説明

自動車血糖センサ監視システムと同システムの使用法

自動車監視システムは、患者の身体特性を監視するためのものである。自動車監視システムは、少なくとも一つの患者身体特性を監視するための少なくとも一つのセンサと、前記少なくとも一つのセンサに接続されて作動する少なくとも一つのセンサデータ通信用のトランスミッタと、前記少なくとも一つのトランスミッタに接続されて作動する少なくとも一つのセンサデータ受信用のモニタと、前記少なくとも一つのトランスミッタに接続されて作動するセンサデータ受信用の自動車エレクトロニクスとを備える。前記少なくとも一つのモニタと前記自動車エレクトロニクスは、センサデータを患者に対してディスプレイする。前記少なくとも一つのトランスミッタは、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)近距離通信、赤外線通信、ラジオ周波数通信、802.11a、802.11b、または802.11g規格通信を含む無線プロトコルの少なくとも一つを使用して前記少なくとも一つのモニタと前記自動車エレクトロニクスと通信する。前記自動車エレクトロニクスは、GPSナビゲーションシステム、DVDエンターテインメントシステム、オンシステムコンピュータ、またはステレオシステムの中の少なくとも一つを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2005年8月24日に出願された米国仮出願第60/711,167号に係わる優先権を主張するものである。
【0002】
本発明の実施の形態は、改良されたセンサ監視システムに関し、特に、血糖センサ監視システムを自動車エレクトロニクスに接続させるための装置と方法に関する。
【背景技術】
【0003】
糖尿病は、身体がインスリンを生産しない、または適切に使用しない場合に起こる病気である。米国では約1,300万名の人々がある形の糖尿病であると診断されている。タイプ1の糖尿病は、身体がインスリン生産に失敗することに起因する。タイプ2の糖尿病は、身体がインスリンを適切に使用することに失敗するインスリン抵抗に起因する。この病気を効果的に管理するには、糖尿病患者を密接に監視し、運動、食餌、および医療を通じて血糖レベルを管理しなければならない。特に、タイプ1とタイプ2の糖尿病患者には、糖尿病をコントロールするためにインスリン注入と血糖値監視が行われる。
【0004】
外部注入機器が、米国特許第6,554,798号と第6,551,276号に大略記載されているように医薬物を患者に投与するために使用されている。同特許を特に本明細書に参考文献として引用する。医薬物を患者に投与するだけでなく、他の医療機器も、体液のサンプルを採取することによって身体特性を測定するのに使用されている。多岐にわたるインプラント可能な電気化学センサが、患者の血液に含まれる具体的な薬物や組成物を検出および/または定量化するために開発されている。例えば、血糖センサが、糖尿病患者の血糖レベルの指示値を得るために開発されている。そのような指示値は、患者にインスリンの規則的投与を一般に含む医療法の監視および/または調整に特に有益に使用し得る。従って、血糖表示値は、特に、外部のタイプおよび/またはインプラント可能タイプの半自動医薬物注入ポンプ使用の医療法を改良するのに特に有用である。
【0005】
血糖レベルの監視は、糖尿病の管理とコントロールに必須の役割を果たす。フィンガースティック(finger stick)による穿刺採血測定、血糖センサ、および血糖監視が、糖尿病患者の血糖レベルをチェックするために従来から使用されている。近年、インプラント可能センサと外部センサとを双方含む最新のセンサ技術を利用する連続血糖監視システムが開発されている。同システムについては、米国特許第5,391,250号「薄膜センサの作製方法(Method of Fabricating Thin Film Sensors)」や米国特許第6,484,046号「電気化学分析センサ(Electrochemical Analyte Sensor)」や米国特許第5,390,671号、第5,568,806号、および第5,586,553号「経皮センサ挿入セット(Transcutaneous Sensor Insertion Set)」に概要が記載されているので、上記特許すべてを特に本明細書に参考文献として引用する。最近の新システムが提供するのは、フィンガースティックによる穿刺採血測定の正確性と、血糖測定値を得るのに皮膚を繰り返し刺す必要がない便利性の双方を両立させることである。これらの新システムは、1日当たり200回超のフィンガースティック穿刺採血測定表示値に相当する測定値を提供する。さらに、連続血糖監視システムを使用すると、医師と患者は患者身体の血糖トレンドを監視し、各患者の特定のニーズに基づいてインスリン投与量を定め、その量を実際に投与することが可能である。従って、医師と医用機器会社は、糖尿病患者が一日中血糖レベルを知悉し続ける便利な方法を常に探索しているのである。
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,554,798号明細書
【特許文献2】米国特許第6,551,276号明細書
【特許文献3】米国特許第5,391,250号明細書
【特許文献4】米国特許第6,484,046号明細書
【特許文献5】米国特許第5,390,671号明細書
【特許文献6】米国特許第5,568,806号明細書
【特許文献7】米国特許第5,586,553号明細書
【特許文献8】米国特許第6,809,653号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施の形態の一つに基づけば、自動車監視システムは、患者の身体の特性を監視する目的で使用される。自動車監視システムは、少なくとも一つの患者身体の特性を監視するための少なくとも一つのセンサと、少なくとも一つのセンサに接続されて作動する少なくとも一つのセンサデータ通信用のトランスミッタと、少なくとも一つのトランスミッタに接続されて作動する少なくとも一つのセンサデータ受信用のモニタと、少なくとも一つのトランスミッタに接続されて作動するセンサデータ受信用の自動車エレクトロニクスとを備える。別法の実施の形態では、前記少なくとも一つのモニタと前記自動車エレクトロニクスとが、患者にセンサデータをディスプレイする。さらなる実施の形態では、前記少なくとも一つの患者身体の特性が、血糖値である。さらに追加の実施の形態では、前記少なくとも一つのトランスミッタは、少なくとも一つの無線プロトコルを使用して、前記少なくとも一つのモニタおよび前記自動車エレクトロニクスと通信する。具体的な実施の形態では、前記少なくとも一つの無線プロトコルは、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)短距離無線通信、赤外線通信、ラジオ周波数通信、802.11a、802.11b、または802.11g規格通信を含む。他の実施の形態では、前記自動車エレクトロニクスは、GPSナビゲーションシステム、DVDエンターテインメントシステム、オンシステムコンピュータ、またはステレオシステムの中の少なくとも一つを備える。
【0008】
本発明のさらなる実施の形態に基づけば、前記自動車エレクトロニクスには、前記少なくとも一つの患者の身体特性に対するデフォルトの最大と最小の閾値が設けられる。別法の実施の形態では、前記自動車エレクトロニクスは、センサデータが最大の閾値の上または最小の閾値の下にあるとき、自動車のイグニションを防止する。さらなる実施の形態では、前記自動車エレクトロニクスは、センサデータが最大の閾値の上または最小の閾値の下にあるとき、少なくとも一つの警報をディスプレイする。さらに追加の実施の形態では、前記自動車エレクトロニクスは、センサデータが最大の閾値の上または最小の閾値の下にあるとき、少なくとも一つのアラームを発生する。他の実施の形態では、前記少なくとも一つのアラームは、聴覚、視覚、または触覚の少なくとも一つに基づく指示を提供する。
【0009】
本発明のさらに別の一つの実施の形態に基づけば、自動車で患者身体の特性を監視する方法が開示される。本方法では、先ず、少なくとも一つの患者の身体特性を監視するために少なくとも一つのセンサが患者の身体に取り付けられる。前記センサには、センサデータを通信するための少なくとも一つのトランスミッタが接続される。次に、センサデータは、少なくとも一つのトランスミッタに接続されて作動する少なくとも一つのモニタに送信される。前記センサデータは、また、前記少なくとも一つのトランスミッタに接続されて作動する自動車エレクトロニクスに送信される。センサデータは、次いで、前記少なくとも一つのモニタと前記自動車エレクトロニクスとにディスプレイされる。さらなる実施の形態では、前記少なくとも一つの患者の身体特性は、血糖値である。さらに追加の実施の形態では、前記少なくとも一つのトランスミッタは、少なくとも一つの無線プロトコルを使用して、前記少なくとも一つのモニタおよび前記自動車エレクトロニクスと通信する。特定の実施の形態では、前記少なくとも一つの無線プロトコルは、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)短距離無線、赤外線通信、ラジオ周波数通信、802.11a、802.11b、または802.11g規格通信を含む。他の実施の形態では、前記自動車エレクトロニクスは、GPSナビゲーションシステム、DVDエンターテインメントシステム、オンシステムコンピュータ、またはステレオシステムの中の少なくとも一つを備える。
【0010】
本発明の他の機能と利点は、以下に記載される詳細な説明を、本発明の実施の形態の多岐にわたる機能を例示して説明する添付図面に照らし合わせて読めば、一層明らかになろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の目的のため図面に説明されるように、本発明は、自動車で使用される血糖値監視システムにおいて具現化される。本発明の特定の実施の形態では、リアルタイム連続血糖値監視システムが、自動車のエレクトロニクスと通信し、リアルタイムの血糖値センサ測定値をディスプレイし、患者に高と低の血糖レベルに関する情報を提供し、さらにグラフや他の分析モデルを使用してトレンドに関する血糖値を提供する。
【0012】
本発明の自動車血糖監視システムに備えられるセンサは、皮下、真皮、表皮、腹膜間、または腹膜組織などに挿入し得る。本発明の他の実施の形態では、センサは、患者の血液および/または体液の血糖レベルを測定するためのモニタに接続するに当たって、トランスミッタとモニタの間を接続するワイヤまたはケーブルの接続を使用せず、または必要なくして行い得る。これらの実施の形態では、センサは、血糖レベルを測定するのに、血糖オキシダーゼを利用する。さらなる実施の形態では、センサは他の材料、例えば、光学式,蛍光式、または電気式材料を使用して血糖レベルを測定し得る。理解されることであるが、本発明のさらなる実施の形態は、他の薬物、特性値または組成物、例えば、ホルモン、コレステロール、薬物濃度、pH、酸素飽和度、ウィルス負荷量(例えばHIV)などのレベルを測定するために使用し得る。他の実施の形態では、センサは、特性値遠隔通信モニタ・トランスミッタ装置で受信されたデータを使用してプログラム可能、または較正可能とされる能力を備え得るし、あるいは、米国特許第6,809,653号「特性値遠隔通信監視システムと同システムを使用する方法(Telemetered Characteristic Monitor System And Method of Using The Same)」に記載のようにモニタ装置(またはレシーバ)で較正し得る。同特許を特に本明細書に参考文献として引用する。前記の特性値遠隔通信監視システムは、主にヒトの皮下組織で使用するのに適応し得る。しかし、さらなる実施の形態のシステムは、他のタイプの組織、例えば、筋肉、リンパ器官、臓器組織、静脈、動脈などに設置し得るし、動物の組織にも使用し得る。実施の形態ではセンサ表示値は、不連続、半連続および/または連続ベースで提供し得る。
【0013】
本発明の特定の実施の形態では、血糖値監視システムは、図1に示されるように、患者に対しリアルタイムの血糖値をディスプレイする。これらの実施の形態では、血糖値監視システムは、血糖レベルなどの値を測定するためのセンサ9を備える。センサ9はワイヤによってトランスミッタ7に接続し得る。他の実施の形態では、センサとトランスミッタは、一つのユニットに統合することができるし、またはセンサがトランスミッタを内蔵することもできる。トランスミッタ7は、センサデータを血糖値モニタ5に通信するために必要なエレクトロニクス回路を提供する。さらなる実施の形態では、センサに取り付けられたトランスミッタは、また、モニタ、コンピュータ、外部注入機器などからデータを受信するレシーバとしても機能し得る。
【0014】
モニタは、センサデータを表示するLCDを備え得る。他の実施の形態では、モニタは、高血糖および/または低血糖レベルが検出されたときに作動する単一のアラームおよび/または複数のアラームを備え得る。これらのアラームは聴覚,視覚および/または触覚ベースの形で発生し得る。他の実施の形態では、アラームは、ユーザがプログラムした事例、例えば一日の特定の時間の間に生じる異常な最高および/または最低の血糖レベルに基づいて作動し得る。
【0015】
他の実施の形態では、血糖値監視システムは、自動車のエレクトロニクス10に通信するように適応し得る。特定の実施の形態では、図2に示されるように、センサ9とトランスミッタ7は、GPSナビゲーションシステム、DVDエンターテインメントシステム、オンシステムコンピュータ、ステレオシステムなどを含む自動車エレクトロニクス10と直接的に通信する。これらの実施の形態では、自動車エレクトロニクス10は、従来の血糖値モニタとして機能し、患者に対してセンサデータを、ダッシュボード、自動車に装着されたLCDスクリーン、GPSナビゲーションスクリーン、DVDスクリーン、またはステレオスクリーンなどにディスプレイし得る。追加の実施の形態では、自動車エレクトロニクス10は、患者のセンサデータに基づいてセンサ由来のグラフおよび/またはチャートをディスプレイするアルゴリズムを備え得る。
【0016】
さらなる実施の形態では、図3に示される通り、血糖センサ20とトランスミッタ30は、前記のように血糖値モニタ40および/または自動車エレクトロニクス50と直接的に通信し得る。特定の実施の形態では、トランスミッタ30は、無線プロトコル、例えば、ブルートゥース近距離通信、赤外線通信、ラジオ周波数通信、802.11a、802.11b、または802.11g規格などを使用して通信し得る。トランスミッタ30は、複数の通信プロトコルおよび/または単一の通信プロトコルを搭載して取り扱い得る。さらに追加の実施の形態では、トランスミッタ30は、血糖値モニタ40および/または自動車エレクトロニクス50と配線接続でも通信し得る。配線は、トランスミッタ30から、血糖モニタおよび/または自動車のダッシュボード、GPSナビゲーションシステム、DVDエンターテインメントシステム、オンシステムコンピュータ、ステレオシステムなどに取り付けられたポートに繋ぎ得る。配線用のポートとしては、標準コンピュータ接続ポート、例えば、シリアル、パラレル、USB、ファイヤワイヤ(firewire)(IEEE1394規格)などを使用し得る。
【0017】
さらなる実施の形態では、血糖監視システムは、上記のどのような通信プロトコルを使用しても自動車エレクトロニクスに接続し得る。これらの実施の形態では、センサとトランスミッタとは、患者が自動車ドアを解錠したり、自動車に乗り込んだり、キーをイグニション位置にセットしたり、または同様な動作を行う瞬間に合わせて接続し得る。接続が行われると、アルゴリズムが働いて、センサデータがある特定の閾値の上および/または下の血糖レベルを示す場合には、自動車エレクトロニクスが自動車のイグニションを不可能にし得る。別法として、他の実施の形態では、警告がモニタ自体および/または自動車エレクトロニクス上に患者に対してディスプレイされ、ユーザに高血糖値および/または低血糖値を知らせることが可能である。
【0018】
他の実施の形態では、自動車エレクトロニクスは、表示値、データ、グラフおよび/またはトレンドを、ダッシュボード、自動車に搭載のLCDスクリーン、GPSナビゲーションスクリーン、DVDスクリーン、ステレオスクリーンなどに提供し得る。別の実施の形態では、自動車エレクトロニクスは、工場および/またはユーザ指定の生起状態に基づいてアラームを発生し得る。例を挙げると、高血糖レベル、低血糖レベル、および同様な状態である。アラームは聴覚,視覚および/または触覚に基づく表示形式で示し得る。
【0019】
他の実施の形態では、本発明の血糖監視システムは、患者が自動車を運転している間に患者に警告および/またはアラームを提供し得る。これらの警告および/またはアラームは、高血糖値や低血糖値などに基づき得る。自動車を運転中に警告および/またはアラームが患者にディスプレイされた場合、患者は、即座に自動車運転を停止し、自動車を道路際に寄せてセンサ表示値をチェックするように促される。そのようなシステムに関連した安全ファクタにより、糖尿病患者と一般大衆に対して、潜在的な高血糖状態および/または低血糖状態の先進の警告を提供することが可能になる。
【0020】
さらに別の実施の形態では、図4に示される通り、オンスター(On-Star)(登録商標)技術および/または他の同様な通信プロトコルを搭載している自動車は、前記センサデータを中央オペレーションセンタに送信し得る。特に、トランスミッタ70、モニタ80および/または自動車エレクトロニクス90は、センサデータを中央施設100に送信し得る。これらの施設とし得るのは、オペレータが、高血糖および/または低血糖値に基づく医学的緊急事態に関して患者を支援し得るオペレーションセンタである。さらなる実施の形態では、前記のトランスミッタ、モニタおよび/または自動車エレクトロニクスは、特定の医療センタにセンサデータを送信し、選ばれた医師がそのセンサデータをモニタし、処置療法を示したり、高血糖または低血糖の危険なレベルを克服するように患者を支援したりし得る。さらに追加の実施の形態では、オンスター(On-Star)(登録商標)技術を使用して、高血糖または低血糖の危険レベル表示値に基づいて適切な保護サービス機関に連絡を取ることが可能である。状況の深刻度に依存して、医療補助員、警察および/または消防署に連絡し得る。
【0021】
さらなる実施の形態では、オンスター(On-Star)(登録商標)タイプの技術を搭載していない自動車のためには、前記のトランスミッタ、モニタおよび/または自動車エレクトロニクスは、標準無線プロトコル、例えば、ワイファイ(Wi-Fi)(登録商標)、GPSサテライト、携帯電話ネットワークまたは同様なプロトコルを使用して前記データを中心施設に送信し得る。
【0022】
以上の説明は本発明の具体的な実施の形態を参照して行われたが、本発明の精神に逸脱することなく多くの部分的修正がなされ得ることが理解されるであろう。付随の特許請求の範囲は、本発明の真の範囲と精神の中に含まれると思われるそのような部分的修正をも網羅するものである。
【0023】
従って、現在開示された実施の形態は、あらゆる点で例示を目的としたものであって、決して本発明を限定するものと考えてはならない。本発明の範囲は、前述の説明によってではなく、特許請求の範囲で規定されるのである。従って、特許請求の範囲と等価の意味と範囲内にある変更はすべて、本発明の範囲に入るものとする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】センサ、トランスミッタ、およびモニタを備える連続血糖値監視システムを利用する本発明の実施の形態の一つを示す図である。
【図2】図1の血糖監視システムを自動車で使用する本発明の実施の形態の一つを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の一つを示すブロック図である。
【図4】本発明のさらなる実施の形態を示すブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の身体特性を監視する自動車監視システムであって
少なくとも一つの患者身体特性を監視するための少なくとも一つのセンサと、
前記少なくとも一つのセンサに接続されて作動する少なくとも一つのセンサデータ通信用のトランスミッタと、
前記少なくとも一つのトランスミッタに接続されて作動する少なくとも一つのセンサデータ受信用のモニタと、
前記少なくとも一つのトランスミッタに接続されて作動するセンサデータ受信用の自動車エレクトロニクスと、を備え、
前記少なくとも一つのモニタと前記自動車エレクトロニクスとが、患者にセンサデータをディスプレイすることを特徴とする自動車監視システム。
【請求項2】
請求項1の自動車監視システムにおいて、前記少なくとも一つの患者身体特性が血糖値であることを特徴とする自動車監視システム。
【請求項3】
請求項1の自動車監視システムにおいて、前記少なくとも一つのトランスミッタが、少なくとも一つの無線プロトコルを使用して、前記少なくとも一つのモニタおよび前記自動車エレクトロニクスと通信することを特徴とする自動車監視システム。
【請求項4】
請求項3の自動車監視システムにおいて、前記少なくとも一つの無線プロトコルが、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、赤外線、無線周波数、802.11a、802.11b、または802.11g規格のリストから選択されることを特徴とする自動車監視システム。
【請求項5】
請求項1の自動車監視システムにおいて、前記自動車エレクトロニクスが、GPSナビゲーションシステム、DVDエンターテインメントシステム、オンシステムコンピュータ、またはステレオシステムの中の少なくとも一つを備えることを特徴とする自動車監視システム。
【請求項6】
請求項1の自動車監視システムにおいて、前記自動車エレクトロニクスに、前記少なくとも一つの患者身体特性に対するデフォルトの最大と最小の閾値が設けられることを特徴とする自動車監視システム。
【請求項7】
請求項6の自動車監視システムにおいて、前記自動車エレクトロニクスが、センサデータが最大の閾値の上または最小の閾値の下にあるとき、自動車のイグニションを防止することを特徴とする自動車監視システム。
【請求項8】
請求項6の自動車監視システムにおいて、前記自動車エレクトロニクスが、センサデータが最大の閾値の上または最小の閾値の下にあるとき、少なくとも一つの警報をディスプレイすることを特徴とする自動車監視システム。
【請求項9】
請求項6の自動車監視システムにおいて、前記自動車エレクトロニクスが、センサデータが最大の閾値の上または最小の閾値の下にあるとき、少なくとも一つのアラームを発生することを特徴とする自動車監視システム。
【請求項10】
請求項9の自動車監視システムにおいて、前記少なくとも一つのアラームが、聴覚、視覚、または触覚の少なくとも一つに基づく指示を提供することを特徴とする自動車監視システム。
【請求項11】
自動車で患者の身体の特性を監視する方法であって、
少なくとも一つの患者身体特性を監視するために少なくとも一つのセンサを患者の身体に取り付けるステップであって、前記センサは、少なくとも一つのセンサデータ通信用のトランスミッタに接続されるステップと、
前記少なくとも一つのトランスミッタに接続されて作動する少なくとも一つのモニタにセンサデータを送信するステップと、
前記少なくとも一つのトランスミッタに接続されて作動する自動車エレクトロニクスにセンサデータを送信するステップと、
前記少なくとも一つのモニタ上と前記自動車エレクトロニクス上とにセンサデータをディスプレイするステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11の方法において、前記少なくとも一つの患者身体特性が血糖値であることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項11の方法において、前記少なくとも一つのトランスミッタが、少なくとも一つの無線プロトコルを使用して、前記少なくとも一つのモニタおよび前記自動車エレクトロニクスと通信することを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項13の方法において、前記少なくとも一つの無線プロトコルが、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、赤外線、無線周波数、802.11a、802.11b、または802.11g規格のリストから選択されることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項11の方法において、前記自動車エレクトロニクスが、GPSナビゲーションシステム、DVDエンターテインメントシステム、オンシステムコンピュータ、またはステレオシステムの中の少なくとも一つを備えることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項11の方法において、前記自動車エレクトロニクスには、前記少なくとも一つの患者身体特性に対するデフォルトの最大と最小の閾値が設けられることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16の方法において、前記自動車エレクトロニクスが、センサデータが最大の閾値の上または最小の閾値の下にあるとき、自動車のイグニションを防止することを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項16の方法において、前記自動車エレクトロニクスが、センサデータが最大の閾値の上または最小の閾値の下にあるとき、少なくとも一つの警報をディスプレイすることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項16の方法において、前記自動車エレクトロニクスが、センサデータが最大の閾値の上または最小の閾値の下にあるとき、少なくとも一つのアラームを発生することを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19の方法において、前記少なくとも一つのアラームが、聴覚、視覚、または触覚の少なくとも一つに基づく指示を提供することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−505746(P2009−505746A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−528162(P2008−528162)
【出願日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際出願番号】PCT/US2006/033156
【国際公開番号】WO2007/025088
【国際公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(595038051)メドトロニック ミニメド インコーポレイテッド (71)
【Fターム(参考)】