説明

自動車用アームレストのスイッチパネル取付構造

【課題】取付状態においてキシミが生じにくく、しかも、車内温度が上昇してもスイッチパネルがアームレストから外れるのを防止できるスイッチパネルの取付構造を提供する。
【解決手段】この発明において、回動軸32を軸としてスイッチパネル12をアームレスト14側に倒すと、嵌合鍔20が若干撓んで嵌合突部34を乗り越え、然る後に嵌合突部34が嵌合鍔20の嵌合孔20aに嵌り込み、アームレスト14に対するスイッチパネル12の短辺方向(回動軸32の軸方向)への移動が規制される。スイッチパネル12を開口部28に嵌め込むと、他方の短辺12cに沿って延びる挿入鍔26が凹所40に嵌り込むので、アームレスト14に対するスイッチパネル12の長辺方向への移動が回動軸32を基準として規制される。さらに、係止孔24aに係止爪38を係合することによりスイッチパネル12の上下方向への移動が回動軸32を基準として規制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドアトリムの内側に設けられたアームレストにスイッチパネルを取り付けるアームレストのスイッチパネル取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のドアトリムの側面には、通常、アームレストが突出して設けられており、このアームレストの上面には、ドアの昇降ボタンやドアロックボタンなどのスイッチが配置された縦長矩形状のスイッチパネルが取り付けられている。
【0003】
スイッチパネルをアームレストに取り付ける手法としては、スイッチパネルの周囲に係止爪を垂設し、この係止爪をアームレストの上面に形成されているスイッチパネルの取付孔に係止する方法が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−20826号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上述した従来の取付構造では、アームレストに腕を乗せてスイッチパネルを操作している際、スイッチパネルに長辺方向或いは短辺方向への力が加わると、或いは車室内の寒暖によって両方に熱膨張差が生じると、係止爪と取付孔との間に僅かな隙間が生じてしまい、スイッチパネルが微動するとキシミが生じやすいという問題があった。
【0005】
また、夏場になると、日中の車内温度は著しく上昇し、樹脂性のスイッチパネルやアームレストはこの車内温度の上昇によって長手方向に伸びやすくなり、とりわけ、アームレストのスイッチパネル取付孔がその長手方向に大きく広がる。すると、短辺側に設けられている係止爪と取付孔との間の間隔が広がって、ひどい場合には、係止爪が取付孔から外れてしまうという問題もあった。
【0006】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、取付状態においてキシミが生じにくく、しかも、車内温度が上昇してもスイッチパネルがアームレストから外れるのを防止できるスイッチパネルの取付構造を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載した発明は、「ドアトリムの側面に突出して設けられたアームレスト14の上面に縦長矩形状のスイッチパネル12を取り付けるスイッチパネルの取付構造10であって、
アームレスト14の上面には、スイッチパネル12が嵌り込む縦長矩形状の開口部28が設けられており、
スイッチパネル12の第1隅部A、又はアームレスト14の開口縁部28aにおける第1隅部Aに対応する第1対応隅部aの何れか一方に、該隅部A側の短辺12aに沿って延びる軸受孔18aを有する軸受18が形成されており、その何れか他方には、軸受孔18aに挿入される回動軸32が形成されており、
前記短辺12aを挟んで前記第1隅部Aの反対側に位置するスイッチパネル12の第2隅部B、又はアームレスト14の開口縁部28aにおける前記第2隅部Bに対応する第2対応隅部bの何れか一方に、軸受孔18aから離れた位置に嵌合鍔20が突設されており、回動軸32を軸としてスイッチパネル12をアームレスト14側に倒したとき、互いに嵌合する嵌合孔20aと嵌合突部34が、嵌合鍔20及び該嵌合鍔20に対応する位置にそれぞれ形成されており、
スイッチパネル12の他方の短辺12c、又はアームレスト14の開口縁部28aにおけるこれに対応する部分の何れか一方に挿入鍔26が突設されており、その何れか他方には、スイッチパネル12をアームレスト14の開口部28に嵌め込んだ時に挿入鍔26が嵌り込む凹所40が形成されており、
スイッチパネル12の長辺12b、又はアームレスト14の開口縁部28aにおけるこれに対応する部分の何れか一方には、係止孔24aを有する係止鍔24が突設されており、その何れか他方には、スイッチパネル12をアームレスト14の開口部28に嵌め込んだときに係止孔24aに係止される係止爪38が形成されている」ことを特徴とするスイッチパネルの取付構造10である。
【0008】
この発明では、軸受孔18aに回動軸32を挿入することによってスイッチパネル12がアームレスト14に対して回動軸32を軸として起倒可能に枢着される。そして、回動軸32を軸としてスイッチパネル12をアームレスト14側に倒していくと、嵌合鍔20が少し撓んで嵌合突部34を乗り越え、嵌合突部34が嵌合鍔20の嵌合孔20aに嵌り込み、アームレスト14に対するスイッチパネル12の短辺方向(回動軸32の軸方向)への移動が規制される。
【0009】
この時点では、スイッチパネル12は開口部28にほぼ嵌り込んだ状態となる。そして、回動軸32を軸としてスイッチパネル12を倒していき、開口部28内に嵌め込んでいくと、他方の短辺12cに沿って延びる挿入鍔26が凹所40に嵌り込むので、上述した軸受孔18aへの回動軸32の挿入とも相俟ってアームレスト14に対するスイッチパネル12の長辺方向への移動が回動軸32を基準として規制される。
【0010】
この時、さらに長辺12bでは、係止孔24aに係止爪38が係止され、これにより、アームレスト14に対するスイッチパネル12の上下方向への移動も回動軸32を基準として規制されることとなる。
【0011】
このように、アームレスト14に対するスイッチパネル12の短辺方向、長辺方向ならびに上下方向への移動が回動軸32を基準として完全に規制されるので、スイッチパネル12をアームレスト14に取り付けたときにキシミが生じにくいスイッチパネルの取付構造10とすることができる。
【0012】
また、この発明にかかるスイッチパネルの取付構造10では、係止孔24aと係止爪38とによる係止構造が採用されているが、この係止孔24aと係止爪38とは長辺12bに沿って形成されているので、車室内の温度上昇によってスイッチパネル12やアームレスト14がその長手方向に延びた場合であっても、係止孔24aや係止爪38がスイッチパネル12やアームレスト14の長手方向に延びるだけであり、係止爪38と係止孔24aとの間の間隔が広がるわけではないので、係止爪38が係止孔24aから外れることはないし、キシミが発生することもない。
【0013】
請求項2に記載した発明は、「長辺12bを挟んで第1隅部Aの反対側に位置するスイッチパネル12の第3隅部C、又はアームレスト14の開口縁部28aにおける第3隅部Cに対応する第3対応隅部cの何れか一方に、ドアトリム側の長辺12bに沿って延びるリブ22が形成されており、その何れか他方には、スイッチパネル12をアームレスト14の開口部28に嵌め込むときにリブ22をガイドするガイド面36が形成されており、第3隅部C側の短辺12cを挟んで第3隅部Cの反対側に位置するスイッチパネル12の第4隅部D、又はアームレスト14の開口縁部28aにおける第4隅部Dに対応する第4対応隅部dの何れか一方に掛止爪23が形成されており、その何れか他方には、スイッチパネル12をアームレスト14の開口部28に嵌め込んだときに掛止爪23が掛止される掛止部37が形成されている」ことを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、回動軸32を軸としてスイッチパネル12を倒していき、スイッチパネル12を開口部28に嵌め込む際、スイッチパネル12の先端に垂設されているリブ22をアームレスト14のガイド面36に沿わせることによってスイッチパネル12のアームレスト14への取り付けを簡単に行なうことができる。また、掛止爪23を掛止部37に掛止することにより、スイッチパネル12の四隅においてアームレスト14の開口部28にロックされることになる。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、取付状態においてキシミが生じにくく、しかも、車内温度が上昇してもスイッチパネルがアームレストから外れるのを防止できるスイッチパネルの取付構造を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を図面に従って説明する。図1は本発明にかかるスイッチパネルの取付構造10(以下、単に「取付構造10」という。)を示す分解斜視図である。この図が示すように、取付構造10は、スイッチパネル12とアームレスト14とで構成されている。
【0017】
スイッチパネル12は、PP(ポリプロピレン),PE(ポリエチレン),PET(ポリエチレンテレフタレート),PBT(ポリブチレンテレフタレート),PVC(塩化ビニル)またはABS樹脂等の合成樹脂を材料として縦長矩形状に射出成形された甲殻状部材であり、その上面には、ドアロックスイッチ16aや、ドアの昇降スイッチ16bなどの各種スイッチ16が取り付けられている。
【0018】
スイッチパネル12のフロント側の一方の隅部A(以下、「第1隅部A」という。)には、軸受18が形成されており、この軸受18には、一方(フロント側)の短辺12aに沿って延び、後述する回動軸32が挿入される軸受孔18aが形成されている。
【0019】
スイッチパネル12のフロント側の他方の隅部B(以下、「第2隅部B」という。)には、室内側の長辺12dに沿って延びる嵌合鍔20(図2参照)が垂設されており、この嵌合鍔20には、回動軸32を軸としてスイッチパネル12をアームレスト14側に倒したときに後述する嵌合突部34が嵌り込む嵌合孔20aが形成されている。なお、嵌合孔20aは、軸受孔18aから距離xだけ離れた位置に形成されている(換言すれば、軸受18における軸受孔18aの延長方向には、嵌合鍔20などの遮る部材が存在しないことになる)。
【0020】
スイッチパネル12のリア側の一方の隅部C(以下、「第3隅部C」という。)には、ドアトリム側の長辺12bに沿って延びるリブ22が垂設されている。
【0021】
そして、スイッチパネル12のリア側の他方の隅部D(以下、「第4隅部D」という。)には、掛止爪23が図中下方に突設されている。
【0022】
また、長辺12bには、係止鍔24がその中央部分に垂設されており、係止鍔24には、後述する係止爪38が係止される係止孔24aが形成されている。
【0023】
スイッチパネル12の他方(リア側)の短辺12cには、短辺12cに沿って互いに所定間隔を隔てて設けられた3つの挿入鍔26が垂設されている。
【0024】
アームレスト14は、図示していないドアトリムに装着されるもので、図に表れている面Rがドアトリムに装着され、ドアトリム装着面Rの反対側の面と下面とが、別途図示されていないカバーで被覆されるようになっている。そして、スイッチパネル12と同様、PP(ポリプロピレン),PE(ポリエチレン),PET(ポリエチレンテレフタレート),PBT(ポリブチレンテレフタレート),PVC(塩化ビニル)またはABS樹脂等の合成樹脂を材料として射出成形された細長の部材であり、その上面には、スイッチパネル12が嵌り込む略矩形状の開口部28と小物収容凹所30とが前後に並んで形成されている。なお、本実施例では、開口部28がフロント側に形成されており、小物収容凹所30がリア側に形成されている。
【0025】
アームレスト14の開口部28の開口縁部28aにおける、前記第1隅部Aと対応する第1対応隅部aには、当り部材31が外方に突出して形成されており、この当り部材31から回動軸32が延設されている。なお、回動軸32は、アームレスト14の短辺12aに沿ってドアトリム側に延びるようにして設けられている。
【0026】
アームレスト14の開口縁部28aにおける、前記第2隅部Bと対応する第2対応隅部bの外面には、嵌合突部34が形成されている。なお、嵌合突部34は、回動軸32を軸としてスイッチパネル12をアームレスト14側に倒したときに、嵌合鍔20が若干撓んで嵌合突部34を乗り越え、然る後に、嵌合鍔20の嵌合孔20aにドアトリム側から嵌り込むようことができるようその形成位置が適宜設定されている。従って、嵌合孔20aは、軸受孔18aからxだけずれた位置に形成されており、嵌合孔20aに嵌合突部34が嵌合した状態でスイッチパネル12が開口部28に嵌り込んだ状態になるようになっている。
【0027】
アームレスト14の開口縁部28aにおける、前記第3隅部Cと対応する第3対応隅部cの外面には、ガイド面36が形成されている。そして、アームレスト14の開口縁部28aにおける、前記第4隅部Dと対応する第4対応隅部dには、前記掛止爪23が掛止される掛止部37が形成されている。
【0028】
アームレスト14の開口縁部28aにおける係止鍔24と対応する箇所の外面には、係止孔24aに係止される係止爪38が形成されており、更に、スイッチパネル12のリア側の短辺12cに設けられた3つの挿入鍔26と対応する箇所には、3つの凹所40が形成されている。なお、凹所40は、穴底のある「穴」と、穴底が無く貫通している「孔」との両方の態様を含む概念である。
【0029】
次に、スイッチパネル12をアームレスト14に取り付ける方法について説明する。まず、図2に示すように、スイッチパネル12の軸受18をアームレスト14の回動軸32にドアトリム側から車室内側に向けて嵌め込んでいく。軸受18における軸受孔18aの延長方向には、嵌合鍔20などの遮る部材が存在しないことから、軸受18への回動軸32の挿入作業は簡単に行なうことができる。軸受18を回動軸32に挿入していくと、軸受18の車室内側端面が当り部材31と当接して、アームレスト14に対するスイッチパネル12の車室内側へのこれ以上の移動が規制される。
【0030】
次に、図3に示すように、回動軸32を軸としてスイッチパネル12を倒していき、開口部28にスイッチパネル12が嵌り込む直前において、嵌合鍔20の嵌合孔20aに嵌合突部34が嵌まり込む。嵌合突部34は、アームレスト14の外面において車室内側に向けて突設されており、嵌合孔20aにはドアトリム側から嵌まり込むことになる。これにより、アームレスト14に対するスイッチパネル12のドアトリム側への移動、換言すれば、スイッチパネル12の軸受18が回動軸32から抜脱する方向への移動が規制されることになる。
【0031】
続いて、回動軸32を軸としてスイッチパネル12をさらに倒していき、スイッチパネル12を開口部28に嵌め込むと、挿入鍔26が凹所40に挿入されるとともに、係止爪38が係止孔24aに係止される。
【0032】
ここで、挿入鍔26が凹所40に挿入されると、上述した軸受孔18aへの回動軸32の挿入とも相俟ってアームレスト14に対するスイッチパネル12の長辺方向への移動が回動軸32を基準として規制される。
【0033】
また、この時、係止爪38が係止孔24aに係止されることになるが、係止爪38を係止孔24aに係止させれば、アームレスト14に対するスイッチパネル12の上下方向への移動が回動軸32を基準として規制される。
【0034】
なお、このときスイッチパネル12の他端側に垂設されているリブ22をアームレスト14のガイド面36に沿わせることにより、スイッチパネル12の開口部28への嵌め込み作業を簡単に行なうことができる。
【0035】
また、この時、スイッチパネル12の第4隅部Dには、掛止爪23が図中下方に突設され、その爪部23aがリア側に向けて形成されており、開口縁部28aのこれに対応する部位に掛止部37が形成されており、この部分でも掛止が行なわれる。したがって、スイッチパネル12の四隅においてアームレスト14の開口部28にロックされることになる。
【0036】
このように、本実施例の取付構造10によれば、アームレスト14に対するスイッチパネル12の短辺方向、長辺方向ならびに上下方向への移動が回動軸32を基準として完全に規制されるので、スイッチパネル12をアームレスト14に取り付けたときにキシミが生じにくい取付構造とすることができる。
【0037】
また、この取付構造10は、係止孔24aと係止爪38とによる係止構造が採用されているが、この係止孔24aと係止爪38とは長辺12bに沿って形成されており、車室内の温度上昇によってスイッチパネル12やアームレスト14がその長手方向に延びた場合であっても、係止孔24aや係止爪38がスイッチパネル12やアームレスト14の長手方向に延びるだけである。つまり、係止爪38と係止孔24aとの間の間隔が広がるわけではないので、係止爪38が係止孔24aから外れることはない。
【0038】
なお、上述実施例では、スイッチパネル12側に軸受18、嵌合孔20a、リブ22、掛止爪23、係止孔24aおよび挿入鍔26をそれぞれ形成し、アームレスト14側に対応する回動軸32、嵌合突部34、ガイド面36、掛止部37、係止爪38および凹所40をそれぞれ形成するようにしているが、これらの形成位置を逆にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】この発明の一実施例のスイッチパネルの取付構造を示す分解斜視図である。
【図2】軸受に回動軸を枢着させる様子を示す図(図1におけるX方向から見た図)である。
【図3】スイッチパネルをアームレストに取り付ける状態を示す図(図2におけるY方向から見た図)である。
【符号の説明】
【0040】
10…スイッチパネルの取付構造
12…スイッチパネル
14…アームレスト
16…スイッチ
18…軸受
18a…軸受孔
20…嵌合鍔
20a…嵌合孔
22…リブ
23…掛止爪
24…係止鍔
24a…係止孔
26…挿入鍔
28…開口部
28a…開口縁部
32…回動軸
34…嵌合突部
36…ガイド面
37…掛止部
38…係止爪
40…凹所
A…第1隅部
B…第2隅部
C…第3隅部
D…第4隅部
a…第1対応隅部
b…第2対応隅部
c…第3対応隅部
d…第4対応隅部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアトリムの側面に突出して設けられたアームレストの上面に縦長矩形状のスイッチパネルを取り付けるスイッチパネルの取付構造であって、
前記アームレストの上面には、前記スイッチパネルが嵌り込む縦長矩形状の開口部が設けられており、
前記スイッチパネルの第1隅部、又は前記アームレストの開口縁部における前記第1隅部に対応する第1対応隅部の何れか一方に、該隅部側の短辺に沿って延びる軸受孔を有する軸受が形成されており、その何れか他方には、前記軸受孔に挿入される回動軸が形成されており、
前記短辺を挟んで前記第1隅部の反対側に位置するスイッチパネルの第2隅部、又は前記アームレストの開口縁部における前記第2隅部に対応する第2対応隅部の何れか一方に、前記軸受孔から離れた位置に係合鍔が突設されており、前記回動軸を軸として前記スイッチパネルを前記アームレスト側に倒したとき、互いに係合する嵌合孔と嵌合突部が、前記係合鍔及び該係合鍔に対応する位置にそれぞれ形成されており、
前記スイッチパネルの他方の短辺、又は前記アームレストの開口縁部におけるこれに対応する部分の何れか一方に挿入鍔が突設されており、その何れか他方には、前記スイッチパネルを前記アームレストの開口部に嵌め込んだ時に前記挿入鍔が嵌り込む凹所が形成されており、
前記スイッチパネルの長辺、又は前記アームレストの開口縁部におけるこれに対応する部分の何れか一方には、係止孔を有する係止鍔が突設されており、その何れか他方には、前記スイッチパネルを前記アームレストの開口部に嵌め込んだときに前記係止孔に係止される係止爪が形成されていることを特徴とするスイッチパネルの取付構造。
【請求項2】
前記長辺を挟んで前記第1隅部の反対側に位置するスイッチパネルの第3隅部、又は前記アームレストの開口縁部における前記第3隅部に対応する第3対応隅部の何れか一方に、前記ドアトリム側の長辺に沿って延びるリブが形成されており、その何れか他方には、スイッチパネルをアームレストの開口部に嵌め込むときに前記リブをガイドするガイド面が形成されており、
前記第3隅部側の短辺を挟んで前記第3隅部の反対側に位置するスイッチパネルの第4隅部、又は前記アームレストの開口縁部における第4隅部に対応する第4対応隅部の何れか一方に掛止爪が形成されており、その何れか他方には、前記スイッチパネルを前記アームレストの開口部に嵌め込んだときに前記掛止爪が掛止される掛止部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチパネルの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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