。
【図3】分割トレイが開位置と閉位置との間の中間位置にある図2の実施形態の斜視図である。
【図4】分割トレイが開位置にある図2の実施形態の斜視図である。
【図5】トレイが閉位置にある時の、図2のライン5‐5に沿って切り取った第1収納システムの実施形態の側部断面図である。
【図6】トレイが中間位置にある時の、図3のライン6‐6に沿って切り取った第1収納システムの実施形態の側部断面図である。
【図7】トレイが開位置にある時の、図4のライン7‐7に沿って切り取った第1収納システムの実施形態の側部断面図である。
【図8】図5の円で囲まれた第1ヒンジを表す部分の拡大断面図である。
【図9】図5の円で囲まれた第2ヒンジを表す部分の拡大断面図である。
【図10】図6の円で囲まれた第1ヒンジの拡大断面図である。
【図11】図6の円で囲まれた第2ヒンジの拡大断面図である。
【図12】図5をライン12‐12で切り取った平面断面図である。
【図13】図7をライン13‐13で切り取った平面断面図である。
【図14】図7をライン14‐14で切り取った平面断面図である。
【図15】分割トレイが閉位置にある第2収納システムの実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
本開示は、自動車収納システムに関する。図面のいくつかを通し、対応する部分には同様の参照番号を付している。これらの図面を参照して、図1には、本発明の収納システムの実施形態が配置される自動車内部10の代表的なレイアウトが示されている。実施形態は、従来より知られている収納場所、例えばグローブボックス12に対応する第1の場所、前方収納器14に対応する第2の場所、及びドア収納部16に対応する第3の場所に配置することができる。しかし、他の場所を特定し利用することも可能である。例えば、座席18の下の収納部に対応する第4の場所、あるいはダッシュアセンブリ20にある別のスペースに対応する第5の場所など、車内の収納部としてはあまり使われない場所も使うことができる。さらに、様々の収納システムの実施形態は、上面、全面、裏面、側面、底面、或いは車の構造によって許されるいかなるアクセスポイントからもアクセスできる。
【0024】
図2は、参照番号22で示される第1収納システムの実施形態の斜視図である。収納システム22は、上壁24、一対の対向する側壁26、端部壁28及び基体30を有している。上壁24、側壁26、基体30とが一体となり、アクセス開口部32を形成する。アクセス開口部32は、収納システム22の内部42にアクセスできるように構成されている。別の実施形態(図示しない)では、上壁24は省略することができる(例えば車の他の部分が収納システム22の上面を形成することができる)。その場合、側壁26、基体30、端部壁28の輪郭が一体となり、アクセス開口部32を形成する。
【0025】
第1上方収納部34は、アクセス開口部32越しに目視できる(そして物品の収納と取り出しのためにアクセスできる)。収納システム22はさらに調整可能の分割トレイ36を有する。分割トレイ36が(図示の)閉位置にある時、分割トレイ36は上方収納部34の“底部”を形成する。分割トレイ36は、利用者がトレイ36を操作(即ち、開位置と閉位置の間で分割トレイ36を動かす)しやすくするように、1以上のギャップ38を有するように構成することができる。さらにギャップ38は下方収納部の端部から上方収納部34へ電子ケーブルを配線して接続できるように設けられる。ギャップ38は分割トレイ36の縁にワイヤ及び指用のくぼみとして示されているが、ギャップ38は数、形又は分割トレイ36の構造に関わらずに設けられ、分割トレイ36と側壁26間のギャップ38のようなシステム22の配置に基づいても設けられる。なお、これらの構成もまた本発明の範囲に属する。図2は、さらに第1及び第2のヒンジ52、54を個別に示している。以下に記載するように、ヒンジ52、54は、分割トレイ36の開位置への移動を促進する。
【0026】
図3は、分割トレイ36が中間位置にある時の図2の実施形態の斜視図である。具体的には、分割トレイ36は図示のように閉位置から中間位置へ移動するように構成され、これにより第2下方収納部40が現れる。上方収納部34及び下方収納部40が共に上記システム内部42(具体的には図2に示される)を構成する下方収納部40は収納スペースとして機能し、一部基体30により形成されている。端部壁28と側壁26は、基体30から立ち上がっている。基体30が閉位置にある時、基体30は、トレイ36を支持する下方保持面44をさらに有しても良い。この実施形態では、下方収納部40は電気ケーブルの収納と接続のために構成されている。従って、電気接続ポート46は下方収納部40の中に配置できる。
【0027】
図4は、分割トレイ36が開位置にある時のシステム22の更なる斜視図である。トレイが開位置にあることにより、上方収納部34は実質的に下方収納部40から分割されておらず、システム内部42は単一の収納部として機能することができる。換言すれば、開位置にある時、アクセス開口部32は上方収納部34、下方収納部40を含む全体内部42へのアクセスを可能にする。さらに、下方収納部にある接続ポート46は開口部32を介して十分にアクセス可能となる。電気接続ポート46は、USBポート46A,電源出力46B,信号ポート46C,あるいは車内10にとって望ましい他の電子信号や電力接続であっても良い。電気接続ポート46は一般的には基体30内に設けられるが、複数の変形例を本発明の範囲に含めることができる。
【0028】
図5〜7は、トレイ36が閉位置、中間位置、開位置にある時の収納システム22のそれぞれの断面図である。図示する実施形態では、トレイ36が開位置にある時、システム内部42へのアクセスや使用を実質的には干渉しない(即ち邪魔にならない)ようにトレイ36を構成することができる。この場合、トレイ36は第1セグメント48及び第2セグメント50を有している。第1セグメント48は、第1セグメント48が対応する第1ヒンジ軸の周りを回動できるように設けられる第1ヒンジ52を使って端部壁28に枢動可能に接続されている。さらに、第1セグメント48は、第2セグメント50が対応する第2ヒンジ軸の周りを回動できるように設けられる第2ヒンジ54を使って第2セグメント50に枢動可能に接続されている。実施形態では、第1セグメント48の長さ(即ち、第1ヒンジ軸に垂直な軸に沿う)は、上壁32と第1ヒンジ52の端部壁28への接続場所との間の、端部壁28の部分の内部壁の高さにほぼ等しくなる。互いに寸法を調整することにより、第1セグメント48を端部壁28に合わせて(即ち端部壁28にぴったりくっつくように)折りたたむことができる。同様に、第2セグメント50の長さは上壁24の内壁の深さを超えないようにする。上述するヒンジ52、54の配置、第1及び第2セグメント48、50の寸法の選択により、開位置へ移動する時には分割トレイ36は効果的に視界から消えることができる。
【0029】
ヒンジ52、54は、第1及び第2セグメント48、50の(1)対応する平行ヒンジ軸の回りにおける一方の他方に対する回動、及び(2)端部壁に対する回動を可能にし、その結果トレイ36が内部42の中を移動可能となり、選択的に、上方収納部34を下方収納部40から分割したり(閉位置にある時)、又は内部42を単一の収納部(開位置にある時)として機能させたりすることができる。ヒンジ52、54は従来のヒンジの構造や材料を有することができ、ある実施形態としてリビングヒンジとすることができる。
【0030】
トレイ36は、図示の実施形態では端部壁28に枢動可能に接続されるが、トレイ36は別の実施形態ではシステム22の他の利用可能の面や構造に接続されても良い。例えば、図15に示されるように、トレイ36は側壁26のひとつに枢動可能に接続することができる。
【0031】
図5は、アクセス開口部32と下方収納部40との間に配置される、閉位置にあるトレイ36を示す断面図である。位置調整の結果、トレイ36はアクセス開口部の視点(即ち、利用者が収納システム内部を見る視点)から下方収納部への視線を実質的に遮ることになる。この実施形態では、トレイ36が閉位置にある時であっても、上方収納部34はアクセス開口部32を介してアクセスが可能である。トレイ36は、実質的には固体及び/又は不透明の材料からなり、結果として、第2収納部48の大部分又は全てがトレイ36及び基体30により視覚的に遮へいされる。従って、トレイ36が閉位置の時は、上方収納部34は視覚的にも、物理的にも遮る物がない。
【0032】
分割トレイ36を含む収納システム22の壁は、当技術分野で知られている従来の材料で作られている。ある実施形態では、壁(トレイ36を含む)は1つ以上の圧縮ファイバーボード、ポリプロピレンベース材、及びポリプロピレンオキシド(PPO)材からなる。
【0033】
図8〜9を参照して、第1ヒンジ52は第1セグメント48を端部壁28へ枢動可能に接続する。図示のように、トレイが閉位置に移動するとき、支持突起44が無い場合でも、第1セグメント48が端部壁28に対して略垂直に維持されるようにヒンジ52は端部壁28に設けられる。第1及び第2トレイセグメント48、50間の第2ヒンジ54は、ある実施形態では、トレイ36が閉位置にある時セグメント48、50が略同一平面に維持されるように、2つのセグメント48、50に設けられる。要するに、トレイ36が閉位置にある時、第1セグメント48は端部壁28に対し略垂直方向に延び、第2セグメント50は第1セグメント48と略同一平面になる。
【0034】
図6は、トレイ36が閉位置と開位置の間を移動する中間位置にある時の断面図である。
【0035】
図10〜11を参照して、第1セグメント48は、端部壁28に対する第1ヒンジ軸についてのヒンジ52を中心に回動し、第2セグメント50は、第1セグメント48に対する第2ヒンジ軸についての第2ヒンジ54の回りを回動する。ある実施形態では、第2セグメント50が第1セグメント48に対し、1方向でのみ回動できるように第2ヒンジ54は設けられる。このような実施形態では、下方収納部40へ素早くアクセスするのに、利用者はトレイ36を単一体として閉位置から移動させることができる。このような実施形態の別の利点は、トレイ36の全体長にわたってトレイ36の下からの支えを必要とせずに適度の重量の物品を保持できることである。
【0036】
図7は、閉位置から開位置への回動の終了を表している。第1セグメント48は第1ヒンジ52の限度一杯まで回転し、端部壁28に平行にぴったりくっついて保持される。第2セグメント50が上壁24に略平行にぴったりくっついて保持されるように、第2セグメント50は第2ヒンジ54を介して必要な距離回動する。開位置では、上方収納部34及び下方収納部40は、分割トレイ36により分割されず、システム内部42を単一収納部として使用することができる。
【0037】
トレイ36の上記実施形態は多くの利点を提供する。利用者は、大型の単一収納部として内部42にアクセスするために、トレイ36を容易に開位置へ移すことができる。あるいは、利用者はトレイ36を閉位置へ移動させて、トレイ36により効果的に下方収納部40−及び収納物−を隠すとともに、収納部間でケーブル配線の維持を可能にする。トレイ36の構造により、開位置から閉位置へ又はその逆への移動を迅速、簡単に行うことができる。さらに、トレイ36の構造により、利用者は素早くトレイ36を閉位置から傾けて下方収納部40へアクセスできる。
【0038】
図12〜14は、閉位置及び開位置にある時のトレイ36とシステム内部42との関係をさらに表している。図12を参照すると、トレイ36が閉位置にある時、第1セグメント48及び第2セグメント50は、下方保持面44の上に保持されている。トレイ36と基体30は、下方収納部40のほぼ全体を見えなくするが、トレイ36のギャップ38はケーブルが上方収納部34から下方収納部40へ配線されるのを可能にする。従って、収納システム22の利用者は電子機器や他の物品を上方収納部34へ収納し、これら機器のケーブルをギャップ38を通して配線し、これらの機器を接続ポート46あるいはその延長先接続部に接続することができる。こうして収納システム22のこの実施形態の利用者は、上方収納部34に電子機器を収納して確実な収納、簡便なアクセスを行う一方、電子機器に接続されるケーブルの大部分を下方収納部40に保存することができる。収納システム22は、上方収納部34で場所を取る物品を減らす一方、電子機器の接続を下方収納部40で行うことを可能にする利点がある。
【0039】
図13〜14に示すように、トレイ36が開位置にある時、下方収納部40は遮蔽されておらず、システム内部42は単一収納部として機能することができる。利用者が望む場合には、1つ以上の保持手段56によりトレイ36を開位置に保持することができる。保持手段56は、掛け金、クリップ、留め金部材、ピン、磁石、窪み、ヒンジ摩擦(ある位置まで回転すると生じる回転抵抗)、あるいは射出成形に必要なトレイと側壁間の微小角度により可能となる両者間の摩擦であっても良い。さらに別の実施形態では、側壁26とトレイ36の相対的な寸法及び形は、両者間の摩擦によってトレイ36の開位置が保持されるように調整される。保持手段56により、システム22はトレイ36がシステム22から外れることを心配することなく、利用者がトレイ36を開位置に維持できる利点がある。
【0040】
本発明のある実施形態では、収納システム22はグローブボックス12の中に配置される。この実施形態では、アクセス開口部32はグローブボックス12のドアに面し、これによりグローブボックスのドアが空いている時は車内10に面する。この結果、グローブボックス12のドアが空いている時車内からシステム内部42へアクセスできる。この実施形態では、トレイ36は端部壁28、側壁26の1つ、あるいはシステム22の別の面に枢動可能に接続できる。電気接続ポート46は、下方収納部40の中の基体30の“背面”−車内10の乗客の視点から見てグローブボックス12の背面壁−に沿って配置することができる。グローブボックス12のドアをオープンにすることで、乗客又はドライバはトレイ36を開位置へ移動させ、望む場合には保持手段56を使ってトレイ36を固定することができる。開位置では、乗客はシステム内部42を単一収納スペースとしてアクセスできる。接続ポート46は目視でき、アクセス可能である。乗客は、1以上の電子機器のケーブルをポート46に接続でき、トレイ36を閉位置へ移動させ、ギャップ38を通してケーブル配線することができる。こうして電子機器を、ケーブル及び接続部を下方収納部40に隠したままで上方収納部34に収納できる。
【0041】
車内10の限られた数の場所、及び限られた数の収納システム22の実施形態を説明したが、本発明の範囲に属する多くの変形例が可能である。収納システム22及びトレイ36は、いかなる配置や方向にもほとんど適応できるので、後ろ、前、下、上といった、全ての方向を示す言葉は例に過ぎず、これらに限定されない。システム22の寸法、例えば壁のサイズや数、トレイセグメントのサイズや数は説明のための例に過ぎず、本発明の範囲内で変更が可能である。開口部やポートの配置についての説明も一例に過ぎない。システム22の組立時あるいはそれを車内10へ据え付け時に、アクセス開口部やポートの望ましいサイズ、形、位置は変わることもあり得る。なお、システム22は、電子機器に限らずあらゆる物品の収納に使うことができる。従って、電子機器を収納する説明の全ては一例に過ぎない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体と、一対の対向する側壁と、前記基体から延出する端部壁とを有し、前記基体と前記側壁と前記端部壁が結合して内部へのアクセスを可能にするアクセス開口部を形成し、 第1セグメント及び第2セグメントを有する調整可能な分割トレイを有し、前記第1セグメントは前記端部壁及び前記側壁の1つに第1ヒンジ軸に沿って枢動可能に接続され、前記第1セグメントは前記第1ヒンジ軸に平行な第2ヒンジ軸に沿って前記第2セグメントに枢動可能に接続され、
前記トレイは、前記トレイが前記内部を第1収納部と第2収納部とに分割する閉位置を有し、前記第1収納部は前記アクセス開口部を介してアクセス可能であり、前記分割トレイは前記アクセス開口部と前記第2収納部との間に配置され、
前記トレイが前記閉位置から前記内部が単一収納部として機能する開位置へ移動可能な自動車収納システム。
【請求項2】
前記分割トレイは、前記開位置にある時前記アクセス開口部の視点から隠れていることを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項3】
(1)前記第1トレイセグメント及び前記端部壁と、(2)前記第1トレイセグメント及び前記第2トレイセグメントとの間の前記枢動可能な接続の少なくとも1つはリビングヒンジを有することを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項4】
前記第1と第2トレイセグメントとの間の前記枢動可能な接続はヒンジを有し、前記ヒンジは前記トレイが前記閉位置にある時前記セグメントが略同一平面の関係を維持するように前記セグメントに対して設けられることを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項5】
前記分割トレイは前記閉位置と前記開位置間で移動するように構成され、前記移動中は前記第1及び第2セグメントは前記第1及び第2ヒンジ軸の回りをそれぞれ枢動するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項6】
前記開位置にある前記トレイを保持する保持部材をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項7】
前記保持部材は、掛け金、クリップ、留め金部材、ピン、磁石、窪み、及びヒンジ又は壁面摩擦であることを特徴とする請求項6に記載の収納システム。
【請求項8】
ポートをさらに有し、前記ポートが前記第2収納部に配置されて電気接続を可能にすることを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項9】
前記トレイは、前記閉位置にある時前記トレイが前記第1収納部と前記第2収納部との間に前記電気ケーブルを配線するためのギャップを有することを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項10】
前記トレイは、前記閉位置と前記開位置間で前記トレイを手で移動させるのを容易にするために利用者が掴むことが可能なギャップを備えることを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項11】
前記閉位置にある時前記トレイを支持する保持面をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項12】
前記保持面の少なくとも一部は前記基体と一体であることを特徴とする請求項11に記載の収納システム。
【請求項13】
内部を規定する複数の壁と、
電気接続の手段のためのポートと、
開位置と閉位置を有する可動トレイとを有し、
前記閉位置のトレイは前記内部を実質的に第1及び第2収納部に分割して前記第1収納部が前記内部の外側からアクセスできるようにし、前記第2収納部が実質的に前記第1収納部から分離され、前記ポートが前記第2収納部内に配置され、
前記トレイは前記閉位置から前記内部が単一収納部として機能する前記開位置へ移動可能である自動車収納システム。
【請求項14】
前記開位置にある時前記トレイを保持する保持部材をさらに有することを特徴とする請求項13に記載の収納システム。
【請求項15】
前記トレイは、前記閉位置にある時前記第1収納部と前記第2収納部間にケーブルを配線するためのギャップを有することを特徴とする請求項13に記載の収納システム。
【請求項1】
基体と、一対の対向する側壁と、前記基体から延出する端部壁とを有し、前記基体と前記側壁と前記端部壁が結合して内部へのアクセスを可能にするアクセス開口部を形成し、 第1セグメント及び第2セグメントを有する調整可能な分割トレイを有し、前記第1セグメントは前記端部壁及び前記側壁の1つに第1ヒンジ軸に沿って枢動可能に接続され、前記第1セグメントは前記第1ヒンジ軸に平行な第2ヒンジ軸に沿って前記第2セグメントに枢動可能に接続され、
前記トレイは、前記トレイが前記内部を第1収納部と第2収納部とに分割する閉位置を有し、前記第1収納部は前記アクセス開口部を介してアクセス可能であり、前記分割トレイは前記アクセス開口部と前記第2収納部との間に配置され、
前記トレイが前記閉位置から前記内部が単一収納部として機能する開位置へ移動可能な自動車収納システム。
【請求項2】
前記分割トレイは、前記開位置にある時前記アクセス開口部の視点から隠れていることを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項3】
(1)前記第1トレイセグメント及び前記端部壁と、(2)前記第1トレイセグメント及び前記第2トレイセグメントとの間の前記枢動可能な接続の少なくとも1つはリビングヒンジを有することを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項4】
前記第1と第2トレイセグメントとの間の前記枢動可能な接続はヒンジを有し、前記ヒンジは前記トレイが前記閉位置にある時前記セグメントが略同一平面の関係を維持するように前記セグメントに対して設けられることを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項5】
前記分割トレイは前記閉位置と前記開位置間で移動するように構成され、前記移動中は前記第1及び第2セグメントは前記第1及び第2ヒンジ軸の回りをそれぞれ枢動するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項6】
前記開位置にある前記トレイを保持する保持部材をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項7】
前記保持部材は、掛け金、クリップ、留め金部材、ピン、磁石、窪み、及びヒンジ又は壁面摩擦であることを特徴とする請求項6に記載の収納システム。
【請求項8】
ポートをさらに有し、前記ポートが前記第2収納部に配置されて電気接続を可能にすることを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項9】
前記トレイは、前記閉位置にある時前記トレイが前記第1収納部と前記第2収納部との間に前記電気ケーブルを配線するためのギャップを有することを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項10】
前記トレイは、前記閉位置と前記開位置間で前記トレイを手で移動させるのを容易にするために利用者が掴むことが可能なギャップを備えることを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項11】
前記閉位置にある時前記トレイを支持する保持面をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の収納システム。
【請求項12】
前記保持面の少なくとも一部は前記基体と一体であることを特徴とする請求項11に記載の収納システム。
【請求項13】
内部を規定する複数の壁と、
電気接続の手段のためのポートと、
開位置と閉位置を有する可動トレイとを有し、
前記閉位置のトレイは前記内部を実質的に第1及び第2収納部に分割して前記第1収納部が前記内部の外側からアクセスできるようにし、前記第2収納部が実質的に前記第1収納部から分離され、前記ポートが前記第2収納部内に配置され、
前記トレイは前記閉位置から前記内部が単一収納部として機能する前記開位置へ移動可能である自動車収納システム。
【請求項14】
前記開位置にある時前記トレイを保持する保持部材をさらに有することを特徴とする請求項13に記載の収納システム。
【請求項15】
前記トレイは、前記閉位置にある時前記第1収納部と前記第2収納部間にケーブルを配線するためのギャップを有することを特徴とする請求項13に記載の収納システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−98717(P2011−98717A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−229994(P2010−229994)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【出願人】(510271299)インターテック システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−229994(P2010−229994)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【出願人】(510271299)インターテック システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー (1)
【Fターム(参考)】
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