説明

自動開脚する先端出し切断機

【課題】ガーゼ・包帯・リボンなどのロール巻き布地の鋏を用いる切断機において、鋏が支点棒を中心として回転する際に、遠心力で開脚しすぎることを防ぐ。
【解決手段】鋏27に折り曲げ式アーム部1a、1bと受け皿を設置した切断機13cで、キックバネ28(または蝶バネ)を鋏の各刃の外側に溶接し、キックバネの丸い中心部分に鋏の支点棒を通す。これにより切断後に鋏が適度に開脚するとともに、次の切断のための先端出しの操作も容易になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
当該発明は、ガーゼ・包帯・布リボンなどの「布地の切断機」に関する。
「布地の切断機」は病院・消防署などでの「包帯切断機」や一般用・お土産屋などの「布リボン切断機」などの使用例が考えられる。
【背景技術】
【0002】
先端出し機能が付いているだけの「ペーパーカッター」または「テープカッター」である。
【0003】
なお、本願発明に関する公知技術として次の特許文献1、2、3を挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10-138191号公報
【特許文献2】特開2002‐248064号公報
【特許文献3】実開平5-81160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
支点棒(2)を中心として回転する際に、遠心力で開脚しすぎることを防ぐ。
【課題を解決するための手段】
【0006】
各刃にキックバネを設置した鋏を支点棒において回転する折り曲げ式アーム部に設置と受け皿を設置した切断機であって、
前記折り曲げ式アーム部を回転させると共に前記折り曲げ式アーム部が布を迂回させ前記受け皿が前記折り曲げ式アーム部の回転を停止し、前記鋏で前記布を切断後、前記折り曲げ式アーム部を逆回転させ前記折り曲げ式アーム部と前記受け皿が離れ、迂回の前記布を自由落下させる特徴の先端出し切断機。
【0007】
各刃にキックバネを設置した鋏を支点棒において回転する折り曲げ式アーム部に設置と受け面を設置した切断機であって、
前記折り曲げ式アーム部を回転させると共に前記折り曲げ式アーム部が布を迂回させ前記受け面が前記折り曲げ式アーム部の回転を停止し、前記鋏で前記布を切断後、前記折り曲げ式アーム部を逆回転させ前記折り曲げ式アーム部と前記受け面が離れ、迂回の前記布を自由落下させる特徴の先端出し切断機。
【発明の効果】
【0008】
鋏(27)は通常時お互いの刃が開脚していることが望ましく、且つ支点棒(2)を中心として回転する際に、遠心力で開脚しすぎることを防ぐ。
【0009】
台所・洗面所・病院等で「布地」用の「先端出し切断機」の形態が可能である。
「紙」「布」何れのリボンの切断用としても、「先端出し切断機」の形態が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】『実施例1』の全体図(通常時)
【図2】『実施例1』の全体図(布の切断瞬間図)
【図3】『実施例2』の全体図(通常時)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を2つの実施例において図面に基づき詳細な説明をする。
【実施例1】
【0012】
1)捺印を行わない、2)布の切断機である(図1参照)。
【0013】
片手でハンドル部(16)を押しながら、もう片方の手で布(18)を切り取ろうとする形態である。(図9参照)
布地を切断するのに鋏(27)を使用している。
【0014】
鋏(27)は通常時お互いの刃が開脚していることが望ましく、且つ支点棒(2)を中心として回転する際に、遠心力で開脚しすぎることを防ぐために、キックバネ(28)(または蝶バネ:以下同様)を各刃の外側に溶接し、キックバネの丸い中心部分に中心棒を通してある。
図1、図2参照。(実施例2も同様)
【0015】
捺印を行わないので、浸透印とスポンジを折り曲げ式アーム部(1a)に設置する必要が無い形態である。図1参照。
【0016】
包帯、布リボンなどの布地を切断した後に、先端出しが行われて、次回に切断を行う際、先端を指で掴むのに、効果を発揮する実施例1の形態である。
【実施例2】
【0017】
1)捺印を行わず、2)布の先端出し切断機である(13e)。
【0018】
引きレバー(17)を手前に引き上げて、布(18)の経路が迂回され、またボールベアリング(19)による更なる布(18)の先端への供給量により、先端出しが行われる仕組みである。
【0019】
捺印を行わないので、浸透印とスポンジを折り曲げ式アーム部(1a)に設置する必要が無い形態である。図3参照。
【0020】
以上、2つの「実施例(実施形態)」を簡単に総括すると、
実施例1=1)捺印しない、2)押しハンドル式、先端出しする布の切断機。
実施例2=1)捺印しない、2)引きレバー式、先端出しする布の切断機。
である。
【符号の説明】
【0021】
1aは折り曲げ式アーム部
1bは折り曲げ式アーム部
2は支点棒
3は刃
4は受け皿
6は弾性部材
12は受け面
13cは『実施例1』の切断機
13eは『実施例2』の切断機
16はハンドル部
17は引きレバー
18は布(布地)
22は弾性部材
27は鋏
28はキックバネ(または蝶バネ)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
各刃にキックバネを設置した鋏を支点棒において回転する折り曲げ式アーム部に設置と受け皿を設置した切断機であって、
前記折り曲げ式アーム部を回転させると共に前記折り曲げ式アーム部が布を迂回させ前記受け皿が前記折り曲げ式アーム部の回転を停止し、前記鋏で前記布を切断後、前記折り曲げ式アーム部を逆回転させ前記折り曲げ式アーム部と前記受け皿が離れ、迂回の前記布を自由落下させる特徴の先端出し切断機。
【請求項2】
各刃にキックバネを設置した鋏を支点棒において回転する折り曲げ式アーム部に設置と受け面を設置した切断機であって、
前記折り曲げ式アーム部を回転させると共に前記折り曲げ式アーム部が布を迂回させ前記受け面が前記折り曲げ式アーム部の回転を停止し、前記鋏で前記布を切断後、前記折り曲げ式アーム部を逆回転させ前記折り曲げ式アーム部と前記受け面が離れ、迂回の前記布を自由落下させる特徴の先端出し切断機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−222774(P2010−222774A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−94674(P2010−94674)
【出願日】平成22年4月16日(2010.4.16)
【分割の表示】特願2007−113895(P2007−113895)の分割
【原出願日】平成19年4月24日(2007.4.24)
【出願人】(302049758)
【Fターム(参考)】