説明

自己診断機能を有する火炎検出装置

【課題】 簡易な構成で、紫外線検知管の自己放電等による故障を早期に検出することができる火炎検出装置を提供する。
【解決手段】 紫外線検知管20を含む回路が低インピーダンス状態の時に、炎検出回路30から所定期間連続して第一炎検出信号FSが出力されると、紫外線検知管20を含む回路を高インピーダンス状態に切替える。その後、診断回路50から所定期間連続して第二炎検出信号RSが出力されないと、紫外線検知管20が異常であることを報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線検知管を用いた火炎検出装置に係り、特に、紫外線検知管の自己診断機能を有する火炎検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
紫外線センサの一種である紫外線検知管として、放電ガスを封入した紫外線透過ガラスからなる密封容器内に、金属製のアノード電極とカソード電極を近接して配置し、密封容器内に入射した紫外線によってアノード電極とカソード電極との間で放電を生じさせるものがある。(例えば特許文献1)
【0003】
このような紫外線検知管では、アノード電極とカソード電極との間は、紫外線の入射により両極間の放電が誘発される最低の電圧より高く、紫外線が入射しない場合に自発的に放電が起こらない程度の電圧(350〜400V程度)に設定される。
【0004】
上記の紫外線検知管は、炎の微弱な紫外線を検知することができ、火災報知器、炎検知器、バーナーの燃焼監視装置、紫外線の漏れ検査器等に適用することができる。
しかしながら、紫外線検知管は、アノード電極とカソード電極との間隔は極めて狭く、この間隔に僅かでも狂いが生じると、検知感度にばらつきが発生する。しかも、検知管自体に衝撃や振動が加えられた場合には、アノード電極とカソード電極とが接触して電極が損傷し、正常な動作が不能となる。
また、従来の紫外線検知管においては、紫外線の入射がなくても自己放電が生じることがある。この自己放電の発生率は、紫外線検知管の経時的な劣化が進むにつれて増加し、ついには駆動電圧を印加しただけで自己放電するようになる。
【0005】
そこで、紫外線検知管の自己放電による故障を早期に検出するために、紫外線検知管への紫外線の入力を遮断するシャッタ機構を設けたものが知られている。(例えば特許文献2、特許文献3)
特許文献2、特許文献3では、上記のシャッタ機構が作動している間の検出信号の数に対する火炎有りの検出信号の数の比率が所定値を超えると、紫外線検知管の劣化が使用限界に達したと判断している。すなわち、自己放電の発生率をシャッタ機構の作動時における火炎有りの検出信号の数の比率として検出することにより、紫外線検知管の劣化状態を点検している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−195404号公報
【特許文献2】特開平5−12581号公報
【特許文献3】特開2004−36906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来のようなシャッタ機構を設けた火災検出装置では、シャッタ機構による点検間隔を長くすると、点検から次の点検までの間に、火炎の有無に関わらず火炎検出信号が出力される状態が発生すると、火炎検出装置としての機能が充分に果せないこととなる。一方、シャッタ機構による点検間隔を短くすると、紫外線検知管の故障を早期に発見することが可能になるが、シャッタ機構の作動回数が多くなりシャッタ機構ひいては火炎検出装置の寿命が短くなりランニングコストが増大するという問題がある。
また、シャッタ機構を設けることによって装置構成が非常に複雑になるだけではなく、装置全体が大型化し、設置スペースに制約がある場所には設置が困難になるといった問題もある。
【0008】
そこで、本発明は、簡易な構成で紫外線検知管の自己放電等による故障を早期に検出することができる火炎検出装置を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の火炎検出装置は、
火炎が発する紫外線を検知する紫外線検知管と、
前記紫外線検知管に電圧パルスを印加する駆動回路と、
前記紫外線検知管を含む回路のインピーダンスを、低インピーダンス状態と高インピーダンス状態とに切替えるためのインピーダンス切替スイッチと、
前記紫外線検知管を含む回路が低インピーダンス状態の時に、前記紫外線検知管の放電電流に基づいて、第一炎検出信号を出力する炎検出回路と、
前記紫外線検知管を含む回路が高インピーダンス状態の時に、前記紫外線検知管の放電電流に基づいて、第二炎検出信号を出力する診断回路と、
前記第二炎検出信号に基づいて、前記紫外線検知管の異常を診断するマイクロコンピュータを備え、
前記インピーダンス切替スイッチは、前記炎検出回路から所定期間連続して前記第一炎検出信号が出力されると、前記紫外線検知管を含む回路が低インピーダンス状態から高インピーダンス状態になるように切替えられ、
前記マイクロコンピュータは、前記診断回路から所定期間連続して前記第二炎検出信号が出力されないと、前記紫外線検知管が異常であることを報知することを特徴としているものである。
【0010】
本発明の火炎検出装置では、通常の火炎監視時は、紫外線検知管を含む回路を低インピーダンス状態とし、紫外線検知管の放電電流に基づいて炎検出回路から出力される第一炎検出信号が監視される。そして、第一炎検出信号が所定期間連続して検出されると、紫外線検知管を含む回路を高インピーダンス状態とし、紫外線検知管の放電電流に基づいて診断回路から出力される第二炎検出信号が監視される。その結果、第二炎検出信号が所定期間連続して検出されると、紫外線検知管は正常と判断され、所定期間内に第二炎検出信号が検出されなくなると、紫外線検知管は異常と判断される。
【発明の効果】
【0011】
本発明の火炎検出装置によれば、従来のような複雑なシャッタ機構を設けることなく、極めて簡易な構成で紫外線検知管の故障を早期に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る火炎検出装置のブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る火炎検出装置における駆動回路10の構成例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る火炎検出装置における炎検出回路30及び診断回路50の構成例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る火炎検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態に係る火炎検出装置のブロック図の一部である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る火炎検出装置について説明する。
図1は、この実施形態に係る火炎検出装置100のブロック図である。
図1において、10は駆動回路、20は紫外線検知管、30は炎検出回路、40はインピーダンス切替スイッチ、50は診断回路、60はマイクロコンピュータ(以下「マイコン」)、70は警報装置である。
【0014】
駆動回路10は、紫外線検知管20に所定周期の高電圧パルスを印加する回路であり、本実施形態では20Hzで350Vの電圧パルスを印加するように構成されている。
駆動回路10の具体的な構成例を図2に示す。この駆動回路10は、トランスTS、トランジスタTr1、コンデンサC1、抵抗R1,R2、ダイオードD1で構成されており、マイコン60のクロック信号CLKによって制御される。
なお、本実施形態では、コンデンサC1は220pF、抵抗R1は560Ω、抵抗R2は4.7kΩのものを用いている。
【0015】
紫外線検知管20としては、火炎検出装置に一般的に利用されているものを用いることができ、本実施形態では浜松ホトニクス社製UVトロン(登録商標)として知られる紫外線検出用の光電管を用いている。
この紫外線検知管20は、感度波長範囲は185nm〜260nmとなっており、紫外域のみに感度を有しているため、半導体光センサなどのように光学的可視光カットフィルタを使う必要がない。
【0016】
紫外線検知管20は、放電ガスを封入した紫外線透過ガラスからなる密封容器21内に、金属製のアノード電極22とカソード電極23を近接して配置し、密封容器21内に入射した紫外線によってアノード電極とカソード電極との間で放電を生じさせるものである。
災から出る紫外線が密封容器21内に入射した場合、紫外線はアノード電極22に設けられた紫外線透過孔(不図示)を通過してカソード電極23の表面に入射し、カソード電極23から光電子が放出される。この光電子は、両電極間の高電界によってアノード電極22に向けて加速され、密封容器21内の放電ガス分子を電離させ、電子雪崩を引き起こす。この電子雪崩によって発生した陽イオンがカソード電極23に衝突して、次の電子雪崩を引き起こし、この繰り返しによって放電電流は急激に増加する。
【0017】
炎検出回路30は、紫外線検知管20を含む回路が低インピーダンス状態の時に、紫外線検知管20の放電電流に基づいて、第一炎検出信号FSを出力する回路である。具体的には、紫外線検知管20からの放電電流によるパルスに相当する電圧パルスを検知することによって、第一炎検出信号FSを出力するものである。
炎検出回路30の具体的な構成例を図3に示す。この炎検出回路30は、トランジスタTr2、コンデンサC2、抵抗R3,R4で構成されており、本実施形態では、コンデンサC2は1000pF、抵抗R3は47kΩ、抵抗R4は10kΩのものを用いている。
【0018】
インピーダンス切替スイッチ40は、紫外線検知管20を含む回路のインピーダンスを、低インピーダンス状態と高インピーダンス状態とに切替えるためのスイッチであり、ONの時は紫外線検知管20を含む回路は低インピーダンス状態となり、OFFの時は紫外線検知管20を含む回路は高インピーダンス状態となる。
このインピーダンス切替スイッチ40は、マイコン60のスイッチ制御信号CNTによって制御され、炎検出回路30から所定期間連続して第一炎検出信号FSが出力されると、紫外線検知管20を含む回路が低インピーダンス状態から高インピーダンス状態になるように、ONからOFFに切替えられる。
なお、インピーダンス切替スイッチ40は、例えばスイッチ、リレー、トランジスタ、FET等で構成することができる。
【0019】
診断回路50は、紫外線検知管20の不良を検出するための回路であり、紫外線検知管20を含む回路が高インピーダンス状態の時に、紫外線検知管20からの放電電流によるパルスに相当する電圧パルスを検知することによって、第二炎検出信号RSを出力するものである。
診断回路50の具体的な構成例を図3に示す。この診断回路50は、抵抗R5,R6、ダイオードD2で構成されており、本実施形態では、抵抗R5と抵抗R6はともに1MΩのものを用いている。
【0020】
マイコン60は、炎検出回路30から所定期間連続して第一炎検出信号FSが出力されると、スイッチ制御信号CNTによって、紫外線検知管20を含む回路が低インピーダンス状態から高インピーダンス状態になるように、インピーダンス切替スイッチ40を切替える。
また、マイコン60は、診断回路50からの第二炎検出信号RSに基づいて紫外線検知管20を診断し、診断回路50から所定期間連続して第二炎検出信号RSが出力されないと、紫外線検知管20が異常であることを報知する。この点に関しては、後で詳しく説明する。
【0021】
警報装置70は、LED等からなる警報表示灯71、ブザー72、スピーカ73等からなり、これらはマイコン60によって制御される。
【0022】
次に、本例の火炎検出装置100の動作を、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0023】
(ステップS1)
まず、電源を立ち上げて通常の火炎監視動作を開始すると、駆動回路10は紫外線検知管20に20Hzで350V程度の高電圧パルスを印加する。そして、マイコン60は、インピーダンス切替スイッチ40がONの状態、即ち紫外線検知管20を含む回路が低インピーダンス状態で、炎検出回路30の出力を監視する。
【0024】
(ステップS2、ステップS3)
炎検出回路30から第一炎検出信号FSが出力されていない間は、ステップS1に戻って炎検出回路30の出力を監視し続ける。
一方、紫外線検知管20が放電すると、炎検出回路30がこれを検出して第一炎検出信号FSが出力される。本実施形態では、紫外線検知管20に紫外線が入射すると、約50msec.間隔で約10mAの放電電流が流れ、炎検出回路30から約20Hzで10V程度の電圧パルスが第一炎検出信号FSとして出力される。
炎検出回路30から第一炎検出信号FSが出力されると、マイコン60は、警報表示灯71を点滅させ、ブザー72から警報音を発生させるとともに、第一炎検出信号FSのカウントを開始する。
【0025】
(ステップS4、ステップS5)
第一炎検出信号FSのカウント中に第一炎検出信号FSが出力されなくなると、警報表示灯71は消灯し、ブザー72からの警報音は止められ、ステップS1に戻って通常の火炎監視動作に戻る。
一方、炎検出回路30から第一炎検出信号FSの出力が続いていると、ステップS3に戻って警報表示灯71の点滅と、ブザー72の警報音を継続させる。そして、炎検出回路30から所定期間(本実施形態では1分以上)連続して第一炎検出信号FSが出力されると、ステップS6に進む。なお、上記の所定期間は、火炎検出装置100の設置目的や設置場所などに応じて任意に設定することができる。
【0026】
(ステップS6)
炎検出回路30から1分以上連続して第一炎検出信号FSが出力されると、マイコン60はスイッチ制御信号CNTを出力し、紫外線検知管20を含む回路が高インピーダンス状態になるようにインピーダンス切替スイッチ40をOFFに切替えるとともに、診断回路50からの第二炎検出信号RSを監視し、これをカウントする。
【0027】
ここで、紫外線検知管20の電極が衝撃等によって損傷していたり、経時的な劣化が進んで紫外線検知管20が故障した状態であると、紫外線検知管20を含む回路が低インピーダンス状態(インピーダンス切替スイッチ40がON)の場合には、紫外線検知管20に紫外線の入射がなくても自己放電が生じ、この自己放電によって炎検出回路30から第一炎検出信号FSが出力されてしまうことがある。
一方、紫外線検知管20を含む回路が高インピーダンス状態(インピーダンス切替スイッチ40がOFF)の場合には、紫外線検知管20に紫外線が実際に入射している時は、診断回路50において紫外線検知管20の放電電流パルスに相当する電圧パルス(本実施形態では約50msec.間隔で10〜20V程度の電圧パルス)が検知されるが、紫外線検知管20が故障した状態の時には、診断回路50において紫外線検知管20の放電電流パルスに相当する電圧パルスは検出されず、診断回路50から第二炎検出信号RSが出力されない。
なお、このような放電特性は、放電ガスを封入した密封容器内にアノード電極とカソード電極が近接して配置され、この密封容器内に入射した紫外線によってアノード電極とカソード電極との間で放電を生じさせるように構成されている紫外線検知管に顕著である。そして本発明は、紫外線検知管が持つこのような放電特性を利用して、紫外線検知管の自己診断を行うようにしたものである。
【0028】
(ステップS7)
診断回路50から所定期間(本実施形態では5秒)連続して第二炎検出信号RSが検出された場合には、紫外線検知管20が故障しておらず、紫外線検知管20に紫外線が実際に入射しているものと判断する。そして、マイコン60は、インピーダンス切替スイッチ40をONに切替えるとともに、ステップS3に戻って警報表示灯71の点滅と、ブザー72の警報音を継続させ、引き続き先と同様の監視動作を行う。
一方、所定期間(本実施形態では5秒)が経過する前に診断回路50から第二炎検出信号RSが検出されなくなると、紫外線検知管20が故障している可能性が非常に高いため、ステップS8に進む。
なお、上記の所定期間は、火炎検出装置100の設置目的などに応じて任意に設定することができる。
【0029】
(ステップS8)
5秒以内で診断回路50から第二炎検出信号RSが検出されなくなった場合には、マイコン60は、インピーダンス切替スイッチ40をONに切替えるとともに、診断回路50からの第二炎検出信号RSの監視を中止する。そして、紫外線検知管20の故障を報知するために、警報表示灯71の点滅速度を速くし、ブザー72から異常警報音を発生させるとともに、スピーカ73から紫外線検知管20が故障である旨を発声する。
【0030】
このように、本実施形態の火炎検出装置では、ステップS1からステップS5において、紫外線検知管20を含む回路を低インピーダンス状態として、紫外線検知管20の放電電流に基づく第一炎検出信号FSを監視する。そして、第一炎検出信号FSが検出されている間、警報表示灯71とブザー72によってこれを報知する。
第一炎検出信号FSが1分以上連続して検出された場合には、ステップS6からステップS8において、紫外線検知管20を含む回路を高インピーダンス状態として、紫外線検知管20の放電電流に基づく第二炎検出信号RSを監視する。そして、第二炎検出信号RSが5秒以上連続して検出された場合には紫外線検知管20は正常と判断され、5秒以内に第二炎検出信号RSが無くなった場合には紫外線検知管20は異常と判断される。
【0031】
このため、本実施形態の火炎検出装置によれば、所定の放電が検出されると自動的に紫外線検知管の診断が行われるため、紫外線検知管の故障を早期に検出することができる。
また、従来のようなシャッタ機構を設ける必要がないため、極めて簡易な装置構成で装置全体を小型化することができ、従来の火炎検出装置では設置が困難な場所にも適用することが可能になる。
【0032】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜の変更等ができることは言うまでもない。
例えば、駆動回路10、炎検出回路30、診断回路50などの回路構成は、同様の機能を有するものであればいかなる回路構成であってもよい。
また、先述の実施形態では、紫外線検知管20の後に炎検出回路30、診断回路50、インピーダンス切替スイッチ40の順で回路を構成したが、紫外線検知管20を含む回路が低インピーダンス状態の時に、炎検出回路30が第一炎検出信号FSを出力でき、紫外線検知管20を含む回路が高インピーダンス状態の時に、診断回路50が第二炎検出信号RSを出力できるように構成されていればよく、例えば図5(a)のように診断回路50、炎検出回路30、インピーダンス切替スイッチ40の順や、図5(b)のように診断回路50、インピーダンス切替スイッチ40、炎検出回路30の順でこれらの回路を構成することもできる。
【符号の説明】
【0033】
10 駆動回路
20 紫外線検知管
21 密封容器
22 アノード電極
23 カソード電極
30 炎検出回路
40 インピーダンス切替スイッチ
50 診断回路
60 マイクロコンピュータ(マイコン)
70 警報装置
71 警報表示灯
72 ブザー
73 スピーカ
100 火炎検出装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
火炎が発する紫外線を検知する紫外線検知管と、
前記紫外線検知管に電圧パルスを印加する駆動回路と、
前記紫外線検知管を含む回路のインピーダンスを、低インピーダンス状態と高インピーダンス状態とに切替えるためのインピーダンス切替スイッチと、
前記紫外線検知管を含む回路が低インピーダンス状態の時に、前記紫外線検知管の放電電流に基づいて、第一炎検出信号を出力する炎検出回路と、
前記紫外線検知管を含む回路が高インピーダンス状態の時に、前記紫外線検知管の放電電流に基づいて、第二炎検出信号を出力する診断回路と、
前記第二炎検出信号に基づいて、前記紫外線検知管の異常を診断するマイクロコンピュータを備え、
前記インピーダンス切替スイッチは、前記炎検出回路から所定期間連続して前記第一炎検出信号が出力されると、前記紫外線検知管を含む回路が低インピーダンス状態から高インピーダンス状態になるように切替えられ、
前記マイクロコンピュータは、前記診断回路から所定期間連続して前記第二炎検出信号が出力されないと、前記紫外線検知管が異常であることを報知することを特徴とする自己診断機能を有する火炎検出装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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