説明

航空灯火

【課題】光源からの光を上下角度方向において広い角度範囲で効率よく出射し、また灯体内の空間が狭いため光源からの光を外部へ効率よく導く。
【解決手段】光源4を取り囲む下部灯体21の内壁面からなる反射部2E,2Fを設けて、光源4からの光を反射して透光部2H,2Jから灯体2の外側へ出射する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空灯火の照明技術に関し、特に滑走路やヘリポートで利用される埋設型の航空灯火の照明技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、飛行場またはその周辺地域には、飛行機やヘリコプターなどの航空機の離着陸や飛行場内での移動・駐機を援助するために、滑走路やヘリポート、あるいはその進入路、誘導路、エプロンなどの位置を指示する各種航空灯火が設置されている。このような航空灯火のうち航空機が接近する場所に設置される航空灯火については、航空機の離着陸や移動に支障を来すことのないよう、灯体の一部が路面に埋め込まれる埋込型の航空灯火が用いられる。
【0003】
従来、このような埋込型航空灯火として、灯体下面の中央部に光源を取り付けるとともに、灯体上面の周部や中央部に窓部を設け、光源からの光を窓部を介して外部へ出射するものが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。また、このような航空灯火では、灯体内部を黒色に塗装することにより光を吸収していた。
【0004】
【特許文献1】特開2005−105595号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような航空灯火は、航空機の離着陸や移動が行われる路面に埋め込まれるため、灯体上面を航空機により押圧される可能性があり、灯体壁部をある程度肉厚にして灯体強度を高める必要がある。したがって、灯体上面に設けられた窓部の開口面積が制限されるために光源からの光を上下角度方向において広い角度範囲に出射することができないという問題点があった。また、灯体内の空間が狭いため、光源からの光を外部へ効率よく導くことができないという問題点があった。
【0006】
このような航空灯火では、その使用目的によっては、上下角度方向において広い出射角度範囲が要求される場合がある。例えば、ヘリポートの周縁部に境界灯として配置される場合、例えばヘリコプターの着陸時には上空から着陸するまでの期間にわたり、継続して境界灯を確認する必要がある。このため、航空灯火として、上下角度方向において広い角度範囲で光を出射する必要がある。
また、航空灯火は、降雨や霧などにより十分な視界が得られない状況であっても、航空機に対して確実に位置を指示する必要があるため、十分な光量が必要とされる。この場合、十分な光量の光を出射する光源を用いればよいが、光源の大型化やコストアップ、さらには消費電力の増大といった問題が生ずる。したがって、光源からの光を灯体内で吸収せず、効率よく外部へ出射する必要がある。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、光源からの光を上下角度方向において広い角度範囲で効率よく出射でき、また灯体内の空間が狭くても光源からの光を外部へ効率よく導くことができる航空灯火を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するために、本発明にかかる航空灯火は、光源が内部に配置されるとともに、箱状の基台に取り付けられる蓋状の灯体と、灯体に設けられて光源からの光を灯体の外側へ出射する透光部と、光源を取り囲む灯体の内壁面からなり、光源からの光を反射して透光部から灯体の外側へ出射する反射部とを備えている。
【0009】
この際、反射部を、上方向に拡開するよう椀状に形成された内壁面から構成してもよい。
また、透光部に、光源からの光を上方に出射する上部透光部を設け、上部透光部を形成する灯体の内壁面からなり、反射部からの反射光を再度反射して出射する補助反射部をさらに備えてもよい。
【0010】
また、透光部に、光源からの光を上方に出射する上部透光部と、光源からの光を斜め上方に出射する側部透光部を設け、反射部を、椀状に形成された内壁面を上下に分割して形成した、曲率の異なる上部反射部と下部反射部から構成し、上部反射部により光源からの光を上部透光部に対して反射し、下部反射部により光源からの光を側部透光部に対して反射するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、光源を取り囲む灯体の内壁面からなる反射部により、光源からの光が反射して透光部から灯体の外側へ出射されるため、光源からの光を上下角度方向において広い角度範囲で効率よく出射することができるとともに、灯体内の空間が狭くても光源からの光を外部へ効率よく導くことができる。
特に、灯体の内壁面を利用して反射部を形成したので、別途反射鏡を設ける必要がなく、反射鏡を灯体内部に収納するスペースがない場合でも、光源からの光を外部へ効率よく導くことができる。また別個の部品として反射鏡が不要なため、航空灯火全体のコストダウンを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1〜3を参照して、本発明の一実施の形態にかかる航空灯火について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる航空灯火を示す平面図である。図2は、本発明の一実施の形態にかかる航空灯火を示す正面視断面図(II-II)である。図3は、本発明の一実施の形態にかかる航空灯火を示す底面視断面図(III-III)である。
【0013】
この航空灯火10は、飛行機やヘリコプターなどの航空機の離着陸や飛行場内での移動・駐機を援助するために、滑走路やヘリポート、あるいはその進入路、誘導路、エプロンなどの位置を指示する灯火であって、灯体の一部が路面に埋め込まれる埋込型の灯火である。
【0014】
図1に示すように、航空灯火10は、光源4が内部に配置されて、箱状の基台1に取り付けられる蓋状の灯体2と、この灯体2に設けられて光源4からの光を灯体2の外側へ出射する透光部2H,2Jを有している。
本実施の形態は、光源4を取り囲む灯体2の内壁面からなり、光源4からの光を反射して透光部2H,2Jから灯体2の外側へ出射する反射部2E,2Fを備えたものである。
【0015】
[航空灯火の構成]
次に、図1〜3を参照して、本発明の一実施の形態にかかる航空灯火の構成について説明する。
航空灯火10は、光源4が内部に収納配置されて、路面9に埋設された基台1に取り付けられる灯体2と、この灯体2に設けられて光源4からの光を灯体2の外側へ出射する透光部2H,2Jから構成される。
【0016】
基台1は、金属の溶接物などからなり、上部が開口した箱状、ここでは有底円筒状をなし、飛行場の滑走路、滑走路やヘリポート、あるいはその進入路、誘導路、エプロンなどの路面9に埋設される。
基台1の下側部には、光源4に対して電源を供給する配線8を導入するための導入口1A〜1Cが設けられている。また、基台1の上端には、開口の周縁から内側に向かって、灯体2取付用のフランジ部1Dが突設され、補強用のリブ1Eが設けられている。
【0017】
灯体2は、全体として基台1の開口部と嵌合する蓋状、ここでは略円盤状をなし、下部灯体21と、この下部灯体21の上面に固定される上部灯体22から構成されている。
下部灯体21は、全体として略円環状をなし、上部灯体22を固定するための皿部2Aと、この皿部2Aの下面から下方に向かって突設された筒部2Bとが、アルミ鋳物などにより一体に形成されている。
皿部2Aの外周部には3つの取付穴が設けられおり、環状のパッキン13を介して基台1のフランジ部1Dに設けられた取付穴と対向して基台1に載置された下部灯体21が、これら取付穴を挿通するボルト11とこれら螺合するナット12により、基台1に固定されている。
【0018】
皿部2Aの上面中央部には、立設された光源4の下部から中程側部までを収納する光源収納部2Dが、筒部2B内部の端子収納部2Cに連通して形成されている。この光源収納部2Dは、上方向に拡開するよう椀状に形成されている。また、光源収納部2Dの内壁面には、光源4からの光を反射して灯体2の外側へ射出する反射部が形成されている。この反射部は、鋳造された下部灯体21の壁面をそのまま用いてもよいが、光源収納部2Dの内壁面を金属加工あるいは研磨して得られた金属面により形成してもよく、メッキ処理で鏡面を形成してもよい。
【0019】
上記反射部は、椀状に形成された光源収納部2Dの内壁面を上下に分割して形成した、異なる凹曲面からなる下部反射部2Eと上部反射部2Fからなり、水平の段差面を介して下部反射部2Eと上部反射部2Fが連接している。
下部反射部2Eは、全体として椀型の底部が切断された環状をなしている。下部反射部2Eの下端は端子収納部2Cと接続しており、下部反射部2Eの上端は上部反射部2Fの下端と接続している。
上部反射部2Fは、全体として椀型の底部が切断された環状をなしている。上部反射部2Eの上端は上部灯体22の凹部2Gと接続している。
【0020】
上部灯体22は、全体として略円盤状をなし、中央部下面に設けられた逆椀型の凹部2G、中央部上面に設けられた上部透光部2H、および外周部に設けられた側部透光部2Jが、アルミ鋳物などにより一体に形成されている。
上部灯体22の下面外周部には、ネジ穴(図示せず)が設けられており、下部灯体21の取付穴(図示せず)と対向して、皿部2Aに環状のパッキン24を挟んで載置された上部灯体22が、この取付穴を挿通して上記ネジ穴とする螺合するネジ23により、皿部2Aの上面に固定されている。
【0021】
上部灯体22と下部灯体21の上面には、灯体2の中央部から等角度間隔で、下部灯体21の外周部に向かって伸遠する6つの稜部2Kが形成されており、稜部2Kの上面は、外周部に向かって下方へ傾斜している。
凹部2Gは、その下端が下部灯体21の光源収納部2Dに接続しており、光源4の上部を収納する。また、凹部2Gは、その上端が上部透光部2Hと接続しており、光源4からの直接光や反射部2E,2Fからの反射光を、灯体2の外側上方へ導く。
【0022】
上部透光部2Hは、凹部2Gの上端と上部灯体22の上面とを上下に貫通する円筒穴からなり、その内壁に補助反射部2Iが形成されている。この補助反射部2Iは、鋳造された上部灯体22の壁面をそのまま用いてもよいが、上部透光部2Hの内壁面を金属加工あるいは研磨して得られた金属面により形成してもよく、メッキ処理で鏡面を形成してもよい。
上部透光部2Hの上端開口部には、円盤状のレンズ61が嵌着されている。このレンズ61は、ガラスなどの透明部材からなり、上部透光部2Hを覆うように環状のパッキン6Aを介して上部灯体22の上面に固着されている。
【0023】
側部透光部2Jは、凹部2Gと連通するよう、稜部2Kの間に形成された平面視略扇型の凹部とからなり、皿部2Aの外周部に向かって上方へ傾斜している。この側部透光部2Jには、凹部2Gとの連通部に環状のレンズ62が嵌着されている。このレンズ62は、ガラスなどの透明部材からなり、上部灯体22が下部灯体21へ固定された状態で、環状のパッキン6B,6Cを介して上部灯体22と下部灯体21により上下から挟持されている。
【0024】
取付板3は、平面視略円盤皿状をなし、中央部上面には上方に向かって突設された円形の凸部3Aが形成されており、凸部3Aの裏側下面には凹部3Bが形成されている。下部灯体21の筒部2Bには、その下端先端に3つのネジ穴が形成されており、取付板3に形成された取付穴を挿通するネジ31がネジ穴に螺合することにより、環状のパッキン32を介して取付板3が筒部2Bの下端に固定されている。
【0025】
凸部3Aには、配線8を取り付けるための1対の端子42と、この端子42と光源4のソケット41と電気的に接続する端子板43が設けられている。端子42は、取付板3に形成された端子穴を挿通するボルトとナットからなる。凹部3Bには、端子42を絶縁するためにシリコン樹脂などの充填材33が充填されている。
光源4は、円筒状のフィラメント4Aを有するハロゲン電球などの高輝度光源からなりソケット41に嵌合されて、光源収納部2Dおよび凹部2Gの中央部に直立した状態で支持される。ソケット41は、端子板43により取付板3から上方へ突設するよう固定されている。光源4としては、球体が透明ガラスからなる透明球のほか、球体ガラスにフロスト処理を施したフロスト球を用いてもよい。
【0026】
[航空灯火の動作]
次に、図4〜図7を参照して、本発明の一実施の形態にかかる航空灯火の動作について説明する。図4は、本発明の一実施の形態にかかる航空灯火から出射される直接光を示す説明図である。図5は、本発明の一実施の形態にかかる航空灯火の上部透光部から出射される反射光を示す説明図である。図6は、本発明の一実施の形態にかかる航空灯火の上部透光部から出射される再反射光を示す説明図である。図7は、本発明の一実施の形態にかかる航空灯火の側部透光部から出射される反射光を示す説明図である。
【0027】
まず、図4を参照して、航空灯火10から出射される直接光7A,7Bについて説明する。
光源4のフィラメント4Aの上端から出た光の一部は、凹部2G、上部透光部2H、およびレンズ61を介して灯体2の上方へ向けて出射される。この直接光7Aは、上下角度方向において真上方向から斜め上方まで拡がりを持つものの、真上方向θa1からフィラメント4Aの上端と上部透光部2Hの内壁上端部2Haを結ぶ角度θa2までの角度範囲θaに制限される。
【0028】
また、光源4のフィラメント4Aの側部から出た光の一部は、光源収納部2D、レンズ62、および側部透光部2Jを介して灯体2の斜め上方へ向けて出射される。この直接光7Bはレンズ62の光学特性にも依存するが、上下角度方向においてフィラメント4Aの下端と側部透光部2Jの内壁上端部2Jaを結ぶ角度θb1から、フィラメント4Aの上端と側部透光部2Jの内壁下端部2Jbを結ぶ角度θb2の角度範囲θbに制限される。
したがって、光源4が透明球である場合、光源4からの直接光は、角度範囲θa,θbに制限され、θaとθbの間の角度範囲には出射されない。
【0029】
次に、図5を参照して、上部反射部2Fで反射され上部透光部2Hから出射される反射光7Cについて説明する。
光源4のフィラメント4Aの側部から出た光の一部は、光源収納部2Dを介してその内壁に形成されている上部反射部2Fで反射され、この反射光7Cは、凹部2G、上部透光部2H、およびレンズ61を介して灯体2の斜め上方へ向けて出射される。
この際、上下角度方向において、上部反射部2Fの上端部2Faと上部透光部2Hの内壁上端部2Haを結ぶ角度θc2が、フィラメント4Aの上端と上部透光部2Hの内壁上端部2Haを結ぶ角度θa2より低い角度となる位置に、上部反射部2Fが形成されている。
【0030】
これにより、反射光7Cは、光源4の上端からの直接光7Aと比較して、上下角度方向において直接光7Aより低い角度範囲θcへ、灯体2の斜め上方へ向けて出射することができ、全体として広い角度範囲θa,θcへ光を出射することが可能となる。また角度範囲θaとθcが重なる範囲では光の光量を増やすことができる。また、光源4としてフロスト球を用いた場合、下部反射部2Eからの反射光も上部透光部2Hを介して灯体2の斜め上方へ向けて出射されるため、上部透光部2Hを介して灯体2の斜め上方へ向けて出射される光の光量を大幅に増やすことができる。
【0031】
次に、図6を参照して、上部反射部2Fおよび補助反射部2Iで反射され上部透光部2Hから出射される反射光7Dについて説明する。
光源4のフィラメント4Aの側部から出た光の一部は、光源収納部2Dを介してその内壁に形成されている上部反射部2Fで反射され、その一部の反射光が凹部2Gを介して上部透光部2Hの内壁に形成されている補助反射部2Iで再反射され、この反射光7Dは、レンズ61を介して灯体2の斜め上方へ向けて出射される。
この際、上下角度方向において、上部透光部2Hの内壁下端部2Hb(補助反射部2Iの下端)と上部透光部2Hの内壁上端部2Haを結ぶ角度θd2が、フィラメント4Aの上端と上部透光部2Hの内壁上端部2Haを結ぶ角度θa2より低い角度となる位置に、補助反射部2Iが形成されている。
【0032】
これにより、反射光7Dは、光源4の上端からの直接光7Aと比較して、上下角度方向において直接光7Aより低い角度θd2までの角度範囲θdで、灯体2の斜め上方へ向けて出射することができる。したがって、上下角度方向において反射光7Cよりさらに低い角度範囲θdへ光を出射することができ、全体として広い角度範囲θa,θc,θdへ光を出射することが可能となる。また角度範囲θcとθdが重なる範囲では光の光量を増やすことができる。
また、レンズ61の表面にプリズム処理やフロスト処理を施すことにより、上部透光部2Hから斜め上方へ向けて出射される光の光束を拡散させることができ、より広い範囲へ光を出射することが可能となる。
【0033】
次に、図7を参照して、下部反射部2Eで反射され側部透光部2Jから出射される反射光7Eについて説明する。
光源4のフィラメント4Aの側部から出た光の一部は、光源収納部2Dを介してその内壁に形成されている下部反射部2Eで反射された後、レンズ62および側部透光部2Jを介して灯体2の斜め上方へ向けて出射される。この際、下部反射部2Eが、フィラメント4Aとレンズ62を結ぶ後方延長線上に位置しているため、反射光7Dは、上下角度方向において直接光7Bとほぼ等しい角度θe1からθe2までの角度範囲θeで出射される。
【0034】
これにより、側部透光部2Jから出射される光の光量を増やすことができる。また下部反射部2Eの位置を、フィラメント4Aとレンズ62を結ぶ延長線上より下方に配置することにより、直接光7Bより斜め上方に反射光7Eを出射することができ、上下角度方向においてより広い角度範囲へ光を出射することが可能となる。
【0035】
このように、本実施の形態は、光源4を取り囲む下部灯体21の内壁面からなる反射部2E,2Fを設けて、光源4からの光を反射して透光部2H,2Jから灯体2の外側へ出射するようにしたので、光源からの光を上下角度方向において広い角度範囲で効率よく出射することができるとともに、灯体内の空間が狭いため光源からの光を外部へ効率よく導くことができる。
また、従来は黒色に塗装することにより光を吸収していた下部灯体21の内壁面を利用して反射部2E,2Fを形成したので、別途反射鏡を設ける必要がなく、反射鏡を灯体内部に収納するスペースがない場合でも、光源4からの光を外部へ効率よく導くことができる。また別個の部品として反射鏡が不要なため、航空灯火全体のコストダウンを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる航空灯火を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態にかかる航空灯火を示す正面視断面図(II-II)である。
【図3】本発明の一実施の形態にかかる航空灯火を示す底面視断面図(III-III)である。
【図4】本発明の一実施の形態にかかる航空灯火から出射される直接光を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態にかかる航空灯火の上部透光部から出射される反射光を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態にかかる航空灯火の上部透光部から出射される再反射光を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態にかかる航空灯火の側部透光部から出射される反射光を示す説明図である。
【符号の説明】
【0037】
10…航空灯火、1…基台、1A〜1C…導入口、1D…フランジ部、1E…リブ、11…ボルト、12…ナット、13…パッキン、2…灯体、21…下部灯体、22…上部灯体、23…ネジ、24…パッキン、2A…皿部、2B…筒部、2C…端子収納部、2D…光源収納部、2E…下部反射部、2F…上部反射部、2G…凹部、2H…上部透光部、2Ha…内壁上端部、2Hb…内壁下端部、2I…補助反射部、2J…側部透光部、2Ja…内壁上端部、2Jb…内壁下端部、2K…稜部、3…取付板、3A…凸部、3B…凹部、31…ネジ、32…パッキン、33…充填材、4…光源、4A…フィラメント、41…ソケット、42…端子、43…端子板、61…レンズ、62…レンズ、6A〜6C…パッキン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源が内部に配置されるとともに、箱状の基台に取り付けられる蓋状の灯体と、
前記灯体に設けられて前記光源からの光を前記灯体の外側へ出射する透光部と、
前記光源を取り囲む前記灯体の内壁面からなり、前記光源からの光を反射して前記透光部から前記灯体の外側へ出射する反射部と
を備えることを特徴とする航空灯火。
【請求項2】
請求項1に記載の航空灯火において、
前記反射部は、上方向に拡開するよう椀状に形成された前記内壁面からなることを特徴とする航空灯火。
【請求項3】
請求項1に記載の航空灯火において、
前記透光部は、前記光源からの光を上方に出射する上部透光部を有し、
前記上部透光部を形成する前記灯体の内壁面からなり、前記反射部からの反射光を再度反射して出射する補助反射部をさらに備える
ことを特徴とする航空灯火。
【請求項4】
請求項1に記載の航空灯火において、
前記透光部は、前記光源からの光を上方に出射する上部透光部と、前記光源からの光を斜め上方に出射する側部透光部を有し、
前記反射部は、前記椀状に形成された前記内壁面を上下に分割して形成した、異なる凹曲面からなる上部反射部と下部反射部からなり、
前記上部反射部は前記光源からの光を前記上部透光部に対して反射し、前記下部反射部は前記光源からの光を前記側部透光部に対して反射する
ことを特徴とする航空灯火。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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